JP6174284B1 - 連結ピン挿入ジグ - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係る連結ピン挿入ジグ100A,100Bは、例えば、図1に示す油圧ショベル1のアーム7と作業アタッチメント8とを連結する際に用いられる。油圧ショベル1は、図1に示すように、機械本体部2と、機械本体部2から前方に延びる作業ユニット5とで構成されている。機械本体部2は、その下部をなし、機械本体部2を走行させる走行体3と、走行体3に対して水平に旋回可能な旋回体4とで構成されている。作業ユニット5は、旋回体4から前方に延びるブーム6と、ブーム6の先端に連結されたアーム7と、アーム7の先端に連結された作業アタッチメント8とで構成されている。図1に示す作業アタッチメント8はバケットである。
本発明に係る連結ピン挿入ジグ100Aは、油圧ショベル1のアーム7に形成されたピン穴7aの位置と、作業アタッチメント8のボス8a,8bに形成されたピン穴8c,8dの位置とを一致させ、両者のピン穴7a,8c,8dに連結ピン50を挿入してアーム7と作業アタッチメント8とを連結する際に用いるジグである。連結ピン挿入ジグ100Aは、誘導器10とガイドリング30とで構成されている。誘導器10は、連結ピン50の先端が突き当てられて保持され、一列に並べられたアーム7のピン穴7a及び作業アタッチメント8のピン穴8c、8dの内部にアーム7のピン穴7a及び作業アタッチメント8のピン穴8c,8dの軸方向の一方側Pから他方側Qに連結ピン50を通して誘導する構成要素である。ガイドリング30は、リング状をなし、アーム7のピン穴7a及び作業アタッチメント8のピン穴8c,8dのうち、軸方向の他方側Qに位置するピン穴8dの内部に配置されて誘導器10を内周面32の内側に挿入させて誘導するための構成要素である。本発明によれば、作業者に煩わしさを与えることなく、連結ピン50を容易にピン穴7a,8c,8dに挿入することができる。以下、各構成について具体的に説明する。
誘導器10は、図2に示すように、ピン受け部11とガイドロッド20とで構成されている。ピン受け部11は、連結ピン50の先端が突き当てられて保持される構成要素であり、ガイドロッド20は、連結ピン50をピン穴7a,8c,8dの内部で連結ピン50が進行する方向を設定するための構成要素である。
ガイドリング30は、図4に示すように、円環状をなしており、外周面31、内周面32及び軸方向の両端を構成する端面33,34とで構成されている。端面33と端面34とは所定の寸法だけ離れており、ガイドリング30は所定の厚さを有している。ガイドリング30の外径は、作業アタッチメント8のボス8a,8bに形成されているピン穴8c,8dの内径よりも若干小さく形成されており、ピン穴8c,8dの内部に配置することができるように構成されている。一方、内径は、ガイドロッド20の外径よりも大きく形成されていて、ガイドリング30の内側にガイドロッド20を通すことができるように構成されている。ガイドリング30の厚さは、ピン穴8c,8dが形成されたボス8a,8bの厚さに対応した寸法に形成されている。例えば、アーム7と作業アタッチメント8の連結部分において、中央にアーム7が配置され、アーム7の両側に作業アタッチメント8のボス8a,8bが配置される場合、ガイドリング30の厚さは、作業アタッチメント8のボス8a,8bの厚さに対応する寸法に形成される。その場合、ガイドリング30の厚さは、作業アタッチメント8のボス8a,8bの厚さと全く同じ寸法に形成する形態、作業アタッチメント8のボス8a,8bの厚さよりも小さな寸法に形成する形態、作業アタッチメント8のボス8a,8bの厚さよりも大きな寸法に形成する形態のいずれの形態でもよい。
図5は、連結ピン挿入ジグ100Aの具体的な使用形態を示している。図5は、中央にアーム7が配置され、その両側に作業アタッチメント8のボス8a,8bが配置された形態を例として示している。アーム7に形成されたピン穴7aと作業アタッチメント8のボス8a,8bに形成されたピン穴8c,8dとは、あらかじめ位置合わせされ、ピン穴7a,8c,8dが一列に並んでいる。誘導器10は、一列に並んだピン穴7a,8c,8dの一方側Pから挿入される。すなわち、誘導器10は、作業アタッチメント8に形成された2つのボス8a,8bのうち、一方側Pのボス8aの外側からピン穴7a,8c,8dに挿入される。その際、ガイドロッド20の先端が、一列に並んだピン穴7a,8c,8dの他方側Qに向けられる。
アーム7と作業アタッチメント8とは、以上の構成を有する連結ピン挿入ジグ100Aを利用して以下に説明する手順によって連結ピン50で連結される。図6から図9は連結ピン50を挿入する手順を示している。
まず、作業アタッチメント8は、ボス8a,8bが上側に向くようにして平坦な場所に置かれる。次いで、油圧ショベル1のアーム7を操作して、図6(A)に示すように、アーム7のピン穴7aと作業アタッチメント8のボス8a,8bに形成されたピン穴8c,8dとが位置合わせされる。この位置合わせにより、ピン穴7aとピン穴8c,8dとが、各ピン穴7a,8c,8dの軸方向が一致される形態で一列に並べられる。その際、ピン穴7aとピン穴8c,8dとのずれXが約20mm以内になるように位置合わせを行うとよい。
次いで、図7(A)に示すように、連結ピン50がピン受け部11の後端に形成された凹部15にはめ込まれるように突き当てられて保持される。使用される連結ピン50は、連結ピン50の先端が、ピン受け部11の後端に形成された凹部15の形状に対応した形状に面取りされたものが用いられる。例えば、先端が4mm以上面取りされた連結ピン50が用いられる。凹部15にはめ込まれるように突き当てられて保持された形態では、連結ピン50の中心と誘導器10の中心とが上述したように一致する。また、凹部15に連結ピン50の先端をはめ込むことにより、ハンマー60で連結ピン50の後端をたたいたときに両者の軸芯がずれることを抑制している。
図10は、図2及び図3に示した連結ピン挿入ジグ100Aとは別形態の連結ピン挿入ジグ100Bを示している。なお、図10に示した連結ピン挿入ジグ100Bの構成は、溝19を有していること以外は、図2及び図3に示した連結ピン挿入ジグ100Aと同様なので、同様の構成については、図面に同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。また、ガイドリング30は、図4に示したものが用いられる。
2 機械本体部
3 走行体
4 旋回体
5 作業ユニット
6 ブーム
7 アーム
7a ピン穴
7b ボス
7c ボス
7d ピン穴
7e ピン穴
8 作業アタッチメント
8a ボス
8b ボス
8c ピン穴
8d ピン穴
10 誘導器
11 ピン受け部
12 円柱部
13 第1円錐台部(円錐台部)
14 第2円錐台部(円錐台部)
15 凹部
16 内周面
17 底面
18 ねじ穴
19 溝
20 ガイドロッド
21 六角柱部
22 雄ねじ
30 ガイドリング
31 外周面
32 内周面
33 端面
34 端面
50 連結ピン
51 フランジ
60 ハンマー
100A 連結ピン挿入ジグ
100B 連結ピン挿入ジグ
Claims (5)
- 油圧ショベルのアームに形成されたピン穴の位置と、作業アタッチメントのボスに形成されたピン穴の位置とを一致させ、両者のピン穴に連結ピンを挿入して前記アームと前記作業アタッチメントとを連結する際に用いる連結ピン挿入ジグであって、
前記連結ピンの先端が突き当てられて保持し、一列に並べられた前記アームのピン穴及び前記作業アタッチメントのピン穴の内部に前記アームのピン穴及び前記作業アタッチメントのピン穴の軸方向の一方側から他方側に前記連結ピンを通して誘導する誘導器と、
リング状をなし、前記アームの前記ピン穴及び前記作業アタッチメントのピン穴のうち、前記軸方向の前記他方側に位置するピン穴の内部に配置されて前記誘導器を挿入させて誘導するガイドリングと、
を備え、
前記誘導器は、前記連結ピンの先端が突き当てられて保持されるピン受け部と、該ピン受け部の先端から前方に延びるガイドロッドとを有し、
前記ガイドリングには前記ガイドロッドが挿入されることを特徴とする連結ピン挿入ジグ。 - 前記ピン受け部の外周面が前記ガイドロッド側に向かって先細りに形成されている、請求項1に記載の連結ピン挿入ジグ。
- 前記ピン受け部の後端には、前記連結ピンの先端が突き当てられて保持される凹部が形成されている、請求項1又は2に記載の連結ピン挿入ジグ。
- 前記ピン受け部の外周面には溝が形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の連結ピン挿入ジグ。
- 前記溝は、前記ピン受け部の軸方向に延びており、前記ピン受け部の周方向に複数形成され、前記ガイドロッド側に向かって幅が徐々に小さく形成されている、請求項4に記載の連結ピン挿入ジグ。
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