JPH11108013A - 伸縮装置 - Google Patents

伸縮装置

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Publication number
JPH11108013A
JPH11108013A JP26965597A JP26965597A JPH11108013A JP H11108013 A JPH11108013 A JP H11108013A JP 26965597 A JP26965597 A JP 26965597A JP 26965597 A JP26965597 A JP 26965597A JP H11108013 A JPH11108013 A JP H11108013A
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JP
Japan
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cylinder
cutter
chamber
peripheral surface
cutter head
Prior art date
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Application number
JP26965597A
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English (en)
Inventor
Akiji Shintaku
章治 新宅
Kazunari Kawai
一成 川合
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体圧シリンダによって被動体を伸縮操作す
る伸縮装置において、この伸縮装置が損傷した場合や、
操作力不足の場合にも、容易に伸縮操作を行うことがで
きるようにする。 【解決手段】 オーバカッタ装置5におけるシリンダ8
の外周面とそのシリンダ8を摺動自在に支持するハウジ
ング7の内周面との間に形成されるチャンバー17内に
別系統の油圧を供給することによりシリンダ8をハウジ
ング7に対して摺動させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧シリンダに
よって被動体を伸縮操作する伸縮装置に関し、例えばシ
ールド掘進機のオーバカッタ装置もしくは親子シールド
掘進機における親シールド機と子シールド機との連結部
材等に適用して好適な伸縮装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シールド掘進機において余掘りを
行う際に使用されるオーバカッタ装置として、例えば実
公平5−42156号公報に記載のものが知られてい
る。この公報に記載のオーバカッタ装置は、図7に示さ
れているように、カッタヘッド101の本体側に設けら
れる筒状のガイド102内にシリンダ103を摺動自在
に嵌挿するとともに、このシリンダ103内にピストン
ロッド104を摺動自在に嵌挿し、かつそのピストンロ
ッド104の基端部をカッタヘッド101の本体側に固
定してなり、前記シリンダ103の先端部にカッタ10
5を取り付けてなる構造とされている。また、前記ピス
トンロッド104の内部にはピストン106によって仕
切られたシリンダ103内の第1圧力室107および第
2圧力室108にそれぞれ圧力油を給排する第1給排通
路109および第2給排通路110が形成されている。
このオーバカッタ装置においては、第1給排通路109
からシリンダ103内の第1圧力室107に圧力油を供
給しつつ第2給排通路110から第2圧力室108の圧
力油を排出すると、カッタ105が突出移動し、第2給
排通路110から第2圧力室108に圧力油を供給しつ
つ第1給排通路109から第1圧力室107の圧力油を
排出すると、カッタ105が引き込まれることになる。
なお、このカッタ105の伸縮操作は、例えば掘進機が
曲線施工する場合や、2基のシールド掘進機を地中接合
する場合などに行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このオ
ーバカッタ装置は、容易に修理のできないカッタヘッド
内に設けられているために、カッタ伸縮用油圧シリンダ
の油圧配管が損傷したり、カッタが地山に拘束されてカ
ッタ伸縮用油圧シリンダの持つ引き込み力だけではその
カッタを引き込むことができないといった不測の事態が
生じたときに、このカッタがカッタヘッド外径から外方
へ突出したままになってしまうという不具合を生じるこ
とになる。この結果、シールド機が正規の施工線形を維
持できなくなったり、地中接合を行うシールド機の場合
には、接合相手側のシールド機のフード部内に自らのカ
ッタヘッドを挿入することができなくなるといった問題
点が発生する。同様に、油圧配管不良の場合には、カッ
タが引き込んだ状態のままになって所要時に突出させる
ことができなくなるという問題点がある。
【0004】また、同様の問題は、親子シールド掘進機
における親シールド機と子シールド機との連結部材を操
作する油圧シリンダや、カッタヘッドに設けられるスリ
ット状の開口部を開閉操作する油圧シリンダ等のカッタ
ヘッド内に配される油圧シリンダのみならず、シールド
ジャッキ,アーティキュレートジャッキ等の他の油圧シ
リンダについても起こり得る。
【0005】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、流体圧シリンダによって被動体を
伸縮操作する伸縮装置において、この伸縮装置が損傷し
た場合や、操作力不足の場合にも、容易に伸縮操作を行
うことができるようにすることを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明による伸縮装置は、
流体圧シリンダによって被動体を伸縮操作する伸縮装置
において、前記流体圧シリンダの伸動作もしくは縮動作
を支援する伸縮支援手段を設けることを特徴とするもの
である。
【0007】本発明においては、被動体を伸縮操作する
流体圧シリンダの油圧配管等が損傷したり、この流体圧
シリンダのみでは操作力が不足したときに、伸縮支援手
段によってその流体圧シリンダの伸縮操作が支援され
る。したがって、この伸縮装置を、例えばシールド掘進
機のオーバカッタ装置に用いた場合に、流体圧シリンダ
の縮側の油圧配管が損傷したときや、カッタが地山に拘
束されることにより流体圧シリンダの持つ引き込み力だ
けでは縮めることができなくなったときにも、カッタヘ
ッド外径からオーバカッタが突出したままとなって正規
の施工線形を維持できなくなる事態の発生を回避するこ
とができる。また、この伸縮装置を、例えば地中接合を
行うシールド機に用いた場合に、自らのオーバカッタを
カッタヘッド内に引き込んでそのカッタヘッドを相手方
シールド機のフード部内に挿入する際にも、このオーバ
カッタが突出したままとなって地中接合が不能になると
いった事態の発生も回避することができる。このよう
に、本発明の伸縮装置は、カッタヘッド内のように作業
者によって簡単に修理のできない部位に用いられるシリ
ンダに適用するのが特に好適である。なお、この伸縮装
置は、これ以外に、親子シールド掘進機における親シー
ルド機と子シールド機との連結部材を操作する油圧シリ
ンダや、カッタヘッドに設けられるスリット状の開口部
を開閉操作する油圧シリンダ等のカッタヘッド内に配さ
れる油圧シリンダのほか、シールドジャッキ,アーティ
キュレートジャッキ等の他の油圧シリンダ等に対しても
適用することができる。
【0008】本発明において、前記伸縮支援手段は、前
記流体圧シリンダにおける摺動体の外周面とその摺動体
を摺動自在に支持するハウジングの内周面との間に形成
されるチャンバー内に流体圧を供給することにより前記
摺動体を前記ハウジングに対して摺動させるように構成
されるものとすることもできる。このような構成によれ
ば、元々ある流体圧シリンダに対して、その外径を少し
大きくするだけで全長を変えずに伸縮支援手段を組み込
むことができるので、伸縮装置を全体としてコンパクト
にし、小口径〜中口径のシールド機に対しても容易に適
用することが可能となる。
【0009】この場合、前記伸縮支援手段は、前記被動
体の縮動作方向にのみ前記摺動体を摺動させるものとす
ることができる。この伸縮装置を、例えばシールド掘進
機のオーバカッタ装置に用いた場合には、流体圧シリン
ダの引き込み不能の事態の発生が最も危惧すべき点であ
るから、前記伸縮支援手段を被動体の縮動作方向のみの
操作を支援するように構成するのが好ましい。
【0010】また、前記伸縮支援手段は、前記流体圧シ
リンダとは別の他の流体圧シリンダであって、これら2
つの流体圧シリンダが直列に配置されてなるものとする
ことができる。このように2つの流体圧シリンダを直列
に配置するようにすれば、元々ある流体圧シリンダに大
きな加工を施さなくてもそのまま利用することができる
ので、この伸縮支援手段の構成を簡単に付加することが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明による伸縮装置の具
体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明す
る。
【0012】(第1実施例)第1実施例は、本発明の伸
縮装置をシールド掘進機のオーバカッタ装置に適用した
例に関するものである。図1に、この第1実施例に係る
シールド掘進機の正面図が、図2に、同実施例における
オーバカッタ装置の部分断面図がそれぞれ示されてい
る。
【0013】本実施例のシールド掘進機において、シー
ルドフレームの前面に回転自在に設けられるカッタヘッ
ド1には、スリット2を有する面板3がカッタスポーク
4の骨組みに取り付けられており、カッタスポーク4に
は複数基(本実施例では4基)のオーバカッタ装置5が
設けられ、面板3には複数基(本実施例では4基)の予
備オーバカッタ装置6が設けられている。
【0014】次に、本実施例のオーバカッタ装置5の詳
細構造を図2によって説明する。
【0015】このオーバカッタ装置5は、カッタヘッド
1の本体側に固定される筒状のハウジング7と、このハ
ウジング7の内周側に配されるシリンダ(摺動体)8と
を備える構造とされている。前記シリンダ8には、外側
端面にカッタ9が固着され、内方側に形成されるシリン
ダ室10内に、ピストン11と一体に形成されるロッド
12が挿入されている。このロッド12の基端部は、カ
ッタヘッド1の本体側に一体に設けられるブラケット1
3にセットピン14を介して枢支されている。また、前
記ロッド12の内部にはピストン11によって仕切られ
たシリンダ8内の第1シリンダ室10aおよび第2シリ
ンダ室10bにそれぞれ圧力油を給排する第1給排通路
15および第2給排通路(図示せず)がそれぞれ形成さ
れている。なお、符号16にて示されるのは、シリンダ
8、言い換えればカッタ9の突出ストロークを検知する
ストロークセンサである。
【0016】本実施例においては、前述のような構成に
加えて以下に説明するような伸縮支援手段が設けられて
いる。すなわち、前記シリンダ8は、基端部側が太径で
先端部側が細径になるように段突き形状とされる一方、
前記ハウジング7は、略中央部に内方へ向かう突出部が
形成されてなる形状とされ、これによってシリンダ8の
先端部側の外周面とハウジング7の基端部側の内周面と
の間にチャンバー(空間部)17が形成されるようにさ
れ、このチャンバー17内に加圧ポート18から別系統
の圧力油が供給されるようになっている。
【0017】また、前記シリンダ8の先端部側の外周面
にはブッシュ19が介挿されるとともに、最先端部には
キャップ20が被嵌されている。なお、ハウジング7お
よびキャップ20の内周面とシリンダ8との摺接面に
は、油圧用シール,土砂シール等の各種シール21が介
挿されている。
【0018】このように構成されるオーバカッタ装置5
において、屈曲トンネルを掘削する際の余掘り時もしく
は地中接合用のシールド掘進機等においてカッタヘッド
外径より大きな径の掘削を行う時には、圧力油を第1給
排通路15からシリンダ8内の第1シリンダ室10a内
に供給するとともに、第2給排通路から第2シリンダ室
10b内の圧力油を排出すると、カッタ9がカッタヘッ
ド1の掘削外径より外方へ(実線位置から鎖線位置ま
で)突出移動される。一方、このカッタ9をカッタヘッ
ド1内に引き込むには、圧力油を第2給排通路からシリ
ンダ8内の第2シリンダ室10b内に供給するととも
に、第1給排通路15から第1シリンダ室10a内の圧
力油を排出すれば良い。
【0019】また、カッタ9を図2の鎖線位置まで突出
させた状態で、シリンダ8内の第2シリンダ室10b内
に圧力油を供給する油圧配管が損傷したときや、カッタ
9が地山に拘束されることにより前記第2シリンダ室1
0bに供給される油圧力のみではカッタ9を引き込むこ
とができなくなったときには、加圧ポート18からチャ
ンバー17内に別系統から圧力油を供給する。このよう
にすることにより、油圧配管が損傷した場合にもカッタ
9を縮めることができる。また、カッタ9が地山に拘束
された場合にも、通常のカッタ伸縮用の油圧力による引
き込み力に加えて、発生する引き込み力を倍増させるこ
とができるので、カッタ9を容易に縮めることができ
る。
【0020】本実施例によれば、従来のオーバカッタ装
置の外径を少し大きくするだけで全長を変えずに伸縮支
援手段を組み込むことができ、この伸縮支援手段を組み
込んでも全体として装置が大型化することがなく、小口
径〜中口径のシールド機に対しても容易に適用すること
ができるという効果を奏するものである。
【0021】本実施例においては、オーバカッタ装置5
の縮み側に作動される伸縮支援手段を設けたものを説明
したが、この伸縮支援手段は、オーバカッタ装置5の伸
び側に作動される構造とすることもできる。図3に示さ
れるのは、このような伸び側に作動される本実施例の変
形例である。この例では、シリンダ22の形状が基端部
側が細径で先端部側が太径になるように段突き形状とさ
れるとともに、ハウジング23の形状が基端部側が太径
になるような形状とされ、シリンダ22の細径側の外周
面とハウジング23の細径側の内周面との間にチャンバ
ー24が形成されるようにされ、かつそのチャンバー2
4内に加圧ポートから別系統の圧力油が供給されるよう
になっている。これ以外の点については本実施例の構成
等と基本的に異なるところがないので、第1実施例と共
通する部分については図に同一符号を付すに留めてその
詳細な説明は省略することとする。
【0022】(第2実施例)図4には、本発明の第2実
施例に係るオーバカッタ装置(一部破断して示す正面図
(a)および側面方向断面図(b))が示されている。
【0023】本実施例のオーバカッタ装置25において
は、ハウジング26内にシリンダ27が摺動自在に嵌挿
され、このシリンダ27内にピストンと一体のロッド2
8が摺動自在に嵌挿され、このロッド28の基端部がカ
ッタヘッド29の本体に枢支されるとともに、シリンダ
27の先端面にカッタ30が装着されてなる構造とされ
ている。また、このオーバカッタ装置25と直列に伸縮
支援手段としての支援用油圧シリンダ装置31が配され
ている。
【0024】この支援用油圧シリンダ装置31は、シリ
ンダ32とそのシリンダ32内にピストンと一体に摺動
自在に嵌挿されるロッド33を備え、このロッド33の
基端部が、カッタヘッド29の本体側に固着される取付
板34上に固定されるブラケット35にセットピン36
を介して枢支されている。また、前記オーバカッタ装置
25のシリンダ27と支援用油圧シリンダ装置31のシ
リンダ32とは2本の連結部材37,37によって連結
されている。各連結部材37は、その端部がそれぞれ各
シリンダ27,32に枢支されるとともに、中央部の下
面が前記取付板34の上面に当接して回り止めされた構
造とされている。
【0025】このように構成されているので、通常動作
時にカッタ30の突出操作もしくは引き込み操作を行う
際には、支援用油圧シリンダ装置31を自由に作動でき
る状態にして、シリンダ27のシリンダ室内に圧力油を
給排すれば良い。
【0026】一方、カッタ30を突出させた状態で、シ
リンダ27に圧力油を供給する油圧配管が損傷したとき
や、カッタ30が地山に拘束されることによりシリンダ
27に供給される油圧力のみではカッタ30を引き込む
ことができなくなったときには、支援用油圧シリンダ装
置31のシリンダ32内に別系統から圧力油を供給して
オーバカッタ装置25の支援を行う。こうして、油圧配
管の損傷時にもカッタ30を縮めることが可能となる。
また、カッタ30が地山に拘束された場合にも、通常の
カッタ伸縮用の油圧力による引き込み力に加えて、発生
する引き込み力を倍増させることができるので、カッタ
30を容易に縮めることができる。なお、オーバカッタ
装置25の伸び側の動作についても同様である。
【0027】本実施例によれば、2つの油圧シリンダを
直列に配置するように構成されているので、元々ある油
圧シリンダに大きな加工を施さなくてもそのまま利用し
て、伸縮支援手段を簡単に付加することができるという
効果を奏するものである。
【0028】(第3実施例)先の第1および第2実施例
においては、本発明の伸縮装置をオーバカッタ装置に適
用したものを説明したが、本第3実施例は、本発明を親
子シールド掘進機における親シールド機と子シールド機
のカッタヘッド連結部材(回転力伝達機構)に適用した
例に関するものである。図5に、この第3実施例に係る
親子シールド掘進機の正面図が、図6に、同実施例にお
ける回転力伝達機構の断面図がそれぞれ示されている。
【0029】本実施例の親子シールド掘進機は、親シー
ルド機と、この親シールド機の機内から発進できるよう
にその機内に同心的に収容される子シールド機とにより
構成されている。親シールド機においては、環状の親カ
ッタヘッド40が中心軸回りに回転自在に支承され、子
シールド機においては、略円板状の子カッタヘッド41
が子カッタヘッド用駆動モータにより回転駆動されるよ
うになっている。
【0030】前記親カッタヘッド40と子カッタヘッド
41との間には、子カッタヘッド41側の回転トルクを
親カッタヘッド40側へ伝達するための回転力伝達機構
42が設けられている。次に、この回転力伝達機構42
の詳細構造について説明する。
【0031】この回転力伝達機構42は、子カッタヘッ
ド41の本体側に固定される筒状のハウジング43と、
このハウジング43の内周側に配されるトルク伝達用の
シリンダ44とを備えるとともに、このシリンダ44に
対応して親カッタヘッド40の内周側に形成される凹部
45と、前記シリンダ44をその凹部45に係合させる
係合部材46とを備える構造とされている。
【0032】前記シリンダ44は、円柱状のロッドの先
端部に先窄まりの円錐テーパ形状部44aを有してな
り、内方側に形成されるシリンダ室47内に、ピストン
48と一体に形成されるロッド49が挿入されてなる構
成とされている。このロッド49の基端部は、子カッタ
ヘッド41の本体側に一体に設けられるブラケット50
にセットピン51を介して枢支されている。また、前記
ロッド49の内部にはピストン48によって仕切られた
シリンダ44内の第1シリンダ室47aおよび第2シリ
ンダ室47bにそれぞれ圧力油を給排する第1給排通路
52および第2給排通路(図示せず)がそれぞれ形成さ
れている。
【0033】前記シリンダ44は、基端部側が太径で先
端部側が細径になるように段突き形状とされる一方、前
記ハウジング43は、略中央部に内方へ向かう突出部が
形成されてなる形状とされ、これによってシリンダ44
の先端部側の外周面とハウジング43の基端部側の内周
面との間にチャンバー53が形成されるようにされ、こ
のチャンバー53内に図示されない加圧ポートから別系
統の圧力油が供給されるようになっている。また、前記
シリンダ44先端部側の外周面にはブッシュ54が介挿
されるとともに、最先端部にはキャップ55が被嵌され
ている。
【0034】一方、前記係合部材46は、外周側がスラ
ストプレート56に受支されるとともに、回転方向前後
部にラバーパッド57が固着されてなるスライドボック
ス58を備え、かつそのスライドボックス58の内周面
に嵌合するように配され、外周面が球面形状で内周面が
前記シリンダ44の先端部に嵌合する円錐テーパ穴形状
の球面軸受59を備えている。
【0035】このような構成において、大口径トンネル
を掘削する際には、親シールド機と子シールド機とを図
示されない本体連結ピンで互いに連結して一体化すると
ともに、圧力油を第1給排通路52からシリンダ44内
の第1シリンダ室47a内に供給するとともに、第2給
排通路から第2シリンダ室47b内の圧力油を排出する
と、シリンダ44が伸長してその先端部の円錐テーパ形
状部44aが親カッタヘッド40側に配設される球面軸
受59の円錐テーパ穴に係合する。この状態で子カッタ
ヘッド用駆動モータにより子カッタヘッド41および親
カッタヘッド40を同時に回転させながら、親シールド
機と子シールド機とを一体に掘進させて大口径トンネル
を掘削する。
【0036】また、この大口径トンネルに連続して小口
径トンネルを掘削する際には、回転力伝達機構42のシ
リンダ44を収縮させてその先端部の円錐テーパ形状部
44aを親カッタヘッド40の球面軸受59から抜き出
すことにより親カッタヘッド40と子カッタヘッド41
との間を切り離す。そして、この状態で子カッタヘッド
41のみを回転させながら子シールド機を掘進させる。
【0037】円錐テーパ形状部44aが親カッタヘッド
40の球面軸受59に係合した状態で、シリンダ44内
の第2シリンダ室47b内に圧力油を供給する油圧配管
が損傷したときや、第2シリンダ室47bに供給される
油圧力のみではシリンダ44を引き込むことができなく
なったときには、加圧ポート18からチャンバー53内
に別系統の圧力油を供給する。このようにすることによ
り、油圧配管が損傷した場合にも円錐テーパ形状部44
aと球面軸受59との係合状態を解除することができ
る。また、引き込み力不足でシリンダ44を引き込むこ
とができなくなった場合にも、通常のシリンダ伸縮用の
油圧力による引き込み力に加えて、発生する引き込み力
を倍増させることができるので、シリンダ44を容易に
縮めることができる。
【0038】本実施例の説明では、回転力伝達機構42
の縮み側に作動される伸縮支援手段を設けたものとした
が、この伸縮支援手段は、図3に示されるものと同様の
構造を採用すれば、回転力伝達機構42の伸び側に作動
される構造とすることもできる。また、この親子シール
ド掘進機における回転力伝達機構についても、前記第2
実施例と同様の構造によって、2つの油圧シリンダを直
列配置した構造を採用することができる。
【0039】前記各実施例では、本発明の伸縮装置を、
オーバカッタ装置もしくは親子シールド機の連結部材に
適用したものを説明したが、本発明はその他、カッタヘ
ッド内に設けられるスリット状の開口部を開閉操作する
油圧シリンダのほか、シールドジャッキ,アーティキュ
レートジャッキ等の他の油圧シリンダ等の伸縮装置に対
しても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1実施例に係るシールド掘進機の正
面図である。
【図2】図2は、第1実施例におけるオーバカッタ装置
の部分断面図である。
【図3】図3は、第1実施例の変形例に係るオーバカッ
タ装置の部分断面図である。
【図4】図4は、第2実施例に係るオーバカッタ装置を
一部破断して示す正面図(a)および側面方向断面図
(b)である。
【図5】図5は、第3実施例に係る親子シールド掘進機
の正面図である。
【図6】図6は、第3実施例における回転力伝達機構の
断面図である。
【図7】図7は、従来のオーバカッタ装置を示す断面図
である。
【符号の説明】
1,29 カッタヘッド 5,25 オーバカッタ装置 7,23,26,43 ハウジング 8,22,27,32,44 シリンダ(摺動体) 9,30 カッタ 10,47 シリンダ室 11,48 ピストン 12,28,33,49 ロッド 15,52 第1給排通路 17,24,53 チャンバー 18 加圧ポート 31 支援用油圧シリンダ装置 37 連結部材 40 親カッタヘッド 41 子カッタヘッド 42 回転力伝達機構 45 凹部 46 係合部材 58 スライドボックス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧シリンダによって被動体を伸縮操
    作する伸縮装置において、前記流体圧シリンダの伸動作
    もしくは縮動作を支援する伸縮支援手段を設けることを
    特徴とする伸縮装置。
  2. 【請求項2】 前記伸縮支援手段は、前記流体圧シリン
    ダにおける摺動体の外周面とその摺動体を摺動自在に支
    持するハウジングの内周面との間に形成されるチャンバ
    ー内に流体圧を供給することにより前記摺動体を前記ハ
    ウジングに対して摺動させるように構成されるものであ
    る請求項1に記載の伸縮装置。
  3. 【請求項3】 前記伸縮支援手段は、前記被動体の縮動
    作方向にのみ前記摺動体を摺動させるものである請求項
    2に記載の伸縮装置。
  4. 【請求項4】 前記伸縮支援手段は、前記流体圧シリン
    ダとは別の他の流体圧シリンダであって、これら2つの
    流体圧シリンダが直列に配置されてなるものである請求
    項1に記載の伸縮装置。
JP26965597A 1997-10-02 1997-10-02 伸縮装置 Pending JPH11108013A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102562083A (zh) * 2012-03-15 2012-07-11 中交天和机械设备制造有限公司 可推出式滚刀
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