JP2808371B2 - 既設管路の解体方法 - Google Patents

既設管路の解体方法

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JP2808371B2
JP2808371B2 JP3169423A JP16942391A JP2808371B2 JP 2808371 B2 JP2808371 B2 JP 2808371B2 JP 3169423 A JP3169423 A JP 3169423A JP 16942391 A JP16942391 A JP 16942391A JP 2808371 B2 JP2808371 B2 JP 2808371B2
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tunnel
segment piece
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明彦 鈴木
康則 岡田
敏夫 古田
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Mitsui Construction Co Ltd
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Mitsui Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボルト等の継手部材に
よって連結された複数のセグメントピースと、該セグメ
ントピースの内側に構築された二次覆工から成るトンネ
ル等の既設管路の解体方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下開発がさほど進んでいない頃は、新
たなトンネルの掘削に際して、別の既設のトンネルが障
害となることは殆どなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、地下開発が進
むにつれ、古いトンネルのセグメント等の存在が新たな
トンネルの掘削の障害となることがあり、このような古
い不要なトンネルを解体する場合が生じてくる。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、トンネル等の
既設管路の解体方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、継手部材(5
1b)によって連結された複数のセグメントピース(5
1a)と、該セグメントピース(51a)の内側に構築
された二次覆工(52)から成る既設管路(50)を解
体するに際して、外殻(2)によって、前記既設管路
(50)を外側から包囲し、前記外殻(2)の内側の空
間を、遮断手段(9)によって前後方向に分離遮断し、
前記外殻(2)の前方で、前記既設管路(50)の外側
の地山(60)を環状に掘削して、前記外殻(2)を前
進させ、前記外殻(2)の内側において、穿孔手段(1
9)によって、前記二次覆工(52)を穿孔して、前記
二次覆工(52)に切断作業用穴(52b)を穿設し、
前記切断作業用穴(52b)を介して、切断手段によっ
て、前記セグメントピース(51a)を連結する継手部
材(51b)を切断し、前記継手部材(51b)の切断
されたセグメントピース(51a)および当該セグメン
トピース(51a)の内側の二次覆工(52)を撤去
し、前記遮断手段(9)を前進させると共に、当該遮断
手段(9)の後方に埋戻材(56)を充填するようにし
て構成される。
【0006】なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の「作用」の欄についても同様である。
【0007】
【作用】上記した構成により、外殻(2)および遮断手
段(9)によって包囲された作業空間において、セグメ
ントピース(51a)および二次覆工(52)が一体的
に撤去されるように作用する。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明
する。図1乃至図4は、本発明による既設管路の解体方
法の一実施例を示す工程図、図5は、図1に示すリプレ
ースシールドのV矢視図、図6は、図2に示すリプレー
スシールドのVI−VI線による断面図、図7は、セグメン
トピースの継手部を示す図である。
【0009】解体すべき既設のトンネル50は、図1又
は図5に示すように、1リングの長さがLの円筒状のセ
グメント51と、その内側に形成された二次覆工52に
よって、矢印C、D方向(軸心CT方向)に伸延した形
で構築されている。前記セグメント51は、複数のセグ
メントピース51aを図7矢印C、D方向(軸心CT方
向)および矢印E、F方向(軸心CTを中心にした円周
方向)に組み立てた形で、地山60の土圧・水圧に対抗
した形で円筒状に構築されている。即ち、各セグメント
ピース51aは、多数の継手ボルト51bをよって、隣
接したセグメントピース51aに対して接合された形
で、円筒状に組み立てられている。尚、セグメントピー
ス51a、継手ボルト51b等は、二次覆工52によっ
て遮蔽されているので、トンネル50の内部から継手ボ
ルト51bの位置を確認することは出来ない。
【0010】前記トンネル50の解体に使用されるリプ
レースシールド1は、図1に示すように、円筒状に形成
された外殻2を有しており、外殻2の前端部2a(図中
左部)には、カッタ(面板)7a、駆動装置7b等から
成る掘削機7が設けられている。即ち、外殻2の内側に
は、円環状に形成された隔壁3が設けられている。隔壁
3の内側には、内径が前記トンネル50の外径と略同一
の大きさに形成された内筒5が設けられており、内筒5
の内周面には、シール装置(図示省略)が設けられてい
る。そして、隔壁3の前方(図中左方)には、外径が外
殻2の外径と略同一の大きさで、内径が前記トンネル5
0の外径と略同一の大きさの円環状に形成されたカッタ
7aが、外殻2の前方(図中左方)に向けて設けられて
いる。そして、カッタ7aには、油圧モータ等から成る
駆動装置7bが当該カッタ7aを図5矢印E、F方向に
回転駆動する形で接続されている。
【0011】また、隔壁3の後方(図1右方)には、推
進ジャッキ6が、複数個、外殻2に沿った形で円環状に
配列設置されており、推進ジャッキ6にはラム6aが、
矢印C′、D′方向に突出後退自在に設けられている。
また、外殻2の内側には、推進ジャッキ6の後方(図中
右方)に、テール隔壁9が、外殻2内部の空間を前後方
向(図中左右方向)に遮断する形で、外殻2に対して矢
印C、D方向に移動自在に設けられている。そして、テ
ール隔壁9には、埋戻材打設管10が、吐出口10aを
テール隔壁9の後方(図中右方)に連通させた形で装着
されている。
【0012】また、リプレースシールド1は、グリッパ
架台11を有しており、グリッパ架台11には、隔壁接
続器12が設けられている。隔壁接続器12は、前記ト
ンネル50の内部を矢印C、D方向へ移動自在な形で円
筒状に形成されており、隔壁接続器12には、後端部1
2aが、ピン9bを介して、テール隔壁9に固着された
接続部9aと係脱自在な形で設けられている。そして、
隔壁接続器12の外側には、セグメント接続器13が、
ラム15aを隔壁接続器12の前端部12bに固定され
た油圧ジャッキ15を介して、隔壁接続器12に対して
矢印C″、D″方向に移動駆動自在に設けられている。
そして、セグメント接続器13には、前記トンネル50
の内径に対応した形で円弧状に形成された当接板16
が、複数個、油圧ジャッキ17を介して、軸心CTに対
して放射方向である図5矢印G、H方向に突出後退自在
に設けられている。
【0013】また、隔壁接続器12の外側には、セグメ
ント接続器13の図2右方に、複数のコアカッタ19
が、隔壁接続器12に対して、矢印C、D方向(軸心C
T方向)に移動可能で、かつ、図6矢印E、F方向(軸
心CTを中心にした円周方向)に旋回可能な形で、油圧
シリンダ等を介して矢印G、H方向(軸心CTに対して
放射方向)に突出後退自在に設けられている(尚、図面
には、1つのコアカッタ19のみを示す)。更に、隔壁
接続器12の外側には、コアカッタ19の図2右方に、
図中左方に向けて開口したコ字型に形成されたセグメン
ト把持破砕装置20が、コアカッタ19と同様に、隔壁
接続器12に対して、軸心CT方向及び軸心CTを中心
にした円周方向に移動可能な形で、油圧シリンダ等を介
して矢印I、J方向に揺動駆動自在に設けられている。
【0014】解体すべき既設のトンネル50、リプレー
スシールド1は、以上のような構成を有するので、リプ
レースシールド1により既設のトンネル50を解体する
に際しては、まず、立坑等からトンネル50のセグメン
ト51の外側の地山60を、手堀り又は機械堀りによっ
て、リプレースシールド1の外殻2の外径に対応し得る
ように掘削する。そして、リプレースシールド1を、図
1に示すように、掘削されたセグメント51の外側に外
殻2の前端部2a、掘削機7のカッタ7a及び内筒5を
挿入する形で、トンネル50の後端(図中右端)に設置
する。即ち、リプレースシールド1は、外殻2が、掘削
機7のカッタ7aをセグメント51の外側に配置する形
で、埋め戻すべきトンネル50のセグメント51の外側
を包囲する形で設置される。この際、テール隔壁9によ
ってトンネル50が前後方向(図中左右方向)に遮断さ
れる形となる。また、リプレースシールド1のグリッパ
架台11を、テール隔壁9の前方(図中左方)のトンネ
ル50内部に設置する。
【0015】リプレースシールド1等がトンネル50に
設置されると、以下のようにして、カッタ7aによりセ
グメント51の外側の地山60を掘削すると共に外殻2
を前進させ、リプレースシールド1の外殻2及びテール
隔壁9によって地山60及び埋戻部分57の圧力に対抗
した形で、外殻2内部において、継手ボルトにより円筒
状に組立られたセグメント51及びその内側の二次覆工
52を解体撤去し、更に、テール隔壁9をセグメント5
1及び二次覆工52が撤去されたトンネル50の未埋戻
部分55に前進させると共に、テール隔壁9の後方の埋
戻部分57に埋戻材56を圧入して、トンネル50を埋
め戻してゆく。
【0016】まず、図1に示すように、グリッパ架台1
1をトンネル50内部を矢印D方向へ移動させ、隔壁接
続器12の後端部12aをピン9bを介してテール隔壁
9の接続部9aと連結する。そして、油圧ジャッキ17
のラム17aを矢印G方向に突出させ、当接板16を二
次覆工52の内周面52aに圧着することにより、セグ
メント接続器13をセグメント51及び二次覆工52に
対して固定する。すると、セグメント接続器13及び油
圧ジャッキ15を介して隔壁接続器12がセグメント5
1及び二次覆工52に対して固定され、隔壁接続器12
を介してテール隔壁9がセグメント51及び二次覆工5
2に対して固定される。
【0017】次に、隔壁3の図1左方に送泥管(図示省
略)から加圧泥水を供給して切羽60aを加圧しつつ、
掘削機7のカッタ7aを図5矢印E(又はF)方向に回
転駆動する。同時に、各推進ジャッキ6のラム6aを、
図1下側に示す推進ジャッキ6のように、矢印D′方向
に突出させてテール隔壁9を押圧し、セグメント51及
び二次覆工52に対して固定されたテール隔壁9から反
力を得る形で、隔壁3を介してカッタ7aを切刃60a
方向、即ち矢印C方向に押圧する。すると、その押圧力
により、カッタ7aと切羽60aは所定の接触圧力で接
し、切羽60aはカッタ7aにより掘削され、外殻2の
形状に対応した形で、穴60bがセグメント51の外側
に円環状に形成される。それと同時に、外殻2(及び隔
壁3、内筒5等)は、掘削された穴60bに挿入される
形で矢印C方向に前進する。この際、内筒5とセグメン
ト51間は、内筒5の内周面に設けられたシール装置
(図示省略)によって止水される。
【0018】そして、トンネル50のセグメント51の
1リング分の長さLだけ外殻2が前進すると、推進ジャ
ッキ6のラム6aは、図2に示すように、矢印D′方向
に突出した状態となり、また、セグメント51及び二次
覆工52に対して固定されたテール隔壁9が外殻2の後
端部2bに位置する状態となり、更に、トンネル50の
最後方(図中最右方)の各セグメントピース51aA
(尚、符号「51a」の後に付加された符号「A」、
「B」、「K」は、複数のセグメントピース51aの
内、特定のセグメントピース51aを示す。)が内筒5
からテール隔壁9側へ突出した状態となる。この状態
で、推進ジャッキ6による外殻2の前進を停止すると共
に、カッタ7aによる地山60の掘削を停止する。
【0019】そして、最後方のセグメントピース51a
Aを、以下のようにして、当該セグメントピース51a
Aの内側の二次覆工52と一体的に、軸心CTに対して
円周方向に解体撤去する。まず、隔壁接続器12上に設
置されたコアカッタ19を、図2矢印C、D方向、図6
矢印E、F方向に適宜移動して、最後方のセグメントピ
ース51aA、51aA間の円周方向の継手部、又は、
最後方のセグメントピース51aAとその前方のセグメ
ントピース51aB間の継手部に移動させる。そして、
コアカッタ19を矢印G方向に突出して、コアカッタ1
9により二次覆工52をセグメント51の近傍まで穿孔
して、図7(a)に示す各穿孔位置Pに、穴52bを穿
設する。すると、図7(b)に示すように、二次覆工5
2によって遮蔽されていた継手ボルト51bの位置が、
穿設された穴52bを介して、二次覆工52の内側から
確認できる状態となる。そこで、アブレシブジェット、
ジェットランナ等の切断手段を使用して、各穴52bを
介して、各継手ボルト51bを切断する。
【0020】尚、コアカッタ19によって二次覆工52
を穿孔すると共に継手ボルト51bも切断する方法が考
えられるが、コアカッタ19による継手ボルト51bの
切断にはかなりの時間を要するので、作業効率が悪い。
これに対して、本発明においては、コアカッタ19は二
次覆工52を穿孔するのみで、継手ボルト51bの切断
にはアブレシブジェット、ジェットランナ等の切断手段
を使用するので、短時間に効率的に作業を行うことが出
来る。また、本発明においては、コアカッタ19による
二次覆工52への穴52bの穿設を、アブレシブジェッ
ト、ジェットランナ等の切断手段による継手ボルト51
bの切断が終了しなくても、先行して次々に行ってゆく
ことが出来るので、作業効率を向上させることが出来
る。
【0021】そして、セグメントピース51a、51a
間の各継手ボルト51bが切断されたところで、図2に
示すセグメント把持破砕装置20を軸心CT方向、軸心
CTに対して円周方向に適宜移動させて、当該セグメン
ト把持破砕装置20によって、最後方のセグメントピー
ス51aAと二次覆工52とを一体的に把持して、セグ
メント把持破砕装置20を矢印I、J方向に揺動させ
る。すると、セグメント把持破砕装置20に把持された
セグメントピース51aA及び二次覆工52は、隣接す
るセグメントピース51a及び二次覆工52に対して折
り曲げられ、セグメントピース51aの継手部近傍にお
いて二次覆工52にクラックが発生して破断し、セグメ
ントピース51aAとその内側部分の二次覆工52とが
一体的に解体撤去される。そして、撤去されたセグメン
トピース51aA及び二次覆工52を、セグメント把持
破砕装置20により把持した状態で隔壁接続器12の外
側を円周方向に移動させ、隔壁接続器12の図2下方の
外殻2の底部に載置する。
【0022】即ち、セグメント51がトンネル50内部
に露出していなくても、二次覆工52の内側からセグメ
ントピース51aAの継手ボルト51bを切断して、当
該セグメントピース51aAを隣接したセグメントピー
ス51aから切り離すことが出来るので、セグメントピ
ース51aAとその内側部分の二次覆工52とを一体的
に撤去することが出来、作業性が向上する。尚、セグメ
ントピース51aAと二次覆工52の撤去作業は、図6
に示すKセグメント51aK部分から開始することによ
って、施工を容易にすることが出来る。また、セグメン
トピース51aAと二次覆工52の撤去については、最
後方の全てのセグメントピース51aAに関して、一括
して、コアカッタ19、アブレシブジェット等による継
手ボルト51bの切断作業を行った後に、一括して、セ
グメント把持破砕装置20による撤去作業を行う方法
と、セグメントピース51aA毎に、順次、コアカッタ
19、アブレシブジェット等による継手ボルト51bの
切断作業とセグメント把持破砕装置20による撤去作業
を行ってゆく方法とがあるが、いずれの方法を採用して
もよい。
【0023】尚、上述のセグメントピース51aと二次
覆工52を一体的に撤去する方法以外に、セグメントピ
ース51aの撤去に先行して二次覆工52を破砕撤去し
ておく方法も考えられるが、この方法では、二次覆工5
2を破砕撤去する際に、切羽60aの前方のセグメント
51に損傷を与え、地山60の土圧・水圧や外殻2の掘
進による圧力にセグメント51が耐えられなくなる危険
性があり、また、騒音、振動、粉塵の発生等の問題もあ
る。本発明においては、切羽60aの前方のセグメント
51、二次覆工52は撤去されていないので、セグメン
ト51が構造上安定して安全に施工を行うことが出来る
と共に、二次覆工52がセグメントピース51aと一体
的なブロックとして撤去されるので、解体、搬出等に際
して、二次覆工52を細かく破砕する場合に比して作業
効率がよい。
【0024】セグメントピース51aA及び二次覆工5
2が撤去されると、図3に示すように、シールド固定装
置21を新たに最後方となったセグメントピース51a
B及びその内側の二次覆工52に係合させる。次に、油
圧ジャッキ17のラム17aを矢印H方向に後退させ
て、当接板16と二次覆工52の内周面52aとの当接
状態を解除すると共に、ピン9bを介しての隔壁接続器
12の後端部12aとテール隔壁9の接続部9aとの連
結状態を解除する。そして、グリッパ架台11をトンネ
ル50内部を矢印C方向へ、テール隔壁9の反対側へ移
動させる。すると、円筒状の隔壁接続器12の後端部1
2aが開放され、隔壁接続器12の内部を通って、グリ
ッパ架台11の後方(図中右方)のテール隔壁9側と、
グリッパ架台11の図中左方に存在する立坑側との間を
移動可能な状態となるので、前述のように解体撤去され
たセグメントピース51aA及び二次覆工52を、隔壁
接続器12の内部を通過するモノレール22等を介し
て、グリッパ架台11の図中左方へ移動させ、台車等に
積み込んで、更に、図中左方に存在する立坑まで搬出す
る。
【0025】セグメントピース51aA及び二次覆工5
2が搬出されると、図4に示すように、グリッパ架台1
1を、トンネル50内部を矢印D方向へ移動させ、再
び、隔壁接続器12とテール隔壁9とを、後端部12
a、ピン9b、接続部9aを介して連結する。この際、
グリッパ架台11の隔壁接続器12とセグメント接続器
13間の油圧ジャッキ15のラム15aを矢印D″方向
へ後退させ、セグメント接続器13が隔壁接続器12の
前側、即ちテール隔壁9の反対側に位置する状態にして
おく。そして、図1に示すように、油圧ジャッキ17の
ラム17aを矢印G方向に突出させ、当接板16を二次
覆工52の内周面52aに圧着することにより、セグメ
ント接続器13をセグメント51及び二次覆工52に対
して固定すると共に、油圧ジャッキ15、隔壁接続器1
2を介して、テール隔壁9をセグメント51及び二次覆
工52に対して固定する。
【0026】次に、テール隔壁9を押圧していた各推進
ジャッキ6のラム6aを、図1上側に示す推進ジャッキ
6のように、矢印C′方向に後退させてテール隔壁9か
ら離反させる。そして、隔壁接続器12とセグメント接
続器13間の油圧ジャッキ15のラム15aを矢印C″
方向に突出させて、セグメント51及び二次覆工52に
固定されたセグメント接続器13に対して隔壁接続器1
2を矢印C方向へ移動させ、隔壁接続器12と連結され
たテール隔壁9を、セグメントピース51aAが撤去さ
れたトンネル50の未埋戻部分55へ前進させる。そし
て、テール隔壁9の前進と同時に、テール隔壁9の後方
(図1右方)の埋戻部分57に、テール隔壁9に設けら
れた送泥管(図示省略)から泥水を充填する。テール隔
壁9が、トンネル50のセグメント51の1リング分の
長さLだけ前進すると、油圧ジャッキ15によるテール
隔壁9の矢印C方向への移動を停止する。そして、埋戻
部分57に対して、テール隔壁9に設けられた埋戻材打
設管10から埋戻材56を圧入すると共に、テール隔壁
9に設けられた排泥管(図示省略)から泥水を排出し
て、泥水を埋戻材56と置換する形で、埋戻材56を埋
戻部分57に充填する。尚、埋戻部分57は、セグメン
ト51及び二次覆工52が既に撤去されたトンネル50
部分と、リプレースシールド1の前進に伴って形成され
た穴60b部分とによって形成されている。
【0027】こうして、テール隔壁9が未埋戻部分55
へ前進し、テール隔壁9の後方の埋戻部分57に埋戻材
56が充填されて、トンネル50のセグメント51の1
リング分の長さLだけ埋戻作業が終了すると、テール隔
壁9は、図1上側に示す推進ジャッキ6のラム6aのよ
うに、各推進ジャッキ6の後退したラム6aの近傍まで
前進した状態となる。そこで、再び、各推進ジャッキ6
のラム6aを、図1下側に示す推進ジャッキ6のラム6
aのように、矢印D′方向に突出させてテール隔壁9を
押圧すると共に、図3に示すシールド固定装置21によ
る外殻2とセグメント51及び二次覆工52との係合状
態を解除する。そして、前述のようにして、シール装置
によって内筒5とセグメント51間を止水した状態で、
当接板16、セグメント接続器13、隔壁接続器12を
介してセグメント51及び二次覆工52に対して固定さ
れたテール隔壁9から反力を得る形で、カッタ7aによ
りセグメント51の外側の地山60を掘削しつつ、外殻
2を、セグメント51の1リング分の長さLだけ、更に
前進させる。
【0028】こうして、リプレースシールド1によるト
ンネル50の埋戻作業は、地山60及び埋戻部分57の
圧力に対向した形で進行されるので、セグメント51、
二次覆工52の撤去作業等を安全に行ってゆくことが出
来ると共に、埋戻部分57に埋戻材56を好適に充填し
てゆくことが出来る。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、継手ボルト51b等の継手部材によって連結された
複数のセグメントピース51aと、該セグメントピース
51aの内側に構築された二次覆工52から成るトンネ
ル50等の既設管路を解体するに際して、外殻2によっ
て、前記既設管路を外側から包囲し、前記外殻2の内側
の空間を、テール隔壁9等の遮断手段によって前後方向
に分離遮断し、前記外殻2の前方で、前記既設管路の外
側の地山60を環状に掘削して、前記外殻2を前進さ
せ、前記外殻2の内側において、コアカッタ19等の穿
孔手段によって、前記二次覆工52を穿孔して、前記二
次覆工52に穴52b等の切断作業用穴を穿設し、前記
切断作業用穴を介して、アブレジブジェット、ジェット
ランナ等の切断手段によって、前記セグメントピース5
1aを連結する継手部材を切断し、前記継手部材の切断
されたセグメントピース51aおよび当該セグメントピ
ース51aの内側の二次覆工52を撤去し、前記遮断手
段を前進させると共に、当該遮断手段の後方に埋戻材5
6を充填するようにして構成したので、外殻2および遮
断手段によってトンネル50内部のセグメントピース5
1aおよび二次覆工52の撤去作業現場等が包囲され、
地山60及び埋戻材56の圧力に対抗した形で、安全に
セグメントピース51aおよび二次覆工52等の撤去作
業を行うことが出来る。そして、二次覆工52の内側か
らセグメントピース51aの継手部材を切断することが
出来るので、セグメントピース51と二次覆工52を一
体的に撤去することが出来、作業性が向上する。また、
外殻2の内側においてセグメントピース51および二次
覆工52が撤去され、地山60から土圧・水圧または外
殻2の掘進による影響を受ける部分のセグメントピース
51および二次覆工52は撤去されていないので、既設
のトンネル50の解体を安全に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による既設管路の解体方法の一実施例を
示す工程図(1番目)である。
【図2】本発明による既設管路の解体方法の一実施例を
示す工程図(2番目)である。
【図3】本発明による既設管路の解体方法の一実施例を
示す工程図(3番目)である。
【図4】本発明による既設管路の解体方法の一実施例を
示す工程図(4番目)である。
【図5】図1に示すリプレースシールドのV矢視図であ
る。
【図6】図2に示すリプレースシールドのVI−VI線によ
る断面図である。
【図7】セグメントピースの継手部を示す図である。
【符号の説明】
2……外殻 9……遮断手段(テール隔壁) 50……既設管路(トンネル) 51a……セグメントピース 51b……継手部材(継手ボルト) 52……二次覆工 52b……切断作業用穴(穴) 56……埋戻材 60……地山
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21F 15/00 E21D 9/06 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】継手部材によって連結された複数のセグメ
    ントピースと、該セグメントピースの内側に構築された
    二次覆工から成る既設管路を解体するに際して、 外殻によって、前記既設管路を外側から包囲し、 前記外殻の内側の空間を、遮断手段によって前後方向に
    分離遮断し、 前記外殻の前方で、前記既設管路の外側の地山を環状に
    掘削して、前記外殻を前進させ、 前記外殻の内側において、穿孔手段によって、前記二次
    覆工を穿孔して、前記二次覆工に切断作業用穴を穿設
    し、 前記切断作業用穴を介して、切断手段によって、前記セ
    グメントピースを連結する継手部材を切断し、 前記継手部材の切断されたセグメントピースおよび当該
    セグメントピースの内側の二次覆工を撤去し、 前記遮断手段を前進させると共に、当該遮断手段の後方
    に埋戻材を充填するようにして構成した既設管路の解体
    方法。
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