JPH053819Y2 - - Google Patents

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JPH053819Y2
JPH053819Y2 JP1987165201U JP16520187U JPH053819Y2 JP H053819 Y2 JPH053819 Y2 JP H053819Y2 JP 1987165201 U JP1987165201 U JP 1987165201U JP 16520187 U JP16520187 U JP 16520187U JP H053819 Y2 JPH053819 Y2 JP H053819Y2
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resin ring
pressure
seal
sealing
shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、同心的に組付けられ相対回転あるい
は往復運動をする二部材間を密封する密封装置に
関する。
(従来の技術) 従来の密封装置としては、たとえば第3図乃至
第6図に示すようなものがある。すなわち、第3
図は軸Sに摺接する樹脂リング100と樹脂リン
グ100の外周側に組付けられるOリング101
を組合わせた装置(以下SPGOと略記する。)で、
耐圧性に優れ、高圧の密封装置として利用されて
いる。
また、第4図に示す、102はUパツキンであ
り、空気圧シリンダや油圧シリンダのピストンパ
ツキンおよびロツドパツキンとして用いられてい
る。
一方、第5図に示す103は、バツクアツプリ
ング付のオイルシール(以下B/B付O/Sと略
記する。)で、密封流体の圧力をバツクアツプリ
ング103aで支承して耐圧性を高めたものであ
る。
また第6図に示す104は、通常の外周ゴム形
のオイルシールである。
(考案が解決しようとする問題点) しかし斯かる従来例にあつては、耐圧性と偏心
追随性の両特性を満足することができなかつた。
すなわち、第3図および第4図に示したSPGO、
およびUパツキン102は高圧での耐圧性は良い
が、ハウジングHに形成した取付溝Cに略すき間
なく装着されるために、偏心追随性が0〜0.2mm
TIR程度で、ほとんど無いに等しい。また第5図
に示したB/B付O/S103は、圧力100Kg、
偏心追随性が0.8mmTIR程度と、それぞれの性能
を一応満足するものの、ゴムシールであるために
圧力が変動するとリツプの摺接部が軸方向に往復
移動して油等の密封流体を掻き出す作用をなし、
シール性能が悪くなる。また性能を保持するた
め、バツクアツプリング103aの取付位置等の
設計上の制約も多い。
また、高圧用シールとしては、この他にバツフ
アリングとパツキンを組合わせて用いる使用例も
あるが、この場合にはバツフアリングおよびパツ
キンのそれぞれ専用の取付溝を設けてそれぞれ別
個に取付けなければならず、作業性が悪いという
問題があつた。
本考案は上記した従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところ
は、圧力を受ける樹脂シール部材に偏心追随性を
持たせ、さらに樹脂シール部材から漏れた流体を
ゴム状弾性体製のシールリツプでシールするよう
にして、耐圧性と偏心追随性の両方を満足させつ
つ良好なシール性能を維持し得る密封装置を提供
することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記従来技術の問題点を解決するために、本考
案にあつては、同心的に組付けられる軸とハウジ
ングとの間を密封する密封装置であつて、上記軸
に密封接触して第1のシール部を構成する樹脂リ
ングと、該樹脂リングの大気側に配置され上記軸
に密封接触して第2のシール部を構成するゴム状
弾性体製のシールリツプと、上記樹脂リングとシ
ールリツプとを支持する支持部とを備え、上記樹
脂リングを上記支持部に対して軸径方向に移動可
能に支持して成ることを特徴とする。
(作用) 而して、高圧流体の圧力は、流体に面する剛性
の高い樹脂リングによつて受け持たれ、ゴム状弾
性体製のシールリツプに加わる圧力は低減され
る。また、軸が偏心したような場合には、偏心に
追随して樹脂リングは支持部に対して軸径方向に
移動する。さらにゴム状弾性体製のシールリツプ
は、このゴム弾性によつて軸の偏心に追随し、第
1および第2シール部のシール面圧は常に適正な
圧力が維持されて良好にシールされる。
さらにまた、上記樹脂リングとシールリツプは
支持部に一体的に支持されているので、装着作業
も簡単になる。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。本考案の一実施例に係る密封装置を示す第1
図において、1は密封装置全体を示しており、こ
の密封装置1は、同心的に組付けられる二部材と
しての軸SとハウジングH間を密封するようにな
つている。密封装置1は、概略軸Sに密封接触す
る樹脂リング2と、この樹脂リング2の大気側に
配置されるゴム状弾性体製のシールリツプ3と、
上記樹脂リング2とシールリツプ3とを支持する
支持部4とから成つている。
この支持部4は、ハウジングHの内周に嵌着固
定されて上記シールリツプ3を支持するシールリ
ツプ支持部41と、上記樹脂リング2を支持する
樹脂リング支持部42とから構成されている。
シールリツプ支持部41は、ハウジングH内周
に嵌着される外筒部41aと、外筒部41aの大
気側端部から軸径方向内方に向つて延びるフラン
ジ部41bとから成つており、シールリツプ3は
フランジ部41b先端から密封流体O側に延びて
リツプ先端31が軸Sに密封接触して第2のシー
ル部52を構成している。このシールリツプ支持
部41は断面L字状の金属環41cを芯金として
ゴム状弾性体を一体に焼付けることにより成形さ
れている。そして外筒部41aの内外周および、
フランジ部41bの大気側および密封流体側側面
にはゴム41dが一体的に焼付けられている。
尚、6はリツプ先端31に緊迫力を付与するガー
タスプリングであり、シールリツプ3の基端には
本実施例では大気側に向つて傾斜して延びるダス
トリツプ7が設けられている。
一方、樹脂リング支持部42は、上記外筒部4
1a内周に順番に重ね合わせて嵌着される断面L
字状の第1,第2金属環421,422により構
成されている。この第1,第2金属環421,4
22はそれぞれ、第1,第2内筒421a,42
2aと、第1,第2内筒421a,422aの密
封流体側端縁から軸径方向内方に向つて延びる第
1,第2フランジ421b,422bとから成つ
ており、この第1,第2フランジ421b,42
2b間に上記樹脂リング2の外径側端部が軸径方
向に移動自在に挟持されている。上記第1フラン
ジ421bの軸方向の位置は略シールリツプ支持
部41の外筒部41aの密封流体側端縁と同一位
置となつている。また第2内筒422aの大気側
端部には段部422cが形成されており、この段
部422cに第1,第2内筒421a,422a
間をシールするためのゴム422dが焼付けられ
ている。
上記樹脂リング2は、四フツ化エチレン樹脂等
の低摩擦部材で耐摩耗性に優れた材料によつてワ
ツシヤ状に形成されており、軸Sに対して直角方
向に配設されてその内径側端部が軸Sに摺動自在
に密封接触して第1のシール部51を構成してい
る。この樹脂リング2の内径端部21は軸径方向
に対して密封流体O側に傾斜していて、軸Sとそ
のエツジ部21aにおいて接触するようになつて
いる。そしてエツジ部21aの接触角は密封流体
O側を大きく、大気側Aを小さくなるように設定
している。
上記構成の密封装置にあつては、その組付け作
業は、第1,第2金属環421,422によつて
樹脂リング2は挟持し、この状態でシールリツプ
支持部41の外筒部41a内周に嵌着してシール
リツプ3と樹脂リング2が一体に組付けられる。
そしてハウジングHへの装着はハウジングH内周
に支持部4を嵌合するだけでよく、装置の装着作
業が極めて簡単に行なうことができる。つぎに密
封流体Oは、まづ第1シール部51において密封
流体される。そして密封流体Oの圧力はこの樹脂
リング2によつて受け持たれて緩衝され、ゴム製
のシールリツプ3には圧力は直接作用しない。一
方軸Sが偏心した場合、樹脂リング2は剛性があ
るために変形せず、偏心に追随して樹脂リング支
持部42の第1,第2フランジ部421b,42
2bに沿つて軸径方向へ移動する。したがつて偏
心によつて樹脂リング2の第1シール部51にお
けるシール面圧が不均一になつてシール機能が低
下したり、シール面が偏摩耗するようにことはな
い。また、樹脂リング2の挟持部等から多少油等
の流体がゴム製のシールリツプ3側に漏れるが、
この漏れた流体はシールリツプ3の第2シール部
52によつてシールされ、流体の漏れが完全に遮
断される。このように流体の圧力を樹脂リング2
によつて受けるので、ゴム製のシールリツプ3は
耐圧性を考慮して剛性を高める必要性はなく、リ
ツプ剛性を低下させることによつて偏心追随性を
一層向上させることができる。
一方、通常密封流体の圧力は一定圧でなく、繰
り返し圧力、サージ圧のような変動圧であり、一
般のオイルシールのように単体のゴムリツプを用
いた場合には、ゴムリツプが軸方向に往復移動す
るが、本考案にあつては流体圧を樹脂リング2で
受けているのでゴム製のシールリツプ3の圧力に
よる変形を防止することができる。
さらに本実施例では、樹脂リング2の内径端部
21を折曲して軸Sにエツジ部21aを接触させ
るようにし、さらに接触角を密封流体側を大きく
なるように設定したので、シール面圧の面圧分布
が密封流体側に偏つた勾配となり、密封流体Oの
圧力変動を利用して樹脂リング2とシールリツプ
3間の空室8に漏れ出した流体を密封流体O側に
逆流させることができる。
すなわち、第2図イに示すように高圧時に80〜
100(Kg/cm2)が作用し、低圧時に0〜2(Kg/cm2
が作用する場合で、低圧時に空室8側の圧力が密
封流体O側の圧力よりも高くしておけば、流体を
戻すことができ、第2図ロに示すように空室8内
の内圧を低減することができるのでシール性能を
一層高めることができる。
また、樹脂リング2とゴム製のシールリツプ3
間の空室8と外気を連通するドレイン通路を設
け、たとえば図示しない油圧装置のポンプのリザ
ーバ等に流体を戻すようにしてもよい。このよう
にすれば空室8内の圧力、すなわちシールリツプ
3に作用する圧力をさらに低下させることができ
る。このドレイン通路としては、シールリツプ支
持部41のフランジ部41bおよび外筒部41a
の任意箇所に1箇所もしくは複数の孔を穿設して
形成することができる。
さらに、樹脂リング2が密封流体O側にあるの
で、オイル等の密封流体中のスラツジ、加工後の
切粉等の異物は樹脂リング2で止まり、ゴム製の
シールリツプ3への異物の影響は少ない。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用から成るもの
で、樹脂リングを軸径方向に可動として偏心追随
性を確保したので、軸の偏心に追随しつつ高圧の
流体圧を受け持つことができ、さらに偏心追随性
に優れたゴム状弾性体製のシールリツプで二重に
シールすることにより良好なシール機能を維持す
ることができる。また流体圧が変動するような場
合でも流体圧を樹脂リングを受け持つのでゴム状
弾性体製のシールリツプに作用する圧力は小さ
く、従来のゴム単体のオイルシールのようにリツ
プ先端が軸方向に移動するようなことは無く、シ
ール性能を損うことはない。さらに変動圧に対処
するためにシールリツプの剛性を高める必要もな
く、リツプ剛性を低下させて偏心追随性を向上さ
せることもでき、使用範囲を広げることができ
る。また、樹脂リングとゴム製のシールリツプを
支持部によつて一体に組付けているので、装着作
業にあたつては別々に取付ける必要はなく、作業
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る密封装置の要
部縦断面図、第2図イおよびロは密封流体の流体
圧と空室内の内圧の変化状態を示すグラフ、第3
図乃至第6図は従来の種々の密封装置の要部縦断
面図である。 符号の説明、1……密封装置、2……樹脂リン
グ、21……内径端部、3……シールリツプ、3
1……リツプ先端、4……支持部、41……シー
ルリツプ支持部、42……樹脂リング支持部、4
21……第1金属環、422……第2金属環、5
1,52……第1,第2のシール部、7……ダス
トリツプ、8……空室、S……軸、H……ハウジ
ング、O……密封流体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 同心的に組付けられる軸とハウジングとの間を
    密封する密封装置であつて、上記軸に密封接触し
    て第1のシール部を構成する樹脂リングと、該樹
    脂リングの大気側に配置され上記軸に密封接触し
    て第2のシール部を構成するゴム状弾性体製のシ
    ールリツプと、上記樹脂リングとシールリツプと
    を支持する支持部とを備え、上記樹脂リングを支
    持部に対して軸径方向に移動可能に支持して成る
    ことを特徴とする密封装置。
JP1987165201U 1987-10-28 1987-10-28 Expired - Lifetime JPH053819Y2 (ja)

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JP1987165201U JPH053819Y2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28

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JPH0169972U JPH0169972U (ja) 1989-05-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005265161A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Nok Corp 燃料噴射ポンプ用シール

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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