JPS623577Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS623577Y2 JPS623577Y2 JP1981108446U JP10844681U JPS623577Y2 JP S623577 Y2 JPS623577 Y2 JP S623577Y2 JP 1981108446 U JP1981108446 U JP 1981108446U JP 10844681 U JP10844681 U JP 10844681U JP S623577 Y2 JPS623577 Y2 JP S623577Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal ring
- low
- friction
- ring
- seal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 16
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 6
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 5
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- BFKJFAAPBSQJPD-UHFFFAOYSA-N tetrafluoroethene Chemical group FC(F)=C(F)F BFKJFAAPBSQJPD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は摺動側に低摩擦性シールリングを配
し、該リングを背後から弾性シールリングで摺動
面側に押圧して成る複合シールの改良に関する。
し、該リングを背後から弾性シールリングで摺動
面側に押圧して成る複合シールの改良に関する。
このような複合シールは摺動面には摩擦抵抗の
低い材料、例えば4ふつ化エチレン樹脂(主に潤
滑剤入り)を用いた低摩擦性シールリングを配
し、低摩擦性シールリングに欠けている弾性を弾
性シールリングで補うようにしたもので、第1図
が従来採用されている一般的複合シールの使用状
態を示す正面断面図である。図において、1′は
回転軸3′に摺接する断面矩形の低摩擦性シール
リングであり、2′は該リング1′を外周から押圧
するように配設した断面矩形の弾性シールリング
である。また、41′はケーシング4′に設けた環
状のシール装着溝である。このような複合シール
リングはそれなりに充分使用に供し得るものであ
るが、該複合シールで仕切つた圧力側の空間
A′の圧力が変動する場合問題が生じる。即ち、
第1図の複合シールにおいては、弾性シールリン
グ2′が低摩擦性シールリング1′を押圧する力は
常に一定であり、この弾性シールリング2′の押
圧力を高圧時のものに設定すれば、押圧力が高す
ぎて低摩擦性シールリング1′の摺動面の摩耗が
激しく寿命の低下を来たし、逆に低圧時のものに
設定すれば、高圧時に押圧力が低すぎてシール洩
れをきたす。このような圧力変動に対応して弾性
シールリング2′の低摩擦性シールリング1′への
押圧力を変動させようとすれば、弾性シールリン
グ2′を例えばUパツキンのような軸方向に開口
した環状溝を有する弾性シールリングに替えて使
用すれば良いことは容易に考え得る所である。
低い材料、例えば4ふつ化エチレン樹脂(主に潤
滑剤入り)を用いた低摩擦性シールリングを配
し、低摩擦性シールリングに欠けている弾性を弾
性シールリングで補うようにしたもので、第1図
が従来採用されている一般的複合シールの使用状
態を示す正面断面図である。図において、1′は
回転軸3′に摺接する断面矩形の低摩擦性シール
リングであり、2′は該リング1′を外周から押圧
するように配設した断面矩形の弾性シールリング
である。また、41′はケーシング4′に設けた環
状のシール装着溝である。このような複合シール
リングはそれなりに充分使用に供し得るものであ
るが、該複合シールで仕切つた圧力側の空間
A′の圧力が変動する場合問題が生じる。即ち、
第1図の複合シールにおいては、弾性シールリン
グ2′が低摩擦性シールリング1′を押圧する力は
常に一定であり、この弾性シールリング2′の押
圧力を高圧時のものに設定すれば、押圧力が高す
ぎて低摩擦性シールリング1′の摺動面の摩耗が
激しく寿命の低下を来たし、逆に低圧時のものに
設定すれば、高圧時に押圧力が低すぎてシール洩
れをきたす。このような圧力変動に対応して弾性
シールリング2′の低摩擦性シールリング1′への
押圧力を変動させようとすれば、弾性シールリン
グ2′を例えばUパツキンのような軸方向に開口
した環状溝を有する弾性シールリングに替えて使
用すれば良いことは容易に考え得る所である。
本考案はこのような低摩擦性シールリングと弾
性シールリングの組合せから成る複合シールのさ
らに改良した構造を提案するものであり、摺動面
の背面をテーパ状周面とした低摩擦性シールリン
グ、軸方向に開口した環状溝を有し、かつ該低摩
擦性シールリングを摺動面側に押圧する弾性シー
ルリングとより成り、該弾性シールリングは、該
環状溝の開口している側が低摩擦性シールリング
のテーパ状周面の薄肉部側を向くように配設さ
れ、かつ、低摩擦性シールリングのテーパ状背面
の太径部には、軸方向に向けて複数の条溝を設け
ていることを特徴とする。本考案を図面に基づい
て以下に説明する。
性シールリングの組合せから成る複合シールのさ
らに改良した構造を提案するものであり、摺動面
の背面をテーパ状周面とした低摩擦性シールリン
グ、軸方向に開口した環状溝を有し、かつ該低摩
擦性シールリングを摺動面側に押圧する弾性シー
ルリングとより成り、該弾性シールリングは、該
環状溝の開口している側が低摩擦性シールリング
のテーパ状周面の薄肉部側を向くように配設さ
れ、かつ、低摩擦性シールリングのテーパ状背面
の太径部には、軸方向に向けて複数の条溝を設け
ていることを特徴とする。本考案を図面に基づい
て以下に説明する。
第2図は本考案に係る複合シールの一実施例の
使用状態を示す正面断面図である。図において1
は摺動面11の背面12をテーパ状周面とした低
摩擦性シールリングであり、例えば4ふつ化エチ
レン樹脂製である。2は軸方向に開口した環状溝
21を有し、かつ該低摩擦性シールリングを摺動
面側に押圧する弾性シールリングであり、該環状
溝21の開口している側を低摩擦性シールリング
1のテーパ状周面の薄肉部14側を向くように配
設されている。
使用状態を示す正面断面図である。図において1
は摺動面11の背面12をテーパ状周面とした低
摩擦性シールリングであり、例えば4ふつ化エチ
レン樹脂製である。2は軸方向に開口した環状溝
21を有し、かつ該低摩擦性シールリングを摺動
面側に押圧する弾性シールリングであり、該環状
溝21の開口している側を低摩擦性シールリング
1のテーパ状周面の薄肉部14側を向くように配
設されている。
なお、弾性シールリング2の内周側は低摩擦シ
ールリング1の背面12のテーパ形状に合せた形
状とすることが好ましい。13は低摩擦性シール
リング1のテーパ状背面12の太径部に軸方向に
向けて設けた複数の条溝であり、弾性シールリン
グ2の内周側をくい込ませて両リング間の周方向
の相対的滑りの発生を防止している。3は回転軸
であり、41はケーシング4に設けた環状のシー
ル装着溝である。
ールリング1の背面12のテーパ形状に合せた形
状とすることが好ましい。13は低摩擦性シール
リング1のテーパ状背面12の太径部に軸方向に
向けて設けた複数の条溝であり、弾性シールリン
グ2の内周側をくい込ませて両リング間の周方向
の相対的滑りの発生を防止している。3は回転軸
であり、41はケーシング4に設けた環状のシー
ル装着溝である。
本考案に係る複合シールの作用を以下に説明す
る。第2図において、今、圧力側の空間Aの圧力
が変動し、より高圧になると、弾性シールリング
2の環状溝21の内周側の壁面が押圧され、これ
により低摩擦性シールリング1が回転軸3に強く
押圧され、空間Aの高圧流体をシールする。逆に
空間Aが低圧となつた場合は、押圧力が低下し
て、低摩擦性シールリング1が不必要な強い力で
回転軸に押圧されることがなく、シールの寿命が
向上する。また、低摩擦性シールリング1の背面
12をテーパ状とし、かつ、変形し易い薄肉部1
4の直上にこれも薄肉で高圧流体により加圧され
易い弾性シールリング2の内周側リツプ端部22
を位置させているので、低摩擦性シールリング1
の摺動面11が部分的に高圧で押し付けられ、而
して、シール性はより向上する。さらに、長期間
の使用により低摩擦性シールリング1の摺動面が
摩耗した場合は、弾性シールリング2が低摩擦性
シールリングのテーパ状背面12を右側に移動し
て、低摩擦性シールリングをさらに強く押圧する
形となり、シールの耐久性は向上する。この場
合、第3図の展開図で示すように低摩擦性リング
1の軸方向にリング巾の3分2程度の長さのスリ
ツト15を左右から切り込むように設ければ、摩
耗した際に縮径し易くより好ましい。
る。第2図において、今、圧力側の空間Aの圧力
が変動し、より高圧になると、弾性シールリング
2の環状溝21の内周側の壁面が押圧され、これ
により低摩擦性シールリング1が回転軸3に強く
押圧され、空間Aの高圧流体をシールする。逆に
空間Aが低圧となつた場合は、押圧力が低下し
て、低摩擦性シールリング1が不必要な強い力で
回転軸に押圧されることがなく、シールの寿命が
向上する。また、低摩擦性シールリング1の背面
12をテーパ状とし、かつ、変形し易い薄肉部1
4の直上にこれも薄肉で高圧流体により加圧され
易い弾性シールリング2の内周側リツプ端部22
を位置させているので、低摩擦性シールリング1
の摺動面11が部分的に高圧で押し付けられ、而
して、シール性はより向上する。さらに、長期間
の使用により低摩擦性シールリング1の摺動面が
摩耗した場合は、弾性シールリング2が低摩擦性
シールリングのテーパ状背面12を右側に移動し
て、低摩擦性シールリングをさらに強く押圧する
形となり、シールの耐久性は向上する。この場
合、第3図の展開図で示すように低摩擦性リング
1の軸方向にリング巾の3分2程度の長さのスリ
ツト15を左右から切り込むように設ければ、摩
耗した際に縮径し易くより好ましい。
以上説明したとおり、本考案に係る複合シール
は次のような効果を奏する。
は次のような効果を奏する。
1 弾性シールリングとして軸方向に開口した環
状溝を有するものを用いたので、高圧側の流体
圧力が変化しても、この圧力変動に応じて弾性
シールリングの押圧力を変動させることができ
るので、長期間安定したシール特性を維持し得
る。
状溝を有するものを用いたので、高圧側の流体
圧力が変化しても、この圧力変動に応じて弾性
シールリングの押圧力を変動させることができ
るので、長期間安定したシール特性を維持し得
る。
2 低摩擦性シールリングの摺動面の背面をテー
パ状とし、該リングの薄肉部直上に弾性シール
リングのリツプ端部を位置させたので、シール
面圧を部分的に高めることができるため、シー
ル性はより向上する。
パ状とし、該リングの薄肉部直上に弾性シール
リングのリツプ端部を位置させたので、シール
面圧を部分的に高めることができるため、シー
ル性はより向上する。
3 低摩擦性シールリングが摩耗した場合、弾性
シールリングが低摩擦性シールリングのテーパ
状背面に添つて移動してさらに低摩擦性シール
リングへの押圧力を増すことができ、従つて、
シールの寿命は向上する。
シールリングが低摩擦性シールリングのテーパ
状背面に添つて移動してさらに低摩擦性シール
リングへの押圧力を増すことができ、従つて、
シールの寿命は向上する。
4 低摩擦シールリングのテーパ状背面に軸方向
に向けて設けた条溝に弾性シールリングの内周
側をくい込ませるようにしているので、両リン
グ間の周方向の相対的滑りの発生を防止でき、
かつ、該条溝は低摩擦シールリングのテーパ状
背面の太径部に設け、弾性シールリングの、シ
ール特性に大きく影響するリツプ側ではなく、
ヒール側にくい込ませるようにしたので、両シ
ール間のシールも充分維持し得る。
に向けて設けた条溝に弾性シールリングの内周
側をくい込ませるようにしているので、両リン
グ間の周方向の相対的滑りの発生を防止でき、
かつ、該条溝は低摩擦シールリングのテーパ状
背面の太径部に設け、弾性シールリングの、シ
ール特性に大きく影響するリツプ側ではなく、
ヒール側にくい込ませるようにしたので、両シ
ール間のシールも充分維持し得る。
なお、本考案に係る複合シールは回転用と共に
往復動用に用いても有用であることは勿論であ
る。
往復動用に用いても有用であることは勿論であ
る。
第1図は従来の複合シールの使用例を示す正面
断面図、第2図は本考案に係る複合シールの一実
施例の使用例を示す正面断面図、第3図は低摩擦
性シールリングの他の実施例の展開図である。図
において、1……低摩擦性シールリング、2……
弾性シールリング、21……環状溝、3……回転
軸、41……シール装着溝。
断面図、第2図は本考案に係る複合シールの一実
施例の使用例を示す正面断面図、第3図は低摩擦
性シールリングの他の実施例の展開図である。図
において、1……低摩擦性シールリング、2……
弾性シールリング、21……環状溝、3……回転
軸、41……シール装着溝。
Claims (1)
- 相対的に摺動する二部材の間のいづれか一方の
部材に設けられたシール装置溝に装着されるシー
ルであつて、摺動側に位置し、かつ、摺動面の背
面をテーパ状周面とした低摩擦性シールリングと
該リングと同心に配設され軸方向に開口する環状
溝を有し、かつ、該低摩擦性シールリングを摺動
面側に押圧する弾性シールリングとより成り、該
弾性シールリングは、環状溝の開口している側
が、低摩擦性シールリングのテーパ状周面の薄肉
部側を向くように配設され、かつ、低摩擦性シー
ルリングのテーパ状背面の太径部には、軸方向に
向けて複数の状溝を設けていることを特徴とする
複合シール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981108446U JPS5812761U (ja) | 1981-07-20 | 1981-07-20 | 複合シ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981108446U JPS5812761U (ja) | 1981-07-20 | 1981-07-20 | 複合シ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5812761U JPS5812761U (ja) | 1983-01-26 |
JPS623577Y2 true JPS623577Y2 (ja) | 1987-01-27 |
Family
ID=29902854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1981108446U Granted JPS5812761U (ja) | 1981-07-20 | 1981-07-20 | 複合シ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5812761U (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH054620Y2 (ja) * | 1986-12-29 | 1993-02-04 | ||
AT396889B (de) * | 1991-03-21 | 1993-12-27 | Boehler Hochdrucktech Gmbh | Anordnung zum abdichten von plungern von hochdruckeinrichtungen |
JP5668386B2 (ja) * | 2010-09-20 | 2015-02-12 | 株式会社アドヴィックス | 密封装置 |
JP6120432B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2017-04-26 | 株式会社ケーヒン | シール付き転がり軸受 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6040937B2 (ja) * | 1979-12-27 | 1985-09-13 | 株式会社小松製作所 | トランスフアプレスの材料搬送装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6040937U (ja) * | 1983-08-30 | 1985-03-22 | 東北金属工業株式会社 | 温度スイッチ |
-
1981
- 1981-07-20 JP JP1981108446U patent/JPS5812761U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6040937B2 (ja) * | 1979-12-27 | 1985-09-13 | 株式会社小松製作所 | トランスフアプレスの材料搬送装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5812761U (ja) | 1983-01-26 |
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