JPH09273538A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH09273538A
JPH09273538A JP8104516A JP10451696A JPH09273538A JP H09273538 A JPH09273538 A JP H09273538A JP 8104516 A JP8104516 A JP 8104516A JP 10451696 A JP10451696 A JP 10451696A JP H09273538 A JPH09273538 A JP H09273538A
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JP
Japan
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boss
bracket
bush
brackets
pin
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Application number
JP8104516A
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English (en)
Inventor
Hideki Akita
秀樹 秋田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/02Trunnions; Crank-pins
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/045Pivotal connections with at least a pair of arms pivoting relatively to at least one other arm, all arms being mounted on one pin
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2226/00Joining parts; Fastening; Assembling or mounting parts
    • F16C2226/10Force connections, e.g. clamping
    • F16C2226/16Force connections, e.g. clamping by wedge action, e.g. by tapered or conical parts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2350/00Machines or articles related to building
    • F16C2350/26Excavators

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボス部および各ブラケットに連結ピンを容易
に挿通でき、取付けや取外しにおける作業性および隙間
調整等のメンテナンス性を確実に向上できるようにす
る。 【解決手段】 アームボス18の両端側に設けられたは
各ボス筒20内にはブッシュ21が圧入嵌合され、この
アームボス18を軸方向両端側から挟むように一対のブ
ラケット11が配設される。ここで、各ブラケット11
のピン挿通穴11Bには第1,第2の各連結ピン23が
挿入され、各連結ピン23の先端側に位置するテーパ部
23Aは各ブッシュ21のテーパ穴部21A内に摺動可
能に挿嵌されている。そして、各連結ピン23は各ブラ
ケット11に鍔部23Cを介して固定ボルト24により
固定され、アームボス18を各ブラケット11に回動可
能に連結している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に装備される作業装置のピン結合部等に
好適に用いられる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械にあ
っては、例えば作業装置のブーム、アームおよびバケッ
ト間をそれぞれピン結合装置としての軸受装置により回
動可能に連結し、土砂等の掘削作業時にブームシリン
ダ、アームシリンダおよびバケットシリンダを伸縮させ
ることによって、ブーム、アームおよびバケットをそれ
ぞれ俯仰動(回動)するようにしている。
【0003】ここで、前記軸受装置(ピン結合装置)と
しては、例えば実開平4−56211号公報等に記載の
ように、ブームまたはアームの先端側に設けられ内周側
にブッシュ嵌合穴が形成された筒状のボス部と、該ボス
部のブッシュ嵌合穴に圧入嵌合され、内周側にピン挿嵌
穴が形成された筒状のブッシュと、該ブッシュのピン挿
通穴内に摺動可能に挿嵌され、前記ボス部を相手方部材
の各ブラケット間に回動可能に連結した連結ピンとから
構成されている。
【0004】そして、この種の従来技術による軸受装置
では、前記連結ピンの軸方向端部を相手方部材の各ブラ
ケットに廻止め状態で固定し、前記ブームまたはアーム
のボス部内にはブッシュを介して前記連結ピンの軸方向
中間部を摺動可能に挿嵌することにより、前記ボス部を
相手方部材の各ブラケット部に対して連結ピンの周囲で
回動させるようにしている。
【0005】また、実開平3−48118号公報等に記
載の他の従来技術による軸受装置では、ボス部の軸方向
両端側と相手方部材の各ブラケットとの間には、一定の
隙間を確保すべく隙間調整部材を設け、スペーサの厚さ
や枚数を変えて隙間調整部材を軸方向に摺動変位させる
ことにより、前記ボス部と各ブラケットとの間の隙間調
整を行う構成としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による軸受装置では、各ブラケットとボス部とを
連結する連結ピンの重量が重いため、分解・組立て作業
等を行うときの作業性が悪いという問題がある上に、連
結ピンの一部に故障を生じた場合では、連結ピンの一部
交換はできず、連結ピンを抜き取った後に新品の連結ピ
ンを取付ける作業が必要となるという問題が生ずる。
【0007】特に、円柱状に形成された連結ピンの外径
寸法は、ボス部内のブッシュや各ブラケットに形成され
たピン挿通穴の穴径とはほぼ等しい寸法となっているか
ら、ブッシュの交換や補修等のメンテナンスを行うため
に軸受装置の再組を行う場合には、ブッシュと各ブラケ
ットのピン挿通穴を正確に位置合せした後に、一方のブ
ラケットからボス部内のブッシュを介して他方のブラケ
ットまで連結ピンを挿通する必要があり、組立性が悪い
という問題がある。
【0008】一方、ボス部の軸方向両端側と各ブラケッ
トとの間の隙間を調整するには、スペーサの厚さや枚数
を変える必要があり、複数のスペーサを用意しなければ
ならない上に、スペーサの着脱を繰返すため作業が煩雑
になるという問題もある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ボス部および各ブラケットに連結ピンを
容易に挿通でき、分解・組立て時の作業性や隙間調整等
のメンテナンス性を確実に向上できるようにした軸受装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明が採用する構成は、一対
のブラケットと、該一対のブラケット間に配設されるボ
ス部と、該ボス部を一対のブラケット間に回動可能に連
結する連結手段とからなる軸受装置において、前記連結
手段は、前記一対のブラケットのうち一方のブラケット
を前記ボス部に回動可能に連結する第1の連結ピンと、
他方のブラケットを前記ボス部に回動可能に連結する第
2の連結ピンとから構成したことを特徴としている。
【0011】このように構成することにより、ボス部に
対して各ブラケットを別々に連結することができ、第1
の連結ピンを用いて一方のブラケットをボス部に連結し
た後に、第2の連結ピンにより他方のブラケットをボス
部に対して容易に連結することができる。
【0012】また、請求項2に記載の発明が採用する構
成は、一対のブラケットと、該一対のブラケット間に配
設されるボス部と、前記ボス部内に設けられ内周側がピ
ン挿通穴となったブッシュと、該ブッシュを介して前記
ボス部を一対のブラケット間に回動可能に連結する連結
手段とからなる軸受装置において、前記連結手段は、前
記一対のブラケットのうち一方のブラケットを前記ボス
部に回動可能に連結する第1の連結ピンと、他方のブラ
ケットを前記ボス部に回動可能に連結する第2の連結ピ
ンとからなり、該第1,第2の連結ピンには、前記ブラ
ケットに対して固定される固定部と、前記ボス部内にブ
ッシュを介して摺動可能に挿嵌される摺動部とをそれぞ
れ設ける構成としたことを特徴としている。
【0013】このように構成することにより、各連結ピ
ンの固定部を各ブラケットに対して独立して固定できる
と共に、摺動部をボス部内にブッシュを介して摺動可能
に挿嵌することによってボス部と各ブラケットとの円滑
な相対回動を補償することができる。
【0014】さらに、請求項3に記載の発明では、前記
各連結ピンの摺動部には、前記固定部側から該摺動部の
先端側に向けて漸次縮径するテーパ部を少なくとも部分
的に形成し、前記ブッシュのピン挿通穴には、該テーパ
部に対応するテーパ穴部を少なくとも部分的に形成する
構成としている。
【0015】この結果、各連結ピンのテーパ部をブッシ
ュのピン挿通穴に形成されたテーパ穴部に押付けるよう
にして挿嵌することにより、ボス部と各ブラケットとの
間の隙間を容易に調整することができる。また、ボス部
内のブッシュと各ブラケットとのピン挿通穴を正確に位
置合せしなくても、ブッシュのピン挿通穴で連結ピンの
テーパ部をガイドすることにより、各連結ピンの取付け
を簡単に行うことができ、軸受装置の組立て性を向上さ
せることができる。
【0016】一方、請求項4に記載の発明では、前記各
連結ピンの固定部には、前記各ブラケットに螺着される
ねじ部を形成している。
【0017】このように構成することにより、各ブラケ
ットに各連結ピンを確実に固定することができ、各ブラ
ケットと各連結ピンとの間で僅かな回動が発生するのも
防止できる。そして、各連結ピンのねじ部を各ブラケッ
ト内にねじ込んでゆくときに、ボス部のテーパ穴部に対
して連結ピンのテーパ部を当接させることにより、ボス
部を各ブラケット間に位置決めでき、両者の間の隙間調
整を簡単に行うことができる。
【0018】また、請求項5に記載の発明では、前記ブ
ッシュは自己潤滑性を有する焼結合金またはエンジニア
リングプラスチックにより形成している。
【0019】この結果、ブッシュと連結ピンとの間に潤
滑油を供給する必要がなくなり、当該軸受装置を無給脂
軸受とすることができる。
【0020】さらに、請求項6に記載の発明では、前記
各連結ピンの先端側には、該各連結ピンを同一軸線上に
位置決めする位置決め手段を設ける構成としている。
【0021】このように構成することにより、各連結ピ
ンを容易に同一軸線上に配設することができ、例えばブ
ラケットのピン挿通穴を各連結ピンを介して同一の軸線
上に保持しつつ、とボス部と各ブラケットとを円滑に相
対回動できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0023】ここで、図1および図2は本発明の第1の
実施例を示している。
【0024】図において、1は油圧ショベルの下部走行
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された作業
機本体となる上部旋回体を示し、該上部旋回体2は旋回
フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には運転室4、
機械室5およびカウンタウェイト6等が設けられてい
る。
【0025】7は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設
けられた作業装置を示し、該作業装置7は、上部旋回体
2の旋回フレーム3にピン結合されたブーム8と、該ブ
ーム8の先端側にピン結合されたアーム9と、該アーム
9の先端側にピン結合されたバケット10等とから大略
構成され、該バケット10には左,右一対のブラケット
11,11(図2参照)が溶接等の手段を用いて一体に
設けられている。そして、作業装置7のブーム8はブー
ムシリンダ12によって上,下に俯仰動され、アーム9
はアームシリンダ13によりブーム8に対して俯仰動さ
れる。
【0026】また、バケットシリンダ14はロッドの先
端側が一対のリンク15,16にピン結合され、該各リ
ンク15,16のうち一方の各リンク15がアーム9の
先端側にピン結合され、他方の各リンク16がバケット
10の各ブラケット11にピン結合されている。そし
て、バケット10はバケットシリンダ14を伸縮させる
ことにより、アーム9の先端側で各リンク15,16を
介して回動される。
【0027】17はアーム9の先端側とバケット10の
各ブラケット11との間のピン結合部を構成する軸受装
置を示し、該軸受装置17は図2等に示す如く、アーム
9の先端側に設けられる後述のアームボス18と、バケ
ット10の各ブラケット11と、該各ブラケット11間
にアームボス18を回動可能に連結した後述の第1,第
2の連結ピン23,23等とから構成されている。
【0028】18はアーム9の先端側に設けられたボス
部としてのアームボスを示し、該アームボス18は筒状
のボスパイプ19と、該ボスパイプ19の軸方向両側に
設けられた一対のボス筒20とから段付円筒形状をなし
て一体に形成されている。
【0029】ここで、各ボス筒20の内周側には、後述
のブッシュ21が嵌着されるブッシュ嵌合穴20Aが形
成されると共に、ボスパイプ19側に位置する軸方向内
側部位には径方向内向きに突出する環状突起部20Bが
一体形成されている。また、各ブッシュ嵌合穴20Aの
各ブラケット11側には後述のダストシール22が装着
される環状の凹部20Cが形成され、ブラケット11側
に位置する各ボス筒20の外周側には環状の取付け部2
0Dが凹設されている。そして、該各取付け部20Dは
各ブラケット11の取付け部11Aとの間で、ボス筒2
0とブラケット11との外周側に位置して断面略V字状
のシール溝を構成している。
【0030】一方、各ブラケット11は各ボス筒20の
端面と軸方向で対向するように配設され、該各ブラケッ
ト11には複数のピン挿通穴11Bが穿設されると共
に、各ブラケット11には後述の各固定ボルト24が螺
着される複数の雌ねじ穴11C(一個のみ図示)が設け
られている。
【0031】21,21はアームボス18の軸方向両端
側に位置して各ブッシュ嵌合穴20A内に嵌着された一
対のブッシュを示し、該各ブッシュ21は、例えば焼結
含油合金、またはエンジニアリングプラスチック等の自
己潤滑性材料から筒状体として形成されている。そし
て、各ブッシュ21は、その軸方向内側の端面が各ボス
筒20の各環状突起部20Bに当接するまで各ブッシュ
嵌合穴20A内に圧入嵌合され、アームボス18に一体
的に固定されている。
【0032】ここで、各ブッシュ21は内周側に後述す
る各連結ピン23のテーパ部23Aが挿嵌されるピン挿
通穴としてのテーパ穴部21Aが形成され、該テーパ穴
部21Aの内周面は各連結ピン23のテーパ部23Aに
対する摺動面となっている。また、各ブッシュ21は各
ボス筒20のブッシュ嵌合穴20Aに圧入した状態で、
ボス筒20の端面とブッシュ21の軸方向外側の端面が
ほぼ同一平面となるように軸方向寸法が設定されてい
る。
【0033】22,22は前記ボス筒20の凹部20C
に装着されたリング状のダストシールで、該各ダストシ
ール22のリップ部22Aが各ブラケット11の軸方向
内側に位置する端面に摺接している。そして、各ダスト
シール22は各ボス筒20と各ブラケット11との間を
介して各ブッシュ21と連結ピンA1との摺動面にダス
ト等が侵入するのを防止している。
【0034】23,23は各ブラケット11をアームボ
ス18の各ボス筒20に回動可能に連結した連結手段と
しての第1,第2の連結ピンを示し、該各連結ピン23
は先端側が縮径した摺動部としてのテーパ部23Aと、
該テーパ部23Aの基端側から軸方向に延びる円柱部2
3Bと、該円柱部23Bの基端側に位置し径方向に突出
した平板状の鍔部23Cとからなり、該鍔部23Cは円
柱部23Bと共に固定部を構成している。また、各鍔部
23Cには前記各固定ボルト24が挿通される複数のボ
ルト挿通穴23D(一個のみ図示)が穿設されている。
【0035】ここで、各連結ピン23はテーパ部23A
が各ブッシュ21のテーパ穴部21A内に摺動可能に挿
嵌されると共に、円柱部23Bが各ブラケット11のピ
ン挿通穴11Bに挿通されている。また、鍔部23Cの
各ボルト挿通穴23Dには各固定ボルト24が挿通さ
れ、該各固定ボルト24を各ブラケット11の雌ねじ穴
11Cに螺着することにより、各連結ピン23は各ブラ
ケット11に対して抜止め、廻り止め状態に固定され
る。そして、各連結ピン23はこのときに鍔部23Cが
僅かに弾性変形することにより、各連結ピン23のテー
パ部23Aが各ブッシュ21のテーパ穴部21Aに一定
の押圧力をもって当接するようなる。
【0036】この場合、各連結ピン23はテーパ部23
Aの基端側から鍔部23Cに至る円柱部23Bの長さ寸
法が、各ブラケット11の厚さ寸法よりも一定寸法だけ
長くなるように形成され、各ブラケット11と各ボス筒
20との間および各ブラケット11と各鍔部23Cとの
間には小さな間隔の隙間が形成されている。
【0037】25,25は各ブラケット11と各ボス筒
20との間をシールするシール部材としてのOリングを
示し、該各Oリング25は、前記各取付け部11B,2
0D間のシール溝内に弾性的に接触した状態で装着さ
れ、各Oリング25は互いに対向する各ブラケット11
と各ボス筒20との間にダスト等が侵入するのを防止し
ている。
【0038】本実施例による油圧ショベルの軸受装置1
7は、上述の如き構成を有するもので、当該軸受装置1
7を介してアーム9の先端側にピン結合されたバケット
10は、アーム9のアームボス18内に取付けた各ブッ
シュ21に対し、ブラケット11に固定された各連結ピ
ン23を相対回動することにより、アーム9の先端側で
バケット10が上,下に回動するのを許す。
【0039】ここで、アームボス18の各ボス筒20に
バケット10の各ブラケット11を回動可能に取付ける
組立作業を行う場合、各ボス筒20内に嵌合されたブッ
シュ21のテーパ穴部21Aに各ブラケット11のピン
挿通穴11Bを介して各連結ピン23のテーパ部23A
を挿入した後に複数の固定ボルト24(一個のみ図示)
で各連結ピン23と各ブラケット11を固定すればよ
い。
【0040】このとき、アームボス18にバケット10
の各ブラケット11を一対の連結ピン23,23を用い
て回動可能に連結することにより、アームボス18の各
ボス筒20に対して各ブラケット11を左,右別々に取
付けることができ、従来技術による連結ピンに比較して
各連結ピン23を軽量化することができるから、分解・
組立て時の作業性を向上させることができる。
【0041】また、各連結ピン23には先端側に向けて
漸次縮径するテーパ部23Aが設けられると共に、各ボ
ス筒20内に嵌合された各ブッシュ21にも各テーパ部
23Aに対応し軸方向外側に向って漸次拡径されたテー
パ穴部21Aが設けられているから、各ボス筒20と各
ブラケット11とを互いに正確に位置合せしなくても、
各ブッシュ21のテーパ穴部21Aで各連結ピン23の
テーパ部23Aをガイドしつつ、各連結ピン23を各ブ
ッシュ21内に円滑に挿入でき、軸受装置17を容易に
組立てることができる。
【0042】一方、各ブッシュ21を焼結含油合金また
はエンジニアリングプラスチック等の自己潤滑性材料に
より形成したから、各ブッシュ21のテーパ穴部21A
内で各連結ピン23のテーパ部23Aを円滑に摺動(回
動)させることができる。
【0043】また、各連結ピン23のテーパ部23Aを
各ブッシュ21のテーパ穴部21Aに対して軸方向に一
定の押圧力をもって摺接させているから、互いに対向す
る各ボス筒20と各ブラケット11との端面間には一定
間隔の隙間を設けることができ、掘削作業等の途中に各
ブラケット11に対してアームボス18が軸方向に相対
変位するようなときでも、各ブラケット11と各ボス筒
20との端面が衝突や摺接することはなく、各ブラケッ
ト11と各ボス筒20との端面間で摩耗、損傷が生ずる
のを防止することができると共に、各ブラケット11お
よび各ボス筒20の端面から騒音等が発生するのを防ぐ
ことができる。
【0044】さらに、長期に亘って各ブッシュ21内で
各連結ピン23を摺動させることによって各ブッシュ2
1のテーパ穴部21Aに摩耗やへたり等が生じ、互いに
対向する各ボス筒20と各ブラケット11との端面間に
設けられた隙間が短くなった場合でも、各連結ピン23
は各ブラケット11に対し各鍔部23Cと各ブラケット
11の軸方向外側端面との間に所定の隙間寸法をもって
固定されているから、各連結ピン23を固定する各固定
ボルト24を締め込み、各連結ピン23のテーパ部23
Aをテーパ穴部21Aに強く押付けることができ、各ブ
ラケット11間にアームボス18を弾性的に保持しつ
つ、各ボス筒20と各ブラケット11との隙間調整を容
易に行うことができる。
【0045】そして、各連結ピン23および各ブッシュ
21により左,右で独立した隙間調整機能を与える構成
としたから、左側もしくは右側の隙間調整を別々に行う
ことができ、左,右の隙間を所要の大きさに正確かつ容
易に調整することができる。
【0046】かくして本実施例では、アームボス18の
両端側に設けられた各ボス筒20と、左,右一対となる
各ブラケット11とを第1,第2の各連結ピン23によ
り回動可能に連結したから、各連結ピン23を軽量化す
ることができ、組立て時の作業性を向上させることがで
きる。また、各連結ピン23に故障等が生じた場合でも
各連結ピン23を別々に修理、交換することができる。
【0047】さらに、各連結ピン23には先端側に向っ
て漸次縮径されたテーパ部23Aを設けると共に、各ボ
ス筒20の内周側にはテーパ部23に対応したテーパ穴
部21Aが形成された各ブッシュ21を設けたから、当
該軸受装置17の分解・組立て作業を行うときに、各ボ
ス筒20を各ブラケット11とを正確に位置合せする必
要がなく、各連結ピン23の取付け作業を容易に行うこ
とができ、軸受装置17の組立性を向上できる。
【0048】一方、各ボス筒20と各ブラケット11と
の間に一定間隔の隙間を設けることができ、互いに対向
する各ボス筒20と各ブラケット11との端面間で衝
突、摺接することはなく、各端面間での摩耗、損傷を確
実に防止できると共に、各端面間からの騒音の発生を防
ぐことができる。
【0049】また、各ボス筒20と各ブラケット11と
の間に設ける隙間間隔の調整は各固定ボルト24を締め
込むことにより容易に行うことができ、軸受装置17の
メンテナンス性を向上できる。
【0050】さらに、各ブッシュ21を自己潤滑性材料
により形成したから、各連結ピン23を各ブッシュ21
内で円滑に摺動(回動)することができ、長期間に亘っ
てアームボス18に対してバケット10を円滑に回動さ
せることができる。
【0051】次に、図3は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、軸受装置31に用いる第1,
第2の連結ピン32,32に摺動部となるテーパ部32
Aと、固定部となるねじ部32Bとから形成すると共
に、各ブラケット33にはピン挿通穴としてのねじ穴3
3Aを形成し、大径の各固定ナット34とによって各連
結ピン32を各ブラケット33にロックする構成とした
ことにある。
【0052】ここで、各連結ピン32のテーパ部32A
は前記第1の実施例で述べた各連結ピン23のテーパ部
23Aとほぼ同様に先端側に向って漸次縮径して形成さ
れ、ねじ部32Bは該テーパ部23Aの基端側から軸方
向外側に延びた雄ねじによって形成され、該ねじ部32
Bの軸方向寸法は各ブラケット33および各固定ナット
34の厚さ寸法よりも所定寸法だけ長くなっている。
【0053】そして、各ブラケット33のねじ穴33A
には各連結ピン32のねじ部32Bが螺着され、このと
きに各連結ピン32はテーパ部32Aが各ブッシュ21
のテーパ穴部21Aに対して所定の押圧力が加わるまで
締め込まれており、この状態で各ブラケット33の軸方
向外側から各固定ナット34が締着されることにより、
各連結ピン32が各ブラケット33に対し緩止め(ロッ
ク)されている。
【0054】また、各ブラケット33と各ボス筒20と
が対向する端面側には、その外周側に環状の取付け部3
3Bが凹設され、該取付け部33Bは各ボス筒20の取
付け部20Dとの間でシール溝を形成し、Oリング25
により外部から各ブラケット33と各ボス筒20との間
にダスト等が侵入するのを防止している。
【0055】さらに、各ブッシュ21の摩耗やへたり等
により、各ブッシュ21のテーパ穴部21Aと各連結ピ
ン32のテーパ部32Aとの間のクリアランスが広が
り、この広がったクリアランス分だけ各ボス筒20と各
ブラケット33との隙間が狭くなった場合には、各固定
ナット34を一旦緩めた上で各連結ピン32を軸方向中
間部側に向けて締め込むことにより、ボス筒20と各ブ
ラケット33との間に所定の隙間寸法が確保することが
できる。そして、再び各固定ナット34を締着すること
により各連結ピン32を緩止め状態(ロック状態)に保
持することができる。
【0056】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、第1,第2の連結ピ
ン32,32に大径のねじ部32Bを設けると共に、各
ブラケット33に設けられた大径のねじ穴33Aにねじ
部32Bを螺着し、各固定ナット34によって各連結ピ
ン32を各ブラケット33に緩止め状態で固定したか
ら、各連結ピン32を各ブラケット33に確実に固定で
きる。
【0057】また、例えば土砂等の掘削作業において各
ブラケット33をアームボス18に対して相対的に回動
させるときに、各連結ピン32のテーパ部32Aと各ブ
ッシュ21のテーパ穴部21Aとの間に摺動抵抗が生
じ、各連結ピン32が各ブラケット33に対して僅かに
回動しようとしたときでも、各連結ピン32は各ブラケ
ット33に直接螺着された上に、各固定ナット34によ
りロック状態で締着されているから、各連結ピン32が
各ブラケット33に対して僅かでも回動することはな
く、僅かな回動によって各連結ピン32と各ブラケット
33との間が摩耗、損傷することはない。
【0058】次に、図4は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例では前記第2の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、軸受装置41に用いる第1,
第2の各連結ピン42の摺動部を先端側に向けて漸次縮
径するテーパ部42Aと、該テーパ部42Aの先端から
軸方向に延びる小径円柱部42Bとから形成したことに
ある。ここで、各連結ピン42の固定部は前記第2の実
施例で述べた各連結ピン32と同様にテーパ部42Aの
基端側から軸方向に延びた雄ねじを有するねじ部42C
となり、該ねじ部42Cの軸方向寸法は各ブラケット3
3および各固定ナット34の厚さ寸法よりも長くなって
いる。
【0059】また、各ボス筒20のブッシュ嵌合穴20
Aに圧入嵌合された各ブッシュ43には、各連結ピン4
2の摺動部に対応したピン挿通穴を形成すべく、軸方向
中間部側には小径穴部43Aが、軸方向外側にはテーパ
穴部43Bがそれぞれ設けられている。ここで、各テー
パ穴部43Bは各小径穴部43Aの穴径寸法から軸方向
外側に向って漸次拡径して設けられ、各連結ピン42の
先端側が挿入されるのを容易にすると共に、各連結ピン
42が軸方向中間部側に変位するのを規制している。
【0060】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、各連結ピン42の摺
動部としてテーパ部42Aおよび小径円柱部42Bを形
成すると共に、該各連結ピン42の摺動部に対応して各
ブッシュ43には小径穴部43Aおよびテーパ穴部43
Bを設けたから、各連結ピン42のテーパ部42Aと各
ブッシュ43のテーパ穴部43Bとをその軸方向および
径方向に亘って摺接させることができ、各ブラケット3
3間でアームボス18が各連結ピン42の軸方向に変位
するのを確実に規制でき、これによって両者の隙間を一
定に保持できる。
【0061】また、各ブッシュ43内で各連結ピン42
が相対回動したときに、テーパ穴部43Bとテーパ部4
2Aとの摺動により各連結ピン42が抜け出す方向に力
が加わった場合でも、前記第2の実施例で述べた各連結
ピン32のテーパ部32Aに比較して各連結ピン42の
テーパ部42Aの軸方向寸法を短く形成すると共に、該
連結ピン42に対応し各ブッシュ43には小径穴部43
Aおよびテーパ穴部43Bを形成したから、各連結ピン
42が抜け出す方向に加わる力を小さくすることがで
き、各連結ピン42のテーパ部42Aと各ブッシュ43
のテーパ穴部43Bとが摺接した状態で確実に保持する
ことができる。
【0062】次に、図5は本発明の第4の実施例を示
し、本実施例では前記第3の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、軸受装置51に用いる第1の
連結ピン52の先端側には第2の連結ピン53に向って
延びる小径円柱形状の係合軸部52Aが設け、第2の連
結ピン53には該係合軸部52Aに対応した係合穴部5
3Aが有底穴として形成し、該係合軸部52Aと係合穴
部53Aとによって第1,第2の連結ピン52,53を
同一軸線上に位置決めする位置決め手段を構成したこと
にある。
【0063】ここで、第1の連結ピン52は固定部とな
るねじ部52Bと、該ねじ部52Bとほぼ同径となり軸
方向中間部側に向けて延びる大径円柱部52Cと、該大
径円柱部52Cから先端側に向って漸次縮径するテーパ
部52Dと、該テーパ部52Dの先端側に延設された小
径円柱形状の係合軸部52Aとから構成され、大径円柱
部52Cとテーパ部52Dとは一方のブッシュ54内に
摺動可能に挿嵌される摺動部となっている。
【0064】また、小径円柱形状の係合軸部52Aは大
径円柱部52C等と軸中心が同一となるように形成さ
れ、該係合軸部52Aは当該連結ピン52が一方のブラ
ケット33に螺着された状態で、他方のブッシュ21内
に位置するように軸方向に向って延びている。そして、
ねじ部52Bは大径円柱部52Cの基端側から軸方向外
側に延びた雄ねじによって形成され、該ねじ部52Bの
軸方向寸法は一方のブラケット33および固定ナット3
4の厚さ寸法よりも所定寸法だけ長く形成されている。
【0065】一方、第2の連結ピン53は固定部となる
ねじ部53Bと、該ねじ部53Bとほぼ同径となり軸方
向中間部側に延びる大径円柱部53Cと、該大径円柱部
53Cから先端側に向って漸次縮径するテーパ部53D
とからなり、該連結ピン53の内周側にはテーパ部53
Dの先端側に開口する係合穴部53Aが形成されてい
る。ここで、大径円柱部53Cとテーパ部53Dとは他
方のブッシュ54内に摺動可能に挿嵌される摺動部とな
っている。
【0066】また、係合穴部53Aは係合軸部52Aに
対応して小径穴として形成され、その底部はねじ部53
Bの内周側に位置すると共に、係合穴部53Aの開口側
には連結ピン53の先端側に向ってテーパ状に拡開した
ガイド部53Eが設けられ、該ガイド部53Eは連結ピ
ン52の係合軸部52Aを係合穴部53A内に容易に挿
入させるようになっている。
【0067】そして、各ボス筒20のブッシュ嵌合穴2
0Aに圧入嵌合された各ブッシュ54には、第1,第2
の連結ピン52,53の摺動部に対応して軸方向外側に
は大径穴部54Aが、軸方向中間部側にはテーパ穴部5
4Bがそれぞれ設けられている。ここで、各テーパ穴部
54Bは各大径穴部54Aの穴径寸法から軸方向中間部
側に向って漸次縮径して設けられ、各連結ピン52,5
3の先端側が挿入されるのを容易にすると共に、アーム
ボス18全体が各ブラケット33間で連結ピン52,5
3の軸方向に変位するのを規制している。
【0068】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第3の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、第1,第2の連結ピ
ン52,53を同一軸線上に位置決めする位置決め手段
として第1の連結ピン52には係合軸部52Aを形成
し、第2の連結ピン53には該係合軸部52Aが摺接状
態で挿嵌される係合穴部53Aを形成したから、掘削作
業の途中等でアーム9とバケット10との間に捩り力等
が作用し、各ボス筒20と各ブラケット33との軸線が
ずれる方向に力が加わった場合でも、各ブラケット33
のねじ穴33Aを連結ピン52,53と共に同一軸線上
に保持することができ、当該軸受装置51のアームボス
18と各ブラケット33との円滑な回動(摺動)を補償
できる。
【0069】次に、図6は本発明の第5の実施例を示
し、本実施例では前記第2の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、軸受装置61に用いる第1,
第2の連結ピン62,62の摺動部として一定曲率(例
えば曲率半径200mm)の凸湾曲面からなり、各連結
ピン62の先端側に向って漸次縮径する円弧状のテーパ
部62Aを設けたことにある。
【0070】ここで、各連結ピン62の固定部となるね
じ部62Bは該テーパ部23Aの基端側から軸方向外側
に延びた雄ねじによって形成され、該ねじ部32Bの軸
方向寸法は各ブラケット33および各固定ナット34の
厚さ寸法よりも所定寸法だけ長くなっている。
【0071】また、各ボス筒20のブッシュ嵌合穴20
Aに圧入嵌合された各ブッシュ63には、各連結ピン6
2のテーパ部62Aに対応して凹湾曲面からなり、軸方
向外側に向って漸次拡径する円弧状のテーパ穴部54B
が設けられている。
【0072】そして、各ブラケット33のねじ穴33A
には各連結ピン62のねじ部62Bが螺着され、このと
きに各連結ピン62はテーパ部32Aが各ブッシュ63
のテーパ穴部63Aに対して所定の押圧力が加わるまで
締め込まれており、この状態で各ブラケット63の軸方
向外側から各固定ナット34が締着されることにより、
各連結ピン62が各ブラケット33に対し緩止め(ロッ
ク)されている。
【0073】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、第1,第2の連結ピ
ン62,62に凸湾曲面からなる円弧状のテーパ部62
Aを形成すると共に、各ボス筒20内のブッシュ63に
もテーパ部62Aに対応し凹湾曲面からなる円弧状のテ
ーパ穴部63Aを設けたから、各連結ピン62と各ブッ
シュ63との摺接面積を大きくでき、各連結ピン62が
軸方向中間部側に変位するのをより確実に規制できる。
【0074】なお、前記各実施例では、溶接等の手段に
よって連結された各ボス筒20とボスパイプ19とでア
ームボス18を構成するものとして述べたが、本発明は
これに限らず、例えば各ボス筒20とボスパイプ19と
を鋳造等の手段で予め一体形成するようにしてもよい。
【0075】また、前記第3,第4の実施例では、各連
結ピン42,52,53のテーパ部42A,52A,5
3Aおよび各ブッシュ43,54のテーパ穴部43A,
54Aを円錐状に形成するものとして述べたが、本発明
はこれに限らず、例えば前記第5の実施例で述べたテー
パ部62Aやテーパ穴部63Aと同様に凸湾曲面からな
る円弧状のテーパ部として形成してもよい。
【0076】さらに、前記第4の実施例では、位置決め
手段となる係合軸部52Aおよび係合穴部53Aを各連
結ピン52,53の軸中心と同一軸線上に形成するもの
として述べたが、本発明はこれに限らず、例えば係合軸
部52Aおよび係合穴部53Aを連結ピンの軸中心から
偏心させて形成してもよく、また、各連結ピンの先端側
に複数の係合軸部および係合穴部等からなる位置決め手
段を設けるようにしてもよい。そして、この場合には各
連結ピンの固定部に前記第1の実施例で述べた鍔部等を
設け、固定ボルト24等により各連結ピンを各ブラケッ
トに固定する構成とするのがよい。
【0077】さらにまた、上述した各実施例では、油圧
ショベルのアーム9とバケット10とのピン結合部に軸
受装置17(31,41,51,61)を適用した場合
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例え
ばブーム8とアーム9とのピン結合部、リンク16とバ
ケット10とのピン結合部、アーム9とアームシリンダ
13とのピン結合部等、他のピン結合部に広く適用する
ことができる。
【0078】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、ボス部を一対のブラケット間に回動可能に連結す
る連結手段を、一方のブラケットをボス部に回動可能に
連結する第1の連結ピンと、他方のブラケットをボス部
に回動可能に連結する第2の連結ピンとにより構成した
から、ボス部に対して各ブラケットを別々に連結するこ
とができ、第1の連結ピンを用いて一方のブラケットを
ボス部に連結した後に、第2の連結ピンにより他方のブ
ラケットをボス部に連結することができる。また、従来
技術による連結ピンに比べて第1,第2の連結ピンを2
分割して重量を軽くすることができ、各連結ピンの取付
け、取外しを容易に行うことができ、分解・組立て時の
作業性やメンテナンス性を確実に向上させることができ
る。
【0079】一方、請求項2に記載の発明では、ボス部
内には内周側がピン挿通穴となったブッシュを設け、第
1,第2の連結ピンには、ブラケットに対して固定され
る固定部と、前記ボス部内にブッシュを介して摺動可能
に挿嵌される摺動部とをそれぞれ設ける構成としたか
ら、各連結ピンを固定部によって各ブラケットに確実に
固定でき、各ブラケットと各連結ピンとの間に生じる僅
かな摺動を防止することができる。また、摺動部をボス
部内にブッシュを介して摺動可能に挿嵌することによっ
て各連結ピンをブラケット内で円滑に摺動させることが
でき、ボス部と各ブラケットとの円滑な相対回動を補償
することができる。
【0080】そして、請求項3に記載の発明では、前記
各連結ピンの摺動部には、前記固定部側から該摺動部の
先端側に向けて漸次縮径するテーパ部を少なくとも部分
的に形成し、前記ブッシュのピン挿通穴には、該テーパ
部に対応するテーパ穴部を少なくとも部分的に形成した
から、各連結ピンをテーパ部をブッシュのピン挿通穴に
形成されたテーパ穴部に押付けることにより、容易にボ
ス部と各ブラケットとの間の隙間を調整することができ
る。また、ボス部内のブッシュと各ブラケットとのピン
挿通穴を正確に位置決めしなくても各連結ピンの先端を
各ブッシュに挿入して取付けることができ、軸受装置の
組立て時における作業性を大幅に向上させることができ
る。
【0081】また、請求項4に記載の発明では、前記各
連結ピンの固定部には、前記各ブラケットに螺着される
ねじ部を形成したから、各ブラケットに各連結ピンを確
実に固定することができ、各ブラケットと各連結ピンと
の間での僅かな回動が発生するのを防止することができ
る。
【0082】さらに、請求項5に記載の発明では、前記
ブッシュは自己潤滑性を有する焼結合金またはエンジニ
アリングプラスチックにより形成したから、各連結ピン
を各ブッシュ内で円滑に回動できると共に、各連結ピン
と各ブッシュとの間に潤滑油を供給する必要がなくな
り、当該軸受装置を無給脂軸受とすることができる。
【0083】そして、請求項6に記載の発明では、前記
各連結ピンの先端側には、該各連結ピンを同一軸線上に
位置決めする位置決め手段を設ける構成としたから、掘
削作業の途中等でボス部と各ブラケットとの軸線がずれ
る方向に力が加わった場合でも、各ブラケットを各連結
ピンと共に同一軸線上に保持することができ、ボス部と
各ブラケットとを円滑に回動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による軸受装置が適用さ
れる油圧ショベルを示す全体図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた軸受装置を拡
大して示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例による軸受装置を示す縦
断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例による軸受装置を示す縦
断面図である。
【図5】本発明の第4の実施例による軸受装置を示す縦
断面図である。
【図6】本発明の第5の実施例による軸受装置を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
11,33 ブラケット 11B ピン挿通穴 17,31,41,51,61 軸受装置 18 アームボス(ボス部) 19 ボスパイプ 20 ボス筒 20A ブッシュ嵌合穴 21,43,54,63 ブッシュ 21A,43B,54B,63A テーパ穴部(ピン挿
通穴) 23,32,42,62 第1の連結ピン(第2の連結
ピン) 23A,32A,42A,52D,53D,62A テ
ーパ部(摺動部) 23B 円柱部(固定部) 23C 鍔部(固定部) 32B,42C,52B,53B,62B ねじ部(固
定部) 33A ねじ穴(ピン挿通穴) 34 固定ナット 42B 小径円柱部(摺動部) 52 第1の連結ピン 53 第2の連結ピン 52A 係合軸部(位置決め手段) 53A 係合穴部(位置決め手段) 52C,53C 大径円柱部(摺動部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のブラケットと、該一対のブラケッ
    ト間に配設されるボス部と、該ボス部を一対のブラケッ
    ト間に回動可能に連結する連結手段とからなる軸受装置
    において、前記連結手段は、前記一対のブラケットのう
    ち一方のブラケットを前記ボス部に回動可能に連結する
    第1の連結ピンと、他方のブラケットを前記ボス部に回
    動可能に連結する第2の連結ピンとから構成したことを
    特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 一対のブラケットと、該一対のブラケッ
    ト間に配設されるボス部と、前記ボス部内に設けられ内
    周側がピン挿通穴となったブッシュと、該ブッシュを介
    して前記ボス部を一対のブラケット間に回動可能に連結
    する連結手段とからなる軸受装置において、前記連結手
    段は、前記一対のブラケットのうち一方のブラケットを
    前記ボス部に回動可能に連結する第1の連結ピンと、他
    方のブラケットを前記ボス部に回動可能に連結する第2
    の連結ピンとからなり、該第1,第2の連結ピンには、
    前記ブラケットに対して固定される固定部と、前記ボス
    部内にブッシュを介して摺動可能に挿嵌される摺動部と
    をそれぞれ設ける構成としたことを特徴とする軸受装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各連結ピンの摺動部には、前記固定
    部側から該摺動部の先端側に向けて漸次縮径するテーパ
    部を少なくとも部分的に形成し、前記ブッシュのピン挿
    通穴には、該テーパ部に対応するテーパ穴部を少なくと
    も部分的に形成してなる請求項2に記載の軸受装置。
  4. 【請求項4】 前記各連結ピンの固定部には、前記各ブ
    ラケットに螺着されるねじ部を形成してなる請求項2ま
    たは3に記載の軸受装置。
  5. 【請求項5】 前記ブッシュは自己潤滑性を有する焼結
    合金またはエンジニアリングプラスチックにより形成し
    てなる請求項2,3または4に記載の軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記各連結ピンの先端側には、該各連結
    ピンを同一軸線上に位置決めする位置決め手段を設ける
    構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の
    軸受装置。
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