JP2645361B2 - シールド機およびシールド工法 - Google Patents
シールド機およびシールド工法Info
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- JP2645361B2 JP2645361B2 JP3222789A JP3222789A JP2645361B2 JP 2645361 B2 JP2645361 B2 JP 2645361B2 JP 3222789 A JP3222789 A JP 3222789A JP 3222789 A JP3222789 A JP 3222789A JP 2645361 B2 JP2645361 B2 JP 2645361B2
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- Japan
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- shield
- parent
- tunnel
- child
- diameter
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、シールド工法において用いるシールド機
に係り、特に、地下鉄の駅構内あるいは下水道の配管接
続部等、部分的に径が拡大するトンネルを形成する際に
用いて好適なシールド機およびシールド工法に関するも
のである。
に係り、特に、地下鉄の駅構内あるいは下水道の配管接
続部等、部分的に径が拡大するトンネルを形成する際に
用いて好適なシールド機およびシールド工法に関するも
のである。
「従来の技術」 従来、地下鉄の駅構内のように、部分的に径が拡大す
るトンネルを形成する際に用いるシールド機としては、
外形円筒状の親シールドの内部に、子シールドを、同軸
的かつ軸線に沿って進退可能に装置し、たとえば、地下
鉄用のトンネルを掘削する際、両シールドによって通常
の線路区間よりも径の大きい駅の構内部分を掘削した
後、子シールドのみを前進させて通常の線路区間を掘削
するようなものが知られている。
るトンネルを形成する際に用いるシールド機としては、
外形円筒状の親シールドの内部に、子シールドを、同軸
的かつ軸線に沿って進退可能に装置し、たとえば、地下
鉄用のトンネルを掘削する際、両シールドによって通常
の線路区間よりも径の大きい駅の構内部分を掘削した
後、子シールドのみを前進させて通常の線路区間を掘削
するようなものが知られている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記のようなシールド機では、親シー
ルドと子シールドとが同軸状態で固定されているため、
地下鉄の駅構内を形成する場合にも、線路区間となる小
径トンネルと同軸の大径トンネルを掘削しなければなら
ず、したがって、必要以上に径の大きな大径トンネルを
掘削しなければならないことになる。すなわち、線路部
の片側に駅部を形成する際に、その線路部を挾んで駅部
と反対側にも駅部と同程度の広さの不要な掘削断面を形
成しなければならないため、掘削断面全体を有効に利用
することができない上、不要な掘削断面の埋め戻しを行
わなければならず、効率が悪いという問題がある。
ルドと子シールドとが同軸状態で固定されているため、
地下鉄の駅構内を形成する場合にも、線路区間となる小
径トンネルと同軸の大径トンネルを掘削しなければなら
ず、したがって、必要以上に径の大きな大径トンネルを
掘削しなければならないことになる。すなわち、線路部
の片側に駅部を形成する際に、その線路部を挾んで駅部
と反対側にも駅部と同程度の広さの不要な掘削断面を形
成しなければならないため、掘削断面全体を有効に利用
することができない上、不要な掘削断面の埋め戻しを行
わなければならず、効率が悪いという問題がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、部分
的に径が拡大するトンネルを形成する場合にも不要な断
面を形成することがなく、掘削断面全体を有効に利用す
ることの可能なシールド機およびシールド工法を提供す
ることを目的とする。
的に径が拡大するトンネルを形成する場合にも不要な断
面を形成することがなく、掘削断面全体を有効に利用す
ることの可能なシールド機およびシールド工法を提供す
ることを目的とする。
「課題を解決するための手段」 この発明のシールド機は、円筒状のスキンプレートを
有する親シールドの内部に、この親シールドのスキンプ
レートよりも小径の円筒状のスキンプレートを有する子
シールドが配置され、この子シールドの前部にその子シ
ールドの断面と同程度の掘削断面を形成するカッタが設
けられているシールド機であって、上記カッタの外周部
に上記親シールドの径と同程度の径まで径方向へ突出す
るオーバーカッタが伸縮自在に取り付けられていると共
に、上記子シールドを上記親シールドに対して偏心させ
るスライド機構が備えられているものである。
有する親シールドの内部に、この親シールドのスキンプ
レートよりも小径の円筒状のスキンプレートを有する子
シールドが配置され、この子シールドの前部にその子シ
ールドの断面と同程度の掘削断面を形成するカッタが設
けられているシールド機であって、上記カッタの外周部
に上記親シールドの径と同程度の径まで径方向へ突出す
るオーバーカッタが伸縮自在に取り付けられていると共
に、上記子シールドを上記親シールドに対して偏心させ
るスライド機構が備えられているものである。
また、この発明のシールド工法は、上記シールド機を
用いて行なうシールド工法であって、親シールドによっ
てトンネルを形成した後、その親シールドに対して子シ
ールドを偏心させ、次いでこの子シールドを親シールド
と分離独立して発進させることによって、上記親シール
ドにより形成したトンネルよりも小径で、かつ偏心した
トンネルを連続して形成するものである。
用いて行なうシールド工法であって、親シールドによっ
てトンネルを形成した後、その親シールドに対して子シ
ールドを偏心させ、次いでこの子シールドを親シールド
と分離独立して発進させることによって、上記親シール
ドにより形成したトンネルよりも小径で、かつ偏心した
トンネルを連続して形成するものである。
「作用」 この発明のシールド機を用いたシールド工法によって
トンネルを形成する場合には、最初に、大径トンネルを
形成する際に、親シールドと子シールドとを同軸状態で
固定し、かつオーバーカッタを突出させカッタの径を親
シールドの径と同程度まで伸ばした状態で、そのカッタ
を回転させながらシールド機全体を掘進させる。そし
て、このようにして大径トンネルを形成した後、この大
径トンネルから連続して小径トンネルを形成する場合に
は、上記オーバーカッタを引き込むことによりカッタの
径を子シールドの径と同程度まで縮め、かつスライド機
構により子シールドを水平方向へスライドさせることに
よってその軸線を親シールドの軸線に対して偏心させた
状態で配置する。このようにした後、上記カッタを回転
させ、上記親シールドをその場に止どめたままの状態
で、子シールドを親シールドから独立して前進させる。
トンネルを形成する場合には、最初に、大径トンネルを
形成する際に、親シールドと子シールドとを同軸状態で
固定し、かつオーバーカッタを突出させカッタの径を親
シールドの径と同程度まで伸ばした状態で、そのカッタ
を回転させながらシールド機全体を掘進させる。そし
て、このようにして大径トンネルを形成した後、この大
径トンネルから連続して小径トンネルを形成する場合に
は、上記オーバーカッタを引き込むことによりカッタの
径を子シールドの径と同程度まで縮め、かつスライド機
構により子シールドを水平方向へスライドさせることに
よってその軸線を親シールドの軸線に対して偏心させた
状態で配置する。このようにした後、上記カッタを回転
させ、上記親シールドをその場に止どめたままの状態
で、子シールドを親シールドから独立して前進させる。
「実施例」 以下、この発明の一実施例を第1図ないし第4図を参
照して説明する。
照して説明する。
これら図において、符号1は土圧式シールド機、Tは
シールド機1で地盤Gを掘削することにより形成される
トンネルである。
シールド機1で地盤Gを掘削することにより形成される
トンネルである。
シールド機1は、親シールド2と子シールド3とから
構成されているものであって、円筒状のスキンプレート
4を有する親シールド2の内部に、この親シールド2の
スキンプレート4よりも小径の円筒状のスキンプレート
5を有する子シールド3が配置されているものである。
構成されているものであって、円筒状のスキンプレート
4を有する親シールド2の内部に、この親シールド2の
スキンプレート4よりも小径の円筒状のスキンプレート
5を有する子シールド3が配置されているものである。
この子シールド3は、通常は、その軸心を親シールド
2の軸心と同軸にした状態で、上記親シールド2内の下
部に設けられている架台6上に固定されているが、この
子シールド3は、上記架台6上にスライド可能な状態で
載せられているため、必要に応じて水平方向へ移動させ
ることにより、その軸心を親シールド2の軸心に対して
偏心させることもできる。
2の軸心と同軸にした状態で、上記親シールド2内の下
部に設けられている架台6上に固定されているが、この
子シールド3は、上記架台6上にスライド可能な状態で
載せられているため、必要に応じて水平方向へ移動させ
ることにより、その軸心を親シールド2の軸心に対して
偏心させることもできる。
この子シールド3のスキンプレート5後端部の外周に
は、ドーナツ板状の後部隔壁7が設けられ、この後部隔
壁7によって、上記子シールド3の後端部が親シールド
2のスキンプレート4内面に固定されており、また、上
記子シールド3の前端部には、その両側(第3図および
第4図中において子シールド3の右側と左側)にそれぞ
れ前部隔壁8、8が設けられ、しかも、上記子シールド
3の偏心方向と反対側の前部隔壁8(第3図および第4
図中において右側の前部隔壁8)の背後から子シールド
3前端部の上下にかけた位置には、親シールド2側に固
定されている前部隔壁9がその前面の一部を上記前部隔
壁8の後面に接触させた状態(第1図参照)で配されて
いる。
は、ドーナツ板状の後部隔壁7が設けられ、この後部隔
壁7によって、上記子シールド3の後端部が親シールド
2のスキンプレート4内面に固定されており、また、上
記子シールド3の前端部には、その両側(第3図および
第4図中において子シールド3の右側と左側)にそれぞ
れ前部隔壁8、8が設けられ、しかも、上記子シールド
3の偏心方向と反対側の前部隔壁8(第3図および第4
図中において右側の前部隔壁8)の背後から子シールド
3前端部の上下にかけた位置には、親シールド2側に固
定されている前部隔壁9がその前面の一部を上記前部隔
壁8の後面に接触させた状態(第1図参照)で配されて
いる。
この子シールド3の前部には、切羽G1を掘削するカッ
タ10が設けられている。このカッタ10は、面板型もしく
はスポーク型で(この実施例ではスポーク型)、軸回り
に回転することにより切羽G1を掘削するように構成さ
れ、かつその回転軸11が軸方向へ伸縮可能な状態で子シ
ールド3に取り付けられているものであって、通常は、
その径が上記子シールド3の径と同程度になっているも
のである。そして、第1図および第2図に示すように、
このカッタ10の外周部には、径方向に突出して上記親シ
ールド2の径と同程度の径まで伸びるオーバーカッタ12
が伸縮自在に取り付けられ、このオーバーカッタ12を突
出させた状態で親シールドと同程度の大径トンネルを掘
削することができるようになっている。
タ10が設けられている。このカッタ10は、面板型もしく
はスポーク型で(この実施例ではスポーク型)、軸回り
に回転することにより切羽G1を掘削するように構成さ
れ、かつその回転軸11が軸方向へ伸縮可能な状態で子シ
ールド3に取り付けられているものであって、通常は、
その径が上記子シールド3の径と同程度になっているも
のである。そして、第1図および第2図に示すように、
このカッタ10の外周部には、径方向に突出して上記親シ
ールド2の径と同程度の径まで伸びるオーバーカッタ12
が伸縮自在に取り付けられ、このオーバーカッタ12を突
出させた状態で親シールドと同程度の大径トンネルを掘
削することができるようになっている。
上記構成による子シールド3は、上述のように、親シ
ールド2のスキンプレート4内部に配されるとともに、
後部隔壁7により親シールド2と一体に連結され、かつ
その連結が解除されることにより、軸線方向に沿って親
シールド2から独立して前進できるようになっている。
ールド2のスキンプレート4内部に配されるとともに、
後部隔壁7により親シールド2と一体に連結され、かつ
その連結が解除されることにより、軸線方向に沿って親
シールド2から独立して前進できるようになっている。
また、上記親シールド2のスキンプレート4内部であ
ってその後方には、その親シールド2自身を、掘削した
トンネルTの前方へ推進させるためのシールドジャッキ
13が設けられ、さらには、掘削後のトンネルTの周壁T1
にセグメントSを組み付けるための図示せぬエレクタ装
置が装備されている。
ってその後方には、その親シールド2自身を、掘削した
トンネルTの前方へ推進させるためのシールドジャッキ
13が設けられ、さらには、掘削後のトンネルTの周壁T1
にセグメントSを組み付けるための図示せぬエレクタ装
置が装備されている。
次に、上記構成からなるシールド機1によって地下鉄
用のトンネルを形成する際のて手順を説明する。
用のトンネルを形成する際のて手順を説明する。
まず最初に、駅部のトンネルTを形成する際には、子
シールド3を親シールド2内に同軸に配置し、かつこれ
ら各シールド2、3を後部隔壁7により相互に連結して
一体とした状態のシールド機1を、トンネルTを掘進す
る方向へカッタ10を向けて該トンネルTの底部にセット
し、次いで上記カッタ10の回転軸11を軸方向へ伸ばすこ
とにより親シールド2の前端部よりも突出させ、かつそ
のカッタ10のオーバーカッタ12を伸ばして該カッタ10の
径を親シールド2の径と同程度とした後、そのカッタ10
を回転させながらシールド機1全体を前方へ進行させて
いくことによって切羽G1を掘削していく。そして、所定
距離掘進を進めた後、親シールド2側のエレクタ装置に
よって、このシールド機1により掘進したトンネルTの
周壁T1にセグメントSを組み付けて一時覆工を施し、次
いで、親シールド2のシールドジャッキ13を、組み付け
られたセグメントSの前端部に反力を取って伸長するこ
とによって、シールド機1全体を前方に推進させる。
シールド3を親シールド2内に同軸に配置し、かつこれ
ら各シールド2、3を後部隔壁7により相互に連結して
一体とした状態のシールド機1を、トンネルTを掘進す
る方向へカッタ10を向けて該トンネルTの底部にセット
し、次いで上記カッタ10の回転軸11を軸方向へ伸ばすこ
とにより親シールド2の前端部よりも突出させ、かつそ
のカッタ10のオーバーカッタ12を伸ばして該カッタ10の
径を親シールド2の径と同程度とした後、そのカッタ10
を回転させながらシールド機1全体を前方へ進行させて
いくことによって切羽G1を掘削していく。そして、所定
距離掘進を進めた後、親シールド2側のエレクタ装置に
よって、このシールド機1により掘進したトンネルTの
周壁T1にセグメントSを組み付けて一時覆工を施し、次
いで、親シールド2のシールドジャッキ13を、組み付け
られたセグメントSの前端部に反力を取って伸長するこ
とによって、シールド機1全体を前方に推進させる。
そして、このようにして、カッタ10による掘進、セグ
メントSの組み付け、シールド機1の前進、という工程
を繰り返すことによって、液部の長さに応じた長さのト
ンネルTをシールド機1全体で掘削する。
メントSの組み付け、シールド機1の前進、という工程
を繰り返すことによって、液部の長さに応じた長さのト
ンネルTをシールド機1全体で掘削する。
このようにして、駅部となる大径のトンネルTを形成
した後、この大径のトンネルTから連続して、線路部と
なる小径トンネルを形成する場合には、まず、後部隔壁
7を撤去することにより親シールド2と子シールド3と
の連結を解き、次いで上記オーバーカッタ12を引き込む
ことによりカッタ10の径を子シールドの径と同程度まで
縮め、かつカッタ10の回転軸11を縮めて該カッタ10を親
シールド2内に収容した後、上記子シールド3を油圧ジ
ャッキ3等により架台6上を滑らせながら水平方向(第
1図および第3図の矢印方向)へ移動させ、その際に、
第3図中において左側の前部隔壁8を、必要に応じてそ
の先端からジェッティングしなから地山に貫入させてい
くことによって、第4図に示すように、子シールド3の
軸心を親シールド2の軸心に対して偏心させる。なお、
この子シールド3を偏心させる工程において、坑内の止
水性は、親シールド2側の前部隔壁9および子シールド
3側の前部隔壁8によって確保される。
した後、この大径のトンネルTから連続して、線路部と
なる小径トンネルを形成する場合には、まず、後部隔壁
7を撤去することにより親シールド2と子シールド3と
の連結を解き、次いで上記オーバーカッタ12を引き込む
ことによりカッタ10の径を子シールドの径と同程度まで
縮め、かつカッタ10の回転軸11を縮めて該カッタ10を親
シールド2内に収容した後、上記子シールド3を油圧ジ
ャッキ3等により架台6上を滑らせながら水平方向(第
1図および第3図の矢印方向)へ移動させ、その際に、
第3図中において左側の前部隔壁8を、必要に応じてそ
の先端からジェッティングしなから地山に貫入させてい
くことによって、第4図に示すように、子シールド3の
軸心を親シールド2の軸心に対して偏心させる。なお、
この子シールド3を偏心させる工程において、坑内の止
水性は、親シールド2側の前部隔壁9および子シールド
3側の前部隔壁8によって確保される。
このようにした後、上記子シールド3の前端部に固定
されている前部隔壁8、8を、子シールド3内からの操
作で子シールド3と離脱させ、次いで、上記親シールド
2をその場に止どめたままの状態で、上記カッタ10を回
転させながら子シールド3を親シールド2から独立して
前進させることによって切羽G1をさらに掘削していき、
それによって形成される後方のトンネルTの周壁T1に図
示せぬエレクタ装置によってセグメントを組み付けて一
時覆工を施す(図示せず)。そして、上記子シールド3
の後端部に図示せぬシールドジャッキを配置し、このシ
ールドジャッキをセグメントの前端部に反力を取って伸
長することによって、子シールド3を前進させる。
されている前部隔壁8、8を、子シールド3内からの操
作で子シールド3と離脱させ、次いで、上記親シールド
2をその場に止どめたままの状態で、上記カッタ10を回
転させながら子シールド3を親シールド2から独立して
前進させることによって切羽G1をさらに掘削していき、
それによって形成される後方のトンネルTの周壁T1に図
示せぬエレクタ装置によってセグメントを組み付けて一
時覆工を施す(図示せず)。そして、上記子シールド3
の後端部に図示せぬシールドジャッキを配置し、このシ
ールドジャッキをセグメントの前端部に反力を取って伸
長することによって、子シールド3を前進させる。
そして、このようにして、カッタ10による掘進、セグ
メントSの組み付け、シールドジャッキによる前進とい
った工程を繰り返し、線路部を形成していく。
メントSの組み付け、シールドジャッキによる前進とい
った工程を繰り返し、線路部を形成していく。
以上により、大径の駅部と小径の線路部が連続して形
成される。
成される。
この実施例のシールド機1によれば、通常の線路部お
よびこれに連設されて線路部よりも径の大きい駅部が連
続して形成されるわけであるが、親シールド2に対し、
線路部を掘進する子シールド3を偏心させることができ
るので、親シールド2が不要な断面、すなわち無駄なス
ペースを掘削することがなく、掘削断面のほとんどを有
効に利用することができる。このため、たとえば駅部に
おいては、従来のように、トンネル底部を埋め立てると
いった二次的な工事を必要とせず、工事費の削減にもつ
ながる。
よびこれに連設されて線路部よりも径の大きい駅部が連
続して形成されるわけであるが、親シールド2に対し、
線路部を掘進する子シールド3を偏心させることができ
るので、親シールド2が不要な断面、すなわち無駄なス
ペースを掘削することがなく、掘削断面のほとんどを有
効に利用することができる。このため、たとえば駅部に
おいては、従来のように、トンネル底部を埋め立てると
いった二次的な工事を必要とせず、工事費の削減にもつ
ながる。
なお、この実施例では、地下鉄のトンネルを形成する
例を示しているが、この発明シールド機1によれば、例
えば下水道などの各種トンネルを形成することができ
る。
例を示しているが、この発明シールド機1によれば、例
えば下水道などの各種トンネルを形成することができ
る。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明のシールド機によれ
ば、カッタの外周部に親シールドの径と同程度の径まで
径方向へ突出するオーバーカッタが伸縮自在に取り付け
られていると共に、子シールドを親シールドに対して偏
心させるスライド機構が備えられているので、下記のよ
うな優れた効果を奏することができる。
ば、カッタの外周部に親シールドの径と同程度の径まで
径方向へ突出するオーバーカッタが伸縮自在に取り付け
られていると共に、子シールドを親シールドに対して偏
心させるスライド機構が備えられているので、下記のよ
うな優れた効果を奏することができる。
すなわち、この発明のシールド機を用いたシールド工
法によって地下鉄などのトンネルを掘削する場合には、
親子両シールドが同軸状態で固定されているシールド機
を用いた場合のように小径トンネルと同軸の大径トンネ
ルを掘削するのではないから、必要以上に径の大きな大
径トンネルが掘削されることはない。すなわち、線路部
の片側に駅部を形成する際に、その線路部を挾んで駅部
と反対側にも駅部と同程度の広さの不要な掘削断面が形
成されるようなことはないため、掘削断面全体を有効に
利用することができる上、不要な掘削断面の埋め戻し等
を省略することができ、二次的な工事を極力省くことが
できる。このため、このシールド機によれば、地下鉄の
駅構内のように部分的に径が拡大するトンネルを効率的
に構築することができ、工費の低減化および工期の短縮
を図ることができる。
法によって地下鉄などのトンネルを掘削する場合には、
親子両シールドが同軸状態で固定されているシールド機
を用いた場合のように小径トンネルと同軸の大径トンネ
ルを掘削するのではないから、必要以上に径の大きな大
径トンネルが掘削されることはない。すなわち、線路部
の片側に駅部を形成する際に、その線路部を挾んで駅部
と反対側にも駅部と同程度の広さの不要な掘削断面が形
成されるようなことはないため、掘削断面全体を有効に
利用することができる上、不要な掘削断面の埋め戻し等
を省略することができ、二次的な工事を極力省くことが
できる。このため、このシールド機によれば、地下鉄の
駅構内のように部分的に径が拡大するトンネルを効率的
に構築することができ、工費の低減化および工期の短縮
を図ることができる。
第1図ないし第4図は、この発明の一実施例を示す図で
あって、第1図はシールド機の側断面図、第2図は正面
図、第3図は第1図A−A線視断面図、第4図は第3図
中の子シールドを偏心させた場合の縦断面図である。 1……シールド機、 2……親シールド、 3……子シールド、 4……スキンプレート(親シールド側)、 5……スキンプレート(子シールド側)、 6……架台、 7……後部隔壁、 8、9……前部隔壁、 10……カッタ、 11……回転軸、 12……オーバーカッタ、 13……シールドジャッキ(親シールド側)、 G……地盤、 G1……切羽、 S……セグメント、 T……トンネル、 T1……トンネルの周壁。
あって、第1図はシールド機の側断面図、第2図は正面
図、第3図は第1図A−A線視断面図、第4図は第3図
中の子シールドを偏心させた場合の縦断面図である。 1……シールド機、 2……親シールド、 3……子シールド、 4……スキンプレート(親シールド側)、 5……スキンプレート(子シールド側)、 6……架台、 7……後部隔壁、 8、9……前部隔壁、 10……カッタ、 11……回転軸、 12……オーバーカッタ、 13……シールドジャッキ(親シールド側)、 G……地盤、 G1……切羽、 S……セグメント、 T……トンネル、 T1……トンネルの周壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 徹 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 吉川 明 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 東 洋二 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−152329(JP,A) 特開 昭58−213992(JP,A) 特開 昭58−207494(JP,A) 実開 昭63−95797(JP,U) 実開 昭63−41695(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】円筒状のスキンプレートを有する親シール
ドの内部に、この親シールドのスキンプレートよりも小
径の円筒状のスキンプレートを有する子シールドが配置
され、この子シールドの前部にその子シールドの断面と
同程度の掘削断面を形成するカッタが設けられているシ
ールド機であって、上記カッタの外周部に上記親シール
ドの径と同程度の径まで径方向へ突出するオーバーカッ
タが伸縮自在に取り付けられていると共に、上記子シー
ルドを上記親シールドに対して偏心させるスライド機構
が備えられていることを特徴とするシールド機。 - 【請求項2】第1項記載のシールド機を用いたシールド
工法において、親シールドによってトンネルを形成した
後、その親シールドに対して子シールドを偏心させ、次
いでこの子シールドを親シールドと分離独立して発進さ
せることによって、上記親シールドにより形成したトン
ネルよりも小径で、かつ偏心したトンネルを連続して形
成することを特徴とするシールド工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3222789A JP2645361B2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | シールド機およびシールド工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3222789A JP2645361B2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | シールド機およびシールド工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02210194A JPH02210194A (ja) | 1990-08-21 |
JP2645361B2 true JP2645361B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=12353083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3222789A Expired - Lifetime JP2645361B2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | シールド機およびシールド工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2645361B2 (ja) |
-
1989
- 1989-02-10 JP JP3222789A patent/JP2645361B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02210194A (ja) | 1990-08-21 |
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