JP2009287669A - 軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブッシュの内周面と連結ピンとの摺接面に十分な量の潤滑油を供給する。
【解決手段】 アームボス12を構成するボス筒体14のブッシュ嵌合孔14Aに内側ブッシュ17と外側ブッシュ21とを嵌合し、内側ブッシュ17には外周環状溝18と内周環状溝19と油孔20を設け、外側ブッシュ21には複数本の凹溝22Aからなる螺旋溝22を設ける。これにより、給脂孔15内に注入された潤滑油を、内側ブッシュ17の外周環状溝18から油孔20を通じて内周環状溝19へと導出し、内側ブッシュ17の内周面17Cと連結ピン27との摺接面に供給することができる。一方、内側ブッシュ17の内周環状溝19から溢れた潤滑油を、外側ブッシュ21の螺旋溝22内に流入させることにより、外側ブッシュ21の内周面21Bと連結ピン27との摺接面に十分な量の潤滑油を供給することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に用いて好適な軸受装置に関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。そして、油圧ショベルの作業装置は、ブーム、アーム及びバケットによって大略構成され、上部旋回体とブームとの間、ブームとアームとの間、アームとバケットとの間は、それぞれ軸受装置を用いて互いに回動可能に連結されている。
ここで、例えばブームとアームとの間に設けられる軸受装置は、アームの基端側に設けられ内周側がブッシュ嵌合孔となったボス部材と、該ボス部材のブッシュ嵌合孔に挿嵌されたブッシュと、ブームの先端側に設けられアームのボス部材と軸方向で対向して配置される相手方部材としての一対のブラケットと、ボス部材のブッシュと各ブラケットとに挿嵌され両者を相対回転可能に連結する連結ピンとにより大略構成されている。
この場合、ブッシュの内周面と連結ピンの外周面とは常に摺接しているため、通常、ブッシュの内周面には油溝が形成され、この油溝にグリース等の潤滑油を供給することにより、ブッシュの内周面と連結ピンとの摺接面を潤滑する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
実開平7−35556号公報
ここで、上述した従来技術による軸受装置では、連結ピンの軸中心部にグリース通路が形成され、このグリース通路に供給されたグリースが、ボス部材の内部に形成されたグリース溜り室内に充填される構成となっている。そして、このグリース溜り室に充填されたグリースが、ブッシュの内周面に形成された油溝を通じてブッシュの内周面と連結ピンとの摺接面に供給される構成となっている。
しかし、上述した従来技術による軸受装置では、ボス部材のグリース溜り室内に充填されたグリースを、ブッシュの内周面に形成された油溝に十分に供給することが難しく、ブッシュの内周面と連結ピンとの摺接面の潤滑性が低下してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、ブッシュの内周面と連結ピンとの摺接面に十分な量の潤滑油を供給することができ、両者間の潤滑性を高めることができるようにした軸受装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、内周側がブッシュ嵌合孔となり端面よりも内側に位置して径方向に延びる給脂孔が設けられたボス部材と、該ボス部材のブッシュ嵌合孔に挿嵌されたブッシュと、該ブッシュに挿嵌され該ブッシュと前記ボス部材を挟んで両側に配置された相手方部材とを相対回転可能に連結する連結ピンとを備えてなる軸受装置に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ブッシュは、前記ボス部材の給脂孔に対応する部位に配置された内側ブッシュと該内側ブッシュと前記相手方部材との間に配置された外側ブッシュとにより構成し、前記内側ブッシュには、その内周側に位置して内周環状溝を設けると共に前記給脂孔からの潤滑油を当該内周環状溝に導く油孔を設け、前記外側ブッシュの内周側には、前記連結ピンに沿った螺旋状の凹溝からなり前記内側ブッシュの内周環状溝から潤滑油が流入する螺旋溝を設けたことにある。
請求項2の発明は、前記外側ブッシュの軸方向寸法は、前記内側ブッシュの軸方向寸法よりも長尺に設定したことにある。
請求項3の発明は、前記内側ブッシュには、その外周側に位置して外周環状溝を設け、前記油孔は該外周環状溝と前記内周環状溝との間を連通する構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記外側ブッシュは、焼結金属材料を用いて形成したことにある。
請求項5の発明は、前記外側ブッシュの螺旋溝は、前記外側ブッシュの軸方向の一端側から他端側に向けて連続し両端部がそれぞれ端面に開口した複数本の凹溝により構成したことにある。
請求項1の発明によれば、ボス部材に設けた給脂孔に潤滑油を給脂すると、この潤滑油は内側ブッシュに設けられた油孔を通じて内周環状溝に導かれ、内側ブッシュの内周面と連結ピンの外周面との摺接面に供給される。そして、内側ブッシュの内周環状溝から溢れた潤滑油は、外側ブッシュの内周側に設けられた螺旋溝に流入し、この螺旋溝に沿って外側ブッシュの内周面と連結ピンとの摺接面に広範囲に亘って供給される。これにより、内側ブッシュ及び外側ブッシュの内周面と連結ピンとの摺接面に十分な量の潤滑油を供給することができ、各ブッシュの内周面と連結ピンとの摺接面に対する潤滑性を高めることができる。
この場合、外側ブッシュの螺旋溝は、連結ピンに沿って螺旋状に延びることにより溝長さを大きく確保することができ、この螺旋溝内に多量の潤滑油を導入することができる。このため、例えば連結ピンが撓みを生じることにより、外側ブッシュに対して偏荷重や部分的に大きな荷重が作用したとしても、外側ブッシュの螺旋溝内に導入された多量の潤滑油によって、外側ブッシュの内周面と連結ピンとの摺接面を確実に潤滑することができる。
さらに、内側ブッシュの内周側には内周環状溝を設け、外側ブッシュの内周側には螺旋溝を設けることにより、内側ブッシュに内周環状溝を形成する作業と外側ブッシュに螺旋溝を形成する作業とを個別に行うことができる。これにより、例えば1個のブッシュの内周側に環状溝と螺旋溝との両方を設けるといった複雑な溝加工を不要にでき、この溝加工に用いる切削工具の破損等を抑えることができる。この結果、内側ブッシュの内周側に内周環状溝を設ける作業と外側ブッシュの内周側に螺旋溝を設ける作業の作業性を高めることができ、軸受装置全体の製造コストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、外側ブッシュの軸方向寸法を、内側ブッシュの軸方向寸法よりも長尺に設定したので、ボス部材のブッシュ嵌合孔に対し外側ブッシュを抜けにくくすることができる。このため、例えば連結ピンが撓みを生じることにより、外側ブッシュに偏荷重が作用したとしても、外側ブッシュがボス部材のブッシュ嵌合孔から抜出すのを確実に抑えることができる。この結果、内側ブッシュと外側ブッシュとによって連結ピンを安定して支持することができる。
請求項3の発明によれば、内側ブッシュの外周側に外周環状溝を設けることにより、ボス部材の給脂孔に注入された潤滑油を、内側ブッシュの外周環状溝から油孔を通じて確実に内周環状溝へと導くことができる。
請求項4の発明によれば、焼結金属材料からなる金属粉によって外側ブッシュを成形するときに、この外側ブッシュの内周面に螺旋溝を一体成形することができる。これにより、例えば切削工具等を用いて螺旋溝を形成する場合に比較して、外側ブッシュに螺旋溝を形成するときの作業性を高めることができる。
請求項5の発明によれば、外側ブッシュの螺旋溝を、外側ブッシュの一端側から他端側に向けて連続し両端部が端面に開口した複数本の凹溝により構成したので、内側ブッシュの内周環状溝から溢れた潤滑油を、外側ブッシュの端面に開口した各凹溝内に確実に流入させ、外側ブッシュの長さ方向のほぼ全域に亘って供給することができる。これにより、外側ブッシュの内周面と連結ピンとの摺接面に十分な量の潤滑油を供給することができ、両者間の潤滑性を高めることができる。
以下、本発明に係る軸受装置の実施の形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図中、1は油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置4とにより大略構成されている。
そして、作業装置4は、上部旋回体3の前部側に回動可能にピン結合されたブーム5と、該ブーム5の先端側に回動可能にピン結合されたアーム6と、該アーム6の先端側に回動可能にピン結合されたバケット7と、ブームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ10とにより大略構成されている。
ここで、上部旋回体3とブーム5との間のピン結合部、ブーム5とアーム6との間のピン結合部、アーム6とバケット7との間のピン結合部には、それぞれ軸受装置が設けられており、例えばブーム5とアーム6とは、後述の軸受装置11を介して回動可能に連結されている。
11はブーム5とアーム6との間のピン結合部に設けられた軸受装置で、該軸受装置11は、ブーム5に対してアーム6を回動可能に支持するものである。そして、軸受装置11は、図2に示すように、後述のアームボス12、内側ブッシュ17、外側ブッシュ21、各ブラケット23、連結ピン27等により構成されている。
12はアーム6の基端側に設けられたボス部材としてのアームボスで、該アームボス12は、溶接等の手段を用いてアーム6の基端側に一体に固着されるものである。ここで、アームボス12は、薄肉な円筒体からなり左,右方向に延びた中間筒体13と、該中間筒体13の左,右両端部にそれぞれ溶接によって固着された厚肉な円筒体からなる左,右のボス筒体14,14とにより構成されている。そして、左,右のボス筒体14の内周側は、ブッシュ嵌合孔14Aとなり、このブッシュ嵌合孔14Aには、後述の内側ブッシュ17と外側ブッシュ21とが嵌合する構成となっている。
15,15は左,右のボス筒体14に形成された給脂孔で、該給脂孔15は、ボス筒体14の軸方向の端面14Bよりも内側(中間筒体13側)に位置して径方向に穿設され、ブッシュ嵌合孔14Aに開口している。そして、各給脂孔15にはグリースニップル16が螺着され、該グリースニップル16にグリースガン等(図示せず)を接続することにより、給脂孔15を通じて後述する内側ブッシュ17の外周環状溝18及び内周環状溝19にグリース等の潤滑油を供給することができる構成となっている。
17,17は左,右のボス筒体14のブッシュ嵌合孔14Aにそれぞれ挿嵌された円筒状の内側ブッシュで、これら各内側ブッシュ17は、ボス筒体14の給脂孔15に対応する位置に配置され、ブッシュ嵌合孔14Aに圧入状態で嵌合している。ここで、図2ないし図4に示すように、内側ブッシュ17の内周側は、後述の連結ピン27が摺動可能に挿嵌されるピン挿嵌孔17Aとなり、内側ブッシュ17は、後述の外側ブッシュ21と共に連結ピン27を摺動可能に支持するものである。また、内側ブッシュ17の外周面17Bには後述の外周環状溝18が形成され、内側ブッシュ17の内周面17Cには後述の内周環状溝19が形成されている。
18は内側ブッシュ17の外周面17Bに形成された外周環状溝で、この外周環状溝18は、内側ブッシュ17の外周面17Bのうち軸方向の中央部を全周に亘って凹陥状に切欠くことにより、給脂孔15の孔径よりも大きな溝幅を有する全周溝として形成されている。そして、外周環状溝18は、ボス筒体14の給脂孔15に対応する位置に配置され、給脂孔15内に注入された潤滑油は外周環状溝18内に導入される構成となっている。
19は内側ブッシュ17の内周面17Cに形成された内周環状溝で、この内周環状溝19は、内側ブッシュ17の内周面17Cのうち軸方向の中央部を全周に亘って凹陥状に切欠くことにより、外周環状溝18とほぼ等しい溝幅を有する全周溝として形成されている。そして、内周環状溝19は、後述の各油孔20を通じて外周環状溝18と連通するものである。
20,20は内側ブッシュ17の径方向に貫通して設けられた複数(例えば2個)の油孔で、該各油孔20は、内側ブッシュ17に設けられた外側環状溝18と内側環状溝19との間を連通させるものである。これにより、ボス筒体14の給脂孔15内に注入された潤滑油は、外周環状溝18から油孔20を通じて内周環状溝19へと導かれ、内側ブッシュ17の内周面17Cと後述する連結ピン27との摺接面に供給される構成となっている。
21,21は内側ブッシュ17に隣接して左,右のボス筒体14のブッシュ嵌合孔14Aに挿嵌された左,右一対の円筒状の外側ブッシュで、これら各外側ブッシュ21は、内側ブッシュ17と後述するブラケット23との間に配置され、ブッシュ嵌合孔14Aに圧入状態で嵌合している。
ここで、外側ブッシュ21は、焼結金属材料を用いて形成された多孔質の焼結含油軸受として構成され、その内部には、例えば鉱物油、合成油等の潤滑油、あるいはMoS(二硫化モリブデン)、WS(二硫化タングステン)、グラファイト等の固体潤滑材が含浸されている。そして、外側ブッシュ21の内周側は、後述の連結ピン27が摺動可能に挿嵌されるピン挿嵌孔21Aとなり、外側ブッシュ21は、隣接する内側ブッシュ17と共に連結ピン27を摺動可能に支持するものである。また、外側ブッシュ21の内周面21Bには、後述の螺旋溝22が形成される構成となっている。
22は外側ブッシュ21の内周面21Bに形成された螺旋溝で、この螺旋溝22は、後述の連結ピン27に沿って螺旋状に延びる複数本の凹溝22Aによって構成され、内側ブッシュ17の内周環状溝19から溢れ出た潤滑油が流入するものである。ここで、図3及び図5に示すように、螺旋溝22を構成する各凹溝22Aは、外側ブッシュ21の周方向に均等な間隔をもって配置され、外側ブッシュ21の軸方向の一端側から他端側に向けて連続している。また、各凹溝22Aの両端部は、外側ブッシュ21の軸方向の端面21Cにそれぞれ開口する開口端22B,22Bとなっている。
そして、螺旋溝22を構成する各凹溝22A内には、開口端22Bを通じて内側ブッシュ17の内周環状溝19から溢れた潤滑油が流入し、この潤滑油が、各凹溝22Aに沿って外側ブッシュ21の長さ方向のほぼ全域に供給されることにより、外側ブッシュ21の内周面21Bと連結ピン27との摺接面を十分な量の潤滑油によって潤滑することができる構成となっている。
一方、図3に示すように、外側ブッシュ21の軸方向寸法をAとし、内側ブッシュ17の軸方向寸法をBとすると、これら軸方向寸法A,Bは、下記数1の関係に設定されている。
Figure 2009287669
このように、外側ブッシュ21の軸方向寸法Aを、内側ブッシュ17の軸方向寸法Bよりも長尺に設定することにより、アームボス12を構成するボス筒体14のブッシュ嵌合孔14Aに対し、外側ブッシュ21を軸方向に抜けにくくすることができる。これにより、例えば連結ピン27が撓みを生じ、外側ブッシュ21に偏荷重が作用したとしても、外側ブッシュ21がブッシュ嵌合孔14Aから抜出すのを抑え、内側ブッシュ17と外側ブッシュ21とによって連結ピン27を安定して支持することができる構成となっている。
また、螺旋溝22が設けられた外側ブッシュ21は、焼結金属材料を用いて形成されているので、焼結金属材料からなる金属粉によって外側ブッシュ21を成形するときに、この外側ブッシュ21の内周面21Bに複数本の凹溝22Aからなる螺旋溝22を一体成形することができる。これにより、例えば切削工具等を用いて螺旋溝を形成する場合に比較して、外側ブッシュ21の内周面21Bに螺旋溝22を形成するときの作業性を高めることができる構成となっている。
23,23はブーム5の先端部に設けられた相手方部材としての左,右一対のブラケットで、該各ブラケット23は、厚肉な鋼板等を用いて平板状に形成され、連結ピン27が挿嵌されるピン挿嵌孔23Aが設けられている。そして、各ブラケット23は、アームボス12を左,右方向から挟んだ状態で当該アームボス12と軸方向で対向して配置され、ピン挿嵌孔23Aに挿嵌される連結ピン27により、アームボス12を相対回転可能に支持するものである。ここで、一方のブラケット23には、連結ピン27を廻止めするための廻止め板24が溶接等の手段を用いて固着され、該廻止め板24には、連結ピン27を軸方向に抜止めする抜止め板25がボルト26を用いて着脱可能に取付けられる構成となっている。
27はアームボス12と左,右のブラケット23とを相対回転可能に連結する連結ピンで、該連結ピン27は、図2に示すように、アームボス12のボス筒体14に嵌合された内側ブッシュ17及び外側ブッシュ21、左,右のブラケット23のピン挿嵌孔23Aに摺動可能に挿嵌されるものである。ここで、連結ピン27の軸方向の一端側には、先端側が先細りとなった略台形状をなす鍔部27Aが一体に設けられている。
そして、連結ピン27をアームボス12の内側ブッシュ17及び外側ブッシュ21、左,右のブラケット23のピン挿嵌孔23Aに挿嵌することにより、アームボス12と左,右のブラケット23とが、連結ピン27によって相対回転可能に連結されている。この状態で、連結ピン27の鍔部27Aを、ブラケット23の廻止め板24に係合させると共に、廻止め板24にボルト26を用いて取付けた抜止め板25とブラケット23との間に挟込むことにより、連結ピン27を、各ブラケット23に対して廻止めすると共に、軸方向に抜止めすることができる構成となっている。
本実施の形態による軸受装置11は上述の如き構成を有するもので、油圧ショベル1を用いた掘削作業時には、図1に示すアームシリンダ9を伸縮させることにより、軸受装置11を介してブーム5の先端側に取付けられたアーム6は、ブーム5に対して上,下方向に回動動作を行なうことができる。
ここで、油圧ショベル1の保守、点検作業時等において、軸受装置11に対する給脂作業を行う場合には、アームボス12(ボス筒体14)の給脂孔15に取付けたグリースニップル16にグリースガン等(図示せず)を接続し、当該グリースガンによって給脂孔15内にグリース等の潤滑油を注入する。
これにより、給脂孔15内に注入された潤滑油は、内側ブッシュ17の外周環状溝18から各油孔20を通じて内周環状溝19へと導出され、内側ブッシュ17の内周面17Cと連結ピン27との摺接面に全周に亘って供給される。
この場合、内側ブッシュ17に隣接する外側ブッシュ21の内周面21Bには、複数本の凹溝22Aからなる螺旋溝22が設けられ、これら各凹溝22Aの両端部は、外側ブッシュ21の軸方向の端面21Cに開口する開口端22Bとなっている。
これにより、内側ブッシュ17の内周環状溝19から溢れ出た潤滑油は、開口端22Bを通じて各凹溝22A内に流入し、各凹溝22Aに沿って外側ブッシュ21の長さ方向のほぼ全域に供給される。このようにして、螺旋溝22を構成する各凹溝22A内に流入した潤滑油により、外側ブッシュ21の内周面21Bと連結ピン27との摺接面を十分な量の潤滑油によって適正に潤滑することができる。
かくして、本実施の形態によれば、アームボス12を構成するボス筒体14のブッシュ嵌合孔14Aに内側ブッシュ17と外側ブッシュ21とを嵌合し、内側ブッシュ17には、外周環状溝18と内周環状溝19と油孔20を設け、外側ブッシュ21には、複数本の凹溝22Aからなる螺旋溝22を設ける構成としている。
これにより、給脂孔15内に注入された潤滑油を、内側ブッシュ17の外周環状溝18から各油孔20を通じて内周環状溝19へと導出し、内側ブッシュ17の内周面17Cと連結ピン27との摺接面に広範囲に亘って供給することができる。一方、内側ブッシュ17の内周環状溝19から溢れた潤滑油を、外側ブッシュ21の螺旋溝22を構成する各凹溝22A内に流入させ、これら各凹溝22Aに沿って外側ブッシュ21の長さ方向のほぼ全域に供給することができる。
このようにして、内側ブッシュ17の内周面17Cと連結ピン27との摺接面と、外側ブッシュ21の内周面21Bと連結ピン27との摺接面に、十分な量の潤滑油を供給することができるので、内側ブッシュ17の内周面17C及び外側ブッシュ21の内周面21Bと連結ピン27との摺接面の潤滑性を高めることができる。この結果、アームボス12とブラケット23とを常に円滑に相対回転させることができ、軸受装置11の信頼性を高めることができる。
この場合、外側ブッシュ21の螺旋溝22は、連結ピン27に沿って螺旋状に延びる複数本の凹溝22Aによって構成されるので、各凹溝22Aの溝長さを大きく確保することにより、螺旋溝22内に多量の潤滑油を流入させることができる。このため、例えばアームボス12に作用する荷重によって連結ピン27が撓みを生じ、外側ブッシュ21に対して偏荷重や部分的に大きな荷重が作用したとしても、外側ブッシュ21の螺旋溝22内に導入された多量の潤滑油によって、外側ブッシュ21の内周面21Bと連結ピン27との摺接面を確実に潤滑することができる。
また、外側ブッシュ21の軸方向寸法Aを、内側ブッシュ17の軸方向寸法Bよりも長尺に設定したので、アームボス12を構成するボス筒体14のブッシュ嵌合孔14Aに対し、外側ブッシュ21を軸方向に抜けにくくすることができる。これにより、例えばアームボス12に作用する荷重によって連結ピン27が撓みを生じ、外側ブッシュ21に偏荷重が作用したとしても、外側ブッシュ21がアームボス12(ボス筒体14)のブッシュ嵌合孔14Aから抜出すのを確実に抑えることができる。この結果、内側ブッシュ17と外側ブッシュ21とによって連結ピン27を安定して支持することができ、軸受装置11の信頼性を高めることができる。
しかも、内側ブッシュ17の内周側には内周環状溝19を設け、外側ブッシュ21の内周側には螺旋溝22を設ける構成としたので、内側ブッシュ17に内周環状溝19を形成する作業と、外側ブッシュ21に螺旋溝22を形成する作業とを個別に行うことができる。これにより、例えば1個のブッシュの内周面に内周環状溝と螺旋溝との両方を設けるといった複雑な溝加工を不要にでき、この溝加工に用いる切削工具の破損等を抑えることができる。この結果、内側ブッシュ17の内周側に内周環状溝19を形成する作業と外側ブッシュ21に螺旋溝22を形成する作業の作業性を高めることができ、軸受装置11全体の製造コストを低減することができる。
さらに、外側ブッシュ21は、焼結金属材料を用いて形成したので、焼結金属材料からなる金属粉によって外側ブッシュ21を成形するときに、この外側ブッシュ21の内周面21Bに螺旋溝22を一体成形することができる。これにより、例えば切削工具等を用いて螺旋溝を形成する場合に比較して、外側ブッシュ21に螺旋溝22を形成するときの作業性を一層高めることができる。
なお、上述した実施の形態では、内側ブッシュ17の外周環状溝18を、内側ブッシュ17の外周面17Bの全周に亘って形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば内側ブッシュ17の外周面17Bに、複数個の円弧溝を間欠的に形成する構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、内側ブッシュ17に設けられた外側環状溝18と内側環状溝19との間を連通させる油孔20を2個設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば1個、または3個以上の油孔を設ける構成としてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、油圧ショベル1のブーム5とアーム6との間のピン結合部に用いた軸受装置11を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、本発明に係る軸受装置は、例えば上部旋回体3とブーム5との間のピン結合部、アーム6とバケット7との間のピン結合部等、2部材間を回動可能に連結する部分に広く適用することができるものである。
本発明の実施の形態による軸受装置が適用される油圧ショベルを示す正面図である。 軸受装置を図1中の矢示II−II方向からみた断面図である。 図2中の内側ブッシュ、外側ブッシュ等を連結ピンを取外した状態で示す要部拡大の断面図である。 内側ブッシュを単体で示す一部破断の斜視図である。 外側ブッシュを単体で示す一部破断の斜視図である。
符号の説明
11 軸受装置
12 アームボス(ボス部材)
14 ボス筒体
14A ブッシュ嵌合孔
14B,21C 端面
15 給脂孔
17 内側ブッシュ
17A,21A ピン挿嵌孔
17B 外周面
17C,21B 内周面
18 外周環状溝
19 内周環状溝
20 油孔
21 外側ブッシュ
22 螺旋溝
22A 凹溝
23 ブラケット(相手方部材)
27 連結ピン

Claims (5)

  1. 内周側がブッシュ嵌合孔となり端面よりも内側に位置して径方向に延びる給脂孔が設けられたボス部材と、該ボス部材のブッシュ嵌合孔に挿嵌されたブッシュと、該ブッシュに挿嵌され該ブッシュと前記ボス部材を挟んで両側に配置された相手方部材とを相対回転可能に連結する連結ピンとを備えてなる軸受装置において、
    前記ブッシュは、前記ボス部材の給脂孔に対応する部位に配置された内側ブッシュと該内側ブッシュと前記相手方部材との間に配置された外側ブッシュとにより構成し、
    前記内側ブッシュには、その内周側に位置して内周環状溝を設けると共に前記給脂孔からの潤滑油を当該内周環状溝に導く油孔を設け、
    前記外側ブッシュの内周側には、前記連結ピンに沿った螺旋状の凹溝からなり前記内側ブッシュの内周環状溝から潤滑油が流入する螺旋溝を設ける構成としたことを特徴とする軸受装置。
  2. 前記外側ブッシュの軸方向寸法は、前記内側ブッシュの軸方向寸法よりも長尺に設定する構成としてなる請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記内側ブッシュには、その外周側に位置して外周環状溝を設け、前記油孔は該外周環状溝と前記内周環状溝との間を連通する構成としてなる請求項1または2に記載の軸受装置。
  4. 前記外側ブッシュは、焼結金属材料を用いて形成してなる請求項1,2または3に記載の軸受装置。
  5. 前記外側ブッシュの螺旋溝は、前記外側ブッシュの軸方向の一端側から他端側に向けて連続し両端部がそれぞれ端面に開口した複数本の凹溝により構成してなる請求項1,2,3または4に記載の軸受装置。
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