JP2008223900A - シーリングシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ダストシール100が、金属環11及び金属環11に一体的に設けられるシール本体12を有する第1ダストシール10と、この第1ダストシール10よりも大気側に設けられる第2ダストシール20とから構成されるシーリングシステムにおいて、第2ダストシール20は、周方向の1箇所にのみ切断部を有すると共に、該切断部の切断端部同士の隙間が軸300の径以上となるように変形させることができ、かつ外力をなくすと元の形に復元する程度の柔軟性と弾性復元力とを有する素材(ウレタンゴム)によって構成されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
ハウジングに設けられた軸孔の内周面と、該軸孔に挿通される軸の外周面との間の環状隙間を封止するシーリングシステムであって、
密封対象流体が大気側に漏れるのを防ぐメインシールと、
該メインシールよりも大気側に配置されて、ダストが密封対象流体側に侵入するのを防ぐダストシールと、
を備え、
ダストシールが、金属環及び該金属環に一体的に設けられるシール本体を有する第1ダストシールと、この第1ダストシールよりも大気側に設けられる第2ダストシールとから構成されるシーリングシステムにおいて、
第2ダストシールは、
周方向の1箇所にのみ切断部を有すると共に、
該切断部の切断端部同士の隙間が前記軸の径以上となるように変形させることができ、かつ外力をなくすと元の形に復元する程度の柔軟性と弾性復元力とを有する素材によって構成されることを特徴とする。
第2ダストシールは、前記被締結部材が前記ハウジング本体に締結されることによってハウジングに固定されるとよい。
図1〜図4を参照して、本発明の実施例1に係るシーリングシステムについて説明する。図1は本発明の実施例1に係るシーリングシステムの使用状態を示す模式的断面図である。図2は本発明の実施例1に係るシーリングシステムにおける第2ダストシールを模式的に示す平面図である。図3は本発明の実施例1に係るシーリングシステムにおける第2ダストシールを模式的に示す斜視図である。図4は本発明の実施例1に係るシーリングシステムにおける第2ダストシールの模式的断面図である。なお、図4は図2におけるAA断面図に相当する。
特に、図1を参照して、本発明の実施例1に係るシーリングシステム全体の構成について説明する。本実施例に係るシーリングシステムは、ハウジング400に設けられた軸孔の内周面と、該軸孔に挿通される軸300の外周面との間の環状隙間を封止するために用いられるものである。より具体的な例としては、建設機械用の油圧シリンダなどに用いられる。油圧シリンダの場合には、シリンダがハウジング400に相当し、ピストンが軸300に相当し、ハウジング400内において、軸300が往復移動する。
び第2被締結部材430とから構成される。
特に、図2〜図4を参照して、第2ダストシール20について更に詳しく説明する。本実施例に係る第2ダストシール20は、ウレタンゴムのみから構成されており、周方向の1箇所にのみ切断部Cを有している。
れる(特に、図2及び図3参照)。なお、各図においては、円周方向に対して垂直に切断するストレートカットの場合を示しているが、円周方向に対して斜めに切断するバイアスカットとすることもできる。
本実施例に係るシーリングシステムによれば、第1ダストシール10と第2ダストシール20を2つ並べて配置する構成を採用したので、ダストシールが1つだけの場合に比べて、密封対象流体側(O)にダストが侵入してしまうことを、より確実に防ぐことができる。
図5には、本発明の実施例2が示されている。本実施例では、上記実施例1の構成に対して、更に、へたり対策を図った構成を示す。なお、実施例1の構成と同一の構成部分については同一の符号を付して、適宜その説明は省略する。
11 金属環
12 シール本体
12a 第1シールリップ
12b 第2シールリップ
20 第2ダストシール
21 本体部
22 第1シールリップ
23 第2シールリップ
30 Oリング
100 ダストシール
200 メインシール
210 U字パッキン
220 バックアップリング
300 軸
400 ハウジング
410 ハウジング本体
411 環状溝
412 環状凹部
420 第1被締結部材
421 板状部
422 筒状部
430 第2被締結部材
431 環状凹部
450 ハウジング
460 第1被締結部材
470 第2被締結部材
471 環状凹部
C 切断部
Claims (5)
- ハウジングに設けられた軸孔の内周面と、該軸孔に挿通される軸の外周面との間の環状隙間を封止するシーリングシステムであって、
密封対象流体が大気側に漏れるのを防ぐメインシールと、
該メインシールよりも大気側に配置されて、ダストが密封対象流体側に侵入するのを防ぐダストシールと、
を備え、
ダストシールが、金属環及び該金属環に一体的に設けられるシール本体を有する第1ダストシールと、この第1ダストシールよりも大気側に設けられる第2ダストシールとから構成されるシーリングシステムにおいて、
第2ダストシールは、
周方向の1箇所にのみ切断部を有すると共に、
該切断部の切断端部同士の隙間が前記軸の径以上となるように変形させることができ、かつ外力をなくすと元の形に復元する程度の柔軟性と弾性復元力とを有する素材によって構成されることを特徴とするシーリングシステム。 - 第2ダストシールは、削り代を不要とする程度の薄い刃によって切断可能な素材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシーリングシステム。
- 第2ダストシールはウレタンゴムのみから構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のシーリングシステム。
- 第2ダストシールを軸方向に押圧して前記ハウジングに対して押し付ける押圧部材を備えることを特徴とする請求項1,2または3に記載のシーリングシステム。
- 前記ハウジングは、前記メインシールと第1ダストシールが装着される装着部を有するハウジング本体と、このハウジング本体に対して締結及び締結解除自在に構成される被締結部材とを備えており、
第2ダストシールは、前記被締結部材が前記ハウジング本体に締結されることによってハウジングに固定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のシーリングシステム。
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