JP3856530B2 - 掘削装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、先端に円環状のアウタビットを取付けた外管とその外管の中に挿入されて先端にインナビットを取付けたダウンザホールハンマを有する内管とを設け、その外管が連結されたアダプタを有する掘削装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
アウタビットとインナビットとを用いる2重管方式の掘削装置は知られており、例えば特開平5−231085号公報に開示されている。かかる公知技術では、外管とダウンザホールハンマとはアダプタを介して接続されており、作動に際してアダプタには上部の動力源からの回転力と振動力とが与えられるようになっている。
【0003】
他方、ダウンザホールハンマは周知の通り振動を与えるので、アダプタに印加される振動とダウンザホールハンマの振動とが同期する場合はよいが、位相差がずれると、すなわち、ダウンザホールハンマが上動し、アダプタが下動すると、中間の内管に異常な応力が作用し、その結果、内管が損傷するという不都合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、アダプタの振動が内管に伝達されることがなく、もって内管の損傷を防止できる掘削装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、先端に円環状のアウタビットを取付けた外管とその外管の中に挿入されて先端にインナビットを取付けたダウンザホールハンマを有する内管とを設け、その外管が連結されたアダプタを有する掘削装置において、アダプタに着脱可能に固着されたアダプタヘッドの外周には空気入口および空気出口を有するスイベルが回転可能に設けられ、そのアダプタヘッドの中心にはピストンが軸線方向に移動可能に収容されたピストン室が形成され、前記空気出口は前記ピストン室のピストンヘッド側に連通し、前記空気出口はピストン室の反ピストンヘッド側に連通しており、そのピストンから延びるピストンロッドには空気通路が形成され、そしてそのピストンロッドはアダプタにスプラインを介して摺動はできるが回転不能に支持されており、そのピストンロッドの先端には内管が着脱可能に固着されており、作業時にピストンのピストンヘッド側に空気室が形成されている。
【0006】
さらに本発明によれば、先端に円環状のアウタビットを取付けた外管とその外管の中に挿入されて先端にインナビットを取付けたダウンザホールハンマを有する内管とを設け、その外管が連結されたアダプタを有する掘削装置において、アダプタに着脱可能に固着されたアダプタヘッドの外周には空気入口および空気出口を有するスイベルが回転可能に設けられ、そのアダプタヘッドの中心にはピストンが軸線方向に移動可能に収容されたピストン室が形成され、前記空気出口は前記ピストン室のピストンヘッド側に連通し、前記空気出口はピストン室の反ピストンヘッド側に連通しており、そのピストンから延びるピストンロッドには空気通路が形成され、そしてそのピストンロッドはアダプタにスプラインを介して摺動はできるが回転不能に支持されており、そのピストンロッドの先端には内管が着脱可能に固着されており、ピストンヘッドには弾性体が設けられている。
【0007】
したがって、駆動源からの回転力はアダプタヘッドからアダプタを介して外管に伝達され、そしてアダプタからスプラインを介してピストンロッドに伝達されて内管が回転する。その際に、空気入口および空気出口はスイベルにより回転しない。他方駆動源からの軸線方向の振動力は外管には直接伝達されるが、内管にはピストンヘッドに空気室があるために、この空気室内の空気圧力がクッションの役目をし、ピストンロッドに伝達されない。そのために駆動源からの振動とダウンザホールハンマからの振動とが干渉して内管を損傷することがない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図1を参照して本発明の実施例を説明する。
【0009】
図1において、一端が例えばねじ1で図示しない駆動源に連結されているアダプタヘッド2はその他端がねじ3でアダプタ4に着脱可能に固着されており、その外周にはスイベル5が相対回転可能に設けられている。図示の例ではスイベル5はアダプタヘッド2に設けたリング状突起部6とアダプタ4に設けたリング状突起7との間に回転可能に支持されており、したがって、ねじ3をゆるめてアダプタ4をアダプタヘッド2から取りはずしてスイベル5を挿入し、そして再びアダプタ4とアダプタヘッドとを連結すれば、スイベル5は回転可能にアダプタヘッドに支持される。
【0010】
アダプタヘッド2の中心でねじ1の反対側は軸線方向に開放されたシリンダ室8が形成されている。そしてピストンヘッド側の第1空気室8aは直径方向に延びる第1空気通路9と連通しており、反ピストンへッド側の第2空気室8bはやはり直径方向に延びる比較的細い別の第2空気通路10と連通している。
【0011】
スイベル5には空気入口11と空気出口12とが設けられ、それらはいずれも図示しない空気供給源および排気パイプに接続されている。この空気入口11はスイベル5に形成されたリング状の第1通路13を介して第1空気通路9に連通しており、空気出口12はスイベル5に形成されたリング状の第2通路14を介して第2空気通路10に連通している。
【0012】
シリンダ室8内にはピストン20が軸線方向に摺動可能に収納され、そしてそのピストンロッド21はアダプタ4とスプライン23で係合しており、アダプタ4と摺動はできるが、回転はできないように支持されており、かつアダプタ4の支持部22で支持されている。このピストン20およびピストンロッド21には中心孔25が形成されている。そしてピストンロッド21の反ピストン側の端部はねじ26で内管30が着脱可能に取付けられている。この内管30には図示しないダウンザホールハンマが公知の態様で取付けられており、したがって、空気入口11からの加圧空気は中心孔25と内管30の内部とを通ってダウンザホールハンマを作動させるようになっている。
【0013】
アダプタ4の端部の内側には外管31を着脱可能に取付けるねじ32が螺設されている。したがって、内管30および外管31はいずれも継ぎ足し可能となっている。内管30と外管31との間の通路33からの掘削スラリを排出するためにアダプタ4には半径方向にスラリ排出口34が穿設されている。
【0014】
なお、図示は省略したが回転又は摺動部分にはいずれもシール手段が設けられている。
【0015】
したがって、作動に際し、空気入口11から供給された加圧空気は、リング状の第1通路13と第1空気通路9と第1空気室8aと中心孔25と内管30の中を通ってダウンザホールハンマを作動する。
【0016】
また駆動源からの回転力はアダプタヘッド2とアダプタ4とを介して外管31に伝達されると共に、スプライン23を介してピストンロッド21から内管30に伝達される。
【0017】
しかしながら、空気出口には大気に解放されているために第1空気室8aには加圧空気により間隙δが形成されており、第2通路10はピストン20のリーク分を排出する程度になっているので、アダプタヘッド2の軸線方向の振動力はピストン20すなわち内管30に伝達されない。それ故にダウンザホールハンマの振動とアダプタヘッド2の振動とは干渉しないので、内管30に大きい応力が作用することがなく、内管30の損傷を防止できる。
【0018】
図2は本発明の別の実施例を示す第1空気室8aに弾性手段であるコイルばね35を設けた例である。この例でも作用効果は同様である。なお、コイルばね35に代えてパッド、板ばね等任意適宜の弾性手段を用いることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、2重管形式のダウンザホールハンマを有する掘削装置において、内管や外管の継ぎ足し等に従来の掘削作業を容易に行うことができ、しかもダウンザホールハンマと駆動源からの振動の干渉や共振により、内管に異常応力が発生するのを防止でき、特に深度が大で、内管が長い場合に内管の座屈を防止でき、その効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図。
【図2】本発明の他の実施例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1・・・ねじ
2・・・アダプタヘッド
3・・・ねじ
4・・・アダプタ
5・・・スイベル
6・・・リング状突起部
7・・・リング状突起部
8・・・シリンダ室
8a・・・第1空気室
8b・・・第2空気室
9・・・第1空気通路
10・・・第2空気通路
11・・・空気入口
12・・・空気出口
13・・・リング状の第1通路
14・・・リング状の第2通路
20・・・ピストン
21・・・ピストンロッド
22・・・支持部
23・・・スプライン
25・・・中心孔
26・・・ねじ
30・・・内管
31・・・外管
32・・・ねじ
33・・・通路
34・・・スラリ排出口
Claims (2)
- 先端に円環状のアウタビットを取付けた外管とその外管の中に挿入されて先端にインナビットを取付けたダウンザホールハンマを有する内管とを設け、その外管が連結されたアダプタを有する掘削装置において、アダプタに着脱可能に固着されたアダプタヘッドの外周には空気入口および空気出口を有するスイベルが回転可能に設けられ、そのアダプタヘッドの中心にはピストンが軸線方向に移動可能に収容されたピストン室が形成され、前記空気出口は前記ピストン室のピストンヘッド側に連通し、前記空気出口はピストン室の反ピストンヘッド側に連通しており、そのピストンから延びるピストンロッドには空気通路が形成され、そしてそのピストンロッドはアダプタにスプラインを介して摺動はできるが回転不能に支持されており、そのピストンロッドの先端には内管が着脱可能に固着されており、作業時にピストンのピストンヘッド側に空気室が形成されていることを特徴とする掘削装置。
- 先端に円環状のアウタビットを取付けた外管とその外管の中に挿入されて先端にインナビットを取付けたダウンザホールハンマを有する内管とを設け、その外管が連結されたアダプタを有する掘削装置において、アダプタに着脱可能に固着されたアダプタヘッドの外周には空気入口および空気出口を有するスイベルが回転可能に設けられ、そのアダプタヘッドの中心にはピストンが軸線方向に移動可能に収容されたピストン室が形成され、前記空気出口は前記ピストン室のピストンヘッド側に連通し、前記空気出口はピストン室の反ピストンヘッド側に連通しており、そのピストンから延びるピストンロッドには空気通路が形成され、そしてそのピストンロッドはアダプタにスプラインを介して摺動はできるが回転不能に支持されており、そのピストンロッドの先端には内管が着脱可能に固着されており、ピストンヘッドには弾性体が設けられていることを特徴とする掘削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15627697A JP3856530B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 掘削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15627697A JP3856530B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 掘削装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH116379A JPH116379A (ja) | 1999-01-12 |
JP3856530B2 true JP3856530B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=15624284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15627697A Expired - Lifetime JP3856530B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 掘削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3856530B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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-
1997
- 1997-06-13 JP JP15627697A patent/JP3856530B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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