JP2876339B2 - シールド埋め戻し装置 - Google Patents
シールド埋め戻し装置Info
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Description
埋め戻し装置に関する。
新たなトンネルの掘削に際して別の既設のトンネルが障
害となることは殆どなかった。
ネルを構築すべき領域に使用されなくなった古いトンネ
ルが存在する場合が生じる。このような不要なトンネル
が存在する領域において新たなトンネルをシールド掘削
機等によって掘削する場合に、当該新たなトンネルを前
記不要なトンネルと交差等させるときには、新たなトン
ネルの掘削に先立って、古い不要なトンネルを埋め戻し
ておく必要がある。
トンネルを好適に埋め戻すことが出来るシールド埋め戻
し装置を提供することを目的とする。
内側に、内筒(3)を設け、該内筒に、埋め戻すべきト
ンネル(30)の外径よりも大きな内径を有し、該内筒の
軸心方向に前記トンネルのセグメント(31)の1リング
分の長さよりも長く形成されたセグメント接触部(3b)
を筒状に形成し、該セグメント接触部(3b)の後方に、
前記外殻と前記内筒を接続する隔壁(5)を設け、前記
外殻及び内筒のセグメント接触部間に、当該外殻及び内
筒の前方の地山を掘削し得るカッタ(8)を設け、前記
カッタは前記外殻前端部から前記セグメント接触部に沿
って円筒状に、該内筒の軸心方向に前記トンネルのセグ
メントの1リング分の長さよりも長く形成されており、
該カッタを回転駆動する駆動手段(7b)を前記隔壁に設
け、前記カッタには、送排泥水流路(8d)が、前記セグ
メント接触部に沿って円環状に、前記カッタの先端部
(8a)と後部(8c)を連通する形で、前記トンネルのセ
グメントの1リング分の長さよりも長く形成されてお
り、前記カッタに、該カッタの送排泥水流路に泥水を供
給する泥水供給手段(23)を、前記内筒のセグメント接
触部よりも後方の上部に接続して設け、前記カッタに、
該カッタの送排泥水流路から泥水を排出する泥水排出手
段(24)を、前記内筒のセグメント接触部よりも後方の
下部に接続して設け、前記内筒の後方の前記外殻の内側
に、当該外殻の内側の空間を前後に遮断する遮断手段
(9)を設け、埋め戻し材注入手段(10)を、埋め戻し
材(36)を前記遮断手段の後方に注入し得る形で設けて
構成される。
を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の
記載に限定拘束されるものではない。以下の「(e).
作用」の欄についても同様である。
(40)の外殻(2)及び内筒(3)の前方の部分が掘削
されると、外殻(2)が前進し、更に、遮断手段(9)
が前進すると、トンネル(30)及び外殻(2)の前進に
伴う地山(40)の掘削部分(40b)が埋め戻し材(36)
により埋め戻されて行くように作用する。
施例を示す断面図、 第2図乃至第4図は、第1図に示すシールド埋め戻し
装置によるトンネルの埋め戻しの工程図、 第5図は、第2図に示すシールド埋め戻し装置のV矢
視図、 第6図は、シールド埋め戻し装置の別の例を示す図で
ある。
すように、円筒状に形成された外殻2を有しており、外
殻2の図中左方の前端部2aには、泥水式掘削機7のカッ
タ8が、軸心CTを中心にして第5図矢印E、F方向に回
転自在に設けられている。即ち、外殻2の内側には、第
1図に示すように、内筒3が設けられており、内筒3に
は、埋め戻すべきべきトンネル30の外径よりも僅かに大
きな内径のセグメント接触部3bが筒状に形成されてお
り、セグメント接触部3bにはシール3aが装着されてい
る。また、カッタ8は円環状に形成されており、カッタ
8の先端部8aは外径が外殻2の外径と略同一の大きさで
内径が埋め戻すべきべきトンネル30の外径と略同一の大
きさに形成されており、先端部8aには、第5図に示すよ
うに、複数のビット7aが、軸心CTの円周方向及び半径方
向に所定の間隔で配列した形で、突設されている。カッ
タ8の前部8bは軸心CT方向(図中左右方向)に長く(内
筒3とセグメント31との間隙をシール3aによって止水可
能な程度の長さに、セグメント31の1リングの長さL、
を加えた長さ以上に長く)半径方向(図中上下方向)に
薄く(厚さW)形成されている。カッタ8の後部8cは内
方に向けて屈曲した屈曲部8fを有しており、それにより
後部8cは前部8bよりも半径方向に厚く形成されている。
そして、カッタ8は、先端部8aを外殻2及び内筒3の前
方(図中左方)に突出し、前部8bを外殻2と内筒3との
間に挿入し、後部8cを内筒3の後方(図中右方)に突出
した形で設けられている。また、内筒3のセグメント接
触部3bの後方には、隔壁5が、内筒3と外殻2を接続す
る形で設けられており、上述のカッタ8の後部8cは、隔
壁5によって包囲されると共に、隔壁5の後部に設置さ
れた油圧モータ等の駆動装置7bと接続されている。更
に、カッタ8は、内部に送排泥水溝8dが穿設された形
で、中空構造に形成されている。即ち、カッタ8の内部
には、送排泥水溝8dが、第5図に示すように、外殻2及
び内筒3に沿った形で軸心CTを中心にして円環状に穿設
されており、該送排泥水溝8dは、第1図に示すように、
先端部8a及び後部屈曲部8f内周側において開口した形
で、先端部8aから後部8cまで略軸心CT方向に貫通してい
る。また、第1図又は第5図に示すように、内筒3の後
方の隔壁5の内周側の上部には、送泥水管23が接続され
ており、内筒3の後方の隔壁5の内周側の下部には、排
泥水管24が接続されている。そして、送泥水管23は、ス
イベル等を介してカッタ8の後部8cに対して摺動自在な
形で、円環状の送排泥水溝8dの上部と連通されており、
排泥水管24は、スイベル等を介してカッタ8の後部8cに
対して摺動自在な形で、円環状の送排泥水溝8dの下部と
連通されている。尚、駆動装置7b、送泥水管23、排泥水
管24は、内筒3の後方に配置すればよいので、駆動装置
7bを隔壁5の内周側に配置し、送泥水管23、排泥水管24
を隔壁5の後部に配置するようにしてもよい。
に、カッタ8′を回転駆動する駆動装置7bを外殻2′と
内筒3′間の直径方向中間部に設置し、また、送泥水管
(又は排泥水管)26を外殻2′と内筒3′間の直径方向
中間部に設置するようにすると、必然的に外殻2′と内
筒3′間の厚さが大きくなるが、第1図に示す本発明に
よるシールド埋め戻し装置1においては、カッタ8を軸
心CT方向に長く形成することによって、カッタ8の駆動
装置7bを内筒3のセグメント接触部3bの後方に設置する
ことが出来、更に、カッタ8の内部に送排泥水溝8dを設
けることによって泥水34を供給排出する送泥水管23、排
泥水管24を内筒3の後方に設置することが出来るので、
外殻2と内筒3間の厚さを薄くすることが出来、泥水式
掘削機7の小口径化を図ることが出来る。従って、後述
のように、シールド埋め戻し装置1を前進させるための
地山40の掘削量を低減することが出来ると共に、シール
ド埋め戻し装置1の後方に充填する埋め戻し材36の量を
低減することが出来る。
が、複数個、外殻2に沿った形で円環状に配列設置され
ており、油圧ジャッキ6にはラム6aが、矢印CS、DS方向
に突出後退自在に設けられている。
ち第1図右方に、面板9が、外殻2の内側の空間を図中
左右方向に遮断する形で、外殻2に対して矢印C、D方
向に移動自在に設けられている。そして、面板9には、
埋め戻し材注入管10が、吐出口10aを面板9の後方に連
通させる形で、装着されており、該埋め戻し材注入管10
には、所定の埋め戻し材36を圧送する図示しないポンプ
等が接続されている。
グリッパ架台11が設けられている。即ち、グリッパ架台
11は、面板接続器12、セグメント接続器13等を有してお
り、面板接続器12は、埋め戻すべきトンネル30の内部を
矢印C、D方向へ移動自在な形で円筒状に形成されてお
り、面板接続器12には、後端部12aが、ピン9bを介し
て、面板9に固着された接続部9aと係脱自在な形で設け
られている。そして、面板接続器12の外側には、セグメ
ント接続器13が、ラム15aを面板接続器12の前端部12bに
固定された油圧ジャッキ15を介して、面板接続器12に対
して矢印CP、DP方向に移動駆動自在に設けられている。
そして、セグメント接続器13には、埋め戻すべきトンネ
ル30の内径に対応する形で円弧状に形成された当接板16
が、複数個、油圧ジャッキ17を介して、軸心CTに対して
放射方向である第5図矢印G、H方向に突出後退自在に
設けられている。
図に示すように、複数のセグメントピース31aが軸心CT
方向及び軸心CTを中心にした円周方向に継手ボルトによ
り円筒状に組み立てられた形で、1リングの長さがLの
セグメント31が、地山40の土圧・水圧に対抗する形で構
築されている。更に、トンネル30には、第2図及び第5
図に示すように、円筒状に組み立てられたセグメント31
の内側に、二次覆工32が形成されている。
は、以上のような構成を有するので、該シールド埋め戻
し装置1により既設のトンネル30を埋め戻すに際して
は、まず、立坑等からトンネル30のセグメント31の外側
の地山40を、手堀り又は機械堀りによって、シールド埋
め戻し装置1の外殻2の外径に対応し得るように掘削す
る。そして、シールド埋め戻し装置1を、第2図に示す
ように、掘削されたセグメント31の外側に外殻2の前端
部2a、泥水式掘削機7のカッタ8、及び内筒3を挿入す
る形で、トンネル30の図中右端、即ち矢印D方向の端に
設置する。
及び泥水式掘削機7のカッタ8をセグメント31の外側に
配置する形で、埋め戻すべきトンネル30の外側を包囲す
る形で設置される。この際、面板9によってトンネル30
が図中左右方向に遮断される形となる。また、グリッパ
架台11を面板9の前方、即ち図中左方のトンネル30内部
に設置する。
と、以下のようにして、泥水式掘削機7のカッタ8によ
りセグメント31の外側の地山40を掘削すると共に、外殻
2を所定距離だけ前進させ、外殻2が前進したところ
で、外殻2内側において、面板9をトンネル30の未埋め
戻し部分35に前進させつつ、面板9の後方の埋め戻し部
分37に埋め戻し材36を圧入して行き、また、外殻2内側
において、外殻2及び面板9によって地山40及び埋め戻
し部分37の圧力に対抗した形で、継手ボルトにより円筒
状に組立られたセグメント31及びその内側の二次覆工32
を解体撤去して、次回の外殻2の掘進に備えるようにし
て、トンネル30を所定距離ずつ断続的に埋め戻してゆ
く。
ル30内部を矢印D方向へ移動させ、面板接続器12の後端
部12aをピン9bを介して面板9の接続部9aと連結する。
そして、油圧ジャッキ17のラム17aを矢印G方向に突出
させ、当接板16を二次覆工32の内周面32aに圧着するこ
とにより、セグメント接続器13をセグメント31及び二次
覆工32に対して固定する。すると、セグメント接続器13
及び油圧ジャッキ15を介して面板接続器12がセグメント
31及び二次覆工32に対して固定され、面板接続器12を介
して面板9がセグメント31及び二次覆工32に対して固定
される。
状の送排泥水溝8dの上部に加圧して供給する。すると、
供給された泥水34は、送排泥水溝8dを軸心CT方向、即ち
第1図左方へ流動して、カッタ8の先端部8aから切羽40
a側へ吐出される。また、送泥水管23から供給された泥
水34は、自重によって流下する形で、円周方向、即ち第
5図矢印E、F方向へも流動して、カッタ8の先端部8a
から円環状の切羽40a全体に亙って吐出される。そし
て、カッタ8の先端部8aから吐出された泥水34によって
切羽40aを加圧しつつ、カッタ8を駆動装置7bによって
第5図矢印E(又はF)方向に回転駆動すると共に、各
油圧ジャッキ6のラム6aを、第2図に示す油圧ジャッキ
6Bのように、矢印DS方向に突出させて面板9を押圧し、
セグメント31及び二次覆工32に対して固定された面板9
から反力を得る形で、隔壁5を介してカッタ8を切刃40
a方向、即ち矢印C方向に押圧する。すると、その押圧
力により、カッタ8と切羽40aは所定の接触圧力で接
し、切羽40aはカッタ8の先端部8aにより掘削され、外
殻2の外径に対応した形で、穴40bがセグメント31の外
側に円環状に形成される。それと同時に、外殻2は穴40
bに挿入される形で、内筒3はセグメント31と摺動する
形で、矢印C方向に前進する。この際、第1図に示すよ
うに内筒3のセグメント接触部3bに装着されたシール3a
によって、内筒3とセグメント31との間隙が閉塞される
ので、切羽40a側からトンネル30の内部へ地下水や泥水3
4が漏洩することが防止される。また、カッタ8の前方
に吐出された泥水34は、自重によって流下すると、カッ
タ8の先端部8aから再び送排泥水溝8d内に流入し、該送
排泥水溝8dを第1図右方に流動して、第1図に示すよう
に、円環状の送排泥水溝8dの下部に接続された排泥水管
24から排出される。即ち、送排泥水溝8dの上部に送泥水
管23が接続され、送排泥水溝8dの下部に排泥水管24が接
続されているので、泥水34の自重による流下を援用し
て、送排泥水溝8dの上部では泥水34を前方へ導引し、送
排泥水溝8dの下部では泥水34を後方へ導引する形で、送
排泥水溝8dを、カッタ8の前方と後方との間での送泥水
と排泥水に共用することが出来る。
は、セグメント31の外側の地山40を、外殻2と内筒3間
の厚さに相当する量だけ掘削する必要があるが、本発明
においては、カッタ8の内部に送排泥水溝8dを設けて送
泥水管23、排泥水管24を内筒3の後方に配置することな
どによって、外殻2と内筒3の間の厚さを薄く形成する
ことが出来るので、最小の地山40の掘削量によってシー
ルド埋め戻し装置1を前進させることが出来、作業の効
率化を図ることが出来る。尚、カッタ8の内部に、カッ
タ8の後方から前方へ泥水34を導引する送泥水用の流路
と、カッタ8の前方から後方へ泥水34を導引する排泥水
用の流路とを別々に設けるようにすることも考えられる
が、上述のように、カッタ8の前方と後方との間で送泥
水、排泥水を共通の送排泥水溝8dで行うことによって、
第1図に示すカッタ8の前部8bの厚さWをより薄くし
て、外殻2と内筒3の間の厚さをより薄くすることが出
来るので、シールド埋め戻し装置1の前進に要する地山
40の掘削量を一層低減することが出来る。
さLだけ外殻2が前進すると、油圧ジャッキ6のラム6a
は、第3図に示すように、矢印DS方向に突出した状態と
なり、また、セグメント31及び二次覆工32に対して固定
された面板9が外殻2の後端部2bに位置する状態とな
り、更に、トンネル30の最後方、即ち図中最右方の各セ
グメントピース31aAが内筒3の後端部(隔壁5)に接近
した状態となる。この状態で、油圧ジャッキ6による外
殻2の前進を停止すると共に、カッタ8による地山40の
掘削を停止する。次に、油圧ジャッキ17のラム17aを矢
印H方向に後退させて、当接板16と二次覆工32の内周面
32aとの当接状態を解除すると共に、ピン9bを介しての
面板接続器12の後端部12aと面板9の接続部9aとの連結
状態を解除した後に、グリッパ架台11をトンネル30内部
を矢印C方向へ、面板9の反対側へ移動させる。グリッ
パ架台11を最後方のセグメントピース31aAよりも前方へ
移動させて、グリッパ架台11と面板9の間に作業空間が
形成されると、最後方のセグメントピース31aA及び二次
覆工32を、軸心CTに対して円周方向に解体撤去する。
尚、内筒3の内側のセグメントピース31aAが撤去されて
も、その前方のセグメントピース31aBが内筒3のシール
3aと密接した状態となっているので、切羽40a側からト
ンネル30の内部へ地下水等が漏洩することが防止され
る。そして、解体撤去されたセグメントピース31aA及び
二次覆工32を、モノレール22を介して、面板接続器12の
内部を矢印C方向へ移動させて、トンネル30内部から搬
出する。
ると、第4図に示すように、グリッパ架台11を、トンネ
ル30内部を矢印D方向へ移動させ、再び、面板接続器12
と面板9とを、後端部12a、ピン9b、接続部9aを介して
連結する。この際、グリッパ架台11の面板接続器12とセ
グメント接続器13間の油圧ジャッキ15のラム15aを矢印D
P方向へ後退させ、セグメント接続器13が面板接続器12
の前側、即ち面板9の反対側に位置する状態にしてお
く。
17aを矢印G方向に突出させ、当接板16を二次覆工32の
内周面32aに圧着することによりセグメント接続器13を
セグメント31及び二次覆工32に対して固定すると共に、
油圧ジャッキ15、面板接続器12を介して、面板9をセグ
メント31及び二次覆工32に対して固定する。次に、面板
9を押圧していた各油圧ジャッキ6のラム6aを、第1図
に示す油圧ジャッキ6Aのように、矢印CS方向に後退させ
て面板9から離反させる。そして、面板接続器12とセグ
メント接続器13間の油圧ジャッキ15のラム15aを矢印CP
方向に突出させて、セグメント31及び二次覆工32に固定
されたセグメント接続器13に対して面板接続器12を矢印
C方向へ移動させ、該面板接続器12と連結された面板9
を、既に前進した外殻2の内側において、トンネル30の
未だ埋め戻されていない未埋め戻し部分35へ前進させ
る。面板9の前進と略同時に、面板9の後方、即ち図中
右方のセグメント31及び二次覆工32が既に撤去されたト
ンネル30部分及び外殻2の掘進による穴40b部分から成
る埋め戻し部分37に、埋め戻し材注入管10から埋め戻し
材36を圧入して行く。即ち、トンネル30を埋め戻すに際
しては、外殻2の前進による穴40b部分を余分に埋め戻
す必要があるが、本発明においては、外殻2と内筒3の
間の厚さが薄く形成されているので、当該穴40b部分を
最小にして、埋め戻し材36の量を低減することが出来
る。
9の後方の埋め戻し部分37に埋め戻し材36が充填され
て、トンネル30のセグメント31の1リング分の長さLだ
け埋め戻し作業が終了すると、面板9は、第2図に示す
油圧ジャッキ6Aのラム6aAのように、各油圧ジャッキ6
の後退したラム6aの近傍まで前進した状態となる。
に示す油圧ジャッキ6Bのラム6aBのように、矢印DS方向
に突出させて面板9を押圧する。そして、前述のように
して、当接板16、セグメント接続器13、面板接続器12を
介してセグメント31及び二次覆工32に対して固定された
面板9から反力を得る形で、カッタ8によりセグメント
31の外側の地山40を掘削しつつ、外殻2及び内筒3を前
進させて、更にセグメント31の1リング分の長さLだけ
の埋め戻し作業を行う。即ち、シールド埋め戻し装置1
は、外殻2と面板9が交互に前進する形で、前進して、
トンネル30を埋め戻して行く。
の埋め戻し作業は、地山40及び埋め戻し部分37の圧力に
対抗した形で進行されるので、セグメント31、二次覆工
32の撤去作業等を安全に行ってゆくことが出来ると共
に、埋め戻し部分37に埋め戻し材36を好適に充填してゆ
くことができる。
殻2の内側に、内筒3を設け、該内筒に、埋め戻すべき
トンネル30の外径よりも大きな内径を有し、該内筒の軸
心方向に前記トンネルのセグメント31の1リング分の長
さよりも長く形成されたセグメント接触部3bを筒状に形
成し、該セグメント接触部3bの後方に、前記外殻と前記
内筒を接続する隔壁5を設け、前記外殻及び内筒のセグ
メント接触部間に、当該外殻及び内筒の前方の地山を掘
削し得るカッタ8を設け、前記カッタは前記外殻前端部
から前記セグメント接触部に沿って円筒状に、該内筒の
軸心方向に前記トンネルのセグメントの1リング分の長
さよりも長く形成されており、該カッタを回転駆動する
駆動手段7bなどの駆動手段を前記隔壁に設け、前記カッ
タには、送排泥水溝8dなどの送排泥水流路が、前記セグ
メント接触部に沿って円環状に、前記カッタの先端部8a
と後部8cを連通する形で、前記トンネルのセグメントの
1リング分の長さよりも長く形成されており、前記カッ
タに、該カッタの送排泥水流路に泥水を供給する送泥水
管23などの泥水供給手段を、前記内筒のセグメント接触
部よりも後方の上部に接続して設け、前記カッタに、該
カッタの送排泥水流路から泥水を排出する排泥水管など
の泥水排出手段を、前記内筒のセグメント接触部よりも
後方の下部に接続して設け、前記内筒の後方の前記外殻
の内側に、当該外殻の内側の空間を前後に遮断する面板
9などの遮断手段を設け、埋戻材注入管10などの埋め戻
し材注入手段を、埋め戻し材36を前記遮断手段の後方に
注入し得る形で設けて構成したので、外殻2と内筒3の
セグメント接触部のシールド直径方向間に、カッタ以外
の、駆動手段、泥水供給手段、及び泥水排出手段が設置
されていないので、外殻2と内筒3のセグメント接触部
間の厚さを最小にすることが出来る。従って、外殻2を
前進させるために、トンネル30の外側の地山40の外殻2
及び内筒3の前方の部分を掘進するに際して、掘進量を
最小にすることが出来、それに伴って、埋め戻し材36に
より埋め戻すべき部分を最小にすることが出来る。ま
た、カッタの先端部と後部との間で送泥水と排泥水を、
カッタに形成された共通の送排泥水流路によって行うの
で、カッタ8に送泥水用の流路と排泥水用の流路を別々
に設ける場合に比して、外殻2と内筒3のセグメント接
触部間の厚さをより薄くすることが出来、前述の効果が
増大する。
例を示す断面図、 第2図乃至第4図は、第1図に示すシールド埋め戻し装
置によるトンネルの埋め戻しの工程図、 第5図は、第2図に示すシールド埋め戻し装置のV矢視
図、 第6図は、シールド埋め戻し装置の別の例を示す図であ
る。 1……シールド埋め戻し装置 2……外殻 3……内筒 3B……セグメント接触部 5……隔壁 7b……駆動手段(駆動装置) 8……カッタ 8d……送排泥水流路(送排泥水溝) 9……遮断手段(面板) 10……埋め戻し材注入手段 (埋め戻し材注入管) 23……泥水供給手段(送泥水管) 24……泥水排出手段(排泥水管) 30……トンネル 34……泥水 36……埋め戻し材 40……地山
Claims (1)
- 【請求項1】外殻を有し、 該外殻の内側に、内筒を設け、 該内筒に、埋め戻すべきトンネルの外径よりも大きな内
径を有し、該内筒の軸心方向に前記トンネルのセグメン
トの1リング分の長さよりも長く形成されたセグメント
接触部を筒状に形成し、 該セグメント接触部の後方に、前記外殻と前記内筒を接
続する隔壁を設け、 前記外殻及び内筒のセグメント接触部間に、当該外殻及
び内筒の前方の地山を掘削し得るカッタを設け、 前記カッタは前記外殻前端部から前記セグメント接触部
に沿って円筒状に、該内筒の軸心方向に前記トンネルの
セグメントの1リング分の長さよりも長く形成されてお
り、 該カッタを回転駆動する駆動手段を前記隔壁に設け、 前記カッタには、送排泥水流路が、前記セグメント接触
部に沿って円環状に、前記カッタの先端部と後部を連通
する形で、前記トンネルのセグメントの1リング分の長
さよりも長く形成されており、 前記カッタに、該カッタの送排泥水流路に泥水を供給す
る泥水供給手段を、前記内筒のセグメント接触部よりも
後方の上部に接続して設け、 前記カッタに、該カッタの送排泥水流路から泥水を排出
する泥水排出手段を、前記内筒のセグメント接触部より
も後方の下部に接続して設け、 前記内筒の後方の前記外殻の内側に、当該外殻の内側の
空間を前後に遮断する遮断手段を設け、 埋め戻し材注入手段を、埋め戻し材を前記遮断手段の後
方に注入し得る形で設けて構成したシールド埋め戻し装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20068090A JP2876339B2 (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | シールド埋め戻し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20068090A JP2876339B2 (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | シールド埋め戻し装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0485493A JPH0485493A (ja) | 1992-03-18 |
JP2876339B2 true JP2876339B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=16428464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20068090A Expired - Lifetime JP2876339B2 (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | シールド埋め戻し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2876339B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4798381B2 (ja) * | 2007-02-20 | 2011-10-19 | 清水建設株式会社 | シールドトンネルおよびその築造工法、埋め戻し工法、築造・埋め戻し工法 |
-
1990
- 1990-07-27 JP JP20068090A patent/JP2876339B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0485493A (ja) | 1992-03-18 |
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