JPH073773A - 拡孔用削孔装置 - Google Patents
拡孔用削孔装置Info
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- JPH073773A JPH073773A JP17471793A JP17471793A JPH073773A JP H073773 A JPH073773 A JP H073773A JP 17471793 A JP17471793 A JP 17471793A JP 17471793 A JP17471793 A JP 17471793A JP H073773 A JPH073773 A JP H073773A
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- cam
- diameter
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- cylinder
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Abstract
(57)【要約】
[目的]拡孔倍率が大きい拡孔用削孔機を提供するこ
と。また、取扱い・構造が簡単な拡孔用削孔機を提供す
ること。 [構成]相対的に軸方向に逆方向に運動する内外筒9,
12と、外筒9の周囲に形成した環状の油圧室5,6
と、相対的運動を媒介し軸方向に駆動される油圧作動の
ピストン4と、相対運動により開閉する拡径ビット28
と、内外両筒9,12の相対運動を拡径ビット28の開
閉運動に変換するためのカム機構27,32,34とか
らなる。
と。また、取扱い・構造が簡単な拡孔用削孔機を提供す
ること。 [構成]相対的に軸方向に逆方向に運動する内外筒9,
12と、外筒9の周囲に形成した環状の油圧室5,6
と、相対的運動を媒介し軸方向に駆動される油圧作動の
ピストン4と、相対運動により開閉する拡径ビット28
と、内外両筒9,12の相対運動を拡径ビット28の開
閉運動に変換するためのカム機構27,32,34とか
らなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、削孔に挿入し削孔の底
部をある高さ範囲で径方向に拡大するための拡孔用削孔
装置に関し、特に、傾斜地、軟弱な地盤などにアンカー
を埋設する工事の途中工程として削孔の底部を径方向に
拡大するための拡孔用削孔装置に関する。
部をある高さ範囲で径方向に拡大するための拡孔用削孔
装置に関し、特に、傾斜地、軟弱な地盤などにアンカー
を埋設する工事の途中工程として削孔の底部を径方向に
拡大するための拡孔用削孔装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軟弱な傾斜地の崩れを防止するためたと
えばのり面に強化処理を行うが、強化処理層の裏面の土
砂が流され空洞が生じ、強化処理層が地面から部分的に
剥がれた状態になる。このような空洞が生じると土砂崩
れが起きる恐れが再び生じる。そこで、既設の強化処理
層を活用するため強化処理層を地面に押さえつけるため
のアンカーを埋設する工事を行う。
えばのり面に強化処理を行うが、強化処理層の裏面の土
砂が流され空洞が生じ、強化処理層が地面から部分的に
剥がれた状態になる。このような空洞が生じると土砂崩
れが起きる恐れが再び生じる。そこで、既設の強化処理
層を活用するため強化処理層を地面に押さえつけるため
のアンカーを埋設する工事を行う。
【0003】このような工事には、削孔機で削孔した孔
の底を半径方向に拡大する作業工程がある。従来の拡孔
用削孔機は拡径ビットの拡径機構が頗る複雑である。ま
た、拡径倍率は小さい。
の底を半径方向に拡大する作業工程がある。従来の拡孔
用削孔機は拡径ビットの拡径機構が頗る複雑である。ま
た、拡径倍率は小さい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】軟弱地盤用の拡孔用削
孔機は、従来のような複雑な拡径機構を採用しなくても
よい。軟弱地盤用には、扱い・構造が簡単で拡孔倍率が
大きければよい。この発明はこのような技術背景のもと
になされたものであり、下記目的を達成する。
孔機は、従来のような複雑な拡径機構を採用しなくても
よい。軟弱地盤用には、扱い・構造が簡単で拡孔倍率が
大きければよい。この発明はこのような技術背景のもと
になされたものであり、下記目的を達成する。
【0005】この発明の目的は、拡孔倍率が大きい拡孔
用削孔機を提供することにある。
用削孔機を提供することにある。
【0006】この発明の他の目的は、取扱い・構造が簡
単な拡孔用削孔機を提供することにある。
単な拡孔用削孔機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
に次のような手段を採る。
【0008】この発明の拡孔用削孔機は、外筒(9)
と、前記外筒(9)に対し相対的に軸方向に逆方向に運
動する内筒(12)と、前記外筒(9)の周囲に形成し
た環状の油圧室(5,6)と、前記外筒(9)と前記内
筒(12)との前記相対的運動を媒介するように前記油
圧室(5,6)の中で軸方向に運動する環状のピストン
(4)と、前記ピストン(4)を駆動するための作動油
を前記油圧室(5,6)に給排するための作動油給排装
置(7,8)と、前記外筒(9)と前記内筒(12)の
前記軸方向の相対運動により開閉し前記内外両筒(9,
12)の先端部で支持されている拡径ビット(28)
と、前記内外両筒(9,12)の相対運動を前記拡径ビ
ット(28)の開閉運動に変換するためのカム機構(2
7,32,34)と、からなることを特徴としている。
と、前記外筒(9)に対し相対的に軸方向に逆方向に運
動する内筒(12)と、前記外筒(9)の周囲に形成し
た環状の油圧室(5,6)と、前記外筒(9)と前記内
筒(12)との前記相対的運動を媒介するように前記油
圧室(5,6)の中で軸方向に運動する環状のピストン
(4)と、前記ピストン(4)を駆動するための作動油
を前記油圧室(5,6)に給排するための作動油給排装
置(7,8)と、前記外筒(9)と前記内筒(12)の
前記軸方向の相対運動により開閉し前記内外両筒(9,
12)の先端部で支持されている拡径ビット(28)
と、前記内外両筒(9,12)の相対運動を前記拡径ビ
ット(28)の開閉運動に変換するためのカム機構(2
7,32,34)と、からなることを特徴としている。
【0009】この発明において、 前記カム機構(2
7,32,34)は、前記外筒(9)の先端部に前記拡
径ビット(28)を回転自在に支持するためのピン(2
5)と、前記拡径ビット(28)と1体に形成され、ビ
ット側第1カム面(27a)及びビット側第2カム面
(27b)を持つ外筒側カム(27)と、前記内筒(1
2)の先端部に取り付けられ、前記ビット側第1カム面
(27a)を摺動し前記拡径ビット(28)を開かせる
内筒側第1カム面(32a)を持つ内筒側第1カム(3
2)と、前記内筒(12)の先端部に取り付けられ、前
記ビット側第2カム面(27b)を摺動し前記拡孔ビッ
ト(28)を閉じさせる内筒側第2カム面(34a)を
持つ内筒側第2カム(34)と、からなる。
7,32,34)は、前記外筒(9)の先端部に前記拡
径ビット(28)を回転自在に支持するためのピン(2
5)と、前記拡径ビット(28)と1体に形成され、ビ
ット側第1カム面(27a)及びビット側第2カム面
(27b)を持つ外筒側カム(27)と、前記内筒(1
2)の先端部に取り付けられ、前記ビット側第1カム面
(27a)を摺動し前記拡径ビット(28)を開かせる
内筒側第1カム面(32a)を持つ内筒側第1カム(3
2)と、前記内筒(12)の先端部に取り付けられ、前
記ビット側第2カム面(27b)を摺動し前記拡孔ビッ
ト(28)を閉じさせる内筒側第2カム面(34a)を
持つ内筒側第2カム(34)と、からなる。
【0010】
【作用】この発明の拡孔用削孔機は、油圧により拡孔用
ビットを開閉する。作動油で駆動されるピストンを介し
て、外筒と内筒が軸方向に相対的に逆方向に運動する。
このような外筒と内筒の軸方向の運動により拡径ビット
が開閉する。このような外筒と内筒の軸方向・逆方向の
運動の拡径ビットの開閉運動への変換はカム機構により
行われる。
ビットを開閉する。作動油で駆動されるピストンを介し
て、外筒と内筒が軸方向に相対的に逆方向に運動する。
このような外筒と内筒の軸方向の運動により拡径ビット
が開閉する。このような外筒と内筒の軸方向・逆方向の
運動の拡径ビットの開閉運動への変換はカム機構により
行われる。
【0011】
[実施例1]次に本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明の拡孔用削孔機の実施例1を示す。地上側に固定
される環状の装置本体1に軸受2を介して回転自在に環
状の油圧シリンダ3が支持されている。油圧シリンダ3
内に環状のピストン4が軸方向に摺動自在にはめ込まれ
ている。ピストン4により油圧シリンダ3の中の油圧室
は前後室5,6に分割されている。このように前後(前
方は下方に相当する)に分割された油圧室5,6に作動
油を給排する給排路7,8が油圧シリンダ3に設けられ
ている。
本発明の拡孔用削孔機の実施例1を示す。地上側に固定
される環状の装置本体1に軸受2を介して回転自在に環
状の油圧シリンダ3が支持されている。油圧シリンダ3
内に環状のピストン4が軸方向に摺動自在にはめ込まれ
ている。ピストン4により油圧シリンダ3の中の油圧室
は前後室5,6に分割されている。このように前後(前
方は下方に相当する)に分割された油圧室5,6に作動
油を給排する給排路7,8が油圧シリンダ3に設けられ
ている。
【0012】給排路7,8に作動油が油圧源(図示せ
ず)から給排される。給排路7は給排管を介して流体継
手3aの周囲に設けた環状の接続溝7aに接続されてい
る。環状の接続溝7aが油圧源に接続されている給排口
1aに連通している。給排口8は前記油圧源に循環する
ように給排口1bに接続されている。給排路7,8、流
体継手3a,給排口1a,1b、油圧源で作動油給排装
置が構成されている。
ず)から給排される。給排路7は給排管を介して流体継
手3aの周囲に設けた環状の接続溝7aに接続されてい
る。環状の接続溝7aが油圧源に接続されている給排口
1aに連通している。給排口8は前記油圧源に循環する
ように給排口1bに接続されている。給排路7,8、流
体継手3a,給排口1a,1b、油圧源で作動油給排装
置が構成されている。
【0013】前記油圧シリンダ3の前端部に外筒9が結
合されている。前記ピストン4に接続管10が接続され
ている。接続管10は油圧シリンダ3を貫通している
が、接続管10と油圧シリンダ3との摺動部にはOリン
グ11がはめ込まれている。接続管10の後端で内筒1
2が結合されている。内筒12は、油圧シリンダ3の中
心孔を貫通し外筒9に内挿されている。
合されている。前記ピストン4に接続管10が接続され
ている。接続管10は油圧シリンダ3を貫通している
が、接続管10と油圧シリンダ3との摺動部にはOリン
グ11がはめ込まれている。接続管10の後端で内筒1
2が結合されている。内筒12は、油圧シリンダ3の中
心孔を貫通し外筒9に内挿されている。
【0014】外筒9の前端に結合した継ぎ手20を介し
て拡径ビット支持体21が外筒9に結合されている。図
2は、図中のL−L線の左側が図1に示す矢Aの方向に
見る矢視断面図であり、同線の右側が同矢の方向に見る
正面図である。図3は図2の右側面図である。拡径ビッ
ト支持体21の後方部は筒状であり、前方部は、断面が
三日月形状の2つの部分21a,21bから構成されて
いる。これら三日月形状の2つの部分21a,21bの
対向面は平行であり、図4に示すように、中央に概略直
方体状の空間部22が形成されている。
て拡径ビット支持体21が外筒9に結合されている。図
2は、図中のL−L線の左側が図1に示す矢Aの方向に
見る矢視断面図であり、同線の右側が同矢の方向に見る
正面図である。図3は図2の右側面図である。拡径ビッ
ト支持体21の後方部は筒状であり、前方部は、断面が
三日月形状の2つの部分21a,21bから構成されて
いる。これら三日月形状の2つの部分21a,21bの
対向面は平行であり、図4に示すように、中央に概略直
方体状の空間部22が形成されている。
【0015】また、三日月形状の2つの部分21a,2
1bには前記対向面で開放される1条の通し溝23がそ
れぞれに設けられている。また、三日月形状の2つの部
分21a,21bにはそれぞれに2箇所で軸方向に直交
するピン穴24が貫通している。このピン穴24に2本
のピン25が差し込まれ、ピン25の両端にはそれぞれ
に雄ねじが切られている。ピン25の両側からそれぞれ
にナット26で締め付けてピン25を三日月形状の2つ
の部分21a,21bに固定している。すなわち、ピン
25は拡径ビット支持体21に固定されている。
1bには前記対向面で開放される1条の通し溝23がそ
れぞれに設けられている。また、三日月形状の2つの部
分21a,21bにはそれぞれに2箇所で軸方向に直交
するピン穴24が貫通している。このピン穴24に2本
のピン25が差し込まれ、ピン25の両端にはそれぞれ
に雄ねじが切られている。ピン25の両側からそれぞれ
にナット26で締め付けてピン25を三日月形状の2つ
の部分21a,21bに固定している。すなわち、ピン
25は拡径ビット支持体21に固定されている。
【0016】前記2本のピン25に2体1対の外筒側カ
ム27がはめ込まれている。図4に示すように、外筒側
カム27は前記空間内に三日月形状の2つの部分21
a,21bに挟まれて設けられており、ピン25を軸と
して回転・揺動自在である。すなわち、2体の外筒側カ
ム27は拡径ビット支持体21にそれぞれに支持されて
おり、拡径ビット支持体21、継ぎ手20を介して外管
9に支持されている。2体の外筒側カム27に1体に拡
径ビット28がそれぞれに固定されている。
ム27がはめ込まれている。図4に示すように、外筒側
カム27は前記空間内に三日月形状の2つの部分21
a,21bに挟まれて設けられており、ピン25を軸と
して回転・揺動自在である。すなわち、2体の外筒側カ
ム27は拡径ビット支持体21にそれぞれに支持されて
おり、拡径ビット支持体21、継ぎ手20を介して外管
9に支持されている。2体の外筒側カム27に1体に拡
径ビット28がそれぞれに固定されている。
【0017】図1に示すように、内管12の先端部に連
結用周溝12aが設けられ、この周溝12aに2つ割り
環30の突周部30aがはめ込まれている。2つ割り環
30は2本のボルト31で締め付けられている。2つ割
り環と内筒12の前記先端部との結合関係と同様に、2
つ割り環30に内筒側第1カム32の小径部が結合され
ている。内筒側カム32は、ディスク状で拡径ビット支
持体21の円筒内面を摺動する。
結用周溝12aが設けられ、この周溝12aに2つ割り
環30の突周部30aがはめ込まれている。2つ割り環
30は2本のボルト31で締め付けられている。2つ割
り環と内筒12の前記先端部との結合関係と同様に、2
つ割り環30に内筒側第1カム32の小径部が結合され
ている。内筒側カム32は、ディスク状で拡径ビット支
持体21の円筒内面を摺動する。
【0018】内筒側第1カム32の前面から内筒側第1
カム32に1体に2体の第2カム支持体33が前方に延
びていて、前記三日月形状の2つの部分21a,21b
の通し溝23にそれぞれに突入している。2体の第2カ
ム支持体33の前方部にそれぞれに2つずつの穴が開け
られ、そこに2本のピン状の内筒側第2カム34が挿入
され、図2、図3に示すように、両端部からナット35
でそれぞれに締め付けられて第2カム支持体33に固定
されている。ピン状の内筒側第2カム34は第2カム支
持体33、ナット35と1体に通し溝23内で前後動す
る。2体の内筒側第2カム34は、図1に示すように、
閉じたときの左右2体の外筒側カム27と掘削ビット2
8との1体物の間に挟まれている。
カム32に1体に2体の第2カム支持体33が前方に延
びていて、前記三日月形状の2つの部分21a,21b
の通し溝23にそれぞれに突入している。2体の第2カ
ム支持体33の前方部にそれぞれに2つずつの穴が開け
られ、そこに2本のピン状の内筒側第2カム34が挿入
され、図2、図3に示すように、両端部からナット35
でそれぞれに締め付けられて第2カム支持体33に固定
されている。ピン状の内筒側第2カム34は第2カム支
持体33、ナット35と1体に通し溝23内で前後動す
る。2体の内筒側第2カム34は、図1に示すように、
閉じたときの左右2体の外筒側カム27と掘削ビット2
8との1体物の間に挟まれている。
【0019】拡径ビット28に1体に固定されている2
体の外筒側カム27には、図1に示すように、開き用の
ビット側第1カム面27aと閉じ用のビット側第2カム
面27bがそれぞれに設けられている。開き用のビット
側第1カム面27a、閉じ用のビット側第2カム面27
bはそれぞれに相手側カム32、34に対する関係で特
別な曲面に形成されている。閉じ用のビット側第2カム
面27bに前方へ続く面27dは、内筒側第2カム34
の当たり止めになっている。
体の外筒側カム27には、図1に示すように、開き用の
ビット側第1カム面27aと閉じ用のビット側第2カム
面27bがそれぞれに設けられている。開き用のビット
側第1カム面27a、閉じ用のビット側第2カム面27
bはそれぞれに相手側カム32、34に対する関係で特
別な曲面に形成されている。閉じ用のビット側第2カム
面27bに前方へ続く面27dは、内筒側第2カム34
の当たり止めになっている。
【0020】内筒側第1カム32の前面の平面が、開き
用の内筒側第1カム面32aを形成し、この開き用の内
筒側第1カム面32aが開き用のビット側第1カム面2
7aに摺動する。ピン状の内筒側第2カム34の周面が
閉じ用の内筒側第2カム面34aを形成している。閉じ
用の内筒側第2カム面34aが閉じ用のビット側第2カ
ム面27bに摺動する。これらカム面の形状は、動作の
説明の際に説明する。なお、内筒の先端部、内筒側第1
カム32等に開けられている穴40(図1参照),41
(図2参照)は水の通し穴である。
用の内筒側第1カム面32aを形成し、この開き用の内
筒側第1カム面32aが開き用のビット側第1カム面2
7aに摺動する。ピン状の内筒側第2カム34の周面が
閉じ用の内筒側第2カム面34aを形成している。閉じ
用の内筒側第2カム面34aが閉じ用のビット側第2カ
ム面27bに摺動する。これらカム面の形状は、動作の
説明の際に説明する。なお、内筒の先端部、内筒側第1
カム32等に開けられている穴40(図1参照),41
(図2参照)は水の通し穴である。
【0021】[実施例1の動作・拡径工法]次に、前記
実施例1の動作及び拡径工法を説明する。図6は、削孔
後削孔から削孔用オーガ50を引き抜いた状態を示して
いる。図7は、図6の掘削ずみ削孔に本発明の拡孔用削
孔装置を挿入し始めた状態を示している。拡径ビット2
8を閉じたまま、図8に示すように、拡径ビットが拡径
予定深度の高さ位置に達するまで拡孔用削孔装置を降下
させる。
実施例1の動作及び拡径工法を説明する。図6は、削孔
後削孔から削孔用オーガ50を引き抜いた状態を示して
いる。図7は、図6の掘削ずみ削孔に本発明の拡孔用削
孔装置を挿入し始めた状態を示している。拡径ビット2
8を閉じたまま、図8に示すように、拡径ビットが拡径
予定深度の高さ位置に達するまで拡孔用削孔装置を降下
させる。
【0022】拡孔用削孔装置を降下させる間は、油圧シ
リンダ3の前方の油圧室6に作動油を供給し、ピストン
4に後方(上方)向きの力を作用させておくと、内筒1
2に1体的に結合されているピン状の内筒側第2カム3
4が後方に引かれる。内筒側第2カム34が後方に引か
れる状態では、内筒側第2カム34が外筒側カム27の
閉じ用のビット側第2カム面27bを後方から押してい
る。2つの拡径ビット28は閉じる方向に力を受け、閉
じ用のビット側第2カム面27bに前方へ続く面27d
が前方の内筒側第2カム34に当たる。この状態では、
内筒側第2カム34は当たり止めになっており、これ以
上には拡径ビット28は閉じない。すなわち、拡径ビッ
ト28は閉じたロック状態になっている。
リンダ3の前方の油圧室6に作動油を供給し、ピストン
4に後方(上方)向きの力を作用させておくと、内筒1
2に1体的に結合されているピン状の内筒側第2カム3
4が後方に引かれる。内筒側第2カム34が後方に引か
れる状態では、内筒側第2カム34が外筒側カム27の
閉じ用のビット側第2カム面27bを後方から押してい
る。2つの拡径ビット28は閉じる方向に力を受け、閉
じ用のビット側第2カム面27bに前方へ続く面27d
が前方の内筒側第2カム34に当たる。この状態では、
内筒側第2カム34は当たり止めになっており、これ以
上には拡径ビット28は閉じない。すなわち、拡径ビッ
ト28は閉じたロック状態になっている。
【0023】次に、この種工事に常用される図示外の回
転駆動装置のチャックに装置本体1内に回転可能に支持
されている油圧シリンダ3叉は外筒9を結合し、油圧シ
リンダ3叉は外筒9を回転させる。油圧シリンダ3に1
体の外筒9が回転する。外筒9にピン25で支持された
拡径ビット28が回転する。拡径ビット28とカム27
との1体物を両側から挟んでいる2体の第2カム支持体
33が回転し、内筒側第1カム32も回転する。
転駆動装置のチャックに装置本体1内に回転可能に支持
されている油圧シリンダ3叉は外筒9を結合し、油圧シ
リンダ3叉は外筒9を回転させる。油圧シリンダ3に1
体の外筒9が回転する。外筒9にピン25で支持された
拡径ビット28が回転する。拡径ビット28とカム27
との1体物を両側から挟んでいる2体の第2カム支持体
33が回転し、内筒側第1カム32も回転する。
【0024】割環30を介して内筒側第1カム32に結
合している内筒12は、内筒側第1カム32に対して、
前進後退方向には1体化されているが、回転方向には結
合されていないので、外筒9に与えられた回転力は、摩
擦力程度のものを除き、内筒12には伝わらない。内筒
12に1体化されているピストン4と外筒9に1体化さ
れている油圧シリンダ3との間に生じる相対回転は、油
圧シリンダ3とピストン4との間のOリングの摺動によ
り行われる。
合している内筒12は、内筒側第1カム32に対して、
前進後退方向には1体化されているが、回転方向には結
合されていないので、外筒9に与えられた回転力は、摩
擦力程度のものを除き、内筒12には伝わらない。内筒
12に1体化されているピストン4と外筒9に1体化さ
れている油圧シリンダ3との間に生じる相対回転は、油
圧シリンダ3とピストン4との間のOリングの摺動によ
り行われる。
【0025】油圧シリンダ3の後方の油圧室7に作動油
を供給し、ピストン4に前方向きの力を作用させると、
内筒12に1体的に結合されている内筒側第1カム32
が拡径ビット支持体21の円筒内面を摺動して前進す
る。内筒側第1カム32が前進し内筒側第1カム面32
aが外筒側カム27の後端の開き用のビット側第1カム
面27aに当たり押すと、内筒側第1カム32と外筒側
カム27のカム作用により拡孔ビット28が開き始め
る。このとき、内筒側第2カム34は前進しているの
で、内筒側第2カム34は拡孔ビット28の開きを邪魔
しない。
を供給し、ピストン4に前方向きの力を作用させると、
内筒12に1体的に結合されている内筒側第1カム32
が拡径ビット支持体21の円筒内面を摺動して前進す
る。内筒側第1カム32が前進し内筒側第1カム面32
aが外筒側カム27の後端の開き用のビット側第1カム
面27aに当たり押すと、内筒側第1カム32と外筒側
カム27のカム作用により拡孔ビット28が開き始め
る。このとき、内筒側第2カム34は前進しているの
で、内筒側第2カム34は拡孔ビット28の開きを邪魔
しない。
【0026】油圧室7に作動油を十分に作用させると、
図5に示すように、2体の拡孔ビット28は180度に
開く。開き用のビット側第1カム面27aは終端部は平
面27cに形成されているので、この平面27cが内筒
側第1カム面32aに合致すると、これ以上には拡孔ビ
ット28は開かない。すなわち、拡孔ビット28は開い
たロック状態になっている。また、このロック状態の拡
孔ビット28が外筒と1体に回転し、拡径のための削孔
が行われる。
図5に示すように、2体の拡孔ビット28は180度に
開く。開き用のビット側第1カム面27aは終端部は平
面27cに形成されているので、この平面27cが内筒
側第1カム面32aに合致すると、これ以上には拡孔ビ
ット28は開かない。すなわち、拡孔ビット28は開い
たロック状態になっている。また、このロック状態の拡
孔ビット28が外筒と1体に回転し、拡径のための削孔
が行われる。
【0027】このような拡孔作業中の拡孔用削孔装置を
少しずつ上昇させる。すなわち、前記回転駆動装置と1
体の装置本体1を図示外の昇降装置により少しずつ上昇
させると、図9に示すように、拡径領域を上方へ拡大す
ることができる。図9に示す開いた状態の拡孔ビット2
8を閉じて装置を引き抜く動作は、前述の逆動作である
ので、説明は省略する。
少しずつ上昇させる。すなわち、前記回転駆動装置と1
体の装置本体1を図示外の昇降装置により少しずつ上昇
させると、図9に示すように、拡径領域を上方へ拡大す
ることができる。図9に示す開いた状態の拡孔ビット2
8を閉じて装置を引き抜く動作は、前述の逆動作である
ので、説明は省略する。
【0028】[その他の実施例]本発明は、上記実施例
に限られることはなく、本発明の趣旨の範囲内で、設計
・工法の変更が行われる。たとえば、拡径ビット28の
ビット形状を変えピストン4の変位量を油圧供給量の増
減により可変とし、拡径倍率を変え拡径度合を変えて拡
径工事を行うことができる。また、内筒と外筒とをキー
結合し、軸方向には自由で回転方向に拘束して、両筒を
1体的に回転させるようにすることができる。油圧シリ
ンダ3と外筒9との相対回転を行わせることができる。
に限られることはなく、本発明の趣旨の範囲内で、設計
・工法の変更が行われる。たとえば、拡径ビット28の
ビット形状を変えピストン4の変位量を油圧供給量の増
減により可変とし、拡径倍率を変え拡径度合を変えて拡
径工事を行うことができる。また、内筒と外筒とをキー
結合し、軸方向には自由で回転方向に拘束して、両筒を
1体的に回転させるようにすることができる。油圧シリ
ンダ3と外筒9との相対回転を行わせることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の拡孔用削孔機によると、次の効
果が奏される。
果が奏される。
【0030】本発明は、油圧による軸方向・逆方向の内
外筒の駆動によりカム機構を介して拡径ビットを開閉す
る構造は合理的であるため、簡単な構造で拡径倍率の高
い拡孔用削孔機を提供できた。また、油圧の供給は地上
側でのみ行われ、内外筒の先端部では行われないので、
取扱いが簡単である。たとえば、深い底部の拡径工事で
内外筒を継ぎ足す作業は油圧連結部がないので簡単であ
る。
外筒の駆動によりカム機構を介して拡径ビットを開閉す
る構造は合理的であるため、簡単な構造で拡径倍率の高
い拡孔用削孔機を提供できた。また、油圧の供給は地上
側でのみ行われ、内外筒の先端部では行われないので、
取扱いが簡単である。たとえば、深い底部の拡径工事で
内外筒を継ぎ足す作業は油圧連結部がないので簡単であ
る。
【0031】また、カム機構はカム作動用の油圧により
ロックされるので、同じ油圧駆動装置が用いられるので
構造が簡単である。
ロックされるので、同じ油圧駆動装置が用いられるので
構造が簡単である。
【図1】図1は、本発明の実施例1を示し、正面断面図
である。
である。
【図2】図2は、実施例1のカム機構の部分を示し、1
部断面を付した正面図である。
部断面を付した正面図である。
【図3】図3は、図2の右側面図である。
【図4】図4は、拡径ビット支持体21を示し、斜面図
である。
である。
【図5】図5は、拡径ビット28が開いた状態を示し、
1部断面を付した正面図である。
1部断面を付した正面図である。
【図6】図6は、本発明による工法の工程を示し、断面
図である。
図である。
【図7】図7は、本発明による工法の次の工程を示し、
断面図である。
断面図である。
【図8】図8は、本発明による工法の次の工程を示し、
断面図である。
断面図である。
【図9】図9は、本発明による工法の次の工程を示し、
断面図である。
断面図である。
3…油圧シリンダ 4…環状のピストン4 5,6…油圧室 9…外筒 12…内筒12 25…ピン 27…外筒側カム 27a…開き用のビット側第1カム面 27b…閉じ用のビット側第2カム面 27c,27d…平面 28…掘削ビット 32…内筒側第1カム 32a…開き用の内筒側第第1カム面32a 33…第2カム支持体 34…内筒側第2カム 34a…閉じ用の内筒側第2カム面
Claims (2)
- 【請求項1】外筒(9)と、 前記外筒(9)に対し相対的に軸方向に逆方向に運動す
る内筒(12)と、 前記外筒(9)の周囲に形成した環状の油圧室(5,
6)と、 前記外筒(9)と前記内筒(12)との前記相対的運動
を媒介するように前記油圧室(5,6)の中で軸方向に
運動する環状のピストン(4)と、 前記ピストン(4)を駆動するための作動油を前記油圧
室(5,6)に給排するための作動油給排装置(7,
8)と、 前記外筒(9)と前記内筒(12)の前記軸方向の相対
運動により開閉し前記内外両筒(9,12)の先端部で
支持されている拡径ビット(28)と、 前記内外両筒(9,12)の相対運動を前記拡径ビット
(28)の開閉運動に変換するためのカム機構(27,
32,34)と、 からなることを特徴とする拡孔用削孔装置。 - 【請求項2】請求項1の拡孔用削孔装置において、 前記カム機構(27,32,34)は、 前記外筒(9)の先端部に前記拡径ビット(28)を回
転自在に支持するためのピン(25)と、 前記拡径ビット(28)と1体に形成され、ビット側第
1カム面(27a)及びビット側第2カム面(27b)
を持つ外筒側カム(27)と、 前記内筒(12)の先端部に取り付けられ、前記ビット
側第1カム面(27a)を摺動し前記拡径ビット(2
8)を開かせる内筒側第1カム面(32a)を持つ内筒
側第1カム(32)と、 前記内筒(12)の先端部に取り付けられ、前記ビット
側第2カム面(27b)を摺動し前記拡孔ビット(2
8)を閉じさせる内筒側第2カム面(34a)を持つ内
筒側第2カム(34)と、 からなる拡孔用削孔装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17471793A JPH073773A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 拡孔用削孔装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17471793A JPH073773A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 拡孔用削孔装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073773A true JPH073773A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15983421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17471793A Pending JPH073773A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 拡孔用削孔装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073773A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102026768B1 (ko) * | 2019-02-08 | 2019-09-30 | 주식회사 마성건설 | 지중 천공홀 선단부 확공 장치 |
KR20200037981A (ko) * | 2018-10-02 | 2020-04-10 | 우복이엔씨 주식회사 | 확공용 비트 |
KR20200064483A (ko) * | 2018-11-29 | 2020-06-08 | (주)동우기계 | 확공용 비트 |
KR20200102407A (ko) * | 2020-08-24 | 2020-08-31 | (주)동우기계 | 확공용 비트 |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP17471793A patent/JPH073773A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200037981A (ko) * | 2018-10-02 | 2020-04-10 | 우복이엔씨 주식회사 | 확공용 비트 |
KR20200064483A (ko) * | 2018-11-29 | 2020-06-08 | (주)동우기계 | 확공용 비트 |
KR102026768B1 (ko) * | 2019-02-08 | 2019-09-30 | 주식회사 마성건설 | 지중 천공홀 선단부 확공 장치 |
KR20200102407A (ko) * | 2020-08-24 | 2020-08-31 | (주)동우기계 | 확공용 비트 |
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