JP2007092791A - シールリング - Google Patents

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Abstract

【課題】 挙動が不安定なときでも密封性が維持されるシールリングを提供する。
【解決手段】 一箇所で分離されている有端状のシールリングであって、両端部にそれぞれ形成された凹凸形状が互いに嵌合可能に構成され、両端部の嵌合部において、各端部が互いに周方向に摺動可能な摺動面と、シールリングの周長変化を吸収可能な隙間とが形成されるシールリングにおいて、両端部が互いに軸方向に離れるのを規制する規制部を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、一箇所で分離されている有端状のシールリングに関するものである。
油圧機器に用いられるシールリングとしては、装着性を向上するために、円周上の一箇所で分離されている有端状のものが一般的である。シールリングの分離部の形状としては、図6に示すような、ステップカットが知られている。
シールリング100の分離部Sには、一方の端部に設けられた凸部200の側面201と他方の端部に設けられた凸部300の側面301とが当接することにより、周方向に摺動可能な摺動シール面400が形成されている。したがって、温度変化等によってシールリング100の周長が変化しても、側面201と側面301が互いに周方向に摺動してシールリング100の周長変化を吸収することができる。また、周長変化が生じても、側面201と側面301が接触した状態(摺動面400が形成された状態)は維持されるので、分離部Sに隙間が生じることはなく、密封流体の漏れ量は一定に保たれる。
なお、関連する技術としては、以下の文献に示すようなものがある。
特開平6−213322 特開平7−77278
しかしながら、シールリング100はシール取付溝との間に軸方向のクリアランスを設けているため、作動方向や加圧方向等を切り替えてシールリング100の挙動が不安定となったときに、分離部Sが軸方向に開いて(両端に設けられた各凸部200、300が互いに軸方向に離れて)側面201と側面301との間に隙間が生じ、密封流体の漏れ量が増加するという問題がある(図7)。
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、挙動が不安定なときでも密封性が維持されるシールリングを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明におけるシールリングは、
一箇所で分離されている有端状のシールリングであって、
両端部にそれぞれ形成された凹凸形状が互いに嵌合可能に構成され、
前記両端部の嵌合部において、各端部が互いに周方向に摺動可能な摺動面と、シールリングの周長変化を吸収可能な隙間とが形成されるシールリングにおいて、
前記両端部が互いに軸方向に離れるのを規制する規制部を備えることを特徴とする。
このように、各端部が互いに軸方向に離れるのが規制されるので、嵌合部(分離部)が軸方向に開くのを防止することができる。したがって、密封流体の漏れ量を一定に保つことができる。
一方の端部は、径方向に突出した凸部を有し、
他方の端部は、該凸部と組み合わされる凹部を有し、
前記凸部と前記凹部とにより前記規制部が構成され、
前記凸部の軸方向の一方に面する側面と、前記凹部の軸方向の他方に面する側面、および、前記凸部の軸方向の他方に面する側面と、前記凹部の軸方向の一方に面する側面が、それぞれ当接することにより、前記両端部が互いに軸方向に離れるのが規制されてもよい。
上記目的を達成するために、本発明におけるシールリングは、
軸孔を有するハウジングと前記軸孔に挿入される軸のうちの一方の部材に設けられた環状溝に装着されて、これら2部材間の環状隙間をシールするシールリングであって、
一箇所で分離されている有端状の形状を有し、
両端部は、軸と垂直的で周方向に摺動可能な第1摺動シール面および軸と同心的で周方向に摺動可能な第2摺動シール面を形成しつつ、両端部間の周方向の対向面の間にシールリングの周長変化を吸収可能な隙間を形成する凹凸嵌合により嵌合されており、
前記第1摺動シール面の他方の部材側の端縁は、前記他方の部材に接しており、
シールリングの前記他方の部材側の周面が、前記第1摺動シール面の端縁を介して連続的に結合されることにより、前記他方の部材の全周に当接するシール面が形成されるシールリングにおいて、
前記両端部が互いに軸方向に離れるのを規制する規制部を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明により、挙動が不安定なときでも密封性を維持することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
まず、図1および図2を参照して、実施例に係るシールリングについて説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係るシールリング1の全体を示す図であり、シールリング1を軸方向からみた様子を示している。図2は、本発明の実施例に係るシールリング1の使用状態を示す断面図であり、図1のA−A断面に対応している。
図2に示すように、シールリング1は、バックリング2とともに組み合わせシールとして構成され、ハウジング3とハウジング3の軸穴に挿入される軸4との間の環状隙間5を密封する。
シールリング1とバックリング2は互いに密着して、軸4の外周面に設けられた環状溝40に装着される。
シールリング1は、樹脂材料からなる断面矩形の環状部材であり、環状溝40の開口側(ハウジング3の内周面32側)に装着され、外周面11がハウジング3の内周面32に密着し、内周面12がバックリング2の外周面21に密着する。
シールリング1の材料としては、例えば、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、ポリアミド樹脂(PA)等が用いられる。なお、高圧用途の場合には強度の高いナイロン(PA)等が用いられる。
バックリング2は、弾性体からなる断面矩形の環状部材であり、環状溝40の溝底側に
装着され、外周面21がシールリング1の内周面12に密着し、内周面22が溝底面41に密着する。
バックリング2の材料としては、例えば、ニトリルゴム(NBR)、ポリウレタン(PU)等のゴム状弾性体が用いられる。
バックリング2は、厚みが溝底面41に対してしめ代をもつように設定されており、装着時に溝底面41とシールリング1に挟まれて径方向に圧縮される。バックリング2の弾性復元力は、シールリング1をハウジング3の方向に付勢する押圧力として作用する。
密封対象側O(図中左側)から矢印P方向に圧力が作用すると、シールリング1は非密封対象側A(図中右側)に押される。そして、シールリング1の非密封対象側の側面10が環状溝40の側壁42に密着し、外周面11がハウジング3の内周面32に密着する。これにより、密封対象流体の非密封対象側Aへの漏れが抑制される。
図1に示すように、シールリング1は、円周上の一箇所で分離されている有端状のリングからなる。このような分離部Sを設けることにより、環状溝40への装着を容易にしている。
次に、図3〜図5を参照して、本実施例に係るシールリング1の分離部Sについて説明する。図3は、分離部Sを開いたときのシールリング1の端部の形状を示す斜視図である。図4は、本実施例に係るシールリング1の分離部Sの断面図であり、図1のA−A断面に対応している。図5はシールリング1の分離部Sの構造を示す図であり、(a)は軸方向からみた様子、(b)は(a)のB矢視図である。以下、シールリング1の2つの端部のうち、図の右側のものを第1端部6、左側のものを第2端部7とする。
第1端部6は、径方向に沿う第1端面60と、第1端面60から周方向に突出した第1凸部61が設けられている。第1凸部61は、シールリング外周面11と連続する周面を有する基部62と、基部62の両端から内径方向に延びる2つの延設部63、64と、から構成される断面略コ字形状を有する。シールリング1の軸方向の一方の側(図4の左側)の延設部63は、シールリング1の一方の側面10と連続面を形成する側面を有し、他方の側(図4の右側)の延設部64との間には内径方向に開口した凹部66が形成される。
一方、第2端部7は、径方向に沿う第1端面70と、第1端面70から周方向に突出した第2凸部71が設けられている。第2凸部71は、シールリング内周面12と連続する周面を有する基部72と、基部72の両端から外径方向に延びる2つの延設部73、74と、から構成される断面略コ字形状を有する。シールリング1の軸方向の他方の側(図4の右側)の延設部73は、シールリング1の他方の側面10と連続面を形成する側面を有し、一方の側(図4の左側)の延設部73との間には外径方向に開口した凹部76が形成される。
そして、第1凸部61の延設部64が第2凸部71の凹部76に嵌合され、第2凸部71の延設部74が第1凸部61の凹部66に嵌合されることにより、言い換えると、第1凸部61の延設部64と第2凸部71の延設部74とが互いに軸方向に係合するように嵌合されることにより、第1端部6と第2端部7が嵌合されて分離部Sが結合される。
第1端部6と第2端部7が嵌合された状態においては、第1凸部61の凹部66の側面と、第2凸部71の延設部74の側面、および、第1突起部61の延設部64の側面と、第2凸部71の凹部76の側面、がそれぞれ周方向に摺動可能に当接し、軸に対して垂直
に延びる第1摺動シール面を形成する。
また、延設部64の内周面と凹部76の底面、凹部66の底面と延設部74の外周面、がそれぞれ周方向に摺動可能に当接し、軸に対して同心的に延びる第2摺動シール面を形成する。
第1端部6の第1凸部61の先端には第2端部7の第1端面70に対向する第2端面67が設けられている。同様にして、第2端部7の第2凸部71の先端には第1端部6の第1端面60に対向する第2端面77が設けられている。この第2端面67と第1端面70との間および第2端面77と第1端面60との間には、それぞれシールリング1の周長変化を吸収可能な隙間68、78が設けられている。例えば、温度変化等によりシールリング1の周長が伸びた場合には、伸びた分だけ隙間68、78が減少することになるが、装着状態のシールリング1の全長は変化しない。すなわち、隙間68、78を設けた分だけシールリング1の周長の伸びを吸収することができる。
延設部64のシールリング1の軸方向の一方の側の側面65と凹部76の一方の側の側面75とによって形成される第1摺動シール面の端縁は、ハウジング3の内周面32に接している。したがって、シールリング1の外周面11は端縁を介して連続的に結合されており、これにより、ハウジング3の内周面32の全周に接触するシール面が形成される。
ここで、本実施例においては、第1凸部61の延設部64および第2凸部71の延設部74が、径方向に突出した径方向凸部として、延設部64および延設部74とそれぞれ組み合わされる第2凸部71の凹部76および第1凸部61の凹部66とともに、シールリング1の両端部が互いに軸方向に離れるのを規制する規制部を構成する。
すなわち、延設部64、74の軸方向の一方に面する側面と、凹部66、76の軸方向の他方に面する側面、および、延設部64、74の軸方向の他方に面する側面と、凹部66、76の軸方向の一方に面する側面が、それぞれ当接することにより、第1端部6と第2端部7が互いに軸方向に離れるのが規制される。
このように、シールリング1の両端部が互いに軸方向に離れるのが規制されることにより、第1摺動シール面および第2摺動シール面を構成する各面同士の接触状態が維持される。例えば、作動方向や加圧方向が変化するなどしてシールリング1の挙動が不安定となり、第1端部6と第2端部7にそれぞれ図4の矢印の向きに離れようとした場合でも、規制部によって第1端部6と第2端部7が離れることはなく、第1摺動シール面および第2摺動シール面が維持される。したがって、ハウジング3の内周面32に当接するシール面も維持され、シールリング1の密封性は一定に保たれる。
図1は本発明の実施例に係るシールリングの全体を示す図である。 図1のシールリングの使用状態を示す模式的断面図である。 図1のシールリングの分離部を開いた様子を示す模式的斜視図である。 図1のシールリングの分離部の模式的断面図である。 図1のシールリングの分離部の構造を示す模式図である。 従来技術に係るシールリングの模式図である。 従来技術に係るシールリングの模式図である。
符号の説明
1 シールリング
2 バックリング
3 ハウジング
4 軸
6 第1端部
61 第1凸部
64 径方向凸部
66 凹部
7 第2端部
71 第2凸部
74 径方向凸部
76 凹部

Claims (3)

  1. 一箇所で分離されている有端状のシールリングであって、
    両端部にそれぞれ形成された凹凸形状が互いに嵌合可能に構成され、
    前記両端部の嵌合部において、各端部が互いに周方向に摺動可能な摺動面と、シールリングの周長変化を吸収可能な隙間とが形成されるシールリングにおいて、
    前記両端部が互いに軸方向に離れるのを規制する規制部を備えることを特徴とするシールリング。
  2. 一方の端部は、径方向に突出した凸部を有し、
    他方の端部は、該凸部と組み合わされる凹部を有し、
    前記凸部と前記凹部とにより前記規制部が構成され、
    前記凸部の軸方向の一方に面する側面と、前記凹部の軸方向の他方に面する側面、および、前記凸部の軸方向の他方に面する側面と、前記凹部の軸方向の一方に面する側面が、それぞれ当接することにより、前記両端部が互いに軸方向に離れるのが規制されることを特徴とする請求項1に記載のシールリング。
  3. 軸孔を有するハウジングと前記軸孔に挿入される軸のうちの一方の部材に設けられた環状溝に装着されて、これら2部材間の環状隙間をシールするシールリングであって、
    一箇所で分離されている有端状の形状を有し、
    両端部は、軸と垂直的で周方向に摺動可能な第1摺動シール面および軸と同心的で周方向に摺動可能な第2摺動シール面を形成しつつ、両端部間の周方向の対向面の間にシールリングの周長変化を吸収可能な隙間を形成する凹凸嵌合により嵌合されており、
    前記第1摺動シール面の他方の部材側の端縁は、前記他方の部材に接しており、
    シールリングの前記他方の部材側の周面が、前記第1摺動シール面の端縁を介して連続的に結合されることにより、前記他方の部材の全周に当接するシール面が形成されるシールリングにおいて、
    前記両端部が互いに軸方向に離れるのを規制する規制部を備えることを特徴とするシールリング。
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