JPH0215076Y2 - - Google Patents

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JPH0215076Y2
JPH0215076Y2 JP1984118905U JP11890584U JPH0215076Y2 JP H0215076 Y2 JPH0215076 Y2 JP H0215076Y2 JP 1984118905 U JP1984118905 U JP 1984118905U JP 11890584 U JP11890584 U JP 11890584U JP H0215076 Y2 JPH0215076 Y2 JP H0215076Y2
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annular
groove
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elastic ring
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は空気圧シリンダ装置あるいは油圧シリ
ンダ装置のような摺動用流体アクチユエータに用
いる密封装置に関する。
(従来技術) 従来の密封装置としては、例えば第5図に示す
ように弾性リング1と硬質のシールリング2を組
み合わせたパツキンがある。3はピストン、4は
シリンダ部材、5はパツキン嵌着用の環状溝であ
る。
ところで第5図の密封装置は、弾性リング1の
弾性力だけでシールリング2にシール圧力を与
え、シール面2aをシリンダ部材4の摺接面4a
に押し付けるようにしているので、シール圧力が
変化することはない。ところがシール圧力が一定
である場合には、作動流体室7,8の作動圧力の
変化に対し、流体圧力の変化範囲の全域において
シール性能と摺動性能を共に満足させることは困
難である。
例えば摺動性能を向上させるためにシール圧力
を比較的低く抑えた場合には、流体圧力が高くな
つた時のシール性能に問題が生じ、一方シール性
能を向上させるためにシール圧力を高くした場合
には、流体圧力が低いときの摺動性能に問題が生
じる。また上記両場合の中間の値にシール圧力を
設定した場合には、摺動性能及びシール性能のい
ずれの性能の向上も期待できない。
上記問題を解決するために本願出願人は、以前
に第6図に示すような環状室40,40′を有す
る密封装置を開発し、出願している(実願昭58−
198040)。即ち中間の環状脚部41と両端の環状
脚部42,43を備え、両端の脚部42,43に
切込44,45を形成し、作動流体室7,8を切
込44,45を介してそれぞれ環状室40,4
0′に連通し、流体室7,8内の圧力増加に応じ
て環状室40,40′内の圧力をそれぞれ高める
ようにしている。なお両端の脚部42,43の高
さは中間の脚部41よりも高いかあるいは同じで
ある。
ところが第6図のような密封装置でもまだ次の
ような問題が残つている。
(1) 弾性リング1に切込44,45を形成するた
めに、弾性リング1を成形する金型の加工が困
難になり、製造費が高くつく。
(2) 低圧、低速摺動用として利用する場合には、
弾性リング1の中間の脚部41の高さがポイン
トになるが、両端の脚部42,43の高さが中
間の脚部41よりも高いかまたは同じであるた
め、弾性リング1のつぶし力のコントロール、
即ち中間の脚部41の高さの決め方が困難であ
る。
(考案の目的) 本考案の目的は、作動流体室の作動圧力の上昇
に応じてシール圧力が高くなるようにすることに
より、いかなる流体圧力の範囲においても良好な
シール性能及び摺動性能が発揮できるようにする
と共に、製造費の低減と弾性リングのつぶし力の
コントロールの容易化を図ろうとするものであ
る。
(目的達成のための手段) 上記目的を達成するために本考案は、互いに軸
方向移動自在に嵌合するシリンダ部材と軸部材の
うちいずれか一方の部材に環状溝を形成し、該環
状溝に嵌着される摺動用パツキンにおいて、環状
溝の軸方向幅より狭い弾性リングと硬質のシール
リングを備えることにより、各リングと環状溝両
側面の間にそれぞれ間隙を設け、弾性リングを上
記溝の底部に嵌合すると共に、弾性リングの弾性
力によりシールリングを相手側部材の摺接面に押
し付け、弾性リングの底面の軸方向両端部及び中
間部に環状脚部を形成し、各脚部間に環状室を形
成し、両端部の脚部には切込を形成せずに両端部
の脚部の高さを中間の脚部の高さよりも低くする
ことにより、パツキン装着時において中間脚部の
みが圧縮されて、両端脚部が溝底部から隙間を隔
てて隔てて浮くようにし、各環状室をそれぞれ上
記溝底部側の隙間及び溝側面の間隙を介して別々
の作動流体室に連通するようにしている。
(実施例) 第2図において、11はシリンダ部材、12は
ピストン(軸部材)であつて、ピストン12はシ
リンダ部材11の内周側に軸方向移動自在に嵌合
し、シリンダ11内を第1空気室13と第2空気
室14に区画している。両空気室13,14は空
気管15,16及び空気路切換バルブを介して、
例えばエアポンプと大気部分とに切換自在に連通
する。16はロツド部であつて、ピストン12と
一体的に形成されると共に、シリンダ部材11の
両端壁のロツド挿通孔18にシール19を介して
嵌合している。
パツキン嵌着用の環状溝20はピストン12の
外周面に形成されており、環状溝20内に環状の
摺動用パツキン21が嵌着されている。
第2図の部分の拡大図を示す第1図におい
て、パツキン21は弾性リング22と、硬質のシ
ールリング23を備えている。弾性リング22は
ふつ素ゴム(FPM)あるいはニトリルゴム
(NBR)によつて形成されており、普通はニトリ
ルゴムが使用されるが、高温(例えば200℃)用
としては耐熱性のあるふつ素ゴムが使用される。
シールリング23は硬質の樹脂、例えば四ふつ化
エチレン樹脂(PTFE)あるいはポリイミド樹脂
によつて形成されている。またシールリング23
としては、ピストン軸心と直角の黒鉛繊維製環状
シートを多数積層状に押し固めたものやそれにシ
リコーンオイルを含浸させたものを使用すること
もできる。
弾性リング22は溝底部20aに嵌合してい
る。シールリング23は弾性リング22の外周面
に嵌合すると共に、外周シール面23aが弾性リ
ング22の中間環状脚部27の弾性力によりシリ
ンダ部材11の摺接面11aに押し付けられてい
る。
弾性リング22の内周面(底面)の軸方向両端
部には、ピストン中心側へ突出する第1、第2環
状脚部25,26が形成されており、また軸方向
中間部にはピストン中心側へ突出する上記中間環
状脚部27が形成されている。各脚部25,2
7,26間にはそれぞれ第1、第2環状室30,
31が形成されている。
第1、第2環状脚部25,26の高さH1は中
間環状脚部27の非圧縮状態時の高さH2より低
くなつており、装着時には中間環状脚部27は圧
縮代Pだけ圧縮されるが、第1、第2環状脚部2
5,26は溝底部20aに対して隙間dを隔てて
いる。
各環状室30,31は第1図の左右の隙間d,
dを介して第1、第2空気室13,14にそれぞ
れ連通している。即ち逆矢印F側の第1環状室3
0は、第1環状脚部25の隙間d、両リング2
2,23の逆矢印F側の面と溝20の逆矢印F側
の面との間隙A及び逆矢印F側のピストン外周面
と摺接面11aとの間隙Bを介して第1空気室1
3に連通している。一方矢印F側の第2環状室3
1は、第2環状脚部26の隙間d、両リング2
2,23の矢印F側の面と溝20の矢印F側の面
との間隙A′及び矢印F側のピストン外周面と摺
接面11aとの間隙B′を介して第2空気室14
に連通している。なお第1図の弾性リング22の
形状は、非圧縮状態の形状である。
(作用) 第1空気室13に空気を圧入し、第2空気室1
4を大気部分に連通することにより、ピストン1
2は矢印F側へ移動する。この場合、第1空気室
13内の圧力増加に応じて第1環状室30の圧力
が増加し、それによりシールリング23のシール
圧力も第1空気室13の圧力増加に応じて増加す
ることになる。
反対に第2空気室14に空気を圧入し、第1空
気室13を大気部分に連通することにより、ピス
トン12は逆矢印F方向へ移動する。この場合、
第2空気室14の圧力増加に応じて第2環状室3
1の圧力が増加し、それによりシールリング23
のシール圧力も第2空気室14の圧力増加に応じ
て増加することになる。
即ち弾性リング22の弾性力が最底基準のシー
ル圧力になり、その最底基準のシール圧力に、い
ずれかの空気室13,14の圧力増加に応じて増
加する環状室30,31の圧力が加えられ、シー
ル圧力を高くしていくのである。
(別の実施例) (1) シリンダ部材の内周面にパツキン嵌着用の環
状溝を形成し、該環状溝に本考案によるパツキ
ンを嵌着する。例えば第2図のシール19の部
分に第1図のようなパツキンを配置する。但し
この場合、弾性リング22はシールリング23
の外周側に配置され、また脚部25,26,2
7は弾性リング22の外周面に形成される。
(2) 第1図に示すような中間脚部27を2本ある
いはそれ以上設け、弾性リング自体によるシー
ルリング23に対するバツクアツプ力を向上さ
せるようにしてもよい。
(3) 空気圧シリンダ装置等の無給油パツキンとし
て利用する場合には、例えば第3図に示すよう
に、弾性リング22に1対の環状突起36,3
6を形成し、両突起36とシールリング23の
間にグリースを溜めるようにしてもよい。
(4) 第4図に示すように弾性リング22の外周面
に1対の環状凹溝41,41を形成すると共
に、両凹溝41,41間に半径方向外方へ突出
する中央環状突起40を形成する。内向きの環
状突起23cを有する1対の硬質シールリング
23,23をそれぞれ中央環状突起40の両側
に配置し、各シールリング23の突起23cを
各凹溝41にそれぞれ係合する。なお弾性リン
グ22の内周面の形状は第3図の弾性リングの
形状と同じである。
(5) 油圧シリンダ装置に本考案を適用する。
(考案の効果) (1) 弾性リング22と硬質のシールリング23の
軸方向幅を環状溝20の軸方向幅より狭くし
て、各リング22,23の両端と溝両側面の間
に隙間A,A′を夫々有するようにし、弾性リ
ング22の底面の軸方向両端部及び中間部に環
状脚部25,26,27を形成し、各脚部2
5,26,27間に環状室30,31を形成
し、軸方向両端部の脚部25,26の高さH1
を中間の脚部27の高さH2よりも低くして、
パツキン装着時に中間の脚部27だけが圧縮さ
れて、両端部の脚部25,26は浮いてこれら
と溝底部20aの間に隙間dを隔てるように
し、両端部の脚部25,26の隙間d及びリン
グ両側と溝側面の間の間隙A,A′を介して、
各環状室30,31をそれぞれ別々の作動流体
室(空気室13,14)に連通させているの
で、流体圧力の増加に応じていずれかの環状室
30,31の圧力が増加し、それによりシール
圧力も増加する。
即ち流体室の流体圧力が底いときには、弾性
リング22の弾性力のみでシールし、流体圧力
の増加に応じてシール圧力が増加するので、い
かなる流体圧力範囲においても、各流体圧力値
に応じて良好なシール性能及び摺動性能を発揮
できる。
(2) 弾性リング22の両端部の環状脚部25,2
6に切込を形成していないので、成形用金型の
加工が容易であり、金型の製作費が安い。
(3) 弾性リング22の両端部の環状脚部25,2
6に切込を形成しないので、金型の型溝形状が
シンプルになり、成形時に行なう型溝の掃除が
容易になる。
(4) 両端部の脚部25,26を中間の脚部27よ
りも低くし、パツキン装着時に中間の脚部27
のみが圧縮されるようにしているので、弾性リ
ング22のつぶし力のコントロールは、中間環
状脚部27のみのコントロールで簡単に行え
る。即ちシール圧の設定が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した密封装置の縦断面拡
大図、第2図は本考案による密封装置の使用箇所
を示す空気圧シリンダ装置の縦断面上半分図、第
3、第4図はそれぞれ別の実施例の縦断面拡大
図、第5、第6図はそれぞれの従来例の縦断面拡
大図である。 11……シリンダ部材、12……ピストン(軸
部材)、13,14……空気室(作動流体室)、2
0……環状溝、20a……底部、22……弾性リ
ング、23……シールリング、25,26……両
端部の環状脚部、27……中間環状脚部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに軸方向移動自在に嵌合するシリンダ部材
    と軸部材のうちいずれか一方の部材に環状溝20
    を形成し、該環状溝20に嵌着される摺動用パツ
    キンにおいて、環状溝20の軸方向幅より狭い弾
    性リング22と硬質のシールリング23を備える
    ことにより、各リング22,23と環状溝両側面
    の間にそれぞれ間隙A,A′を設け、弾性リング
    22を上記溝20の底部に嵌合すると共に、弾性
    リング22の弾性力によりシールリング23を相
    手側部材の摺動面に押し付け、弾性リング22の
    底面の軸方向両端部及び中間部に環状脚部25,
    26,27を形成し、各脚部間に環状室30,3
    1を形成し、両端部の脚部25,26には切込を
    形成せずに両端部の脚部25,26の高さを中間
    の脚部27の高さよりも低くすることにより、パ
    ツキン装着時において中間脚部27のみが圧縮さ
    れて、両端脚部25,26が溝底部から間隙dを
    隔てて浮くようにし、各環状室30,31をそれ
    ぞれ上記溝底部側の隙間d及び溝側面の間隙A,
    A′を介して別々の作動流体室に連通するように
    したことを特徴とする密封装置。
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