JPH089827A - 全没可能型浮体支持式いけす - Google Patents

全没可能型浮体支持式いけす

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JPH089827A
JPH089827A JP6167365A JP16736594A JPH089827A JP H089827 A JPH089827 A JP H089827A JP 6167365 A JP6167365 A JP 6167365A JP 16736594 A JP16736594 A JP 16736594A JP H089827 A JPH089827 A JP H089827A
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JP
Japan
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shaped
column
float
tanks
lattice
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Withdrawn
Application number
JP6167365A
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English (en)
Inventor
Kazuo Masuda
和夫 増田
Kiyoto Oe
清登 大江
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH089827A publication Critical patent/JPH089827A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 海面が荒れてもいけす網を支持する浮体の動
搖が少なく、必要に応じて上記いけす網を海面下に沈下
させることが容易な、したがって魚の斃死率が少なく、
かつ省人省力的に操業ができる経済的な全没可能型浮体
支持式いけすを図る。 【構成】 係留浮体にいけす網が支持されてなる浮体支
持式いけすにおいて、上記係留浮体の浮力を調整可能と
する複数のコラム状浮力タンク11と、上記係留浮体の
浮沈を調整可能とする複数のコラム状バラストタンク8
と、各コラム状バラストタンク8に圧縮空気を供給可能
とする手段と、各コラム状浮力タンク11及び各コラム
状バラストタンク8の上端を互いに格子状に連結する上
部格子状構造物1と、各コラム状浮力タンク11及び各
コラム状バラストタンク8の下端を互いに格子状にかつ
連通的に連結する開孔7付き下部格子状浮力部材4等と
を具えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は全没可能型浮体支持式い
けすに関する。
【0002】
【従来の技術】養殖用いけすとしては、従来、例えば、
図5(A) 側面図及び同図(B) 平面図に示すように、海面
WLの円周上に等間隔で配置された複数の発泡スチロー
ル製のうき01と、これらの上に載置された円環状型枠
02と、これから吊下げられた底付き円筒状いけす網0
3とから形成される沿岸用小型いけすが知られている。
【0003】また、図6(A) 側面図及び同図(B) 平面図
に示すように、平面格子状浮体04と、これからそれぞ
れ吊下げられた複数の底付き角筒状いけす網05とから
形成される沖合用大型いけすも知られている。
【0004】さらに、特願昭63−201778号とし
て公開された沖合養殖用いけすも知られている。すなわ
ち、図7(A) いけす浮上時斜視図及び同図(B) いけす沈
下時斜視図において、養殖用いけすは「複数の単位いけ
す06を一体として固定するためのフレーム07と、前
記複数の単位いけす06を海上において固定するための
複数の枠を構成するはしけ形式の台船本体08と、前記
複数の単位いけす06およびフレーム07を前記台船本
体08から分離し、海中の任意の深さまで沈め、海中に
設置するための昇降装置とからなる」ものである。
【0005】ところで、近時は沿岸における養殖は過密
傾向で、海洋汚染の惧れがあり、したがって、沿岸用小
型いけすの需要は頭打ちであるが、鮪等の運動性の良い
魚を対象とした沖合用大型いけすの需要は高い。
【0006】しかしながら、これらの沖合養殖用いけす
では、それぞれ下記のような欠点がある。 (1) 図6に示す、いけす網吊下げ方式では、高波で浮体
04及びいけす網05が動搖したり、速い潮流や曳航で
いけす網05が変形したり、台風で波が浮体04を超え
ていけす内に打込むと、魚がいけす網05に接触し易く
なるので、魚の斃死率が増加する。 (2) 図7に示す、いけす網分離沈下可能方式では、単位
いけす06が浮上している際、高波のときの台船本体0
8の動搖が大きいので、単位いけす06の網に魚が接触
し易くなり、したがって、魚の斃死率が増加する。 また、台船本体08に単位いけす06を分離,結合する
機構が複雑であるので、これの操作が面倒で、したがっ
て人手が嵩む。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、海面が荒れてもいけす
網を支持する浮体の動搖が少なく、必要に応じて上記い
けす網を海面下に沈下させることが容易な、したがって
魚の斃死率が少なく、かつ省人省力的に操業ができる経
済的な全没可能型浮体支持式いけすを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は係
留浮体にいけす網が支持されてなる浮体支持式いけすに
おいて、上記係留浮体の浮力を調整可能とする複数のコ
ラム状浮力タンクと、上記係留浮体の浮沈を調整可能と
する複数のコラム状バラストタンクと、上記各コラム状
バラストタンクに圧縮空気を供給可能とする手段と、上
記各コラム状浮力タンク及び上記各コラム状バラストタ
ンクの上端を互いに格子状に連結する上部格子状構造物
と、上記各コラム状浮力タンク及び上記各コラム状バラ
ストタンクの下端を互いに格子状にかつ連通的に連結す
る開孔付き下部格子状浮力部材と、上記各コラム状浮力
タンク,上記各コラム状バラストタンク,上記上部格子
状構造物及び上記下部格子状浮力部材で形成された複数
の立体状枠組内にそれぞれ支持された複数のいけす網と
を具えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】このような構成によれば、係留浮体にいけす網
が支持されてなる浮体支持式いけすにおいて、上記係留
浮体の浮力を調整可能とする複数のコラム状浮力タンク
と、上記係留浮体の浮沈を調整可能とする複数のコラム
状バラストタンクと、上記各コラム状バラストタンクに
圧縮空気を供給可能とする手段と、上記各コラム状浮力
タンク及び上記各コラム状バラストタンクの上端を互い
に格子状に連結する上部格子状構造物と、上記各コラム
状浮力タンク及び上記各コラム状バラストタンクの下端
を互いに格子状にかつ連通的に連結する開孔付き下部格
子状浮力部材と、上記各コラム状浮力タンク,上記各コ
ラム状バラストタンク,上記上部格子状構造物及び上記
下部格子状浮力部材で形成された複数の立体状枠組内に
それぞれ支持された複数のいけす網とを設けているの
で、下記の作用が行われる。 (1) 各いけす網を支持する浮体が半潜水型浮体となって
いる結果、これに支持される各いけす網の動搖が少な
く、これに内側の魚が接触しにくくなり、魚の斃死率が
減少する。 (2) 高波の際等に各いけす網を海面下に沈下させると
き、各いけす網は支持浮体と一体的に扱うことができる
結果、これらの操作が容易となる。 (3) 支持浮体のいけす網支持が安定する結果、各いけす
網に魚を入れたままいけすの曳航が可能となる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図5〜図6と同一の符号はそれぞれ同図と同一の部
材を示し、まず、図1(A) 側面図,同図(B) 平面図及び
同図(C) 正面図において、1は平面形状が長方形の上部
格子状構造物で、この内側はさらに縦部材2及び横部材
3で縦横に仕切られている。4は上部格子状構造物1の
下方に対向的に配設された平面外形が長方形で管材で形
成された下部格子状浮力部材で、この内側は縦浮力部材
5及び横浮力部材6で縦横に仕切られている。7は注排
水用に下部格子状浮力部材4等の下面に切開けられた開
孔である。
【0011】8は上部格子状構造物1の四隅部と下部格
子状浮力部材4の四隅部とをそれぞれ鉛直に連結するコ
ラム状バラストタンクで、これらの下端はそれぞれ下部
格子状浮力部材4に連通しているとともに、上端部には
係留用アイ9,バラステイング用の圧縮空気ホース10
が付設されている。
【0012】11は各前後のコラム状バラストタンク
8,8の間で等間隔に上部格子状構造物1と下部格子状
浮力部材4とをそれぞれ鉛直に連結するコラム状浮力タ
ンクで、これらの下端はそれぞれ下部格子状浮力部材4
に連通しているとともに、上端部には空気弁12が付設
されている。13は各コラム状バラストタンク8,各コ
ラム状浮力タンク11を除いて、上部格子状構造物1の
交叉部と下部格子状浮力部材4の交叉部とを互いに上下
に連結するコラム状構造物である。
【0013】14は立体面状いけす網15の各隅角をそ
れぞれ最寄のコラム状バラストタンク8,コラム状浮力
タンク11,コラム状構造物13の上端,下端に係止す
る複数の取付索である。
【0014】次に、いけすにおけるいけす網15の分割
及び区画要領を示す図2平面図において、16は各いけ
す網15の頂面央部にそれぞれ付設された網蓋であり、
本実施例ではいけすに4分割8区画方式が採用されてい
る。
【0015】さらに、いけすの半没状態,全没状態をそ
れぞれ示す、図3(A) ,同図(B) 側面図において、17
は海底GLのアンカー18に係留ブイ19を係止する係
留チエーン、20はいけすの係留用アイ9と係留ブイ1
9とを連結する係留ロープ、21はいけすの圧縮空気ホ
ース10の先端部に付設された圧縮空気弁22を係留ブ
イ19に固定する弁固定金具である。
【0016】このような装置において、まず、いけすが
海面WL上に若干浮上する程度に各コラム状浮力タンク
11にそれぞれ空気を封入し、これを基準状態とする。
【0017】次に、海象が通常の際は、図3(A) に示す
ように、各コラム状バラストタンク8にそれぞれ圧縮空
気ホース10等を経て圧縮空気を供給し、海面WL上に
いけすを半ば浮上させ、これを半没状態とする。
【0018】さらに、台風等で高波が生ずる非常の際
は、図3(B) に示すように、一端が係留ブイ19に支持
された圧縮空気ホース10の圧縮空気弁22を開き、各
コラム状バラストタンク8にそれぞれ海水を流入させる
ことにより、いけすは所定位置まで全没し、これを基準
全没状態とする。
【0019】そして、いけすを図3(A) に示す状態に復
帰させるには、作業艇に搭載した空気圧縮機から各係留
ブイ19に付設された圧縮空気弁22,圧縮空気ホース
10等を経て各コラム状バラストタンク8にそれぞれ圧
縮空気を供給する。
【0020】さらに、いけすを基準全没状態から沈めて
海底GL上に着底させるときは、空気弁12も開とす
る。したがって、各コラム状バラストタンク8の全容積
は各コラム状浮力タンク11の浮力を算入せずにいけす
を海底GLから海面WLまで浮上させることができる大
きさとしている。
【0021】このような、実施例の装置によれば、係留
浮体にいけす網が支持されてなる浮体支持式いけすにお
いて、上記係留浮体の浮力を調整可能とする複数のコラ
ム状浮力タンクと、上記係留浮体の浮沈を調整可能とす
る複数のコラム状バラストタンクと、上記各コラム状バ
ラストタンクに圧縮空気を供給可能とする手段と、上記
各コラム状浮力タンク及び上記各コラム状バラストタン
クの上端を互いに格子状に連結する上部格子状構造物
と、上記各コラム状浮力タンク及び上記各コラム状バラ
ストタンクの下端を互いに格子状にかつ連通的に連結す
る開孔付き下部格子状浮力部材と、上記各コラム状浮力
タンク,上記各コラム状バラストタンク,上記上部格子
状構造物及び上記下部格子状浮力部材で形成された複数
の立体状枠組内にそれぞれ支持された複数のいけす網と
を設けているので、下記効果が奏せられる。 (1) 各いけす網を支持する浮体が半潜水型浮体となって
いる結果、これに支持される各いけす網の動搖が少な
く、これに内側の魚が接触しにくくなり、魚の斃死率が
減少し、したがって経済性が向上する。ちなみに、図4
線図に示すように、通常の船型浮体の上下搖れに比べ半
潜水型浮体のそれは波の全周期にわたり大巾に減少す
る。 (2) 高波の際等に各いけす網を海面下に沈下させると
き、各いけす網は支持浮体と一体的に扱うことができる
結果、これらの操作が容易となり、したがって省人省力
的に作業が可能となる。 (3) 支持浮体のいけす網支持が安定する結果、各いけす
網に魚を入れたままいけすの曳航が可能となり、したが
っていけすの取扱いが能率化する。 (4) 潮流が速い沖合で大型いけすの運用が可能となる結
果、大型で運動性の良い鮪等の養殖が可能となり、した
がって養殖業の多角化ができる。 (5) 台風等で海面の荒れが予想される場合、いけすを海
面下に全没することが可能となる結果、いけす及び養魚
の保全性が向上し、したがって養殖業の安定性が向上す
る。 (6) 半潜水型浮体でいけす網が支持されている結果、浮
体の海水バラストを調整することによりいけすを大巾に
浮上させることも可能となり、したがっていけす網及び
養魚の管理が容易になる。
【0022】
【発明の効果】要するに本発明によれば、係留浮体にい
けす網が支持されてなる浮体支持式いけすにおいて、上
記係留浮体の浮力を調整可能とする複数のコラム状浮力
タンクと、上記係留浮体の浮沈を調整可能とする複数の
コラム状バラストタンクと、上記各コラム状バラストタ
ンクに圧縮空気を供給可能とする手段と、上記各コラム
状浮力タンク及び上記各コラム状バラストタンクの上端
を互いに格子状に連結する上部格子状構造物と、上記各
コラム状浮力タンク及び上記各コラム状バラストタンク
の下端を互いに格子状にかつ連通的に連結する開孔付き
下部格子状浮力部材と、上記各コラム状浮力タンク,上
記各コラム状バラストタンク,上記上部格子状構造物及
び上記下部格子状浮力部材で形成された複数の立体状枠
組内にそれぞれ支持された複数のいけす網とを具えたこ
とにより、海面が荒れてもいけす網を支持する浮体の動
搖が少なく、必要に応じて上記いけす網を海面下に沈下
させることが容易な、したがって魚の斃死率が少なく、
かつ省人省力的に操業ができる経済的な全没可能型浮体
支持式いけすを得るから、本発明は産業上極めて有益な
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、(A) ,(B) ,(C) は
それぞれ側面図,平面図,正面図である。
【図2】図1のいけす網15の詳細を示す平面図であ
る。
【図3】図1のいけすの使用要領を示し、(A) ,(B) は
それぞれ半没状態,全没状態の側面図である。
【図4】図1の半潜水型船型の上下搖れ特性を示す線図
である。
【図5】公知の沿岸用小型いけすを示し、(A) ,(B) は
それぞれ側面図,平面図である。
【図6】公知の沖合用大型いけすを示し、(A) ,(B) は
それぞれ側面図,平面図である。
【図7】公知の沖合用いけす網分離沈下可能方式を示
し、(A) ,(B) はそれぞれいけす網浮上状態,いけす網
沈下状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 上部格子状構造物 2 縦部材 3 横部材 4 下部格子状浮力部材 5 縦浮力部材 6 横浮力部材 7 開孔 8 コラム状バラストタンク 9 係留用アイ 10 圧縮空気ホース 11 コラム状浮力タンク 12 空気弁 13 コラム状構造物 14 取付索 15 いけす網 16 網蓋 17 係留チエーン 18 アンカー 19 係留ブイ 20 係留ロープ 21 弁固定金具 22 圧縮空気弁 WL 海面 GL 海底

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係留浮体にいけす網が支持されてなる浮
    体支持式いけすにおいて、上記係留浮体の浮力を調整可
    能とする複数のコラム状浮力タンクと、上記係留浮体の
    浮沈を調整可能とする複数のコラム状バラストタンク
    と、上記各コラム状バラストタンクに圧縮空気を供給可
    能とする手段と、上記各コラム状浮力タンク及び上記各
    コラム状バラストタンクの上端を互いに格子状に連結す
    る上部格子状構造物と、上記各コラム状浮力タンク及び
    上記各コラム状バラストタンクの下端を互いに格子状に
    かつ連通的に連結する開孔付き下部格子状浮力部材と、
    上記各コラム状浮力タンク,上記各コラム状バラストタ
    ンク,上記上部格子状構造物及び上記下部格子状浮力部
    材で形成された複数の立体状枠組内にそれぞれ支持され
    た複数のいけす網とを具えたことを特徴とする全没可能
    型浮体支持式いけす。
JP6167365A 1994-06-27 1994-06-27 全没可能型浮体支持式いけす Withdrawn JPH089827A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002176879A (ja) * 2000-09-11 2002-06-25 Fishfarm Tech Ltd 魚養殖システム及び方法
JP2004501658A (ja) * 2000-07-03 2004-01-22 クレイン, ショロモ 外海用養魚装置
CN103168736A (zh) * 2013-03-13 2013-06-26 成立 一种水产养殖池用软质隔离墙及其制作方法
CN108849668A (zh) * 2018-07-26 2018-11-23 山东中车同力钢构有限公司 一种大型全潜式可装配渔场

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Effective date: 20010904