JP2001329562A - 作業機械の連結ピン構造 - Google Patents

作業機械の連結ピン構造

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JP2001329562A
JP2001329562A JP2000148166A JP2000148166A JP2001329562A JP 2001329562 A JP2001329562 A JP 2001329562A JP 2000148166 A JP2000148166 A JP 2000148166A JP 2000148166 A JP2000148166 A JP 2000148166A JP 2001329562 A JP2001329562 A JP 2001329562A
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pin
rod
connecting pin
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JP2000148166A
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Takahiro Iwamoto
貴宏 岩本
Hiroyasu Nishikawa
裕康 西川
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動油のような圧力流体によりピンの先端が
軸受孔から突出する「突出位置」と軸受孔に引込まれる
「引込位置」の間を移動される連結ピン構造において、
圧力流体を止めるためのシールをピンの軸受部分に備え
る必要のない、また圧力流体に外部の土砂などの異物が
軸受部分を通して混入することがないようにした、作業
機械の連結ピン構造を提供する。 【解決手段】 ピンに中空部を備え、中空部にピンを
「突出位置」及び「引込位置」に移動させる流体圧シリ
ンダ機構を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機械の連結ピ
ン構造、さらに詳しくは、作業機械の作業腕に作業具を
着脱自在にかつ迅速に連結するクイックカプラ装置など
に好適に用いることができる作業機械の連結ピン構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】作業機械の典型例である油圧ショベル
は、その作業腕の先端にピンを介して装着される作業具
を異なったものと交換することにより種々の作業を遂行
することができる。バケットを装着することにより土砂
の掘削、積込などの作業が遂行され、油圧ブレーカを装
着することにより採石、路面破砕などの作業が遂行さ
れ、圧砕機を装着することにより構造物の解体などの作
業が遂行される。したがって、バケット、ブレーカ、圧
砕機などの種々の作業具を適宜に着脱交換すれば、一台
の油圧ショベルを多目的、多機能に用いることができ
る。
【0003】そこでこの種の作業機械には、作業具を作
業腕に着脱自在にかつ迅速に、運転席からの操作で、連
結することができるクイックカプラ装置が開発され用意
されている。このクイックカプラ装置は、作業腕に同一
の軸線上で摺動自在に配設される一対のピン各々の先端
部を、作業腕から突出させ作業具に挿通させる位置と作
業腕の中に引込める位置との間で移動させ、作業腕に作
業具を離脱自在に連結する連結ピン構造を備えている。
【0004】この連結ピン構造の典型例が実開平5−8
7048号公報に開示されている。図6(同公報の図1
に相当する図)を参照して説明すると、連結ピン構造
は、作業腕50の外側に向かってそれぞれにピン51が
立設され左右に摺動可能な一対のピストン52、52を
備えている。ピストン52、52の間及びピストン52
のピン51側に交互に圧油を給排することにより、ピス
トン52はピン51の先端部が作業腕50から突出する
「突出位置(図6に示す位置)」と作業腕50に引込ま
れる「引込位置」の間を移動する。ピン51、51を
「突出位置」に位置付けることによりピン51の先端部
は作業具53の一対のボス54、54各々に挿通され作
業腕50に作業具53が連結される。ピン51を「引込
位置」に位置付けることにより作業腕50と作業具53
の連結が解除される。圧油の給排は、オペレータが運転
席において作業機械の油圧制御装置を操作することによ
り行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6を参照して説明を
続けると、上述したとおりの形態の従来の作業機械の連
結ピン構造には、次のとおりの解決すべき問題がある。
【0006】(1)ピン及び軸受の損傷:一対のピン5
1、51は、それと一体になったピストン52、52の
部分に圧油を給排することにより移動されるので、ピン
51が摺動する軸受孔55には圧油が外部に漏れるのを
止めるためのシール56及び外部からの土砂などの異物
が進入するのを止めるためのダストシール57が備えら
れている。そして、ピン51が摺動する軸受孔55の部
分は作動油によって潤滑される。したがって、軸受の面
積がシール56、57を設置することにより制限される
のと、ピン51の摺動する部分が粘度の低い作動油で潤
滑されることから、作業具53に高負荷、高荷重、すな
わち軸受部分に大きな力が加わる場合には、ピン51及
び軸受孔55が損傷され易い。また、これらが損傷され
るとシール56、57も損傷され作動油が外部に漏れ易
くなる。
【0007】(2)油圧制御装置の損傷:さらに、ピン
51はその先端部が軸受孔55から出入りするので、外
部に突出したピン51に付着した土砂などの異物が軸受
部分を通して作動油の中に、特に軸受部分が損傷される
と進入し易い。そして、作動油に混入した異物によって
油圧制御装置の油圧ポンプ、制御弁などが損傷された
り、その寿命が低下するなどの問題が発生し易くなる。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その技術的課題は、作動油のような圧力流体により
ピンの先端部が軸受孔から突出する「突出位置」と軸受
孔に引込まれる「引込位置」の間を移動される連結ピン
構造において、圧力流体の漏れを止めるためのシールを
ピンの軸受部分に備える必要のない、また圧力流体に外
部の土砂などの異物が軸受部分を通して混入することが
ないようにした、作業機械の連結ピン構造を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、一方の部材に同一の軸線上で摺動自在に配設され
る一対のピンが、各々の先端部をこの部材から突出させ
他方の部材に挿通する突出位置及びこの一方の部材の中
に引込める引込位置の間で移動され、一方の部材に他方
の部材が回動自在にかつ離脱自在に連結される作業機械
の連結ピン構造において、一対のピンの各々には中空部
が備えられ、中空部の各々にはそのピンを軸線の方向に
移動させる流体圧シリンダ機構が備えられている、こと
を特徴とする作業機械の連結ピン構造である。
【0010】そして、ピンの中空部にピンを移動させる
ためのシリンダ機構を備えるようにして、ピンの軸受部
分に圧力流体の漏れを止めるためのシールを不要にし、
また圧力流体に外部から土砂などの異物が混入できない
ようにする。
【0011】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の作業機械の連結ピン構造において、流体圧シリンダ
機構は、中空部を軸線の方向に延在させて形成されるシ
リンダ室と、シリンダ室に軸線の方向に摺動自在に嵌合
されるピストンと、一端がピストンに連結され他端がシ
リンダ室の外に延びて該一方の部材に固定されるロッド
とを備えている連結ピン構造である。
【0012】そして、ピンの中空部によってシリンダ室
を形成し、シリンダ室を摺動するピストンに連結される
ロッドをピンが備えられる部材に固定し、ピンを軸線方
向に移動させる。
【0013】請求項3に記載された発明は、請求項2記
載の作業機械の連結ピン構造において、シリンダ室は、
ピストンによってロッド側液室とヘッド側液室とに仕切
られ、該ロッドにはシリンダ室の外からヘッド側液室に
連通する流路が形成されている連結ピン構造である。
【0014】そして、ロッドに形成される流路を介して
ヘッド側液室の流体の給排を行う。
【0015】請求項4に記載された発明は、請求項3記
載の作業機械の連結ピン構造において、ロッドにはさら
に、シリンダ室の外からロッド側液室に連通する流路が
形成されている連結ピン構造である。
【0016】そして、ロッドに形成される流路を介して
ヘッド側液室及びロッド側液室両方の流体の給排を行
う。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
作業機械の連結ピン構造を、典型的な作業機械である油
圧ショベルにおける好適実施形態を図示している添付図
面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0018】図1を参照して説明すると、全体を番号2
で示す油圧ショベルは、機体本体4と、機体本体4に上
下方向に揺動自在に連結された作業装置6とを備えてい
る。作業装置6は、機体本体4に上下方向に揺動自在に
支持されたブーム6a、機体本体4とブーム6aとの間
に介在されたブーム作動シリンダ6b、ブーム6aの先
端に上下方向に揺動自在に支持されたアーム6c、ブー
ム6aとアーム6cとの間に介在されたアーム作動シリ
ンダ6d、アーム6cの先端に上下方向に揺動自在に支
持された作業具であるバケット6e、並びにアーム6c
とバケット6eとの間に介在されたバケットリンク6f
及びバケット作動シリンダ6gを備えている。
【0019】そして本発明に従って構成された、一方の
部材に他方の部材を回動自在にかつ離脱自在に連結する
連結ピン構造8が、一方の部材であるアーム6cに他方
の部材であるバケット6eを着脱自在にかつ迅速に連結
するクイックカプラ装置として備えられている。
【0020】図2〜図4、主として図2を参照して説明
すると、連結ピン構造8は、アーム6cに同一の軸線9
上で摺動自在に配設される一対のピン10、10を備
え、ピン10、10各々には中空部10aが備えられ、
中空部10aにはピン10、10それぞれを軸線9の方
向に移動させる流体圧シリンダ機構である油圧シリンダ
12が備えられている。油圧シリンダ12の伸縮作動に
よってピン10、10各々の先端部はアーム6cから突
出されバケット6eのボス14に挿通する「突出位置
(図2に示す位置)」及びアーム6cの中に引込められ
る「引込位置(図4に示す位置)」の間を移動される。
【0021】アーム6cの先端部には基本的に円筒状に
形成され軸線9の方向に延びるボス16が一体的に備え
られている。ボス16の内径部16aには軸線9上に一
対の円筒の軸受18、18が圧入されて取付けられピン
10の軸受孔20を形成している。ボス16の軸線9方
向の端面の各々と軸受18の端部との間には、軸受孔2
0に外部から土砂などの異物が進入するのを止める周知
のリップシールで構成されるダストシール22がボス1
6の内径部16aに形成された環状溝に取付けられてい
る。さらに、図示は省略されているが、ボス16及び各
々の軸受18にはボス16の外周部から軸受孔20に貫
通する潤滑孔が備えられ、軸受孔20に潤滑用のグリー
スを注入するための周知のグリースニップルがボス16
に取付けられている。
【0022】ボス16の内径部16aには、軸線9方向
の中央部に軸線9に直交して壁状のロッド取付部16b
が形成されている。また、この中央部にはボス16の外
周部からロッド取付部16bの軸線9方向両側に開口す
るボス16の端面側から見て(図3)半月状の切欠部1
6cが形成されている。ロッド取付部16bには軸線9
上に両側に雌ねじを備え貫通するロッド接続孔16dが
形成されている。
【0023】バケット6eのボス14には、アーム6c
のボス16の軸線9方向両端部に位置付けられピン1
0、10各々の先端部が自在に挿通される軸受孔14a
が形成されている。
【0024】ピン10は、円筒の軸線方向の一端を閉じ
た形状に形成されている。ピン10の外径は軸受孔20
に摺動自在に挿通される寸法に仕上げられ、ピン10の
閉じられた端をボス16の端面側にして軸受孔20に挿
通されている。内径部の開口端には雌ねじが形成されて
おり、この雌ねじに円板状のカバー24がその外周部に
形成された雄ねじによって取付けられている。このカバ
ー24によりピン10の内径部の開口端が閉じられピン
10に軸線9方向に延びる中空部10aが形成されてい
る。カバー24には軸線9上に貫通するロッド軸受孔2
4aが形成されている。また、カバー24の外周部には
環状のシール溝が形成されOリングシール25aが、ロ
ッド軸受孔24aには環状のシール溝が形成され摺動リ
ングとOリングとからなる周知のロッドシール25b
が、それぞれ取付けられている。さらにカバー24には
中空部10aと外部を連通する配管接続口24bが形成
されている。
【0025】油圧シリンダ12は、ピン10の中空部1
0aによって形成されるシリンダ室と、シリンダ室10
aに軸線9方向に摺動自在に嵌合されるピストン26
と、一端がピストン26に連結され他端がカバー24の
ロッド軸受孔24aを貫通しボス16のロッド取付部1
6bに固定されるロッド28とを備えている。ピストン
26は円板状に形成され、軸線9上に形成された貫通孔
にロッド28の一端が挿通されナット30によってロッ
ド28に固定されている。ピストン26の外周部には環
状のシール溝が形成され摺動リングとOリングとからな
る周知のピストンシールが27取付けられている。ロッ
ド28の他端の先端部にはロッド取付部16bのロッド
接続孔16dに連結するための雄ねじと六角フランジを
備えた連結部28aが形成されている。ロッド28の軸
心には、一端と他端の間を貫通する流路28bが形成さ
れている。
【0026】かくして、ピン10の中空部であるシリン
ダ室10aは、ピストン26によってヘッド側液室H
(図2)とロッド側液室R(図4)に仕切られ、これら
の液室に圧油を交互に給排することによりロッド28が
伸縮する油圧シリンダ12が構成される。
【0027】上述のように構成された油圧シリンダ12
は、ロッド28の連結部28aをボス16のロッド取付
部16bのロッド接続孔16dにOリングを介在させて
六角フランジの部分を利用してねじ込むことにより、ロ
ッド28がボス16に固定される。この取付作業はボス
16の切欠部16cを通して行われる。
【0028】ロッド側液室R(二個所)には、カバー2
4の配管接続口24bを介して油圧ショベル2の機体本
体4の油圧制御装置に接続されるロッド側配管30が分
岐されてそれぞれ接続されている。また、ヘッド側液室
H(二個所)にはロッド28、28各々の流路28bが
ロッド取付部16bのロッド接続孔16dで連通され油
圧制御装置に接続されるヘッド側配管32が接続されて
いる。ロッド側配管30及びヘッド側配管32は油圧ゴ
ムホースのような周知の可撓配管によって構成されてい
る(図示は簡略化されている)。
【0029】上述のように構成された連結ピン構造8
は、油圧シリンダ12にヘッド側配管30及びロッド側
配管32を介して作動油を給排することにより、以下に
述べるようにピン10が「突出位置」及び「引込位置」
に軸受孔20の中を摺動され移動される。
【0030】(1)ピン「突出位置」:一対のピン1
0、10が軸受孔20に引込んだ状態(図4に示す状
態)において、ヘッド側配管32に圧油を流しロッド2
8の流路28bを介してヘッド側液室Hに供給し、また
ロッド側液室Rの作動油をロッド側配管30を介して排
出すると、ピストン26はロッド28を介しロッド取付
部16bに固定されているから、ピン10、10はそれ
ぞれカバー24とピストン26が当接するまで移動し
(図2に示す状態)先端部は軸受孔20から突出され、
バケット6eの軸受孔14aに挿通される。そして、ア
ーム6cにバケット6eが軸線9を中心に回動自在に連
結される。
【0031】(2)ピン「引込位置」:一対のピン1
0、10の先端部が軸受孔20から突出した状態(図2
に示す状態)において、ロッド側配管30に圧油を流し
ロッド側液室Rに供給し、またヘッド側液室Hの作動油
を流路28b、ヘッド側配管32を介して排出すると、
ピストン26はロッド28を介しロッド取付部16bに
固定されているから、ピン10、10はそれぞれロッド
28の端部のナット30がピン10のシリンダ室10a
の端に当接するまで移動し(図4に示す状態)突出した
先端部はバケット6eの軸受孔14aから引出され軸受
孔20の中に引込まれる。そして、アーム6cとバケッ
ト6eの連結が解除される。
【0032】(3)ピンの移動ストローク:上述のよう
にピン10の移動ストローク(図2にSで示す)は、ピ
ン10の中空部10a及びピストン26それぞれの軸線
9方向の相対長さで規定される。したがって、ピン10
の移動ストロークSはそれらの長さを適宜に設定するこ
とで任意に規定することができる。
【0033】上述したとおりの作業機械の連結ピン構造
8の作用を説明する。
【0034】(1)ピン及び軸受の損傷防止:一対のピ
ン10、10は、その中空部10aに備えられる油圧シ
リンダ12の伸縮により移動されるので、従来のように
作動油の漏れを止めるためのシールをピン10の軸受孔
20の部分に備える必要がない。したがって、従来に比
較して軸受の面積を大きくとることができ、また粘度の
低い作動油でなく粘度の高い軸受用のグリースでピン1
0の摺動部を潤滑することができるから、軸受部分に大
きな力が加わる場合においても、ピン10及び軸受孔2
0の損傷を防止することができる。そして、作動油の外
部への漏れの問題も除くことができる。
【0035】(2)油圧制御装置の損傷防止:また、ピ
ン10を移動させる油圧シリンダ12がピン10の内部
の中空部10aに備えられるので、作動油により出入り
される油圧シリンダ12のロッド28はボス16の外部
に露出することがなく、作動油に土砂など異物の混入す
ることがない。したがって、土砂などの異物が作動油に
混入して油圧制御装置の油圧ポンプ、制御弁などを損傷
させ、また寿命を低下させる問題を防止することができ
る。
【0036】(3)構造がコンパクト:ピン10を移動
させる油圧シリンダ12をピン10の内部に備えるよう
にしたから、アーム6eのような軸線9方向の長さが限
定される部材の中に連結ピン構造8をコンパクトに設け
ることができる。
【0037】以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細
に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の範囲内においてさまざまな変形
あるいは修正ができるものである。
【0038】(1)ロッドの流路:本発明の実施の形態
においては、油圧シリンダ12のヘッド側液室Hにロッ
ド28に形成された流路28bを介してヘッド側配管3
2が、ロッド側液室Rにはその配管接続口24bを介し
てロッド側配管30がそれぞれ接続されているが、図5
に示すようにロッド28にさらに連結部28aの端から
ロッド側液室Rに連通する流路28cを形成し、これに
ロッド側配管30を接続するようにしてもよい。配管接
続口24bを省略することができ、ロッド側配管30を
より簡単にすることができる。
【0039】(2)ピンの中空部にシリンダユニットを
収容:本発明の実施の形態においては、ピン10に備え
られる中空部10aをシリンダ室にして油圧シリンダ1
2が構成されているが、予めユニットに組立てられた油
圧シリンダをピンの中空部に収容するようにしてもよ
い。
【0040】(3)ピンに流路を形成:本発明の実施の
形態においては、ロッド28にヘッド側液室Hに連通す
る流路28bが形成されているが、ピン10自体の外周
部と中空部12aの間にヘッド側液室Hに連通する流路
を形成してもよい。
【0041】(4)ピンの移動ストローク:本発明の実
施の形態においては、ピン10の移動ストロークSは、
ピン10に形成される中空部12a及びピストン10の
軸線9方向の相対長さで規定されているが、ボス16に
ピン10の移動を止めるストッパを設けてストロークを
規制するようにしてもよい。
【0042】(5)他の連結部に適用:本発明の実施の
形態においては、連結ピン構造8は一方の部材のアーム
6cに他方の部材のバケット6eを着脱自在に連結する
部分に適用されているが、図1に示すバケットリンク6
fとバケット6eの連結部など、作業機械において一方
の部材に他方の部材を回動自在にかつ離脱自在に連結す
る任意の部分に適宜に用いることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明に従って構成された作業機械の連
結ピン構造によれば、作動油のような圧力流体によりピ
ンの先端部が軸受孔から突出する「突出位置」と軸受孔
に引込まれる「引込位置」の間を移動される連結ピン構
造において、圧力流体の漏れを止めるためのシールをピ
ンの軸受部分に備える必要のない、また圧力流体に外部
の土砂などの異物が軸受部分を通して混入することがな
いようにした、作業機械の連結ピン構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された連結ピン構造を備え
た典型的な作業機械である油圧ショベルの側面図。
【図2】図1のA−A矢印方向に見た連結ピン構造の拡
大断面図で、一対のピンが「突出位置」に位置付けられ
て示されている。
【図3】図2のB−B矢印方向に見た断面図。
【図4】図2の一対のピンを「引込位置」に位置付けて
示した断面図。
【図5】油圧シリンダのロッドに二つの流路を備える形
態を示した連結ピン構造の部分断面図。
【図6】従来の連結ピン構造の断面図。
【符号の説明】
2:油圧ショベル(作業機械) 6c:アーム(一方の部材) 6e:バケット(他方の部材) 8:連結ピン構造 9:軸線 10:ピン 10a:シリンダ室(中空部) 12:油圧シリンダ(流体圧シリンダ機構) 26:ピストン 28:ロッド 28b:流路 28c:流路 51:ピン 52:ピストン H:ヘッド側液室 R:ロッド側液室 S:ストローク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の部材に同一の軸線上で摺動自在に
    配設される一対のピンが、各々の先端部をこの部材から
    突出させ他方の部材に挿通する突出位置及びこの一方の
    部材の中に引込める引込位置の間で移動され、一方の部
    材に他方の部材が回動自在にかつ離脱自在に連結される
    作業機械の連結ピン構造において、 一対のピンの各々には中空部が備えられ、中空部の各々
    にはそのピンを軸線の方向に移動させる流体圧シリンダ
    機構が備えられている、ことを特徴とする作業機械の連
    結ピン構造。
  2. 【請求項2】 流体圧シリンダ機構は、中空部を軸線の
    方向に延在させて形成されるシリンダ室と、シリンダ室
    に軸線の方向に摺動自在に嵌合されるピストンと、一端
    がピストンに連結され他端がシリンダ室の外に延びて該
    一方の部材に固定されるロッドとを備えている、請求項
    1記載の作業機械の連結ピン構造。
  3. 【請求項3】 シリンダ室は、ピストンによってロッド
    側液室とヘッド側液室とに仕切られ、該ロッドにはシリ
    ンダ室の外からヘッド側液室に連通する流路が形成され
    ている、請求項2記載の作業機械の連結ピン構造。
  4. 【請求項4】 ロッドにはさらに、シリンダ室の外から
    ロッド側液室に連通する流路が形成されている、請求項
    3記載の作業機械の連結ピン構造。
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