JP4574184B2 - 流体配管装置およびそれを用いたシールド掘削機 - Google Patents

流体配管装置およびそれを用いたシールド掘削機 Download PDF

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Description

本発明は、分離可能な流体配管装置およびそれを用いたシールド掘削機に関する。
圧油等の作動流体を用いてアクチュエータを動かす構造を有する機械においては、構造物の中に流体配管が多数存在するが、これらの配管を途中で分離すべき状況が生じ得る。このような事例について、トンネル掘削のために用いられる親子シールド掘削機の構造に基づいて以下に説明する。
親子シールド掘削機は、親シールドの内部に小径の子シールドを備える構造であり親子一体で所定区間のトンネルを掘削したあと、親シールドの内部から子シールドを発進させてトンネルを掘削していくものである。すなわち、親子シールド掘削機は、一台で大径のトンネルに続けて小径のトンネルを構築することができる機械である。
図8、図9、図10は親子シールド掘削機の構造の一例を示す図である。図8は親シールド掘進時(親子一体での掘進時)の縦断面図、図9は親シールドから子シールドが分離発進する状態での縦断面図、図10は親シールド掘進時の正面図である。親子シールド掘削機100は、親シールド本体102内に子シールド本体103が格納した構造となっている。子シールド本体103の前側には、子シールド用カッタヘッド105が回転自在に支持されており、子シールド用カッタヘッド105は子シールド本体103内に設けた電動モータ108により駆動されて回転する。子シールド用カッタヘッド105の外周には親シールド用カッタヘッド104が設けられ、親シールド用カッタヘッド104は親シールド本体102に回転自在に支持される。
子シールド用カッタヘッド105の外周には、径方向に伸張して親シールド用カッタヘッド104に係合可能なトルク伝達ロッド110が設けられる。トルク伝達ロッド110により子シールド用カッタヘッド105と親シールド用カッタヘッド104を係合すれば、子シールド本体103内に設けた電動モータ108により、親シールド用カッタヘッド104は子シールド用カッタヘッド105と一体で回転することができる。
なお、図中、符号120で示されるのはコピーカッタ装置であり、カッタヘッドの径方向外側に突出して掘削径を拡大するための装置である。図8〜図10に示される例では、コピーカッタ装置120は親シールド掘進時と子シールド掘進時とで同一のものを使用するようになっており、コピーカッタ装置120全体が子シールド用カッタヘッド105内に設けられたロングストロークのジャッキ120Jにより進退する構造となっている。すなわち、親シールド掘進時には、ジャッキ120Jを伸張してコピーカッタ装置120全体を親シールド用カッタヘッド104内に移動せしめ、子シールド掘進時には、ジャッキ120Jを縮めてコピーカッタ装置120全体を子シールド用カッタヘッド105内に格納するようになっている。上述の親子シールドの例では、親シールド用カッタヘッド104内に油圧アクチュエータは存在せず、親シールド用カッタヘッド104内に流体配管は存在しない。
ところで、上述の例とは異なり、親シールド用カッタヘッド内に流体配管を設けざるを得ない場合がある。親シールド用カッタヘッドは、その直径が5メートル以上に及ぶドーナツ型の形状であり、親シールド本体に対し相対的に回転運動するものであるため、親シールド用カッタヘッドと親シールド本体との間で直接油圧配管を行うことが困難である。したがって、配管は子シールド本体側から一旦子シールド用カッタヘッドを経由して親シールド用カッタヘッドへとつなぐことが望ましい。また、その配管は、子シールドが親シールドから発進する際に、親シールド用カッタヘッドと子シールド用カッタヘッドとの間で分離できる構造とする必要がある。
特許文献1には、親シールド用カッタヘッドと子シールド用カッタヘッドとの間に設けられる分離可能な配管装置が開示されている。図11は、公知技術としての特許文献1に開示される流体配管装置の構造を示す図である。特許文献1には、外周カッタ(親シールド用カッタヘッドに相当する。)に外周カッタ内部の油圧機器用の外周マニホールド122を設け、内周カッタ(子シールド用カッタヘッドに相当する。)に内周マニホールド121を進退自在に設ける構成が示されている。内周マニホールド121の端部には、油吸排通路の数だけ凸部Tが設けられ、外周マニホールドの端部にはそれに対応する凹部Oが設けられており、前記凹部Oと凸部Tとが係合離脱可能なように、内周マニホールド121が分離ジャッキ150により進退可能な構造とされている。外周マニホールド122と外周カッタ内部の油圧機器とはゴムホースGで接続され、内周マニホールド121に接続された油圧ホースHは、カッタの回転軸を通じて子シールド本体側に引きこまれている。
特許文献1のこの構成によれば、大径シールド(親シールドに相当する。)と小径シールド(子シールドに相当する。)とが一体であるときには内周カッタと外周カッタとの間の圧油の給排が可能であるとともに、小径シールドを大径シールドから発進する際には、両マニホールドを切り離すことによって配管を分離することが可能となる。
特許第3314586号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される技術には、改善すべきいくつかの課題がある。以下にこれを列記する。
1)複数の流路を単に並列に並べただけの構造であり、流路の数だけ凹部と凸部からなる接続部が必要であるため、接続すべき配管の数が増えるとマニホールド自体が非常に大きなものとなる。
2)内周マニホールドと外周マニホールドとが相対的に少しでもねじれているとマニホールド同士を接続することができない。このため、カッタヘッドへのマニホールドの取り付けに高い精度が要求される。
3)装置全体の長手方向寸法が大きい。
4)内周マニホールドを分離ジャッキで移動させると、内周マニホールドに接続された油圧ホースも移動する構造であるため、油圧ホースの長さには余裕を持たせておく必要がある。しかし、油圧ホースの長さに余裕があるということは、油圧ホースにたるみが生じるということである。回転物であるカッタヘッド内に配された高圧の油圧ホースのたるみは、こすれなどによるホースの損傷の原因となるため好ましくない。
本発明は上記課題に着目してなされたものであり、上記課題の少なくとも1つを解決することのできる油圧配管装置と、その油圧配管装置を有効に用いたシールド掘削機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願の第1発明に係る流体配管装置は、(a)複数系統の流体の通路を有する第1の部材と、前記第1の部材の前記各流体通路にそれぞれ対応する複数系統の流体の通路を有する第2の部材とからなり、(b)前記第1の部材と前記第2の部材とは、それぞれ、互いに接続されることにより前記複数系統の各通路に開口する同軸の円環状の複数の流路を形成する接続部を有し、(c)前記接続部における前記各円環状の流路どうしは、前記接続部に同軸に配された複数のシールにより区画されるとともに、前記第1の部材と前記第2の部材との接続方向において異なる位置に形成されることを特徴とする。
本願の第2発明に係る流体配管装置は、上記第1発明の流体配管装置において、前記接続部に形成される円環状の複数の流路のうち少なくとも1つが、同一のシール径を持つ1組のシールにより区画されて形成されるものであることを特徴とする。
本願の第3発明に係る流体配管装置は、上記第1発明または第2発明の流体配管装置において、前記第1の部材と前記第2の部材の少なくとも一方が、両部材の接続方向と直交する方向の変位を許容するよう弾性支持されるものであることを特徴とする。
本願の第4発明に係る流体配管装置は、上記第1から第3のいずれかの発明に係る流体配管装置において、(d)前記第1の部材は、シリンダ体と、前記シリンダ体に対して摺動可能なロッド体により構成され、流体の給排により前記ロッド体が前記シリンダ体に対して伸縮する流体シリンダ構造とされ、(e)前記シリンダ体に、前記ロッド体の伸縮用の流体配管を接続するための第1の配管接続部と、前記第1の部材と前記第2の部材との間で授受する複数系統の流体の配管を接続するための第2の配管接続部とが設けられることを特徴とする。
本願の第5発明に係る流体配管装置は、上記第4発明に係る流体配管装置において、(f)前記第1の部材における、前記第1の部材と前記第2の部材との間で授受する複数系統の流体の通路のうち少なくとも1つが、前記シリンダ体に設けられて前記ロッド体との摺動面に開口するシリンダ側通路と、前記ロッド体に設けられて前記シリンダ体との摺動面に開口するロッド側通路とからなり、(g)前記シリンダ体における前記シリンダ側通路の摺動面への開口の周囲、もしくは、前記ロッド体における前記ロッド側通路の摺動面への開口の周囲の少なくともいずれか一方に円環状の溝を形成し、(g)前記円環状の溝が形成されていない側の通路は、前記ロッド体が前記シリンダ体に対して伸びて前記第2の部材に接続した状態のときに前記前記円環状の溝に向けて開口するよう形成されるものであることを特徴とする。
本願の第6発明に係る流体配管装置は、(a)複数系統の流体の通路を有する第1の部材と、前記第1の部材の前記各流体通路にそれぞれ対応する複数系統の流体の通路を有する第2の部材とからなり、(b)前記第1の部材と前記第2の部材とは、それぞれ、互いに接続されることにより前記複数系統の各通路に対応する複数の流路を形成する接続部を有し、(c)前記接続部における前記各流路どうしは、前記接続部に同軸に配された複数のシールにより区画され、(d)前記第1の部材は、シリンダ体と、前記シリンダ体に対して摺動可能なロッド体により構成され、流体の給排により前記ロッド体が前記シリンダ体に対して伸縮する流体シリンダ構造とされ、(e)前記シリンダ体に、前記ロッド体の伸縮用の流体配管を接続するための第1の配管接続部と、前記第1の部材と前記第2の部材との間で授受する複数系統の流体の配管を接続するための第2の配管接続部とが設けられることを特徴とする。
発明はシールド掘削機に関するものであり、親シールドから子シールドが分離可能な親子シールド掘削機において、子シールド用カッタヘッド内の流体配管と親シールド用カッタヘッド内の流体配管とが、上記第1から第の発明のいずれかに係る流体配管装置を用いて連結されることを特徴とする。
発明もまたシールド掘削機に関するものであり、第発明に係る親子シールド掘削機において、前記流体配管装置が、親シールド用カッタヘッドと子シールド用カッタヘッドとの間のトルクの伝達を行うための装置を兼ねるものであることを特徴とする。
第1、6発明によれば、前記特許文献1に開示される構造に比べて、装置を小型化することができる。特にこの効果は、接続すべき配管の数が多くなるほど顕著となる。また、第1の部材と第2の部材とがねじれていても両者を接続することができる。
第2発明によれば、第1の部材と第2の部材との接続部における、同一のシール径を持つ1組のシールにより区画される流路においては、この流路を流れる流体の圧力による力によって、第1の部材と第2の部材とが分離することがない。したがってこの流路に高圧の流体が流れるときでも、第1の部材と第2の部材とが分離しないようにおさえておく必要がなくなる。
第3発明によれば、第1の部材と第2の部材とが多少傾いて取り付けられていたとしても両部材の接続が可能となる。
第4、6発明によれば、第1の部材と第2の部材とが接続、分離いずれの状態にあっても、配管接続部に接続された油圧ホースは動かないため、油圧ホースがたるむことはない。また、上記特許文献1に開示されるように分離ジャッキを別に設ける構成に比べ、長手方向寸法をはるかに小さなものとすることができる。
第5発明によれば、ロッド体を縮めて第1の部材と第2の部材とを分離すれば、ロッド側通路とシリンダ側通路とは区画されるため、第1の部材側で流体通路が遮断されることとなる。このため、第1の部材側には通路遮断のためのバルブを必要としない。また、第1の部材と第2の部材とが接続された状態であれば、第1の部材のロッド体が第2の部材に対して回転しても、第1の部材と第2の部材との間の流体通路の連通状態は保たれる。
第1から第の発明に係る流体配管装置は、前述した各発明の効果により、親シールドのカッタヘッドと子シールドのカッタヘッドとの間の流体配管に用いるのに好適である。第発明によれば、第1から第の発明の効果に加え、狭隘なカッタヘッド内部を有効に活用することができる。
さらに、第1から第の発明に係る流体配管装置は、その構造上、機能的にも強度的にも親子シールド掘削機における親と子の2つのカッタヘッド間のトルク伝達装置に要求されるスペックを満たすよう製作することが容易である。したがって第発明によれば、親子シールド掘削機において、流体配管装置がトルク伝達装置を兼ねるものであるため、カッタヘッド内部の装置構成を大幅に簡素化することができる。
以下、本発明に係る流体配管装置と、それを用いたシールド掘削機の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る流体配管装置を搭載した親子シールド掘削機の親シールド掘進時における縦断面図であり、図2はその正面図である。また、図3は本発明の一実施形態に係る流体配管装置を搭載した親子シールド掘削機の子シールド掘進時における縦断面図であり、図4はその正面図である。
本実施形態における親子シールド掘削機1は、親シールド掘進時(親子一体での掘進時)において、図1、図2に示すような構造となっている。親シールド本体2は、親シールド前胴部2iと親シールド後胴部2iiとから成り、親シールド前胴部2iと親シールド後胴部2iiとは、中折れジャッキ16により屈曲可能に連結されている。
親シールド前胴部2iは内部に円筒状の空間を有しており、この円筒状の空間には子シールド本体3の一部である子シールド第1前胴部3iが格納されてストッパ9により固定されている。子シールド第1前胴部3iの前部には子シールド用カッタヘッド5がセンターシャフト7を介して回転自在に支持される。また、子シールド用カッタヘッド5の外周側を取り囲むように、親シールド用カッタヘッド4が支持部材6を介して親シールド前胴部2iの前部に回転自在に支持される。
親シールド用カッタヘッド4の内部には油圧アクチュエータである親シールド用コピーカッタ装置11が2基設けられる。また、子シールド掘進時にのみ使用されるものであるが、図4に示されるように、子シールド用カッタヘッド4の内部にも油圧アクチュエータである子シールド用コピーカッタ装置12が2基設けられている。親シールド用カッタヘッド4および子シールド用カッタヘッド5には、ともにその前面に、掘削を補助する液体の吐出口である添加材吐出口13が複数設けられている。さらに、子シールド用カッタヘッド5の内部には、子シールド用カッタヘッド5と親シールド用カッタヘッド4との間で流体(圧油や添加材)の授受を行うための流体配管装置20が設置されている。本発明の特徴部分であるこの流体配管装置20の構造の詳細については後述する。
親シールド前胴部2i内には、親シールド用カッタヘッド4を駆動するためのカッタ回転用油圧モータ8が複数基(1基のみ図示)設けられる。また、親シールド前胴部2i内の下部には、掘削した土砂を排出するためのスクリューコンベア10が設置されている。親シールド後胴部2ii内には、掘削したトンネルの覆工部材となるセグメントを組みたてるためのエレクタ14や、組み立てたセグメントに反力をとってシールド掘削機を前進させるためのシールドジャッキ15が設けられている。シールド掘削機の後方には、図示せぬ油圧ユニットが設置されており、カッタ回転用油圧モータ8や親シールド用コピーカッタ装置11、エレクタ14、シールドジャッキ15、中折れジャッキ16などの油圧アクチュエータに圧油を供給している。
親シールド用カッタヘッド4内の流体の配管、すなわち、親シールド用コピーカッタ装置11に接続する油圧配管や、親シールド用カッタヘッド4の添加材吐出口13に接続する添加材用の配管は、流体配管装置20を介して子シールド用カッタヘッド5内の配管に接続される。さらに、それらはセンターシャフト7を通って図示せぬスイベルジョイントを介して子シールド本体3内へ導かれ、シールド掘削機後方の油圧ユニットや添加材ポンプ(図示せず)に接続されている。
なお、流体配管装置20は、子シールド用カッタヘッド5の回転トルクを親シールド用カッタヘッド4に伝達する装置(図8〜図10におけるトルク伝達ロッド110に相当する)を兼ねているので、流体配管装置20の連結により子シールド用カッタヘッド5と親シールド用カッタヘッド4とは、機械的にも連結されてトルクを伝達することが可能となっている。流体配管装置20の詳細については後述する。
以上のような構造により、本実施形態に係る親子シールド掘削機1は、親シールド掘進時においては、カッタ回転用油圧モータ8により親シールド用カッタヘッド4と子シールド用カッタヘッド5とを一体で回転させてトンネルを掘削することができる。また、掘削中、親シールド用コピーカッタ装置11を作動させることができるとともに、子シールド用カッタヘッド5、親シールド用カッタヘッド4の両方の添加材吐出口13から、地中に向けて添加材を吐出することができる。
子シールド掘削機は、親シールド掘削機から分離されて単独で掘削する際には、図3、4に示すような状態となる。子シールド第1前胴部3iにはカッタ回転用油圧モータ8が複数基(1基のみ図示)設置される。なお、このカッタ回転用油圧モータ8は、親シールド掘進の完了後に、親シールド掘削機側から移設されるものである。また、子シールド第1前胴部3iの後部には子シールド第2前胴部3iiが取着され、子シールド第2前胴部3iiの後方には中折れジャッキ17を介して子シールド後胴部3iiiが屈曲可能に取り付けられる。これら子シールド第2前胴部3ii、子シールド後胴部3iii等は、親シールド掘進完了後に親シールド本体2内で組み立てられるものであり、子シールド本体3は、これら子シールド第1前胴部3i、子シールド第2前胴部3ii、子シールド後胴部3iiiにより構成されている。
子シールド本体3内には、親シールド掘進時におけるスクリューコンベア10に替えて、掘削土砂を排出するための送排泥管18が設置される。子シールド本体3内にはまた、親シールド掘削機と同様に、シールドジャッキ58、エレクタ19も設置される。なお、これらの装置の設置もまた、親シールド掘進完了後に親シールド本体2内で行われる。
子シールド本体3内と子シールド用カッタヘッド5内とを結ぶ流体配管は、親シールド掘進時と変わるところはない。ただ、流体配管装置20により、親シールド用カッタヘッド4に接続されていた配管が分離されるのみである。流体配管装置20の分離に伴ない、子シールド用カッタヘッド5と親シールド用カッタヘッド4とは、機械的にも分離される。
以上のような構造により、本実施形態に係る親子シールド掘削機1は、子シールド掘進時においては、カッタ回転用油圧モータ8により子シールド用カッタヘッド5を回転させてトンネルを掘削することができる。また、子シールド用コピーカッタ装置12を作動させることができるとともに、子シールド用カッタヘッド5の添加材吐出口13から地中に向けて添加材を吐出することができる。
次に、流体配管装置20の構造及びその取り付けの態様について説明する。図5、図6は、親子シールド掘削機に取り付けた状態での流体配管装置20の断面を示しており、図5は流体配管装置20により配管が接続された状態を表す図であり、図6は流体配管装置20により配管が分離された状態を示す図である。なお、図5は図1のA−A視であって、見やすくするために90°回転して示している。また、図6も図1のA−A視に相当するものであり、見やすくするために90°回転して示している。
図5、図6に示すように、流体配管装置20は、子シールド用カッタヘッド5側に取り付けられる第1の部材21と、親シールド用カッタヘッド4側に取り付けられる第2の部材22により構成されている。第1の部材21と第2の部材22とはそれぞれ、親シールド用カッタヘッド4と子シールド用カッタヘッド5との間で授受する3系統の流体通路、すなわち、親シールド用コピーカッタ装置11を伸ばすための圧油の通路(23IRa、23ISa、23IIa)と、親シールド用コピーカッタ装置11を縮めるための圧油の通路(23IRb、23ISb、23IIb)と、添加材を供給するための通路(24I、24II)とを有している。
第1の部材21は、ほぼ円筒状のシリンダ体25と、シリンダ体内に摺動自在に嵌めこまれるほぼ円筒状のロッド体26とから成り、圧油の給排によりロッド体26の伸縮が可能な液圧シリンダ型の構造となっている。シリンダ体25は、子シールド用カッタヘッド5の外周面から突出しないよう、子シールド用カッタヘッド5に設けられた取付座60にボルト(図示せず)により固定されている。また、ロッド体26の長さは、ロッド体26が完全にシリンダ体25の中に収縮した状態で、先端部がシリンダ体25の端面からほとんど突出しない寸法とされている(図6参照)。
ロッド体26は、全長にわたってほぼ同一の直径(以下、この直径を「直径D1」とする。)であるが、その長手方向ほぼ中央部に比較的大径(以下、この直径を「直径D2」とする。)の大径部59を有し、この大径部分にシール27が設けられている。
シリンダ体25は、第1シリンダ体25i、第2シリンダ体25ii、シリンダスリーブ25iii、及びボトム部材25ivとにより一体に構成される。シリンダスリーブ25iiiは、第1シリンダ体25iの先端内面に挿入され、ボルト(図示せず)により第1シリンダ体25iに液密に固定される。シリンダスリーブ25iiiの内径はD1であり、内周にシール28およびダストワイパ46が装着される。第1シリンダ体25iの、シリンダスリーブ25iii装着側と反対の側には、第2シリンダ体25iiがボルト(図示せず)により液密に取り付けられる。第2シリンダ体25iiの内径はほぼ全域にわたって直径D1の寸法であり、第2シリンダ体25iiの内周面にはシール61が設けられる。第2シリンダ体25iiの内周面はシリンダスリーブ25iiiの内周面とともにロッド体26の摺動面を形成している。第2シリンダ体25iiの端面にはボトム部材25ivがボルト(図示せず)により液密に取り付けられる。第1シリンダ体25iの内径は、所定の長さにわたって直径D2の寸法とされ、この位置にロッド体26の大径部59が摺動自在に嵌めこまれる。以上の構成により、ロッド体26の大径部59の左右には各々油室29a、29bが形成されることとなる。
ここで、ロッド体26がシリンダ体25に対して摺動し得る直径D1の面は、単に摺動面であるだけでなく、ロッド体26の運動方向を規定するガイド面であるとともに、ロッド体26の径方向に作用する力をシリンダ体25で支えるための支持面でもある。以下、本明細書ではこの面を、「支持摺動面」と呼ぶこととする。
シリンダ体25には油路30a、30bが設けられる。油路30aは、ロッド体26の大径部59の側方に形成される油室29aに開口するとともに、ロッド伸び側の油圧ホースの接続部である配管接続部44aに開口する。また油路30bは、ロッド体26の大径部59の側方に形成されるもう片方の油室29bに開口するとともに、ロッド縮み側の油圧ホースの接続部である配管接続部44bに開口する。以上の説明から明らかなように、第1の部材21は、油路30aを通じて油室29aに圧油を供給することによりロッド体26が伸び、油路30bを通じて油室29bに圧油を供給することによりロッド体26が縮む、流体シリンダ構造となっている。
シリンダ体25の胴部にはさらに、親シールド用コピーカッタ装置11を伸ばすための圧油の供給通路である通路23ISa(1つ目の系統)と、親シールド用コピーカッタ装置11を縮めるための圧油の供給通路である通路23ISb(2つ目の系統)が形成され、それらは各々油圧ホースを接続するための配管接続部43Ia、43Ibに接続している。また、コピーカッタ用圧油の通路23ISa、23ISbは、それぞれ、シリンダ体25とロッド体26との「支持摺動面」に開口している。シリンダ体25の前記開口位置には、円環状の溝47a、47bが形成され、溝47aの左右両側にはシール32a1、32a2が、溝47bの左右両側にはシール32b1、32b2がそれぞれ設けられる。この構成により、前記溝47aと前記シール32a1、32a2により円環状の流路57aが形成され、また、前記溝47bと前記シール32b1、32b2により円環状の流路57bが形成される。
一方、ロッド体26にも親シールド用コピーカッタ装置11を縮めるための圧油の供給通路である通路23IRa(1つ目の系統)と、親シールド用コピーカッタ装置11を縮めるための圧油の供給通路である通路23IRb(2つ目の系統)が形成されている。通路23IRaと通路23IRbとは、ロッド体26がシリンダ体25に対して最も伸張した状態で、それぞれ、シリンダ体25の円環状の流路57a、57bに向けて開口するよう形成されている(図5参照)。
以上の構成により、ロッド体26がシリンダ体25に対して最も伸張した状態ではシリンダ体25の通路23ISa、23ISbは、それぞれ、ロッド体26の通路23IRa、23IRbと連通するが、ロッド体26がある程度縮むと、これら通路はシリンダ体25とロッド体26との間で遮断されることとなる(図5、図6を参照)。また、ロッド体26が伸張した状態であれば、ロッド体26がシリンダ体25に対して回転しても、シリンダ体25とロッド体26との間のこれら通路間の連通状態は保たれる。
シリンダ体25におけるボトム部材25ivの中心には、貫通孔48が穿たれ、添加材用ホースの接続部としての配管接続部31Iが設けられている。また、延期貫通孔48の位置にシリンダ体25の内部に向けて円筒状のパイプ33が取着される。ロッド体26の中心には長手方向に沿って貫通孔49が設けられている。前記貫通孔49には前記パイプ33が摺動自在に嵌り込み、パイプ33との摺動面にはシール50が設けられている。なお、前記パイプ33の長さは、ロッド体26が最も伸張したときでも、ロッド体26への嵌り込みが確保できる長さである。以上の構造により、ロッド体26の伸縮状態に関わらず、シリンダ体25とロッド体26との間で添加材用の通路(3つ目の系統)が確保される。この添加材の通路は図中符号24Iで示す。なお、シリンダ体25の底部に設けられた配管接続部31Iの近傍にはエア抜き孔51が設けられ、シリンダ体25内に空気が封じ込められてロッド体26の伸縮を妨げることがないようにしている。
ここで、ロッド体26の先端側の構造については後述することとし、第2の部材22について先に説明する。第2の部材22は、第1の部材21のロッド体26が摺動自在な内径を有するほぼ円筒状のロッド体受け部34と、ロッド体受け部34の内周面に嵌りこむようにロッド体受け部34にボルト(図示せず)により固定されるマニホールド部35とを備え、前記マニホールド部35と前記ロッド体受け部34との合わせ面にはシール52が配されている。ロッド体受け部34のロッド体26との摺動面にはシール53とダストワイパ54が配されている。ロッド体受け部34の周囲には円筒状のラバーブッシュ36が固定されている。第2の部材22は、親シールド用カッタヘッド4の内部に設けられたほぼ円筒状の取付部45に嵌めこまれ、押さえ板37によって取付部45から抜け出ないようにされている。押さえ板37は図示せぬボルトにより取付部45に固定される。なお、図示を省略するが、第2の部材22が取付部45の中で回転しないよう、回り止めが施されている。
マニホールド部35には、第1の部材21の各流体通路と対応して、通路23IIa(1つ目の系統、コピーカッタ伸び側)、通路23IIb(2つ目の系統、コピーカッタ縮み側)、通路24II(3つ目の系統、添加材)が形成され、これら各流体通路は、それぞれ、ホースを接続するための配管接続部43IIa、43IIb、31IIに接続している。マニホールド部35は、前記ロッド体受け部34との合わせ面の内側に、先細の2段円筒状に加工された円筒状突出部38を有する。
円筒状突出部38の大径側の円筒部には、同径の3つのシール39i、39ii、39iiiが所定の距離を隔てて取り付けられ、シール39iとシール39iiの間には円環状の溝41aが形成され、シール39iiとシール39iiiの間には円環状の溝41bが形成されている。流体通路23IIaは、溝41aに開口している。流体通路23IIbは溝41bに開口している。
マニホールド部35における添加材通路24IIは、円筒状突出部38の小径側円筒の端面に向けて開口しており、円筒状突出部38の小径側の円筒部にはシール40が設けられている。
第1の部材21の説明に戻る。ロッド体26のロッド体先端側は、第2の部材22のマニホールド部35に形成された円筒状突出部38に嵌まりこむように、2段円筒状に窪んだ形状となっている。また、ロッド体26における1つ目の系統としての通路23IRa、2つ目の系統としての通路23IRbは、ロッド体26が第2の部材22に嵌まりこんだ状態で、それぞれ、マニホールド部35の溝41aと溝41bに向けて開口するよう形成されている。以上の構成により、第1の部材21と第2の部材22とが接続した状態において、溝41aの周囲にシール39i、39iiにより区画される円環状の流路56a(1つ目の系統)が形成され、また、溝41bの周囲にシール39ii、39iiiにより区画される円環状の流路56b(2つ目の系統)が形成されることとなる。
ロッド体26における添加材のための通路24II(3つ目の系統)は、ロッド体26が第2の部材22に嵌まりこんだ状態で、円筒状突出部38の小径側円筒の端面に向けて開口する。すなわち、ロッド体26が円筒状突出部38に嵌まりこむことで、シール40により区画される流路55(3つ目の系統)を形成することとなる。なお、第1の部材21と第2の部材22との取り付け寸法は、ロッド体26を第2の部材22に挿入した際に、ロッド体26の先端とマニホールド部35の端面との間に数mm程度の隙間が空くように決められており、流体配管装置20の接続時におけるロッド体26やマニホールド部35の破損を防止している。
以上より、第1の部材21と第2の部材22とが接続した状態であれば、ロッド体26が第2の部材22に対して回転しても、第1の部材21と第2の部材22との間のこれら3つの系統の通路間の連通状態は保たれる。
ところで、第1の部材21と第2の部材22との接続時において、コピーカッタを作動させるための高圧の圧油が、ロッド体26の通路23IRaから、マニホールド部35の通路23IIaへ、あるいは、通路23IRbから、マニホールド部35の通路23IIbへと流れ、流路56a、56bに高い圧力が作用する。しかし、この流路56aは同径のシール39i、39iiにより区画されるものであり、また流路56bも同径のシール39ii、39iiiにより区画されるものであるため、この圧力によってロッド体26に軸方向の力が作用することはない。すなわち、コピーカッタ用圧油の圧力によってロッド体26が第2の部材22から抜け出すことはない。
一方、添加材通路側においては、第1の部材21と第2の部材22との接続部に形成される流路55には、流体の圧力によってロッド体26を押し戻そうとする力が作用する。しかし、添加材の圧力はコピーカッタ用圧油の圧力に比べて非常に小さいため、添加材圧力によるロッド体26の押し戻し力も小さく、あまり問題とならない。押し戻し力が問題となる場合には、ロッド体26とマニホールド部35との接続により形成される添加材の流路を、コピーカッタ用圧油の流路と同様に、同径の2つのシールの間に設けるようにすれば良い。この場合には、本実施形態における円筒状突出部38を、2段円筒状ではなく1段の円筒状とし、同径のシール39を3つではなく4つ設ける構成とすることができる。あるいは、ロッド体26の抜けだし防止の手段として、後述するような他の措置を講じても良い。
以上のような構造により、第1の部材21のロッド体26を伸張して第2の部材22に接続すると、第1の部材21におけると第2の部材22との間で、1つ目の系統としてのコピーカッタ伸び側圧油通路(23ISa、23IRa、23IIa)、2つ目の系統としてのコピーカッタ縮み側圧油通路(23ISb,23IRb,23IIb)、および3つ目の系統としての添加材通路(24I、24II)が連通され、子シールド用カッタヘッド5と親シールド用カッタヘッド4との間で流体の授受が行えることとなる。また、ロッド体26が回転しても、第1の部材21と第2の部材22との間の各流体通路の連通は保たれる。
ところで、上述したように、第1の部材21におけるロッド体26は、シリンダ体25により、その長手方向両側を「支持摺動面」により支える構造となっているため、径方向の力に対して極めて剛性が高い。また、ロッド体26自体も、中実の円筒状部材にドリル加工により流体通路を設けた構造であるから、直径を適宜設計することにより、剛性を確保することが容易である。このため、本実施形態においては、本流体配管装置20を、親シールド用カッタヘッド4と子シールド用カッタヘッド5との間のトルク伝達を行う装置としても兼用している。ロッド体26の径及びロッド体受け部34の長さは、ロッド体26挿入時にカッタヘッドの回転トルクを伝達するに充分な程度確保している。
以上説明した第1の実施形態における流体配管装置20の用い方、およびその作用は、以下の通りである。
(A)親子一体掘進時(図1参照)
・流体配管装置20は連結状態とする(図5参照)。
・親シールド用カッタヘッド4の回転トルクは、流体配管装置20を通じて子シールド用カッタヘッド5にも伝達され、親シールド用カッタヘッド4と子シールド用カッタヘッドとは一体で回転する。
・添加材や圧油は、流体配管装置20を経由して子シールド用カッタヘッド5側から親シールド用カッタヘッド4側に給排される。
(B)子シールド単体掘進時(図2参照)
・流体配管装置20は流体的に分離される(図6参照)。
・流体配管装置20の分離に伴ない、親シールド用カッタヘッド4と子シールド用カッタヘッド5とは機械的にも完全に分離される。
・流体配管装置20の分離の過程で、親シールド用コピーカッタ装置11への圧油の給排流路は、第1の部材21側で自動的に遮断される。
図7に、本発明に係る流体配管装置の他の実施形態を示す。本実施形態においては、第1の実施形態と異なり、第1の部材21と第2の部材22の接続部における各流路(68a、68b、69)が、すべて径の異なるシール70、71、72で区画されて形成されている。その他の構成及びその作用については、第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態と共通する部分には図に同一の符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとする。
本実施形態においては、コピーカッタのための流体通路23IRa、23IRbへの圧油の供給に伴ない、第1の部材21と第2の部材22との接続部に形成される流路68a、68bには第1の部材21のロッド体26を押し戻す力が作用する。コピーカッタ用圧油は高圧であるため、この力は無視することができず、このため第1の部材と第2の部材とが分離しないようにするために他の手段が必要となる。例えば、ロッド体26が縮まないように、ロッド体26を伸ばす側の圧油の供給ラインにチェック弁を設け、圧油の漏れによる縮みを防ぐために所定時間ごとに圧油を補充することや、ロッド体26とシリンダ体25との間に機械的なロック手段を設けてロッド体26の縮みを防ぐことなどが考えられる。
本発明の一実施形態に係る流体配管装置を搭載した親子シールド掘削機の親シールド掘進時における縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る流体配管装置を搭載した親子シールド掘削機の親シールド掘進時における正面図である。 本発明の一実施形態に係る流体配管装置を搭載した親子シールド掘削機の子シールド掘進時における縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る流体配管装置を搭載した親子シールド掘削機の子シールド掘進時における正面図である。 流体配管装置により配管が接続された状態を表す図である。 流体配管装置により配管が分離された状態を示す図である。 本発明に係る流体配管装置の他の実施形態を示す図である。 親子シールド掘進機の構造の一例を示す図であり、親シールド掘進時の縦断面図である。 親子シールド掘進機の構造の一例を示す図であり、親シールドから子シールドが分離発進する状態での縦断面図である。 親子シールド掘進機の構造の一例を示す図であり、親シールド掘進時の正面図である。 公知技術としての特許文献1に開示される流体配管装置の構造を示す図である。
符号の説明
1…親子シールド掘削機、4…親シールド用カッタヘッド、5…子シールド用カッタヘッド、20…流体配管装置、21…第1の部材、22…第2の部材、23…コピーカッタ用圧油通路、23IRa,23IRb,23ISa,23ISb,24I…通路、23IIRa,23IIR,23IISa,23IISb,24II…通路、24…添加材通路、25…シリンダ体、26…ロッド体、39…39i,39ii,39iii,40,70,71,72…シール、41a…流路(接続部円環状流路)、44a,44b…第1の配管接続部、47a,47b…円環状の溝、55,56a,56b,68a,68b,69…流路、61…流路、31I,43Ia,43Ib…第2の配管接続部。

Claims (8)

  1. 分離可能な流体配管装置(20)であって、
    (a)複数系統の流体の通路(23IRa、23IRb、23ISa、23ISb、24I)を有する第1の部材(21)と、前記第1の部材(21)の前記各流体通路にそれぞれ対応する複数系統の流体の通路(23IIRa、23IIRb、23IISa、23IISb、24II)を有する第2の部材(22)とからなり、
    (b)前記第1の部材(21)と前記第2の部材(22)とは、それぞれ、互いに接続されることにより前記複数系統の各通路に開口する同軸の円環状の複数の流路(56a、56b、68a、68b)を形成する接続部を有し、
    (c)前記接続部における前記各円環状の流路(56a、56b、68a、68b)どうしは、前記接続部に同軸に配された複数のシール(39i、39ii、39iii、70、71、72)により区画されるとともに、前記第1の部材(21)と前記第2の部材(22)との接続方向において異なる位置に形成され
    ことを特徴とする流体配管装置。
  2. 前記接続部に形成される円環状の複数の流路(56a、56b)のうち少なくとも1つが、同一のシール径を持つ1組のシール(39i、39ii、39iii)により区画されて形成されるものである
    ことを特徴とする請求項1の流体配管装置。
  3. 前記第1の部材(21)と前記第2の部材(22)の少なくとも一方が、両部材の接続方向と直交する方向の変位を許容するよう弾性支持されるものであることを特徴とする請求項1または2の流体配管装置(20)。
  4. (d)前記第1の部材(21)は、シリンダ体(25)と、前記シリンダ体(25)に対して摺動可能なロッド体(26)により構成され、流体の給排により前記ロッド体(26)が前記シリンダ体(25)に対して伸縮する流体シリンダ構造とされ、
    (e)前記シリンダ体(25)に、前記ロッド体(26)の伸縮用の流体配管を接続するための第1の配管接続部(44a、44b)と、前記第1の部材(21)と前記第2の部材(22)との間で授受する複数系統の流体の配管を接続するための第2の配管接続部(31I、43Ia、43Ib)とが設けられる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかの流体配管装置。
  5. (f)前記第1の部材(21)における、前記第1の部材(21)と前記第2の部材(22)との間で授受する複数系統の流体の通路(23IRa、23IRb、23ISa、23ISb、24I)のうち少なくとも1つが、前記シリンダ体(25)に設けられて前記ロッド体(26)との摺動面に開口するシリンダ側通路(23ISa、23ISb)と、前記ロッド体(26)に設けられて前記シリンダ体(25)との摺動面に開口するロッド側通路(23IRa、23IRb)とからなり、
    (g)前記シリンダ体(25)における前記シリンダ側通路(23ISa)の摺動面への開口の周囲、もしくは、前記ロッド体(26)における前記ロッド側通路(23IRa、23IRb)の摺動面への開口の周囲の少なくともいずれか一方に円環状の溝(47a、47b)を形成し、
    (g)前記円環状の溝(47a、47b)が形成されていない側の通路(23IRa、23IRb)は、前記ロッド体(26)が前記シリンダ体(25)に対して伸びて前記第2の部材(22)に接続した状態のときに前記前記円環状の溝(47a、47b)に向けて開口するよう形成されるものである
    ことを特徴とする請求項4の流体配管装置。
  6. 分離可能な流体配管装置(20)であって、
    (a)複数系統の流体の通路(23IRa、23IRb、23ISa、23ISb、24I)を有する第1の部材(21)と、前記第1の部材(21)の前記各流体通路にそれぞれ対応する複数系統の流体の通路(23IIRa、23IIRb、23IISa、23IISb、24II)を有する第2の部材(22)とからなり、
    (b)前記第1の部材(21)と前記第2の部材(22)とは、それぞれ、互いに接続されることにより前記複数系統の各通路に対応する複数の流路(55、56a、56b、68a、68b、69)を形成する接続部を有し、
    (c)前記接続部における前記各流路(55、56a、56b、68a、68b、69)どうしは、前記接続部に同軸に配された複数のシール(39i、39ii、39iii、40、70、71、72)により区画され、
    (d)前記第1の部材(21)は、シリンダ体(25)と、前記シリンダ体(25)に対して摺動可能なロッド体(26)により構成され、流体の給排により前記ロッド体(26)が前記シリンダ体(25)に対して伸縮する流体シリンダ構造とされ、
    (e)前記シリンダ体(25)に、前記ロッド体(26)の伸縮用の流体配管を接続するための第1の配管接続部(44a、44b)と、前記第1の部材(21)と前記第2の部材(22)との間で授受する複数系統の流体の配管を接続するための第2の配管接続部(31I、43Ia、43Ib)とが設けられる
    ことを特徴とする流体配管装置。
  7. 親シールドから子シールドが分離可能な親子シールド掘削機(1)において、子シールド用カッタヘッド(5)内の流体配管と親シールド用カッタヘッド(4)内の流体配管とが、請求項1から請求項のいずれかの流体配管装置(20)を用いて連結されることを特徴とする親子シールド掘削機。
  8. 前記流体配管装置(20)が、親シールド用カッタヘッド(4)と子シールド用カッタヘッド(5)との間のトルクの伝達を行うための装置を兼ねるものであることを特徴とする請求項の親子シールド掘削機。
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