JPS5828157B2 - 単一点浮き繋留装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は流体を移送するための単一点浮き撃留装置（地
下では単に単−繋留システムと称することもある）に関
連し、そしてより詳細には、浸水しているパイプライン
あるいは貯蔵槽から、単一点繋留システムへ繋留されて
いるタンカーへ、油を幾送するための単一点浮き撃留装
置Ｉこ関連する。

本発明の目的は、（ａ）荒い公海中における使用に適し
、そしてそのためＩこ、必要な安定性を確保するように
、長い長さと非常に大きな重量を有し、（ｂ）容易に通
常の造船所で建造され、公海における所望位置へ曳航さ
れ、そして該位置において設置できる如き設計の単一点
浮き撃留装置を提供することである。

この目的のため、本発明による単一点浮き撃留装置は、
浮カニニットと、バラストユニットと、浮上可能な上部
構造物と、バラストユニット（こ固定され、浮カニニッ
トと相対的に垂直方向に滑動するように適用されている
、少くとも１つの下部の垂直管状柱と、そして、浮カニ
ニットに固定すれている、少くとも１つの上部の垂直管
状柱とからなり、該上部の垂直管状柱は、該浮上可能な
上部構造物が水中で浮いている時、該浮上可能な上部構
造物と相対的（こ垂直方向に動くように適用されており
、該バラストユニットは半恒久的な負の浮力を所有する
よう（こ一定量のバラストを供給されており、バラスト
ユニットを浮カニニットと相対的に上昇あるいは下降さ
せるためのホイスト装置が設けられており、浮カニニッ
トは、その下降あるいは上昇に対して、それの浮力を変
化させるため、液体バラストの可変量を内蔵するように
適用されているバラストチャンバを設けており、該浮上
可能な上部構造物上には、回転可能な要素が配設されて
おり、そして、該回転可能な要素は、それに船を繋留す
る装置と、流体を移送するための装置とを備えているこ
とよりなることを特徴とする。

本発明による単一点浮き撃留装置の利点、すなわち、効
果は、該装置が折りたＳまれた状態で、容易に所望位置
へ曳航でき、そして、設置された際、該装置の長い長さ
とその大きな重量の故に、そして、波に対して僅かな抵
抗しか与えないその特殊な形状の故に、該装置が荒い公
海中において大きな安定性を有していることである。

以下本発明を添付の図面を参照してさらに詳細に説明す
る。

本発明に従う単一点繋留システムが参照数字１８によっ
て示されている。

単一点繋留システム１８は浮カニニット２、バラストユ
ニット３および浮上可能な上部構造物（以下単に上部構
造物と称する）５とを含んでいる。

浮カニニット２は適当なバラスト設備、詳細にはパラス
トチャンバ（図示せず）が設けられている。

パラストチャンバが設けられている第１組の垂直管状柱
４がその下端においてバラストユニット３に固定されて
いる。

柱４は浮カニニット２の垂直開口を貫通しており、浮カ
ニニット２に関し垂直方向に滑動可能なようになってい
る。

第２組の垂直管状柱６がその下端（こおいて浮カニニッ
ト２へ固定されている。

柱６は、上部構造物５の垂直開口を貫通しており、上部
構造物５が柱６に関し垂直方向に滑動可能なようになっ
ている。

単一点繋留システム１８が建造場で完成されたときは、
浮カニニット２、バラストユニット３および上記構造物
５は第１図に示すように互に接近した状態にある。

この状態では単一点繋留システム１８は海において所望
の位置へ容易に曳引され得る。

繋留システム１８が所望とされる位置へ到着したとき、
負の浮力を持つバラストユニット３がたとえばウィンチ
のような適当な奏上装置の手段によって降下される。

所望とされるならこの目的のために単一点繋留システム
１８のアンカーウィンチ（図示せず）が使用できる。

バラストユニット３の下降中、柱４は浮カニニット２に
関し下方向に滑動する。

バラストユニット３が所望の深さに到達したとき、たと
えば柱４の頂端が浮カニニット２のデツキ上で約１メー
トル延びたとき、柱４は、たとえばボルト締めおよび／
または溶接のような適当な手段によって浮カニニット２
へ固定される。

この時点で第２図に示される状態が達成される。

この段階で単一点繋留システム１８は十分な乾舷を有し
て浮カニニット２のデツキ上での作業を可能にする。

次にバラスト水が柱４のパラストチャンバへ導入される
。

この作業が完了したとき、バラスト水が浮カニニット２
のパラストチャンバへ導入すれる。

これは浮カニニット２を水面１下に徐々に消沈させる。

すなわち、浮カニニット２はその浮力を変化させるため
、液体バラストの可変量を内蔵するように適用されてい
るパラストチャンバを有している。

浮カニニット２のある深さにおいて、浮カニニット２上
に静置している上部構造物５が浮き始めるであろう。

上部構造物５は十分な安定性と乾舷を具えている。

浮カニニット２の降下は、たとえばウィンチのような適
当なホイスト装置の手段によって制御される。

この目的のために、単一点繋留システム１８のアンカー
ウィンチ（図示せず）が所望なら使用されてもよい。

浮カニニット２の下降中、柱６は浮いている上部構造物
５に関して下方向に滑動する。

浮カニニット２が所望とされる深さに達して柱６の頂端
が浮いている上部構造物５の頂面のほぼ水準となったと
き、柱６は、たとえばボルト締めおよび／または溶接の
ような適当な手段によって上部構造物５へ固定される。

この段階で、第３図に示されるような状態が達成される
。

次ｌこバラスト水が浮カニニット２のパラストチャンバ
から徐々に除去され、さらに所望とされるなら、柱４の
パラストチャンバからも徐々に除去されて単一点繋留シ
ステム１８が所望とされる操作吃水に達する。

この段階において、第４図１こ示されるような状態が達
成される。

単一点繋留システム１８が所望とされる吃水となったと
き、システム１８を慣用の方法によって所定の位置に永
久的に繋留するためｌこシステム１８のアンカーウィン
チ（図示せず）が繋留ケーブルである鎖２０の捕捉のた
めに使われる。

繋留ケーブル２０は慣用の方法で海底２１へ係止されて
いる。

以上の操作は逆に行なうことも可能であるので、所望と
されるなら、単一点繋留システム１８は再び折りたたま
れ他の場所へ曳航可能とされる。

単一点繋留システム１８のさらに細部を以下に第４．６
，７．８，９，１０．１１および１２図を参照して説明
する。

上部構造物５は互に重なっている複数の区画室すなわち
乗務員のための収容設備（図示せず）を含む生活区画室
１０、上部構造物５の中央の主トランク１４の周囲に配
置されたサチュレーションダイビング（ｓａｔｕｒａｔ
ｉｏｎ ｄｉｖｉｎｇ）装置（図示せず）および工作場
、倉庫および廃熱ボイラ（図示せず）とを含む潜水区画
室１１、および発電設備、各種ポンプ、換気機、圧縮機
ユニット（図示せず）を含む機関室１２、さらに加えて
燃料と水とを貯蔵するための貯蔵区画室１３とを含んで
いる。

上部構造物５のトランク１４、浮カニニット２のトラン
ク１５およびバラストユニット３のトランク１６を通じ
てつり鏡型潜水器（図示せず）が所望の場合、海中に降
下され得る。

上部構造物５は垂直軸心のまわりで回転可能なターンテ
ーブル８を担持している。

ターンテーブル８は船を繋留するための手段２３、流体
を移送するための手段２４およびヘリコプタ−用のデツ
キ９とが設けられている。

流体を移送するための手段２４の可能な一具体例が第６
図により詳しく示されている。

流体を移送するための手段２４は、ホイスティングフレ
ーム２５および該ホイスティングフレーム２５へ蝶番２
７によって取付けられた管状荷積ブーム２６とを含んで
いる。

ホイスティング索２８がホイスティングフレーム２５と
積荷ブーム２６との間にある。

少なくとも１つの荷役ホース２９が適当なスイベル３０
の手段によって荷積ブーム２６の遊端に取付けられてい
る。

蝶番２７は荷積ブーム２６を上下の面で枢動可能とする
。

撃留大綱である手段２３はターンテーブル８へ連結され
ている。

同様にしてターンテーブル８上に操縦クレーン２２があ
る。

単一点繋留システム１８の操作を次に示す。

システム１８へ到着するタンカー（図示せず）がその船
首を撃留大綱の手段２３へ繋留され次にホース２９がタ
ンカーへ連結される。

タンカーはその船首がターンテーブル８へ繋留されるの
であるから、タンカーは、風向計のようにシステム１８
の回りを自由（こ廻るであろう。

タンカー（こ対し積み下ろしされる油は、ホース２９お
よび荷積ブーム２６を通る。

荷積ブーム２６の内側端は適当な導管（図示せず）によ
って海底の配管系または貯蔵溜（図示せず）と連通され
ており、所望とされるとき油はこれらの導管を通される
。

第７．８．９図には浮カニニット２の細部が示されてい
る。

浮カニニット２は、バラストチャンバ（図示せず）が設
けられた中空シリンダ状リング３１を基本的に含んでな
っている。

柱６は、その下端がリング３１へ固定されている。

心向きスポーク３２がリング３１から中空シリンダ状部
材３３へ延長していて、該中空シリンダ状部材３３は、
上部構造物５のトランク１４と一直線をなすトランク１
５を包囲している。

柱４は、リング３１の垂直開口を貫通しリング３１に関
し滑動可能なようになっている。

第１０．１１．１２図には、バラストユニット３の細部
が示されている。

バラストユニット３は、基本的にシリンダ状リング３５
を含んでなる。

柱４はその下端でリング３５へ固定されている。

心向きスポーク３６がリング３５から中空シリンダ状部
材３７へ延長していて、該中空シリンダ状部材３７は、
トランク１４および１５と一直線をなすトランク１６を
包囲している。

リング３５はパライトバラスト（ｂａｒｉｔｅ ｂａｌ
ｌａｓｔ）のためのチャンバ（図示せず）が設けられて
いる。

かくして該チャンバーは一定量のパライトバラストで充
填され半恒久的な負の浮力を課される。

第１組と第２組の各柱４，６は適当な数の柱４゜６から
なっていてよい。

図示された具体例では各組には６本の柱がある。

以上本発明を特定の具体例について説明したが本発明は
図示し本明細書に詳述した具体例のみに限定されるもの
ではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は所望の位置に曳引された状態にある本発明によ
る単一点繋留システムの構造の図式的側面図を示し、タ
ーンテーブルは解りやすくするため省略されている。 第２図は、バラストユニットが所望の深さに降下された
後の単一点繋留システムの図式的側面図であり、ターン
テーブルは解りやすくするために省かれている。 第３図は、所望の深さに浮カニニットがバラストユニッ
トと共に降下された後の単一点繋留システムの図式的側
面図を示し、ターンテーブルは解りやすくするために省
かれている。 第４図は、単一点繋留システムが所望の操作吃水に達し
た後の図式的側面図を示し、ターンテーブルは解りやす
くするため省かれている。 第５図は操作状態にある単一点繋留システムの図式的側
面図を示している。 第６図は操作状態にある単一点繋留システムの上部のよ
り詳細な側面図を示している。 第７図は浮カニニットの半分の図式的頂面図である。 第８図は第７図の浮カニニットの切断線■−■に沿って
とった断面図である。 第９図は第７図の浮カニニットの切断線１Ｘ−ＩＸに沿
ってとった断面図である。 第１０図はバラストユニットの図式的頂面図である。 第１１図は第１０図のバラストユニットの切断線Ｍ−Ｍ
に沿った図式的断面図である。 第１２図は第１０図のバラストユニットの切断線袖−■
に沿ってとった図式的断面図である。 ２・・・・・・浮カニニット、３・・・・・・バラスト
ユニット、５・・・・・・上部構造物、４，６・・・・
・・垂直管状柱、１５゜１６・・・・・・トランク、８
・・・・・・ターンテーブル、２６・・・・・管状荷積
ブーム、２９・・・・・・荷役ホース、３１゜３６・・
・・・・シリンダ状リング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 単一点浮き撃留装置１８（こおいて、浮カニニット
   ２と、バラストユニット３と、浮上可能な上部構造物５
   と、バラストユニット３に固定され、浮カニニット２と
   相対的に垂直方向に滑動するように適用されている、少
   くとも１つの下部の垂直管状柱４と、そして、浮カニニ
   ット２に固定されている、少くとも１つの上部の垂直管
   状柱６とからなり、該上部の垂直管状柱６は、該浮上可
   能な上部構造物５が水中で浮いている時、該浮上可能な
   上部構造物５と相対的に垂直方向に動くように適用され
   ており、該バラストユニット３は半恒久的な負の浮力を
   所有するようｌこ一定量のバラストを供給されており、
   バラストユニット３を浮カニニット２と相対的に上昇あ
   るいは下降させるためのホイスト装置が設けられており
   、浮カニニット２は、その下降あるいは上昇に対して、
   それの浮力を変化させるため、液体バラストの可変量を
   内蔵するように適用されているバラストチャンバを設け
   ており、該浮上可能な上部構造物５上には、回転可能な
   要素８が配設されており、そして、該回転可能な要素８
   は、それに船を繋留する装置２３と、流体を移送するた
   めの装置２６．２９とを備えていることよりなることを
   特徴とする前記単一点浮き撃留装置。