JP2000074123A - シリンダ装置 - Google Patents
シリンダ装置Info
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- JP2000074123A JP2000074123A JP10241754A JP24175498A JP2000074123A JP 2000074123 A JP2000074123 A JP 2000074123A JP 10241754 A JP10241754 A JP 10241754A JP 24175498 A JP24175498 A JP 24175498A JP 2000074123 A JP2000074123 A JP 2000074123A
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- rod
- lip portion
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- pressure side
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高圧時においてもシール性を確保し、かつ摺
動抵抗の低減を図る。 【解決手段】 シリンダ1とピストンロッド4との間に
シール部材6を配設し、シール部材6の内周高圧側リッ
プ部23と内周低圧側リップ部24との間に油溜り空間
25を設ける。この油溜り空間25の最も深い部分25
Aを環状基材20の内周部に位置させる。これにより、
高圧時に油溜り空間25がつぶれてなくなることを阻止
する。
動抵抗の低減を図る。 【解決手段】 シリンダ1とピストンロッド4との間に
シール部材6を配設し、シール部材6の内周高圧側リッ
プ部23と内周低圧側リップ部24との間に油溜り空間
25を設ける。この油溜り空間25の最も深い部分25
Aを環状基材20の内周部に位置させる。これにより、
高圧時に油溜り空間25がつぶれてなくなることを阻止
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばワゴン車の
バックドア等を開閉するのに用いて好適なガススプリン
グ等のシリンダ装置に関する。
バックドア等を開閉するのに用いて好適なガススプリン
グ等のシリンダ装置に関する。
【従来の技術】まず、従来のガススプリングの全体図を
図1に、要部の拡大図を図6に示し説明する。1は下端
が開口したシリンダで、その内部の室A、Bには少量の
油液2とガスが封入されている。このシリンダ1には、
ピストン3が上端に固着されたピストンロッド4が挿入
されている。シリンダ1の開口部には、この開口部を閉
塞すると共にピストンロッド4をガイドするロッドガイ
ド5が設けられ、このロッドガイド5のシリンダ内側に
は、外周部がシリンダ1の内周と接触し、内周部がピス
トンロッド4と摺動するシール部材6が設けられてい
る。
図1に、要部の拡大図を図6に示し説明する。1は下端
が開口したシリンダで、その内部の室A、Bには少量の
油液2とガスが封入されている。このシリンダ1には、
ピストン3が上端に固着されたピストンロッド4が挿入
されている。シリンダ1の開口部には、この開口部を閉
塞すると共にピストンロッド4をガイドするロッドガイ
ド5が設けられ、このロッドガイド5のシリンダ内側に
は、外周部がシリンダ1の内周と接触し、内周部がピス
トンロッド4と摺動するシール部材6が設けられてい
る。
【0002】8及び9は、このガススプリングを自動車
等に取り付けるための取り付け部である。
等に取り付けるための取り付け部である。
【0003】このようなガススプリングは、シリンダ内
の圧力によるピストンロッド4を押し出す力によりばね
として作用すると共に、このばねとして作用する際に、
シリンダ1内の上室Aと下室Bとの間をピストン3に設
けたオリフィス3Aを介して流通させこのオリフィス3
Aの流通抵抗により減衰力を発生させる。
の圧力によるピストンロッド4を押し出す力によりばね
として作用すると共に、このばねとして作用する際に、
シリンダ1内の上室Aと下室Bとの間をピストン3に設
けたオリフィス3Aを介して流通させこのオリフィス3
Aの流通抵抗により減衰力を発生させる。
【0004】また、上記従来技術のシール部材6として
は、組み付け前の形状が図7に示されるシールが用いら
れていた。このシールは、金属性の環状の基材10に弾
性材のゴム11が焼き付けられたものであり、このゴム
11の形状は、シリンダ1の内周と接する外周リップ部
12と、ピストンロッド4と摺動する内周高圧側リップ
部13、内周低圧側リップ部14とから構成されてい
る。また、内周高圧側リップ部13と内周低圧側リップ
部14の間には、シール性を確保すると共にピストンロ
ッド4とシール部材6との摩擦を低減するための油が溜
まる油溜り空間15となっている。また、外周リップ部
12と内周高圧側リップ部13との間には、シリンダ室
Bに向けて開口する環状の凹み部16が形成されてい
る。
は、組み付け前の形状が図7に示されるシールが用いら
れていた。このシールは、金属性の環状の基材10に弾
性材のゴム11が焼き付けられたものであり、このゴム
11の形状は、シリンダ1の内周と接する外周リップ部
12と、ピストンロッド4と摺動する内周高圧側リップ
部13、内周低圧側リップ部14とから構成されてい
る。また、内周高圧側リップ部13と内周低圧側リップ
部14の間には、シール性を確保すると共にピストンロ
ッド4とシール部材6との摩擦を低減するための油が溜
まる油溜り空間15となっている。また、外周リップ部
12と内周高圧側リップ部13との間には、シリンダ室
Bに向けて開口する環状の凹み部16が形成されてい
る。
【0005】このようなシール部材6は、軸方向には固
定されておらず、シリンダ内圧により、ロッドガイド5
に押し付けられて位置決めされるので、製造時にピスト
ンロッド4に嵌合させるだけで位置決め等が不要で容易
に組み付けられる。また、環状の基材10の軸方向シリ
ンダ外側の端面10Aとロッドガイド5とが面で接触す
るので、シール部材6が傾くことがない等のすばらしい
効果がある。
定されておらず、シリンダ内圧により、ロッドガイド5
に押し付けられて位置決めされるので、製造時にピスト
ンロッド4に嵌合させるだけで位置決め等が不要で容易
に組み付けられる。また、環状の基材10の軸方向シリ
ンダ外側の端面10Aとロッドガイド5とが面で接触す
るので、シール部材6が傾くことがない等のすばらしい
効果がある。
【0006】また、環状の凹み部16にシリンダ内圧が
作用することにより、外周リップ部12及び内周高圧側
リップ部13は、それぞれシリンダ1及びピストンロッ
ド4に押し付けられ、内圧が高いときはより強く押しつ
けることによりシール性を確保すると共に、内圧が低い
ときには、摺動抵抗を低める働きをする。
作用することにより、外周リップ部12及び内周高圧側
リップ部13は、それぞれシリンダ1及びピストンロッ
ド4に押し付けられ、内圧が高いときはより強く押しつ
けることによりシール性を確保すると共に、内圧が低い
ときには、摺動抵抗を低める働きをする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の技術において、シリンダ内圧を4.5MPaの高い
内圧とした場合のシール部材6の形状を解析したものを
図8に示す。
来の技術において、シリンダ内圧を4.5MPaの高い
内圧とした場合のシール部材6の形状を解析したものを
図8に示す。
【0008】図8において、内周高圧側リップ部13及
び内周低圧側リップ部14が軸方向につぶれ、油溜り空
間15がなくなってしまっている。
び内周低圧側リップ部14が軸方向につぶれ、油溜り空
間15がなくなってしまっている。
【0009】このため、シリンダ内圧が高圧となると、
油溜り空間15から油がなくなり、摺動抵抗が増加する
ためシリンダ内を高圧としたガススプリングには、この
ようなシールを用いることができなかった。
油溜り空間15から油がなくなり、摺動抵抗が増加する
ためシリンダ内を高圧としたガススプリングには、この
ようなシールを用いることができなかった。
【0010】また、図8のI、IIは、内周高圧側リッ
プ部13及び内周低圧側リップ部14がピストンロッド
4と接触する部分の面圧を示すグラフである。これによ
ると、従来の構造にあっては、内周低圧側リップ部14
の面圧が内周高圧側リップ部13の面圧より高くなって
いる。本来、内周低圧側リップ部14は油溜り空間15
を形成する為のものであり、直接シリンダ内圧を受ける
ものではなく、面圧が高い必要がないものであるが、従
来のものであっては、直接シリンダ内の圧力を受ける内
周高圧側リップ部13より面圧が高くなっている。この
ことは、シール性は高まるが、摺動抵抗が増加してしま
う問題点があった。なお、一般にシリンダ装置として
は、シール性が高く摺動抵抗が低いものが望まれる。
プ部13及び内周低圧側リップ部14がピストンロッド
4と接触する部分の面圧を示すグラフである。これによ
ると、従来の構造にあっては、内周低圧側リップ部14
の面圧が内周高圧側リップ部13の面圧より高くなって
いる。本来、内周低圧側リップ部14は油溜り空間15
を形成する為のものであり、直接シリンダ内圧を受ける
ものではなく、面圧が高い必要がないものであるが、従
来のものであっては、直接シリンダ内の圧力を受ける内
周高圧側リップ部13より面圧が高くなっている。この
ことは、シール性は高まるが、摺動抵抗が増加してしま
う問題点があった。なお、一般にシリンダ装置として
は、シール性が高く摺動抵抗が低いものが望まれる。
【0011】本発明は上述した従来の問題点に鑑みなさ
れたもので、シリンダ内圧が高圧となったときの摺動抵
抗の増加を最小限とするシリンダ装置を提供することを
目的としている。
れたもので、シリンダ内圧が高圧となったときの摺動抵
抗の増加を最小限とするシリンダ装置を提供することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、加圧流体が封入された室を有するシ
リンダと、該シリンダの一端から突出するロッドと、前
記シリンダの一端に設けられ該ロッドをガイドするロッ
ドガイドと、前記ロッドガイドの前記シリンダ室側に設
けられ前記ロッド及びシリンダに接しシリンダの一端側
をシールし、シリンダ内圧により前記ロッドガイドに押
し付けられて位置決めされるシール手段とからなるシリ
ンダ装置において、該シール手段を、環状でその径方向
に実質的に撓まない環状基材と、該環状基材のシリンダ
室側に設けられ前記シリンダの内周に接する弾性材から
なる外周リップ部と、該環状基材のシリンダ室側に設け
られ前記ロッドの外周面に締代をもって摺接し弾性材か
らなる内周高圧側リップ部と、該内周高圧側リップ部と
一体に形成され該内周高圧側リップ部のシリンダ軸方向
外側の前記環状基材の内周部に設けられ前記ロッドの外
周面に締代をもって摺接する内周低圧側リップ部と、前
記内周高圧側リップ部と内周低圧側リップ部と前記ロッ
ドの外周面との間に形成された油溜り空間とからなり、
前記油溜り空間の径方向最深部は前記環状基材の内周部
に位置していることを特徴とする。また、さらに、常時
前記内周低圧側リップ部の前記ロッドと接触する面圧
が、前記内周高圧側リップ部の前記ロッドと接触する面
圧以下であることを特徴とする。
ために、本発明は、加圧流体が封入された室を有するシ
リンダと、該シリンダの一端から突出するロッドと、前
記シリンダの一端に設けられ該ロッドをガイドするロッ
ドガイドと、前記ロッドガイドの前記シリンダ室側に設
けられ前記ロッド及びシリンダに接しシリンダの一端側
をシールし、シリンダ内圧により前記ロッドガイドに押
し付けられて位置決めされるシール手段とからなるシリ
ンダ装置において、該シール手段を、環状でその径方向
に実質的に撓まない環状基材と、該環状基材のシリンダ
室側に設けられ前記シリンダの内周に接する弾性材から
なる外周リップ部と、該環状基材のシリンダ室側に設け
られ前記ロッドの外周面に締代をもって摺接し弾性材か
らなる内周高圧側リップ部と、該内周高圧側リップ部と
一体に形成され該内周高圧側リップ部のシリンダ軸方向
外側の前記環状基材の内周部に設けられ前記ロッドの外
周面に締代をもって摺接する内周低圧側リップ部と、前
記内周高圧側リップ部と内周低圧側リップ部と前記ロッ
ドの外周面との間に形成された油溜り空間とからなり、
前記油溜り空間の径方向最深部は前記環状基材の内周部
に位置していることを特徴とする。また、さらに、常時
前記内周低圧側リップ部の前記ロッドと接触する面圧
が、前記内周高圧側リップ部の前記ロッドと接触する面
圧以下であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
シリンダ装置をガススプリングを基に説明する。なお、
本発明の特徴部はシール手段にあるので、その全体構成
は従来の技術で説明した図1と差異がないので、全体構
成については、図1を利用し説明を省略する。
シリンダ装置をガススプリングを基に説明する。なお、
本発明の特徴部はシール手段にあるので、その全体構成
は従来の技術で説明した図1と差異がないので、全体構
成については、図1を利用し説明を省略する。
【0014】本発明の第1の実施の形態を図2に示し説
明する。シリンダ1内には、図2に示されるシール部材
6が設けられている。このシール部材6は、厚みのある
環状の金属からなり、径方向に撓まない環状基材20に
弾性材のゴム21が焼き付けられたものであり、このゴ
ム21の形状は、シリンダ1の内周と接する外周リップ
部22と、環状基材20のシリンダ室B側に設けられピ
ストンロッド4の外周面に締代を持って摺接する内周高
圧側リップ部23、この内周高圧側リップ部23のシリ
ンダの軸方向外側に設けられた内周低圧側リップ部24
とから構成されている。また、内周高圧側リップ部23
と内周低圧側リップ部24の間には、シール性を確保す
ると共にピストンロッド4とシール部材6との摩擦を低
減するための油が溜まる油溜り空間25となっている。
この油溜り空間25の径方向の最も深い部分25Aは、
前記環状基材20の内周部分に位置している。言い換え
れば、環状基材20の内周部のシリンダ室側端部20A
の軸方向の位置は、油溜り空間25の径方向の最も深い
部分25Aの軸方向の位置よりシリンダ室B側に設けら
れている。
明する。シリンダ1内には、図2に示されるシール部材
6が設けられている。このシール部材6は、厚みのある
環状の金属からなり、径方向に撓まない環状基材20に
弾性材のゴム21が焼き付けられたものであり、このゴ
ム21の形状は、シリンダ1の内周と接する外周リップ
部22と、環状基材20のシリンダ室B側に設けられピ
ストンロッド4の外周面に締代を持って摺接する内周高
圧側リップ部23、この内周高圧側リップ部23のシリ
ンダの軸方向外側に設けられた内周低圧側リップ部24
とから構成されている。また、内周高圧側リップ部23
と内周低圧側リップ部24の間には、シール性を確保す
ると共にピストンロッド4とシール部材6との摩擦を低
減するための油が溜まる油溜り空間25となっている。
この油溜り空間25の径方向の最も深い部分25Aは、
前記環状基材20の内周部分に位置している。言い換え
れば、環状基材20の内周部のシリンダ室側端部20A
の軸方向の位置は、油溜り空間25の径方向の最も深い
部分25Aの軸方向の位置よりシリンダ室B側に設けら
れている。
【0015】また、外周リップ部22と内周高圧側リッ
プ部23との間には、シリンダ室Bに向けて開口する環
状の凹み部26が形成されている。
プ部23との間には、シリンダ室Bに向けて開口する環
状の凹み部26が形成されている。
【0016】このようなシール部材6は、軸方向には固
定されておらず、シリンダ内圧により、ロッドガイド5
に押し付けられて位置決めされている。また、環状の凹
み部26にシリンダ内圧が作用することにより、外周リ
ップ部22及び内周高圧側リップ部23は、それぞれシ
リンダ1及びピストンロッド4に押し付けられ、内圧が
高いときはより強く押しつけることによりシール性を確
保すると共に、内圧が低いときには、摺動抵抗を低める
働きをする。
定されておらず、シリンダ内圧により、ロッドガイド5
に押し付けられて位置決めされている。また、環状の凹
み部26にシリンダ内圧が作用することにより、外周リ
ップ部22及び内周高圧側リップ部23は、それぞれシ
リンダ1及びピストンロッド4に押し付けられ、内圧が
高いときはより強く押しつけることによりシール性を確
保すると共に、内圧が低いときには、摺動抵抗を低める
働きをする。
【0017】上記第1の実施の形態をシリンダ内圧を
4.5MPaの高い内圧とした場合のシール部材6の形
状を解析したものを図3に示す。
4.5MPaの高い内圧とした場合のシール部材6の形
状を解析したものを図3に示す。
【0018】図3において、内周高圧側リップ部23及
び内周低圧側リップ部24が軸方向につぶれているが油
溜り空間25は残っている。
び内周低圧側リップ部24が軸方向につぶれているが油
溜り空間25は残っている。
【0019】これは、油溜り空間25の最も深い部分2
5Aの径方向外側の部分のシールは環状基材20に焼き
付いているいるので、径方向内側への変形が規制される
ために内周高圧側リップ部23がシリンダの軸方向外側
に向かって変形しても油溜り空間25は確保される。
5Aの径方向外側の部分のシールは環状基材20に焼き
付いているいるので、径方向内側への変形が規制される
ために内周高圧側リップ部23がシリンダの軸方向外側
に向かって変形しても油溜り空間25は確保される。
【0020】また、図3のIII、IVは、内周高圧側
リップ部23及び内周低圧側リップ部24がピストンロ
ッド4と接触する部分の面圧を示すグラフである。これ
によると、内周低圧側リップ部24の面圧と内周高圧側
リップ部23の面圧はほぼ同等となっている。これによ
り、従来のような内周低圧側リップ部24の面圧が高く
なりすぎることはない。これは、高圧時であっても油溜
り空間25が確保され、内周高圧側リップ部23の変形
が内周低圧側リップ部24に影響しにくいためと考えら
れる。
リップ部23及び内周低圧側リップ部24がピストンロ
ッド4と接触する部分の面圧を示すグラフである。これ
によると、内周低圧側リップ部24の面圧と内周高圧側
リップ部23の面圧はほぼ同等となっている。これによ
り、従来のような内周低圧側リップ部24の面圧が高く
なりすぎることはない。これは、高圧時であっても油溜
り空間25が確保され、内周高圧側リップ部23の変形
が内周低圧側リップ部24に影響しにくいためと考えら
れる。
【0021】次に第2の実施の形態を図4に示し説明す
る。なお、第2の実施の形態は、第1の実施の形態の図
3のIVに示す内周低圧側リップ部24の面圧をさらに
下げる改良を図ったもので、第1の実施の形態と同様の
部材には同一番号を付し説明は省略する。
る。なお、第2の実施の形態は、第1の実施の形態の図
3のIVに示す内周低圧側リップ部24の面圧をさらに
下げる改良を図ったもので、第1の実施の形態と同様の
部材には同一番号を付し説明は省略する。
【0022】内周低圧側リップ部34の軸方向シリンダ
外側部分34Aは、ロッドガイド5に接しない構成とな
っており、ロッドガイド5との間に従来の技術や第1の
実施の形態と比べに大きな空間40を確保している。
外側部分34Aは、ロッドガイド5に接しない構成とな
っており、ロッドガイド5との間に従来の技術や第1の
実施の形態と比べに大きな空間40を確保している。
【0023】上記第2の実施の形態をシリンダ内圧を
4.5MPaの高い内圧とした場合のシール部材6の形
状を解析したものを図5に示す。
4.5MPaの高い内圧とした場合のシール部材6の形
状を解析したものを図5に示す。
【0024】図5において、内周高圧側リップ部23及
び内周低圧側リップ部34が軸方向につぶれているが油
溜り空間25は第1の実施の形態と同様に残っている。
び内周低圧側リップ部34が軸方向につぶれているが油
溜り空間25は第1の実施の形態と同様に残っている。
【0025】また、図5のV、VIは、内周高圧側リッ
プ部23及び内周低圧側リップ部34がピストンロッド
4と接触する部分の面圧を示すグラフである。これによ
ると、内周低圧側リップ部34の面圧と内周高圧側リッ
プ部23の面圧はより小さくなっている。これにより、
内周高圧側リップ部23は高い面圧、内周低圧側リップ
部34は低い面圧という理想的なシールの面圧を得るこ
とができ、シール性を損なうことなく摺動抵抗を減少さ
せることができる。
プ部23及び内周低圧側リップ部34がピストンロッド
4と接触する部分の面圧を示すグラフである。これによ
ると、内周低圧側リップ部34の面圧と内周高圧側リッ
プ部23の面圧はより小さくなっている。これにより、
内周高圧側リップ部23は高い面圧、内周低圧側リップ
部34は低い面圧という理想的なシールの面圧を得るこ
とができ、シール性を損なうことなく摺動抵抗を減少さ
せることができる。
【0026】なお、上記各実施の形態においては、環状
基材20を金属としたが、内径方向に撓まなければよく
樹脂等であってもよい。
基材20を金属としたが、内径方向に撓まなければよく
樹脂等であってもよい。
【0027】また、上記各実施の形態では、各リップ部
を全て一体のゴムとして説明したが、これに限らず、そ
れぞれ必要な位置に独立して焼き付けてもよく、また、
リップの材質もゴムに限らず可撓性を有し、シールに利
用できるものであればよい。
を全て一体のゴムとして説明したが、これに限らず、そ
れぞれ必要な位置に独立して焼き付けてもよく、また、
リップの材質もゴムに限らず可撓性を有し、シールに利
用できるものであればよい。
【0028】なお、上記各実施の形態においては、本発
明のシリンダ装置としてガススプリングを用いて説明し
たがこれに限ることなく、油圧緩衝器等のロッドが伸縮
するシリンダ装置であればよい。
明のシリンダ装置としてガススプリングを用いて説明し
たがこれに限ることなく、油圧緩衝器等のロッドが伸縮
するシリンダ装置であればよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、前記
油溜り空間の径方向最深部は前記環状基材の内周部に位
置していることにより、各リップ部の変形が制限され、
シリンダ内が高圧になった場合であってもに油溜り空間
が確保され、シール性が損なわれることがない。
油溜り空間の径方向最深部は前記環状基材の内周部に位
置していることにより、各リップ部の変形が制限され、
シリンダ内が高圧になった場合であってもに油溜り空間
が確保され、シール性が損なわれることがない。
【0030】また、常時、内周低圧側リップ部の前記ロ
ッドと接触する面圧が内周高圧側リップ部のロッドと接
触する面圧以下とすることにより、シール性を損なうこ
となく摺動抵抗を減少させることができる。
ッドと接触する面圧が内周高圧側リップ部のロッドと接
触する面圧以下とすることにより、シール性を損なうこ
となく摺動抵抗を減少させることができる。
【図1】本発明の実施の形態及び従来技術のガススプリ
ング全体を示す縦断面図である。
ング全体を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に用いられるシール
部材の組み付け前の断面図である。
部材の組み付け前の断面図である。
【図3】図2のシール部材を組み付け加圧したときの断
面図である。
面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に用いられるシール
部材の組み付け前の断面図である。
部材の組み付け前の断面図である。
【図5】図4のシール部材を組み付け加圧したときの断
面図である。
面図である。
【図6】図1に従来のシールを組み付けた時の拡大断面
図である。
図である。
【図7】従来のシール部材の組み付け前の断面図であ
る。
る。
【図8】図6のシール部材を組み付け加圧したときの断
面図である。
面図である。
1 シリンダ 2 油液 3 ピストン 4 ピストンロッド(ロッド) 5 ロッドガイド 6 シール部材(シール手段) 20環状の基材(環状基材) 22外周リップ部 23内周高圧側リップ部 24内周低圧側リップ部 25油溜り空間
Claims (2)
- 【請求項1】 加圧流体が封入された室を有するシリン
ダと、該シリンダの一端から突出するロッドと、前記シ
リンダの一端に設けられ該ロッドをガイドするロッドガ
イドと、前記ロッドガイドの前記シリンダ室側に設けら
れ前記ロッド及びシリンダに接しシリンダの一端側をシ
ールし、シリンダ内圧により前記ロッドガイドに押し付
けられて位置決めされるシール手段とからなるシリンダ
装置において、該シール手段を、環状でその径方向に実
質的に撓まない環状基材と、該環状基材のシリンダ室側
に設けられ前記シリンダの内周に接する弾性材からなる
外周リップ部と、該環状基材のシリンダ室側に設けられ
前記ロッドの外周面に締代をもって摺接し弾性材からな
る内周高圧側リップ部と、該内周高圧側リップ部と一体
に形成され該内周高圧側リップ部のシリンダ軸方向外側
の前記環状基材の内周部に設けられ前記ロッドの外周面
に締代をもって摺接する内周低圧側リップ部と、前記内
周高圧側リップ部と内周低圧側リップ部と前記ロッドの
外周面との間に形成された油溜り空間とからなり、前記
油溜り空間の径方向最深部は前記環状基材の内周部に位
置していることを特徴とするシリンダ装置。 - 【請求項2】 常時前記内周低圧側リップ部の前記ロッ
ドと接触する面圧が、前記内周高圧側リップ部の前記ロ
ッドと接触する面圧以下であることを特徴とする請求項
1記載のシリンダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10241754A JP2000074123A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | シリンダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10241754A JP2000074123A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | シリンダ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000074123A true JP2000074123A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17079042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10241754A Pending JP2000074123A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | シリンダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000074123A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002286069A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Kayaba Ind Co Ltd | ガススプリング |
JP2002286067A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Kayaba Ind Co Ltd | ガススプリング |
JP2002286068A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Kayaba Ind Co Ltd | ガススプリング |
JP2010151296A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Hitachi Automotive Systems Ltd | エアサスペンション装置 |
KR101150153B1 (ko) * | 2008-10-02 | 2012-05-25 | 한국표준과학연구원 | 다이나믹 고압 실링장치 |
-
1998
- 1998-08-27 JP JP10241754A patent/JP2000074123A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002286069A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Kayaba Ind Co Ltd | ガススプリング |
JP2002286067A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Kayaba Ind Co Ltd | ガススプリング |
JP2002286068A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Kayaba Ind Co Ltd | ガススプリング |
KR101150153B1 (ko) * | 2008-10-02 | 2012-05-25 | 한국표준과학연구원 | 다이나믹 고압 실링장치 |
JP2010151296A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Hitachi Automotive Systems Ltd | エアサスペンション装置 |
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