JP5420788B1 - シールド掘進機、及びシールド工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中央カッタ20と外周カッタ30とを備えるシールド掘進機であって、中央カッタ20と外周カッタ30の間に配置される中間カッタ40を備える。さらに、中間カッタ40を中央カッタ20または外周カッタ30に選択的に連結可能とする選択的連結機構25・42/39・43を備える。この選択的連結機構25・42/39・43により中間カッタ40を中央カッタ20または外周カッタ30に選択的に連結させることで、二重カッタの内外比を変化させて掘進する。
【選択図】図2
Description
また、内外二重カッタで、その中央カッタと外周カッタを二重反転駆動する技術も公知である(例えば特許文献3参照)。
なお、大径シールド本体の同一軸心状に小径シールド本体を組み込み、大径シールド本体から小径シールド本体を発進させる親子シールド機も公知である(例えば特許文献4参照)。
また、常に掘削時の負荷を低減すれば、装備するジャッキ、モータを小さくできる。
しかし、従来の内外二重カッタは、その中央カッタと外周カッタの前後方向相対位置が製造時に固定されて動かないものとなっていた。
また、本発明は、二重カッタの内外比を可変としたり、多重カッタを個別に回転駆動したりして、施工途中でも土質毎に対応して掘削時の負荷をより効率良く低減できるようにすることも課題としている。
中央カッタと外周カッタとを備えるシールド掘進機であって、
前記中央カッタと外周カッタの間に配置される中間カッタを備えることを特徴とする。
前記中間カッタを前記中央カッタまたは外周カッタに選択的に連結可能とする選択的連結機構を備えることを特徴とする。
請求項1に記載のシールド掘進機であって、
前記外周カッタの位置に対し前進後退動作する前記中間カッタを備えるとともに、
前記中間カッタの位置に対し前進後退動作する前記中央カッタを備えることを特徴とする。
請求項1または2に記載のシールド掘進機であって、
前記中央カッタと外周カッタを個別に回転駆動するカッタ回転駆動装置を備えることを特徴とする。
請求項3に記載のシールド掘進機であって、
前記中間カッタを回転駆動する中間カッタ回転駆動装置を備えることを特徴とする。
請求項1に記載のシールド掘進機を用いるシールド工法であって、
前記中央カッタと外周カッタ及びその間の中間カッタで掘進することを特徴とする。
請求項1に記載のシールド掘進機を用いるシールド工法であって、
前記選択的連結機構により前記中間カッタを前記中央カッタまたは外周カッタに選択的に連結させることで、
二重カッタの内外比を変化させて掘進することを特徴とする。
請求項2に記載のシールド掘進機を用いるシールド工法であって、
前記中間カッタを外周カッタの位置に対し前進動作させるとともに、
前記中央カッタを中間カッタの位置に対し前進動作させることで、
前記中央カッタ、中間カッタ、外周カッタの順に前進位置にある三重以上の多重カッタで掘進することを特徴とする。
請求項2に記載のシールド掘進機を用いるシールド工法であって、
前記中間カッタを外周カッタの位置に対し後退動作させるとともに、
前記中央カッタを中間カッタの位置に対し後退動作させることで、
前記外周カッタ、中間カッタ、中央カッタの順に前進位置にある三重以上の多重カッタで掘進することを特徴とする。
請求項3に記載のシールド掘進機を用いるシールド工法であって、
前記カッタ回転駆動装置により前記中央カッタと外周カッタを個別に回転駆動させて掘進することを特徴とする。
請求項4に記載のシールド掘進機を用いるシールド工法であって、
前記中間カッタ回転駆動装置により前記中間カッタも回転駆動させることで、
前記中央カッタ、中間カッタ、外周カッタによる三重以上の多重カッタを個別に回転駆動させて掘進することを特徴とする。
また、二重カッタの内外比を可変としたり、多重カッタを個別に回転駆動したりして、施工途中でも土質毎に対応して掘削時の負荷をより効率良く低減することができる。
(概要)
先ず、内外二重カッタにより、単一カッタでは、掘削効率を上げるために内周の刃の周速を大きくしようとして回転速度を上げると、外周の刃は周速がさらに大きくなり、摩耗量が大きいといった問題を解消できる。
そして、中央カッタを外周カッタとの面一位置よりも前進させると、山岳トンネルで知られている芯抜き効果により掘削抵抗が低減する。つまり、中央カッタが外周カッタより前進すると、先行した部分の周辺地盤が崩れやすくなり、硬い地山(地盤)で掘削の負荷を低減でき、すなわち、カッタを回転駆動するモータやシールド掘進機を推進するジャッキを小型化して、コストダウンでき、電力消費を抑制できる。
また、中央カッタを外周カッタとの面一位置よりも後退させると、緩い地山で外周カッタにより周りの崩壊を防止しながら掘進できる。
従って、施工途中でも土質毎に対応して掘削時の負荷を低減できる。
また、中間カッタも独立した動力を持ち、その回転方向とスピードを合わせることで、内外の比を変更し、または三重以上の回転をさせ、例えば内側から右回り、左回り、右回りなどと順に交互の方向に回すことができる。
そして、三重以上の多重カッタが、その面一から位置を前後にずらすことで、三段以上を有する多重多段カッタにすることができる。
従って、先行して掘削する大きさを地質に合わせて多種多様に変えることができる。
図1及び図2は本発明を適用したシールド掘進機の一実施形態の構成として内外多重カッタ部分を示すもので、1は機体、20は中央カッタ、30は外周カッタ、40は中間カッタである。
この中央軸22が前記中央隔壁6の中央に軸受支持されている。
そして、中央隔壁6の背面に中央カッタ回転駆動用のモータ8が備えられている。このモータ8の回転駆動力は、ギヤ機構を介して中央軸22に伝達されて、中央軸22と一体に中央カッタ20が回転する。
カッタスポーク21間からチャンバに取り込まれた土砂は、中央隔壁6の固定攪拌翼7とカッタスポーク21の回転攪拌翼23で攪拌されて、中央隔壁6の底部に接続した排土スクリュー12により排土される。
従って、これら連結ピン39及び連結穴43と、前記連結ピン25及び連結穴42が、中間カッタ40を中央カッタ20または外周カッタ30に選択的に連結可能とする選択的連結機構を構成する。
なお、カッタスポーク41の背面に回転攪拌翼44が備えられている。
従って、中央カッタ20及び中間カッタ40は、ジャッキ11の駆動により一体に前進後退するとともに、モータ8の駆動により一体に回転する。
従って、外周カッタ30及び中間カッタ40は、モータ16の駆動により一体に回転する。
すなわち、隔壁2の背面に突出して設けた円筒部13・14において、リング状部材33がその内外周でそれぞれ軸受支持されている。
そして、隔壁2の背面に外周カッタ回転駆動用のモータ16が備えられている。このモータ16の回転駆動力は、ギヤ機構を介してリング状部材33に伝達されて、リング状部材33と一体に外周カッタ30が回転する。
カッタスポーク31間からチャンバに取り込まれた土砂は、隔壁2の固定攪拌翼15とカッタスポーク31の回転攪拌翼34で攪拌されて、隔壁2の底部に接続した排土スクリュー17により排土される。
すなわち、機体1の内部からの泥しょう材供給配管18が隔壁2の内周側の円筒部13に接続されて開口し、カッタスポーク31内で泥しょう材吐出口36に接続してアーム部材32内を通した泥しょう材供給配管37がリング状部材33の内周に接続されて開口している。これにより、泥しょう材供給配管18・37が軸受を介して接続状態となっていうる。
すなわち、中央カッタ20及び中間カッタ40が外周カッタ30より前進すると、先行した中央カッタ20及び中間カッタ40による掘削部分の周辺地盤が崩れやすくなり、硬い地山での外周カッタ30による掘削の負荷を低減することができる。
従って、カッタを回転駆動するモータやシールド掘進機を推進するジャッキを小型化して、コストダウンすることができて、電力消費も抑制することができる。
図6は実施形態2を示すもので、前述した実施形態1において、図示のように、外周カッタ30と中間カッタ40との間に、さらに外側の中間カッタ50を設けて四重カッタとしたものである。
なお、中間隔壁64に前記円筒部3が備えられている。
すなわち、中間隔壁64の背面に突出して設けた円筒部65・66において、リング状部材53がその内外周でそれぞれ軸受支持されている。
そして、中間隔壁64の背面に外周カッタ回転駆動用のモータ55が備えられている。このモータ55の回転駆動力は、ギヤ機構を介してリング状部材53に伝達されて、リング状部材53と一体に外側の中間カッタ50が回転する。
内側及び外側の両中間カッタ40・50のカッタスポーク41・51間からチャンバに取り込まれた土砂は、カッタスポーク41の回転攪拌翼43で攪拌されて、中間隔壁64の底部に接続した排土スクリュー58により排土される。
すなわち、機体1の内部からの泥しょう材供給配管(不図示)が中間隔壁64の内周側の円筒部66に接続されて開口し、カッタスポーク51内で泥しょう材吐出口に接続してアーム部材52内を通した泥しょう材供給配管67がリング状部材53の内周に接続されて開口している。これにより、泥しょう材供給配管67が軸受を介して接続状態となっていうる。
これにより、中央カッタ20と一緒に回る中間カッタ40と、外周カッタ30と一緒に回る中間カッタ50の数を変えることで、内外の比を変更することができる。
従って、先行して掘削する大きさを地質に合わせて多種多様に変えることができる。
以上の実施形態においては、中央カッタと外周カッタの間にその各々に固定可能な中間カッタを設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、中央カッタや外周カッタに固定せずに、中間カッタを独立に設けてもよい。
さらに、その他、カッタスポークのスポーク数や、中間カッタの数など、具体的な細部構造等について適宜に変更可能であることは勿論である。
例えば選択的連結機構は、連結ピンと連結穴に限らず、電磁石で吸着するなど他の構成のものを用いてもよい。
2 隔壁
3 内筒部
4 シール材
5 円筒部
6 中央隔壁
7 固定攪拌翼
8 中央カッタ回転駆動装置
9 バックアンカー
11 中央カッタ前進後退駆動装置
12 排土スクリュー
13 円筒部
14 円筒部
15 固定攪拌翼
16 外周カッタ回転駆動装置
17 排土スクリュー
18 泥しょう材供給配管
20 中央カッタ
21 カッタスポーク
22 中央軸
23 回転攪拌翼
25 連結ピン(選択的連結機構)
26 隙間余掘りカッタ
30 外周カッタ
31 カッタスポーク
32 アーム部材
33 リング状部材
34 回転攪拌翼
35 余掘りカッタ
36 泥しょう材吐出口
37 泥しょう材供給配管
39 連結ピン(選択的連結機構)
40 中間カッタ
41 カッタスポーク
42 連結穴(選択的連結機構)
43 連結穴(選択的連結機構)
44 回転攪拌翼
59 連結ピン(選択的連結機構)
50 中間カッタ
51 カッタスポーク
52 アーム部材
53 リング状部材
56 ブラケット
57 中間カッタ前進後退駆動装置
58 排土スクリュー
59 連結ピン(選択的連結機構)
61 中間内筒部
62 シール材
63 中間円筒部
64 中間隔壁
65 円筒部
66 円筒部
67 泥しょう材供給配管
Claims (10)
- 中央カッタと外周カッタとを備えるシールド掘進機であって、
前記中央カッタと外周カッタの間に配置される中間カッタを備えるとともに、
前記中間カッタを前記中央カッタまたは外周カッタに選択的に連結可能とする選択的連結機構を備えることを特徴とする記載のシールド掘進機。 - 前記外周カッタの位置に対し前進後退動作する前記中間カッタを備えるとともに、
前記中間カッタの位置に対し前進後退動作する前記中央カッタを備えることを特徴とする請求項1に記載のシールド掘進機。 - 前記中央カッタと外周カッタを個別に回転駆動するカッタ回転駆動装置を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のシールド掘進機。
- 前記中間カッタを回転駆動する中間カッタ回転駆動装置を備えることを特徴とする請求項3に記載のシールド掘進機。
- 請求項1に記載のシールド掘進機を用いるシールド工法であって、
前記中央カッタと外周カッタ及びその間の中間カッタで掘進することを特徴とするシールド工法。 - 請求項1に記載のシールド掘進機を用いるシールド工法であって、
前記選択的連結機構により前記中間カッタを前記中央カッタまたは外周カッタに選択的に連結させることで、
二重カッタの内外比を変化させて掘進することを特徴とするシールド工法。 - 請求項2に記載のシールド掘進機を用いるシールド工法であって、
前記中間カッタを外周カッタの位置に対し前進動作させるとともに、
前記中央カッタを中間カッタの位置に対し前進動作させることで、
前記中央カッタ、中間カッタ、外周カッタの順に前進位置にある三重以上の多重カッタで掘進することを特徴とするシールド工法。 - 請求項2に記載のシールド掘進機を用いるシールド工法であって、
前記中間カッタを外周カッタの位置に対し後退動作させるとともに、
前記中央カッタを中間カッタの位置に対し後退動作させることで、
前記外周カッタ、中間カッタ、中央カッタの順に前進位置にある三重以上の多重カッタで掘進することを特徴とするシールド工法。 - 請求項3に記載のシールド掘進機を用いるシールド工法であって、
前記カッタ回転駆動装置により前記中央カッタと外周カッタを個別に回転駆動させて掘進することを特徴とするシールド工法。 - 請求項4に記載のシールド掘進機を用いるシールド工法であって、
前記中間カッタ回転駆動装置により前記中間カッタも回転駆動させることで、
前記中央カッタ、中間カッタ、外周カッタによる三重以上の多重カッタを個別に回転駆動させて掘進することを特徴とするシールド工法。
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CN105484756A (zh) * | 2016-01-06 | 2016-04-13 | 江苏宇隧通隧道装备有限公司 | 抗扭转均磨损掘进机 |
CN111255468A (zh) * | 2020-04-07 | 2020-06-09 | 中铁二十二局集团轨道工程有限公司 | 一种双护盾tbm小净距隧道施工方法 |
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