JP2021001647A - コンタミネーションシール - Google Patents

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JP2021001647A JP2019115193A JP2019115193A JP2021001647A JP 2021001647 A JP2021001647 A JP 2021001647A JP 2019115193 A JP2019115193 A JP 2019115193A JP 2019115193 A JP2019115193 A JP 2019115193A JP 2021001647 A JP2021001647 A JP 2021001647A
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健 渡邉
Takeshi Watanabe
健 渡邉
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Abstract

【課題】オイルまたは空気に含まれるコンタミネーションを捕捉する性能が高いコンタミネーションシールを提供する。【解決手段】コンタミネーションシールは、ハウジングの孔の内周面と孔に往復移動可能に配置されたロッドの外周面との間の環状の隙間に配置されて、隙間内に配置された円環状のパッキンをコンタミネーションから保護する。コンタミネーションシールは、発泡ウレタンから形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ハウジングの孔の内周面と、孔に往復移動可能に配置されたロッドの外周面との間の環状の隙間に配置される円環状のコンタミネーションシールに関する。
特許文献1に記載されているように、円環状のコンタミネーションシールは、油圧シリンダー装置または空気圧シリンダー装置のハウジングの孔の内周面と、孔に往復移動可能に配置されたロッドの外周面との間の環状の隙間内に配置された円環状のパッキンをコンタミネーションから保護するために使用される。
特開2010−038328号公報
油圧シリンダー装置または空気圧シリンダー装置において、オイルまたは空気に含まれるコンタミネーションを捕捉する需要が高まっている。
そこで、本発明は、オイルまたは空気に含まれるコンタミネーションを捕捉する性能が高いコンタミネーションシールを提供する。
本発明のある態様に係るコンタミネーションシールは、ハウジングの孔の内周面と前記孔に往復移動可能に配置されたロッドの外周面との間の環状の隙間に配置され、前記隙間内に配置された円環状のパッキンをコンタミネーションから保護する円環状のコンタミネーションシールである。コンタミネーションシールは、発泡ウレタンから形成されている。
この態様においては、オイルまたは空気に含まれるコンタミネーションが発泡ウレタンから形成されたコンタミネーションシールに付着しやすい。具体的には、発泡ウレタンは軟らかい材料であるので、コンタミネーションの粒子がコンタミネーションシール内に埋没しやすい。また、発泡ウレタンのセル(気泡)にコンタミネーションの粒子が侵入しやすい。したがって、コンタミネーションシールで保護されるパッキンの環境をより清浄にすることができる。
本発明の実施形態に係るコンタミネーションシールを有するシリンダー装置の一部破断斜視図である。 図1のシリンダー装置のシーリングシステムを拡大して示す断面図である。 シーリングシステムの変形例を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態に係るコンタミネーションシールの正面図である。 実施形態に係るコンタミネーションシールの一部の斜視図である。 実施形態に係るコンタミネーションシールの拡大断面図である。 実施形態の変形例に係るコンタミネーションシールの斜視図である。 実施形態の他の変形例に係るコンタミネーションシールの材料であるシートの斜視図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施形態を説明する。図面の縮尺は必ずしも正確ではなく、一部の特徴は誇張または省略されることもある。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るコンタミネーションシールが適用されるシリンダー装置1は、ピストンロッド2と、ピストンロッド2のハウジングであるシリンダー3を有する。シリンダー装置1は、油圧シリンダー装置または空気圧シリンダー装置である。
ピストンロッド2とシリンダー3との間の環状の隙間を封止するシーリングシステムS1,S2が、シリンダー装置1の軸線方向に離れた2箇所にそれぞれ設けられている。シーリングシステムS1,S2により、ピストンロッド2とシリンダー3との間には、2つの被密封領域K1,K2が形成される。被密封領域K1は、シリンダー3の図1における左端部とシーリングシステムS1により画定される。被密封領域K2は、シーリングシステムS1,S2の間の領域である。
シーリングシステムS1は、円環状のピストンパッキン10、円環状のウエアリング11、および円環状のコンタミネーションシール12を有する。ピストンパッキン10、ウエアリング11およびコンタミネーションシール12は、ピストンロッド2の外周面に形成された環状溝にそれぞれ嵌め入れられている。ピストンパッキン10、ウエアリング11およびコンタミネーションシール12の外周面は、シリンダー3の孔の内周面に摺動可能に接触する。
シーリングシステムS2は、円環状のロッドパッキン20、円環状のバッファーリング21、および円環状のダストシール22を有する。ロッドパッキン20、バッファーリング21およびダストシール22は、シリンダー3の内周面に形成された環状溝にそれぞれ嵌め入れられている。ロッドパッキン20、バッファーリング21およびダストシール22の内周面は、ピストンロッド2の外周面に摺動可能に接触する。ロッドパッキン20は、主としてオイル漏れを防止または低減する役割を担い、バッファーリング21は、主として耐圧(油圧または空気圧の緩和)の役割を担い、ダストシール22は、主として外部からの異物の侵入を防止または低減する役割を担う。
このような構成において、シリンダー3に設けられた開口部4,5を通じて、それぞれ被密封領域K1,K2に送り込まれるオイルまたは空気の圧力を制御することによって、ピストンロッド2をシリンダー3に対して往復移動させることができる。
図2は、シーリングシステムS1を拡大して示す。
ピストンパッキン10は、硬質材料(例えばポリアミド樹脂)から形成されたシールリング15と、シールリング15をシリンダー3の内周面に接触するように径方向外側に向けて押圧するバックリング16を有する。バックリング16は、例えばエラストマーのような弾性材料から形成されたOリングであってよい。シールリング15とバックリング16は、ピストンロッド2の環状溝14の内部に配置されており、シールリング15の外側部分は環状溝14から突出し、シリンダー3の内周面に接触する。
ウエアリング11は、ピストンロッド2とシリンダー3との間の偏心を小さくするピストンロッド2の軸受として機能し、ピストンパッキン10の耐久性およびシール性を向上させるために用いられる。ウエアリング11は、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂またはポリアミド樹脂から形成されている。
コンタミネーションシール12は、被密封領域K1内のオイルまたは空気中のダスト等のコンタミネーションがピストンパッキン10に接触しないように阻止するために設けられている。すなわち、コンタミネーションシール12は、ピストンロッド2とシリンダー3の間の環状の隙間に配置されたピストンパッキン10をコンタミネーションから保護する。
図1および図2に示すシーリングシステムS1では、ピストンパッキン10の被密封領域K1側にコンタミネーションシール12が配置され、ピストンパッキン10の被密封領域K2側にウエアリング11が配置されている。
しかし、図3に示すように、シーリングシステムS1の変形例では、ピストンパッキン10の被密封領域K1側にウエアリング11とコンタミネーションシール12が配置されてよく、ピストンパッキン10の被密封領域K2側にウエアリング11とコンタミネーションシール12が配置されてよい。
図4および図5に示すように、コンタミネーションシール12は、2つの端部12A,12Bを有する長尺の湾曲した円弧状の棒から構成されている。具体的には、コンタミネーションシール12は、長尺の円弧状の棒から、棒の両端部12A,12Bを接合することにより、円環形をなすよう形成されている。したがって、コンタミネーションシール12は、両端部12A,12Bから形成された接合部30を有する。このように、コンタミネーションシール12は、無端リングではなく、円弧状の棒から形成されているので、コンタミネーションシール12をピストンロッド2の外周面に形成された周溝に嵌め込むように、コンタミネーションシール12をピストンロッド2の周囲に配置するのが容易である。
図4および図5に示す端部12A,12Bの形状は、公知であって、バイアスカットと呼ばれる。バイアスカットは、コンタミネーションシール12の周方向への拡張(ひいては径方向への拡張)を許容し、なおかつ高い封止性能を有するので、優れている。
但し、図4および図5に示す端部12A,12Bの形状は例示であって、コンタミネーションシール12の端部の形状は、バイアスカットに限定されず、ステップカット、ストレートカット、特殊ステップカットのいずれであってもよい。
コンタミネーションシール12の外周面には、コンタミネーションシール12の軸線方向に延びる切欠きまたは溝31が形成されている。切欠きまたは溝31は、油圧または空気圧を逃がすために設けられている。コンタミネーションシール12の外周面は、図2または図3に示すように、シリンダー3の孔の内周面に面接触するが、コンタミネーションシール12には高い封止性能は要求されていない。むしろ、コンタミネーションシール12の外周面の全体がシリンダー3の孔の内周面に完全に面接触すると、油圧または空気圧のために破損または早期に劣化するおそれがある。切欠きまたは溝31は、油圧または空気圧を逃がして、コンタミネーションシール12の寿命を高める。複数の切欠きまたは溝31を形成してもよい。切欠きまたは溝31は、コンタミネーションシール12の内周面に形成してもよい。
この実施形態においては、コンタミネーションシール12は、発泡ウレタン(発泡ポリウレタン)から形成されている。このため、図6に示すように、オイルまたは空気に含まれるコンタミネーションの粒子32が発泡ウレタンから形成されたコンタミネーションシール12に付着しやすい。具体的には、発泡ウレタンは軟らかい材料であるので、コンタミネーションの粒子32がコンタミネーションシール12内に埋没しやすい。また、発泡ウレタンのセル(気泡)にコンタミネーションの粒子32が侵入しやすい。したがって、コンタミネーションシール12で保護されるピストンパッキン10の環境をより清浄にすることができる。
上記の実施形態においては、コンタミネーションシール12は、長尺の円弧状の棒から、棒の両端部を接合することにより、円環形をなすよう形成されている。
しかし、図7に示す変形例のコンタミネーションシール35のように、本発明に係るコンタミネーションシールは無端のリングであってもよい。コンタミネーションシール35の外周面には、油圧または空気圧を逃がすための複数の切欠きまたは溝36が形成されている。
また、図8に示す変形例のように、本発明に係るコンタミネーションシールは、長尺なシート40を丸めることによって形成されてもよい。シート40は、幅方向に延びる複数の切欠きまたは溝41を有する。シート40をピストンロッド2に巻き付けて、シート40の両端部を接合することにより、円環形のコンタミネーションシールを形成することができる。切欠きまたは溝41は油圧または空気圧を逃がすために使用される。
以上、本発明の好ましい実施形態を参照しながら本発明を図示して説明したが、当業者にとって特許請求の範囲に記載された発明の範囲から逸脱することなく、形式および詳細の変更が可能であることが理解されるであろう。このような変更、改変および修正は本発明の範囲に包含されるはずである。
例えば、コンタミネーションシール12,35,40の各々は、矩形の断面を有する。しかし、コンタミネーションシールの断面形状は、矩形に限定されず、他の形状であってもよい。
1 シリンダー装置
2 ピストンロッド
3 シリンダー(ハウジング)
S1 シーリングシステム
K1 被密封領域
10 ピストンパッキン
11 ウエアリング
12,35 コンタミネーションシール

Claims (1)

  1. ハウジングの孔の内周面と前記孔に往復移動可能に配置されたロッドの外周面との間の環状の隙間に配置され、前記隙間内に配置された円環状のパッキンをコンタミネーションから保護する円環状のコンタミネーションシールであって、
    発泡ウレタンから形成されていることを特徴とするコンタミネーションシール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024053356A1 (ja) * 2022-09-09 2024-03-14 三菱重工業株式会社 昇圧ポンプおよび水素供給システム

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