JPH0524865Y2 - - Google Patents

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JPH0524865Y2
JPH0524865Y2 JP1986015185U JP1518586U JPH0524865Y2 JP H0524865 Y2 JPH0524865 Y2 JP H0524865Y2 JP 1986015185 U JP1986015185 U JP 1986015185U JP 1518586 U JP1518586 U JP 1518586U JP H0524865 Y2 JPH0524865 Y2 JP H0524865Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案は流体圧シリンダ等に使用され、両方向
からの流体の圧力を1本でシールする両圧シール
に関し、特に高い圧力の条件下で使用される、耐
圧性、耐久性に優れた両圧用リツプシールに関す
る。
ロ 従来の技術 従来から、両圧用シールとしては、O−リン
グ、角リング、X−リング等があるが、これらの
スクイーズタイプのシールは、摺動抵抗が大き
く、摺動などによるねじれの発生などの問題があ
り、作動特性、耐久性に乏しく、限定された仕様
の流体圧シリンダに使用されるのみである。
これらを改良したものとして、実開昭58−
28157号公報に見られる、摺動面の長さに比べ側
面が長い偏平断面のシールがあり、このタイプの
シールは、リツプの長さが短くかつ頂部の幅、厚
みも有り充分な強度を持つため、圧力による変形
が少なくかつ、ねじれなどによる損傷の発生もな
い。また米国特許第3854737号等に見られるよう
な、摺動面の長さの方が長い両圧用リツプシール
があるが、このような両圧用リツプシールは、、
U型シールに代表されるリツプタイプシールの特
性を持つた、摺動抵抗が小さく、シール性にも優
れたシールであるが、基本的にUパツキンタイプ
の上下対称形状であるため、耐圧性、耐久性の面
では満足できなかつた。
しかしながら、このような両圧用リツプシール
は、シールに作用する流体圧を、圧力とは反対側
の側面であるリツプ頂部の面で受けるため、高い
圧力が加わると、圧力と反対側のリツプ及び基部
が変形し、圧力側のリツプのシリンダへの接触が
不十分となり漏れが生じたり、或いは圧力と反対
側のリツプ先端部が、シリンダチユーブとピスト
ンとの隙間にはみ出したり、谷部の先端が引伸ば
されて亀裂を生じてシールの損傷を招く等の不具
合が生ずることがあつた。
すなわち、より高い圧力例えば140〜210Kgf/
cm2を超える高圧条件においては、装着時に楔状凹
所が空所として存在するため、両楔状凹所に挟ま
れた狭い部分(結合部56)が圧力により圧力と
反対側の楔状凹所に押し出されるため、圧力と反
対側の楔状凹所が広がるように変形してそして圧
力側の楔状凹所狭くなる。
その結果圧力側の山形断面部の接触面応力が減
少しシール性が低下し、圧力と反対側の山形断面
部はシリンダとピストンの隙間にはみ出して摩擦
が増加し、これによりさらに損傷を受け、結局パ
ツキン本来の損傷を引起こす。
ハ 考案が解決しようとする問題点 本考案は、上記のような両圧用リツプシールに
おける高い圧力条件下(例えば140〜210Kgf/
cm2)での、漏れ、損傷等の不具合をなくした、耐
圧性、シール性、耐久性の優れた両圧用リツプシ
ールを提供するものである。
ニ 問題点を解決するための手段 本考案は上記の問題点を解決するために、両圧
力方向に対称な略X形状断面をした両圧用リツプ
シール1の、外周リツプ3及び内周リツプ4と外
内両リツプ間の谷部5の寸法関係を、谷部5の幅
寸法γが、外周リツプ3のハリ代寸法α、内周リ
ツプ4のハリ代寸法βの和よりも、僅かに大き
く、すなわちγ−(α+β)=0.1〜0.5mmとなるよ
うに構成することにより、該両圧用リツプシール
1が、ピストン21に設けられた装着溝22に取
り付けられ、シリンダ20に組込まれたときに、
谷部5が極めて僅かな隙間となり高い圧力が加わ
つても、谷部の空所16がごく僅かであるため、
圧力と反対側のリツプ、或いはシール基部2が大
きな変形を起こさないようにして前記の問題点を
解決しようとするものである。
ホ 実施例 本考案による両圧用リツプシールの一実施例を
第1図に、他の一実施例を第2図に示す。
第1図に示す本考案の両圧用リツプシール1
は、基部2から両圧力方向に突き出しシリンダ2
0に当接する外周リツプ3と、装着溝底面23に
当接する内周リツプ4と、外内両リツプの間の谷
部5とからなる両圧力方向に対称な略X形状断面
をしており、外周リツプ3及び内周リツプ4と外
内両リツプ間の谷部5との寸法関係を、谷部5の
幅寸法γが、外周リツプ3のハリ代寸法α、内周
リツプ4のハリ代寸法βの和よりも、僅かに大き
くなるように構成されており、その大きさは、流
体とシールの材料(各種の合成ゴム、エラストマ
ー等の弾性材料の中から選ばれる)との化学的変
化の傾向、さらには、シールのサイズとの関係に
もよるが、0.1〜0.5mm程度である。すなわち、γ
−(α+β)=0.1〜0.5mmである。
このようにγ−(α+β)が0.1〜0.5mmである
ということは、一般にこの種のリツプシールの外
径寸法が20〜250φ(mm)であることを考慮すると
(α+β)=0.5〜3.0mm、γ=0.6〜3.5mmとなるの
で、(α+β)<γ≦1.2(α+β)となる。
本考案の両圧用リツプシール1の、外周リツプ
3、内周リツプ4の側面6,7にはテーパー面に
よる面取り、或いは四角断面のぬすみが施されて
おり、同周面の2つのリツプの間の基部2の面は
凹所となつており、シリンダ面20及び溝底面2
3に対しハリ代を持たず、リツプのみでシリンダ
面、溝底面に当接している。
谷部5の先端10は、外内リツプの先端8,9
より基部側に位置し、先端の円弧の径及び谷部の
幅寸法共、外内両リツプの径方向の厚さに比較し
かなり小さく設定されている。
摺動側の外周リツプの側面6には、谷部5へ流
体圧を導入するための流路となる、複数の径方向
溝15を設けている。
第2図には、谷部5の、外周リツプ3を構成す
る面11及び内周リツプ4を構成する面12に、
互いに接しないように溝13を配置した両圧用リ
ツプシールを示す。
ヘ 作用及び効果 本考案による両圧用リツプシール1は、第3図
に示すように、高い圧力が作用したときに、圧力
によつてリツプ3,4及び基部2が変形しようと
しても、圧力と反対側の谷部の空所16が殆どな
いため、圧力と反対側のリツプ3,4は、U型パ
ツキンの腰部と同じような機能を持つて変形を僅
かに止どめる。
従つて、圧力側のリツプのシリンダ面への接触
が不十分となり漏れが発生したり、谷部5の先端
10に亀裂が発生するなどの不具合が解消され
る。
谷部5の、外周リツプ3を構成する面11及び
内周リツプ4を構成する面12に設けた、複数の
溝13、或いは複数の凸条(図示せず)は、流体
圧を谷部5に導入するための流路を形成するもの
で、シリンダ寸法、装着溝寸法、シールの寸法な
どの条件により、装着時に谷部5の隙間が殆ど無
くなり、流体圧が谷部に導入されなくなるような
場合に効果を発揮する。摺動側の外周リツプ3の
側面6の複数の径方向溝15も、谷部5へ流体圧
を導入するための流路である。
第4図は、シール外径100mm(シリンダ径100
mm)の本願考案に係る両圧用リツプシールについ
て谷部5の寸法γを変えて、装着時の谷部の間隔
δ[δ=γ−(α+β)]を変化させた場合の摩擦
力と漏れ量の関係を示すグラフで、低圧(10Kg
f/cm2)では、δがマイナス領域において摩擦力
が高くなり漏れは少ないが、逆にδが大きくなる
と摩擦力は低下するが漏れが多くなることを、ま
た高圧(210Kgf/cm2)では、δがマイナス領域
においては摩擦力漏れとともに増加し、δが0.6
mm程度以上になると摩擦力、漏れともに増大する
傾向を示し、δが大きくなると急激に始動摩擦
力、漏れともに増加し、0〜0.4mm付近が摩擦力、
漏れともに最も少なくなる。
漏れ量はストローク150mmのシリンダで、摺動
距離100m単位の漏れ量を測定した結果である。
始動摩擦力は、シールを2個取り付けたピスト
ンの2つのシールの間に圧力を加えた状態でピス
トンを動かす時のシール1個当たりの摩擦力を測
定した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の片側断面を示す
図であり、第2図は本考案の別の実施例の平面図
である。第3図は、本考案の両圧用リツプシール
を、シリンダのピストン部に組込んだ状態を示す
断面図である。第4図は本考案の両圧用リツプシ
ールにおいて装着時の谷部間隔を変化させたとき
の始動摩擦力および漏れ量の変化を示すグラフで
ある。 1……両圧用ピストンシール、2……基部、3
……外周リツプ、4……内周リツプ、5……谷
部、6,7……側面、8,9……リツプ先端、1
0……谷の先端、13……溝、14……凸条、1
5……径方向溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 流体圧シリンダのピストンシールで、シール
    基部2から両圧力方向に突き出し、シリンダ2
    0に当接する2つの外周リツプ3と、装着溝底
    面23に当接する2つの内周リツプ4と、外内
    両リツプの間の谷部5とからなる、両圧力方向
    に対称な略X形状断面をした両圧用リツプシー
    ル1の、谷部5の幅寸法γと、外周リツプ3の
    ハリ代寸法αと、内周リツプ3のハリ代寸法β
    とがγ−(α+β)=0.1〜0.5mmとなるように構
    成したことを特徴とする両圧用リツプシール。 (2) 谷部5の、外周リツプ3を構成する面11及
    び内周リツプ4を構成する面12の両面、或い
    はいずれか1方の面に、側面6,7に開口端を
    もつ複数の溝13を設けたことを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載の両圧用リ
    ツプシール。 (3) 谷部5の面11及び12の両面、或いはいず
    れか1方の面に、側面6,7に始端を持つ複数
    の凸条14を設け、該両面に設けた凸条が互い
    に接しないように配置したことを特徴とした実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載の両圧用リ
    ツプシール。
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JPS62128277U JPS62128277U (ja) 1987-08-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN110709631A (zh) * 2017-10-24 2020-01-17 Nok株式会社 密封垫

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5828157B2 (ja) * 1974-02-19 1983-06-14 シエル インタ−ナシヨネイル リサ−チ マ−チヤツピイ ベ− ウイ 単一点浮き繋留装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5828157U (ja) * 1981-08-20 1983-02-23 株式会社阪上製作所 パツキン

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JPS5828157B2 (ja) * 1974-02-19 1983-06-14 シエル インタ−ナシヨネイル リサ−チ マ−チヤツピイ ベ− ウイ 単一点浮き繋留装置

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