JPH0624270U - パッキン - Google Patents
パッキンInfo
- Publication number
- JPH0624270U JPH0624270U JP066265U JP6626592U JPH0624270U JP H0624270 U JPH0624270 U JP H0624270U JP 066265 U JP066265 U JP 066265U JP 6626592 U JP6626592 U JP 6626592U JP H0624270 U JPH0624270 U JP H0624270U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- ring
- pressure
- resin seal
- seal ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 背圧リーク性能の向上を図ると共に、シール
性の向上を図る。 【構成】 ゴム状弾性体製のバックリング7を2つのリ
ップ71,72を有する2股状の形状とし、リップ7
1,72を圧力Pを受ける側に開くように、樹脂製シー
ルリング6の背面側に接触して装着して成ることを特徴
とする。
性の向上を図る。 【構成】 ゴム状弾性体製のバックリング7を2つのリ
ップ71,72を有する2股状の形状とし、リップ7
1,72を圧力Pを受ける側に開くように、樹脂製シー
ルリング6の背面側に接触して装着して成ることを特徴
とする。
Description
【0001】
本考案は、パッキン、特に樹脂製のシールリングとゴム状弾性体製のバックリ ングとを組み合せたものに関する。
【0002】
従来のこの種のパッキンとしては、たとえば図4及び図5に示すようなものが ある。すなわち、このパッキン100は、互いに同心的に相対移動自在に組付け られる2部材のうち一方の部材101内に設けられる溝102に装着され、他方 の部材103に摺動自在に密封接触して2部材101,103間をシールするも のである。
【0003】 そして、パッキン100は、他方の部材103との摺動面を構成する樹脂製シ ールリングとしての合成樹脂製角リング104と、合成樹脂製角リング104の 背面側に接触して装着されるゴム状弾性体製のバックリングとしてのOリング1 05とを組合わせた構成となっている。
【0004】 また、パッキン100に隣接してUパッキン等のメインシール106(図中□ 内に×印)が配置されており、パッキン100は、メインシール106の圧力側 の位置にて、高負荷時における圧力(図4(a)中矢印X)の減圧を目的として 使用される。
【0005】
しかしながら、上記した従来技術の場合、パッキン100より漏れた油は、パ ッキン100とメインシール106間の隙間に溜まり、蓄圧107が発生する。 このとき、パッキン100は図4(b)に示すように、合成樹脂製角リング10 4が背圧である蓄圧107により倒れ込み、蓄圧107を開放(図4(b)中点 線矢印Y方向)しようとするが、明らかな通路を有さないため、その開放は十分 でない。
【0006】 このように、背圧リーク性能が悪いとメインシール106の寿命が短くなり、 製品の耐久性が低下するという問題もある。
【0007】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、背圧リーク性能の向上を図ると共に、シール性の向上を図り得 るパッキンを提供することにある。
【0008】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、互いに同心的に相対移動自在 に組付けられる2部材のうち一方の部材に装着され、他方の部材に摺動自在に密 封接触して2部材間をシールするもので、 摺動面を構成する樹脂製シールリングと、該樹脂製シールリングの背面側に接 触して装着されるゴム状弾性体製のバックリングとを組合わせて構成されるパッ キンにおいて、 前記ゴム状弾性体製のバックリングを2つのリップを有する2股状の形状とし 、リップを圧力を受ける側に開くように装着して成ることを特徴とする。
【0009】
上記構成のパッキンにあっては、摺動面を構成する樹脂製シールリングの背面 側に接触してゴム状弾性体製の2つのリップを有する2股状のバックリングを、 圧力を受ける側に開くように装着していることから、圧力が加わると2股状のバ ックリングの樹脂製シールリング側のリップが、樹脂製シールリングの背面を押 圧することになる。そのため、押圧された部分においてバックリングの圧力分布 を集中させることができるので、シール性が向上する。
【0010】 また、パッキンに背圧が加わった場合、2股状のバックリングの樹脂製シール リング側のリップが、樹脂製シールリングの背面から離間する方向に撓む。その ため、背圧を開放するための通路が開口することになり、背圧リーク性能が向上 する。
【0011】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考案の一実施例に係るパ ッキンを示す図1乃至図3において、1はパッキン全体を示しており、互いに同 心的に相対移動自在に組付けられる2部材のうち一方の部材2内に設けられる溝 3に装着され、他方の部材4に摺動自在に密封接触して2部材2,4間をシール するものである。
【0012】 パッキン1は、概略、他方の部材4との摺動面5を構成する樹脂製シールリン グとしての合成樹脂製の角リング6と、角リング6の背面側に接触して装着され るゴム状弾性体製の2つのリップを有する2股状の形状のバックリングとしての Uパッキン7とを組合わせた構成となっている。
【0013】 溝3は断面矩形状で、その幅は角リング6の幅寸法よりも若干幅広になってい る。
【0014】 角リング6は断面略矩形状で、外周面が、他方の部材4との摺動面5となって おり、摺動面5の圧力(図1中矢印)Pを受ける受圧側には、軸方向圧力P側に 向かって徐々に縮径するテーパ面8が形成されている。また、Uパッキン7と接 触する背面側には、摺動面5のテーパ面8側端部近傍の位置Aから、径方向外側 で軸方向反受圧側に伸びるステップ状の段部9が形成されている。
【0015】 そして、角リング6の背面側に接触してUパッキン7が一方の部材2の溝3内 に圧力Pを受ける側を開くように装着されている。詳しくは、Uパッキン7の角 リング6側の角リング側リップ71が、角リング6の段部9の周面91と段部9 の端面92に接触し、溝3の底部側の底部側リップ72が、溝3の底面に接触し て装着されている。また、角リング側リップ71の角リング6の段部9の端面9 2と接触する端面に、円周方向に均等に径方向に貫通するスリット10が設けら れている。
【0016】 そして、一方の部材2に設けられる溝3の深さは、角リング6の背面と溝3の 底面との間隔が、Uパッキン7の自由状態における幅よりも小さくなるように設 定されている。したがって、装着状態でUパッキン7は半径方向に圧縮され、そ の弾性復元力によって角リング6を縮径する方向に緊迫して、適正なシール面圧 を付与するようになっている。
【0017】 また、図3に示すように、パッキン1に隣接してUパッキン等のメインシール 11(図中□内に×印)が一方の部材2に設けられている装着溝12内に配置さ れている。そして、このパッキン1は、メインシール11の圧力P側位置にて、 高負荷時における圧力Pの減圧を目的として使用されるものである。
【0018】 上記構成のパッキンにあっては、Uパッキン7の角リング側リップ71が、圧 力Pを受ける側を開くように角リング6のステップ状の段部9の周面91と端面 92に接触しているため、圧力Pが加わると角リング側リップ71が段部9を押 圧することになる。これにより、図1に示すように、Uパッキン7の圧力分布G が角リング6の摺動面5のテーパ面8側近傍に集中し、シール性能にすぐれた圧 力分布Gが得られる。そのため、シール性の向上を図ることができる。
【0019】 また、図3(b)に示すように、パッキン1から漏れた油がパッキン1とメイ ンシール11間の隙間に溜まり蓄圧13が発生した場合でも、その背圧である蓄 圧13によりUパッキン7の角リング側リップ71が半径方向内側に倒れ、角リ ング側リップ71の端面に設けられるスリット10により油が流れるための通路 が開口し、油が流れ出て(図3(b)中矢印F方向)、蓄圧13を開放する。そ のため、背圧リーク性能の向上を図ることができる。
【0020】 このように、背圧リーク性能が向上することにより、メインシール11の寿命 延長となり、シールシステムとしての製品の耐久性の向上を図ることができる。
【0021】 尚、上記実施例では、2つのリップを有する2股状の形状のバックリングとし てUパッキン7を用いたものを例にとって説明したが、Vパッキンのようなもの でも良く、2つのリップを有する2股状の形状であれば良い。
【0022】 また、樹脂製シールリングとしての角リング6の摺動面5側にテーパ面8を設 け、背面側にステップ状の段部9を設けたものを例にとって説明したが、テーパ 面8および段部9が設けられていない樹脂製シールリングであってもよい。とい うのは、2股状のバックリングの樹脂製シールリング側のリップにより、バック リングに圧力が加わった際に、樹脂製シールリングを押圧することになり、その 部分においてバックリングの圧力分布を集中させることができ、シール性を向上 させることができるからである。
【0023】 また、本実施例においては、背圧をリークさせるために、Uパッキン7の角リ ング側リップ71の端面にスリット10を設けているが、上記のように、樹脂製 シールリングに段部が設けられていない場合は、角リング側リップ71が半径方 向内側に倒れることにより背圧をリークさせるための通路が開口するため、スリ ット10を設けなくてもよい。
【0024】
本考案は、以上の構成および作用を有するもので、摺動面を構成する樹脂製シ ールリングの背面側に接触してゴム状弾性体製の2つのリップを有する2股状の 形状のバックリングを、圧力を受ける側に開くように装着していることから、圧 力が加わると2股状のバックリングの樹脂製シールリング側のリップが、樹脂製 シールリングの背面を押圧することになる。そのため、押圧された部分において バックリングの圧力分布を集中させることができるので、シール性の向上を図る ことができる。
【0025】 また、パッキンに背圧が加わった場合、2股状のバックリングの樹脂製シール リング側のリップが、樹脂製シールリングの背面から離間する方向に撓む。その ため、背圧を開放するための通路が開口することになり、背圧リーク性能の向上 を図ることができる。
【図1】図1は本考案の一実施例に係るパッキンの要部
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図2は図1のパッキンの拡大要部縦断面図であ
る。
る。
【図3】図3(a)は図1のパッキンの取付位置を示す
要部縦断面図であり、同図(b)はパッキンとメインシ
ール間の隙間に発生した蓄圧を開放している状態を示す
要部縦断面図である。
要部縦断面図であり、同図(b)はパッキンとメインシ
ール間の隙間に発生した蓄圧を開放している状態を示す
要部縦断面図である。
【図4】図4(a)は従来のパッキンの取付位置を示す
要部縦断面図であり、同図(b)は従来のパッキンとメ
インシール間の隙間に蓄圧が発生した状態を示す要部縦
断面図である。
要部縦断面図であり、同図(b)は従来のパッキンとメ
インシール間の隙間に蓄圧が発生した状態を示す要部縦
断面図である。
【図5】図5は図4のパッキンの拡大要部縦断面図であ
る。
る。
1 パッキン 2 一方の部材 3 溝 4 他方の部材 5 摺動面 6 角リング(樹脂製シールリング) 7 Uパッキン(2股状のバックリング) 71 角リング側リップ 72 底部側リップ 8 テーパ面 9 段部 91 周面 92 端面 10 スリット 11 メインシール 12 装着溝 13 蓄圧
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに同心的に相対移動自在に組付けら
れる2部材のうち一方の部材に装着され、他方の部材に
摺動自在に密封接触して2部材間をシールするもので、 摺動面を構成する樹脂製シールリングと、該樹脂製シー
ルリングの背面側に接触して装着されるゴム状弾性体製
のバックリングとを組合わせて構成されるパッキンにお
いて、 前記ゴム状弾性体製のバックリングを2つのリップを有
する2股状の形状とし、リップを圧力を受ける側に開く
ように装着して成ることを特徴とするパッキン
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP066265U JPH0624270U (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | パッキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP066265U JPH0624270U (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | パッキン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0624270U true JPH0624270U (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=13310849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP066265U Withdrawn JPH0624270U (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | パッキン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624270U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002099320A1 (fr) * | 2001-06-04 | 2002-12-12 | Nok Corporation | Dispositif d'etancheite |
JP2010101426A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Nok Corp | 密封装置 |
JP2013518229A (ja) * | 2010-01-28 | 2013-05-20 | トレルボルグ シーリング ソリューションズ ジャーマニー ゲーエムベーハー | 回転シール装置 |
JP2019516929A (ja) * | 2016-05-20 | 2019-06-20 | トレルボルグ シーリング ソリューションズ ジャーマニー ゲーエムベーハーTrelleborg Sealing Solutions Germany GmbH | 圧力作動可能な回転シールを有する回転シールアセンブリ、及び回転シール |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP066265U patent/JPH0624270U/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002099320A1 (fr) * | 2001-06-04 | 2002-12-12 | Nok Corporation | Dispositif d'etancheite |
EP1394452A1 (en) * | 2001-06-04 | 2004-03-03 | Nok Corporation | Sealing device |
EP1394452A4 (en) * | 2001-06-04 | 2007-09-19 | Nok Corp | SEALING DEVICE |
EP2290267A3 (en) * | 2001-06-04 | 2011-11-16 | NOK Corporation | Sealing device |
JP2010101426A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Nok Corp | 密封装置 |
JP2013518229A (ja) * | 2010-01-28 | 2013-05-20 | トレルボルグ シーリング ソリューションズ ジャーマニー ゲーエムベーハー | 回転シール装置 |
JP2019516929A (ja) * | 2016-05-20 | 2019-06-20 | トレルボルグ シーリング ソリューションズ ジャーマニー ゲーエムベーハーTrelleborg Sealing Solutions Germany GmbH | 圧力作動可能な回転シールを有する回転シールアセンブリ、及び回転シール |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10612660B2 (en) | Gasket | |
US4252331A (en) | Sealing arrangement | |
EP0027130A4 (en) | SEAL FOR ROD SHAFT AND APPARATUS. | |
US2818287A (en) | Annular seals | |
JPH0624270U (ja) | パッキン | |
JPH0614631U (ja) | パッキン | |
JPH058079U (ja) | シリンダ装置 | |
JPH074364Y2 (ja) | 密封装置 | |
JPS6258431B2 (ja) | ||
JPH0223908Y2 (ja) | ||
JP2579496Y2 (ja) | 密封装置 | |
JPS6230620Y2 (ja) | ||
JPS6324286Y2 (ja) | ||
JPH0446114Y2 (ja) | ||
JPH0637657U (ja) | ガスケット | |
JPS6027256Y2 (ja) | シ−ル装置 | |
JP3762529B2 (ja) | 密封装置 | |
JPS6222701Y2 (ja) | ||
JPS633496Y2 (ja) | ||
JPS5931967Y2 (ja) | パツキン | |
JP2018168896A (ja) | 密封装置 | |
JPH0515653Y2 (ja) | ||
JP2593782Y2 (ja) | 密封装置 | |
JPH0519729U (ja) | ガスケツト | |
JPH0446115Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19961107 |