JP2583045Y2 - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JP2583045Y2
JP2583045Y2 JP1992042592U JP4259292U JP2583045Y2 JP 2583045 Y2 JP2583045 Y2 JP 2583045Y2 JP 1992042592 U JP1992042592 U JP 1992042592U JP 4259292 U JP4259292 U JP 4259292U JP 2583045 Y2 JP2583045 Y2 JP 2583045Y2
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光弘 曽和
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば油圧シリンダ、
あるいは空気圧シリンダ等の摺動部に設けられる軸受装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧シリンダあるいは空気圧シリンダ等
においてハウジングとピストンを互いに摺動自在に支持
する軸受装置の従来例として、典型的には図4あるいは
図5に示すようなものがある。このうち、図4に示す軸
受装置1は、ピストン3の外周面に圧着した摺動抵抗の
小さい例えばPTFE系の合成樹脂材からなる軸受本体
1aと、この軸受本体1aの軸方向一端に一体形成され
て外径側へスカート状に展開したシールリップ1bとを
備え、軸受本体1aの内周面の一部が、ピストン3の外
周面に周方向に延在されて軸心を通る平面で切断した断
面形状が矩形を呈する複数の環状溝3aと係合してなる
ものである。この軸受装置1は、軸受本体1aにおいて
ハウジング4の内周面に対する軸受機能を奏すると共
に、シールリップ1bにおいてハウジング4内の圧力流
体を封止するものである。
【0003】また、図5に示す軸受装置2は、ハウジン
グ側部材5の内周面に圧着した上記と同様の合成樹脂材
からなる軸受本体2aと、この軸受本体2aの軸方向一
端に一体形成されて内径側へすぼまったシールリップ2
bとを備え、軸受本体2aの外周面の一部が、前記部材
5の内周面に周方向に延在された断面矩形状の複数の環
状溝5aと係合してなるものである。この軸受装置2
は、軸受本体2aにおいて往復動ロッド6の外周面に対
する軸受機能を奏すると共に、シールリップ2bにおい
てハウジング内の圧力流体を封止するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述の軸受装置1は、
環状溝3aに食い込む部分とそうでない部分とでは、圧
着の際に合成樹脂素材の絞られる内部分で絞られる厚み
が異なるため、実際は図6に示すように、環状溝3a,
5aに食い込んだ厚肉部分が盛り上がり、摺動面となる
軸受本体1a,2aの表面に凹凸が生じているのが現状
である。これは、軸受装置1が、図7に示すような円盤
状のPTFE系の合成樹脂素材Aを軟化させて絞り、ピ
ストン3の外周面あるいはハウジング側部材5の内周面
に圧着させたものであって、成形後に合成樹脂素材にス
プリングバック作用による復帰力が働くからである。し
たがって、表面凸部の外径Dを基準としてハウジング
4に装着すると低荷重でガタが発生しやすくなって軸受
としての機能が十分発揮できず、逆に表面凹部の外径D
を基準としてハウジング4に装着すると、前記凸部の
盛り上がり分が締め代となるので摺動抵抗が大きくなっ
てしまうといった問題があった。また、この問題は、図
8に示すように軸受装置2の場合においても同様に生じ
る。
【0005】しかも、軸受装置1においては、テーパ状
のシールリップ1bを形成する目的で、圧着後の軸受本
体1aよりも外径寸法の大きな合成樹脂素材Aをピスト
ン3の外周面に沿って絞り込んで成形されており、同様
に、軸受装置2においては、圧着後の軸受本体2aより
も内径寸法の小さな合成樹脂素材をハウジング側部材5
の内周面に沿って絞り込んで成形されている。このた
め、成形時の残留応力によって、シールリップ1b,2
bに向かって軸受本体1a,2aがピストン3の外周面
あるいはハウジング側部材5の内周面からテーパ状に浮
いた状態になり、これが摺動抵抗増大の一因になってい
る。
【0006】本考案はこのような事情からなされたもの
であり、その目的とするところは、ハウジング等外周側
部材とピストン等内周側部材同士の低荷重でのガタつき
の発生や摺動抵抗の増大をなくし、軸受性能を向上させ
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術的課題
は、本考案によって有効に解決することができる。すな
わち本考案は、所要数の環状溝を設けた内周側部材の外
周面または外周側部材の内周面に合成樹脂素材を絞り込
み加工により圧着して軸受本体とした軸受装置におい
て、前記環状溝が、前記軸受本体を係合可能な蟻溝状を
なしていて、前記軸受本体のスプリングバックまたは表
面の盛り上がりを防止するものであることにした。
【0008】
【作用】上記構成を備えた本考案の軸受装置は、合成樹
脂素材を、蟻溝状の断面形状を有する環状溝が形成され
た内周側部材の外周面、あるいは外周側部材の内周面に
沿って絞り込んで圧着することによって成形され、その
際に前記蟻溝状の環状溝に軸受本体の圧着面の一部が食
い込んで係止されるので、成形後の素材のスプリングバ
ック作用によって軸受本体の表面に凹凸が生じたり、
方向一方に向かって軸受本体が前記内周側部材あるいは
外周側部材からテーパ状に浮き上がることがない。
【0009】
【実施例】本考案の第一実施例として図1に示す軸受装
置10は、内周側部材であるピストン13の外周面13
aに圧着した摺動抵抗の小さい例えばPTFE系の合成
樹脂材からなる軸受本体11と、この軸受本体11の軸
方向一端に一体形成されて外径側へスカート状に展開し
たシールリップ12とを備えており、軸受本体11及び
シールリップ12の外周面が、ピストン13の外周側に
存在する図示しないハウジングの内周面に摺接すること
によって軸受機能及び密封機能を奏する。前記ハウジン
グ内周面と対向するピストン13の外周面13aには、
その周方向に延びると共に軸心を通る平面で切断した断
面形状が略T字形の蟻溝状を呈する複数の環状溝14が
形成され、この環状溝14に、前記軸受本体11の内周
面に形成された突条部11aが係止されている。この突
条部11aは、合成樹脂素材をピストン13の外周面に
沿って絞り込むことによる前記軸受本体11の成形及び
圧着の際に、その内周面の一部が前記環状溝14の軸方
向に拡張された底部15両端まで食い込むことによって
形成されたものであり、この底部15において抜け止め
状態にしっかり拘束されている。したがって、成形後の
素材のスプリングバック作用による盛り上がりや浮き上
がりがなく、軸受本体11の外周面は均一な円筒状の摺
動面をなすので、ハウジング内周面に対するガタつき
や、摺動抵抗の増大が防止される。
【0010】また、前記環状溝14は、本考案の第二実
施例として図2に示すように、その両内側面16をテー
パ状とすることによって底部15両端を軸方向に拡張さ
せた蟻溝状に形成しても良く、この場合、軸受本体11
の内周面に形成された突条部11aが前記内側面16に
倣って環状溝14に食い込んで拘束され、素材のスプリ
ングバックによる軸受本体11の盛り上がりや浮き上が
りを阻止する。
【0011】図3は、本考案の第三実施例に係る軸受装
置20を示すもので、外周側部材であるハウジング側部
材23の内周面23aに圧着した摺動抵抗の小さい例え
ばPTFE系の合成樹脂材からなる軸受本体21と、こ
の軸受本体21の軸方向一端に一体形成されて内径側へ
すぼんだシールリップ22とを備えており、軸受本体2
1及びシールリップ22の内周面が、前記ハウジング側
部材23の内周に挿通される図示しない往復動ロッドの
外周面に摺接することによって軸受機能及び密封機能を
奏する。前記往復動ロッドの外周面と対向するハウジン
グ側部材23の内周面23aには、第一実施例と同様に
底部25両端が軸方向に拡張された複数の環状溝24が
形成され、この環状溝24に、前記軸受本体21の外周
面に形成された突条部21aが拘束されている。
【0012】なお、本考案は図示の実施例に限定される
ものではなく、すなわち環状溝14,24の断面形状
は、溝底が拡張されて軸受本体11,21の突条部11
a,21aを抜け止め状態に係止可能な蟻溝形であれば
良く、その数や大きさ等も任意である。
【0013】
【考案の効果】本考案の軸受装置によれば、内周側部材
の外周面または外周側部材の内周面に設けられる環状溝
が、合成樹脂素材を絞り込み加工することによって前記
外周面または内周面に圧着される軸受本体を係合可能な
蟻溝状をなしていて、軸受本体のスプリングバックまた
は表面の盛り上がりを防止するものであるために、軸受
本体の圧着面の一部が蟻溝状の環状溝に食い込んで拘束
されており、成形後の素材のスプリングバック作用によ
って軸受本体の表面に凹凸が生じたり、軸方向一方に向
かって軸受本体が前記内周側部材あるいは外周側部材か
らテーパ状に浮き上がることがないので、軸受本体の摺
動面が均一な円筒状をなし、このため、低荷重でのガタ
つきの発生や、摺動抵抗の増大が防止され、軸受性能を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る軸受装置の第一実施例を示す半断
面図である。
【図2】本考案に係る軸受装置の第二実施例を示す半断
面図である。
【図3】本考案に係る軸受装置の第三実施例を示す半断
面図である。
【図4】従来の軸受装置の一例を示す半断面図である。
【図5】従来の軸受装置の他の例を示す半断面図であ
る。
【図6】上記図4の軸受装置の成形後のスプリングバッ
クによる盛り上がり状態を誇張して示す半断面図であ
る。
【図7】上記図4の軸受装置の成形工程を示す説明図で
ある。
【図8】上記図5の軸受装置の成形後のスプリングバッ
クによる盛り上がり状態を誇張して示す半断面図であ
る。
【符号の説明】
10,20 軸受装置 11,21 軸受本体 11a,21a 突条部(圧着面の一部) 12,22 シールリップ 13 ピストン(内周側部材) 13a 外周面(対向周面) 14,24 環状溝 15 底部両端 16 内側面 23 ハウジング側部材(外周側部材) 23a 内周面(対向周面)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要数の環状溝(14)(24)を設け
    た内周側部材(13)の外周面(13a)または外周側
    部材(23)の内周面(23a)に合成樹脂素材を絞り
    込み加工により圧着して軸受本体(11)(21)とし
    た軸受装置において、 前記環状溝(14)(24)が、前記軸受本体(11)
    (21)を係合可能な蟻溝状をなしていて、前記軸受本
    体(11)(21)のスプリングバックまたは表面の盛
    り上がりを防止するものである ことを特徴とする軸受装
    置。
JP1992042592U 1992-05-29 1992-05-29 軸受装置 Expired - Lifetime JP2583045Y2 (ja)

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JPH0596638U JPH0596638U (ja) 1993-12-27
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