JP2996320B2 - シールド埋め戻し装置 - Google Patents

シールド埋め戻し装置

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JP2996320B2
JP2996320B2 JP4025757A JP2575792A JP2996320B2 JP 2996320 B2 JP2996320 B2 JP 2996320B2 JP 4025757 A JP4025757 A JP 4025757A JP 2575792 A JP2575792 A JP 2575792A JP 2996320 B2 JP2996320 B2 JP 2996320B2
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明彦 鈴木
敏夫 古田
喜久雄 石田
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三井建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不要になったトンネル
を埋め戻すシールド埋め戻し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地下の開発はそれほど進んでいな
かったため、新たなトンネルの掘削に際して別の既設の
トンネルが障害となることは殆どなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、最近、地下
の開発が進むにつれ、新たにトンネルを構築すべき領域
に使用されなくなった古いトンネルが存在する場合が生
じる。このような不要なトンネルが存在する領域におい
て新たなトンネルをシールド掘削機等によって掘削する
場合に、当該新たなトンネルを前記不要なトンネルと交
差等させるときには、新たなトンネルの掘削に先立っ
て、古い不要なトンネルを埋め戻しておく必要がある。
本発明は、上記の問題点を解消すべく、不要になったト
ンネルを好適に埋め戻すことが出来るシールド埋め戻し
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】即ち、本発明は、外殻
(2)を有し、該外殻(2)の内側に、埋め戻すべきト
ンネル(30)の外径よりも大きな内径の内筒(5)を
設け、該内筒(5)の内側に、環状に形成されたシール
部材(24)を設け、前記内筒(5)の内側に、シール
部材(24)に対向してシール溝(5b)を環状に形成
し、前記シール溝(5b)に、環状に形成されたチュー
ブ(25)を着脱自在、かつ内筒(5)の内方に向けて
膨張収縮自在に、前記シール部材を前記トンネル外周に
向けて押圧自在に設け、前記内筒(5)に、該チューブ
(25)内部に流体を供給し得る流体供給手段(4、1
4)を、該チューブ(25)に対して接続自在に設け、
前記外殻(2)と前記内筒(5)との間に、隔壁(3)
を環状に設け、前記隔壁(3)の前方に、地山(40)
を環状に掘削し得る掘削手段(7a)を設け、前記隔壁
(3)の後方の前記外殻(2)の内側に、当該外殻
(2)の内部の空間を前後に遮断する遮断手段(9)を
設け、埋め戻し材注入手段(10)を、埋め戻し材(3
6)を前記遮断手段(9)の後方に注入し得る形で設け
て構成される。なお、括弧内の番号等は、図面における
対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記
述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下
の「作用 」 の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、トンネル(30)の外側
の地山(40)が掘削されて、外殻(2)、遮断手段
(9)が前進すると、トンネル(30)が埋め戻し材
(36)により埋め戻されていくように作用する。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明
する。図1乃至図4は、本発明によるトンネル埋め戻し
装置の一実施例を示す工程図、図5は、図1に示すシー
ルド埋め戻し装置のV矢視図、図6は、図1中の隔壁近
傍の拡大図、図7は、図6中の内筒近傍の拡大図、図8
は、図7中の加圧水供給管とゴムチューブの接続部分の
拡大図である。
【0007】本発明によるシールド埋め戻し装置1は、
図1に示すように、円筒状に形成された外殻2を有して
おり、外殻2の図中左方の前端部2aには、カッタ7
a、駆動装置7b等から成る掘削機7が設けられてい
る。即ち、外殻2の内側には、円環状に形成された隔壁
3が設けられており、該隔壁3の内側には、埋め戻すべ
きトンネル30の外径よりも僅かに大きな内径の内筒5
が設けられている。そして、隔壁3の図中左方には、外
径が外殻2の外径と略同一の大きさで、内径が埋め戻す
べきトンネル30の外径と略同一の大きさの円環状に形
成されたカッタ7aが、外殻2の前方、即ち図中左方に
向けて設けられている。そして、該カッタ7aには、油
圧モータ等から成る駆動装置7bが当該カッタ7aを図
5矢印C、D方向に回転駆動する形で接続されている。
また、内筒5の内周面5aには、図6に示すように、内
筒シール装置23が設けられており、内筒シール装置2
3は、内周面5aに取付られたシールブラシ24とゴム
チューブ25を有している。シールブラシ24とゴムチ
ューブ25は、内周面5aの図中左右方向に2組配置し
ており、シールブラシ24は、図7に示すように、保護
プレート24bを有している。保護プレート24bは、
前部(図中左方部分)を内周面5aに接し、後部(図中
右方部分)を内方(図中下方)に向ける形で円環状に形
成されており、保護プレート24bには、その内側(図
中下方)に、ワイヤブラシ24aが設けられている。ワ
イヤブラシ24aは、その先端を後方(図中右方)及び
内方(図中下方)に向け、保護プレート24bに沿った
形で円環状に布設されており、ワイヤブラシ24aに
は、その内側(図中下方)に円環状に形成された保護プ
レート24cが内接している。保護プレート24cは、
ワイヤブラシ24aの根幹部(図中左方部分)を、保護
プレート24bと共に挟持する形で設けられており、シ
ールブラシ24は、セグメント31側から保護プレート
24c、ワイヤブラシ24a、保護プレート24bを貫
通し、内筒5の内周面5aに複数個形成されている螺子
孔5fに螺合する複数個の螺子24dで内筒5の内周面
5aに取付けられている。また、内筒5の内周面5aに
は、円環状の溝であるシール溝5bがシールブラシ24
に対向して削設されており、シール溝5bにはゴムチュ
ーブ25が設けられている。ゴムチューブ25は、シー
ル溝5bに沿って円環状に形成されており、シール溝5
b中の内周面5b’には、図8に示すように内周面5
b’に対して垂直な方向に内筒5を貫通する孔5dが、
円周方向に所定の間隔を有して複数個、穿設されてい
る。孔5dには、円筒形を形作る注入管14が、挿設さ
れており、孔5dから内筒5の外周面5e側に突出して
いる注入管14の上部(図中上方部分)には、注入管1
4の側面に円環状に形成された止め板14aが、外周面
5eに係着する形で設けられている。注入管14には、
止め板14aの更に図中上方においてバルブ14bが設
けられており、バルブ14bの更に上方には、注入管1
4の上端部(図中上方の端部)が設けられている。注入
管14の上端部(図中上方の端部)には加圧水供給管4
が接続しており、加圧水供給管4には図示されないポン
プ等が接続している。一方、注入管14の下端(図中下
方部分)には、図8に示すように、接続部14eが形成
されており、接続部14eは、注入管14下端の内周面
に螺刻された雌ねじ14gを有している。接続部14e
には、ゴムチューブ25に設けられた接続金具25a
が、ゴムチューブ25内部と注入管14を連通させる形
で取付けられており、接続金具25aは、円筒形の管の
中央部に円環状に張り出した止め板25cを有する形で
形成されている。接続金具25aは、一方の端から止め
板25cまでの間に雄ねじ25gが螺刻されており、こ
の雄ねじ25gと、接続部14eの雌ねじ14gが螺合
する形で、かつ、止め板25cがシール溝5b中の内周
面5b’に係着する形で、接続部14eに取付けられて
いる。接続金具25aの他方の端は、ゴムチューブ25
に形成された円筒形を形作る接続筒25fの内周面に嵌
着しており、接続筒25fの外周面には、円環状に形成
された緊締リング25eが、接続筒25fと接続金具2
5aを緊締する形で設けられている。また、接続筒25
fは円環状に形成されているゴムチューブ25の円周方
向に所定の間隔で設けられている。更に、内筒5には、
図7に示すように、グリース供給路5cが、吐出口5
c′をシールブラシ24、24間の内周面5a上に位置
させる形で、穿設形成されている。そして、隔壁3の後
方、即ち図1右方には、油圧ジャッキ6が、複数個、外
殻2に沿った形で円環状に配列設置されており、油圧ジ
ャッキ6にはラム6aが、矢印C、D方向に突出後退自
在に設けられている。
【0008】また、外殻2の内側には、油圧ジャッキ6
の後方、即ち図1右方に、面板9が、外殻2内部の空間
を図中左右方向に遮断する形で、外殻2に対して矢印
C、D方向に移動自在に設けられている。そして、面板
9には、埋め戻し材注入管10が、吐出口10aを面板
9の後方、即ち図中右方に連通させる形で、装着されて
おり、該埋め戻し材注入管10には、所定の埋め戻し材
36を圧送する図示しないポンプ等が接続されている。
更に、面板9の図中左方には、グリッパ架台11が設け
られている。即ち、グリッパ架台11は、面板接続器1
2、セグメント接続器13等を有しており、面板接続器
12は、埋め戻すべきトンネル30の内部を矢印C、D
方向へ移動自在な形で円筒状に形成されており、面板接
続器12には、後端部12aが、ピン9bを介して、面
板9に固着された接続部9aと係脱自在な形で設けられ
ている。そして、面板接続器12の外側には、セグメン
ト接続器13が、ラム15aを面板接続器12の前端部
12bに固定された油圧ジャッキ15を介して、面板接
続器12に対して矢印C、D方向に移動駆動自在に設け
られている。そして、セグメント接続器13には、埋め
戻すべきトンネル30の内径に対応する形で円弧状に形
成された当接板16が、複数個、油圧ジャッキ17を介
して、軸心CTに対して放射方向である図5矢印G、H
方向に突出後退自在に設けられている。また、面板接続
器12の外側には、セグメント接続器13の図2右方
に、複数のコアカッタ19が、面板接続器12に対して
軸心CT方向(矢印C、D方向)及び軸心CTを中心に
した円周方向に移動可能な形で、油圧シリンダ等を介し
て矢印G、H方向に突出後退自在に設けられている
(尚、図中には1つのコアカッタ19のみが示されてい
る)。更に、面板接続器12の外側には、コアカッタ1
9の図2右方に、図中左方に向けて開口したコ字型に形
成されたセグメント把持破砕装置20が、コアカッタ1
9と同様に、面板接続器12に対して軸心CT方向(矢
印C、D方向)及び軸心CTを中心にした円周方向に移
動可能な形で、油圧シリンダ等を介して矢印A、B方向
に揺動駆動自在に設けられている。また、埋め戻すべき
トンネル30には、図1及び図5に示すように、複数の
セグメントピース31aが軸心CT方向及び軸心CTを
中心にした円周方向に継手ボルトにより円筒状に組み立
てられた形で、1リングの長さがLのセグメント31
が、地山40の土圧・水圧に対抗する形で構築されてい
る。更に、トンネル30には、図1及び図5に示すよう
に、円筒状に組み立てられたセグメント31の内側に、
二次覆工32が形成されている。
【0009】シールド埋め戻し装置1、埋め戻すべきト
ンネル30は、以上のような構成を有するので、該シー
ルド埋め戻し装置1により既設のトンネル30を埋め戻
すに際しては、まず、立坑等からトンネル30のセグメ
ント31の外側の地山40を、手堀り又は機械堀りによ
って、シールド埋め戻し装置1の外殻2の外径に対応し
得るように掘削する。そして、シールド埋め戻し装置1
を、図1に示すように、掘削されたセグメント31の外
側に外殻2の前端部2a、掘削機7のカッタ7a、及び
内筒5を挿入する形で、トンネル30の図中右端、即ち
矢印D方向の端に設置する。即ち、シールド埋め戻し装
置1は、外殻2が、掘削機7のカッタ7aをセグメント
31の外側に配置する形で、埋め戻すべきトンネル30
のセグメント31の外側を包囲する形で設置される。こ
の際、面板9によってトンネル30が図中左右方向に遮
断される形となる。また、グリッパ架台11を面板9の
前方、即ち図中左方のトンネル30内部に設置する。シ
ールド埋め戻し装置1がトンネル30に設置されると、
以下のようにして、カッタ7aによりセグメント31の
外側の地山40を掘削すると共に外殻2を前進させ、シ
ールド埋め戻し装置1の外殻2及び面板9によって地山
40及び埋め戻し部分37の圧力に対抗した形で、外殻
2内部において、継手ボルトにより円筒状に組立られた
セグメント31及びその内側の二次覆工32を解体撤去
し、更に、面板9をセグメント31及び二次覆工32が
撤去されたトンネル30の未埋め戻し部分35に前進さ
せつつ、面板9の後方の埋め戻し部分37に埋め戻し材
36を圧入して、トンネル30を埋め戻してゆく。
【0010】まず、図7に示す内筒シール装置23のゴ
ムチューブ25の内部に加圧水供給管4から加圧水26
を供給する。即ち、図示されないポンプで加圧され送り
出された加圧水26が、加圧水供給管4を流れ、加圧水
供給管4に接続している注入管14のバルブ14bを開
けておくことにより注入管14に流入する。また、図8
に示すように、注入管14はゴムチューブ25に設けら
れた接続金具25aに、ゴムチューブ25内部と注入管
14が連通する形で螺合し、接続金具25aはゴムチュ
ーブ25に形成された接続筒25fの内周面に嵌着し、
接続筒25fは、その外周面に取付けられた緊締リング
25eによって、接続金具25aに緊締されているの
で、注入管14に流入した加圧水26は、漏洩すること
無く、接続金具25aの孔25bを通じてゴムチューブ
25内部に注入される。すると、第7図に示すように、
ゴムチューブ25は図中下方に膨張して、プレート24
bを介してワイヤブラシ24aをセグメント31側に押
圧し、各ワイヤブラシ24aがセグメント31の外周面
31eに密着する。更に、グリース供給路5cからグリ
ース27を供給して、シールブラシ24、24間をグリ
ース27で充填して、内筒5とセグメント31との間隙
29をシールする。また、図1に示すように、グリッパ
架台11をトンネル30内部を矢印D方向へ移動させ、
面板接続器12の後端部12aをピン9bを介して面板
9の接続部9aと連結する。そして、油圧ジャッキ17
のラム17aを矢印G方向に突出させ、当接板16を二
次覆工32の内周面32aに圧着することにより、セグ
メント接続器13をセグメント31及び二次覆工32に
対して固定する。すると、セグメント接続器13及び油
圧ジャッキ15を介して面板接続器12がセグメント3
1及び二次覆工32に対して固定され、面板接続器12
を介して面板9がセグメント31及び二次覆工32に対
して固定される。次に、隔壁3の図6左方に送泥管8か
ら加圧泥水を供給して切羽40aを加圧しつつ、掘削機
7のカッタ7aを図5矢印E(又はF)方向に回転駆動
すると共に、各油圧ジャッキ6のラム6aを、図1に示
す油圧ジャッキ6’のように、矢印D方向に突出させて
面板9を押圧し、セグメント31及び二次覆工32に対
して固定された面板9から反力を得る形で、隔壁3を介
してカッタ7aを切刃40a方向、即ち矢印C方向に押
圧する。すると、その押圧力により、カッタ7aと切羽
40aは所定の接触圧力で接し、切羽40aはカッタ7
aにより掘削され、外殻2の形状に対応した形で、穴4
0bがセグメント31の外側に円環状に形成される。そ
れと同時に、外殻2は穴40bに挿入される形で矢印C
方向に前進する。この際、カッタ7aの後方の内筒5は
セグメント31に対して図6矢印C方向へ移動するが、
内筒5とセグメント31との間隙29は内筒シール装置
23によって効果的に止水され、内筒5の図中左方の切
羽40a側から内筒5の図中右方のトンネル30内部へ
の地下水や泥水の漏洩が防止される。即ち、トンネル3
0が構築された際にセグメント31と地山40との間に
は裏込め材40cが充填されており、セグメント31の
外周面31eに付着した裏込め材40cはカッタ7aで
掘削しても完全に除去することは困難であり、また、セ
グメント31自体が変形することもあるので、カッタ7
aにより掘削されたセグメント31の外側には局部的な
凹凸が生じ、内筒5とセグメント31との間隙29を一
定の幅に保つことは困難である。しかし、上述の内筒シ
ール装置23では、各シールブラシ24をセグメント3
1側に押圧することによってセグメント31の外側の局
部的な凹凸に追従させることが出来るので、好適に止水
することが出来、万が一、シールブラシ24から地下水
や泥水が漏洩しても、シールブラシ24、24間に充填
されたグリース27によって、それ以上の漏洩が防止さ
れる。また、ゴムチューブ25の破損等の理由でゴムチ
ューブ25をシール溝5bから取り外したい場合には、
まず、図示されないポンプ等から加圧水供給管4への加
圧水26の供給を停止し、加圧水供給管4と注入管14
の接続を外す。次に、注入管14を内筒5の孔5d内で
所定の方向に回転させ、注入管14の接続部14eとゴ
ムチューブ25に設けられた接続金具25aの螺合を外
す。すると、注入管14は円筒5の外周面5e側に引き
抜くだけで、ゴムチューブ25の接続金具25aから外
れる。すると、ゴムチューブ25はどこにも接続してい
ない状態になるため、シール溝5b中から簡単に取り出
すことができる。このようにして、ゴムチューブ25は
シール溝5bから取り外され、破損の修復等が行われ
る。また、修復等が済んで、ゴムチューブ25を再びシ
ール溝5bに取付けたい場合には、先程と反対の手順
で、まず、ゴムチューブ25を、ゴムチューブ25に設
けられた接続金具25aがシール溝5bに設けられた孔
5dの位置に合うようにシール溝5bに装填し、内筒5
に設けられた孔5dに、内筒5の外周面5e側から注入
管14をゴムチューブ25側に向けて挿入する。次に、
注入管14を先程と逆の方向に回転させて、ゴムチュー
ブ25の接続金具25aと螺合していく。注入管14と
接続金具25aの螺合が完了すると、注入管14の止め
板14aが内筒5の外周面5eに係着し、接続金具25
aの止め板25cがシール溝5bの内周面5b’に係着
して内筒5を挟持する形になるので、注入管14は孔5
dに、またゴムチューブ25はシール溝5b中に確実に
取付けられる。また、ゴムチューブ25はシール溝5b
によって前後方向、即ち図中左右方向を固定される。最
後に、加圧水供給管4を注入管14に接続する。尚、上
述の場合には、シールブラシ24を、ゴムチューブ25
を介して、加圧水26でセグメント31側に押圧する場
合について述べたが、流体である限り必ずしも加圧水2
6である必要はなく、油や空気でシールブラシ24をセ
グメント31側に押圧するようにしてもよい。
【0011】そして、トンネル30のセグメント31の
1リング分の長さLだけ外殻2が前進すると、油圧ジャ
ッキ6のラム6aは、第2図に示すように、矢印D方向
に突出した状態となり、また、セグメント31及び二次
覆工32に対して固定された面板9が外殻2の後端部2
bに位置する状態となり、更に、トンネル30の最後
方、即ち図中最右方の各セグメントピース31aが内筒
5から面板9側へ突出した状態となる。この状態で、油
圧ジャッキ6による外殻2の前進を停止すると共に、カ
ッタ7aによる地山40の掘削を停止する。そして、最
後方のセグメントピース31aを、当該セグメントピー
ス31aの内側の二次覆工32と一体的に、軸心CTに
対して円周方向に解体撤去する。即ち、面板接続器12
上に設置されたコアカッタ19を、軸心CT方向、軸心
CTに対して円周方向に適宜移動させて、最後方の各セ
グメントピース31aの円周方向の継手部、又は、最後
方のセグメントピース31aとその前方のセグメントピ
ース31bとの継手部に位置決めする。セグメントピー
ス31a、31bの継手部にコアカッタ19が位置決め
されたところで、当該コアカッタ19を矢印G方向に突
出して、二次覆工32を貫通する形でセグメントピース
31aのボルトボックスまで穿孔して、コアカッタ19
によりボルトボックス内の継手ボルトを切断し、当該継
手ボルトにより連結されていたセグメントピース31
a、31bを切り離す。そして、セグメントピース31
a、31b間の各継手ボルトがコアカッタ19により切
断されたところで、図2に示すセグメント把持破砕装置
20を軸心CT方向、軸心CTに対して円周方向に適宜
移動させて、当該セグメント把持破砕装置20によっ
て、最後方のセグメントピース31aと二次覆工32と
を一体的に把持して、セグメント把持破砕装置20を矢
印A又はB方向に揺動させる。すると、セグメント把持
破砕装置20に把持されたセグメントピース31a及び
二次覆工32は、隣接するセグメントピース31b及び
二次覆工32に対して折り曲げられ、セグメントピース
31aの継手部近傍において二次覆工32にクラックが
発生して破断し、セグメントピース31aとその内側部
分の二次覆工32とが一体的に解体撤去される。そし
て、撤去されたセグメントピース31a及び二次覆工3
2を、セグメント把持破砕装置20により把持した状態
で面板接続器12の外側を円周方向に移動させ、面板接
続器12の第2図下方の外殻2の底部に載置する。
【0012】セグメントピース31a及び二次覆工32
が撤去されると、図3に示すように、シールド固定装置
21を新たに最後方となったセグメントピース31b及
びその内側の二次覆工32に係合させる。次に、油圧ジ
ャッキ17のラム17aを矢印H方向に後退させて、当
接板16と二次覆工32の内周面32aとの当接状態を
解除すると共に、ピン9bを介しての面板接続器12の
後端部12aと面板9の接続部9aとの連結状態を解除
した後に、グリッパ架台11をトンネル30内部を矢印
C方向へ、面板9の反対側へ移動させる。すると、円筒
状の面板接続器12の後端部12aが開放され、面板接
続器12の内部を通って、グリッパ架台11の図中右方
の面板9側とグリッパ架台11の図中左方の立坑(図示
せず)側との間を移動可能な状態となるので、前述のよ
うに解体撤去されて外殻2の底部に載置されたセグメン
トピース31及び二次覆工32を、接続器12の内部を
通過するモノレール22等を介してグリッパ架台11の
図中左方へ移動させ、更に、台車等に積み込んで立坑か
らトンネル30の外部に搬出する。セグメントピース3
1a及び二次覆工32が搬出されると、図4に示すよう
に、グリッパ架台11を、トンネル30内部を矢印D方
向へ移動させ、再び、面板接続器12と面板9とを、後
端部12a、ピン9b、接続部9aを介して連結する。
この際、グリッパ架台11の面板接続器12とセグメン
ト接続器13間の油圧ジャッキ15のラム15aを矢印
D方向へ後退させ、セグメント接続器13が面板接続器
12の前側、即ち面板9の反対側に位置する状態にして
おく。
【0013】そして、図1に示すように、油圧ジャッキ
17のラム17aを矢印G方向に突出させ、当接板16
を二次覆工32の内周面32aに圧着することにより、
セグメント接続器13をセグメント31及び二次覆工3
2に対して固定すると共に、油圧ジャッキ15、面板接
続器12を介して、面板9をセグメント31及び二次覆
工32に対して固定する。次に、面板9を押圧していた
各油圧ジャッキ6のラム6aを、図1に示す油圧ジャッ
キ6のように、矢印C方向に後退させて面板9から離反
させる。そして、面板接続器12とセグメント接続器1
3間の油圧ジャッキ15のラム15aを矢印C方向に突
出させて、セグメント31及び二次覆工32に固定され
たセグメント接続器13に対して面板接続器12を矢印
C方向へ移動させ、該面板接続器12と連結された面板
9を、セグメントピース31aが撤去されたトンネル3
0の未だ埋め戻されていない未埋め戻し部分35へ前進
させる。面板9の前進と略同時に、面板9の後方、即ち
図中右方のセグメント31及び二次覆工32が既に撤去
されたトンネル30部分及び外殻2の前進による穴40
b部分から成る埋め戻し部分37に、埋め戻し材注入管
10から埋め戻し材36を圧入して行く。
【0014】こうして、面板9が未埋め戻し部分35へ
前進し、面板9の後方の埋め戻し部分37に埋め戻し材
36が充填されて、トンネル30のセグメント31の1
リング分の長さLだけ埋め戻し作業が終了すると、面板
9は、図1に示す油圧ジャッキ6のラム6aのように、
各油圧ジャッキ6の後退したラム6aの近傍まで前進し
た状態となる。そして、再び、各油圧ジャッキ6のラム
6aを、第1図に示す油圧ジャッキ6’のラム6a’の
ように、矢印D方向に突出させて面板9を押圧すると共
に、図3に示すシールド固定装置21による外殻2とセ
グメント31及び二次覆工32との係合状態を解除す
る。そして、前述のようにして、内筒シール装置23に
よって内筒5とセグメント31との間隙29を止水した
状態で、当接板16、セグメント接続器13、面板接続
器12を介してセグメント31及び二次覆工32に対し
て固定された面板9から反力を得る形で、カッタ7aに
よりセグメント31の外側の地山40を掘削しつつ、外
殻2を前進させて、更にセグメント31の1リング分の
長さLだけの埋め戻し作業を行う。
【0015】こうして、シールド埋め戻し装置1による
トンネル30の埋め戻し作業は、地山40及び埋め戻し
部分37の圧力に対向した形で進行されるので、セグメ
ント31、二次覆工32の撤去作業等を安全に行ってゆ
くことが出来ると共に、埋め戻し部分37に埋め戻し材
36を好適に充填してゆくことが出来る。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外殻2を有し、該外殻2の内側に、埋め戻すべきトンネ
ル30の外径よりも大きな内径の内筒5を設け、該内筒
5の内側に、環状に形成されたシールブラシ24等のシ
ール部材を設け、前記内筒5の内側に、前記シール部材
に対向してシール溝5bを環状に形成し、前記シール溝
5bに、環状に形成されたゴムチューブ25等のチュー
ブを着脱自在、かつ内筒5の内方に向けて膨張収縮自在
に、前記シール部材を前記トンネル外周に向けて押圧自
在に設け、前記内筒5に、該チューブ内部に流体を供給
し得る加圧水供給管4、注入管14等の流体供給手段
を、該チューブに対して接続自在に設け、前記外殻2と
前記内筒5との間に、隔壁3を環状に設け、前記隔壁3
の前方に、地山40を環状に掘削し得るカッタ7a等の
掘削手段を設け、前記隔壁3の後方の前記外殻2の内側
に、当該外殻2の内部の空間を前後に遮断する面板9等
の遮断手段を設け、埋め戻し材注入管10等の埋め戻し
材注入手段を、埋め戻し材36を前記遮断手段の後方に
注入し得る形で設けて構成したので、外殻2、隔壁3、
及び遮断手段によって、トンネル30の未埋め戻し部分
35を地山40、埋め戻し部分37の圧力に対抗する形
で包囲して、トンネル30の外側の地山40を掘削手段
によって掘削することが出来、地山40の掘削により、
外殻2、隔壁3、内筒5、及び遮断手段をトンネル30
の未埋め戻し部分35に前進させることが出来、前進し
た遮断手段の後方の埋め戻し部分37に埋め戻し材36
を充填することにより、不要なトンネル30を好適に埋
め戻すことが出来る。この際、内筒5のシール部材を、
流体供給手段より供給された加圧水26等の流体によっ
て膨張したチューブによりトンネル30の外周に押圧し
て、掘削手段による掘削によって凹凸が生じたトンネル
30の外周に追従させることが出来るので、トンネル3
0の外周と内筒5との間隙は好適に止水され、地山40
側からトンネル30の未埋め戻し部分35に地下水、泥
水等が漏洩することを防止することが出来る。尚、チュ
ーブは内筒5との接着部分が無いので、内部に流体を供
給し加圧したときに、接着部分が破損し、その破損箇所
から流体が漏洩するという危険性が少ない。また、チュ
ーブは、流体供給手段に対して接続自在であり、シール
溝5bに対しても着脱自在に設けられているので、チュ
ーブの破損時には破損したチューブを取り外し、新しい
チューブに付け替えることが容易である。更に、トンネ
ル外周部と内筒5間のシールは、チューブ25が膨張し
てシール部材をトンネル外周に押圧することにより行う
ことから、チューブが直接、裏込め材などが付着したト
ンネル外周部に接触することを防止することが出来る。
従って、内筒5がトンネルに対して移動しても、チュー
ブ25がトンネル外周部に強く擦られるような事態の発
生が防止され、効果的なシール動作を持続することが出
来る。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるトンネル埋め戻し装置の
一実施例を示す工程図である。
【図2】図2は、本発明によるトンネル埋め戻し装置の
一実施例を示す工程図である。
【図3】図3は、本発明によるトンネル埋め戻し装置の
一実施例を示す工程図である。
【図4】図4は、本発明によるトンネル埋め戻し装置の
一実施例を示す工程図である。
【図5】図5は、図1に示すシールド埋め戻し装置のV
矢視図である。
【図6】図6は、図1中の隔壁近傍の拡大図である。
【図7】図7は、図6中の内筒近傍の拡大図である。
【図8】図8は、図7中の加圧水供給管とゴムチューブ
の接続部分の拡大図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−157400(JP,A) 特開 平3−206291(JP,A) 特開 昭59−102084(JP,A) 実開 平3−46598(JP,U) 実開 昭56−59296(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21F 15/00 E21D 11/00 E21D 9/06 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外殻を有し、 該外殻の内側に、埋め戻すべきトンネルの外径よりも大
    きな内径の内筒を設け、 該内筒の内側に、環状に形成されたシール部材を設け、 前記内筒の内側に、シール部材に対向してシール溝を環
    状に形成し、 前記シール溝に、環状に形成されたチューブを着脱自在
    かつ内筒の内方に向けて膨張収縮自在に、前記シール部
    材を前記トンネル外周に向けて押圧自在に設け、 前記内筒に、該チューブ内部に流体を供給し得る流体供
    給手段を、該チューブに対して接続自在に設け、 前記外殻と前記内筒との間に、隔壁を環状に設け、 前記隔壁の前方に、地山を環状に掘削し得る掘削手段を
    設け、 前記隔壁の後方の前記外殻の内側に、当該外殻の内部の
    空間を前後に遮断する遮断手段を設け、 埋め戻し材注入手段を、埋め戻し材を前記遮断手段の後
    方に注入し得る形で設けて構成したシールド埋め戻し装
    置。
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