JPH0596638U - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH0596638U
JPH0596638U JP042592U JP4259292U JPH0596638U JP H0596638 U JPH0596638 U JP H0596638U JP 042592 U JP042592 U JP 042592U JP 4259292 U JP4259292 U JP 4259292U JP H0596638 U JPH0596638 U JP H0596638U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストン等内周側部材13とハウジング等外
周側部材23同士の低荷重でのガタつきの発生や摺動抵
抗の増大をなくし、軸受性能を向上させる。 【構成】 内周側部材13と外周側部材23の互いの対
向周面13a,23aのうちの一方に圧着した合成樹脂
製の軸受本体11,21と、この軸受本体11,21の
軸方向一端に一体形成されたシールリップ12,22と
を有し、軸受本体11,21の圧着面の一部11a,2
1aが、前記一方の周面の周方向に延びる所要数の環状
溝14,24と係合し、前記環状溝14,24が、その
底部15,25を軸方向に拡張した蟻溝状を呈する構成
とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば油圧シリンダ、あるいは空気圧シリンダ等の摺動部に設けら れる軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
油圧シリンダあるいは空気圧シリンダ等においてハウジングとピストンを互い に摺動自在に支持する軸受装置の従来例として、典型的には図4あるいは図5に 示すようなものがある。このうち、図4に示す軸受装置1は、ピストン3の外周 面に圧着した摺動抵抗の小さい例えばPTFE系の合成樹脂材からなる軸受本体 1aと、この軸受本体1aの軸方向一端に一体形成されて外径側へスカート状に 展開したシールリップ1bとを備え、軸受本体1aの内周面の一部が、ピストン 3の外周面に周方向に延在されて軸心を通る平面で切断した断面形状が矩形を呈 する複数の環状溝3aと係合してなるものである。この軸受装置1は、軸受本体 1aにおいてハウジング4の内周面に対する軸受機能を奏すると共に、シールリ ップ1bにおいてハウジング4内の圧力流体を封止するものである。
【0003】 また、図5に示す軸受装置2は、ハウジング側部材5の内周面に圧着した上記 と同様の合成樹脂材からなる軸受本体2aと、この軸受本体2aの軸方向一端に 一体形成されて内径側へすぼまったシールリップ2bとを備え、軸受本体2aの 外周面の一部が、前記部材5の内周面に周方向に延在された断面矩形状の複数の 環状溝5aと係合してなるものである。この軸受装置2は、軸受本体2aにおい て往復動ロッド6の外周面に対する軸受機能を奏すると共に、シールリップ2b においてハウジング内の圧力流体を封止するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述の軸受装置1は、環状溝3aに食い込む部分とそうでない部分とでは、圧 着の際に合成樹脂素材の絞られる内部分で絞られる厚みが異なるため、実際は図 6に示すように、環状溝3a,5aに食い込んだ厚肉部分が盛り上がり、摺動面 となる軸受本体1a,2aの表面に凹凸が生じているのが現状である。これは、 軸受装置1が、図7に示すような円盤状のPTFE系の合成樹脂素材Aを軟化さ せて絞り、ピストン3の外周面あるいはハウジング側部材5の内周面に圧着させ たものであって、成形後に合成樹脂素材にスプリングバック作用による復帰力が 働くからである。したがって、表面凸部の外径D1 を基準としてハウジング4に 装着すると低荷重でガタが発生しやすくなって軸受としての機能が十分発揮でき ず、逆に表面凹部の外径D2 を基準としてハウジング4に装着すると、前記凸部 の盛り上がり分が締め代となるので摺動抵抗が大きくなってしまうといった問題 があった。また、この問題は、図8に示すように軸受装置2の場合においても同 様に生じる。
【0005】 しかも、軸受装置1においては、テーパ状のシールリップ1bを形成する目的 で、圧着後の軸受本体1aよりも外径寸法の大きな合成樹脂素材Aをピストン3 の外周面に沿って絞り込んで成形されており、同様に、軸受装置2においては、 圧着後の軸受本体2aよりも内径寸法の小さな合成樹脂素材をハウジング側部材 5の内周面に沿って絞り込んで成形されている。このため、成形時の残留応力に よって、シールリップ1b,2bに向かって軸受本体1a,2aがピストン3の 外周面あるいはハウジング側部材5の内周面からテーパ状に浮いた状態になり、 これが摺動抵抗増大の一因になっている。
【0006】 本考案はこのような事情からなされたものであり、その目的とするところは、 ハウジング等外周側部材とピストン等内周側部材同士の低荷重でのガタつきの発 生や摺動抵抗の増大をなくし、軸受性能を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来の技術的課題は、本考案によって有効に解決することができる。 すなわち本考案は、相対的に移動する内周側部材と外周側部材の互いの対向周 面のうちの一方に圧着した合成樹脂製の軸受本体と、この軸受本体の軸方向一端 に一体形成されたシールリップとを有し、前記軸受本体の圧着面の一部が、前記 一方の周面の周方向に延びる所要数の環状溝と係合してなる軸受装置において、 前記環状溝が、その底部を軸方向に拡張した蟻溝状を呈するものである。
【0008】
【作用】
この軸受装置は、合成樹脂素材を、蟻溝状の断面形状を有する環状溝が形成さ れた内周側部材の外周面、あるいは外周側部材の内周面に沿って絞り込んで圧着 することによって成形され、その際に前記蟻溝状の環状溝に軸受本体の圧着面の 一部が食い込んで係止されるので、成形後の素材のスプリングバック作用によっ て軸受本体の表面に凹凸が生じたり、シールリップ側に向かって軸受本体が前記 内周側部材あるいは外周側部材からテーパ状に浮き上がることがない。
【0009】
【実施例】
本考案の第一実施例として図1に示す軸受装置10は、内周側部材であるピス トン13の外周面13aに圧着した摺動抵抗の小さい例えばPTFE系の合成樹 脂材からなる軸受本体11と、この軸受本体11の軸方向一端に一体形成されて 外径側へスカート状に展開したシールリップ12とを備えており、軸受本体11 及びシールリップ12の外周面が、ピストン13の外周側に存在する図示しない ハウジングの内周面に摺接することによって軸受機能及び密封機能を奏する。前 記ハウジング内周面と対向するピストン13の外周面13aには、その周方向に 延びると共に軸心を通る平面で切断した断面形状が略T字形の蟻溝状を呈する複 数の環状溝14が形成され、この環状溝14に、前記軸受本体11の内周面に形 成された突条部11aが係止されている。この突条部11aは、合成樹脂素材を ピストン13の外周面に沿って絞り込むことによる前記軸受本体11の成形及び 圧着の際に、その内周面の一部が前記環状溝14の軸方向に拡張された底部15 両端まで食い込むことによって形成されたものであり、この底部15において抜 け止め状態にしっかり拘束されている。したがって、成形後の素材のスプリング バック作用による盛り上がりや浮き上がりがなく、軸受本体11の外周面は均一 な円筒状の摺動面をなすので、ハウジング内周面に対するガタつきや、摺動抵抗 の増大が防止される。
【0010】 また、前記環状溝14は、本考案の第二実施例として図2に示すように、その 両内側面16をテーパ状とすることによって底部15両端を軸方向に拡張させた 蟻溝状に形成しても良く、この場合、軸受本体11の内周面に形成された突条部 11aが前記内側面16に倣って環状溝14に食い込んで拘束され、素材のスプ リングバックによる軸受本体11の盛り上がりや浮き上がりを阻止する。
【0011】 図3は、本考案の第三実施例に係る軸受装置20を示すもので、外周側部材で あるハウジング側部材23の内周面23aに圧着した摺動抵抗の小さい例えばP TFE系の合成樹脂材からなる軸受本体21と、この軸受本体21の軸方向一端 に一体形成されて内径側へすぼんだシールリップ22とを備えており、軸受本体 21及びシールリップ22の内周面が、前記ハウジング側部材23の内周に挿通 される図示しない往復動ロッドの外周面に摺接することによって軸受機能及び密 封機能を奏する。前記往復動ロッドの外周面と対向するハウジング側部材23の 内周面23aには、第一実施例と同様に底部25両端が軸方向に拡張された複数 の環状溝24が形成され、この環状溝24に、前記軸受本体21の外周面に形成 された突条部21aが拘束されている。
【0012】 なお、本考案は図示の実施例に限定されるものではなく、すなわち環状溝14 ,24の断面形状は、溝底が拡張されて軸受本体11,21の突条部11a,2 1aを抜け止め状態に係止可能な蟻溝形であれば良く、その数や大きさ等も任意 である。
【0013】
【考案の効果】
本考案の軸受装置によれば、軸受本体の圧着面の一部が蟻溝状の環状溝に食い 込んで拘束されており、成形後の素材のスプリングバック作用によって軸受本体 の表面に凹凸が生じたり、シールリップ側に向かって軸受本体が前記内周側部材 あるいは外周側部材からテーパ状に浮き上がることがないので、軸受本体の摺動 面が均一な円筒状をなし、このため、低荷重でのガタつきの発生や、摺動抵抗の 増大が防止され、軸受性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る軸受装置の第一実施例を示す半断
面図である。
【図2】本考案に係る軸受装置の第二実施例を示す半断
面図である。
【図3】本考案に係る軸受装置の第三実施例を示す半断
面図である。
【図4】従来の軸受装置の一例を示す半断面図である。
【図5】従来の軸受装置の他の例を示す半断面図であ
る。
【図6】上記図4の軸受装置の成形後のスプリングバッ
クによる盛り上がり状態を誇張して示す半断面図であ
る。
【図7】上記図4の軸受装置の成形工程を示す説明図で
ある。
【図8】上記図5の軸受装置の成形後のスプリングバッ
クによる盛り上がり状態を誇張して示す半断面図であ
る。
【符号の説明】
10,20 軸受装置 11,21 軸受本体 11a,21a 突条部(圧着面の一部) 12,22 シールリップ 13 ピストン(内周側部材) 13a 外周面(対向周面) 14,24 環状溝 15 底部両端 16 内側面 23 ハウジング側部材(外周側部材) 23a 内周面(対向周面)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に移動する内周側部材13と外周
    側部材23の互いの対向周面13a,23aのうちの一
    方に圧着した合成樹脂製の軸受本体11,21と、この
    軸受本体11,21の軸方向一端に一体形成されたシー
    ルリップ12,22とを有し、前記軸受本体11,21
    の圧着面の一部11a,21aが、前記一方の周面の周
    方向に延びる所要数の環状溝14,24と係合してなる
    軸受装置10,20において、前記環状溝14,24
    が、その底部15,25を軸方向に拡張した蟻溝状を呈
    することを特徴とする軸受装置。
JP1992042592U 1992-05-29 1992-05-29 軸受装置 Expired - Lifetime JP2583045Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006109401A1 (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Ntn Corporation 流体軸受装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0254970U (ja) * 1988-10-14 1990-04-20
JPH0290460U (ja) * 1988-12-28 1990-07-18

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JP2583045Y2 (ja) 1998-10-15

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