JPH0531328Y2 - - Google Patents

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JPH0531328Y2
JPH0531328Y2 JP1985187010U JP18701085U JPH0531328Y2 JP H0531328 Y2 JPH0531328 Y2 JP H0531328Y2 JP 1985187010 U JP1985187010 U JP 1985187010U JP 18701085 U JP18701085 U JP 18701085U JP H0531328 Y2 JPH0531328 Y2 JP H0531328Y2
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annular inclined
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は高圧往復動用密封装置に関し、特に、
シヨツクアブソーバ、パワーステアリング用に適
した高圧往復動用密封装置に関するものである。
(従来の技術) 従来この種の密封装置としては、たとえば第1
1図に示すようなものがある。すなわち100は
ばね付き外周ゴム型のオイルシールであり、互い
に往復動するハウジング101と軸102との間
に装着されハウジング101と軸102との隙間
をシールしている。すなわちオイルシール100
は、外周部103がハウジング101内周に嵌合
されると共に、外周部103から密封流体O側に
伸びる環状のシールリツプ104のリツプ先端部
105が軸102に摺接してシール部Sを構成し
ている。なお106はシールリツプ104に加わ
る密封流体Oの圧力を支持するバツクアツプリン
グである。このような密封装置の摺動部の潤滑は
シール面間に形成される油膜により成されてい
る。
又、第13図に示すようにリツプ先端部206
を形成している二つの環状傾斜面210,230
の一方に溝221を設ける態様の密封装置が知ら
れている(実開昭56−23756号公報)、この種の密
封装置は、本考案のように高圧往復動用に用いら
れるものではなく、又、溝221は本考案とは反
対の密封流体側Aに面した環状傾斜面230に設
けられている。すなわち、該環状傾斜面230と
軸207とのなす角度αは、他方の環状傾斜面2
10と軸とのなす角度βに比べ大きい関係に有る
ものである。
(考案が解決しようとする問題点) しかし前述のような従来例の場合には、密封流
体Oが高圧になると、第12図に示すようにシー
ルリツプ104に加わる圧力によつてリツプ先端
部105がつぶれてべた当りとなり、摺動面の接
触面積が増大する。そのため摺動面間にオイルが
いきわたらず、油切れを生じて摺動面がシールリ
ツプ104と軸102との直接接触となり、摺動
抵抗が大きくなるため、シールリツプ104の摩
耗が増大して寿命が低下すると共に、異音等が発
生し、発熱によつて焼付くおそれがあるという問
題があつた。
又、第13図に示す密封装置においては、密封
流体の圧力は、溝221を設けた環状傾斜面23
0を軸207から離間させる方向に作用するもの
で、第12図に示すように、密封流体が高圧にな
り、リツプ先端部206がつぶれてべた当りとな
るものではない。又、仮に密封流体を反対側に作
用させたとしても、溝221は、リツプ先端部2
06の変形を容易にするために、深溝となつてお
り、高圧により容易につぶされてしまうため、オ
イル保持溝として十分機能しないものである。
本考案は上記問題点を解決するためになされた
もので、その目的とするところは、高圧下におい
て摺動面の接触面積が増大しても良好な流体潤滑
を維持できると共に、密封性能の優れた往復動用
密封装置を提供することにある。
(問題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案の高圧往復
動用密封装置にあつては、互いに同心上に配置さ
れた相対的に往復動する2部材のうち一方の部材
に装着される環状の基部と、該基部から密封流体
側へ延びたシールリツプとを備え、該シールリツ
プには密封流体側に面した第1の環状傾斜面と大
気側に面した第2の環状傾斜面とにより形成さ
れ、他方の部材と摺接するリツプ先端部を有する
と共に、第1の環状傾斜面と他方のなす角度が第
2の環状傾斜面と他方の部材とのなす角度に比
べ、大きい関係にある往復動用密封装置であつ
て、第2の環状傾斜面には、リツプ先端部に隣接
して配置された溝部を設けると共に、該溝部の溝
の深さを0.01〜0.04mmとした。
(作用) 本考案においては、シールリツプのシール面に
は隣接する溝部から潤滑油が供給されて潤滑され
る。また密封流体が高圧の場合に、シールリツプ
のリツプ先端部がつぶれて大気側側面がべた当り
となつても、溝部によつて、潤滑油が摺動面に供
給されて潤滑される。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。本考案の一実施例に係る高圧往復動用密封装
置を示す第1図及び第3図において1はばね付き
外周ゴム形のシール本体であり、固定部としての
外周部2がハウジング3内周に嵌着されている。
外周部2は略円筒形状の金属環4を芯金としてゴ
ム状弾性体が被覆されて形成され、さらに外周部
2の大気側側端部からは密封流体側(図中右側)
にシールリツプ5が延びており、外周部2と共に
一体成形されている。シールリツプ5のリツプ先
端部6は、密封流体側に面した第1の環状傾斜面
30と大気側に面した第2の環状傾斜面10とに
より形成され、上記ハウジング3と同心上に挿通
され相対的に往復動される軸7に密封接触してシ
ール部8が形成されており、リツプ先端部6の背
面側にはばね9が装着されて緊迫力が付与されて
いる。第1の環状傾斜面30と軸7とのなす角度
αは、第2の環状傾斜面10と軸7とのなす角度
βに比べ大きい関係となつている。シールリツプ
5の基部51は厚肉になつており、剛性が高めら
れている。すなわち、シールリツプ5の密封流体
側側面11は外周部2の略中央部から半径方向内
方に延び、基部51の厚みは外周部2の幅の略半
分の厚みとなつている。
シールリツプ5の大気側側面10と軸7との間
には、バツクアツプリング12が介在せしめられ
ている。バツクアツプリング12は樹脂等の耐摩
耗性に優れた低摩擦部材により成形されており、
略円筒形状で外周面はシールリツプ5の第2の環
状傾斜面10に倣つたテーパ面になつている。シ
ールリツプ5の第2の環状傾斜面10にはバツク
アツプリング12の密封流体側側端が当接する段
部13が設けられており、段部13によりバツク
アツプリング12の軸方向の位置決めがなされ、
バツクアツプリング12の大気側端部は略シール
本体1の大気側端面位置となつている。
一方シールリツプ5のリツプ先端部6には所定
幅hだけ環状平坦部20が設けられている。さら
に、シールリツプ5の第2の環状傾斜面10のう
ちリツプ先端部6から上記段部13までの領域に
は、上記環状平坦部20に隣接して溝部21が設
けられている。溝部21は環状平坦部20により
リツプ先端部6側と遮断されており、シールリツ
プ5の円周方向に全周にわたつて刻設された環状
溝22を軸7の中心軸線方向に所定間隔でもつて
複数設けられている。上記環状平坦部20の幅h
は0.1〜0.4mm、各環状溝22間のピツチPは0.1〜
0.3mm程度に設定することが潤滑上好ましい。
又、溝の深さdは0.01〜0.04mmの範囲とする。
溝の深さdが0.01mmより浅い場合は、潤滑剤が溝
内に十分保持できず、十分な潤滑効果が得られな
い。一方、溝の深さdが0.04mmより深い場合は、
シール性能が低下する。
また本実施例では環状溝22の断面形状は三角
形状となつており、この場合溝22の角度60°〜
90°程度にすることが効果的である。もつとも環
状溝22の断面形状としては、三角形に限るもの
でなく、第4図イ乃至ハに示すように円弧状、矩
形状、台形状等の種々の形状にすることができ
る。
又、上記実施例ではシールリツプ5の大気側側
面10に環状溝22を刻設して溝部21を構成し
たが、第2図に示す実施例においては、逆に環状
の突条3に複数突設して、各突条間に相対的に潤
滑油を保持する環状の凹部を設け、溝部31を構
成したものである。この場合においても各突条の
高さを0.01〜0.04mmとし、各突条間のピツチを0.1
〜0.3mmとすることが好ましく、さらに突条の断
面の傾斜角度を60°〜90°程度とすることが効果的
である。
つぎに、第5図乃至第7図には溝部21の他の
態様が示されており、第5図は、一条の螺旋状溝
23により溝部21を構成したものである。螺旋
状溝23は一条に限るものではなく、複数条とし
てもよい。一方、第6図及び第7図はシールリツ
プ5の円周方向に個々に分断した等配溝24を設
けて溝部21を構成したものである。このうち第
6図は各等配溝24の方向が同一方向に傾斜させ
たもので、第7図は各等配溝24の方向の異なる
溝群を、円周方向に等配した、いわゆる交番溝タ
イプにしたものである。
上記構成の高圧往復動用密封装置にあつては、
シールリツプ5のリツプ先端部6が軸7に摺接し
て密封流体がシールされる。その際リツプ先端部
6の環状平坦部20がシール面となつており、シ
ール面間には隣接する溝部21に保持された潤滑
油が供給されて油膜が形成されて流体潤滑とな
る。一方密封流体が高圧の場合、第8図乃至第1
0図に示すようにシールリツプ5のリツプ先端部
6がつぶれて大気側側面10がべた当りとなつて
も、溝部21に潤滑油が保持されるので、摺動面
全体にわたつて均一に油が供給され、流体潤滑が
維持される。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用から成るもの
で、シールリツプの大気側側面に溝部を設けたの
で、密封流体が高圧下においてシールリツプの大
気側側面がべた当りとなつても、流体による潤滑
が維持されて異音の発生が防止されると共に、シ
ールリツプの摩耗が低減されて長寿命化を図るこ
とができる。さらに環状平坦部を設けた場合は、
該環状平坦部によつてシール性能が維持され、良
好なシール性能が得られる。さらにまた環状平坦
部には、隣接する溝部に保持された流体が供給さ
れ、流体潤滑が確保することができる等の種々の
効果が得られる。特に溝の深さを0.01〜0.04mmと
しているため、高圧下における良好な潤滑効果及
び良好なシール性能が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る高圧往復動用
密封装置の要部縦断面図、第2図は本考案の他の
実施例に係るリツプ先端部近傍の要部拡大断面
図、第3図は第1図の装置の環状溝の拡大断面
図、第4図イ乃至ハは第1図の装置の環状溝の各
種形状を示す拡大断面図、第5図乃至第7図は第
1図の装置の溝部の他の態様を示す要部縦断面
図、第8図乃至第10図は高圧密封流体下におけ
るシールリツプのべた当りの状態を示す第1図、
第5図乃至第7図の要部縦断面図、第11図は従
来の高圧往復動用密封装置の要部縦断面図、第1
2図は高圧下におけるシールリツプのべた当りの
状態を示す第11図の装置の要部縦断面図、第1
3図は他の従来の密封装置の要部縦断面図であ
る。 1……シール本体、3……ハウジング、5……
シールリツプ、6……リツプ先端部、7……軸、
10……第2の環状傾斜面、20……環状平坦
部、21……溝部、22……環状溝、23……螺
旋状溝、24……等配溝、30……第1の環状傾
斜面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 互いに同心上に配置された相対的に往復動す
    る2部材3,7のうち一方の部材に装着される
    環状の基部51と、該基部51から密封流体側
    へ延びたシールリツプ5とを備え、該シールリ
    ツプ5には密封流体側に面した第1の環状傾斜
    面30と大気側に面した第2の環状傾斜面10
    とより形成され、他方の部材と摺接するリツプ
    先端部6を有するとともに、前記第1の環状傾
    斜面30と他方の部材とのなす角度αが第2の
    環状傾斜面10と他方の部材とのなす角度βに
    比べ大きい関係にある往復動用密封装置におい
    て、前記第2の環状傾斜面10には、リツプ先
    端部6に隣接して配置された溝部21を設ける
    と共に、該溝部21の溝の深さが0.01〜0.04mm
    であることを特徴とする高圧往復動用密封装
    置。 2 請求範囲第1項記載の高圧往復動用密封装置
    において、シールリツプ5の第2の環状傾斜面
    10と他方の部材との間にバツクアツプリング
    12を介在させた高圧往復動用密封装置。 3 請求範囲第1項記載の高圧往復動用密封装置
    において、リツプ先端部6と溝部21との間に
    環状平坦部20を設けた高圧往復動用密封装
    置。
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