JPH04127095U - 海洋構造物 - Google Patents

海洋構造物

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JPH04127095U
JPH04127095U JP4329091U JP4329091U JPH04127095U JP H04127095 U JPH04127095 U JP H04127095U JP 4329091 U JP4329091 U JP 4329091U JP 4329091 U JP4329091 U JP 4329091U JP H04127095 U JPH04127095 U JP H04127095U
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尚之 高津
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川崎重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚貝類の養殖や種々の用途の洋上ステーショ
ンとして活用し得る海洋構造物であって、簡単な構造に
より復原性と安定性とを格段に向上させた海洋構造物を
提供することを目的とする。 【構成】 常時海面に浮上した本体構造浮体1を設け、
その下方に固定バラスト8と海水バラストタンク9とを
有し海水バラストタンク9に注排水することにより潜降
位置と浮上位置とに切り換え自在の自己昇降式バランス
ウェイト2を設け、バランスウェイト2に立設したレグ
部材3を本体構造浮体1の案内孔10に昇降自在かつ傾
動不能に挿通して両者を一体的に動揺するように構成
し、重心を低く設定して復原性と安定性とを格段に向上
させた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、海洋構造物に関し、特に種々の用途に適用でき且つ復原性と安定性 に優れた洋上ステーション用の海洋構造物、海中における魚貝類の養殖に適し且 つ潜降位置と浮上位置とに亙って切り換え可能で復原性と安定性とに優れた海中 施設用の海洋構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
洋上において、魚貝類を養殖する為には、海面の波浪や赤潮や海底ヘドロの影 響を受けずに海中の清浄な海水中において養殖することが必要であるが、海面下 所定深さの海中で魚貝類を養殖でき且つ収穫時には海面上の浮上位置に切り換え 可能であって復原性と安定性に優れた海中施設用の海洋構造物の実用化が要請さ れているが、現在の所この種の海洋構造物は未だ実用化されていない。 更に、近年、海洋レジャーの普及に伴って、釣りやダイビング用の洋上ステー ションなどに適し且つ復原性と安定性に優れた洋上ステーション用の海洋構造物 の実用化が要請されているが、現在の所この種の海洋構造物は未だ実用化されて いない。 ここで、例えば、実開昭59−79495号公報には、固定的に係留する形式 の遊魚用洋上ステーションが開示され、また、特開昭63−98335号公報に は養殖用生け簀と人工魚礁を有する浮沈式の海洋構造物であって、海底に着底さ せ且つチェーンを介して固定的に係留する形式の浮沈式海洋構造物が開示されて いる。
【0003】 前者の遊魚用洋上ステーションは、海面に位置する浮体と、その下方に円筒状 コラムを介して連結されて潜降した海水バラストタンクと、浮体に設けた釣り用 甲板と、海中でバラストタンクに設けた集魚用藻場形成棚と、給餌機構などを備 えたもので、藻場に給餌して魚を集め、釣り用甲板から魚類を釣るようにしたも のである。 後者の浮沈式海洋構造物は、型鋼部材などで多層の立体格子状の魚礁本体と、 魚礁本体の全周囲を囲む金網と、金網の内側に配置した養殖用の生け簀と、生け 簀に出入りする為の魚類出入蓋と、魚礁本体の上部に設けた浮上用フロートと、 係留設備などを備えたもので、海底に着底させて固定的に係留した状態で養殖し 、魚類を回収するときには浮上用フロートにエアを充填して魚礁本体の上端部が 海面上に突出する浮上位置に切り換えるように構成したものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記遊魚用洋上ステーションは、固定的に係留して使用するように構成されて いるので本質的に潜降位置と浮上位置とに切り換えて使用するものに適していな い。 即ち、海水バラストの注排水により潜降・浮上が可能であるにしても、多 量の海水バラストを注排水する必要があるので注排水装置が大型化すること、潜 降位置から浮上させる途中および浮上位置のときの復原性能と安定性に欠け実用 性に欠けることなどの問題がある。 前記浮沈式海洋構造物は、潜降位置と浮上位置とに切り換えることを前提とし て設計されているが、潜降位置のときに着底させる必要があるので、水深の大小 により海洋構造物の位置が変動し、魚類養殖用の生け簀を海面下所定深さの位置 に保持することが出来ないこと、潜降位置から浮上位置切り換える際には海中で 係留用のチェーンを分離するという面倒な作業が必要になること、などの問題が ある。
【0005】 次に、浮沈式の海洋構造物について一般的な従来技術と関連づけて説明する。 一般に、海洋構造物の復原性を確保するのに、固定バラストを設けて海洋構造 物の重心を下げる方法があるが、その場合固定バラストの分だけ排水量が増加し てしまう。その固定バラストの小型化を図る為に固定バラストの配設位置を低く すると、固定バラストを支持する構造部材が増えること、海洋構造物の吃水が深 くなることなど欠点がある。 他方、潜降位置と浮上位置とに位置切り換え可能な潜降浮体(或いは、昇降構 造体)を設ける場合に、海面に上部浮体を配置して潜降位置のときの潜降浮体の 重量の一部を支持させる構造を採用することも出来る。しかし、潜降浮体に対し て上部浮体を固定的に設けるもとすると、潜降浮体が浮上位置のとき上部浮体が 高所へ移動して重心が高くなり、復原性能上、不利となる。また、上部浮体と潜 降浮体とに亙る交通が面倒になる。そこで、潜降浮体に対して上部浮体を相対的 に昇降可能に構成することも考えられるが、この場合にはラック・ピニオン機構 など特別な昇降機構が必要となり、製作コストが高価になるという問題が残る。
【0006】 これに対して、海洋構造物のメタセンタを高くして復原性と安定性を確保する 為、潜降浮体の水線面積を大きくすると、波浪による動揺が大きくなること、潜 降浮体を潜降・浮上させるために多量の海水バラストを注排しなければならない ので、注排水装置が大型化すること、などの問題が残る。 そこで、複数のコラムを有するセミサブ型の構造を採用すると、復原性と安定 性を確保し得るものの、構造が複雑化して製作コストが非常に高価になる。 本考案の目的は、簡単な構造により復原性と安定性とを格段に向上し得るよう な海洋構造物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る海洋構造物は、海面に浮かべられた本体構造浮体と、前記本体 構造浮体の下方に配設され、固定バラストと海水バラストタンクとを有し、海水 バラストタンクに対して注排水することにより潜降位置と浮上位置とに亙って切 り換え可能な自己昇降式バランスウェイトと、前記バランスウェイトに立設され るとともに本体構造浮体の案内孔に相対昇降自在且つ相対傾動不能に夫々係合さ れた1本以上のレグ部材と、前記バランスウェイトが潜降位置のときにバランス ウェイトを本体構造浮体で支持する為にレグ部材の上端部を本体構造浮体に係止 させる係止機構とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】 請求項2に係る海洋構造物は、海面に浮かべられた上部浮体と、海水バラスト タンクを有し、海水バラストタンクに対して注排水することにより前記上部浮体 の下方に位置する潜降位置と上部浮体と干渉することなく浮上した浮上位置とに 亙って切り換え可能な自己昇降式本体構造浮体と、前記本体構造浮体に立設され るとともに上部浮体の案内部に相対昇降自在且つ相対傾動不能に夫々係合された 1本以上のレグ部材と、前記本体構造浮体が潜降位置のときに本体構造浮体を上 部浮体で支持する為にレグ部材の上端部を上部浮体に係止させる係止機構とを備 えたことを特徴とするものである。
【0009】 請求項3に係る海洋構造物は、海水バラストタンクを有し、海水バラストタン クに対して注排水することにより潜降位置と浮上位置とに亙って切り換え可能な 自己昇降式本体構造浮体と、前記本体構造体浮体の上方に配設され、本体構造浮 体が浮上位置にあるときに本体構造浮体上に支持され且つ本体構造浮体が潜降位 置にあるときに海面に位置する上部浮体と、前記本体構造浮体に立設されるとと もに上部浮体の案内部に相対昇降自在且つ相対傾動不能に夫々係合された1本以 上のレグ部材と、前記本体構造浮体が潜降位置のときに本体構造浮体を上部浮体 で支持する為にレグ部材の上端部を上部浮体に係止させる係止機構とを備えたこ とを特徴とするものである。
【0010】 請求項4に係る海洋構造物は、海水バラストタンクを有し、海水バラストタン クに対して注排水することにより潜降位置と浮上位置とに亙って切り換え可能な 自己昇降式本体構造浮体と、前記本体構造体浮体の上方に配設され、本体構造浮 体が浮上位置にあるときに本体構造浮体上に支持され且つ本体構造浮体が潜降位 置にあるときに海面に位置する上部浮体と、前記本体構造浮体に立設されるとと もに上部浮体の案内部に相対昇降自在且つ相対傾動不能に夫々係合された1本以 上の中空状の第1レグ部材と、前記本体構造浮体が潜降位置のときに本体構造浮 体を上部浮体で支持する為に第1レグ部材の上端部を上部浮体に係止させる第1 係止機構と、前記本体構造浮体の下方に配設され、固定バラストと海水バラスト タンクとを有し、海水バラストタンクに対して注排水することにより本体構造浮 体に対して相対的に潜降した潜降位置と浮上位置とに亙って切り換え可能な自己 昇降式バランスウェイトと、前記バランスウェイトに立設されるとともに本体構 造浮体の第1レグ部材に相対昇降自在且つ相対傾動不能に夫々係合された1本以 上の第2レグ部材と、前記バランスウェイトが潜降位置のときにバランスウェイ トを本体構造浮体で支持する為に第2レグ部材の上端部を本体構造浮体に係止さ せる第2係止機構とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】
請求項1に係る海洋構造物においては、前記本体構造浮体は常時海面に位置し 、またバランスウェイトはその海水バラストタンクに注排水することで潜降位置 と浮上位置とに亙って切り換え可能であり、通常の使用時にバランスウェイトは 潜降位置に保持される。この状態で海洋構造物の重心はバランスウェイトにより 低くなるので、比較的軽量のバランスウェイトでもって復原性と安定性を確保す ることができる。しかも、バランスウェイトは、海水バラストタンクを有し、自 己昇降式なので、バランスウェイトを容易に昇降させることができ、またバラン スウェイトを浮上位置にしたときにも、本体構造浮体が海面上方の高所へ移動し ないので、安定性が損なわれることもない。 尚、本体構造浮体は、常時海面にあるので、種々の目的の洋上ステーションと して活用することができる。
【0012】 請求項2に係る海洋構造物においては、前記上部浮体は常時海面に位置し、本 体構造浮体はその海水バラストタンクに注排水することで潜降位置と浮上位置と に切り換え可能であり、主に本体構造浮体は潜降位置に保持される。この状態で 海洋構造物の重心は本体構造浮体により低くなり、一方、上部浮体の浮力によっ て浮心を重心の上に位置させることによって復原性と安定性を確保することがで きる。しかも、本体構造浮体は、海水バラストタンクを有し、自己昇降式なので 、本体構造浮体を容易に昇降させることができ、本体構造浮体を浮上位置にした ときにも上部浮体が海面上方の高所へ移動しないので、安定性が損なわれること もない。 しかも、本体構造浮体を浮上位置に切り換えた状態では両方とも海面に位置す るので、本体構造浮体と上部浮体間の交通が容易になる。 尚、この海洋構造物は、魚貝類の養殖に適するもので、本体構造浮体に生け簀 や網籠をセットし、海面下の所定深さの海中で魚貝類を養殖し、必要に応じて浮 上位置に切り換えることが出来、また上部浮体には必要な装置や機器を設置でき る。
【0013】 請求項3に係る海洋構造物においては、基本的には請求項2と同様の作用が得 られる。但し、本体構造浮体が浮上位置になったときに、上部浮体が本体構造浮 体上に支持されるように構成してある。 尚、この海洋構造物は、請求項2のものと同様に、主に本体構造浮体を潜降位 置に保持した状態で使用することもできるし、またこれとは反対に主に本体構造 浮体を浮上位置に保持し、その上に上部浮体を支持した状態で種々の目的の洋上 ステーションとして使用し、荒天時など必要に応じて本体構造浮体を潜降位置に 切り換えるようにしてもよい。
【0014】 請求項4に係る海洋構造物においては、基本的には請求項2と同様の作用が得 られる。但し、本体構造浮体が浮上位置になったときに、上部浮体が本体構造浮 体上に支持されるように構成してあり、またバランスウェイトはそのバラストタ ンクに注排水することにより本体構造浮体に対して潜降した潜降位置と浮上位置 とに切り換え可能なので、本体構造浮体を浮上位置に保持しまたバランスウェイ トを潜降位置に保持すると、請求項1と同様に復原性と安定性が高くなる。この 状態で本体構造浮体を種々の目的の洋上ステーションとして活用することが可能 である。そして、荒天時には本体構造浮体のバラストタンクに注水して潜降位置 に切り換えることで海洋構造物の損傷を防ぐことが出来る。 これに対して、請求項2のものと同様に、主に本体構造浮体を潜降位置に保持 しまたバランスウェイトを潜降位置に保持した状態で魚貝類の養殖などに活用す ることが出来る。
【0015】
【考案の効果】
前記作用の項で説明したように、次のような効果が得られる。 請求項1に係る海洋構造物によれば、比較的軽量のバランスウェイトでもって 復原性と安定性を確保することができること、自己昇降式のバランスウェイトを 容易に昇降させることができること、バランスウェイトを浮上位置にしたときに 喫水を浅くできること、常時海面にある本体構造浮体を種々の目的の洋上ステー ションとして活用することができること、などの効果が得られる。
【0016】 請求項2に係る海洋構造物によれば、本体構造浮体を潜降位置に保持した状態 で本体構造浮体と上部浮体でもって復原性と安定性を確保することができること 、自己昇降式の本体構造浮体を容易に昇降させることができること、本体構造浮 体を浮上位置にしたときにも上部浮体が低く位置するため安定性が損なわれない こと、本体構造浮体を浮上位置に切り換えた状態において本体構造浮体と上部浮 体間の交通が容易になること、などの効果が得られる。
【0017】 請求項3に係る海洋構造物によれば、基本的には請求項2と同様の効果が得ら れる。本体構造浮体が浮上位置になったときに、上部浮体が本体構造浮体上に支 持されるように構成してあるので、本体構造浮体の構造が複雑化しないこと、本 体構造浮体を種々の目的の洋上ステーションとして活用する場合に、荒天時には 本体構造浮体のバラストタンクに注水して潜降位置に切り換えることで海洋構造 物の損傷を防ぐことが出来ること、などの効果も得られる。
【0018】 請求項4に係る海洋構造物によれば、基本的には請求項2と同様の効果が得ら れる。本体構造浮体が浮上位置になったときに、上部浮体が本体構造浮体上に支 持されるように構成してあるので、本体構造浮体の構造が複雑化しないこと、本 体構造浮体を浮上位置に保持しまたバランスウェイトを潜降位置に保持すると、 請求項1と同様にバランスウェイトを介して復原性と安定性が高くなること、本 体構造浮体を種々の目的の洋上ステーションとして活用する場合に、荒天時には 本体構造浮体のバラストタンクに注水して潜降位置に切り換えることで海洋構造 物の損傷を防ぐことが出来ること、などの効果も得られる。
【0019】
【実施例】 以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。 第1実施例・・・図1〜図5参照 本実施例は、種々の用途に活用される洋上ステーションとしての海洋構造物M に本考案を適用した場合の例であり、請求項1に対応するものである。 図示のように、この海洋構造物Mは、本体構造物浮体1と、その中央部下方に 配設されたバランスウェイト2と、4本のレグ部材3とを主体にして構成され、 それ以外に海水バラストを注排水する為の注排水装置5及び係留装置6も設けら れている。
【0020】 本体構造浮体1は、平面視正方形状の偏平な浮体であってその下面中央部には バランスウェイト2を収容し得る凹部7を有する浮体からなり、この本体構造浮 体1は、常時海面に浮かんだ状態に配置されている。 バランスウェイト2は、本体構造浮体1よりも小型の平面視正方形状の偏平な 浮体であって、その外周部に固定バラスト8を設けまた中央部にバラストタンク 9を設けた浮体からなり、バラストタンク9の海水バラストを排水した状態では 、図1に図示のように海面近くに浮上して本体構造浮体1の凹部7に収容され、 またバラストタンク9に注水した状態では、図3に図示のように海中に潜降した 潜降位置になる。 バランスウェイト2の4隅部の近傍部には、所定高さのパイプ部材からなる4 本のレグ部材3が立設され、これらレグ部材3は、本体構造浮体1の立向きの案 内孔10を夫々上下摺動自在かつ傾動不能に挿通して本体構造浮体1の上方へ鉛 直に延ばされ、本体構造浮体1とバランスウェイト2とは、相対的に上下方向に のみ移動可能である。 4本レグ部材3の上端部は連結部材4で連結され、バランスウェイト2が潜降 位置になったときにはレグ部材部材3が本体構造浮体1の上甲板11で係止され 、バランスウェイト2が本体構造浮体1によりレグ部材3を介して支持されるよ うに構成してある。尚、本体構造浮体1の上甲板11と連結部材4とが係止機構 に相当する。
【0021】 注排水装置5について図5に基いて説明する。 注水系統として、バラストタンク9内には海水導入口12に接続された海水導 入管13が設けられ、その途中部には開閉弁14が介設され、開閉弁14の操作 ロッド14aはレグ部材3内を通ってレグ部材3の上端部まで延び、レグ部材3 の上端部のデッキスタンド15に連結されている。従って、デッキスタンド15 のハンドルを操作することにより開閉弁14を開閉操作することが出来る。尚、 バランスウェイト2が浮上位置のときに、レグ部材3の上端まで昇降できる昇降 用梯子などの交通装置が設けられ、またデッキスタンド15には開閉弁14の閉 状態を電気的に検出するスイッチが設けてある。
【0022】 排水系統として、バラストタンク9内には水中ポンプ16が配設され、水中ポ ンプ16の吐出口から延びレグ部材3内を経由して海水排出口17に接続された 海水排出管18が設けられ、レグ部材3内で海水排出管18にはネジ締め式の逆 止弁19が介設され、バランスウェイト2が浮上位置にあるとき逆止弁19は本 体構造浮体1の上甲板11よりも高く位置し、その逆止弁19に対応する位置に おいて蓋部材で開閉可能の開口20がレグ部材3に設けられ、この開口20から 逆止弁19を必要に応じて調整できる。サイフォン現象防止の為、海水排出管1 8の頂部はバランスウェイト2が浮上位置のとき海面よりも高く設定され、その 頂部にレグ部材3の上端まで延びるエア導入管21が接続されている。また、バ ラストタンク9内の海水バラストの排出が完了したときにOFFとなるフロート スイッチ23がバラストタンク9内に設けてある。
【0023】 前記水中ポンプ16とデッキスタンド15のスイッチとフロートスイッチ23 とは本体構造浮体1の上甲板11上の機械室(図示略)のコントロール兼操作ボ ックス(図示略)に電気的に接続され、給電・操作されるように構成され、また 機械室には大型のバッテリ又は小型の発電装置も設けてある。 バランスウェイト2を潜降させるときには、デッキスタンド15のハンドル を操作することにより開閉弁14を開くと、自然注水によりバラストタンク9内 へ海水バラストを充填することが出来る。これに対して、バランスウェイト2を 浮上させるときには、開閉弁14を閉じた状態で水中ポンプ16を作動させ、バ ラストタンク9内の海水バラストを排水して浮上させるが、フロートスイッチ2 3がOFFになると水中ポンプ16が停止する。尚、水中ポンプ16は、デッキ スタンドのスイッチから開閉弁14が閉状態であることを示す信号が出力されて いるときのみ作動するように構成してある。 係留装置6に関して、本体構造浮体1の4隅の下端部には係留用のチェーン2 4が夫々連結され、各チェーン24は本体構造浮体1の対角線延長方向へ延ばさ れ、その先端にはアンカー部材が連結されている。
【0024】 次に、以上の海洋構造物Mの作用について説明する。 この海洋構造物Mを設置場所へ曳航する場合には、バランスウェイト2を浮上 位置にして曳航するが、バランスウェイト2が凹部7に収容されるので、バラン スウェイト2が本体構造浮体1の下方に突出せず、曳航に有利である。 設置場所に到着後、係留装置6を所定の状態に配置し、海水バラストタンク9 に注水してバランスウェイト2を潜降位置に切り換えると、図2の状態を経て図 3の潜降状態になる。 この状態において、本体構造浮体1は常時海面にあり、バランスウェイト2は 本体構造浮体1の中央部の下方所定深さに位置し、4本のレグ部材3は本体構造 浮体1の案内孔10で相対傾動不能に規制されているので、本体構造浮体1とバ ランスウェイト2とは一体的に動揺し、バランスウェイト2により海洋構造物M の重心の位置が著しく低くなることから、復原性と安定に優れる。それ故、常時 海面にある本体構造物浮体1は、各種洋上作業用の台船として、また釣りやダイ ビングなど種々の目的の洋上ステーションとして好適のものとなる。
【0025】 バランスウェイト2を海水バラストの注排水を介して自己昇降式としたので、 バランスウェイト2の位置切り換えが簡単化する。 尚、レグ部材3は強度が十分であれば、最小限1本だけ設けてもよいし、また 排水系統としてバラストタンク9内へ加圧エアを充填することにより排水するよ うに構成してもよい。
【0026】 第2実施例・・・図6〜図8参照 本実施例は、魚貝類の養殖用の海洋構造物MAに本考案を適用した場合の例で あり、請求項2に対応するものである。 この海洋構造物MAは、常時海面にある上部浮体30と、上部浮体30の外側 に配設された本体構造浮体31と、4本のレグ部材32とを主体にして構成され ている。 本体構造浮体31は、平面視の外形が矩形状で、水平方向に延びる偏平な格子 構造体状に構成され、その外周部には浮体をなす前後1対のサイドボックス33 と左右1対のサイドボックス34とが矩形枠状に連結され、それらの内側にはボ ックス部材からなる「井」字状の内側構造体35がサイドボックス33・34に 連結して設けられ、内側構造体35の内部は連通しており、その内部には海水バ ラストタンクが形成されている。
【0027】 前記内側構造体35の中央部には、上部浮体30が遊嵌状に配設され、この上 部浮体30の4隅に対応する位置において、内側構造体35には所定高さのパイ プ部材からなる4本のレグ部材32が鉛直に夫々立設され、上部浮体30の各隅 部にはレグ部材32に上下摺動自在かつ傾動不能に係合する部分円筒状の案内部 36が形成され、上部浮体30に対して本体構造浮体31は相対的に上下方向に のみ移動可能に構成してある。更に、4本のレグ部材32の上端部は連結部材3 7により連結されている。 前記本体構造浮体31の海水バラストタンクの海水を排出した状態では、図6 に図示のように本体構造浮体31が浮上して海面に位置し、バラストタンクに注 水した状態では、図7に図示のように本体構造浮体31が海面から所定深さの潜 降位置になり、連結部材37が上部浮体30の上甲板38により係止されて本体 構造浮体31は上部浮体30により支持される。尚、上部浮体30の上甲板38 と連結部材37とが係止機構に相当する。
【0028】 前記バラストタンクに注排水する為の注排水装置として前記実施例の注排水装 置5と同様のものが設けてある。また、本体構造浮体31の4隅部には夫々係留 用のチェーン39が連結され、チェーン39の先端にはアンカー部材が設けられ ている。尚、上部浮体30内には、発電装置や制御装置や操作用機器が設けられ 、また本体構造浮体31には魚類の養殖の為の養殖用の生け簀や貝類の養殖の為 −網籠が付設され、通常は本体構造浮体31を潜降位置にした状態で養殖を行い 、必要に応じて適宜本体構造浮体31を浮上位置に切り換えて魚貝類の収穫や稚 魚などの投入を行うものとする。
【0029】 本体構造浮体31を潜降位置にした状態では、本体構造物浮体31の重量とそ の海水バラストタンクの海水バラストによりこの海洋構造物MAの重心が極めて 低くなり、復原性と安定性に優れる。また、本体構造物浮体31を浮上させたと きには、上部浮体30が上方へ移動せず海面に位置するので、安定性が損なわれ ず、また上部浮体30と本体構造浮体31間の交通も容易になる。また、本体構 造浮体31を浮上位置にしたとき、浮体をなす前後1対のサイドボックス33と 左右1対のサイドボックス34とが外周部にあるので、水線面積の慣性モーメン トが大きく、復原性と安定性に優れ、重量移動を伴う養殖関連の作業を円滑に行 うことが出来る。
【0030】 第3実施例・・・図9〜図12参照 本実施例は、種々の用途の洋上ステーションとして活用し得る海洋構造物 に本考案を適用した場合の例であり、請求項3に対応するものである。 この海洋構造物MBは、潜降位置と浮上位置とに亙って切り換え可能な本体構 造浮体40と、その中央部の上方に配設され、本体構造浮体40が浮上位置のと きには本体構造浮体40上に支持されまた本体構造浮体40が潜降位置のときに は本体構造浮体40を支持する上部浮体41と、4本のレグ部材42とを主体に して構成されている。
【0031】 前記本体構造浮体40は、平面視正方形状の偏平な浮体であって水平に配置さ れた浮体からなり、その外周部には浮力タンク44がまた中央部には海水バラス トタンク45が設けられ、上部浮体41の4隅に対応する位置において、本体構 造浮体40には所定高さのパイプ部材からなる4本のレグ部材42が鉛直に立設 され、上部浮体41の4隅部には各レグ部材42に上下摺動自在かつ傾動不能に 係合する部分円筒状の案内部46が夫々形成され、上部浮体41と本体構造浮体 40とは相対的に上下方向にのみ移動可能に構成してある。更に、4本のレグ部 材42の上端部は連結部材43により連結され、本体構造浮体40が潜降位置の とき連結部材43が上部浮体41の上甲板47で係止され、本体構造浮体40は レグ部材42を介して上部浮体41により支持される。尚、上部浮体41の上甲 板47と連結部材43とが係止機構に相当する。
【0032】 前記海水バラストタンク45に注排水する為、第1実施例のものと同様の注排 水装置が設けられ、また本体構造浮体40の4隅部には係留用のチェーン48が 夫々連結され、各チェーン48の先端にはアンカー部材が設けられている。 更に、上部浮体41は、発電装置や制御装置や操作用機器を収容した機械室お よび売店やレストランなどが設けられ、浮上位置にした本体構造浮体40が洋上 ステーションとして活用されるが、荒天時には海水バラストタンク45に注水し て本体構造浮体を潜降位置に切り換えて海洋構造物MBの損傷を防ぐものとする 。 但し、本体構造浮体40内に海中展望用の客室を設けかつ海中展望用の多数の 窓を設け、海中展望用施設としても活用することが出来る。この場合、本体構造 浮体40を浮上位置にして乗客の乗降に供してもよいが、レグ部材42内にエレ ベータなどの交通装置を設ければ、本体構造浮体40を主に潜降位置に保持して 使用することも出来る。
【0033】 第4実施例・・・図13〜図18参照 本実施例は、種々の用途の洋上ステーションとして活用し得る海洋構造物に本 考案を適用した場合の例であり、請求項4に対応するものである。 この海洋構造物MCは、本体構造浮体50と、その中央部の上方に配設される 上部浮体51と、本体構造浮体50の下方に配設されるバランスウェイト52と を備えている。
【0034】 本体構造浮体50は、第1実施例の本体構造浮体1と略同様のものであるが、 その外周部に浮力タンク53を有しかつ中央部に海水バラストタンク54を有し 、海水バラストタンク54に注水しない状態では海面に浮上した浮上位置となり また海水バラストタンク54に注水した状態では海中に潜降した潜降位置となる 。上部浮体51は、第3実施例の上部浮体41と同様のもので、平面視にて正方 形状の偏平な浮体からなり、本体構造浮体50が浮上位置にあるときには本体構 造浮体50上に支持され、また本体構造浮体50が潜降位置のときには海面に浮 かんだ状態となる。上部浮体51の4隅部に対応する位置において、本体構造浮 体50には所定高さのパイプ部材からなる4本の第1レグ部材55が鉛直に夫々 立設され、これら第1レグ部材55は、本体構造浮体50を貫通して凹部57に 開口している。
【0035】 上部浮体51の各隅部には、第1レグ部材55に上下摺動自在かつ傾動不能に 係合する部分円筒状の案内部58が形成され、4本の第1レグ部材55の上端部 は連結部材56で連結され、上部浮体51と本体構造浮体50とは、相対的に上 下方向にのみ移動可能に構成されている。本体構造浮体50を潜降位置にした状 態では、連結部材56が上部浮体51の上甲板59で受け止められ、本体構造浮 体50とバランスウェイト52とは上部浮体51により支持される。尚、上部浮 体51の上甲板59と連結部材56とが第1係止機構に相当する。 バランスウェイト52は、第1実施例のバランスウェイト2と同様のもので、 その外周部に固定バラスト60を設けまた中央部に海水バラストタンク61を設 けてなる浮体からなり、海水バラストタンク61に注水しない状態では浮上力が 作用して本体構造浮体50の凹部57に収容された浮上位置となり、また海水バ ラストタンク61に注水した状態では潜降する潜降力が作用して本体構造浮体5 0に対して最も下降した潜降位置となるように構成してある。
【0036】 前記第1レグ部材55に対応する位置において、バランスウェイト52には4 本の第2レグ部材62が鉛直に夫々立設され、各第2レグ部材62は対応する第 1レグ部材55内に上下摺動自在に挿通され、本体構造浮体50及び4本の第1 レグ部材55に対してバランスウェイト52は相対的に上下方向にのみ移動可能 に構成されている。 バランスウェイト52の海水バラストタンク61に注水して図15のように保 持する為、次のような係止機構63(これが、第2係止機構に相当する)が各第 1及び第2レグ部材55・62に設けてある。
【0037】 図18・図19に図示のように、本体構造浮体50の上甲板64の高さ位置に おいて、第1レグ部材55の内側には3個の係止金具65が円周3等分位置に固 定され、また第2レグ部材62の上端部付近の外周面には3個の係止金具65で 夫々下方より受け止められる3個の係合金具66が円周3等分位置に固定されて いる。係合金具66が係止金具65で係止された状態において、係止金具65の 当接部65aと係合金具66の当接部66aとが面接触的に当接するように構成 してある。更に、第1レグ部材55の下端部に対応する位置において、第1レグ 部材55の内側には3個のガイド金具67が前記円周3等分位置に対して60度 位相を異ならせた円周3等分位置に固定され、それらの内周面には当接部67a が形成され、係止金具65により係合金具66を受け止めた状態においてガイド 金具67に対応する位置において第2レグ部材62の外周部には3個の被ガイド 金具68が固定され、その外周面には当接部68aが形成されている。 尚、符号65b・66b・67b・68bは第1レグ部材55に対して第2レグ 部材62が昇降移動するときの干渉を避ける為の案内面である。
【0038】 次に、注排水装置について説明する。 バランスウェイト52の海水バラストタンク61用の注排水装置として第1実 施例のものと略同様のものが設けられるが、注水用開閉弁の操作用のデッキスタ ンド69は第2レグ部材62の上端部に付設され、図13の状態のとき第1レグ 部材55の上端よりも上方へ延びるように構成してある。 本体構造浮体50の海水バラストタンク54用の注排水装置として第1実施例 のものと略同様のものが付設されるが、この場合第1レグ部材55を活用できな いことから、1本のパイプ部材(図示略)が第1レグ部材55に沿って立設され 、そのパイプ部材内に注水用開閉弁の操作ロッドが配設され、その上端にデッキ スタンドが設けられる。
【0039】 この海洋構造物MCを曳航する際には、図13に図示のように本体構造浮体5 0とバランスウェイト52をともに浮上位置にして曳航する。その後設置場所に 到着後に4本の係留用チェーン71およびアンカー部材により所定位置に係留し 、図14に図示のようにバランスウェイト52の海水バラストタンク61に注水 してバランスウェイト52を潜降位置に保持した状態にて洋上ステーションとし て使用に供するものとする。 この場合、前記係止機構63を介して本体構造浮 体50によりバランスウェイト52が支持されることになる。 この状態では、バランスウェイト52により海洋構造物MCの重心が著しく低 くなるため、また本体構造浮体50に対してバランスウェイト52が相対傾動し ないので、復原性と安定性に優れる。
【0040】 ここで、荒天時には、図15に図示のように、本体構造浮体50の海水バラス トタンク54に注水して本体構造浮体50を潜降位置に切り換えることにより、 波浪による海洋構造物MCの損傷を防ぎ、かつ波浪動揺を小さくすることが出来 る。 尚、この海洋構造物MCの用途は前記に限るものではなく、主として図15に 示す状態で魚貝類養殖施設として活用することも可能である。その場合、バラン スウェイト52の位置が非常に低くなるので、復原性と安定性の面で格段に優れ ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の海洋構造物の曳航状態のときの正
面図である。
【図2】図1の海洋構造物の位置切り換えの過渡時の正
面図である。
【図3】図1の海洋構造物の使用状態のときの正面図で
ある。
【図4】図1の海洋構造物の平面図である。
【図5】図1の海洋構造物の注排水装置の概略構成図で
ある。
【図6】第2実施例の海洋構造物の曳航状態のときの正
面図である。
【図7】図6の海洋構造物の使用状態のときの正面図で
ある。
【図8】図6の海洋構造物の平面図である。
【図9】第3実施例の海洋構造物の浮上位置のときの正
面図である。
【図10】図9の海洋構造物の位置切り換えの過渡時の
正面図である。
【図11】図9の海洋構造物の潜降位置のときの正面図
である。
【図12】図9の海洋構造物の平面図である。
【図13】第4実施例の海洋構造物の曳航状態のときの
縦断面図である。
【図14】図13の海洋構造物の使用状態のときの縦断
面図である。
【図15】図13の海洋構造物の荒天状態のときの縦断
面図である。
【図16】図13の海洋構造物の一部切欠横断平面図で
ある。
【図17】図13の海洋構造物の図13の17−17線
断面図である。
【図18】図13の海洋構造物の第1及び第2レグ部材
の一部切欠断面斜視図である。
【図19】図13の海洋構造物の第1及び第2レグ部材
の横断面図である。
【符号の説明】
1 本体構造浮体 2 バランスウェイト 3 レグ部材 4 連結部材 8 固定バラスト 9 海水バラストタンク 10 案内孔 30 上部浮体 31 本体構造浮体 32 レグ部材 36 案内部 37 連結部 40 本体構造浮体 41 上部浮体 42 レグ部材 43 連結部材 45 海水バラストタンク 46 案内部 50 本体構造浮体 51 上部浮体 52 バランスウェイト 54 海水バラストタンク 55 第1レグ部材 56 連結部材 58 案内部 60 固定バラスト 62 第2レグ部材 63 係止機構(第2係止機構)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海面に浮かべられた本体構造浮体と、前
    記本体構造浮体の下方に配設され、固定バラストと海水
    バラストタンクとを有し、海水バラストタンクに対して
    注排水することにより潜降位置と浮上位置とに亙って切
    り換え可能な自己昇降式バランスウェイトと、前記バラ
    ンスウェイトに立設されるとともに本体構造浮体の案内
    孔に相対昇降自在且つ相対傾動不能に夫々係合された1
    本以上のレグ部材と、前記バランスウェイトが潜降位置
    のときにバランスウェイトを本体構造浮体で支持する為
    にレグ部材の上端部を本体構造浮体に係止させる係止機
    構とを備えたことを特徴とする海洋構造物。
  2. 【請求項2】 海面に浮かべられた上部浮体と、海水バ
    ラストタンクを有し、海水バラストタンクに対して注排
    水することにより前記上部浮体の下方に位置する潜降位
    置と上部浮体と干渉することなく浮上した浮上位置とに
    亙って切り換え可能な自己昇降式本体構造浮体と、前記
    本体構造浮体に立設されるとともに上部浮体の案内部に
    相対昇降自在且つ相対傾動不能に夫々係合された1本以
    上のレグ部材と、前記本体構造浮体が潜降位置のときに
    本体構造浮体を上部浮体で支持する為にレグ部材の上端
    部を上部浮体に係止させる係止機構とを備えたことを特
    徴とする海洋構造物。
  3. 【請求項3】 海水バラストタンクを有し、海水バラス
    トタンクに対して注排水することにより潜降位置と浮上
    位置とに亙って切り換え可能な自己昇降式本体構造浮体
    と、前記本体構造体浮体の上方に配設され、本体構造浮
    体が浮上位置にあるときに本体構造浮体上に支持され且
    つ本体構造浮体が潜降位置にあるときに海面に位置する
    上部浮体と、前記本体構造浮体に立設されるとともに上
    部浮体の案内部に相対昇降自在且つ相対傾動不能に夫々
    係合された1本以上のレグ部材と、前記本体構造浮体が
    潜降位置のときに本体構造浮体を上部浮体で支持する為
    にレグ部材の上端部を上部浮体に係止させる係止機構と
    を備えたことを特徴とする海洋構造物。
  4. 【請求項4】 海水バラストタンクを有し、海水バラス
    トタンクに対して注排水することにより潜降位置と浮上
    位置とに亙って切り換え可能な自己昇降式本体構造浮体
    と、前記本体構造体浮体の上方に配設され、本体構造浮
    体が浮上位置にあるときに本体構造浮体上に支持され且
    つ本体構造浮体が潜降位置にあるときに海面に位置する
    上部浮体と、前記本体構造浮体に立設されるとともに上
    部浮体の案内部に相対昇降自在且つ相対傾動不能に夫々
    係合された1本以上の中空状の第1レグ部材と、前記本
    体構造浮体が潜降位置のときに本体構造浮体を上部浮体
    で支持する為に第1レグ部材の上端部を上部浮体に係止
    させる第1係止機構と、前記本体構造浮体の下方に配設
    され、固定バラストと海水バラストタンクとを有し、海
    水バラストタンクに対して注排水することにより本体構
    造浮体に対して相対的に潜降した潜降位置と浮上位置と
    に亙って切り換え可能な自己昇降式バランスウェイト
    と、前記バランスウェイトに立設されるとともに本体構
    造浮体の第1レグ部材に相対昇降自在且つ相対傾動不能
    に夫々係合された1本以上の第2レグ部材と、前記バラ
    ンスウェイトが潜降位置のときにバランスウェイトを本
    体構造浮体で支持する為に第2レグ部材の上端部を本体
    構造浮体に係止させる第2係止機構とを備えたことを特
    徴とする海洋構造物。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50114791A (ja) * 1974-02-19 1975-09-08
JPS57147990A (en) * 1981-03-09 1982-09-13 Hitachi Zosen Corp Working ship with semi-submergible normal ship model

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