JP2005090569A - 往復動軸用密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルシール1とダストシール2の間に侵入する外圧による密封性及び摩擦特性の不安定を解消する。
【解決手段】軸方向内側を向いた状態で往復動軸113の外周面に密接される主リップ12が内側取付環11の内周部に一体的に設けられたオイルシール1と、軸方向外側を向いた状態で往復動軸113の外周面に密接されるダストリップ22が外側取付環21の内周部に一体的に設けられたダストシール2とを備え、オイルシール1に、ダストシール2における外側取付環21と密接される外圧シール16が設けられている。この外圧シール16によって、主リップ12とダストリップ22との間への外圧の侵入を遮断することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のエアサスペンションにおける油圧緩衝装置等の往復動軸を密封する往復動軸用密封装置に関する。
車両の油圧緩衝器(ショックアブソーバ)に用いられる往復動軸用密封装置の典型的な従来技術として、例えば下記の特許文献1及び特許文献2に記載されたものがある。
特開2000−046092(第1図) 特開2001−173797(第4図)
図7は、特許文献1の第1図に記載されたものと同種の往復動軸用密封装置を、油圧緩衝器の一部と共に、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図、図8は、同じく未装着状態の半断面図である。すなわち、この密封装置は、油圧緩衝器の内部の油液を密封対象とするオイルシール101と、外部からの塵埃や泥水の侵入を防止するダストシール102と、両シール101,102間に配置されたバックアップリング103とを備え、両シール101,102における金属環101a,102aが、外筒111の開口端のカシメ部111aとその内側のロッドガイド112との間に挟持されている。
オイルシール101は、金属製の取付環101aに、軸方向内側(ロッドガイド112側)を向いた状態でピストンロッド113の外周面に密接される主リップ101bと、外筒111及びロッドガイド112との間を密封する外周リップ101cをゴム状弾性材料で一体成形(加硫接着)したものであり、ダストシール102は、金属製の取付環102aに、軸方向外側を向いた状態でピストンロッド113の外周面に密接されるダストリップ102bをゴム状弾性材料で一体成形(加硫接着)したものである。また、バックアップリング103は、油圧緩衝器内部の油圧によるオイルシール101の主リップ101bの変形を抑制するものであって、ダストシール102における取付環102aの内周部によって保持されている。
また、特許文献2に記載された往復動軸用密封装置は、外筒の開口端とロッドガイドとの間に挟持される金属製の取付環の内周部に、油圧緩衝器内部の油液を密封対象とする主リップと、外部からの塵埃や泥水の侵入を防止するダストリップを一体成形(加硫接着)したものである。
しかし、例えばエアサスペンションの場合、外筒の外側にエアスプリングが構成されるため、ダストシール102に外側から作用するエアAの圧力が高圧になることがある。このため、図7及び図8(又は特許文献1)に示される従来の密封装置によれば、エアAの圧力上昇によって、このエアAの一部が、外筒111とダストシール102の取付環102aとの間の微小隙間から、この取付環102aとオイルシール101の取付環101aとの微小隙間を介して、主リップ101bとダストリップ102bの間の密閉空間Bに圧入される。そして、この密閉空間B内のエア圧力は、ピストンロッド113の外周面に対する主リップ101b及びダストリップ102bの緊迫力を低下させるように作用するため、密封性能の低下やピストンロッド113に対するフリクションの低下を来すことが懸念される。
また、特許文献2に記載された往復動軸用密封装置は、外筒内の油液を密封対象とする主リップと、外部からの塵埃や泥水の侵入を防止するダストリップを一つの取付環に一体に設けたものであるため、上述のような問題はない。しかしながら、取付環の軸方向両側にリップを成形するため、取付環の内周部に成形時のゴム流しのための溝を形成する必要があり、したがって主リップの耐圧設計が難しく、しかもバックアップリングの装着も困難であるため、主リップの耐圧性に問題があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、オイルシールとダストシールの間に侵入する外圧による密封性及び摩擦特性の不安定を解消することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る往復動軸用密封装置は、軸方向内側を向いた状態で往復動軸の外周面に密接される主リップが内側取付環の内周部に一体的に設けられたオイルシールと、軸方向外側を向いた状態で前記往復動軸の外周面に密接されるダストリップが外側取付環の内周部に一体的に設けられたダストシールとを備え、前記オイルシールとダストシールのうちの一方に、前記オイルシールとダストシールのうちの他方の取付環と密接される外圧シールが設けられたものである。この外圧シールは、前記内側取付環と外側取付環の間から前記主リップとダストリップとの間への外圧の侵入を遮断するものである。
また、上述した技術的課題を有効に解決するための他の手段として、請求項2の発明に係る往復動軸用密封装置は、軸方向内側を向いた状態で往復動軸の外周面に密接される主リップが内側取付環の内周部に一体的に設けられたオイルシールと、軸方向外側を向いた状態で前記往復動軸の外周面に密接されるダストリップが外側取付環の内周部に一体的に設けられたダストシールとを備え、前記内側取付環及び前記外側取付環に、互いに密嵌される筒状嵌合面が形成されたものである。そして、この筒状嵌合面の密嵌によって、前記オイルシールとダストリップの一体化が図られると共に、前記主リップとダストリップ間への外圧の侵入を遮断するものである。
請求項1の発明に係る往復動軸用密封装置によれば、外圧が高圧になる条件下でも、オイルシールの内側取付環とダストシールの外側取付環の間から、オイルシールの主リップとダストシールのダストリップの間への外圧の侵入が、外圧シールによって遮断されるため、主リップとダストリップとの間の密閉空間が加圧されるのを防止して、前記主リップの良好な密封性を維持すると共に、往復動軸の軸方向往復動に対する所要のフリクションを確保することができる。
請求項2の発明に係る往復動軸用密封装置によれば、外圧が高圧になる条件下でも、オイルシールの内側取付環とダストシールの外側取付環の間から、オイルシールの主リップとダストシールのダストリップの間への外圧の侵入が、前記内側取付環に形成した筒状嵌合面と、前記外側取付環に形成した筒状嵌合面との密嵌部において遮断されるため、請求項1と同様の効果が実現される。しかも、機器への組み込み前に、オイルシールとダストリップを一体化することができるので、取扱いを容易にすることができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る往復動軸用密封装置の第一の形態を、油圧緩衝器の一部と共に、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図、図2は、図1の形態による往復動軸用密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す未装着状態の半断面図である。
まず図1において、先に説明した図7と同様、参照符号111は車両の懸架装置における油圧緩衝器の外筒、112は外筒111の開口端近傍の内周に挿入されると共に不図示の内筒の開口端に取り付けられたロッドガイド、113はロッドガイド112の内周を貫通したピストンロッドである。ピストンロッド113は、請求項1に記載された往復動軸に相当するものである。
本発明の往復動軸用密封装置は、外筒111の開口端のカシメ部111aとその内側のロッドガイド112との間に固定されていて、油圧緩衝器の内部の油液Oを密封対象とするオイルシール1と、外部からの塵埃や泥水等の侵入を防止するダストシール2と、バックアップリング3とを備える。
詳しくは、オイルシール1は、図2に示されるように、金属製の円盤状の内側取付環11と、その内周部に一体的に設けられた主リップ12と、内側取付環11の外周部に一体的に設けられた外周リップ13とを有する。主リップ12及び外周リップ13は、共に軸方向内側、すなわちロッドガイド112側を向いており、両リップ12,13の間に連続して形成され内側取付環11の片面に一体的に被着された弾性膜部14には、中間凸条15が形成されている。また、主リップ12における基部12aの軸方向外側を向いた背面には、複数の外圧シール16が同心的に形成されている。この外圧シール16は、図2に示される未装着状態では、内側取付環11の背面よりも外側へ突出している。
主リップ12、外周リップ13、弾性膜部14、中間凸条15及び外圧シール16は、連続したゴム状弾性材料で成形されており、すなわち、所定の金型内に、予め加硫接着剤を塗布した内側取付環11をセットして、この内側取付環11と金型内面との間に画成された環状のキャビティ内に、未加硫ゴム材料を充填して加熱・加圧することによって、加硫成形と同時に内側取付環11に加硫接着されたものである。
一方、ダストシール2は、金属製の円盤状の外側取付環21と、その内周部に一体的に設けられたダストリップ22とを有する。ダストリップ22はゴム状弾性材料で成形されており、すなわちオイルシール1と同様、所定の金型内に、予め加硫接着剤を塗布した外側取付環21をセットして、この外側取付環21と金型内面との間に画成された環状のキャビティ内に、未加硫ゴム材料を充填して加熱・加圧することによって、加硫成形と同時に外側取付環21に加硫接着されたものである。
バックアップリング3は、適当な剛性を有し、耐摩耗性に優れると共に摩擦係数の著しく低い例えばPTFE等の合成樹脂材で成形されたものであって、オイルシール1における主リップ12と、ダストシール2における外側取付環21の内周部21aとの間に介在される。
図1に示される装着状態では、オイルシール1が軸方向内側、ダストシール2が軸方向外側となるように配置され、オイルシール1における内側取付環11とダストシール2における外側取付環21が互いに重なり合った状態で、外筒111のカシメ部111aと、ロッドガイド112における環状突起部112aの間に挟持される。そして、オイルシール1における主リップ12は、前記環状突起部112aの内周に位置して、先端内周部がピストンロッド113の外周面に摺動可能に密接することによって、ロッドガイド112における環状突起部112aの内周空間に達している内部の油液Oが軸周から外部へ漏れるのを阻止するものであり、ダストシール2におけるダストリップ22の先端内周部が、ピストンロッド113の外周面に摺動可能に密接することによって、外部からの塵埃や泥水等の侵入を防止するものであり、バックアップリング3は、オイルシール1における主リップ12の背面を支承することによって、油圧による主リップ12の過大な変形を防止するものである。
一方、オイルシール1における外周リップ13は、外筒111の内周面及びロッドガイド112における環状突起部112aのテーパ状外周面に適当な圧縮状態で密接することによって、ロッドガイド112の外周からの油液Oの漏れを阻止すものである。また、オイルシール1における内側取付環11に設けられた弾性膜部14及び中間凸条15は、外筒111のカシメ部111aと、ロッドガイド112における環状突起部112aによる内側取付環11及び外側取付環21に対するカシメ力の誤差を吸収し、かつ油液Oに対する密封機能を有するものである。
ここで、エアサスペンションにおいては、油圧緩衝器の外部にはエアチャンバ(不図示)が設けられ、このエアチャンバ内に、エアコンプレッサで加圧されたエアAが供給されることによって、エアスプリングが構成される。そして、前記エアチャンバ内の加圧エアAの圧力はダストシール2に作用するが、このダストシール2のダストリップ22には、加圧エアAの圧力がピストンロッド113の外周面に対する密接力として作用するため、ダストリップ22とピストンロッド113の間からの加圧エアAの侵入が有効に防止される。
また、エアチャンバ内の加圧エアAは、外筒111のカシメ部111aとダストシール2の外側取付環21の外周部との間から、この外側取付環21とオイルシール1の内側取付環11との微小隙間へ侵入する。しかし、主リップ12における基部12aの背面に形成された複数の外圧シール16は、外筒111のカシメ部111aとロッドガイド112における環状突起部112aによる挟圧力によって、適当に圧縮された状態で、ダストシール2における外側取付環21と密接しているので、加圧エアAが内側取付環11と外側取付環21の間の微小隙間を内周側へ通過することができない。
したがって、主リップ12とダストリップ22の間の密閉空間Bへ加圧エアAが侵入して、この密閉空間Bが蓄圧されることによって主リップ12及びダストリップ22の緊迫力が低下するのを防止することができる。その結果、ロッドガイド112における環状突起部112aの内周空間に達している油液Oに対する主リップ12の良好な密封性が維持されると共に、ピストンロッド113の軸方向往復動作に対する所要のフリクションが確保される。
また、互いに逆向きの主リップ12とダストリップ22を、単一の金属環に一体成形する場合と異なり、オイルシール1における内側取付環11の内周部及びダストシール2における外側取付環21の内周部に、成形時のゴム廻りのための切欠溝を形成する必要がなく、その分、主リップ12(及びダストリップ22)を、耐圧性に優れたものとすることができる。
次に図3は、本発明に係る往復動軸用密封装置の第二の形態を、油圧緩衝器の一部と共に、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図、図4は、図3の形態による往復動軸用密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す未装着状態の半断面図である。
この第二の形態において、上述した図1及び図2に示される第一の形態と異なるところは、外圧シール16を、オイルシール1における内側取付環11の外周部に、外周リップ13と逆向きに設け、この外周リップ13を、ダストシール2における外側取付環21の外周部に形成した環状溝21bの外周面と外筒111の内周面に適当なつぶし代で密接させたことにある。その他の部分は、基本的に図1及び図2と同様であるため、同一の符号を付して示し、その重複説明は省略する。
上記構成において、油圧緩衝器の外部に設けられたエアチャンバ(不図示)内の加圧エアAは、外筒111のカシメ部111aとダストシール2の外側取付環21の外周部との間から、この外側取付環21とオイルシール1の内側取付環11との微小隙間へ侵入しようとする。しかし、前記内側取付環11の外周部に設けられた外圧シール16が、ダストシール2の外側取付環21に形成された環状溝21bの外周面と外筒111の内周面との間に圧縮状態で介在しているので、加圧エアAは、内側取付環11と外側取付環21の間へ侵入することができない。したがって、第一の形態と同様、主リップ12とダストリップ22の間の密閉空間Bが加圧エアAの侵入により蓄圧されるのを防止して、油液Oに対する主リップ12の良好な密封性が維持すると共に、ピストンロッド113の軸方向往復動作に対する所要のフリクションを確保することができる。
なお、上述した第一及び第二の形態においては、外圧シール16をオイルシール1側に設けたが、これをダストシール2側に設けて、オイルシール1における内側取付環11と密接させても、同様の効果を実現することができる。
次に図5は、本発明に係る往復動軸用密封装置の第三の形態を、油圧緩衝器の一部と共に、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図、図6は、図5の形態による往復動軸用密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す未装着状態の半断面図である。
この第三の形態において、先に説明した図1及び図2に示される第一の形態と異なるところは、図6に示されるように、オイルシール1における内側取付環11に、円周方向へ連続した環状段差部11aが形成される一方、ダストシール2における外側取付環21の内周部に、環状段差部11aと対応する円形凹部21cが形成されていることにある。詳しくは、環状段差部11aは、その内周側がロッドガイド112と反対側へ突出するように形成され、円形凹部21cは、外側取付環21におけるロッドガイド112側(オイルシール1側)の面に形成されている。環状段差部11aの軸方向高さは、円形凹部21cの軸方向深さとほぼ同等であり、環状段差部11aの外径は、円形凹部21cの内径よりも僅かに大径である。
すなわち、オイルシール1の内側取付環11に形成された環状段差部11aは、ダストシール2の外側取付環21に形成された円形凹部21cに圧入することによって、前記環状段差部11aにおける筒状外周面11bと、前記円形凹部21cにおける内向き筒状面21dは、適当な締め代をもって密嵌され、また、これによって、オイルシール1(内側取付環11)とダストシール2(外側取付環21)は、互いに一体化することができるようになっている。なお、筒状外周面11b及び内向き筒状面21dは、請求項2に記載された筒状嵌合面に相当するもので、互いに隙間なく密接されるように、平滑に仕上げられている。
その他の部分は、基本的に図1及び図2と同様であるため、同一の符号を付して示し、その説明は省略する。なお、オイルシール1における主リップ12には、その緊迫力を補償するためのガータスプリング17が装着されている。
上記構成において、油圧緩衝器の外部に設けられたエアチャンバ(不図示)内の加圧エアAは、外筒111のカシメ部111aとダストシール2の外側取付環21の外周部との間から、この外側取付環21とオイルシール1の内側取付環11との微小隙間へ侵入しようとする。しかし、前記内側取付環11における筒状外周面11bと、外側取付環21における内向き筒状面21dが、互いに締め代をもって密着された状態にあるため、この部分より内周側へ加圧エアAが通過することができない。したがって、第一の形態と同様、主リップ12とダストリップ22の間の密閉空間Bが加圧エアAの侵入により蓄圧されるのを防止して、油液Oに対する主リップ12の良好な密封性が維持すると共に、ピストンロッド113の軸方向往復動作に対する所要のフリクションを確保することができる。
また、オイルシール1とダストシール2が、別体として製作されるため、先の第一の形態と同様、主リップ12(及びダストリップ22)を、耐圧性に優れたものとすることができる。しかも、図6に示される分離状態から、オイルシール1の内側取付環11に形成された環状段差部11aを、ダストシール2の外側取付環21に形成された円形凹部21cに圧入することによって、主リップ12と外側取付環21の間にバックアップリング3を介在させた状態で、オイルシール1とダストシール2を互いに一体化することができる。そしてこの一体化は、図5に示されるように組み込まれる前に行われるため、オイルシール1、ダストシール2及びバックアップリング3を、互いに一体の、単一の密封装置として取り扱うことができる。
なお、図5に示される例とは逆に、ダストシール2における外側取付環21の内周部に、ロッドガイド112側へ突出した円形凸部を形成して、この円形凸部を、オイルシール1における内側取付環11にロッドガイド112側へ突出した形状に形成した環状段差部11aの内周に圧入嵌合することによって、内側取付環11と外側取付環21が筒状面同士で互いに密嵌される構成とすることもできる。
本発明に係る往復動軸用密封装置の第一の形態を、油圧緩衝器の一部と共に、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 図1の形態による往復動軸用密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す未装着状態の半断面図である。 本発明に係る往復動軸用密封装置の第二の形態を、油圧緩衝器の一部と共に、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 図3の形態による往復動軸用密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す未装着状態の半断面図である。 本発明に係る往復動軸用密封装置の第三の形態を、油圧緩衝器の一部と共に、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 図5の形態による往復動軸用密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す未装着状態の半断面図である。 特許文献1の第1図に記載されたものと同種の従来の往復動軸用密封装置を、油圧緩衝器の一部と共に、軸心を通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。 図7の往復動軸用密封装置を、軸心を通る平面で切断して示す未装着状態の半断面図である。
符号の説明
1 オイルシール
11 内側取付環
11a 環状段差部
11b 筒状外周面(筒状嵌合面)
12 主リップ
12a 基部
13 外周リップ
14 弾性膜部
15 中間凸条
16 外圧シール
2 ダストシール
21 外側取付環
21c 円形凹部
21d 内向き筒状面(筒状嵌合面)
22 ダストリップ
3 バックアップリング
111 外筒
112 ロッドガイド
113 ピストンロッド(往復動軸)
A 加圧エア
B 密閉空間
O 油液

Claims (2)

  1. 軸方向内側を向いた状態で往復動軸(113)の外周面に密接される主リップ(12)が内側取付環(11)の内周部に一体的に設けられたオイルシール(1)と、軸方向外側を向いた状態で前記往復動軸(113)の外周面に密接されるダストリップ(22)が外側取付環(21)の内周部に一体的に設けられたダストシール(2)とを備え、前記オイルシール(1)とダストシール(2)のうちの一方に、前記オイルシール(1)とダストシール(2)のうちの他方の取付環と密接される外圧シール(16)が設けられたことを特徴とする往復動軸用密封装置。
  2. 軸方向内側を向いた状態で往復動軸(113)の外周面に密接される主リップ(12)が内側取付環(11)の内周部に一体的に設けられたオイルシール(1)と、軸方向外側を向いた状態で前記往復動軸(113)の外周面に密接されるダストリップ(22)が外側取付環(21)の内周部に一体的に設けられたダストシール(2)とを備え、前記内側取付環(11)及び前記外側取付環(21)に、互いに密嵌される筒状嵌合面(11b,21d)が形成されたことを特徴とする往復動軸用密封装置。
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