JPH0810710Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0810710Y2
JPH0810710Y2 JP1990094492U JP9449290U JPH0810710Y2 JP H0810710 Y2 JPH0810710 Y2 JP H0810710Y2 JP 1990094492 U JP1990094492 U JP 1990094492U JP 9449290 U JP9449290 U JP 9449290U JP H0810710 Y2 JPH0810710 Y2 JP H0810710Y2
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JP
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metal ring
sealing device
fixed
rubber
seal
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JP1990094492U
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武 三浦
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえばショックアブソーバのロッドシー
ル部等に用いられる密封装置に関する。
(従来の技術) 従来のこの種の密封装置としては、たとえば第2図お
よび第3図に示すようなものがある。すなわち、この密
封装置100は、ショックアブソーバ110のロッドシールと
して用いられるもので、ワッシャ状の金属環101と、こ
の金属環101に焼付により一体的に接着固定されるゴム
状弾性体102とから構成されており、金属環101をショッ
クアブソーバ110のハウジング111に設けられた一対の圧
着部材である外筒端部112と、ロッド111が摺動自在に挿
入される軸孔113を有するロッドガイド114とによって軸
方向に圧着することにより固定されている。
ゴム状弾性体102は、金属環101の内径端部に設けられ
てロッド111外周に密封接触するシールリップ部103と、
このシールリップ部103と連続して設けられ金属環101の
端面に接着固定される固定シール部104とを備えてお
り、この固定シール部104を金属環101とロッドガイド11
4間に介在させて、取付部からの密封流体の漏洩を防止
していた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来技術の場合には、ハウジン
グ111の外筒端部112をカシメあるいはツブシ込みによ
り、金属環101を外筒端部112とロッドガイド114によっ
て圧着して組み込んでいたので、軸方向の締付け力によ
って固定シール部104のゴム状弾性体102と金属環101と
の接着力低下が発生し、使用中に固定シール部104から
剥離が進行し、甚だしい場合にはシールリップ部103ま
で剥離が進行してシール機能に悪影響をおよぼすという
問題があった。
この剥離の原因は、締付け時に固定シール部104が圧
着されると、この圧着力によって固定シール部104がつ
ぶされて金属環101の接着面と平行方向に広がり、接着
面に作用するせん断力が大きくなるものと考えられる。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、軸方向の圧着
によって発生する固定シール部の応力をできるだけ緩和
し得る密封装置を提供し、もってゴム状弾性体と金属環
との剥離を防止し、シール性の向上および耐久性向上を
図ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、ハウ
ジングの軸孔と、該軸孔内に摺動自在に挿入される可動
軸間の隙間を密封するもので、前記ハウジングに設けら
れた一対の圧着部材によって軸方向に挟まれ圧着固定さ
れる金属環と、該金属環に一体的に接着固定されたゴム
状弾性体とからなり、該ゴム状弾性体が、金属環の内径
端部に設けられ可動軸に摺動自在に密封接触するシール
リップ部と、該シールリップ部と一体的に設けられ前記
圧着部材と金属環との間に介在される固定シール部とを
備える密封装置において、前記金属環の固定シール部の
接着面に前記ゴム状弾性体が入り込んだ応力緩和用の溝
を全周的に設けたことを特徴とする。
(作用) 上記構成の密封装置にあっては、ハウジングの圧着部
材によって金属環を圧着固定した際に、軸方向に圧縮さ
れることにより軸方向と直交する方向に生じた歪が、接
着面に設けた溝によって吸収され接着面に作用するせん
断応力が緩和される。
(実施例) 以下に、本考案を図示の実施例を基づいて説明する。
本考案の一実施例に係る密封装置を示す第1図におい
て、1は密封装置全体を示すもので、第2図に示した従
来と同様のショックアブソーバのロッドシールに適用し
た場合を例にとって説明する。この密封装置1は、ワッ
シャ状の金属環2と、この金属環2に一体的に接着固定
されたゴム状弾性体3とから構成されている。
ここで、密封装置1が取り付けられるハウジング10に
ついて簡単に説明すると、ハウジング10は、外筒11と、
この外筒11内周に嵌合固定されるロッドガイド12とから
構成されており、このロッドガイド12に貫通形成された
軸孔13内周に可動軸としてのロッド14が往復移動自在に
挿入されている。このロッドガイド12の外径側端部には
軸方向に突出する圧着段部15が設けられており、この圧
着段部15端面と外筒11開口端の内向きに曲げられた圧着
端部16との間で金属環2を軸方向に圧着して締付け固定
するようになっている。この実施例では、圧着段部15端
面の内径端縁15a位置と、外筒11の圧着端部16の内径端
位置とが同一位置となるように設定してある。
密封装置1の金属環2は平ワッシャ形状で、外筒11内
周とロッド14外周との間に同心的に挿入され、その外周
が外筒11内周に嵌合し、密封すべきショックアブソーバ
内部空間に面する内側端面21がロッドガイド12の圧着段
部15端面に当接している。
一方、ゴム状弾性体3は、金属環2の内径端部に設け
られるシールリップ部4と、金属環2の内側端面21に接
着されロッドガイド12の圧着段部15端面との間に介在さ
れる固定シール部5とを備えており、さらに、金属環2
外周面と外筒11内周面間の嵌合部を密封するための外周
シール部6が設けられている。
シールリップ部4は、ショックアブソーバ内の密封流
体側に向かって延びるメインリップ41と、大気側に延び
る補助リップ42とを備えており、メインリップ41外周に
は緊迫力を付与するためのばね部材43が装着されてい
る。
固定シール部5はメインリップ41から金属環2の内側
端面21全面を薄肉状に覆っている。
さらに、外周シール部6は、固定シール部5外径端か
ら連続して金属環2の内側端面21の外径端部から外周面
にかけて接着され、軸方向ショックアブソーバ内側に突
出するように延びている。また、ロッドガイド12の圧着
段部15の外周側側面は軸方向大気側に向かって徐々に先
細となるように傾斜するテーパー面7となっており、こ
のテーパー面7と外筒11内周面と金属環2の内側端面21
とによって三角形状の空間が形成され、この空間内に外
周シール部6が圧入され外周嵌合部をシールするように
なっている。
そして、上記金属環2の固定シール部5が接着される
内側端面21の内、ロッドガイド12の圧着段部15によって
圧着される部位に、応力を緩和するための溝8が設けら
れている。この溝8は断面三角形状で全周的に刻設され
ている。この実施例では、圧着段部15の内径端縁15aに
対応する位置に一か所だけ設けられている。また、この
実施例では固定シール部5が無い大気側の外側端面22に
も、内径端から半径方向外側に向かって内側端面21に設
けた応力緩和用溝8と同一寸法位置に全く同一形状の溝
81が設けられている。このようにすれば、金属環2にゴ
ム状弾性体3を焼付形成する際に金属環2の裏表を識別
する必要が無いので、生産性向上を図ることができる。
上記構成の密封装置にあっては、ショックアブソーバ
のハウジング10への取付は、密封装置1をその固定シー
ル部5をショックアブソーバの内側に向けて挿入し、固
定シール部5を介して金属環2の内側端面21をロッドガ
イド12の圧着段部15端面に当接させ、その後外筒11開口
端の圧着端部16をカシメあるいはツブシ込みによって内
向きに曲げて、金属環2を圧着段部15端面と外筒圧着端
部16とによって軸方向に圧着して締付け固定する。
この時、ゴム状弾性体3の固定シール部5が軸方向に
圧着され軸と直交する方向にひずみが生じるが、このひ
ずみが応力緩和溝8によって吸収され固定シール部5の
接着面に作用するせん断応力が小さくなる。
したがって、金属環2と固定シール部5と接着力を維
持することができ、固定シール部5のはがれを防止する
ことができる。
特に、この実施例では応力緩和用溝8を応力が集中し
やすい圧着段部15の内径端縁15a位置に設けているので
応力緩和効果が高い。もっとも、応力緩和溝8の位置と
しては、圧着段部15から圧着力を受ける領域の接着面に
設けておけばよく、内径端縁15a位置に限定されるもの
ではない。また、応力緩和溝8の数も一か所に限るもの
ではなく、複数箇所に設けるようにしてもよい。さら
に、この実施例では応力緩和溝8の断面形状を三角形状
としたが、矩形状、円弧状等種々の形状を選択すること
ができる。
尚、この実施例では往復動用の密封装置を例にとって
説明したが、往復動用に限らず回転用の密封装置にも同
様に適用することができる。もっとも、往復動用の場合
には、ロッド14の往復動に伴ってシールリップ部4が軸
方向に引っ張られ、固定シール部5の接着面にせん断力
が作用するので剥離しやすく、より強固な接着力が要求
されるので、往復動用の密封装置に好適である。
(考案の効果) 本考案は、以上の構成および作用をするもので、密封
装置取付時に圧着力が作用して固定シール部が軸方向に
つぶされても、軸方向に直交する方向のひずみを金属環
の固定シール部の接着面に設けた溝によって吸収してせ
ん断応力を緩和することができるので、固定シール部の
剥離を防止することができる。
このように固定シール部の剥離を防止できることか
ら、従来のように剥離がシールリップに進行するおそれ
がなくシール性を長期にわたって維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例にかかる密封装置の要部縦断
面図、第2図は従来の密封装置が適用されるショックア
ブソーバの一部破断正面図、第3図は第2図の要部断面
図である。 符号の説明 1……密封装置、2……金属環 21……内側端面、22……外側端面 3……ゴム状弾性体、4……シールリップ部 41……メインリップ、42……補助リップ 5……固定シール部、6……外周シール部 7……テーパー面、8……応力緩和溝 10……ハウジング、11……外筒 12……ロッドガイド、13……軸孔 14……ロッド、15……圧着段部 16……圧着端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングの軸孔と、該軸孔内に摺動自在
    に挿入される可動軸間の隙間を密封するもので、前記ハ
    ウジングに設けられた一対の圧着部材によって軸方向に
    挟まれ圧着固定される金属環と、該金属環に一体的に接
    着固定されたゴム状弾性体とからなり、該ゴム状弾性体
    が、金属環の内径端部に設けられ可動軸に摺動自在に密
    封接触するシールリップ部と、該シールリップ部と一体
    的に設けられる固定シール部とを備える密封装置におい
    て、 前記金属環の固定シール部の接着面に前記ゴム状弾性体
    が入り込んだ応力緩和用の溝を全周的に設けたことを特
    徴とする密封装置。
JP1990094492U 1990-09-07 1990-09-07 密封装置 Expired - Lifetime JPH0810710Y2 (ja)

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