JP2005249185A - 作業機械のピン連結装置、作業機械及びそのブーム組立・分解方法 - Google Patents

作業機械のピン連結装置、作業機械及びそのブーム組立・分解方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ブームセクションの連結・分離(ブームの組立・分解)作業を安全に能率良く行う。
【解決手段】 ブームを構成するブームセクション同士をブーム長さ方向に連結する手段として、相連結される両ブームセクションS1,S2の相対向する端部の上下両側においてブームセクションS1,S2の断面幅寸法内にピン連結装置15を設ける。このピン連結装置15は、両ブームセクションS1,S2の左右両側に設けられた第1ブラケット16a,16b,18及び第2ブラケット17a,17b,19と、第1ブラケット同士を連結・分離する油圧シリンダ兼用の第1ピン22と、この第1ピン22の作動時に反対方向にストローク作動して第2ブラケット同士を連結する第2ピン23とによって構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は作業機械の構成要素同士を連結するピン連結装置、このピン連結装置によってブームセクション同士が連結される作業機械及びそのブーム組立・分解方法に関するものである。
高層構造物の解体に使用される超ロングアタッチメント付きの解体機を例にとって背景技術を説明する。
この解体機は、図15,16に示すようにクローラ式の下部走行体1と、この下部走行体1上に垂直軸まわりに旋回自在に搭載された上部旋回体2とから成るベースマシンAの前部に、四周が閉じた箱形の長尺のブーム3を備えた作業アタッチメントBが装着されて構成される。
この作業アタッチメントBのブーム3は、下から順に第1段、第2段、第3段、第4段の各ブーム4,5,6,7が、隣り合うもの同士、水平軸まわりに相対回動可能に連結されて構成され、第1段ブーム4の下端部がベースマシンAの上部旋回体2に取付けられる。
また、上部旋回体2と第1段ブーム4との間に第1段ブーム4(ブーム全体)を起伏作動させる第1ブームシリンダ8、第1段ブーム4の先端部と第2段ブーム5との間に第2段ブーム5を起伏させる第2ブームシリンダ9、第2段ブーム5と第3段ブーム6との間に第3段ブーム6を起伏作動させる第3ブームシリンダ10、第3段ブーム6と第4段ブーム7との間に第4段ブーム7を起伏作動させる第4ブームシリンダ11がそれぞれ設けられている。
各ブームシリンダ8〜11はブーム下面側に設けられ、この各ブームシリンダ8〜11によってブーム3全体が起伏し、かつ、図15中に破線で示すように各段ブームの連結部分を関節として屈伸動作を行う。
そして、このブーム3の先端(第4段ブーム7の先端)に作業装置である開閉式の圧砕装置12が設けられ、この圧砕装置12によりコンクリート塊等が圧砕されて建物等の解体が行われる。
図15中、13は圧砕装置12を水平軸まわりに上下に回動させる圧砕装置用シリンダである。また、圧砕装置12は、向きが可変となるように回転可能に構成され、作業装置用アクチュエータとしての図示しない油圧モータによって回転駆動される。
このような長尺のブーム3においては、第2段ブーム5以外の各段ブーム4,6,7はそれぞれ1ブロックとしては輸送時の長さ及び重量の制限を超えるため、複数のブームセクションに分解されて輸送され、現場で組立てられる。
たとえば第1段ブーム4は、箱形の第1(基本)、第2、第3、第4の四つのブームセクションS…に分解され、これらが相対向する端部でピン連結される。
図16は第1、第2両ブームセクションS,Sを上下(ブーム倒伏状態での上下。以下、ブームセクションSの上下の方向性について同じ)両側で連結した状態を示している。
この場合、従来は、両ブームセクションS,Sの相対向する端部の上下(または左右)両側において、連結部としてのピン穴付きブラケットを左右に対向する状態で設け、このブラケットのピン穴に上下(または左右)各1本、計2本のピン14,14を挿入する構成をとっている(特許文献1参照)。
特開平7−310442号
ところが、ここで例示した超ロングアタッチメント用の大形のブーム3においては、連結用のピン14も大径かつ大重量となるため、ブーム組立・分解時にこれを人力で出し入れする従来の構成によると、重労働で作業能率も悪かった。
また、ブーム3を地上に倒した状態でブーム組立・分解作業を行うにしても
ブーム3の地上高さが高くて高所での作業となるため、益々作業能率が悪く、危険でもあった。
なお、特許文献1に記載された上下(または左右)のピンを2分割し、計4本のピンでブラケット同士を連結する技術も公知であるが、ピン単体は軽量となるものの連結個所が増えるため、作業能率が悪い点に変わりはない。また、組立時にはブームの外側からピンを差し込み、分解時には内側から外向きにピンを叩き出すため、このピンの取外し作業が面倒となる。この点は、とくに連結部分の内側にアクセスしにくい箱形ブームの場合に顕著となる。
そこで本発明は、作業機械の構成要素である二部材の連結・分離作業を安全に能率良く行うことができる作業機械のピン連結装置を提供するものである。
また本発明は、構成要素であるブームセクション同士の連結・分離作業を安全に能率良く行うことができる作業機械及びそのブーム組立・分解方法を提供するものである。
請求項1の発明(ピン連結装置)は、作業機械の構成要素である相連結される二部材のそれぞれに間隔を置いて対向する第1連結部及び第2連結部が設けられ、上記第1連結部同士を連結する第1ピンと、上記第2連結部同士を連結する第2ピンが、両連結部間において直列に並んでかつ互いに反対方向にストローク作動する状態で設けられ、かつ、この両ピンを上記両連結部のピン穴に対して挿入・離脱させる油圧アクチュエータを具備するものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、第1ピンは、第1連結部のピン穴に対して挿入・離脱するピン本体としてのシリンダチューブとピストンロッドから成る油圧アクチュエータとしての油圧シリンダを兼ねる構成とされる一方、上記第2ピンは、上記第1ピンのピストンロッドと一体に移動して上記第2連結部のピン穴に対して挿入・離脱しかつ離脱状態で第1ピンのシリンダチューブ外周に嵌まり込む中空体として構成され、かつ、この第1及び第2両ピンをストローク作動可能な状態で支持する支持手段が設けられたものである。
請求項3の発明は、請求項2の構成において、第1ピンのシリンダチューブが、チューブ体と、このチューブ体に被せて一体に結合されたピン部とによって構成されたものである。
請求項4の発明は、請求項2または3の構成において、第1及び第2両連結部間において第1及び第2両ピンの外周側にそれぞれ支持手段としてのガイド部材が設けられる一方、両ピンにそれぞれ外周側に突出する凸部が設けられ、この凸部が上記ガイド部材により回り止めされた状態でガイドされてストローク作動し得るように構成されたものである。
請求項5の発明は、請求項4の構成において、両ガイド部材が筒状に形成されるとともに、その周壁一部に両ピンのストローク方向に延びる長穴が設けられ、両ピンの凸部がこの長穴に嵌まり込むことによって両ピンが回り止め及びガイドされるように構成されたものである。
請求項6の発明は、請求項5の構成において、第1及び第2両ピンの外周に鍔部が設けられる一方、両ガイド部材に、第1及び第2両ピンが両連結部のピン穴に挿入された状態で上記鍔部が当接する第1ストッパと、両ピンがピン穴から離脱した状態で鍔部が当接する第2ストッパが設けられたものである。
請求項7の発明は、請求項5または6の構成において、第1ピンの一方の油室に対して油圧を給排する第1管路が第1ピンに、他方の油室に対して油圧を給排する第2管路が第1ピンと第2ピンとに跨って、それぞれトンネル状の通路として設けられ、かつ、上記第1管路に接続される第1油圧配管、及び上記第2管路に接続される第2油圧配管が、それぞれ両ガイド部材の長穴に通されたものである。
請求項8の発明(作業機械)は、複数のブームセクションがピン連結装置により着脱可能に連結されて構成されるブームを備え、上記ピン連結装置として請求項1乃至7のいずれか1項に記載のピン連結装置が設けられたものである。
請求項9の発明は、請求項8の構成において、ピン連結装置は、ブームセクションの断面幅寸法内に配置されたものである。
請求項10の発明は、請求項8または9の構成において、相連結されるブームセクションが、四周が閉じた箱形に形成され、この両ブームセクションの相対向する端部に連結部としてのブラケットがブームセクションの長さ方向に突出して設けられたものである。
請求項11の発明は、請求項8乃至10のいずれかの構成において、二組のピン連結装置が上下または左右に対称配置で設けられるとともに、両ピン連結装置の油圧アクチュエータの作動を切換える切換手段が設けられたものである。
請求項12の発明は、請求項8乃至11のいずれかの構成において、ブームの先端に作業装置が設けられるとともに、この作業装置を駆動する油圧アクチュエータに対する油圧給排用の作業装置用アクチュエータ配管が各ブームセクションに跨って設けられ、ピン連結装置の油圧アクチュエータが上記作業装置用アクチュエータ配管に対して連通・遮断両位置間で切換操作される切換弁を介して接続され、かつ、上記作業装置用アクチュエータ配管の油の流れを制御するコントロールバルブが設けられたものである。
請求項13の発明(作業機械のブーム組立・分解方法)は、請求項8乃至12のいずれか1項に記載の作業機械のブーム組立・分解方法であって、相連結される両ブームセクションの相対向する端部に二組のピン連結装置を上下または左右に対称配置で設け、この両ピン連結装置を順次作動させることにより、両ブームセクションの上下または左右両側を順次連結または分離するものである。
本発明のピン連結装置、作業機械及びそのブーム組立・分解方法によると、ピンを油圧アクチュエータ(請求項2では油圧シリンダ)により作動させて、作業機械の構成要素である二部材(請求項8〜13ではブームセクション)同士を連結・分離するため、大径かつ大重量の連結ピンを用いる超ロングアタッチメント付きの解体機のような大型の作業機械においても、二部材の連結・分離(ブームの組立・分解)作業を安全に能率良く行うことができる。
しかも、本発明のピン連結装置によると、一つの油圧アクチュエータで二本のピンを作動させて両側連結部を同時に連結するため、両ピンを別々の油圧アクチュエータで作動させる場合と比較して、油圧配管を含めて装置全体を小型化しかつ安価にできる。
とくに請求項2〜7の発明によると、一つの油圧シリンダで二本のピンを作動させる1本シリンダ式において、油圧シリンダを兼ねる第1ピンの縮小状態で、同ピンのシリンダチューブ外周に筒状の第2ピンを嵌合させる構成としたから、一つの油圧シリンダのロッド側端部とヘッド側端部にそれぞれピンを設けただけの構成と比較して、装置全長寸法を縮小させることができる。
また、1本シリンダ式で、ピストンとヘッドカバー部はもちろん一つでよいため、背中合わせに直列配置した二つの油圧シリンダのロッド端同士を連結し、この両シリンダの同時伸縮作動によってシリンダチューブとしての中空状の両ピンをストローク作動させる構成をとった場合と比較しても、一方のピストンとヘッドカバー部の合計厚み寸法分だけ装置全長を縮小することができる。
このため、十分なピンストロークを確保しながら、装置をコンパクト化でき、狭いブーム幅内にも十分収めることが可能となる。
この場合、請求項3の発明によると、第1ピンのシリンダチューブを、チューブ体と、このチューブ体に被せて一体に結合されたピン部とによって構成したから、シリンダチューブとピン部を一体物として構成する場合と比較して、第1ピンの製作が容易となる。
請求項4〜7の発明によると、両ピンをストローク作動可能な状態で支持する支持手段として両ピンの外周側にそれぞれガイド部材を設け、両ピンの外周に設けた凸部をこの両ガイド部材(請求項4,5ではガイド部材の長穴)によって回り止めしながらストロークガイドする構成としたから、両ピンが傾いたり回転したりせずに安定良くストローク作動する。
また、両ピンのそれぞれにガイド部材を設けたから、共通のガイド部材の内側に両ピンを組み込む場合と比較して組立が容易となる。
この場合、請求項6の発明によると、両ピンの外周に設けられた鍔部と、両ガイド部材に設けられた第1及び第2両ストッパとによって両ピンを挿入・離脱位置に確実に停止させることができる。
また、請求項7の発明によると、油圧シリンダである第1ピンの両側油室に対して油の給排を行うための第1、第2両管路を両ピンにトンネル状の通路として設け、この両管路に接続される油圧配管をそれぞれ両ガイド部材の長穴に通したから、たとえば油圧ホースを外部から第1ピンとガイド部材の隙間に導入して第1ピンの両側油室に直接接続し、同ピンのストローク作動に合わせて出入りさせる構成をとった場合と比較して、配管作業が簡単となるとともに、ホースを出入りさせるための余分な処理が不要となる等、配管処理が容易となる。
一方、ブーム付き作業機械における効果として、請求項9の発明によると、ピン連結装置がブームセクションの断面幅寸法内に収められ、ブーム外に突出しないため、解体機のように建物に近接して作業する機械においても、ピン連結装置が建物等と干渉するおそれがない。
また、請求項10の発明によると、連結部分の内側にアクセスしにくい箱形ブームにおいても、ブームセクションの連結・分離作業を自動で簡単・迅速に行うことができる。
請求項11,13の発明によると、二組のピン連結装置によってブームセクション同士を対称二個所で強固に安定良く連結することができる。
また、両ピン連結装置を順次作動させて、片側を連結した上で反対側を連結する手順によって一層作業能率を高めることができる。
一方、請求項12の発明によると、ブーム先端に設けられる作業装置用油圧アクチュエータに対する既設配管(アクチュエータ配管)を、そのままブーム分解・組立時におけるピン連結装置のシリンダ配管として兼用できるため、専用のシリンダ配管を新たに追加する必要がなくなる。
このため、配管のためのコストが安くてすむとともに、ブームを軽量化することができる。
以下の実施形態では、図15,16に示す解体機を適用対象として例にとっている。
第1実施形態(図1〜図6参照)
図15,16の解体機のブーム3を構成する第1、第3、第4各段ブーム4,6,7は、前記のように複数のブームセクションを連結して構成される。
図1,2は隣り合う二つのブームセクションの連結部分を示す。ここでは、ブーム基端側のブームセクションについて符号S1、これのブーム先端側に隣接するブームセクションについて符号S2を付している。
両ブームセクションS1,S2は四周が閉じた箱形に形成され、この両ブームセクションS1,S2が、相対向する端部の上下両側(片側のみ図示)に設けられたピン連結装置15によって連結される。
このピン連結装置15は、ブーム幅外に突出しないようにブームセクションS1,S2の断面幅寸法内において上下対称配置され、次のように構成されている。
第1ブームセクションS1の左右片側に第1連結部としての内外一対の第1ブラケット16a,16b、反対側に第2連結部としての内外一対の第2ブラケット17a,17bがブームセクション長さ方向に突出して設けられている。
また、第2ブームセクションS2の左右片側に、第1ブームセクションS1の第1ブラケット16a,16b間に挟み込まれる第1連結部としての第1ブラケット18、反対側に、第1ブームセクションS1の第2ブラケット17a,17b間に挟み込まれる第2連結部としての第2ブラケット19がそれぞれブームセクション長さ方向に突出して設けられている。
両ブームセクションS1,S2の第1ブラケット16a,16b,18には第1ピン穴20、第2ブラケット17a,17b,19には第2ピン穴21がそれぞれ設けられ、油圧駆動式の第1及び第2両ピン22,23が互いに反対方向にストローク作動して、両側ピン穴20,21に対して挿入(図2)、離脱(図1)する。以下、図1の状態をピン離脱状態、図2の状態をピン挿入状態といい、このときの両ピン22,23の位置を離脱位置、挿入位置という。
第1ピン22は、第1ピン穴20に対して挿入・離脱するピン本体としてのシリンダチューブ24と、ピストン25と、ピストンロッド26とを有する油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)として構成され、外部から管路27,28を通して行われる圧油の給排作用によって伸縮作動する。
第2ピン23は中空体として形成され、第1ピン22と同軸上でそのロッド端に連結されることにより、第1ピン22の伸縮運動に連動して反対方向にストローク作動する。
第1ピン22のシリンダチューブ24は、ロッド側の半部が小径となった段付き状に形成され、図1のピン離脱状態でこのチューブ小径部分で両ピン22,23が雄雌嵌合するようになっている。
また、両ピン22,23の外周側には、それぞれピン22,23を回り止めしつつ挿入位置と離脱位置との間で水平にストローク作動させるための支持手段としての筒状のガイド部材29,29が設けられている。
このガイド部材29,29は、第1ブームセクションS1における第1及び第2両ブラケット16a,16b,17a,17bのうちの内側ブラケット16a,17aに片持ち状態で固定され、図3にも示すように、両ピン22,23の外周に設けられた鍔部30,30がこのガイド部材29,29の内面に接することによって両ピン22,23が水平状態に保持される。
また、両ガイド部材29,29における固定側端部に第1ストッパ31、反対側の端部に第2ストッパ32がそれぞれ内向きに設けられ、両ピン22,23の鍔部30,30が、挿入位置で第1ストッパ31に、離脱位置で第2ストッパ32にそれぞれ当接して両位置に確実に停止する。
さらに、両ピン22,23の鍔部30,30に、周方向一部からさらに外周側に突出する凸部30a,30a(図3参照)が設けられる一方、両ガイド部材29,29の周壁一部にピンストローク方向に延びる長穴33,33が設けられ、凸部30a,30aが長穴33,33に係合することによって両ピン22,23が回り止めされる。
第1ピン22の両側油室に対して圧油を給排するための管路27,28うち、伸び側油室に対する圧油給排用の第1管路27は、第1ピン22のシリンダチューブ周壁にトンネル状の通路として設けられている。
一方、縮み側油室に対する油給排用の第2管路28は、第2ピン23の周壁とピストンロッド26とピストン25とに跨って同じくトンネル状の通路として形成されている。
これら両管路27,28を図示しないポンプ回路及びタンク回路に接続するための第1及び第2両油圧配管34,35は、それぞれガイド部材29,29の長穴33,33を通って両管路27,28に接続され、両ピン22,23のストローク作動時に長穴33,33内を移動する。
この解体機においては、上記のようにピン22,23を油圧力によりストローク作動させてブームセクション同士を連結・分離する自動着脱方式をとっているため、ピン22,23が大径かつ大重量となる大形の解体機においてもブームセクション同士の連結・分離(ブームの組立・分解)作業を安全に能率良く行うことができる。
とくに、この実施形態で挙げたような、連結部分の内側にアクセスしにくい箱形ブームにおいても、分解時に、公知の手動4本ピン方式のようにピンを内側から叩き出す厄介な作業が不要となる。
このため、ブームセクションS1,S2の連結・分離作業を自動で簡単・迅速に行うことができる。
また、ピン連結装置15がブームセクションS1,S2の断面幅寸法内に収められ、ブーム幅外に突出しないため、建物に近接して作業する解体機においても、ピン連結装置15が建物等と干渉するおそれがないし、落下する破砕片が当たってピン連結装置15が損傷するおそれもない。
さらに、このピン連結装置15を、相連結されるブームセクションS1,S2の上下両側に対称配置で設けるため、ブームセクション同士を上下両側で強固に安定良く連結することができる。
この場合、上下両側のピン連結装置15を順次作動させ、片側を連結した上で反対側を連結する手順をとることができる。そして、この操作手順をとること、及びこの手順での連結操作を油圧による操作(遠隔操作)で行い得ることによって、作業能率を飛躍的に高めることができる。
さらに、ベースマシン(ブーム基端)側から順次、ブームセクションを連結していくことができるため、機械組立作業の効率も良いものとなる。
なお、ピン連結装置15は、ブームセクションS1,S2の断面高さ方向に対しても突出しない状態で設けるのが望ましいが、断面幅寸法外に突出する場合ほどの実害はないため、必要に応じて断面高さ寸法外に突出する状態で設けてもよい。
一方、この実施形態のピン連結装置15を用いることにより、次のような固有の効果を得ることができる。
(i) 二本のピン(第1、第2両ピン)22,23を一つの油圧シリンダ(第1ピン22)で駆動して左右両側の連結部(ブラケット16a,16b,18及び17a,17b,19)を同時に連結するため、両ピン22,23を別々の油圧シリンダで作動させる場合と比較して作業能率を一層高めることができるとともに、ピン連結装置15を小型かつ安価にできる。
(ii) 油圧シリンダとしての第1ピン22の縮小状態で、同ピン22のシリンダチューブ外周に中空体である第2ピン23を嵌合させる構成としたから、両ピン22,23を別々の油圧シリンダでストローク作動させる構成とした場合や、一つの油圧シリンダのロッド側端部とヘッド側端部にそれぞれピンを設けた構成とした場合と比較して、装置全長寸法を縮小させることができる。
また、1本シリンダ式で、ピストン25とヘッドカバー部はもちろん一つでよいため、背中合わせに直列配置した二つの油圧シリンダのロッド端同士を連結し、この両シリンダの同時伸縮作動によってシリンダチューブとしての中空状の両ピンをストローク作動させる構成をとった場合と比較しても、一方のピストンとヘッドカバー部の合計厚み寸法分だけ装置全長を縮小することができる。
このため、十分なピンストロークを確保しながら、ピン連結装置15全体をコンパクト化することができる。このため、狭い断面幅寸法内にも十分収めることが可能となる。
(iii) 両ピン22,23をストローク作動可能な状態で支持する支持手段として両ピン22,23の外周側にそれぞれガイド部材29,29を設け、両ピン22,23の外周に設けた凸部30aをこの両ガイド部材29,29(長穴33)によって回り止めしながらストロークガイドする構成としたから、両ピン22,23が傾いたり回転したりせずに安定良くストローク作動する。
(iv) 両ピン22,23のそれぞれにガイド部材29,29を設けたから、共通のガイド部材の内側に両ピン22,23を組み込む場合と比較して組立が容易となる。
(v) 両ピン22,23の外周に設けた鍔部30,30と、両ガイド部材29,29に設けた第1及び第2両ストッパ31,32とによって両ピン22,23を挿入位置及び離脱位置に確実に停止させることができる。
(vi) 油圧シリンダ(第1ピン)22は、ピストン25の両側受圧面積の差から縮み側の推力(ピン22,23を抜く力)が伸び側の推力(同、挿入する力)よりも小さくなる。
ここで、この実施形態のピン連結装置15によると、両ピン22,23を内側から外側にスライドさせてピン穴20,21に挿入する構成であるため、アタッチメント分解時に、上記推力差によって万が一、ピン22,23が抜き難くなっても、ハンマー等でピン22,23を外側から叩いてその離脱を助けることができる。
一方、このピン連結装置15を図15,16に示す超ロングアタッチメント付きの解体機におけるブーム各セクションの連結部分に適用するについて、ブーム3の基端から先端まで新たに専用のシリンダ配管を設けるとなるとコスト及び重量の点で不利となる。
そこで、ブーム先端の圧砕装置12を回転させるための油圧モータに対する油圧配管(モータ配管)をピン連結装置用シリンダ配管として兼用する構成をとるのが望ましい。これを図5,6によって説明する。
両図において、36は圧砕装置回転用の油圧モータ、37,38はこの油圧モータ36に対する両側モータ配管、39は同モータドレン配管である。
ここでは、連結・分離される各ブームセクションについて同一の符号Sを付して示している。
両側モータ配管37,38及びモータドレン配管39は、連結・分離されるブームセクションS‥ごとに分割されて、ブームセクションS…に固定配管として設けられ、現場でのアタッチメント組立時に、ブームセクション同士を連結すると同時に、隣り合う両側モータ配管37,38及びモータドレン配管39がそれぞれ継手(所謂クイックカプラ)40‥によって接続される。
なお、アタッチメントの組立は、通常、ブーム基端側から行なわれ、両側モータ配管37,38も順次ブーム基端側から先端側に向かって伸ばされるが、最終的に圧砕装置12が取付けられるまでは、接続が終了したブームセクションの先端部でクイックカプラ40により閉塞された回路となっている。
各ブームセクションS‥には、油圧シリンダ(第1ピン)22を備えたピン連結装置15が上下両側(図5,6では便宜上、左右に並べて示す)に装備されている。
このピン連結装置15の油圧シリンダ22は、両側モータ配管37,38に切換手段としての手動式の切換弁41,41を介して接続され、この切換弁41,41により油圧シリンダ22が両側モータ配管37,38に対して連通・遮断される。
すなわち、アタッチメント組立・分解時に、図6中に示すように切換弁41が連通位置に操作されることにより、連結する先端側ブームセクションSの油圧シリンダ22が両側モータ配管37,38に連通して作動可能となり、この状態でピン連結装置15における両ピン22,23の挿入・離脱作用が行われる。
このように、各ブームセクションS…に設けられるモータ配管37,38が各ブームセクションS…の連結位置で分岐され、切換弁41,41を介してピン連結装置15に接続される構成となっているため、図15,16のベースマシンAから各ブームセクションS…を経由して、ブーム中間に位置するブームセクションSのピン連結装置15に圧油を供給することができる。
ここで、組立・分解時には、ブームセクションS,Sの上下両側を順次ピン連結・分離する手順をとる。図6には、左側に示す基端側ブームセクションSにおける上側ピン連結装置用の切換弁41,41を連通位置にセットし、下側のピン連結装置用の切換弁41,41は遮断位置にセットした状態、つまり上側ピンを作動させた状態を示している。
そして、組立後は切換弁41,41が図5に示す遮断位置に操作されることにより、油圧シリンダ22が両側モータ配管37,38に対し遮断されて(このときドレン管路42を介してモータドレン配管39に接続される)作動不能となり、代わって本来の油圧モータ36に対する圧油の給排作用が行われる。
一方、ここではモータ両側配管37,38の油の流れを制御するコントロールバルブ43をそのままピン連結装置15のシリンダ制御用コントロールバルブとして兼用する構成をとっている。
コントロールバルブ43は、解体機の上部旋回体2に設けられたキャビン内のレバースイッチ44により操作されて圧油の給排方向が切換えられるように構成され、このコントロールバルブ43の切換作用により、組立・分解時に油圧シリンダ22が伸縮作動してブームセクション同士の連結・分離操作が行われる。
このように、既設のモータ配管37,38及びモータドレン配管39を、そのままブーム分解・組立時におけるピン連結装置15のシリンダ配管及びドレン配管として兼用できるため、ピン連結装置専用のシリンダ配管及びドレン配管を新たに追加する必要がなくなる。このため、配管のためのコストが安くてすむとともに、ブームを軽量化することができる。
しかも、ベースマシンAからブーム沿いにブーム基端側からブーム先端まで設けられた圧砕装置用モータ配管37,38を分岐してピン連結装置用の油圧シリンダ22に接続するため、この一種類のモータ配管37,38からすべての連結部分(ピン連結装置15)に圧油を供給することができる。
加えて、モータ制御用のコントロールバルブ43をシリンダ制御用コントロールバルブとして兼用するため、さらにコストダウンすることができる。
第2実施形態(図7参照)
第1実施形態では、第1ピン22のシリンダチューブ24が全体一体物としてそのままピン本体となる構成をとったが、第2実施形態では、チューブ体24aの外周に中空状のピン部24b被せ、これらをボルト等で一体に結合してシリンダチューブを構成している。なお、第1ピン22の鍔部30はピン部24bに設けている。
この構成によると、第1実施形態と比較して第1ピン22の製作が容易となる。
第3実施形態(図8,9参照)
両連結部における内側のブラケット16a,17aは、ピン22,23の離脱状態でその頭部が嵌まり込むため、元々ピン支持作用を発揮する。
そこで第3実施形態では、ガイド部材29,29を省略し、代わりに内側ブラケット16a,17aに十分な厚みを持たせ、同ブラケット16a,17aを支持手段として兼用する構成をとっている。
こうすれば、ガイド部材29,29を省略できることで構造を簡素化し、コストを安くすることができる。
また、この実施形態では、両ピン22,23を離脱位置に停止させるストッパとして、たとえば両ピン間にブロック状のストッパ45を設け、両ピン22,23の鍔部30,30をこのストッパ45に当接させる構成をとっている。
さらに、両ピン22,23の回り止め手段として、断面凹字形の回り止め部材46を設け、両ピン22,23の凸部30a,30aをこの回り止め部材46に係合させる構成をとっている。
なお、図8では、第1ピン22のシリンダチューブをチューブ体24aとピン部24bで構成した場合を例示しているが、第3実施形態の構成は第1実施形態のシリンダチューブ構造をとる場合にも同様に適用することができる。
また、第1及び第2両ピン22,23をストローク作動可能な状態で支持する支持手段は、上記各実施形態で例示した筒状のガイド部材29,29を用いる構成、及び両側連結部の内側ブラケット16a,17aと回り止め部材45を併用する構成に限らず、その所期の目的を達成し得る構成であれば他に種々変更することができる。
第4実施形態(図10参照)
第1及び第2両ピン22,23は、挿入状態で抜け止めするのが望ましい。
この抜け止め手段として、油圧シリンダ(第1ピン)22の油圧回路をブロックしてその縮小動作を止める方法が考えられるが、バルブの誤作動や油のリークのおそれがあるため、安全上はメカニカルな構成をとるのが望ましい。
ただし、ピン先端部に割りピンを差し込む公知の抜け止め方式では、ピン先端部を外部に大きく突出させる必要からピンストロークを大きくとらなければならないため、ピン連結装置全体が長くなり、ブーム断面幅寸法内に収めるのが困難となる。
そこで第4実施形態では、図10に示すようにピン挿入状態で両ピン22,23の先端部にこれを覆う状態で抜け止め用のキャップ47,47をボルト48,48によって取付ける構成をとっている。
この抜け止め構造によると、ピン22,23を確実に抜け止めできる上に、両ピン22,23の先端突出量が最小限に小さくてよいことからピンストロークが小さくてすむため、ピン連結装置15をブーム断面幅寸法内に十分収めることができる。
また、ピン先端部をキャップ47,47で覆うため、ピン先端部を破砕片等から保護してその損傷を防止できるとともに、ピン22,23の作動不良の原因となるピン外周隙間からのごみや水の侵入を防止することができる。
なお、キャップ47,47に目立つ着色を施しておけば、万が一キャップ47,47が脱落した場合も一目瞭然となる。
第5及び第6実施形態(図11,12参照)
ピン連結装置として、図11に示す第5実施形態、または図12に示す第6実施形態を採用することができる。ここでは抜け止め手段(たとえば第4実施形態のキャップ構成)の図示を省略している。
第5実施形態のピン連結装置49においては、一つの油圧シリンダ50のロッド側端部に第1ピン51、ヘッド側端部に第2ピン52をそれぞれ設け、油圧シリンダ50の伸縮作動により両ピン51,52を互いに反対方向にストローク作動させてピン穴20,21に対し同時に挿入し離脱させる構成をとっている。
第6実施形態のピン連結装置53においては、背中合わせに直列配置した二つの油圧シリンダ54,55のロッド端同士を連結し、この両シリンダ54,55の同時伸縮作動により、シリンダチューブとしての中空状の両ピン56,57をピン穴20,21に対して挿入し離脱させる構成をとっている。
この2例のピン連結装置49,53を用いると、第1〜第4各実施形態のピン連結装置15を用いた場合と比較して装置全長が長くなる不利点があるが、ブームセクションの断面幅寸法が十分大きい場合にはこれらを用いてもよい。
なお、上記各実施形態では、ピン連結装置15,49,53を、相連結されるブームセクションの端部において上下両側に対称配置で設けたが、これを左右両側に対称配置で設けてもよい。
第7実施形態(図13,14参照)
第7実施形態では、油圧シリンダとリンクを組み合わせてピン連結装置58,29を構成している。
このピン連結装置58,59は、第1及び第2両ブームセクションS1,S2の連結部分(第1ブラケット16a,16b,18の組と第2ブラケット17a,17b,19の組との間)に形成される空間X内の上下両側に設けられている。
なお、ここでは、第2ブームセクションS2のブラケット16a,16b,17a,17bがブームセクション断面の高さ方向(上下両側)に突出して設けられた場合を例示している。
この両ピン連結装置58,59は、それぞれ空間Xの左右方向の中央部に配置された油圧シリンダ60と、この油圧シリンダ60を挟んで左右両側に配置された屈曲状の第1及び第2両リンク61,62と、油圧シリンダ60の推力をリンク61,62を介して左右方向のスライド力として加えられる第1及び第2両ピン63,64とを具備している。
両リンク61,62は、それぞれ上下方向の一端部が第2ブームセクションS2の内側ブラケット16a,17aにピン着され、このピン着点を支点として回動する。
両リンク61,62の中間部は、力点として油圧シリンダ60(第1リンク61はシリンダチューブ端、第2リンク62はロッド端)にピン連結される一方、支点と反対側の端部が、作用点としてピン63,64にピン連結されている。
この構成において、油圧シリンダ60が伸長すると、その推力によってリンク61,62が回動し、このリンク回動力によりピン63,64が外向きにスライドしてピン穴20,21に嵌まり込む(図14における上側のピン連結装置58の状態)。
一方、油圧シリンダ60が縮小すると、リンク61,62が反対方向に回動し、このリンク回動力により両ピン63,64が内向きにスライドしてピン穴20,21から離脱する(同、下側のピン連結装置59の状態)。
図14中、65…はピン63,64をガイドするピンガイド部材である。
この構成によると、ピン連結装置58,59の全長寸法を小さくできるため、ブームセクションS1,S2の断面幅寸法が小さい場合でも容易に組み込むことができる。
また、両ピン63,64を中実ピンとして構成できるため、ピン強度を高くとることができる。
さらに、油圧シリンダ60が両ピン63,64の軸心からずれた位置にあるため、油圧配管の組み付け、保守が容易となるとともに、製作も簡単でコストが安くてすむ。
その他の実施形態
(1) 上記実施形態では、ブーム先端に設けられる油圧アクチュエータ用の油圧配管をピン連結装置の油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)に対する圧油供給手段として兼用する構成をとったが、このような既設配管がない場合等には専用の油圧配管を設けてもよい。
(2) 上記実施形態ではベースマシン側の油圧源を利用してピン連結装置を駆動する構成をとったが、これに限らず、別の油圧源を用いてもよいし、ベースマシン側の油圧源と別の油圧源とを併用してもよい。
この場合、別の油圧源によってブーム先端側(たとえば図15中の第3段ブーム6)のブームセクションを先に(または基端側と並行して)連結する手順をとってもよい。
(3) 上記実施形態では箱形のブームセクションによって構成されるブームを例示したが、本発明はラチス構造のブームについても適用することができる。
(4) 本発明は解体機に限らず、ブームを備え、このブームが複数のブームセクションによって構成される作業機械に広く適用することができる。
本発明の第1実施形態を示すブームセクション連結部分の断面図である。 同実施形態による連結状態の断面図である。 図1のIII−III線拡大断面図である。 同実施形態におけるピン連結装置の部分斜視図である。 同装置を備えたブームの油圧配管の構成図である。 同ブームの組立中の配管状態を示す図である。 本発明の第2実施形態を示す図1相当図である。 本発明の第3実施形態を示す図1相当図である。 図8のIX−IX線拡大断面図である。 本発明の第4実施形態を示す図2相当図である。 本発明の第5実施形態を示す図1相当図である。 本発明の第6実施形態を示す図1相当図である。 本発明の第7実施形態にかかるブームセクション連結部分の側面図である。 図13のXIV−XIV線拡大断面図である。 解体機の概略側面図である。 解体機の組立・分解時の部分側面図である。
符号の説明
3 ブーム
4,6,7 複数のブームセクションを連結して構成される各段ブーム
S ブームセクション
15 ピン連結装置
16a,16b,18 ピン連結装置を構成する第1連結部としてのブラケット
17a,17b,19 ピン連結装置を構成する第2連結部としてのブラケット
20,21 ピン穴
22 ピン連結装置を構成する第1ピン(油圧シリンダ)
23 同、第2ピン
27 第1管路
28 第2管路
29,29 支持手段としてのガイド部材
30,30 鍔部
30a,30a 鍔部の凸部
31 第1ストッパ
32 第2ストッパ
33,33 長穴
34,35 第1、第2両油圧配管
36 作業装置用油圧アクチュエータとしての油圧モータ
37,38 同モータに対する両側油圧配管
41 切換弁(切換手段)
43 コントロールバルブ
49,53 ピン連結装置
50,54,55 ピン連結装置を構成する油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
51,54 同、第1ピン
52,55 同、第2ピン
58,59 ピン連結装置
60 ピン連結装置を構成する油圧シリンダ
61,62 同、リンク
63 同、第1ピン
64 同、第2ピン

Claims (13)

  1. 作業機械の構成要素である相連結される二部材のそれぞれに間隔を置いて対向する第1連結部及び第2連結部が設けられ、上記第1連結部同士を連結する第1ピンと、上記第2連結部同士を連結する第2ピンが、両連結部間において直列に並んでかつ互いに反対方向にストローク作動する状態で設けられ、かつ、この両ピンを上記両連結部のピン穴に対して挿入・離脱させる油圧アクチュエータを具備することを特徴とする作業機械のピン連結装置。
  2. 請求項1記載の作業機械のピン連結装置において、第1ピンは、第1連結部のピン穴に対して挿入・離脱するピン本体としてのシリンダチューブとピストンロッドから成る油圧アクチュエータとしての油圧シリンダを兼ねる構成とされる一方、上記第2ピンは、上記第1ピンのピストンロッドと一体に移動して上記第2連結部のピン穴に対して挿入・離脱しかつ離脱状態で第1ピンのシリンダチューブ外周に嵌まり込む中空体として構成され、かつ、この第1及び第2両ピンをストローク作動可能な状態で支持する支持手段が設けられたことを特徴とする作業機械のピン連結装置。
  3. 請求項2記載の作業機械のピン連結装置において、第1ピンのシリンダチューブが、チューブ体と、このチューブ体に被せて一体に結合されたピン部とによって構成されたことを特徴とする作業機械のピン連結装置。
  4. 請求項2または3記載の作業機械のピン連結装置において、第1及び第2両連結部間において第1及び第2両ピンの外周側にそれぞれ支持手段としてのガイド部材が設けられる一方、両ピンにそれぞれ外周側に突出する凸部が設けられ、この凸部が上記ガイド部材により回り止めされた状態でガイドされてストローク作動し得るように構成されたことを特徴とする作業機械のピン連結装置。
  5. 請求項4記載の作業機械のピン連結装置において、両ガイド部材が筒状に形成されるとともに、その周壁一部に両ピンのストローク方向に延びる長穴が設けられ、両ピンの凸部がこの長穴に嵌まり込むことによって両ピンが回り止め及びガイドされるように構成されたことを特徴とするピン連結装置。
  6. 請求項5記載の作業機械のピン連結装置において、第1及び第2両ピンの外周に鍔部が設けられる一方、両ガイド部材に、第1及び第2両ピンが両連結部のピン穴に挿入された状態で上記鍔部が当接する第1ストッパと、両ピンがピン穴から離脱した状態で鍔部が当接する第2ストッパが設けられたことを特徴とするピン連結装置。
  7. 請求項5または6記載の作業機械のピン連結装置において、第1ピンの一方の油室に対して油圧を給排する第1管路が第1ピンに、他方の油室に対して油圧を給排する第2管路が第1ピンと第2ピンとに跨って、それぞれトンネル状の通路として設けられ、かつ、上記第1管路に接続される第1油圧配管、及び上記第2管路に接続される第2油圧配管が、それぞれ両ガイド部材の長穴に通されたことを特徴とするピン連結装置。
  8. 複数のブームセクションがピン連結装置により着脱可能に連結されて構成されるブームを備え、上記ピン連結装置として請求項1乃至7のいずれか1項に記載のピン連結装置が設けられたことを特徴とする作業機械。
  9. 請求項8記載の作業機械において、ピン連結装置は、ブームセクションの断面幅寸法内に配置されたことを特徴とする作業機械。
  10. 請求項8または9記載の作業機械において、相連結されるブームセクションが、四周が閉じた箱形に形成され、この両ブームセクションの相対向する端部に連結部としてのブラケットがブームセクションの長さ方向に突出して設けられたことを特徴とする作業機械。
  11. 請求項8乃至10のいずれか1項に記載の作業機械において、二組のピン連結装置が上下または左右に対称配置で設けられるとともに、両ピン連結装置の油圧アクチュエータの作動を切換える切換手段が設けられたことを特徴とする作業機械。
  12. 請求項8乃至11のいずれか1項に記載の作業機械において、ブームの先端に作業装置が設けられるとともに、この作業装置を駆動する油圧アクチュエータに対する油圧給排用の作業装置用アクチュエータ配管が各ブームセクションに跨って設けられ、ピン連結装置の油圧アクチュエータが上記作業装置用アクチュエータ配管に対して連通・遮断両位置間で切換操作される切換弁を介して接続され、かつ、上記作業装置用アクチュエータ配管の油の流れを制御するコントロールバルブが設けられたことを特徴とする作業機械。
  13. 請求項8乃至12のいずれか1項に記載の作業機械のブーム組立・分解方法であって、相連結される両ブームセクションの相対向する端部に二組のピン連結装置を上下または左右に対称配置で設け、この両ピン連結装置を順次作動させることにより、両ブームセクションの上下または左右両側を順次連結または分離することを特徴とする作業機械のブーム組立・分解方法。
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