JP3567370B2 - 作業機械のクイックカプラ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業機械のクイックカプラ装置、さらに詳しくは、作業機械の作業腕に作業装置を着脱自在にかつ迅速に連結するためのクイックカプラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば油圧ショベルのごとき作業機械は、その作業腕の先端に装着される作業装置を異なったものと交換することにより種々の作業を遂行することができる。バケットを装着することにより土砂の掘削、積込などの作業が遂行され、油圧ブレーカを装着することにより採石、路面破砕などの作業が遂行され、圧砕機を装着することにより構造物の解体などの作業が遂行される。したがって、バケット、ブレーカ、圧砕機などの種々の作業装置を適宜に着脱交換すれば、一台の油圧ショベルを多目的、多機能に用いることができる。
【0003】
そこでこの種の作業機械には、作業装置を作業腕に着脱自在にかつ迅速に連結するためのクイックカプラ装置(以下単にクイックカプラと呼ぶことがある)が用意されている。クイックカプラの例を図10及び図11を参照して説明すると、全体を番号50で示すクイックカプラは、作業腕52の先端部のボス52aの部分に同一の軸線上を摺動可能に配設された一対の軸部材であるピストン54、54を備え、ピストン54、54の間には圧縮ばね56が介在され、ばね56の力によってピストン54、54は作業腕52の外方に突出する方向に付勢されている。そして、ボス52aの内部に油圧力を作用させることにより、ピストン54、54はばね56の付勢力に抗して作業腕52の内方に引込められる(図11に示す状態)。
【0004】
連結される作業装置としてのバケット58を、作業腕52の先端部においてピストン54、54を中心に揺動作動させるための、作業腕52に備えられバケット58に連結される揺動作動部材60の先端部には、ピストン54、54と実質上平行に配設され左右に突出した係合軸である一対のピン62、62が備えられている。
【0005】
さらに、作業腕52のピストン54、54と揺動作動部材60のピン62、62との間には、ピストン54とピン60との間の軸間距離Lを規定する枠体64が設けられている。また、バケット58には互いに逆の方向に開口された一対の切欠溝66a、66bを備えたブラケット66が枠体64の外側に一対設けられている。
【0006】
バケット58を作業腕52及び揺動作動部材60の先端部に連結するには、作業腕52及び/又は揺動作動部材60を作動させ先ず揺動作動部材60の先端の突出しているピン62、62を一方の切欠溝66a、66aにそれぞれ係合させる。その後作業腕52の先端部のピストン54、54の各々を油圧力によって枠体64から突出させ他方の切欠溝66b、66bにそれぞれ係合させる。かくしてバケット58が連結される。バケット58を作業腕52及び揺動作動部材60の先端部から外すには、連結の手順とは逆に、先ずピストン54、54の油圧力を解除してそれぞれを枠体64の中に引込め切欠溝66b、66bとの係合を解除する。その後作業腕52及び/又は揺動作動部材60を作動させピン62、62と切欠溝66a、66aとの係合を解除する。かくして、作業腕52の先端部及び揺動作動部材60の先端部にバケット58が着脱自在に連結される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したとおりの形態の従来のクイックカプラ装置には、次のとおりの解決すべき問題がある。
【0008】
(1)作業腕先端部の軸部材の損傷:
作業腕52の先端部の進退自在な軸部材である一対のピストン54、54は、ばね56の力及び油圧力によって摺動するように構成され、ピストン54の摺動部分には作動油の外部への漏れを止めるシールと、ピストン54に作業装置58から加わる負荷を受けるための軸受が設けられ、軸受は作動油によって潤滑されている。したがって、ピストン54の摺動部分にはシールと軸受が配設されるので、軸受の面積は限られ、また粘度の低い作動油で軸受が潤滑されるので、作業装置58に高負荷、すなわち軸受に大きな力が加わる場合には、軸受及び軸部材が損傷され易く、また外部への作動油の漏れも発生し易い。
【0009】
(2)異なった作業装置の取付け:
作業装置58を取付けるための軸間距離Lは作業腕52の先端部と揺動作動部材60の先端部とを結ぶ枠体64によって一種類に限定される。したがって、軸間距離Lの異なる作業装置を連結するには、軸間距離Lの異なった枠体を作業装置の種類に応じて用意しなければならない。
【0010】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、作業腕に作業装置を着脱自在に連結するクイックカプラ装置において、作業腕に進退自在に備えられる軸部材の摺動部分の軸受を十分に確保することができるようにし、また作業腕および作業腕の揺動作動部材とに取付の軸間距離の異なる作業装置を連結することができるようにした、作業機械のクイックカプラ装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記技術的課題を解決する作業機械のクイックカプラ装置として、作業装置が連結される作業腕に摺動自在に備えられた一対の軸部材と、該軸部材の各々に連結され該軸部材の各々を摺動させる軸移動手段とを備え、該軸移動手段によって該一対の軸部材を該作業装置に備えられた装置部軸受孔に離脱自在に挿入することにより該作業腕に該作業装置が着脱自在に連結され
該作業腕は、各々が該作業腕の外方に開口して同一の軸線上に形成され該一対の軸部材の各々が摺動自在に挿入された一対の腕部軸受孔を備え、該軸移動手段は、該軸部材の対向した端部の各々と該作業腕との間に配設され、
該軸移動手段は、該軸部材各々の先端部を該腕部軸受孔から外方に突出させた突出位置と該腕部軸受孔に引込めた引込位置との間で移動自在に作動させ、
該軸移動手段は、該作業腕に取付けられた伸縮自在な流体圧シリンダと、該流体圧シリンダの出力部材と該一対の軸部材の各々との間に連結された一対のリンク部材とを備え、
該流体圧シリンダは、該一対の軸部材の軸線に実質上直交する方向に伸縮し、該流体圧シリンダの出力部材と該一対のリンク部材の連結中心は該軸部材の引込位置と突出位置においては互いに該軸線の反対側に位置するように配設され、該突出位置においては該出力部材が当接するストッパが該作業腕に備えられている、ことを特徴とする作業機械のクイックカプラ装置が提供される。
【0012】
本発明によるクイックカプラ装置においては、軸部材に連結された軸移動手段によって軸部材を摺動移動させる。そして、軸部材の摺動部分の作動油の漏れ止め手段を不要にし、軸受部分を大きくすることができるようにし、作動油とは別のグリースなどで潤滑を行うことができるようにする。
【0014】
そして、流体圧シリンダの伸縮によって一対の軸部材を摺動移動させる。ストッパは突出された軸部材に加わる押し戻そうとする力を受け止める。
【0015】
好適実施形態においては、該リンク部材の各々は該軸部材の各々に該軸線を中心に回動自在に連結されている
【0016】
そして、作業装置の揺動により軸部材に回転させる力が加わっても軸移動手段に無理な力がかからないようにする
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された作業機械のクイックカプラ装置の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0020】
図1〜図3を参照して説明すると、作業機械の作業腕2の先端部に作業装置としてのバケット4を着脱自在に連結するための全体を番号6で示すクイックカプラは、作業腕2の先端部に同一の軸線X1上でかつ各々がアーム2の外方に開口して形成された一対の腕部軸受孔8、8と、軸受孔8、8の各々に摺動自在に挿入された一対の軸部材10、10と、軸部材10、10の対向した端部の各々に連結され軸部材10、10の各々の先端部を軸受孔8、8から外方に突出させる「突出位置」と軸受孔8、8の中にに引込める「引込位置」との間で自在に移動させる軸移動手段12と、作業腕2の外方において腕部軸受孔8、8の各々と同一の軸線X1上に配置可能にバケット4に配設された一対の装置部軸受孔14、14とを備えている。
【0021】
主として図2を参照して説明すると、作業腕2は箱型断面を有して延在し、その先端部に延在方向に直交して円筒状ボス2aが一体的に取付けられている。ボス2aの軸線方向の両端部に腕部軸受孔8、8が軸線X1上で形成されている。軸受孔8、8の各々には軸受部材8aが設けられている。一対の軸受孔8、8の軸線X1方向の中間部には半径方向で内方に突出した、軸移動手段12のストッパ9が形成されている。軸部材10、10各々の対向した端部には軸移動手段12が連結される連結部材11が軸部材10に軸線X1を中心に回動自在に取付けられている(軸移動手段12及び連結部材11については後に詳述する)。
【0022】
主として図3を参照して説明すると、バケット4にはその上部に間隔をおいて立設された一対の取付板4a、4aの各々に一対の装置部軸受孔14、14が軸線X1上に腕部軸受孔8と実質上同一の径を有して形成されている。軸受孔14には軸受部材14aが設けられている。取付板4a、4aの間にはまた、係合軸15が軸受孔14の軸線X1と実質上平行にYの軸間距離で軸線X2を規定して取付けられている。
【0023】
軸移動手段12を図2とともに図4を参照して説明すると、軸移動手段12は、作業腕2の箱型断面構造の中に配設され作業腕2に本体部16aが取付けられた伸縮自在な複動式の流体圧シリンダ16と、流体圧シリンダ16の出力部材であるロッド16bと軸部材10、10各々の端部に取付けられた連結部材11との間に連結された一対のリンク部材18、18とを備えている。流体圧シリンダ16は、軸部材10、10の軸線X1に実質上直交する方向(図2において上下方向)に伸縮作動するように配設されている。リンク部材18、18各々の一端部はロッド16bに連結中心Zを中心に回動自在に連結され、他端部は連結部材11にそれぞれ回動自在に連結されている。流体圧シリンダ16の伸縮作動は、作業機械本体の流体制御手段から作動流体が配管を介して供給され制御される(配管の図示は省略されている)。
【0024】
連結部材11を図4を参照して説明すると、連結部材11には、軸部材10の端部に形成された円筒状凹部10aに嵌合された大径円板部11a、凹部10aからの抜出しを止める軸端の止板10bを貫通した小径円板部11b、及び小径部11bに立設されリンク部材18が連結されるピン孔が備えられた連結板11cが一体になって形成され、大径部11aは凹部10aの中で軸部材10の軸線X1を中心に回動自在になっている。
【0025】
かくして一対の軸部材10、10はその先端部が、軸移動手段12の流体圧シリンダ16を収縮作動させることにより、軸部材10、10がそれぞれ軸受孔8、8の中に向けて摺動され引込まれる図2に示された「引込位置」に位置付けられ、流体圧シリンダ16を伸張作動させることにより、外方に向けて摺動され突出される図5に示された「突出位置」に位置付けられる。
【0026】
そして、ロッド16bとリンク部材18、18の連結中心Zは、「引込位置(図3)」と「突出位置(図5)」とにおいては、互いに軸線X1の反対側に位置するよう配設され、「突出位置(図5)」においてはロッド16bの先端はストッパ9に当接しロッド16bのそれ以上の伸張が止められている。
【0027】
図1とともに図6〜図8を参照して説明を続けると、クイックカプラ6にはさらに、作業腕2に備えられバケット4を軸部材10、10(軸線X1)を中心に揺動作動させる揺動作動部材である揺動作動部材20の先端部にバケット4の係合軸15に離脱自在に係合する係合溝21と、揺動作動部材20の先端部と作業腕2の先端部との間に取付けられ係合軸15と係合溝21を離脱自在に係合する伸縮自在な係合手段22とが備えられている。作業腕2の先端のボス2aの軸線X1方向の両端外周部には断面L字形状の環状の係合手段取付溝24が形成されている。
【0028】
係合溝21は、揺動作動部材20の先端部に作業腕2の先端部の軸線X1と実質上平行に取付けられた丸棒状部材20aに、その軸線X2の方向に延びて断面U字形状を成して係合軸15に向けて開口し形成されている。係合溝21の延在方向の中央部には、半径方向外方に係合溝21よりも大径の断面U字形状の係合手段取付溝26が形成されている。丸棒状部材20aにはまた、取付溝26のU字形状の底部から半径方向外方に連通し外周方向に所定の長さを有する長孔27が形成されている。
【0029】
係合手段22は、作業腕2に設けられた一対の係合手段取付溝24、24と揺動リンク作動部材20に設けられた係合手段取付溝21の各々に取付けられて配設されている。係合手段22は、伸縮自在な複動式の流体圧シリンダ28と、流体圧シリンダ28の出力ロッド28aの先端部に取付けられロッド28aの伸張方向に向けて開口した円弧部材30と、流体圧シリンダ28のシリンダ本体28bの基部28cが取付けられるブラケット32とを備えている。流体圧シリンダ28の伸縮作動は、作業機械本体の流体制御手段から作動流体が配管を介して供給され制御される(配管の図示は省略されている)。
【0030】
円弧部材30は、断面が半円径を成して内径が係合軸15に係合する径に、また外径及び軸線X2方向の幅が取付溝26に係合する大きさにそれぞれ規定されて形成され、半円形状の中央部にはロッド28aが連結される雌ねじ30aが形成されている。ロッド28aの先端部には雄ねじ28dが設けられており、長孔27を通して雌ねじ30aに螺合されるとともに、雄ねじ28dには板部材34がロッド28aが挿入される貫通孔を有して丸棒状部材20aの外周部に当接し円弧部材30と板部材34によって丸棒状部材20aを挟持するようにナット35によって位置付けられ取付けられている。
【0031】
ブラケット32は、一対の取付溝24の各々に嵌合する取付孔を備えた一対の側板32a、32aと、側板32a、32aを連結し軸線X1と実質上平行に配設された取付部材32bとを備え、シリンダ本体28bの基部28cが取付板32bにボルト36によって取付けられている。側板32a、32aと取付板32bとはボルトなどの締結手段(図示していない)によって連結されている。
【0032】
かくして、係合手段22の流体圧シリンダ28を伸縮作動させることにより、揺動作動部材20の先端部の係合溝21とバケット4に備えられた係合軸15が離脱自在に係合される。また係合手段22は、揺動作動部材20の先端部とアーム2の先端部との間に取付けられた状態でアーム2の先端(軸線X1)を中心に揺動が可能である。
【0033】
上述のように構成されたクイックカプラ装置6を介して作業腕2の先端部にバケット4を着脱自在に連結する手順を説明する。
【0034】
バケット4を作業腕2に連結するには、係合軸15及び軸受孔14を上方にして配置したバケット4(図3に示す状態)に、係合手段22を収縮させ、また作業腕2及び/又は揺動作動部材20を作動させ係合軸15と係合溝21を係合させる。係合状態を維持しながら作業腕2を作動させ、また係合手段22を伸張させ、軸部材10と軸受孔14の軸線X1を整合させて、一対の軸部材10、10を軸移動手段12によって「突出位置(図5)」に突出させ、各々の先端部を軸受孔14に挿入させる。かくして、バケット4は作業腕2に連結される。なお、バケット4の軸受孔14(軸線X1)と係合軸15(軸線X2)の間隔Yが係合手段22の伸縮に対し十分に広く確保することができる場合は、最初に一対の軸部材10、10をバケット4の軸受孔14、14に挿入し、その後で係合手段22を伸張させ係合溝21と係合軸15を係合させることができる。
【0035】
バケット4を作業腕2から取り外すには、上述の連結の手順とは逆に、先ず作業腕2の一対の軸部材10、10を軸移動手段12によって「引込位置(図2)」に引込めて軸部材10と軸受孔14の係合を解除し、その後で作業腕2を作動して係合軸15と係合溝21の係合を解除する。
【0036】
かくして、作業腕2の軸部材10、10を軸移動手段12によって「突出位置」と「引込位置」の間で移動させ、バケット4の軸受孔14、14に離脱自在に挿入させ、揺動作動部材20の係合溝21を係合手段22によってバケット4の係合軸15に離脱自在に係合させることにより、作業腕2にバケット4がクイックカプラ6を介して着脱自在に連結される。
【0037】
上述したとおりの作業機械のクイックカプラ装置6の作用を説明する。
【0038】
(1)作業腕先端部の軸部材の損傷:
図1及び図2を参照して説明すると、作業腕2の先端部の軸部材10、10は、軸移動手段12の流体圧シリンダ16の伸縮作動がリンク部材18を介して連結されて進退自在に摺動するよう構成されている。したがって、従来のように作動油の漏れ止め手段を設けなくてよく、軸受部分を大きくすることができ、さらにグリースなどによる潤滑を行うことができる。したがって、軸部材の損傷が防止され、また外部への作動油の漏れの問題もない。
【0039】
(2)異なった作業装置の取付け:
図1及び図6を参照して説明すると、作業腕2の先端部と揺動作動部材20の先端部とを結ぶ伸縮自在な係合手段22によって、バケット4を取付けるための軸線X1と軸線X2との軸間距離Yを自在に調整することができる。したがって、軸間距離Yの異なる種々の作業装置を任意に連結することができる。
【0040】
(3)軸移動手段:
軸移動手段12の出力ロッド16bとリンク部材18の連結中心Zは軸部材10、10を「突出位置」に位置付けると図5に示すように軸部材10の軸線X1を越えて出力ロッド16bがストッパ9に当接するよう構成されている。したがって、突出された軸部材10を引込め押戻す力が軸部材10に作用しても、その力はストッパ9で受け止められ、軸移動手段12の流体圧シリンダ16には作用しない。そして、流体圧シリンダ16のサイズを必要最小限の大きさにすることができる。
【0041】
(4)軸移動手段:
軸移動手段12のリンク部材18と軸部材10との連結部には、図4に示すように軸部材10の軸線X1を中心に回動自在な回動部材11を設けられている。したがって、作業装置4を揺動作動させることによって軸部材10に回転力が加わってもリンク部材10に回転力は作用しない。そして、リンク部材18などの構造を簡単にすることができる。
【0042】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
【0043】
(1)軸移動手段のリンク部材:
図2に示した軸移動手段12のリンク部材18を、図9に示した構成にしてもよい。すなわち、図9(a)に示すように一対のリンク部材38、38を流体圧シリンダ16の出力ロッド16bの端部に伸縮方向と直交する方向に間隔をおいて連結し、それぞれを交叉するように配設して他端を軸部材10、10各々の連結部材11に連結する。図9(a)は軸部材10の「引込位置」の状態を示し、図9(b)は「突出位置」でストッパ9にロッド16bの先端が当接した状態を示している。このようにリンク部材38、38の軸線X1側への傾斜を大きくすることにより、軸部材10を押し引きする力を増して軸部材10をより容易に摺動移動させることができる。
【0044】
(2)軸移動手段と軸部材の連結部:
軸移動手段12のリンク部材18と軸部材10の連結部の回動自在な回動部材11は、球状の継手である例えば周知のボールジョイントであってもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明に従って構成された作業機械のクイックカプラ装置によれば、作業腕の先端部に進退自在に備えられ作業装置が着脱自在に連結される軸部材の摺動部分に、作動油の漏れ止め手段を設ける必要がなく、軸受が十分に確保され、軸部材を軸受用のグリースなどによって潤滑できるようにした、また種々の軸間距離の異なる作業装置を連結することができるようにした、作業機械のクイックカプラ装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたクイックカプラ装置を介して作業腕に作業装置を連結した形態を示す側面図。
【図2】図1のA−A矢印方向に見て軸移動手段を「引込位置」に位置付けた状態で示した断面図。
【図3】作業装置としてのバケットの斜視図。
【図4】図2のBで示した軸部材の端部の詳細図。
【図5】図2における軸移動手段を「突出位置」にして示した断面図。
【図6】図1のC−C矢印方向に見た断面図
【図7】図6のD−D矢印方向に見た断面図
【図8】図6のE−E矢印方向に見た断面図
【図9】(a)軸移動手段の他の実施の形態を「引込位置」で示した断面図。
(b)(a)に示す形態を「突出位置」にして示した断面図。
【図10】従来のクイックカプラ装置を介して作業腕に作業装置を連結した形態を示す側面図。
【図11】図10のF−F矢印方向に見た断面図。
【符号の説明】
2:作業腕
4:バケット(作業装置)
6:クイックカプラ装置
8:腕部軸受孔
9:ストッパ
10:軸部材
12:軸移動手段
14:装置部軸受孔
15:係合軸
16:流体圧シリンダ
16b:ロッド(出力部材)
18:リンク部材
20:揺動作動部材
21:係合溝
22:係合手段
28:流体圧シリンダ
38:腕部軸受孔
50:クイックカプラ装置
X1、X2:軸線
Y、L:軸間距離
Z:連結中心

Claims (2)

  1. 作業装置が連結される作業腕に摺動自在に備えられた一対の軸部材と、該軸部材の各々に連結され該軸部材の各々を摺動させる軸移動手段とを備え、該軸移動手段によって該一対の軸部材を該作業装置に備えられた装置部軸受孔に離脱自在に挿入することにより該作業腕に該作業装置が着脱自在に連結され
    該作業腕は、各々が該作業腕の外方に開口して同一の軸線上に形成され該一対の軸部材の各々が摺動自在に挿入された一対の腕部軸受孔を備え、該軸移動手段は、該軸部材の対向した端部の各々と該作業腕との間に配設され、
    該軸移動手段は、該軸部材各々の先端部を該腕部軸受孔から外方に突出させた突出位置と該腕部軸受孔に引込めた引込位置との間で移動自在に作動させ、
    該軸移動手段は、該作業腕に取付けられた伸縮自在な流体圧シリンダと、該流体圧シリンダの出力部材と該一対の軸部材の各々との間に連結された一対のリンク部材とを備え、
    該流体圧シリンダは、該一対の軸部材の軸線に実質上直交する方向に伸縮し、該流体圧シリンダの出力部材と該一対のリンク部材の連結中心は該軸部材の引込位置と突出位置においては互いに該軸線の反対側に位置するように配設され、該突出位置においては該出力部材が当接するストッパが該作業腕に備えられている、ことを特徴とする作業機械のクイックカプラ装置。
  2. 該リンク部材の各々は該軸部材の各々に該軸線を中心に回動自在に連結されている、請求項記載の作業機械のクイックカプラ装置。
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