JP3002891B2 - 密封装置の製造方法 - Google Patents

密封装置の製造方法

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JP3002891B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、油圧あるいは空圧シリンダ内のピストンロ
ッド端部等に配置され、軸受機能及び密封機能を発揮す
る密封装置の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来のこの種の密封装置としては、たとえば第9図に
示すようなものがある。すなわち、ピストン100外周に
複数の突起101を設け、この突起101上に樹脂材製リング
102が圧着されている。この突起101に樹脂材製リング10
2を係合させることにより、ピストン100をシリンダ103
内に挿入した際樹脂材製リング102の肉厚が減少しない
ようにしてシール性および軸受としての機能を確保して
いる。
さらに樹脂材製リング102の密封対象流体側の端部に
は径方向外方へ向って拡開するリップ104が設けられ、
さらにこのリップ104の内側には弾性部材105が介装さ
れ、リップ104を径方向外方へ向って押圧して密封性を
高めている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来技術の場合には、図中矢印
Aで示す方向に圧力が作用する場合には圧力によるリッ
プ104拡張作用がありシール性が確保されるものの、反
対方向の図中矢印Bで示す方向に圧力が作用する場合に
は、弾性部材105による拡張力のみであり、高圧になっ
た場合にシール性を確保することができなかった。
本発明は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、ピストンのい
ずれの端面側に圧力が作用してもシール性を確保し得る
密封装置の製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明にあっては、シリ
ンダ内周に往復動自在に挿入されるピストン外周に複数
の突起を設け、該突起上に樹脂材製リングを圧着し、該
樹脂材製リングンには弾性部材を介して径方向外方へ向
かって拡開する方向に押圧されるリップが設けられる密
封装置の製造方法において、 ピストン外周のリップ部形成部位に設けた装着溝に環
状の弾性部材を取付ける工程と、シート圧着手段を介し
て前記ピストン外周の突起に樹脂材製のシートを取付け
る工程と、前記ピストン外周に取付けられたシートの一
端をかしめる工程と、前記シートを取付けたピストンを
加熱シリンダ内に圧入して該シートを加熱する工程と、
加熱シリンダから取り出した前記ピストンのシートかし
め部を切断除去してリップ部を形成する工程と、を備え
て成ることを特徴とする。
(作用) 上記構成の密封装置にあっては、ピストンの一方側か
ら圧力が作用する場合には、この圧力により一方のリッ
プが拡張作用を受けてシール圧力が増大する。
また、ピストンの他方側から圧力が作用する場合に
は、他方のリップが拡張作用を受けてシール圧力が増大
する。
一方、本発明の製造方法によれば、加熱シリンダ内に
圧入した際に、シートはピストンに加熱シリンダ内にて
シートが加熱されて軟化し、ピストン外周の突起に係合
する。さらに、かしめ部を切断することにより切断した
端部が弾性部材の弾性復元力によって径方向に拡張する
方向に押圧されリップが形成される。
(実施例) 以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。本
発明の一実施例に係る密封装置を示す第1図において、
1はシリンダ2内周に往復動自在に挿入されるピストン
であり、このピストン1外周にたとえば四フッ化エチレ
ン樹脂等の樹脂材製リング3が圧着されている。この樹
脂材製リング3はピストン1外周に設けられた複数の突
起4上に取付けられたもので、突起4は図示例では断面
矩形状で軸方向に所定間隔でもって複数形成されてい
る。このように突起4,…に係合させることにより、樹脂
製リング3がピストン1に確実に固着され軸受機能の向
上を図ることができる。
一方、樹脂材製リング3の内周には上記突起4、……
が嵌まり込む凹溝5が複数設けられていて、樹脂材製リ
ング3内周とピストン1外周面が流体密に嵌合してい
る。
そして、この樹脂材製リング3の軸方向両端部には、
径方向外方に向って拡開する第1,第2リップ6,7がそれ
ぞれ設けられている。
この第1,第2リップ6,7は先端に向って徐々に拡がる
ように傾斜しており、ピストン1で隔てられる両側の第
1,第2室S1,S2に向ってそれぞれ開いた形状となってい
る。
これら第1,第2リップ6,7の内側には、第1,第2リッ
プ6,7を径方向に拡開する方向に押圧する0リング等の
環状弾性部材8,9が設けられている。この第1,第2弾性
部材8,9はそれぞれピストン1外周に設けられた第1,第
2装着溝10,11に装着されている。
このように樹脂材製リング3の両端部に第1,第2リッ
プ6,7を形成したことにより、一方の第1室S1内から圧
力を受ける場合にはこの第1室S1に向って開く第1リッ
プ6に拡張力が作用し、シリンダ2内周とのシール面圧
を高める。また他方の第2室S2内から圧力を受ける場合
には、この第2室S2に向って開いた第2リップ7に拡張
力が作用してシール面圧を高め、両側からの圧力に対し
てシール性を高めることができる。そして、各第1,第2
リップ6,7を押圧する第1,第2弾性部材8,9を有している
ので、圧力が低い場合でも充分な密封圧力を負荷するこ
とができる。
第2図乃至第8図には本発明の密封装置の製造方法を
示している。
まず、第2図に示すようにピストンの第1,第2装着溝
10,11に環状の第1,第2弾性部材8,9を装着する。
次いで、第3図に示すようにピストン1外周に樹脂材
製のシート20を取付ける。
このシート20の取付は、たとえば本出願人が既に出願
している公知の装置構成(特開昭61−82072号公報参
照)によって行なわれる。概略的に説明すると第4図に
示すようなテーパ治具21を用い、このテーパ治具21によ
ってワッシャ状に成形した素材のシート20の内径を拡開
させながら徐々に円筒状に成形してピストン1外周に装
着する。シート20をテーパ治具21表面に沿って拡げる方
法は、たとえば可撓性の板状体22によってシート20をピ
ストン1外周面に押圧する方法等より行なう。
シート20をピストン1外周に取付けた後、スピンドル
23によりシート20の上端をかしめ、このかしめ部24をピ
ストン1上端に設けた係合溝25に係合させる。
次に、第5図に示すようにシート20を取付けた状態で
第6図に示すような加熱シリンダ26内に圧入し、シート
20を軟化させてピストン1外周の突起4、…にシート20
内周を食い付かせてシート内周形状をピストン1外周形
状に放った形状に成形する。
その後第6図に示すように冷却シリンダ27内を通して
冷却後ピストン1を取り出す。
この状態では、第7図に示すように、シート20のかし
め部24と反対側の端部が、第2装着溝11内の第2弾性部
材9の弾性復元力によって押し上げられ、径方向外方に
向って拡開する第2リップ7となる。
次に、かしめ部24を切断除去することにより、第8図
に示すように切断された端部が第1装着溝10内の第1弾
性部材8の弾性復元力によって径方向外方に向って押圧
され、径方向外方に向って拡開する第1リップ6が形成
される。
また、他の実施例として、第8図中斜線で示すピスト
ン1外周のシートかしめ部24が係合する係合溝25が設け
られた係合部位28は、ピストン1としては不要部分なの
で、この係合部位28を脱着可能に治具化して製作する方
法をとることもできる。
(発明の効果) 本発明は以下の構成及び作用を有するもので、ピスト
ン外周に圧着した樹脂製リングの両端部にリップを形成
したので、ピストンの両側のいづれの方向から圧力が作
用しても、いづれかのリップを拡開させることができ、
良好なシール性を確保することができる。
また本発明の製造方法によれば、極めて簡単に本発明
の密封装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る密封装置の半縦断面
図、第2図乃至第8図は本発明の密封装置の製造方法の
各工程を示すもので、第2図はピストン外周に環状の弾
性部材を取付た半断面図、第3図はピストン外周にシー
トを取付た状態の半縦断面図、第4図はピストン外周に
シートを取り付ける装置構成を示す縦断面図、第5図は
第3図のシートの一端をかしめた状態の半縦断面図、第
6図は加熱シリンダに圧入する工程を示す加熱シリンダ
の装置構成を示す縦断面図、第7図は加熱冷却ピストン
を取出した状態の半縦断面図、第8図はかしめ部をカッ
トした状態の半縦断面図、第9図は従来の密封装置の半
縦断面図である。 符号の説明 1……ピストン、2……シリンダ 3……樹脂材製リング、4……突起 5……凹溝 6……第1リップ、S1……第1室 7……第2リップ、S2……第2室 8……第1弾性部材、9……第2弾性部材 10……第1装着溝、11……第2装着溝 20……シート、21……テーパ治具 22……板状体、23……スピンドル 24……かしめ部、25……係合溝 26……加熱シリンダ、27……冷却シリンダ 28……係合部位

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内周に往復動自在に挿入されるピ
    ストン外周に複数の突起を設け、該突起上に樹脂材製リ
    ングを圧着し、該樹脂材製リングには弾性部材を介して
    径方向外方へ向かって拡開する方向に押圧されるリップ
    が設けられる密封装置の製造方法において、 ピストン外周のリップ部形成部位に設けた装着溝に環状
    の弾性部材を取付ける工程と、 シート圧着手段を介して前記ピストン外周の突起に樹脂
    材製のシートを取付ける工程と、 前記ピストン外周に取付けられたシートの一端をかしめ
    る工程と、 前記シートを取付けたピストンを加熱シリンダ内に圧入
    して該シートを加熱する工程と、 加熱シリンダから取り出した前記ピストンのシートかし
    め部を切断除去してリップ部を形成する工程と、 を備えて成ることを特徴とする密封装置の製造方法。
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