JP2001227300A - トンネル埋め戻し装置及び工法 - Google Patents

トンネル埋め戻し装置及び工法

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JP2001227300A
JP2001227300A JP2000039128A JP2000039128A JP2001227300A JP 2001227300 A JP2001227300 A JP 2001227300A JP 2000039128 A JP2000039128 A JP 2000039128A JP 2000039128 A JP2000039128 A JP 2000039128A JP 2001227300 A JP2001227300 A JP 2001227300A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル埋め戻し装置及び工法において、ト
ンネル埋め戻し作業時の胴体内への浸水を確実に阻止可
能としてシール性の向上を図る。 【解決手段】 胴体11を前胴12、中胴13、後胴1
4により構成し、前胴11と既設トンネルTとの間を前
部シール装置61によりシールした状態で、推進ジャッ
キの伸長により前胴12及び中胴13を前進してカッタ
ヘッド17により既設トンネルTの外周辺を掘削すると
同時に、胴体11内の作業空間にて既設トンネルTを解
体し、推進ジャッキの収縮により後胴14を前進し、後
方の空間部に埋め戻し材を充填してトンネルを埋め戻す
ようにし、この前部シール装置61を第1加圧式シール
部材62と、第2、第3加圧式シール部材63,64
と、シール部材65とで構成し、第1加圧式シール部材
62をシールスライドジャッキ72により移動可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設されて
いるトンネル構造体を解体して埋め戻すため作業に適用
されるトンネル埋め戻し装置及び工法に関する。
【0002】
【従来の技術】既に地中に構築されているトンネルを撤
去して埋め戻す装置及び工法としては、例えば、特開平
4−7490号公報に記載された「トンネル埋め戻し方
法及びシールド埋め戻し装置」がある。
【0003】この公報に記載された「トンネル埋め戻し
方法及びシールド埋め戻し装置」に開示されたものは、
セグメント(トンネル)の外径に嵌合する内筒が設けら
れると共にこの内筒に隔壁をもって外殻が連結され、こ
の内筒と外殻との間の隔壁の前方に円環状のカッタ(面
板)が設けられる一方、隔壁の後方に推進ジャッキが設
けられ、外殻内にセグメントを破断するコアカッタと、
後方に埋戻材を噴出する打設管とが設けらたものとなっ
ている。
【0004】従って、モータによりカッタを回転した状
態で、推進ジャッキによって内筒及び外殻を前進するこ
とで、カッタによりセグメントの外周辺を円環状に掘削
し、装置が前進して形成された空間部に打設管から埋戻
材を噴出して埋め戻す一方、コアカッタにより既設のセ
グメントを破断して解体撤去することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トンネル構
造体が埋設されている地盤が軟弱である場合、あるい
は、シールド埋め戻し装置が泥水式である場合には、装
置の胴体と解体するトンネルとの嵌合部から泥水が胴体
の内部に浸入するのを防止する必要がある。ところが、
上述した従来のシールド埋め戻し装置にあっては、トン
ネルを構成するセグメントの外周面には内筒の内周面が
摺動自在に嵌合しているだけで、シール部材等が装着さ
れてはおらず、外殻内への浸水を確実に防止することが
できない。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、トンネル埋め戻し作業時の胴体内への浸水を確
実に阻止可能としてシール性の向上を図ったトンネル埋
め戻し装置及び工法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明のトンネル埋め戻し装置は、地中に
埋設された円筒形状をなすトンネル構造体を撤去して埋
め戻す装置であって、前記トンネル構造体より大径の円
筒形状をなす胴体と、該胴体の前部に回転自在に支持さ
れて前記トンネル構造体の外周辺を掘削可能なカッタを
有する旋回体と、周辺の地盤あるいは前記トンネル構造
体から推進反力を得て前記胴体を前進させる推進手段
と、前記胴体の内周面と前記トンネル構造体の外周面と
の間に配設された前後一対の加圧式シール部材を有する
シール手段と、該一対の加圧式シール部材のうちの一方
を掘進方向前後に移動可能なシール部材移動手段と、前
記胴体内の作業空間から前記トンネル構造体を解体する
解体手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2の発明のトンネル埋め戻し
装置では、前記一方のシール部材はリング形状をなして
前記シール部材移動手段により移動可能であり、前記胴
体の内周面に摺接して止水可能な第1シールと、内部に
流体が供給されて膨張することで該第1シールに対して
前記トンネル構造体の外周面に密着して止水可能な第2
シールとを有する一方、前記他方のシール部材はリング
形状をなして前記胴体の内周面に固定されると共に、内
部に流体が供給されて膨張することで前記トンネル構造
体の外周面に密着して止水可能であることを特徴として
いる。
【0009】また、請求項3の発明のトンネル埋め戻し
装置では、前記一方のシール部材を構成する前記第2シ
ールは前記胴体の周方向に沿った無端のゴム管であっ
て、内部に流体が供給されて膨張することで前記トンネ
ル構造体の外周面に面接触して止水可能であることを特
徴としている。
【0010】また、請求項4の発明のトンネル埋め戻し
工法は、胴体を地中に埋設されたトンネル構造体の外周
端部に嵌合し、まず、該胴体の内周面と該トンネル構造
体の外周面との間に配設された前後一対のシール部材の
うちの一方を膨張して他方を収縮した状態で、前記胴体
を前進してカッタを回転することで前記トンネル構造体
の外周辺を掘削し、このとき、前記一方のシール部材の
外周面が該胴体の内周面に摺接して内周面が前記トンネ
ル構造体の外周面に密着して止水し、その後、前記カッ
タが所定距離掘削したら前記胴体を停止し、次に、前記
一方のシール部材を収縮して他方のシール部材を膨張し
た状態で該一方のシール部材を前進させ、このとき、前
記他方のシール部材が前記胴体の内周面及び前記トンネ
ル構造体の外周面に密着することで止水し、この動作時
に前記胴体内から前記トンネル構造体を解体すると共に
胴体の後方を埋め戻すことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0012】図1に本発明の第1実施形態に係るトンネ
ル埋め戻し装置の概略断面、図2に図1のII−II断面、
図3に図1のIII−III断面、図4に前部シール装置を表
すトンネル埋め戻し装置の前部断面、図5に前部シール
装置を構成するシール部材の断面、図6に後部シール装
置を表すトンネル埋め戻し装置の後部断面、図7に逆流
防止装置を表すトンネル埋め戻し装置の後部断面を示
す。
【0013】本実施形態のトンネル埋め戻し装置は、図
1乃至図3に示すように、既に地中に埋設されているト
ンネル構造体としての既設トンネルTを解体して撤去す
ると同時に、この撤去した空間部を埋め戻すものであっ
て、本実施形態にて、この既設トンネルTはボルトによ
り連結された鉄製のセグメントSにより構成されてお
り、このセグメントSの外周辺にはセメントモルタルが
挿入されている。
【0014】このトンネル埋め戻し装置において、胴体
11は既設トンネルTの外径よりやや大径で円筒形状を
なす前胴12と中胴13と後胴14とから構成されお
り、前胴12と中胴13とは外径がほぼ同じであるが、
後胴14はやや小さくなっている。前胴12の内側には
内筒15が装着されると共に、後部にはリング形状の支
持壁16が固定されており、前胴12は前端部に外径が
ほぼ同径の旋回体としてのカッタヘッド17が軸受18
及びシール部材19により旋回自在に装着されている。
このカッタヘッド17は前端部に複数のカッタビット2
0とディスクカッタ21が取付けられ、後端部に内歯の
リングギア22が固定されている。一方、前胴11の支
持壁16には複数の駆動モータ23が取付けられ、各駆
動モータ23の駆動軸24には一対の自在継手25,2
6及び連結ロッド27を介して駆動ギヤ28が連結さ
れ、各駆動ギヤ28はリングギア22に噛み合ってい
る。
【0015】従って、各駆動モータ23を駆動すると、
駆動軸24の駆動力が自在継手25、連結ロッド27、
自在継手26を介して駆動ギヤ28に伝達され、この駆
動ギア28と噛み合うリングギア18を介してカッタヘ
ッド17を回転することができる。そして、このとき、
カッタヘッド17と共に回転する複数のカッタビット2
0及びディスクカッタ21により既設トンネルTの外周
辺を掘削することができる。
【0016】中胴13は前端部がこの前胴12の後端内
周部にシール部材29により屈曲自在に嵌合しており、
この前胴12の支持壁16と中胴13の支持壁30との
間には複数の中折ジャッキ31が架設されている。従っ
て、この複数の中折ジャッキ31の伸縮ストロークを変
えることで、既設トンネルTの既設方向に合わせて、中
胴13に対して前胴12を屈曲し、掘削方向を修正する
ことができる。
【0017】後胴14は前端部がこの中胴13の後端内
周部に嵌合し、且つ、ガイドピン32とガイド筒33と
の嵌合により掘進方向に沿って移動自在となっており、
この中胴13の支持壁30と後胴14の支持壁34との
間には複数の推進ジャッキ35が架設されている。従っ
て、この複数の推進ジャッキ35を伸長することで、後
胴14に対して前胴12及び中胴13等を前進すること
ができる。そして、この後胴14の後部には周方向均等
間隔で複数のグリッパ36が装着されており、油圧の供
給により外周面を掘削したトンネルの壁面に圧接するこ
とができる。また、後胴14の後端部には隔壁37が形
成され、この隔壁37には既設トンネルTを撤去した空
間部を埋めるための複数の埋め戻し材供給装置38が装
着されると共に、埋め戻し材の充填状況を検査するため
の崩壊探査ジャッキ39が装着されている。埋め戻し材
としては、砂に固化材を適宜配合したものが好ましい。
【0018】また、胴体11の中心部にはガイドビーム
40が掘進方向に沿って配設されており、後端部が後胴
14の支持壁34に連結されている。そして、このガイ
ドビーム40の前端部はカッタヘッド17よりも前方の
既設トンネルTの内部まで延設され、外周部に反力受け
リング41が嵌合し、両者の間には牽引ジャッキ42が
架設されている。この反力受けリング41は径方向に沿
った複数のアーム43を有し、先端部に装着されたグリ
ッパ44がグリッパジャッキ45により既設トンネルT
の内壁面に圧接自在となっている。なお、この反力受け
リング41の更に前方には、図示しない反力受け部材が
既設トンネルTを構成する既設セグメントSに強固に固
定されており反力受けリング41は反力受けロッド46
を介してこの反力受け部材に連結されている。
【0019】また、ガイドビーム40の中間部には移動
リング47が掘進方向に沿って移動自在に装着され、移
動ジャッキ48により移動可能となっている。そして、
この移動リング47には旋回リング49が旋回自在に支
持され、旋回モータ50により旋回可能となっており、
この旋回リング49にはセグメント取り外し装置51が
搭載されている。このセグメント取り外し装置51は既
設セグメントS同志を連結するボルトを弛緩する図示し
ないボルト弛緩装置を有しており、径方向に移動して解
体したセグメントSを把持し、所定の位置に載置する
と、図示しないホイストがセグメントSを既設トンネル
Tの外に搬出するようになっている。
【0020】更に、このガイドビーム40内には送泥管
52と排泥管53とが配設され、一端部が上方あるいは
下方に折れ曲がって前胴11と内筒15との間を通って
前方に延設され、カッタヘッド17の後方に開口する一
方、他端部が既設トンネルT内の前方まで延設されて外
部に掘削土処理設備に連結されている。なお、前胴12
の支持壁16には後退防止ジャッキ54が、周方向等間
隔で複数装着されており、既設トンネルTの端部のセグ
メントSに押圧可能となっている。
【0021】ところで、本実施形態のトンネル埋め戻し
装置では、軟弱地盤に埋設されたトンネルTを撤去可能
であり、また、泥水を供給しながら掘削することから、
作業中に胴体11内への泥水の浸入を確実に防止する必
要があるため、胴体11の前部には既設トンネルTとの
摺動部を止水する前部シール装置(シール手段)61が
設けられている。また、本実施形態のトンネル埋め戻し
装置では、既設トンネルTを撤去した空間部に埋め戻し
材を充填して埋め戻していくことから、作業中に胴体1
1内への泥水や埋め戻し材の浸入を確実に防止する必要
があるため、胴体11の後部には中胴13と後胴14と
の嵌合部を止水する後部シール装置81と、後胴14と
掘削トンネル壁面とを止水して埋め戻し材の前方への逆
流を防止する逆流防止装置101が設けられている。
【0022】この前部シール装置61において、図4及
び図5に示すように、前胴11の内筒15の内周面に
は、第1加圧式シール部材62と、第2、第3加圧式シ
ール部材63,64と、シール部材65とが配設されて
いる。第1加圧式シール部材62は、リング形状をなし
て内筒15の内周面に対して掘進方向に沿って摺接可能
な前後一対のシール材66,67を有するスライド式シ
ールケース(第1シール)68と、このスライド式シー
ルケース68の内周側凹部69に装着されてゴム製で管
状をなすと共に内部に流体(例えば、油、水等)を給排
することで膨張、収縮可能な中空シール(第2シール)
70とから構成されている。そして、中空シール70に
は流体を給排するための給排管71が接続されている。
また、内筒15の内側にはこの第1加圧式シール部材6
2の後方に位置して複数のシールスライドジャッキ(シ
ール部材移動手段)72が周方向に均等間隔で配設され
ており、本体が第1加圧式シール部材62のシールケー
ス68に連結され、駆動ロッド73の先端部が支持壁1
6,30にブラケット74,75を介して連結されてい
る。
【0023】従って、図示しない油圧給排装置により給
排管71を通して第1加圧式シール部材62の中空シー
ル70内に油圧を供給するとこの中空シール70が膨張
し、その膨張力によりこの中空シール70が既設トンネ
ルTの外周面に面で押圧密着して止水すると共に、スラ
イド式シールケース68の各シール材66,67が内筒
15の内周面に押圧密着して止水することができる。一
方、中空シール70内から油圧を排出するとこの中空シ
ール70が収縮し、この中空シール70が既設トンネル
Tの外周面から離間することとなり、この状態でシール
スライドジャッキ72を伸長することで、中空シール7
0を前方に移動することができる。
【0024】また、第2加圧式シール部材63は、舌片
形状をなして基端部が内筒15に取付リング76を介し
て固定されて先端部が後方に延出する舌片シール77
と、内筒15とこの舌片シール77との間に装着されて
ゴム製で管状をなすと共に内部に流体(例えば、油、水
等)を給排することで膨張、収縮可能な中空部材78と
から構成されている。そして、中空部材78には流体を
給排するために内筒15に形成された給排孔79が接続
されている。
【0025】従って、図示しない油圧給排装置により給
排孔79を通して第2加圧式シール部材63の中空部材
78内に油圧を供給するとこの中空部材78が膨張し、
その膨張力により舌片シール77の先端部が既設トンネ
ルTの外周面に押圧密着して止水することができ、中空
部材78内から油圧を排出するとこの中空部材78が収
縮し、舌片シール77の先端部が既設トンネルTの外周
面から離間することができる。
【0026】なお、第3加圧式シール部材64は第2加
圧式シール部材63とほぼ同様の構造であり、給排孔7
9を介して油圧を給排することで、同期して膨張、収縮
させることができる。そして、シール部材65は基端部
が内筒15に固定されて先端部が後方に延出して常時既
設トンネルTの外周面に押圧して止水している。
【0027】また、後部シール装置81において、図6
に示すように、前述したように、中胴13の後端内周部
には後胴14の前端部が嵌合し、両者は掘進方向に沿っ
て移動自在となっている。この中胴13の後端内周面に
は周方向に沿ってシール収納凹部82が形成され、この
シール収納凹部82には後方にシール片83を有するシ
ール部材84が装着されている。一方、後胴14の前端
外周面には周方向に沿ってシール収納凹部85が形成さ
れ、このシール収納凹部85には後方に2つのシール片
86を有するシール部材87が装着されている。そのた
め、中胴13と後胴14との嵌合時には、中胴13のシ
ール部材84のシール片83が後胴14の外周面に押圧
し、後胴14のシール部材87のシール片86が中胴1
3の内周面に押圧することで、ここに嵌合空間部88が
形成されることとなる。そして、この嵌合空間部88に
は後胴14の貫通孔89を介してグリース供給路90が
接続され、このグリース供給路90には開閉バルブ91
及びグリース供給源92が接続されている。
【0028】従って、推進ジャッキ35を収縮すると、
中胴13と後胴14とが接近することで嵌合空間部88
の容積が増加するときに、開閉バルブ91を開放してグ
リース供給源92によりグリース供給路90を通して貫
通孔89から嵌合空間部88にグリースを供給するよう
にしている。このようにして嵌合空間部88の容積増加
による負圧発生時に、シール部材84のシール面から泥
水や埋め戻し材が内部に浸入するのを阻止している。な
お、推進ジャッキ35を伸長時には、中胴13と後胴1
4とが離間することで嵌合空間部88の容積が減少する
が、このときは開閉バルブ91を閉止することで、嵌合
空間部88内のグリースはシール部材84のシール面か
ら外部に押し出されるだけとなる。
【0029】更に、逆流防止装置101において、図7に
示すように、後胴14の後端部には本体部分14aより
も小径の小径部14bが形成されており、この小径部1
4bの外周部にはリング形状をなす中空シール部材102
が配設され、前後端部が取付金具103,104及びボルト10
5,106より固定されている。そして、この中空シール部
材102には後胴14の貫通孔107を介して油圧給排路108
が接続され、この油圧給排路108には開閉バルブ109及び
油圧給排源110が接続されている。
【0030】従って、推進ジャッキ35を伸長時には、
後胴14に対して中胴13が前進することで小径部14
bが露出するため、このときに開閉バルブ109を開放し
て油圧給排源110より油圧給排路108を通して貫通孔107
から中空シール部材102内に油圧を供給して膨張させ、
外周面を掘削トンネルの内壁面に押圧するようにしてい
る。このようにして中空シール部材102を掘削トンネル
の内壁面に押圧することで、後胴14の後端部の埋め戻
し材供給装置38から埋め戻し材を吐出したときに、こ
の埋め戻し材が後胴14の外周面と掘削トンネルの内壁
面との間から前方に逆流するのを阻止している。なお、
推進ジャッキ35を収縮時には、中空シール部材102内
の油圧を油圧給排路108を通して油圧給排源110に戻すこ
とで、中空シール部材102の外径を本体部分14aと同
径とし、中胴13内に収納可能としている。
【0031】ここで、上述した本実施形態のトンネル埋
め戻し装置による既設トンネルTの解体撤去してから埋
め戻す作業について説明する。
【0032】図1に示すように、胴体11の前部、つま
り、前胴11及びカッタヘッド17を地中に埋設された
既設トンネルTの外周端部に嵌合し、複数のグリッパ3
6を掘削トンネルの内壁面に圧接することで胴体11を
安定させ、また、グリッパジャッキ45によりグリッパ
44を既設トンネルTの内壁面に圧接することで反力受
けリング41を固定し、ガイドビーム40を介して後胴
14が掘削反力を受け止めることができるようにする。
更に、前部シール装置61にて、各シールスライドジャ
ッキ72を伸長して第1加圧式シール部材62を前方に
移動させた状態で、中空シール70内に油圧を供給して
膨張させ、中空シール70を既設トンネルTの外周面に
密着させると共に、スライド式シールケース68の各シ
ール材66,67を内筒15の内周面に密着させること
で止水する。一方、第2、第3加圧式シール部材63,
64の各中空部材78内から油圧を排出して収縮させ、
舌片シール77を既設トンネルTの外周面から離間させ
る。
【0033】この状態で、駆動モータ23を駆動してリ
ングギア18を介してカッタヘッド17を回転しなが
ら、複数の推進ジャッキ35を伸長して後胴14から反
力を得ることで、前胴12及び中胴13を前進すると共
に、送泥管52から前方に送水し、カッタヘッド17に
装着された複数のカッタビット20及びディスクカッタ
21が既設トンネルTの外周辺を掘削し、排泥管53か
ら掘削土砂を排出する。この推進ジャッキ35の伸長に
よる前胴12及び中胴13の前進時に、既設トンネルT
の既設方向に合わせて各中折ジャッキ31の伸縮ストロ
ークを変えることで、前胴12を屈曲して掘削方向を修
正する。
【0034】そして、図4に示すように、この前胴12
の前進により掘進時に、第2、第3加圧式シール部材6
3,64は既設トンネルTの外周面から離間している
が、第1加圧式シール部材62が既設トンネルTの外周
面及び内筒15の内周面に密着することで止水してい
る。即ち、前胴11の前進時に、この前胴11の前進量
と同量だけシールスライドジャッキ72を収縮すること
で、既設トンネルTに対して中空シール70が移動しな
いようにして両者の密着状態を維持し、また、スライド
式シールケース68の各シール材66,67と内筒15
の内周面とが密着状態で相対的に摺動する。そのため、
掘削された既設トンネルTの荒れた外表面に対して中空
シール70がその凹凸状態に合わせて隙間なく密着し、
且つ、相対移動がないため、確実に止水できると共に中
空シール70の破損が防止される。また、機械加工され
た内筒15の凹凸のない内周面に対して各シール材6
6,67が隙間なく密着した状態で相対移動するため、
確実に止水できると共にシール材66,67の破損が防
止される。
【0035】この掘削作業に伴って胴体11内の作業空
間では、セグメント取り外し装置51が移動して既設セ
グメントSの連結ボルトを弛緩して解体し、ホイストが
作動して解体してセグメントSを搬出している。また、
逆流防止装置101にて、図7に示すように、前胴11が
前進して中胴13から後胴14の小径部14bが露出す
ると、開閉バルブ109を開放して油圧給排路108を通して
中空シール部材102内に油圧を供給して膨張させ、掘削
トンネルの内壁面に押圧することで、後胴14の後端部
の供給された埋め戻し材が前方に逆流するのを阻止す
る。
【0036】その後、図1に示すように、推進ジャッキ
35が所定ストローク伸長して既設トンネルTの外周辺
を所定距離掘削すると、前胴12及び中胴13の前進を
停止する。そして、前部シール装置61にて、中空シー
ル70内から油圧を排出して収縮させ、この中空シール
70を既設トンネルTの外周面から離間させる。一方、
第2、第3加圧式シール部材63,64の各中空部材7
8内に油圧を供給して膨張させ、舌片シール77を既設
トンネルTの外周面に密着させることで止水する。この
状態で各シールスライドジャッキ72を伸長して第1加
圧式シール部材62を前方に移動させる。このとき、既
設トンネルTに対して収縮した中空シール70が離間し
て移動し、また、スライド式シールケース68の各シー
ル材66,67は内筒15の内周面に軽く接触した状態
で摺動する。そのため、既設トンネルTの荒れた外表面
に対して中空シール70が摺接しないため、この中空シ
ール70の破損が防止される。一方、前胴11が停止し
ているために第2、第3加圧式シール部材63,64の
舌片シール77がその凹凸状態に合わせて隙間なく密着
し、且つ、相対移動がないため、確実に止水できると共
に舌片シール77の破損が防止される。
【0037】また、既設トンネルTの外周辺を所定距離
掘削して前胴12及び中胴13が停止したら、後退防止
ジャッキ54を伸長して既設トンネルTの端部のセグメ
ントSを押圧すると共に、複数のグリッパ36による掘
削トンネルの内壁面への圧接を解除し、且つ、逆流防止
装置101にて、中空シール部材102内の油圧を油圧給排路
108を通して排出して収縮し、中空シール部材102の外径
を本体部分14aと同径とする。この状態で、複数の推
進ジャッキ35を収縮し、前胴12及び中胴13に対し
て後胴14を前進して接近させる。このとき、牽引ジャ
ッキ42を推進ジャッキ35と同期して伸長し、反力受
けリング41に対してガイドビーム40を介して後胴1
4を前方に牽引することで、前胴12及び中胴13の後
退を阻止する。
【0038】このとき、後部シール装置81にて、図6
に示すように、中胴13に対して後胴14とが接近する
と、嵌合空間部88の容積が増加するため、開閉バルブ
91を開放してグリース供給路90を通してこの嵌合空
間部88に増加する容積と同様のグリースを供給する。
そのため、嵌合空間部88は負圧とはならずにシール部
材84のシール面から泥水や埋め戻し材が内部に浸入す
ることがない。そして、後胴14が前進することで形成
された後方の空間部に対して、複数の埋め戻し材供給装
置38が埋め戻し材を吐出して充填することで、この空
間部の埋め戻し作業を実施する。
【0039】このようにして胴体11が所定距離移動す
るときに、既設トンネルTを所定距離撤去すると共に、
所定距離トンネルを埋め戻すことができる。その後、前
述と同様に、前胴12と既設トンネルTとの間を前部シ
ール装置61によりシールした状態で、前胴12及び中
胴13を前進することでカッタヘッド17により地盤を
掘削しながら既設トンネルTを解体していく。この繰返
により既設トンネルTを全て撤去してトンネルを埋め戻
していく。
【0040】なお、前胴12及び中胴13がある程度前
進して反力受けリング41に接近したら、グリッパ36
により後胴14を掘削トンネルの内壁面に位置保持する
一方、グリッパ44による反力受けリング41の位置保
持を解除した状態で、牽引ジャッキ42を伸長すること
でガイドビーム40に対して反力受けリング41を前進
して作業を行えばよい。
【0041】このように本実施形態のトンネル埋め戻し
装置にあっては、胴体11を前胴12、中胴13、後胴
14により構成し、前胴11と既設トンネルTとの間を
前部シール装置61によりシールした状態で、推進ジャ
ッキの伸長により前胴12及び中胴13を前進してカッ
タヘッド17により既設トンネルTの外周辺を掘削する
と同時に、胴体11内の作業空間にて既設トンネルTを
解体し、推進ジャッキの収縮により後胴14を前進し、
後方の空間部に埋め戻し材を充填してトンネルを埋め戻
すようにしている。そして、この前部シール装置61を
第1加圧式シール部材62と、第2、第3加圧式シール
部材63,64と、シール部材65とで構成し、第1加
圧式シール部材62をシールスライドジャッキ72によ
り移動可能としたので、前胴12及び中胴13を前進時
と後胴14の前進時とで、各加圧式シール部材62と6
3,64とを使い分けることで、シール性の向上と耐久
性の向上が図れる。
【0042】なお、上述の実施形態において、前部シー
ル装置61をゴム管形状の第1加圧式シール部材62と
舌片形状の第2、第3加圧式シール部材63,64等に
より構成したが、この構造に限定されるものではない。
図8に本発明の第2実施形態に係るトンネル埋め戻し装
置における前部シール装置を表す要部断面を示す。な
お、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有
する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略す
る。
【0043】即ち、本実施形態において、図8に示すよ
うに、前部シール装置111は、第1加圧式シール部材6
2と、第2加圧式シール部材112とから構成されてい
る。第2加圧式シール部材112は、リング形状をなして
内筒15の内周面に固定されたシールケース113と、こ
のシールケース113の内周側凹部114に装着されてゴム製
で管状をなすと共に内部に流体(例えば、油、水等)を
給排することで膨張、収縮可能な中空シール115とから
構成されており、中空シール115には流体を給排するた
めに内筒15に形成された給排孔116が接続されてい
る。従って、図示しない油圧給排装置により給排孔116
を通して第2加圧式シール部材112の中空シール115内に
油圧を供給するとこの中空シール115が膨張し、その膨
張力によりこの中空シール115が既設トンネルTの外周
面に面で押圧密着して止水することができる。
【0044】なお、この前部シール装置の組み合わせは
ゴム管形状の第1加圧式シール部材62と舌片形状の第
2加圧式シール部材63、あるいはゴム管形状同志の第
1加圧式シール部材62と第2加圧式シール部材112に
限らず、舌片形状同志の組み合わせでもよく、その組み
合わせ数も3つに限らず、2つ、あるいは4つ以上であ
ってもよい。
【0045】また、上述の実施形態では、後部シール装
置81にて、中胴13と後胴14との嵌合部にシール部
材84,87により形成された嵌合空間部88にグリー
スを供給可能としたが、シール部材84,87の間に一
つ以上のシール部材を設け、嵌合空間部を小容量として
もよい。そして、逆流防止装置101にて、中空シール部
材102に対する油圧供給により膨張して掘削トンネルの
内壁面に押圧可能としたが、蛇腹部材を外方に突出する
ようにしてもよい。
【0046】更に、上述の実施形態では、既設トンネル
Tの撤去作業をセグメントSの締結ボルトを弛緩して既
設セグメントSを解体して行ったが、例えば、円盤状の
カッタ等を用いて切断して解体してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明のトンネル埋め戻し装置によれ
ば、トンネル構造体より大径の円筒形状をなす胴体の前
部にトンネル構造体の外周辺を掘削可能なカッタを有す
る旋回体を回転自在に支持し、推進手段により周辺の地
盤あるいはトンネル構造体から推進反力を得て前進可能
とし、この胴体の内周面とトンネル構造体の外周面との
間に前後一対の加圧式シール部材を有するシール手段を
配設し、一方の加圧式シール部材をシール部材移動手段
により掘進方向前後に移動可能とし、胴体内の作業空間
からトンネル構造体を解体する解体手段を設けたので、
胴体の前進によるカッタの掘削時には、一方の加圧式シ
ール部材を作動して胴体の内周面とトンネル構造体の外
周面との間を止水する一方、この一方の加圧式シール部
材の前進時には、他方の加圧式シール部材を作動して胴
体の内周面とトンネル構造体の外周面との間を止水する
こととなり、トンネル埋め戻し作業時の胴体内への浸水
を確実に阻止し、シール性の向上を図ることができる。
【0048】また、請求項2の発明のトンネル埋め戻し
装置によれば、一方のシール部材をリング形状としてシ
ール部材移動手段により移動可能とし、胴体の内周面に
摺接して止水可能な第1シールと、内部に流体を供給し
て膨張することで第1シールに対してトンネル構造体の
外周面に密着して止水可能な第2シールとで構成する一
方、他方のシール部材をリング形状として胴体の内周面
に固定すると共に内部に流体を供給して膨張することで
トンネル構造体の外周面に密着して止水可能としたの
で、一方のシール部材は、第1シールが胴体の内周面に
摺接すると共に第2シールが膨張してトンネル構造体の
外周面に密着して止水し、移動時には第2シールが収縮
してトンネル構造体の外周面から離間することとなり、
確実に止水することができると共に破損を防止すること
ができる。
【0049】また、請求項3の発明のトンネル埋め戻し
装置によれば、第2シールを胴体の周方向に沿った無端
のゴム管とし、内部に流体を供給して膨張することでト
ンネル構造体の外周面に面接触して止水可能としたの
で、既設トンネルの荒れた凹凸状態の外表面に対して第
2シールが隙間なく密着することとなり、確実に止水す
ることができる。
【0050】また、請求項4の発明のトンネル埋め戻し
工法によれば、胴体を地中に埋設されたトンネル構造体
の外周端部に嵌合し、まず、胴体の内周面とトンネル構
造体の外周面との間に配設された前後一対のシール部材
のうちの一方を膨張して他方を収縮した状態で、胴体を
前進してカッタを回転することでトンネル構造体の外周
辺を掘削し、このとき、一方のシール部材の外周面が胴
体の内周面に摺接して内周面がトンネル構造体の外周面
に密着して止水し、その後、カッタが所定距離掘削した
ら胴体を停止し、次に、一方のシール部材を収縮して他
方のシール部材を膨張した状態で一方のシール部材を前
進させ、このとき、他方のシール部材が胴体の内周面及
びトンネル構造体の外周面に密着することで止水し、こ
の動作時に胴体内からトンネル構造体を解体すると共に
胴体の後方を埋め戻すようにしたので、トンネル埋め戻
し作業時の胴体内への浸水を確実に阻止し、シール性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るトンネル埋め戻し
装置の概略断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】前部シール装置を表すトンネル埋め戻し装置の
前部断面図である。
【図5】前部シール装置を構成するシール部材の断面図
である。
【図6】後部シール装置を表すトンネル埋め戻し装置の
後部断面図である。
【図7】逆流防止装置を表すトンネル埋め戻し装置の後
部断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るトンネル埋め戻し
装置における前部シール装置を表す要部断面図である。
【符号の説明】
11 胴体 12 前胴 13 中胴 14 後胴 17 カッタヘッド(旋回体) 23 駆動モータ 31 中折ジャッキ 35 推進ジャッキ 38 埋め戻し材供給装置 40 ガイドビーム 41 反力受けリング 51 セグメント取り外し装置(解体手段) 61 前部シール装置(シール手段) 62 第1加圧式シール部材(一方のシール手段) 63 第2加圧式シール部材(他方のシール手段) 64 第3加圧式シール部材(他方のシール手段) 66,67 シール材 68 シールケース(第1シール) 70 中空シール(第2シール) 72 シールスライドジャッキ(シール部材移動手段) 81 後部シール装置 84,87 シール部材 90 グリース供給路 101 逆流防止装置 102 中空シール部材 107 油圧給排路 T 既設トンネル(トンネル構造体) S セグメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寒河江 浩史 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 村山 健治 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 福田 智之 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 Fターム(参考) 2D054 AA02 AA05 AD02 AD17 AD20 BA03 BA25 BB02 FA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設された円筒形状をなすトンネ
    ル構造体を撤去して埋め戻す装置であって、前記トンネ
    ル構造体より大径の円筒形状をなす胴体と、該胴体の前
    部に回転自在に支持されて前記トンネル構造体の外周辺
    を掘削可能なカッタを有する旋回体と、周辺の地盤ある
    いは前記トンネル構造体から推進反力を得て前記胴体を
    前進させる推進手段と、前記胴体の内周面と前記トンネ
    ル構造体の外周面との間に配設された前後一対の加圧式
    シール部材を有するシール手段と、該一対の加圧式シー
    ル部材のうちの一方を掘進方向前後に移動可能なシール
    部材移動手段と、前記胴体内の作業空間から前記トンネ
    ル構造体を解体する解体手段とを具えたことを特徴とす
    るトンネル埋め戻し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトンネル埋め戻し装置に
    おいて、前記一方のシール部材はリング形状をなして前
    記シール部材移動手段により移動可能であり、前記胴体
    の内周面に摺接して止水可能な第1シールと、内部に流
    体が供給されて膨張することで該第1シールに対して前
    記トンネル構造体の外周面に密着して止水可能な第2シ
    ールとを有する一方、前記他方のシール部材はリング形
    状をなして前記胴体の内周面に固定されると共に、内部
    に流体が供給されて膨張することで前記トンネル構造体
    の外周面に密着して止水可能であることを特徴とするト
    ンネル埋め戻し装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のトンネル埋め戻し装置に
    おいて、前記一方のシール部材を構成する前記第2シー
    ルは前記胴体の周方向に沿った無端のゴム管であって、
    内部に流体が供給されて膨張することで前記トンネル構
    造体の外周面に面接触して止水可能であることを特徴と
    するトンネル埋め戻し装置。
  4. 【請求項4】 胴体を地中に埋設されたトンネル構造体
    の外周端部に嵌合し、まず、該胴体の内周面と該トンネ
    ル構造体の外周面との間に配設された前後一対のシール
    部材のうちの一方を膨張して他方を収縮した状態で、前
    記胴体を前進してカッタを回転することで前記トンネル
    構造体の外周辺を掘削し、このとき、前記一方のシール
    部材の外周面が該胴体の内周面に摺接して内周面が前記
    トンネル構造体の外周面に密着して止水し、その後、前
    記カッタが所定距離掘削したら前記胴体を停止し、次
    に、前記一方のシール部材を収縮して他方のシール部材
    を膨張した状態で該一方のシール部材を前進させ、この
    とき、前記他方のシール部材が前記胴体の内周面及び前
    記トンネル構造体の外周面に密着することで止水し、こ
    の動作時に前記胴体内から前記トンネル構造体を解体す
    ると共に胴体の後方を埋め戻すことを特徴とするトンネ
    ル埋め戻し工法。
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