JPH055339Y2 - - Google Patents

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JPH055339Y2
JPH055339Y2 JP1988011091U JP1109188U JPH055339Y2 JP H055339 Y2 JPH055339 Y2 JP H055339Y2 JP 1988011091 U JP1988011091 U JP 1988011091U JP 1109188 U JP1109188 U JP 1109188U JP H055339 Y2 JPH055339 Y2 JP H055339Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば自動車の懸架装置のシヨツ
クアブソーバ等のシール部に用いられる密封装置
に関する。
(従来の技術) 従来、この種の密封装置としては、たとえば第
3図および第4図に示すようなものがある。すな
わち、100は自動車の懸架装置に用いられるシ
ヨツクアブソーバを示しており、シリンダチユー
ブ101には図示しないピストンが往復動自在に
装着されている。そして、ピストンロツド102
がシリンダチユーブ101の開口部に取付けられ
たロツドガイド103を介して往復動自在に支持
されている。このシリンダチユーブ101の開口
端部には、シリンダチユーブ101の開口部を密
封する密封装置104が装着されている。
この密封装置104は、環状のゴム状弾性体製
のシール本体106と、このシール本体106を
押えるばね部材110を受けるばね受け部109
とを備えている。すなわち、シール本体106は
シリンダチユーブ101の開口端に被着されるシ
ールキヤツプ107内周に嵌着され、内周側がピ
ストンロツド102表面に摺動自在に密封接触し
ている。一方、シール本体106の密封流体側端
面106bとロツドガイド103との間には、ば
ね部材110が圧縮状態で介装されており、ばね
受け部材109を介してシール本体106を軸方
向大気側に付勢して、シール本体106をシール
キヤツプ107に設けた内向フランジ108に押
付けて保持するようになつていた。
(考案が解決しようとする課題) しかし斯かる従来技術の場合には、ばね受け部
材109がシール本体106とは別部品となつて
いたので、その組付けにあたつては、シールキヤ
ツプ107内にシール本体106を装着した後に
ばね受け部材109をシール本体106に重ねて
嵌め込む必要があり、組付作業が困難であるとい
う問題があつた。
また、ピストンロツド102に荷重が作用して
シール本体106の密封流体側端面106bに高
圧のガス圧が加わつた場合、シール本体106は
軸方向に圧縮され、その圧縮された分だけ幅方向
に膨らんで、シール本体106がピストンロツド
102を締付ける結果になり、シールリツプ10
5,…のピストンロツド102との接触面圧が増
大する。そのためピストンロツド102移動時の
摩擦抵抗が大きくなつてしまい、ピストンロツド
102の円滑な作動が阻害されてしまうという問
題があつた。
本考案は、上記した従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところ
は、シール本体とばね受け部材を一体化すること
によつてハウジングへの組付作業の容易化を図
り、さらにばね受け部材で密封流体の圧力を一部
支承し得るようにしてシール本体と軸との摩擦抵
抗の増大を可及的に低減し得る密封装置を提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあつて
は、ハウジング内周に環状のゴム状弾性体製のシ
ール本体外周を嵌着すると共に、シール本体内周
側をハウジングに対して相対移動する軸表面に摺
動自在に密封接触せしめ、一方ばね部材によつて
シール本体の密封流体側端面をばね受け部材を介
して軸方向大気側に付勢してシール本体を上記ハ
ウジングに設けた大気側支持部に押圧して保持す
る密封装置において、前記ばね受け部材を樹脂製
とすると共に、ばね受け部材の内端部に前記シー
ル本体の内周に嵌合してばね受け部材とシール本
体とを一体に組付ける嵌合部を設け、該嵌合部内
周を前記軸表面に摺動自在に接触させて成ること
を特徴とする。
(作用) 上記構成の密封装置にあつては、密封流体の圧
力はばね受け部材を介してシール本体に作用し、
シール本体は、ばね受け部材とハウジングの大気
側支持部との間で軸方向に圧縮され、その分シー
ル本体と軸との接触面圧が増大する。ここで、シ
ール本体の内周面の一部はばね受け部材の内径側
端部に設けた嵌合部によつて支持されているの
で、密封流体の圧力の一部はこのばね受け部材に
よつて受け持たれることになり、シール本体の軸
との接触面圧の増大は抑制される。
一方、軸表面に接触するばね受け部材内端に設
けた嵌合部内周面は樹脂製なので、接触面圧が高
くなつても摩擦抵抗は小さく、軸移動時の損失は
小さい。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。本考案の一実施例に係る密封装置を示す第1
図および第2図において、1は密封装置を示して
いる。本実施例についても、第3図に示した従来
例と同様のシヨツクアブソーバのロツドシールに
用いた場合を例にとつて説明すると、2はピスト
ンロツドであり、図示しないシリンダチユーブの
開口端部を閉塞するロツドガイド3の案内孔3a
に摺動自在に挿通されている。そして、ロツドガ
イド3の大気側には密封装置1が装着され、ロツ
ドガイド3とピストンロツド2との隙間からの油
やガス等の密封流体の漏れを防止している。
この密封装置1は、ロツドガイド3の外周に一
端が嵌着固定されるハウジングとしてのシールキ
ヤツプ4に支持されており、概略環状のシール本
体5と、ばね受け部材6とから構成されている。
シール本体5は、単一のゴム状弾性体により成
形されており、断面略矩形状となつていて、その
外周面が上記シールキヤツプ4内周に密接してい
る。また、大気側端面51が、シールキヤツプ4
の上部開口縁から半径方向内方に向つて張り出す
大気側支持部としての内向フランジ41に密接し
ている。
一方、シール本体5の密封流体側端面52に
は、ばね受け部材6が当接されており、ロツドガ
イド3とばね受け部材6間に介装されるばね部材
7によつて、シール本体5を上記内向フランジ4
1に押付けてシール本体5を保持している。
シール本体5の内周面には、先端がピストンロ
ツド2に摺動自在に密封接触して密封流体をシー
ルするシールリツプ53,54が複数設けられて
おり、さらにその大気側端縁には軸方向大気側に
向つて傾斜して延びるダストリツプ55が設けら
れている。
また、シール本体5の大気側端面51は、外径
側から内径側に向つて徐々に軸方向大気側に向つ
て突出するようなテーパー面に、一方ばね受け部
材6が組付けられる密封流体側端面52は、外径
側から内径側に向つて徐々に軸方向密封流体側に
向つて突出するようなテーパー面となつている。
一方、ばね受け部材6は、低摩擦でしかも耐摩
耗性に優れた樹脂製で、シール本体5の密封流体
側端面52に密着する板状部61と、板状部61
内端から軸方向大気側に向つて筒状に張り出して
シール本体5内周面に設けた段凹部56に嵌合す
る嵌合部62とから構成されている。板状部61
は上記シール本体5の密封流体側端面52に沿つ
て密着するように傘状に傾斜しており、その外径
はシール本体5の外径よりも若干小さくなつてい
る。そして、板状部61の内径側の嵌合部62と
の境界位置に、ばね部材7の一端がその外周に嵌
合する環状の受け座63が突設されている。この
受け座63によつてばね部材7の一端の心出しが
なされている。
また、嵌合部62は板状部61より厚肉で、そ
の上端部外周には、半径方向外方に向けて突出す
る環状の突起64が設けられており、シール本体
5の段凹部56内周面に設けた環状の凹溝56a
と互いに凹凸係合してシール本体5とばね受け部
材6との組付けを強固にしている。
また嵌合部62内周はピストンロツド2に摺動
自在に接触して密封流体の流体圧を支承すると共
に、シール機能をも果たす。この嵌合部62内周
には半径方向内方に向つて隆起する断面略三角形
状の隆起部62aが設けられており、この隆起部
62aの頂部がピストンロツド2に接触するよう
な構成となつている。そして隆起部62aのピス
トンロツド2との接触角は、大気側が小さく、密
封流体側が大きくなるように設定されている。
上記構成の密封装置にあつては、シールキヤツ
プ4への密封装置1の組付作業は、シール本体5
にばね受け部材6を予じめ一体に組付けておき、
一体に組付けた状態でシールキヤツプ4の内周側
に嵌着する。したがつて、シール本体5とばね受
け部材6を別々に装着する必要は無く、組付作業
が極めて容易となる。
一方、ピストンロツド2の往復作動時において
は、シール本体5内周に設けたシールリツプ5
3,54がピストンロツド2表面に密封接触し
て、ロツドガイド3とピストンロツド2との摺動
部の隙間から漏れ出す油やガス等の流体の漏洩が
シールされる。本実施例にあつては、ばね受け部
材6の嵌合部内周に設けた隆起部62aによつて
もシールされる。ここで、シール本体5の密封流
体側端面52に密封流体の圧力が作用すると、シ
ール本体5がばね受け部材6とシールキヤツプ4
の内向フランジ41との間で軸方向に圧縮され、
その分ピストンロツド2に摺接するシールリツプ
53,54の接触面圧は大きくなる。
しかし、ばね受け部材6を介してシール本体5
の大気側端面51に作用する流体圧は、シール本
体5内周に嵌合するばね受け部材6の嵌合部62
によつて一部受け持たれ、シール本体5内周のシ
ールリツプ53,54の接触面圧の増大は低減さ
れる。その結果、シール本体5の各シールリツプ
53,54の摺動部における摩擦力の増大を低減
することができる。
またピストンロツド2に摺接するばね受け部材
6内端の嵌合部62は樹脂製であり、嵌合部62
における接触面圧が高くなつても摩擦抵抗は増大
しない。したがつて、密封流体の流体圧が大きく
なつても、ピストンロツド2の摺動抵抗を極力小
さく抑えることが可能となり、ピストンロツド2
の移動を円滑に行なうことができる。
このような密封装置1をシヨツクアブソーバに
適用した場合には、伸長時および収縮時において
ピストンロツド2が円滑に移動し、減衰特性を安
定させることができる。
尚、本実施例にあつては、往復動用シールにつ
いて説明したが、往復動用に限るものではなく、
回転用のシールとしても適用できる。また、本実
施例では、密封装置をシヨツクアブソーバに適用
した場合について説明したが、その他流体の内圧
が作用する各種装置の密封装置として適用し得る
ものである。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用から成るもの
で、ばね受け部材内端に設けた嵌合部をシール本
体内周の一部に嵌合してシール本体とばね受け部
材を一体に組付けて構成したので、ハウジングに
組付ける際に、従来のようにシール本体を嵌め込
んだ後にばね受け部材を別々に嵌込む手間を省く
ことができ、作業性が向上する。
また、ばね受け部材の嵌合部によつてシール本
体に作用する密封流体の圧力の一部が受け持た
れ、シール本体の軸との接触面圧の増大を低減す
ることができる。さらに内周側が軸に摺接するば
ね受け部材の嵌合部が樹脂部材なので、摺動抵抗
を一層低減することができる等の種々の効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る密封装置が取
付けられたシヨツクアブソーバの要部縦断面図、
第2図は第1図の装置の密封装置を取出して示し
た要部縦断面図、第3図は従来の密封装置が取付
けられたシヨツクアブソーバの要部縦断面図、第
4図は第3図の密封装置の要部拡大縦断面図であ
る。 符号の説明、1……密封装置、2……ピストン
ロツド、3……ロツドガイド、4……シールキヤ
ツプ(ハウジング)、41……内向フランジ(大
気側支持部)、5……シール本体、51……大気
側端面、52……密封流体側端面、53,54…
…シールリツプ、56……段凹部、56a……凹
溝、6……ばね受け部材、61……板状部、62
……嵌合部、62a……隆起部、63……受け
座、64……突起、7……ばね部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ハウジング内周に環状のゴム状弾性体製のシー
    ル本体外周を嵌着すると共に、シール本体内周側
    をハウジングに対して相対移動する軸表面に摺動
    自在に密封接触せしめ、一方ばね部材によつてシ
    ール本体の密封流体側端面をばね受け部材を介し
    て軸方向大気側に付勢してシール本体を上記ハウ
    ジングに設けた大気側支持部に押圧して保持する
    密封装置において、 前記ばね受け部材を樹脂製とすると共に、ばね
    受け部材の内端部に前記シール本体の内周に嵌合
    してばね受け部材とシール本体とを一体に組付け
    る嵌合部を設け、該嵌合部内周を前記軸表面に摺
    動自在に接触させて成ることを特徴とする密封装
    置。
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JP2013181589A (ja) * 2012-03-01 2013-09-12 Kyb Co Ltd 密封装置及びこの密封装置を備える懸架装置

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