JP2712686B2 - シールド掘進機 - Google Patents
シールド掘進機Info
- Publication number
- JP2712686B2 JP2712686B2 JP1344109A JP34410989A JP2712686B2 JP 2712686 B2 JP2712686 B2 JP 2712686B2 JP 1344109 A JP1344109 A JP 1344109A JP 34410989 A JP34410989 A JP 34410989A JP 2712686 B2 JP2712686 B2 JP 2712686B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- existing
- front frame
- cutter
- segment
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Description
次組み立てて覆工するシールド掘進機に関する。
機のうち、泥水の還流により切羽の安定と掘削土砂の排
出を行うものとして、泥水式シールド掘進機が知られて
いる。
は、回転して地盤を掘削するカッタ1と、カッタ1を回
転自在に支持すると共に隔壁2で切羽から隔てられたシ
ールドフレーム3と、セグメント4を組み立てるエレク
タ5とにより主として構成され、泥水を切羽に供給・循
環させるための送泥管6及び排泥管7が備えられてい
る。
レーム3に設けられた駆動用モータ9による回転力と
で、所定の孔径のトンネルを掘進すると共に、セグメン
ト4の幅だけ掘進する度ごとにセグメント4を組み立て
ることで、順次シールドするようになっている。
するシールドフレーム3とセグメント4との間を止水す
るためのテールシール10が設けられ、さらに地山とセグ
メント4との間を充填するための裏込め注入装置(図示
せず)が設けられている。
に都市地盤においては上下水道、地下鉄、電線のための
埋設管等々の地中構造物が密集して設けられている。こ
のため、ケーブルの増設などの要求があっても、これに
対応すべくトンネルを新規構築することは極めて困難な
状況にある。
の埋設管(トンネル)を拡径することが考えられる。こ
の場合、既存の埋設管を取り壊しつつ掘進することは、
工事期間中に既存設備の供用を中断することとなるの
で、供用と並行して掘進することが望ましい。
したまま掘進するシールド掘進機は、従来なかった。
管の周囲を掘進するように構成しても、機械本体と既存
埋設管との隙間に入り込んでくる地下水(泥水)に対処
できないと、シールド内での作業が困難となるばかり
か、既存埋設管内に漏水して供用中のケーブル等に悪影
響を及ぼすことにもなる。
径でき、しかもその供用に影響を与えることのないシー
ルド掘進機を提供すべく創案されたものである。
ッタを有した前部フレームと、この前部フレームに重合
されその掘進と交互に推進される後部フレームと、上記
両フレームにそれぞれ設けられその待機停止中に既存埋
設管との隙間を封止するシール部とを備えたものであ
る。
より既存埋設管の外周にトンネルを掘削する。後部フレ
ームは、この掘進に追従する。シール部は、他方のフレ
ームが掘進或いは推進しているときに停止中のフレーム
と既存埋設管との間を止水し、地下水及び泥水の進入を
阻む。
る。
示したものであり、従来と同様の構成には同一符号を付
し、その説明を省略する。
ト21の外周を掘削するカッタ22を有した前部フレーム23
と、この前部フレーム23に摺動可能に重合された後部フ
レーム24と、これらフレーム23,24にそれぞれ設けられ
たシール部25,26とにより主として構成され、機械全体
が略中空筒体状に形成されている。
成されたカッターフレーム27と、その前端面となる円環
板28に適宜配設されたカッタビット29とで成り、円環板
28の内径は、既設セグメント21の外径よりもわずかに大
きく形成されている。また円環板28の最も軸心側に位置
されたカッタビット30は、既存セグメント21の外壁に分
布する裏込め注入材(モルタル)mをも切削できるよう
に形成されている。
外径に略等しい外殻31と、切羽からその後方を遮断する
隔壁32と、既設セグメント21を囲繞するように形成され
た内殻33とを有し、これらを適宜縦横に骨組みして構成
されている。
出された中間リング34が連結され、この延出端側に、軸
ブロック35が取り付けられている。そして外殻31と内殻
33との間に、この軸ブロック35を適宜軸受けするための
軸受部36が形成されている。さらに、軸ブロック35の後
方端部にはラック37が形成されており、これと噛合する
出力端38を有した駆動用モータ39が、内殻33と外殻31と
の間に固定支持されている。即ち、中間リング34を介し
て、カッタ22が駆動用モータ39により回転駆動されるよ
うになっている。
撹拌するための撹拌翼40が取り付けられていると共に、
中間リング34と、隔壁32、軸受部36及び内殻33との間に
はそれぞれシールブロック41,42,43が設けられ、前部フ
レーム23に泥水等が浸入しないようになっている。また
内殻33の軸受部36の内方に相当する位置には、既設セグ
メント21に沿って前部フレーム23を案内するためのガイ
ドローラ44が回転自在に取り付けられている。
ーム23の外殻31と略同径の外殻45と、前部フレーム23の
内殻31よりも僅かに大きい径で成る内殻46とを有して形
成されていると共に、この外殻45の前半部分が縮径され
て、前部フレーム23の後半部分に挿入される形になって
いる。またこれら外殻31,45同士及び内殻33,46同士の間
には、摺動可能で且つ機密を保持するように形成された
シール部材47が設けられている。
力を得るための掘進ジャッキ48と保持ジャッキ49とが固
定されている。
レーム23に当接するようになっており、伸長したとき
に、フレーム23,24同士が離反するようになっている。
即ち、後部フレーム24に反力をとることで、掘進のため
の推力を得るようになっている。また保持ジャッキ49
は、その進退ロッド51の先端が、組み立てられたセグメ
ント4の前端面に当接するようになっており、伸長した
ときに後部フレーム24が前進するようになっている。
方向に交互に配置されている。そしてその作動は、掘進
工程において交互に行われるようになっており、掘進ジ
ャッキ48によって前部フレーム23が前進するときには後
部フレーム24は停止し、所定長の掘進がなされたとき
に、後部フレーム24が保持ジャッキ49の伸長で前部フレ
ーム23側へと引き付けられるようになっている。従っ
て、両フレーム23,24の前進は交互に行われることにな
る。
ーム23,24の内殻33,46に設けられ、既設セグメント21と
の隙間Sを封止するようになっている。
46に形成された複数の環状凹部50と、これら環状凹部50
に保持されたタイヤ状のチューブ51とで成る。チューブ
51の外周端には鍔52が形成されて、これが内殻33,46に
ボルト止めされていると共に、チューブ51内に流体(空
気)を注入するための注入孔53が形成されている。そし
てその注入圧(量)を調節することで、内殻33,46から
膨出したチューブ51の内側端面が、カッタ22によって切
り残された裏込め注入材mの凹凸状の外表面に接着、或
いは離間するようになっている。従ってこれらシール部
25,26は、実際には、変化する裏込め注入材mとの間隙S
0を封止していることになる。
に充填材(グリース)gを注入するためのノズル54が設
けられている。
に、径方向に伸縮するサポートジャッキ55が支持されて
おり、後部フレーム24が前進して前部フレーム23側に引
き付けられる際に、既設セグメント21に当接すること
で、前部フレーム23が動かないように固定できるように
なっている。
オーバーカッタ56が取り付けられていると共に、フレー
ム23,24内には送泥管57及び排泥管58が適宜延長されて
設けられている。さらに後部フレーム24には、新規なセ
クメント62を組み立てるためのエレクタ59が設けられ、
このエレクタ59を適宜作動させるためのエレクタ昇降ジ
ャッキ60とエレクタ摺動ジャッキ61とが備えられてい
る。
ネルを利用して、これを拡径するに際して、まず前部フ
レーム23及び後部フレーム24を、その発進立坑(図示せ
ず)において既設セグメント21に同心状にセットする。
び排泥管58によって泥水を循環させつつ、駆動用モータ
39及び掘進ジャッキ48を作動させることで、カッタ22の
所定の回転及び推進力をもって既設セグメント21の外周
を掘進する。
になっている。そして、そのシール部26において、チュ
ーブ51に流体を注入してこれを適宜膨張させることで、
既設セグメント21の周囲に分布している切り残された裏
込め注入材mに圧接させ、切羽側からカッタ22及び前部
フレーム23と既設セグメント21との隙間Sを通って後方
に浸入してくる地下水及び泥水を遮断する。
トジャッキ55によって、その位置で固定させると共に、
そのシール部25においてチューブ51を膨張させることで
止水を行う。そして後部シール部26のチューブ圧を除去
して既設セグメント21側から離間させた後、掘進ジャッ
キ48を短縮、保持ジャッキ49を伸長させることで、後部
フレーム24を前進させ、前部フレーム23内に挿入し重ね
合わせる。そしてエレクタ59によって、掘進した分の新
設セグメント62の組み立てを行う。
グメント62に反力をとることで保持ジャッキ55により保
持され、以降、カッタ22及び前部フレーム23による掘
進、後部フレーム24の追従、セグメント62の組み立てが
繰り返されて、既設セグメント21の外周に、断面が同心
円状の拡径されたトンネルが構築される。
る後部フレーム24とを形成し、それぞれのシール部25,2
6によって、既設セグメント21との隙間Sを封止するよ
うにしたので、既存のトンネルに影響を与えることな
く、拡径したシールドトンネルを構築することができ
る。
して掘進作業ができ、ケーブルの増設などの規模拡張工
事を行うに際し、その工期短縮に貢献できる。
している方のシール部25,26を作動するようにしたの
で、既設セグメント21周囲の凹凸がある注入材m層表面
に対して確実にシールでき、地下水(泥水)の浸入を防
止して、シールド内での作業環境保全が図れると共に、
既存トンネル内への漏水を未然に防ぐ。
限るものではなく、例えば第6図に示すように構成して
もよい。
た鍵状の延長板72と、その内側(既設セグメント21側)
に設けられた前記実施例と同様のチューブ73及びチュー
ブ保持体74と、内殻33,46及びチューブ保持体74とを連
結する弾性板75とで構成されている。
ーブ73を保持するようになっていると共に、延長板71の
鍵状の先端部の内壁に対して径方向に摺動自在に形成さ
れている。そして保持体74と延長板71との間に区画され
た密閉室には所定圧の流体nが充填され、弾性板75の弾
性力と相俟って、保持体74を常時内側に適宜押し付ける
ようになっている。
な位置とは無関係に、既設セグメント21(注入材m)に
嵌め合わされる形になり、掘進のフレがあっても、常に
接着するものである。言い換えると、チューブ73の膨張
は必要最少限のものでよく、シール部の操作管理上、或
いは部材の耐久性からみて極めて実際的である。
セグメントをそのまま残しても、或いは掘進完了後に壊
して拡径トンネルとして利用してもどちらでもよく、汎
用性のあるトンネルとして利用できるものである。
を発揮する。
た前部フレームと、これに重合されその掘進と交互に掘
進される後部フレームと、両フレームにそれぞれ設けら
れその待機停止中に既存埋設管との隙間を封止するシー
ル部とを備えたので、既存設備を供用させたままトンネ
ルを拡径できると共に、既存埋設管と掘進機との間を確
実に止水して作業環境保全及び既存埋設管内への漏水防
止ができる。
図は第1図中のII部拡大図、第3図は第1図中のIII−I
II線矢視断面図、第4図は第1図中のIV−IV線矢視断面
図、第5図は第1図のシール部の拡大図、第6図はシー
ル部の他の実施例を示した側断面図、第7図は従来のシ
ールド掘進機を示した側断面図である。 図中、21は既存埋設管たる既設セグメント、22はカッ
タ、23は前部フレーム、24は後部フレーム、25,26はシ
ール部である。
Claims (1)
- 【請求項1】既存埋設管に沿ってその外周を掘削するカ
ッタを有した前部フレームと、該前部フレームに重合さ
れその掘進と交互に推進される後部フレームと、上記両
フレームにそれぞれ設けられその待機停止中に上記既存
埋設管との隙間を封止するシール部とを備えたことを特
徴とするシールド掘進機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1344109A JP2712686B2 (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | シールド掘進機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1344109A JP2712686B2 (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | シールド掘進機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03206291A JPH03206291A (ja) | 1991-09-09 |
JP2712686B2 true JP2712686B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=18366710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1344109A Expired - Fee Related JP2712686B2 (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | シールド掘進機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2712686B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4648364B2 (ja) * | 2007-06-19 | 2011-03-09 | 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 | トンネル掘削機に用いられる回転トルク伝達用歯車並びに該回転トルク伝達用歯車の位置決め方法 |
-
1989
- 1989-12-29 JP JP1344109A patent/JP2712686B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03206291A (ja) | 1991-09-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2712686B2 (ja) | シールド掘進機 | |
JP4278819B2 (ja) | 地中接合式トンネル掘削機 | |
JP2712685B2 (ja) | シールド掘進機 | |
JP3471457B2 (ja) | 異径トンネル掘削用シールド機 | |
JP3733796B2 (ja) | シールド装置及びシールド工法 | |
JP4177948B2 (ja) | 地中接合式トンネル掘削機及びトンネル接合工法 | |
JPS6347499A (ja) | シ−ルド掘進におけるトンネル接合工法 | |
JP3182099B2 (ja) | 到達坑口からのシールド掘削機の取り出し方法 | |
JP2876338B2 (ja) | シールド埋め戻し装置 | |
JP3347810B2 (ja) | シールド坑拡幅工法および装置 | |
JP3347311B2 (ja) | 地中接合型シールド掘進機 | |
JP3937391B2 (ja) | 既設地下構造物と新設シールドトンネルとの接合方法 | |
JP2876339B2 (ja) | シールド埋め戻し装置 | |
JP2585365B2 (ja) | シールド工法 | |
JP2712685C (ja) | ||
JPH11294069A (ja) | 地中接合型シールド掘進機 | |
JPH02140394A (ja) | 環状二重掘削装置 | |
JPH1077783A (ja) | シールドトンネル再生工法および装置並に同工法用セグメント | |
JP4299233B2 (ja) | シールド機 | |
JPH0791941B2 (ja) | シールドトンネルの地中接合工法及びそのシールド掘進機 | |
JP2935467B2 (ja) | トンネル埋め戻し方法及びシールド埋め戻し装置 | |
JP2000034884A (ja) | 地中接合式トンネル掘削機 | |
JPH0726515B2 (ja) | 地中ドッキング用シールド掘進機 | |
JP2735871B2 (ja) | 中空体掘削工法および掘削装置 | |
JP3231291B2 (ja) | 地中接合型シールド掘進機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071031 Year of fee payment: 10 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071031 Year of fee payment: 10 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071031 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |