JPS628455Y2 - - Google Patents

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JPS628455Y2
JPS628455Y2 JP9069381U JP9069381U JPS628455Y2 JP S628455 Y2 JPS628455 Y2 JP S628455Y2 JP 9069381 U JP9069381 U JP 9069381U JP 9069381 U JP9069381 U JP 9069381U JP S628455 Y2 JPS628455 Y2 JP S628455Y2
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ring
engaging
engaging portion
piston
ring body
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JP9069381U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はピストンリングに係る。
往復動圧縮機等では、体積効率が高く維持され
得るように、ピストンに装着したピストンリング
で圧縮室を確実に密封し得ることが望まれ、従
来、ピストンリングの形状に種々の改良が加えら
れてきた。
第1図に示す公知のピストンリング1では、合
い口部2,3に軸方向すなわちA方向の段差部
4,5が形成されており、リング1はその外周面
6及び合い口部2,3の軸方向密接面7,8で圧
縮室を密封するように形成されている。
しかし乍ら、この種の公知のリング1では、合
い口部2の周方向端面9,10と合い口部3の周
方向端面11,12との間にリング1の熱膨張を
吸収すべく半径方向間隙13,14が形成されて
いるために、このリング1をピストン外周に形成
されたリング溝に装着して圧縮機に適用した場
合、間隙13、リング1の内周面1aとリング溝
の底面との間及び間隙14を介して、圧縮室内の
圧縮気体が漏洩する。しかも、リング1の外周が
摩耗すればする程間隙13,14が大きくなるた
めに、圧縮気体の漏洩が激しくなり、圧縮機の体
積効率が大巾に低下する虞れがある。
かかる問題を解決すべく、圧縮気体の漏洩流
路、すなわち、間隙13,14及びリング1の内
周面1aとリング溝の底面との間の少なくとも一
ケ所にシール材を介在させることも提案されてお
り、例えばリング1の合い口部2,3の内周面に
テフロン(「商標名」)のシート15を貼つたもの
も提案されている。
しかし乍ら、これらのシール材を介在させたリ
ングにおいても、リング本体1とシール材との熱
膨張の差、リング本体1の摩耗等によつて、圧縮
気体の漏洩流路が生ずる虞れがある。
本考案は前記諸点に鑑みなされたものであり、
その目的とするところは、圧縮機等のピストンに
適用された場合、体積効率を高く維持し得るピス
トンリングを提供することにある。
次に、本考案による好ましい一具体例のピスト
ンリングを第2図乃至第5図に基づいて説明す
る。第2図及び第3図には、ピストンリング20
の一対のハサミ状合い口部21,22が展開状態
で示されている。合い口部21及び22は夫々先
端程細くなつた一対の相補的係合部23,24及
び25,26からなる。
合い口部21において、リング20の軸方向す
なわちB方向にみて、係合部23は係合部24よ
りも上方に(第3図で)位置しており、係合部2
3と係合部24との間には端部21aから長さC
だけ環状面に沿つて切り込み27aが入つてい
る。従つて係合部23,24は夫々環状のリング
本体28に対して半径方向すなわちD方向に弾性
変形し得る。
係合部23において、上端面29はリング本体
28の上端面30からまつすぐ周方向に伸長して
おり、内側面31はリング本体28の内周面32
とほゞ同様な曲率で周方向になめらかに伸長して
おり、外側面33はリング本体28の外周面34
から半径方向内方に偏向して係合部23が先細り
となるように係合部23の先端35まで伸長し、
先端35において内側面31に連なつている。ま
た係合部23の下端面36は切り込み部27aに
おいて、係合部24の上端面37に密接してい
る。
係合部24において、内側面38はリング本体
28の内周面32から半径方向外方に偏向して係
合部24が先細りとなるように係合部24の先端
39まで伸長し先端39において係合部24の外
側面40に連なつており、この外側面40はリン
グ本体28の外周面34とほゞ同様な曲率で外周
面34からなめらかに周方向に伸長しており、下
端面41はリング本体28の下端面42と面一と
なつて下端面42からまつすぐ伸長している。
合い口部22は、合い口部21と合同な形状に
形成されている。すなわち、合い口部22におい
て、係合部25は係合部26よりも上方に(第3
図で)位置しており、係合部25と係合部26と
の間には端部22aから長さCだけ環状面に沿つ
て切込み27bが入つており、係合部25,26
は夫々リング本体28に対してD方向に弾性変形
し得る。尚、切り込み27a,27bはなくても
よく、この場合でも、係合部25,26の先端が
先細りとなつているために、係合部25,26の
先端は部位27c,27dに対して弾性変形し得
る。
係合部25において、上端面43はリング本体
28の上端面30からまつすぐ周方向に伸長して
おり、内側面44はリング本体28の内周面32
から半径方向外方に偏向して係合部25が先細り
となるように係合部25の先端45まで伸長し先
端45において係合部25の外側面46に連なつ
ており、この外側面46はリング本体28の外周
面34とほゞ同様な曲率で外周面34から周方向
になめらかに伸長しており、下端面47は切り込
み部27bにおいて係合部26の上端面48に密
接している。
一方、係合部26において、内側面49はリン
グ本体28の内周面32とほゞ同様な曲率でリン
グ本体28の内周面32から周方向になめらかに
伸長しており、外側面50はリング本体28の外
周面34から半径方向内方に偏向して係合部26
が先細りとなるように係合部26の先端51まで
伸長し先端51において内側面49に連なつてお
り、下端面52はリング本体28の下端面42と
面一となつてこの下端面42からまつすぐ伸長し
ている。
第4図及び第5図には、ピストンリング20を
ピストン53のリング溝54に装着して、圧縮機
55に適用した場合における、ピストンリング2
0のハサミ状合い口部21,22の係合状態が示
されている。56はシリンダである。
ピストンリング20の装着状態において、リン
グ本体28の外周面34、合い口部21の係合部
24の外側面40及び合い口部22の係合部25
の外側面46はシリンダ56の内周壁57に密接
しており、圧縮機55の圧縮室58を密封すべく
働く。また、係合部23の外側面33は係合部2
5の内側面44に密接し、係合部24の内側面3
8は係合部26の外側面50に密接している。更
に、係合部23の下端面36は係合部26の上端
面48に密接しており、係合部24の上端面37
は係合部25の下端面47に密接している。
従つて、ピストン53がシリンダ56に対して
B方向に移動し、ピストンリング本体28の下端
面42及びこの下端面42に面一な係合部24,
26の下端面41,52がリング溝54の下側の
側面59に密接状態となる圧縮機55の圧縮行程
において、圧縮室58はリング20の外周34,
40,46とシリンダ56の内周壁57との密
接、合い口部21,22の各面間の密接、及びリ
ング20の下端面42,41,52とリング溝5
4の面59との密接により封じられており、特
に、クランク室に連通した非圧縮室60側に位置
する先細りとなつた係合部26は、溝リング溝5
4の上側の側面61とリング20の上端面30,
29,43との間の間隙62を介してリング溝5
4の底面63とリング20の内周面32,31,
49との間の間隙64に入り込む圧縮気体によつ
て半径方向外方、すなわちE方向に偏倚せしめら
れるために、係合部26の外側面50は係合部2
4の内側面38に広範囲にわたつて確実に密接さ
れ得、たとえ、長期間の使用によつて、リング2
0の外周面34,40,46が摩耗して、リング
20が若干広がつても、またリング20の熱膨張
等が生じてもシール漏れがおこる虞れが少ない。
ピストンリング20を製造する場合、環状の樹
脂材に環状面に沿つて端部から長さCの切り込み
27a,27bを入れ、先端程細くなるように、
各端部の上下面29,41及び43,52より
夫々逆向きに切り込んで面33,38及び面4
4,50を形成すればよいために、比較的簡単且
つ低コストでリング20を製造し得る。
尚、好ましくは、係合部23の外側面33と係
合部25の内側面44との密接及び係合部24の
内側面38と係合部26の外側面50との密接
が、周方向に広範囲にわたつて、しかもリング2
0の外周面34,40,46が摩耗してリング2
0が若干広がつた場合においても達成され得るよ
うな形状に、且つ、装着状態において、係合部2
3,26がそれ自体の弾性力によつて係合部2
5,24に押圧されるような形状に係合部23〜
26が形成される。
また、合い口部21,22の形状を必ずしも合
同にする必要はなく、例えば、係合部23のみ
が、それ自体の弾性力によつて係合部25に押圧
され、係合部23の外側面33と係合部25の内
側面44とが、圧縮室58内の圧力にかかわら
ず、広い範囲で密接されるようにしてもよい。
更に、合い口部21,22の夫々を形成する係
合部の数を三つ以上としてもよい。例えば、係合
部23,25の上に係合部24,26と同一形状
の係合部を夫々設けてもよい。この三対の係合部
を有するリングでは、各対の内側係合部自体の弾
性力によつて外側係合部が半径方向外方に押され
るようにしても、該弾性力のためにリングに加わ
るトルクを相殺し得る。
以上の如く本考案ピストンリングでは、環状の
リング本体の両端の各合い口部を前記リング本体
の軸線方向及び半径方向に分割され且つ該リング
本体側から端部内周面側へ先細り形状となつた内
側係合部と該リング本体側から端部外周面側へ先
細り形状となつた外側係合部とで形成し、前記両
合い口部における内側係合部と外側係合部とが相
補的に係合するようにしたために、本考案ピスト
ンリングが圧縮機等のピストンに適用された場
合、ピストンリングによる圧縮室の密封が確実に
行なわれ得、体積効率が高く維持され得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のピストンリングの説明図、第2
図及び第3図は本考案による好ましい一具体例の
ピストンリングを展開状態で示した平面図及び正
面図、第4図は第2図及び第3図に示したピスト
ンリングを圧縮機のピストンに装着した状態を示
す説明図、第5図は第4図のピストンリングのみ
を示す説明図である。 21,22……合い口部、23,24,25,
26……係合部、27a,27b……切り込み、
28……ピストンリング本体、31,38,4
4,49……内側面、33,40,46,50…
…外側面、36,37,47,48……端面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 環状のリング本体と、相互に係合されるべくリ
    ング本体の両端に形成された一対の合い口部とか
    らなるピストンリングにおいて、前記各合い口部
    を前記リング本体の軸線方向及び半径方向に分割
    され且つ該リング本体側から端部内周面側へ先細
    り形状となつた内側係合部と該リング本体側から
    端部外周面側へ先細り形状となつた外側係合部と
    で形成し、前記両合い口部における内側係合部と
    外側係合部とが相補的に係合するようにしたピス
    トンリング。
JP9069381U 1981-06-19 1981-06-19 Expired JPS628455Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9069381U JPS628455Y2 (ja) 1981-06-19 1981-06-19

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JP9069381U JPS628455Y2 (ja) 1981-06-19 1981-06-19

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Publication Number Publication Date
JPS57202050U JPS57202050U (ja) 1982-12-22
JPS628455Y2 true JPS628455Y2 (ja) 1987-02-27

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ID=29885802

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JP9069381U Expired JPS628455Y2 (ja) 1981-06-19 1981-06-19

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60103763U (ja) * 1983-12-22 1985-07-15 炭研精工株式会社 Oリング状スクィーズパッキン
JP5029044B2 (ja) * 2007-02-01 2012-09-19 Nok株式会社 シールリング
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JP6579813B2 (ja) * 2015-06-12 2019-09-25 株式会社リケン ピストンリング

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57202050U (ja) 1982-12-22

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