JP2965986B2 - シ―ルド埋め戻し装置 - Google Patents

シ―ルド埋め戻し装置

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JP2965986B2
JP2965986B2 JP37499198A JP37499198A JP2965986B2 JP 2965986 B2 JP2965986 B2 JP 2965986B2 JP 37499198 A JP37499198 A JP 37499198A JP 37499198 A JP37499198 A JP 37499198A JP 2965986 B2 JP2965986 B2 JP 2965986B2
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喜久雄 石田
明彦 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不要になったトンネル
を埋め戻すのに使用されるシールド埋め戻し装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、地下の開発はそれほど進んでいな
かったため、新たなトンネルの掘削に際して別の既設の
トンネルが障害となることは殆どなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近、地下の
開発が進むにつれ、新たにトンネルを構築すべき領域に
使用されなくなった古いトンネルが存在する場合が生じ
る。このような不要なトンネルが存在する領域において
新たなトンネルをシールド掘削機等によって掘削する場
合に、当該新たなトンネルを前記不要なトンネルと交差
等させるときには、新たなトンネルの掘削に先立って、
古い不要なトンネルを埋め戻しておく必要がある。
【0004】この際、トンネルの埋め戻しは、シールド
を推進させてトンネルの復工を解体除去したあとに、埋
め戻し材を充填することにより行われるが、当該埋め戻
し部分は強度が発現するまでに時間を要する。従って、
シールド殻体の推進反力を当該埋め戻し部分から取るよ
うにすると、埋め戻し材が充填されて所定の強度を発現
するまでの間、シールド殻体の推進動作を行なうことが
出来なくなり、工期がそれだけ長大化する不都合があ
る。
【0005】本発明は、上記の問題点を解消すべく、シ
ールドの推進反力を埋め戻し部分から取ることなく、短
い工期で不要になったトンネルを好適に埋め戻すことが
出来るシールド埋め戻し装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、埋め戻
すべきトンネル(30)の外径よりも大きな外径の殻体
(2、5、9)を設け、前記殻体の前方に、地山を乱す
ことの出来る地山撹乱手段(7a)を設け、前記殻体は
後方に、当該殻体の内部の空間を前後に遮断する遮断手
段(9)を有し、前記殻体に連結手段(12)を前記埋
め戻すべきトンネル(30)内に突出し得る形で設け、
前記連結手段(12)に、反力受け手段(13)を前記
殻体前方の埋め戻すべきトンネルの覆工に対して係合さ
せる形で設け、推進手段(6)を、前記反力受け手段か
ら推進反力を得る形で前記殻体をトンネル埋め戻し方向
に移動駆動し得るように設け、埋め戻し材注入手段(1
0)を、埋め戻し材を前記遮断手段の後方に注入し得る
形で設けて構成される。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
シールド埋め戻し装置において、前記地山撹乱手段は、
円環状に形成されたカッタ(7a)で構成される。
【0008】また、請求項3の発明は、請求項1記載の
シールド埋め戻し装置において、前記反力受け手段は、
トンネル覆工の内周部に対して係合自在に設けられて構
成される。
【0009】また、請求項4の発明は、請求項1記載の
シールド埋め戻し装置において、前記推進手段は、ジャ
ッキ(6)で構成される。
【0010】(e).作用 上記した構成により、地山撹乱手段によりトンネル(3
0)の外側の地山(40)が乱されると共に、殻体
(2、5、9)前方の埋め戻すべきトンネル復工から推
進反力を取る形で、推進手段により殻体(2、5、9)
が前進し、トンネル(30)が埋め戻し材注入手段から
注入される埋め戻し材(36)により埋め戻されて行く
ように作用する。
【0011】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によると、殻体の推進反
力をこれから埋め戻すべきトンネル復工から取ることが
出来るので、推進反力をトンネルの埋め戻し部分から取
る必要がなくなり、埋め戻し材が充填されて所定の強度
を発現するまでの間、シールド殻体の推進動作を停止す
る必要もなく、短い工期でトンネルの埋め戻しを行なう
ことが出来る。
【0013】反力受け手段は、連結手段を介して殻体の
前方の、埋め戻すべきトンネルの復工に係合させる形で
設けられているので、殻体内部で行われる覆工の解体作
業と反力受け手段による反力受け動作が干渉することが
なく、埋め戻し作業を円滑に行なうことが出来る。
【0014】また、請求項2の場合には、カッタにより
地山を確実に掘削することが出来、それだけ殻体の推進
抵抗を小さくすることが出来る。
【0015】請求項3の場合には、トンネル内周部から
推進反力を取ることが出来るので、トンネルの先端部分
から反力を取る場合に比して、構成が簡単となり、ま
た、トンネルがカーブしていた場合などにも容易に対応
することが出来る。
【0016】請求項4の場合には、推進手段の設置場所
に応じて牽引、押出しを簡単に使い分けることが出来、
施工現場に応じた使用が可能となる。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明
する。第1図乃至第4図は、トンネル埋め戻し方法の一
例を示す工程図、第5図は、第1図に示すシールド埋め
戻し装置のV矢視図、第6図は、第1図に示すシールド
埋め戻し装置の隔壁近傍の拡大図、第7図は、第6図に
示すシールド埋め戻し装置の内筒近傍の拡大図である。
【0018】本発明によるシールド埋め戻し装置1は、
第1図に示すように、円筒状に形成された外殻2を有し
ており、外殻2の図中左方の前端部2aには、カッタ7
a、駆動装置7b等から成る掘削機7が設けられてい
る。即ち、外殻2の内側には、円環状に形成された隔壁
3が設けられており、該隔壁3の内側には、埋め戻すべ
きトンネル30の外径よりも僅かに大きな内径の内筒5
が設けられている。そして、隔壁3の図中左方には、外
径が外殻2の外径と略同一の大きさで、内径が埋め戻す
べきトンネル30の外径と略同一の大きさの円環状に形
成されたカッタ7aが、外殻2の前方、即ち図中左方に
向けて設けられている。そして、該カッタ7aには、油
圧モータ等から成る駆動装置7bが当該カッタ7aを第
5図矢印E、F方向に回転駆動する形で接続されてい
る。また、内筒5の内周面5aには、第6図又は第7図
に示すように、内筒シール装置23が設けられており、
内筒シール装置23は、図中左右方向に3重に配置され
たワイヤブラシ24及びベローズ25を有している。即
ち、内筒5の内周面5aには、ワイヤブラシ24が、先
端を後方(図中右方)及び内側(図中下方)に向けて末
広がりとなる形で円環状に植設されており、更に、バネ
鋼等の弾性材料で形成されたプレート24aが、ワイヤ
ブラシ24を後方(図中右方)から被覆する形で先端を
後方(図中右方)及び内側(図中下方)に向けた形で円
環状に配置されている。また、ワイヤブラシ24は、金
属製の保護プレート24bによって前方(図中左方)か
ら被覆されている。更に、内筒5の内周面5aには、ゴ
ム製のベローズ25が、プレート24aの外側(図中上
方)に設けられており、該ベローズ25の内部空間は内
筒5に穿設形成された加圧水供給路5bと連通してい
る。更に、内筒5には、グリース供給路5cが、吐出口
5c′をワイヤブラシ24、24間の内周面5a上に位
置させる形で、穿設形成されている。そして、隔壁3の
後方、即ち第1図右方には、油圧ジャッキ6が、複数
個、外殻2に沿った形で円環状に配列設置されており、
油圧ジャッキ6にはラム6aが、矢印CS、DS方向に
突出後退自在に設けられている。
【0019】また、外殻2の内側には、油圧ジャッキ6
の後方、即ち第1図右方に、面板9が、外殻2内部の空
間を図中左右方向に遮断する形で、外殻2に対して矢印
C、D方向に移動自在に設けられている。そして、面板
9には、埋め戻し材注入管10が、吐出口10aを面板
9の後方、即ち図中右方に連通させる形で、装着されて
おり、該埋め戻し材注入管10には、所定の埋め戻し材
36を圧送する図示しないポンプ等が接続されている。
【0020】更に、面板9の図中左方には、グリッパ架
台11が設けられている。即ち、グリッパ架台11は、
面板接続器12、セグメント接続器13等を有してお
り、面板接続器12は、埋め戻すべきトンネル30の内
部を矢印C、D方向へ移動自在な形で円筒状に形成され
ており、面板接続器12には、後端部12aが、ピン9
bを介して、面板9に固着された接続部9aと係脱自在
な形で設けられている。そして、面板接続器12の外側
には、セグメント接続器13が、ラム15aを面板接続
器12の前端部12bに固定された油圧ジャッキ15を
介して、面板接続器12に対して矢印CP、DP方向に
移動駆動自在に設けられている。そして、セグメント接
続器13には、埋め戻すべきトンネル30の内径に対応
する形で円弧状に形成された当接板16が、複数個、油
圧ジャッキ17を介して、軸心CTに対して放射方向で
ある第5図矢印G、H方向に突出後退自在に設けられて
いる。
【0021】また、面板接続器12の外側には、セグメ
ント接続器13の第2図右方に、複数のコアカッタ19
が、面板接続器12に対して軸心CT方向(矢印C、D
方向)及び軸心CTを中心にした円周方向に移動可能な
形で、油圧シリンダ等を介して矢印G、H方向に突出後
退自在に設けられている(尚、図中には1つのコアカッ
タ19のみが示されている)。更に、面板接続器12の
外側には、コアカッタ19の第2図右方に、図中左方に
向けて開口したコ字型に形成されたセグメント把持破砕
装置20が、コアカッタ19と同様に、面板接続器12
に対して軸心CT方向(矢印C、D方向)及び軸心CT
を中心にした円周方向に移動可能な形で、油圧シリンダ
等を介して矢印A、B方向に揺動駆動自在に設けられて
いる。
【0022】また、埋め戻すべきトンネル30には、第
1図及び第5図に示すように、複数のセグメントピース
31aが軸心CT方向及び軸心CTを中心にした円周方
向に継手ボルトにより円筒状に組み立てられた形で、1
リングの長さがLのセグメント31が、地山40の土圧
・水圧に対抗する形で構築されている。更に、トンネル
30には、第1図及び第5図に示すように、円筒状に組
み立てられたセグメント31の内側に、二次覆工32が
形成されている。
【0023】シールド埋め戻し装置1、埋め戻すべきト
ンネル30は、以上のような構成を有するので、該シー
ルド埋め戻し装置1により既設のトンネル30を埋め戻
すに際しては、まず、立坑等からトンネル30のセグメ
ント31の外側の地山40を、手堀り又は機械堀りによ
って、シールド埋め戻し装置1の外殻2の外径に対応し
得るように掘削する。そして、シールド埋め戻し装置1
を、第1図に示すように、掘削されたセグメント31の
外側に外殻2の前端部2a、掘削機7のカッタ7a、及
び内筒5を挿入する形で、トンネル30の図中右端、即
ち矢印D方向の端に設置する。
【0024】即ち、シールド埋め戻し装置1は、外殻2
が、掘削機7のカッタ7aをセグメント31の外側に配
置する形で、埋め戻すべきトンネル30のセグメント3
1の外側を包囲する形で設置される。この際、面板9に
よってトンネル30が図中左右方向に遮断される形とな
る。また、グリッパ架台11を面板9の前方、即ち図中
左方のトンネル30内部に設置する。
【0025】シールド埋め戻し装置1がトンネル30に
設置されると、以下のようにして、カッタ7aによりセ
グメント31の外側の地山40を掘削すると共に外殻2
を前進させ、シールド埋め戻し装置1の外殻2及び面板
9によって地山40及び埋め戻し部分37の圧力に対抗
した形で、外殻2内部において、継手ボルトにより円筒
状に組立られたセグメント31及びその内側の二次覆工
32を解体撤去し、更に、面板9をセグメント31及び
二次覆工32が撤去されたトンネル30の未埋め戻し部
分35に前進させつつ、面板9の後方の埋め戻し部分3
7に埋め戻し材36を圧入して、トンネル30を埋め戻
してゆく。
【0026】まず、第7図に示す内筒シール装置23の
各ベローズ25の内部に加圧水供給路5bから加圧水2
6を供給する。すると、該ベローズ25は図中下方に膨
張して、プレート24aを介してワイヤブラシ24をセ
グメント31側に押圧し、各ワイヤブラシ24がセグメ
ント31の外周面31eに密着する。更に、グリース供
給路5cからグリース27を供給して、ワイヤブラシ2
4、24間をグリース27で充填して、内筒5とセグメ
ント31との間隙29をシールする。また、第1図に示
すように、グリッパ架台11をトンネル30内部を矢印
D方向へ移動させ、面板接続器12の後端部12aをピ
ン9bを介して面板9の接続部9aと連結する。そし
て、油圧ジャッキ17のラム17aを矢印G方向に突出
させ、当接板16を二次覆工32の内周面32aに圧着
することにより、セグメント接続器13をセグメント3
1及び二次覆工32に対して固定する。すると、セグメ
ント接続器13及び油圧ジャッキ15を介して面板接続
器12がセグメント31及び二次覆工32に対して固定
され、面板接続器12を介して面板9がセグメント31
及び二次覆工32に対して固定される。次に、隔壁3の
第6図左方に送泥管8から加圧泥水を供給して切羽40
aを加圧しつつ、掘削機7のカッタ7aを第5図矢印E
(又はF)方向に回転駆動すると共に、各油圧ジャッキ
6のラム6aを、第1図に示す油圧ジャッキ6Bのよう
に、矢印DS方向に突出させて面板9を押圧し、セグメ
ント31及び二次覆工32に対して固定された面板9か
ら反力を得る形で、隔壁3を介してカッタ7aを切刃4
0a方向、即ち矢印C方向に押圧する。すると、その押
圧力により、カッタ7aと切羽40aは所定の接触圧力
で接し、切羽40aはカッタ7aにより掘削され、外殻
2の形状に対応した形で、穴40bがセグメント31の
外側に円環状に形成される。それと同時に、外殻2は穴
40bに挿入される形で矢印C方向に前進する。この
際、カッタ7aの後方の内筒5はセグメント31に対し
て第6図矢印C方向へ移動するが、内筒5とセグメント
31との間隙29は内筒シール装置23によって確実に
止水され、内筒5の図中左方の切羽40a側から内筒5
の図中右方のトンネル30内部への地下水や泥水の漏洩
が防止される。即ち、トンネル30が構築された際にセ
グメント31と地山40との間には裏込め材40cが充
填されており、セグメント31の外周面31eに付着し
た裏込め材40cはカーラーで掘削しても完全に除去す
ることは困難であり、また、セグメント31自体が変形
することもあるので、カッタ7aにより掘削されたセグ
メント31の外側には局部的な凹凸が生じ、内筒5とセ
グメント31との間隙29を一定の幅に保つことは困難
である。しかし、上述の内筒シール装置23では、各ワ
イヤブラシ24をセグメント31側に押圧することによ
ってセグメント31の外側の局部的な凹凸に追従させる
ことが出来るので、好適に止水することが出来、万が
一、ワイヤブラシ24から地下水や泥水が漏洩しても、
ワイヤブラシ24、24間に充填されたグリース27に
よって、それ以上の漏洩が防止される。尚、上述の場合
には、ワイヤブラシ24を、ベローズ25を介して、水
圧でセグメント31側に押圧する場合について述べた
が、油圧や空圧でワイヤブラシ24をセグメント31側
に押圧するようにしてもよい。
【0027】そして、トンネル30のセグメント31の
1リング分の長さLだけ外殻2が前進すると、油圧ジャ
ッキ6のラム6aは、第2図に示すように、矢印DS方
向に突出した状態となり、また、セグメント31及び二
次覆工32に対して固定された面板9が外殻2の後端部
2bに位置する状態となり、更に、トンネル30の最後
方、即ち図中最右方の各セグメントピース31aAが内
筒5から面板9側へ突出した状態となる。この状態で、
油圧ジャッキ6による外殻2の前進を停止すると共に、
カッタ7aによる地山40の掘削を停止する。
【0028】そして、最後方のセグメントピース31a
Aを、当該セグメントピース31aAの内側の二次覆工
32と一体的に、軸心CTに対して円周方向に解体撤去
する。即ち、面板接続器12上に設置されたコアカッタ
19を、軸心CT方向、軸心CTに対して円周方向に適
宜移動させて、最後方の各セグメントピース31aAの
円周方向の継手部、又は、最後方のセグメントピース3
1aAとその前方のセグメントピース31aBとの継手
部に位置決めする。セグメントピース31a、31aの
継手部にコアカッタ19が位置決めされたところで、当
該コアカッタ19を矢印G方向に突出して、二次覆工3
2を貫通する形でセグメントピース31aのボルトボッ
クスまで穿孔して、コアカッタ19によりボルトボック
ス内の継手ボルトを切断し、当該継手ボルトにより連結
されていたセグメントピース31a、31aを切り離
す。そして、セグメントピース31a、31a間の各継
手ボルトがコアカッタ19により切断されたところで、
第2図に示すセグメント把持破砕装置20を軸心CT方
向、軸心CTに対して円周方向に適宜移動させて、当該
セグメント把持破砕装置20によって、最後方のセグメ
ントピース31aAと二次覆工32とを一体的に把持し
て、セグメント把持破砕装置20を矢印A又はB方向に
揺動させる。すると、セグメント把持破砕装置20に把
持されたセグメントピース31aA及び二次覆工32
は、隣接するセグメントピース31a及び二次覆工32
に対して折り曲げられ、セグメントピース31aの継手
部近傍において二次覆工32にクラックが発生して破断
し、セグメントピース31aAとその内側部分の二次覆
工32とが一体的に解体撤去される。そして、撤去され
たセグメントピース31aA及び二次覆工32を、セグ
メント把持破砕装置20により把持した状態で面板接続
器12の外側を円周方向に移動させ、面板接続器12の
第2図下方の外殻2の底部に載置する。
【0029】セグメントピース31aA及び二次覆工3
2が撤去されると、第3図に示すように、シールド固定
装置21を新たに最後方となったセグメントピース31
aB及びその内側の二次覆工32に係合させる。次に、
油圧ジャッキ17のラム17aを矢印H方向に後退させ
て、当接板16と二次覆工32の内周面32aとの当接
状態を解除すると共に、ピン9bを介しての面板接続器
12の後端部12aと面板9の接続部9aとの連結状態
を解除した後に、グリッパ架台11をトンネル30内部
を矢印C方向へ、面板9の反対側へ移動させる。する
と、円筒状の面板接続器12の後端部12aが開放さ
れ、面板接続器12の内部を通って、グリッパ架台11
の図中右方の面板9側とグリッパ架台11の図中左方の
立坑(図示せず)側との間を移動可能な状態となるの
で、前述のように解体撤去されて外殻2の底部に載置さ
れたセグメントピース31A及び二次覆工32を、接続
器12の内部を通過するモノレール22等を介してグリ
ッパ架台11の図中左方へ移動させ、更に、台車等に積
み込んで立坑からトンネル30の外部に搬出する。
【0030】セグメントピース31A及び二次覆工32
が搬出されると、第4図に示すように、グリッパ架台1
1を、トンネル30内部を矢印D方向へ移動させ、再
び、面板接続器12と面板9とを、後端部12a、ピン
9b、接続部9aを介して連結する。この際、グリッパ
架台11の面板接続器12とセグメント接続器13間の
油圧ジャッキ15のラム15aを矢印DP方向へ後退さ
せ、セグメント接続器13が面板接続器12の前側、即
ち面板9の反対側に位置する状態にしておく。
【0031】そして、第1図に示すように、油圧ジャッ
キ17のラム17aを矢印G方向に突出させ、当接板1
6を二次覆工32の内周面32aに圧着することによ
り、セグメント接続器13をセグメント31及び二次覆
工32に対して固定すると共に、油圧ジャッキ15、面
板接続器12を介して、面板9をセグメント31及び二
次覆工32に対して固定する。次に、面板9を押圧して
いた各油圧ジャッキ6のラム6aを、第1図に示す油圧
ジャッキ6Aのように、矢印CS方向に後退させて面板
9から離反させる。そして、面板接続器12とセグメン
ト接続器13間の油圧ジャッキ15のラム15aを矢印
CP方向に突出させて、セグメント31及び二次覆工3
2に固定されたセグメント接続器13に対して面板接続
器12を矢印C方向へ移動させ、該面板接続器12と連
結された面板9を、セグメントピース31Aが撤去され
たトンネル30の未だ埋め戻されていない未埋め戻し部
分35へ前進させる。面板9の前進と略同時に、面板9
の後方、即ち図中右方のセグメント31及び二次覆工3
2が既に撤去されたトンネル30部分及び外殻2の前進
による穴40b部分から成る埋め戻し部分37に、埋め
戻し材注入管10から埋め戻し材36を圧入して行く。
【0032】こうして、面板9が未埋め戻し部分35へ
前進し、面板9の後方の埋め戻し部分37に埋め戻し材
36が充填されて、トンネル30のセグメント31の1
リング分の長さLだけ埋め戻し作業が終了すると、面板
9は、第1図に示す油圧ジャッキ6Aのラム6aAのよ
うに、各油圧ジャッキ6の後退したラム6aの近傍まで
前進した状態となる。
【0033】そして、再び、各油圧ジャッキ6のラム6
aを、第1図に示す油圧ジャッキ6Bのラム6aBのよ
うに、矢印DS方向に突出させて面板9を押圧すると共
に、第3図に示すシールド固定装置21による外殻2と
セグメント31及び二次覆工32との係合状態を解除す
る。そして、前述のようにして、内筒シール装置23に
よって内筒5とセグメント31との間隙29を止水した
状態で、当接板16、セグメント接続器13、面板接続
器12を介してセグメント31及び二次覆工32に対し
て固定された面板9から反力を得る形で、カッタ7aに
よりセグメント31の外側の地山40を掘削しつつ、外
殻2を前進させて、更にセグメント31の1リング分の
長さLだけの埋め戻し作業を行う。
【0034】こうして、シールド埋め戻し装置1による
トンネル30の埋め戻し作業は、地山40及び埋め戻し
部分37の圧力に対向した形で進行されるので、セグメ
ント31、二次覆工32の撤去作業等を安全に行ってゆ
くことが出来ると共に、埋め戻し部分37に埋め戻し材
36を好適に充填してゆくことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトンネル埋め戻し方法の一実施例
を示す工程図。
【図2】本発明によるトンネル埋め戻し方法の一実施例
を示す工程図。
【図3】本発明によるトンネル埋め戻し方法の一実施例
を示す工程図。
【図4】本発明によるトンネル埋め戻し方法の一実施例
を示す工程図。
【図5】第1図に示すシールド埋め戻し装置のV矢視
図。
【図6】第6図は、第1図に示すシールド埋め戻し装置
の隔壁近傍の拡大図。
【図7】第7図は、第6図に示すシールド埋め戻し装置
の内筒近傍の拡大図である。
【符号の説明】
2……殻体(外殻) 3……殻体(隔壁) 5……殻体(内筒) 7a……地山撹乱手段(カッタ) 9……殻体、遮断手段(面板) 10……埋め戻し材注入手段(埋め戻し材注入管) 13……反力受け手段(セグメント接続器) 30……トンネル 35……未埋め戻し部分 36……埋め戻し材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】埋め戻すべきトンネルの外径よりも大きな
    外径の殻体を設け、 前記殻体の前方に、地山を乱すことの出来る地山撹乱手
    段を設け、 前記殻体は後方に、当該殻体の内部の空間を前後に遮断
    する遮断手段を有し、 前記殻体に連結手段を前記埋め戻すべきトンネル内に突
    出し得る形で設け、 前記連結手段に、反力受け手段を前記殻体前方の埋め戻
    すべきトンネルの覆工に対して係合させる形で設け、 推進手段を、前記反力受け手段から推進反力を得る形で
    前記殻体をトンネル埋め戻し方向に移動駆動し得るよう
    に設け、 埋め戻し材注入手段を、埋め戻し材を前記遮断手段の後
    方に注入し得る形で設けて構成したシールド埋め戻し装
    置。
  2. 【請求項2】前記地山撹乱手段は、円環状に形成された
    カッタである、請求項1記載のシールド埋め戻し装置。
  3. 【請求項3】前記反力受け手段は、トンネル覆工の内周
    部に対して係合自在に設けられている、請求項1記載の
    シールド埋め戻し装置。
  4. 【請求項4】前記推進手段は、ジャッキである、請求項
    1記載のシールド埋め戻し装置。
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