JPH058079U - シリンダ装置 - Google Patents

シリンダ装置

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JPH058079U
JPH058079U JP6405291U JP6405291U JPH058079U JP H058079 U JPH058079 U JP H058079U JP 6405291 U JP6405291 U JP 6405291U JP 6405291 U JP6405291 U JP 6405291U JP H058079 U JPH058079 U JP H058079U
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JP
Japan
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piston rod
cylinder
brush
foreign matter
rod
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Pending
Application number
JP6405291U
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English (en)
Inventor
伸一 香川
Original Assignee
トキコ株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダストシ−ルでは除去しきれなかった、ピス
トンロッドに密着するビニ−ル等の薄膜状の異物を除去
しうるシリンダ装置を提供することを目的とする。 【構成】 シリンダ1の端部のロッドガイド4の大径部
4cに環状ブラシ7が設けられ、該環状ブラシ7の弾性
を有するブラシ7bの先端が、ピストンロッド3に密着
する薄膜状の異物を除去するように、前記ピストンロッ
ド3の突出部に接して設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両等の油圧緩衝器や、車両のバックドアなどに用いられるガスス プリング等のシリンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧緩衝器やガススプリング等のシリンダ装置は、ピストンロッドの縮 小作動により前記ピストンロッドに付着した水滴及び埃等が侵入することを防ぐ ため、ロッドガイド内径部と前記ピストンロッドとの間をシ−ルするダストシ− ルを設けている。これにより、ロッドガイド内に異物が侵入し、流体を封止して いるパッキン等を損傷してシリンダ内の流体が外部に漏れることがないようにし ている。
【0003】
【考案発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のダストシ−ルでは、静電気又はピストンロッドの結露等によ ってピストンロッドに密着したビニ−ル等の薄膜状の異物を取り除くことができ ず、薄膜状の異物が前記シリンダ内に侵入し、前記ピストンロッドとパッキンと の間にできる隙間から、前記シリンダ内の流体がシリンダ外に漏れるという問題 があった。
【0004】 即ち、前記ダストシールは前記ピストンロッドの摺動を妨げない程度の弱い締 め付け力でシールしているため、ピストンロッドに密着した薄膜状の異物を排除 できず、前記ダストシールにより、このような異物を取り除こうとすると、従来 よりも大きい締め付け力でシ−ルしなければならず、前記ピストンロッドの円滑 な摺動を妨げてしまう問題やダストシールの摩耗を早めるという問題が新たに生 じてしまう。
【0005】 そこで、本考案の目的は、前記ダストシ−ルでは取り除くことができない薄膜 状の異物が前記ピストンロッドに付着した場合でも、前記ピストンロッドの摺動 を妨げることなく、薄膜状の異物が前記シリンダ内に侵入しないように、薄膜状 の異物をシリンダ外で取り除くことができるシリンダ装置を提供することである 。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、ロッドガイドの外方側にピストンロッドの全周を囲むように基端が 固定された弾性を有するブラシまたは複数の突片を、その先端が前記ピストンロ ッドの突出方向に向かって傾斜して前記ピストンロッドに接するように設ける。
【0007】
【作用】
弾性を有するブラシまたは複数の突片を設けたため、通常、該ブラシまたは複 数の突片はピストンロッドの摺動を妨げることがなく、また、前記ピストンロッ ドにビニ−ル等の薄膜状の異物が付着した場合には、前記ピストンロッドの縮小 行程において、前記ブラシまたは複数の突片の先端に薄膜状の異物を引っ掻け、 ピストンロッドから除去する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1ないし図4に示し説明する。
【0009】 図1はシリンダ装置の一種であるガススプリングの断面図である。シリンダ装 置本体となり、内部にガスが封入されているシリンダ1には、該シリンダ1内を 2室に画成して摺動可能なピストン2と、該ピストン2に一端が固定され、他端 が前記シリンダ1外に突出したピストンロッド3と、が設けられている。前記シ リンダ1の前記ピストンロッド3が突出した側の端部には、該ピストンロッド3 をその軸方向に摺動案内するためのロッドガイド4が設けられている。該ロッド ガイド4には前記ピストンロッド3が挿通する小径部4aと該小径部4aより大 径の中径部4bと該中径部4bより大径の大径部4cとからなる段付穴4dが形 成されている。該ロッドガイド4の内方側には前記ピストンロッド3と接して前 記シリンダ1内の気密を保持するシール部材としてのパッキン5が、また、前記 ロッドガイド4の中径部4bには前記シリンダ1内へ外部からの水滴や埃等の侵 入を防ぐダストシ−ル6が、前記ピストンロッド3とそれぞれ嵌合するように設 けられている。
【0010】 前記ロッドガイド4の外方側に位置する大径部4cには、環状ブラシ7が前記 ピストンロッド3と嵌合するように設けられている。
【0011】 次に、図2、図3も参照して環状ブラシ7について説明する。図2は図1の環 状ブラシ7の全体を示し、図3は環状ブラシ7の端面図である。前記環状ブラシ 7は樹脂製のリング7aと、弾性を有する樹脂製のブラシ7bとからなり、該ブ ラシ7bは、該ブラシ7bの基端が前記リング7aに植設されて、前記ピストン ロッド3の全周を囲むようになされ、前記ブラシ7bの先端が前記ピストンロッ ド3の突出方向に向かって傾斜して前記ピストンロッド3にある程度の弾性力を 持って接するように設けられている。
【0012】 上記実施例の作用について説明する。
【0013】 前記シリンダ1内部に封入されたガスの圧力によって、前記ピストンロッド3 は伸長し、前記ピストンロッド3に前記シリンダ1の内方向に外部から加えられ る力によって、前記ピストンロッド3は縮小する。これらの伸縮作動によって、 前記ピストンロッド3が前記環状ブラシ7に対し摺動をする。
【0014】 通常、前記環状ブラシ7のブラシ7bは、前記ピストンロッド3の伸長行程で は、前記ブラシ7bの方向性により前記ピストンロッド3の伸長作動の抵抗とな らず、また、前記ピストンロッド3の縮小行程では、前記ブラシ7bの前記ピス トンロッド3に対する面圧が小さいため、前記ピストンロッド3の縮小作動の抵 抗とならず、前記ピストンロッド3の摺動を妨げないようになっている。
【0015】 ところで、薄膜状の異物が縮小作動するピストンロッド3に密着した場合、薄 膜状の異物は前記ブラシ7bの先端に引っ掻っかり、前記ブラシ7bの先端は薄 膜状の異物とともに前記ピストンロッド3の軸方向で前記シリンダ1の内方側に 移動する。前記ブラシ7bの移動により弾性力が増し、前記ピストンロッド3か ら薄膜状の異物が引き離され、薄膜状の異物は前記ピストンロッド3から除去さ れる。
【0016】 なお、上記実施例では、薄膜状の異物を除去するのにブラシ7bを用いたが、 これに限らず、環状ブラシ7に代えて、図4のように、弾性を有する樹脂製材料 からなり三角形状をした複数の突片8bを環状にリング8aに固定した環状突片 体8を用いて、前記ピストンロッド3から複数の突片8bにより薄膜状の異物を 除去するようにしてもよい。
【0017】 また、上記各実施例では、前記環状ブラシ7または環状突片体8を前記ロッド ガイド4の大径部4cに設けたが、ロッドガイド4の外方側であれば、例えば、 前記シリンダ1の端部に別の取付部材を設け、該別の取付部材に前記環状ブラシ 7または環状突片体8を設けて、前記ピストンロッド3から薄膜状の異物を除去 するようにしてもよい。
【0018】 さらに、上記実施例では、前記ブラシ7bに樹脂製のものを使用した例を示し たが、本考案では前記ブラシ7bの材質は樹脂に限らず、弾性を有する金属繊維 等を用いてもよい。この場合、前記ピストンロッド3の摺動により、該ピストン ロッド3を傷つけないよう、ブラシ7bの先端を球状にすることが好ましい。
【0019】 また、上記実施例では、ガススプリングの例を示したが、本考案はシリンダ装 置の形式によらず、油圧緩衝器等のシリンダ装置に用いてもよい。
【0020】
【考案の効果】
本考案によれば、ロッドガイドの外方側にピストンロッドの全周を囲むように 基端が固定された弾性を有するブラシまたは複数の突片を、その先端が前記ピス トンロッドの突出方向に向かって傾斜して前記ピストンロッドに接するように設 けたため、ダストシ−ルでは取り除くことができない薄膜状の異物が前記ピスト ンロッドに密着した場合でも、薄膜状の異物が前記シリンダ内に侵入しないよう に、薄膜状の異物をシリンダ外で取り除くことが可能となり、薄膜状の異物が前 記シリンダ内に侵入し、前記ピストンロッドとシール部材との間にできる隙間か ら、前記シリンダ内の流体がシリンダ外に漏れるという不都合が解消され、シリ ンダ装置の安全性が向上する。
【0021】 また、本考案のブラシまたは複数の突片と従来のダストシールとを併用した場 合、ピストンロッドに付着した埃等の異物が、前記ピストンロッドの縮小作動に よりダストシ−ルに到達する前に、前記ブラシまたは複数の突片により除去され ることから、ダストシ−ルの耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る一実施例のガススプリングを示す
断面図である。
【図2】(A)は環状ブラシの正面図である。 (B)は環状ブラシの平面図である。
【図3】図2(B)のX−X線に沿う端面図である。
【図4】(A)は他の実施例である図2(A)と同様な
正面図である。 (B)は他の実施例である図2(B)と同様な平面図で
ある。
【符号の説明】
1…シリンダ 2…ピストン 3…ピストンロッド 4…ロッドガイド 5…パッキン(シール部材) 6…ダストシ−ル 7…環状ブラシ 7b…ブラシ 8…環状突片体 8b…突片

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】内部に流体が封入されたシリンダと、一端
    が該シリンダ内に挿入され、他端が前記シリンダの一端
    から伸縮可能に突出したピストンロッドと、前記シリン
    ダの一端に設けられ、前記ピストンロッドを案内するロ
    ッドガイドと、該ロッドガイドの内方側に設けられ、前
    記ピストンロッドと接して流体を封止しているシール部
    材と、からなるシリンダ装置において、前記ロッドガイ
    ドの外方側に前記ピストンロッドの全周を囲むように基
    端が固定された弾性を有するブラシまたは複数の突片
    を、その先端が前記ピストンロッドの突出方向に向かっ
    て傾斜して前記ピストンロッドに接するように設けたこ
    とを特徴とするシリンダ装置。
JP6405291U 1991-07-19 1991-07-19 シリンダ装置 Pending JPH058079U (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08121411A (ja) * 1994-10-20 1996-05-14 Howa Mach Ltd ロッドレスシリンダ
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