JP2521876Y2 - スプール弁 - Google Patents

スプール弁

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JP2521876Y2
JP2521876Y2 JP1990108565U JP10856590U JP2521876Y2 JP 2521876 Y2 JP2521876 Y2 JP 2521876Y2 JP 1990108565 U JP1990108565 U JP 1990108565U JP 10856590 U JP10856590 U JP 10856590U JP 2521876 Y2 JP2521876 Y2 JP 2521876Y2
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JP
Japan
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packing
spool
groove
mounting groove
valve
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JP1990108565U
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JPH0464669U (ja
Inventor
佳男 麻生
隆司郎 金子
Original Assignee
エスエムシー 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、スプール弁に関するものである。
[従来の技術] 一般にスプール弁は、複数のポートが開口するバルブ
ボディの弁穴内に、外周に設けた取付溝に弁穴内周壁に
摺接する環状のパッキンを嵌着してなるスプールを弁穴
の軸線方向に摺動自在に内装し、該スプールの摺動によ
りポート間の流体の流れ方向を切り換えるように構成さ
れている。
かかるスプール弁においては、スプールのパッキンと
して種々のものが使用され、その一例として第5図に
は、中間部がくびれた断面繭形のパッキンを使用したも
のが示されている。
しかしながら、上記従来のスプール弁は、スプール20
の切り換わり時に、パッキン21と弁穴22の内周壁との摺
動抵抗やパッキン21に作用する流体圧力等によって該パ
ッキン21が変形したり外周側に引っ張られると、該パッ
キン21と取付溝22の溝側壁との隙間から圧力流体が溝底
空間23に流入し、パッキン21を内周側から押し上げるた
め、該パッキン21が浮き上がって摺動抵抗が増大した
り、取付溝22から外れ易いという欠点があった。
[考案が解決しようとする課題] 本考案が解決しようとする課題は、パッキンの取付溝
からの浮き上がりを防止したスプール弁を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、本考案のスプール弁は、複
数のポートが開口するバルブボディの弁穴内に、外周の
取付溝に弁穴内周壁に摺接する環状のパッキンを嵌着し
てなるスプールを軸線方向に摺動自在に内装し、該スプ
ールの摺動によりポート間の流体の流れを切り換えるよ
うにしたスプール弁において、上記パッキンが、外周面
が弁穴内周壁に摺接する径方向外方の主体部と、径方向
内方の抜け止め部とを備え、該抜け止め部の両側面に、
上記取付溝の径方向外方に向いて傾斜し先端が取付溝の
溝側壁に当接する環状のシールリップを形成し、該シー
ルリップ先端の溝側壁への当接により溝底空間への流体
の流入を防いで、パッキンの取付溝からの浮き上がりを
防止したことを特徴としている。
[作用] パッキンをスプールの取付溝に嵌着すると、該取付溝
の径方向外方に向いて傾斜するシールリップが容易に屈
曲して、その先端が取付溝の溝側壁に当接する。したが
って、取付溝への嵌着時にシールリップに無理な力が作
用しないために破損する恐れがなく、しかも取付溝への
嵌着が容易である。
スプールの切り換わり時に、弁穴内周壁との摺動抵抗
や流体圧によりパッキンが変形したり外周側に引っ張ら
れて浮き上がる方向に変位しようとしても、抜け止め部
の両側面に設けた環状のシールリップの先端が、流体圧
により取付溝の溝側壁に密接して溝底空間への圧力流体
の流入を防ぐために、該溝底空間が負圧になってパッキ
ンが内側へ吸引されることになり、これによってパッキ
ンの浮き上がりが防止されるので、パッキンの摺動抵抗
が増大したり取付溝から外れることがない。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら詳細に説
明する。
第1図は、スプール弁を上半部と下半部とで異なる切
換状態にして示すもので、同図において、1はバルブボ
ディ、2は該バルブボディ1の弁穴3内に軸方向に摺動
自在に配設されたスプールであって、このスプール2
は、電磁力、機械力、或は流体圧を用いた図示しない適
宜の操作手段によって往復に駆動されるようになってい
る。
上記バルブボディ1は、中央部に位置する流体の入力
ポート4と、該入力ポート4の両側に位置する第1及び
第2の出力ポート5a,5b、これらの出力ポート5a,5bの両
外側に位置する第1及び第2の排出ポート6a,6bを備
え、弁穴3の内周壁には、上記ポートが開口する内周溝
7が設けられると共に、各内周溝7,7間に位置する部分
にそれぞれ弁座8が形成されている。
上記スプール2の外周には、略一定の溝幅を有する断
面略U字形の取付溝10が複数切設され、各取付溝10には
上記弁座8に摺接する環状のパッキン11がそれぞれ嵌着
され、該スプール2の摺動によりこれらのパッキン11が
内周溝7を乗り越えて各弁座8に選択的に摺接し、ポー
ト間の流体の流れが切り換えられるようになっている。
上記パッキン11は、第2図ないし第4図に示すよう
に、くびれ部13を介して環外周側に位置する主体部12と
内周側に位置する抜け止め部14とで構成され、主体部12
の外周面が上記弁座8に摺接し、抜け止め部14の両側面
にシールリップ15が設けられている。該シールリップ15
は、先端を外周側に向けて傾斜した状態で取付溝10の溝
側壁に当接し、圧力流体が取付溝10の溝底空間16、即ち
パッキン11の内周部分と取付溝10の溝底部分との間の空
間16内に流入するのを防いでいる。なお、上記シールリ
ップ15は溝側壁から離間する方向には容易に変形できる
ため、溝底空間16からの流体の流出は容易に行われる。
上記シールリップ15,15は、第4図に実線で示すよう
に、所定の方向へ傾斜した状態に形成しておいてもよい
が、同図に鎖線で示すように略水平方向に延出させて形
成しておき、パッキン11を取付溝10内に嵌着することに
よって所定の向きに傾斜させるようにしてもよい。
また、パッキン11における主体部12の両側面には、パ
ッキン11の径方向に流体が流れる流通溝17が適数切設さ
れている。
次に、上記構成を有するスプール弁の動作について説
明する。
第1図上半部はスプール2が左動して第1の切換位置
にある場合を示しており、このとき、入力ポート4と第
1の出力ポート5aとが連通し、第2の出力ポート5bと第
2の排出ポート6bとが連通している。
この状態からスプール2が操作手段に押されて右動
し、第1図下半部に示す第2の切換位置に切り換わる
と、入力ポート4と第2の出力ポート5bとが連通し、第
1の出力ポート5aと第1の排出ポート6aとが連通する。
上記スプール2の切り換わり時に、パッキン11と弁穴
3の内周壁との摺動抵抗やパッキン11に作用する流体圧
力等によって、該パッキン11が変形したり外周側に引っ
張られて浮き上がる方向に変位しようとしても、抜け止
め部14の両側面に設けたシールリップ15,15が流体圧に
より溝側壁に当接して溝底空間16への圧力流体の流入を
防ぐために、該溝底空間16が負圧になって該パッキン11
が内側へ吸引されることになり、これによってパッキン
11の浮き上がりが防止されるので、摺動抵抗の増大を来
したり、取付溝10から外れることがない。
仮に、溝底空間16に流体が流入して該空間の圧力が高
くなったときには、シールリップ15,15が溝側壁から離
間する方向には容易に変形できるため、流体が該シール
リップ15を押し開いて溝底空間16から流出する。
なお、本考案のスプール弁は5ポート弁に限定される
ものでない。
[考案の効果」 このように本考案によれば、パッキンの抜け止め部の
両側面に、取付溝の径方向外方に向いて傾斜し先端が該
取付溝の溝側壁に当接する環状のシールリップを形成
し、該シールリップに作用する流体圧によりその先端を
溝側壁に密接させて取付溝の溝底空間への流体の流入を
防ぐので、スプールの切り換わり時にパッキンが摺動抵
抗による変形や引張力の作用等によって浮き上がる方向
に変位しようとしても、これらのシールリップにより溝
底空間が負圧になってパッキンが径方向内方へ吸引され
るため、パッキンの浮き上がりが防止され、摺動抵抗が
増大したり取付溝から外れることがない。
また、シールリップの先端が径方向外方に容易に変形
するので、抜け止め部の両側壁に環状のシールリップを
設けても、パッキンの取付溝への嵌着が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のスプール弁の一実施例を示す断面図、
第2図はその部分拡大図、第3図はパッキンの正面図、
第4図は第3図におけるA−A線での拡大断面図、第5
図は従来例の要部拡大断面図である。 1……バルブボディ、2……スプール、3……弁穴、4,
5a,5b,6a,6b……ポート、10……取付溝、11……パッキ
ン、15……シールリップ、16……溝底空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−94751(JP,U) 実開 昭57−94760(JP,U) 実開 昭59−3064(JP,U) 特公 昭53−22974(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のポートが開口するバルブボディの弁
    穴内に、外周の取付溝に弁穴内周壁に摺接する環状のパ
    ッキンを嵌着してなるスプールを軸線方向に摺動自在に
    内装し、該スプールの摺動によりポート間の流体の流れ
    を切り換えるようにしたスプール弁において、 上記パッキンが、外周面が弁穴内周壁に摺接する径方向
    外方の主体部と、径方向内方の抜け止め部とを備え、 該抜け止め部の両側面に、上記取付溝の径方向外方に向
    いて傾斜し先端が取付溝の溝側壁に当接する環状のシー
    ルリップを形成し、 該シールリップ先端の溝側壁への当接により溝低空間へ
    の流体の流入を防いで、パッキンの取付溝からの浮き上
    がりを防止した、 ことを特徴とするスプール弁。
JP1990108565U 1990-10-17 1990-10-17 スプール弁 Expired - Lifetime JP2521876Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1990108565U JP2521876Y2 (ja) 1990-10-17 1990-10-17 スプール弁

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JP1990108565U JP2521876Y2 (ja) 1990-10-17 1990-10-17 スプール弁

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JPH0464669U JPH0464669U (ja) 1992-06-03
JP2521876Y2 true JP2521876Y2 (ja) 1997-01-08

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EP0916879A1 (en) 1997-11-11 1999-05-19 Smc Corporation Spool

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2506246Y2 (ja) * 1990-11-30 1996-08-07 エヌオーケー株式会社 パッキン
CN106439061B (zh) * 2015-08-11 2019-08-27 浙江三花制冷集团有限公司 电磁阀活塞部件及其活塞、密封塞

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JPS5185154U (ja) * 1974-12-28 1976-07-08
JPS6297360U (ja) * 1985-12-09 1987-06-20

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