JPH074364Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH074364Y2
JPH074364Y2 JP1988145027U JP14502788U JPH074364Y2 JP H074364 Y2 JPH074364 Y2 JP H074364Y2 JP 1988145027 U JP1988145027 U JP 1988145027U JP 14502788 U JP14502788 U JP 14502788U JP H074364 Y2 JPH074364 Y2 JP H074364Y2
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JP
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seal
seal body
sealing device
piston rod
housing
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JP1988145027U
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JPH01171969U (ja
Inventor
孝幸 斉藤
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エヌオーケー株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば自動車の懸架装置のショックアブソ
ーバのロッドシール等に用いられる密封装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種の密封装置としては、たとえば第6図およ
び第7図に示すようなものがある。すなわち、100は自
動車の懸架装置に用いられるショックアブソーバを示し
ており、シリンダチューブ101には図示しないピストン
が往復動自在に設けられている。そして、ピストンロッ
ド102がシリンダチューブ101の開口部に取付けられたロ
ッドガイド103を介して、往復動自在に支持されてい
る。このシリンダチュブ101の開口端部には、シリンダ
チューブ101の開口部を密封する密封装置104が装着され
ている。
この密封装置104は、単一のゴム状弾性体によって環状
に成形されたシール本体106によって構成されている。
シール本体106はシリンダチューブ101の開口端に被着さ
れるシールキャップ107内周に密に嵌着され、内周がピ
ストンロッド102表面に摺動自在に密封接触している。
一方、シール本体106の密封流体側端面106bとロッドガ
イド103との間には、ばね部材110が圧縮状態で介装され
ており、ばね受け部材109を介してシール本体106を軸方
向大気側に付勢して、シール本体106をシールキャップ1
07に設けた内向フランジ108に押し付けて保持するよう
になっていた。
そして、ピストンロッド102とシール本体106が相対的に
偏心した場合には、シール本体106がそのゴム状弾性に
よって偏心に追随してたわみ、シール本体106内周に設
けたシールリップ105とピストンロッド102間の摺動部を
密接状態に保持していた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来技術の場合には、低温時に
シール本体106が硬化してゴム本体の弾性を失うため、
ピストンロッド102とシール本体106間に相対的に偏心が
生じると、シール本体106のピストンロッド102に対する
追随性が低下してしまう。そのため、シール本体106と
ピストンロッド102間に隙間が生じ、そこからガスまた
は油が漏れるおそれがある。
また、シール漏れに至らないとしても、シール本体106
が硬化するために、ピストンロッド102とシール本体106
のシールリップ105との接触面圧が大きくなって、ピス
トンロッド102の移動抵抗が増大してしまう。さらに、
シール本体106の偏摩耗が生じ、シール性能が悪くなる
等の問題があった。
本考案は、上記した従来技術の問題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、シール本体の
低温時における偏心追随性を向上させ得る密封装置を提
供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案にあっては、ハウジン
グ内周に環状のゴム状弾性体製のシール本体を嵌合し、
該シール本体内周をハウジングに対して相対移動する移
動軸表面に摺動自在に密封接触せしめると共に、シール
本体を付勢手段によって軸方向大気側に付勢してシール
本体の大気側端面をハウジングに設けた大気側支持部に
押圧して保持する密封装置において、 前記ハウジング内周とシール本体外周との間に前記移動
軸の偏心に対するシール本体の変形を吸収する隙間を設
けたことを特徴としている。
(作用) 而して、上記構成の密封装置にあっては、ハウジング内
周とシール本体外周との間にハウジングに対して相対移
動する移動軸の偏心に対するシール本体の変形を吸収す
る隙間を設けたので、低温下においてシール本体と移動
軸が相対的に偏心しても、シール本体がその外周側に設
けられた隙間分だけ移動軸と一緒に移動し、軸とシール
本体間の相対偏心が吸収される。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考
案の第1実施例に係る密封装置を示す第1図および第2
図において、1は密封装置を示している。本実施例につ
いても、第6図に示した従来例と同様のショックアブソ
ーバのロッドシールに用いた場合を例にとって説明する
と、2はピストンロッドであり、図示しないシリンダチ
ューブの開口端部を閉塞するロッドガイド3の案内孔3a
に摺動自在に挿通されている。そして、ロッドガイド3
とピストンロッド2との隙間からの油やガス等の密封流
体の漏れを防止している。
この密封装置1は、ロッドガイド3の外周に一端が嵌着
固定されるハウジングとしてのシールキャップ4に支持
されており、環状のシール本体5とを備えている。
シール本体5は断面略台形状で、単一のゴム状弾性体に
より環状に成形され、上記シールキャップ4内周に嵌合
されている。そして、シール本体5の密封流体側端面9
には、ばね受け部材6が当接しており、ロッドガイド3
とばね受け部材6間に介装される付勢手段としてのばね
部材10によって、シール本体5をシールキャップ4の大
気側端縁に設けられた内向フランジ8に押付けてシール
本体5を保持している。
内向フランジ8はその内端側が軸方向大気側に向かって
突出するように円錐台状に傾斜しており、内径端がピス
トンロッド2外周と所定間隔を介して近接している。
一方、シール本体5の大気側端面7も、この内向フラン
ジ8の傾斜に倣って内径端側が軸方向大気側に向かって
突出するように円錐状に傾斜しており、内向フランジ8
に気密に密接している。このシール本体5の大気側端面
7と内向フランジ8との接触面圧は上記ばね部材10によ
る付勢力によっている。
そして、このシール本体5の大気側端面7には、シール
キャップ4の内向フランジ8との当接部のシール性を高
めるためのシールリップ14が設けられている。シールリ
ップ14は、シール本体5の内径端側から半径方向外方に
向かって延びており、その先端部がシール本体5の大気
側端面7から大気側に離れるように形成されている。そ
して、シール本体5の大気側端面7には、このシールリ
ップ14が隠れるような環状の凹部71が設けられている。
また、シール本体5の密封流体側端面9は、大気側端面
7とは逆に、軸方向密封流体側に突出するように円錐状
に傾斜しており、上記ばね受部材6もこの密封流体側端
面に倣った円錐状の傾斜面に構成されている。
一方、シール本体5の内周面には、先端がピストンロッ
ド2に摺動自在に密封接触して密封流体をシールするシ
ールリップ11,12,13が複数設けられており、さらにその
大気側端縁には軸方向大気側に向って傾斜して延びるダ
ストリップ19が設けられている。
つぎに、シール本体5の外周面15と、シールキャップ4
との間には、全周に亙って所定の隙間17が形成されてい
る。したがって、シール本体5は、専らシールキャップ
4の内向フランジ8とばね受部材6とによって軸方向に
挟みつけられて保持され、半径方向の位置決めは上記内
向フランジ8とシール本体5の大気側端面7間、および
シール本体5の密封流体側端面9とばね受部材10間のテ
ーパ嵌合によってなされる。
上記シール本体5外周とシールキャップ4内周間の隙間
17は、常用圧力時のその最小隙間寸法h1が、ロッドガイ
ド3とピストンロッド2間の最大隙間寸法h2よりも大き
くなるように設定することが望ましい。
上記構成の密封装置によれば、低温時にピストンロッド
2とシール本体5との間に相対的に偏心が生じても、シ
ール本体外周部15とシールキャップ4の内周面との間に
隙間17を有するために、シール本体5全体がピストンロ
ッド2の偏心に追随して半径方向に移動し、シールリッ
プ11,12,13とピストンロッド2外周との間に隙間が生じ
無い。
特に、シール本体5の外周面15とシールキャップ4の内
周面16の隙間17の常用圧力時の寸法h1を、ロッドガイド
3とピストンロッド2間の最大隙間h2よりも大きくとっ
ておけば、ピストンロッド2の偏心の最大幅は高々ロッ
ドガイド3とピストンロッド2間の最大隙間h2となるの
で、偏心量が最大となっても、シール本体5外周とシー
ルキャップ内周間の隙間に余裕があることになる。した
がって、偏心によるシール本体5とシールリップ11,12,
13の接触面圧の増大は最小限に押えることができる。
第3図には、本考案の第2実施例のシール本体25が示さ
れている。この第2実施例にあっては、上記第1実施例
と異なり、シール本体25の大気側端面のほぼ中央部に断
面略三角形状のシールリップ27が形成されている。この
シールリップ27によって大気側端面7と内向フランジ8
の内周面との間をシールするようになっている。
本第2実施例によれば、シールリップ27が断面略三角形
状であるためシール本体25の加硫成形を行なう成形型の
製造が容易となり、また型抜きが簡単となるので作業効
率を上げることができる。
その他の構成および作用については、上記第1実施例と
同一であるのでその説明は省略する。
第3図には、本考案の第3実施例が示されている。この
第3実施例にあっては、上記第1実施例のように、シー
ル本体5の大気側端面7にシールリップを設けずに、シ
ール本体5外周の密封流体側端縁にシールキャップ4内
周に全周に亙って密封接触するシールリップ30を設けた
ものである。
この実施例にあっても、ピストンロッド2とシール本体
5間の偏心につれてシール本体5はその外周側の隙間分
だけ半径方向に移動する。ただ、シール本体5の外周に
設けたシールリップ30によってシール本体5の半径方向
の移動が若干阻害されるが、このシールリップ30は、シ
ール本体5内周に設けたシールリップ30と異なり軸方向
密封流体側に向かって半径方向外方に傾斜して延びて半
径方向にたわみ易く構成されており、シール本体5の偏
心追随性を損なわない。
第5図には、本考案の第4実施例が示されている。この
第4実施例にあっても、上記第3実施例と同様にシール
本体5外周の密封流体側端縁にシールリップ30を設けた
もので、この例では、さらに、シール本体5の外周に上
記隙間17に臨んで環状の突起40を軸方向に複数設けたも
のである。この突起40は、半径方向に容易にたわむよう
にシール本体5内周側に設けたシールリップ11,12,13に
比べて軸方向の幅および半径方向の突出幅は小さくなっ
ている。もっとも突起の数,寸法はシール本体5の材
質,ピストンロッド2の偏心量等によって最適な数,寸
法等が選択される。
尚、上記各実施例ではショックアブソーバのロッドシー
ルに適用した場合について説明したが、ショックアブソ
ーバに限定されるものでは無く、移動軸が偏心するよう
な各種軸封装置に適用することができる。また、この実
施例では往復動用シールについて説明したが、往復動用
シールに限られるものでは無く、回転用のシールとして
も適用し得るものである。
(考案の効果) 本考案によれば、ハウジング内周とゴム状弾性体性のシ
ール本体外周との間にハウジングに対して相対移動する
移動軸の偏心に対するシール本体の変形を吸収する隙間
を設けたので、低温下においてシール本体と移動軸間が
相対的に偏心しても、シール本体内周が移動軸と密接し
たままの状態で軸の偏心に追随して移動し、シール本体
内周と移動軸間に隙間が生じるようなことは無くなり、
シール性が向上する。
また、上記隙間は移動軸の偏心に対するシール本体の変
形を吸収するためにわざわざ設けたものであるので、シ
ール本体と軸間の相対偏心が吸収しきれなくなるという
ことがない。
さらに、シールリップとピストンロッドとの接触面圧が
増大することが無く、ピストンロッドの円滑な作動を維
持し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係る密封装置の要部縦断
面図、第2図は第1図のシール本体の要部縦断面図、第
3図は本考案の第2実施例に係る密封装置の要部縦断面
図、第4図は本考案の第3実施例に係る密封装置の要部
縦断面図に、第5図は本考案の第4実施例に係る密封装
置の要部縦断面図、第6図は従来の密封装置が適用され
るショックアブソーバの軸受部の縦断面図、第7図は第
6図の密封装置の要部を拡大して示した断面図である。 符号の説明 1…密封装置 2…ピストンロッド(移動軸) 3…ロッドガイド 4…シールキャップ(ハウジング) 5…シール本体、6……ばね受部材 7…大気側端面、10…ばね部材 11,12,13,14…シールリップ 15…外周面、16…内周面 17…隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内周に環状のゴム状弾性体製の
    シール本体を嵌合し、該シール本体内周をハウジングに
    対して相対移動する移動軸表面に摺動自在に密封接触せ
    しめると共に、シール本体を付勢手段によって軸方向大
    気側に付勢してシール本体の大気側端面をハウジングに
    設けた大気側支持部に押圧して保持する密封装置におい
    て、 前記ハウジング内周とシール本体外周との間に前記移動
    軸の偏心に対するシール本体の変形を吸収する隙間を設
    けたことを特徴とする密封装置。
JP1988145027U 1988-02-10 1988-11-07 密封装置 Expired - Lifetime JPH074364Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1988145027U JPH074364Y2 (ja) 1988-02-10 1988-11-07 密封装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1684588 1988-02-10
JP63-16845 1988-02-10
JP1988145027U JPH074364Y2 (ja) 1988-02-10 1988-11-07 密封装置

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Publication Number Publication Date
JPH01171969U JPH01171969U (ja) 1989-12-06
JPH074364Y2 true JPH074364Y2 (ja) 1995-02-01

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JP1988145027U Expired - Lifetime JPH074364Y2 (ja) 1988-02-10 1988-11-07 密封装置

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