JP3186347B2 - シールド掘進機における排土装置取付機構 - Google Patents
シールド掘進機における排土装置取付機構Info
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- JP3186347B2 JP3186347B2 JP16179293A JP16179293A JP3186347B2 JP 3186347 B2 JP3186347 B2 JP 3186347B2 JP 16179293 A JP16179293 A JP 16179293A JP 16179293 A JP16179293 A JP 16179293A JP 3186347 B2 JP3186347 B2 JP 3186347B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールドを中折れさせ
て掘進できるようにしたシールド掘進機において、その
シールドの仕切壁にスクリューコンベア等の排土装置を
取り付けるための取付機構を、その中折れ掘進に好適な
ものにするようにしたシールド掘進機における排土装置
取付機構に関する。
て掘進できるようにしたシールド掘進機において、その
シールドの仕切壁にスクリューコンベア等の排土装置を
取り付けるための取付機構を、その中折れ掘進に好適な
ものにするようにしたシールド掘進機における排土装置
取付機構に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル等の地下坑を掘進するシールド
掘進機においては、例えば、カーブするトンネルを掘進
する場合のように、掘進方向を変えて曲進することが必
要となる場合が生じる。このような要求に応えられるシ
ールド掘進機として、シールドを複数個のシールド片に
分割してこれら各シールド片を回動可能に連結すること
により中折れできるように構成した、いわゆる中折れ式
シールド掘進機が知られている。このような中折れ式シ
ールド掘進機において、シールド片を回動させて掘進方
向変えると、シールド片の回動に伴ってシールド片に設
けられた仕切壁に取り付けたスクリューコンベア等の排
土機構も回動、変位して、シールド掘進機に設置した機
器類に接触したり、機内での作業の障害になったりする
等の事態が発生する。そのため、このような事態の発生
を防止するためのシールド掘進機における排土装置取付
機構が従来から開発されてており、本発明は、このよう
な従来開発されていた排土装置取付機構を改良しようと
するものである。
掘進機においては、例えば、カーブするトンネルを掘進
する場合のように、掘進方向を変えて曲進することが必
要となる場合が生じる。このような要求に応えられるシ
ールド掘進機として、シールドを複数個のシールド片に
分割してこれら各シールド片を回動可能に連結すること
により中折れできるように構成した、いわゆる中折れ式
シールド掘進機が知られている。このような中折れ式シ
ールド掘進機において、シールド片を回動させて掘進方
向変えると、シールド片の回動に伴ってシールド片に設
けられた仕切壁に取り付けたスクリューコンベア等の排
土機構も回動、変位して、シールド掘進機に設置した機
器類に接触したり、機内での作業の障害になったりする
等の事態が発生する。そのため、このような事態の発生
を防止するためのシールド掘進機における排土装置取付
機構が従来から開発されてており、本発明は、このよう
な従来開発されていた排土装置取付機構を改良しようと
するものである。
【0003】そこで、まず、図8乃至図10に基づいて
従来の一般的な中折れ式シールド掘進機の全体像につい
て概説する。図8は、従来の一般的な中折れ式シールド
掘進機の概要を示す側面図、図9は、図8のシールド掘
進機において、シールドを中折れ角θN で中折れさせた
状態を示す平面図、図10は、図8のシールド掘進機に
おいて、スクリューコンベアの中心軸を角度αだけ変位
させた状態を示す平面図である。
従来の一般的な中折れ式シールド掘進機の全体像につい
て概説する。図8は、従来の一般的な中折れ式シールド
掘進機の概要を示す側面図、図9は、図8のシールド掘
進機において、シールドを中折れ角θN で中折れさせた
状態を示す平面図、図10は、図8のシールド掘進機に
おいて、スクリューコンベアの中心軸を角度αだけ変位
させた状態を示す平面図である。
【0004】図8乃至図9において、7は切羽の掘削土
砂を運搬して排出するための排土機構としてのスクリュ
ーコンベア、9は切羽側の外部空間と作業員が作業を行
うための内部空間とを仕切るように前部シールド片に気
密に設けた仕切壁、12はその前部シールド片、13は
後部シールド片、14は前部シールド片12を後部シー
ルド片13に対して回動し得るように連結するための上
部連結ピン、15は上部連結ピン14と同様の下部連結
ピンであり、これら両連結ピン14,15は、同一軸心
にある。16は後記セグメントによる覆工作業等を行う
ための機器であるエレクタ、17は地下坑の坑壁を覆工
するためのセグメント、18は切羽を掘進するためのカ
ッタ、19は仕切壁9に取り付けられているスクリュー
コンベア取付用の先端ケーシングであり、スクリューコ
ンベア7は、この先端ケーシング19にボルトで取り付
けることにより仕切壁9に取り付けられる。25は後部
シールド片13に設置されたシールドジャッキ、26は
前部シールド片12を後部シールド片13に対し回動し
てシールドを中折れさせるための中折れジャッキであ
る。
砂を運搬して排出するための排土機構としてのスクリュ
ーコンベア、9は切羽側の外部空間と作業員が作業を行
うための内部空間とを仕切るように前部シールド片に気
密に設けた仕切壁、12はその前部シールド片、13は
後部シールド片、14は前部シールド片12を後部シー
ルド片13に対して回動し得るように連結するための上
部連結ピン、15は上部連結ピン14と同様の下部連結
ピンであり、これら両連結ピン14,15は、同一軸心
にある。16は後記セグメントによる覆工作業等を行う
ための機器であるエレクタ、17は地下坑の坑壁を覆工
するためのセグメント、18は切羽を掘進するためのカ
ッタ、19は仕切壁9に取り付けられているスクリュー
コンベア取付用の先端ケーシングであり、スクリューコ
ンベア7は、この先端ケーシング19にボルトで取り付
けることにより仕切壁9に取り付けられる。25は後部
シールド片13に設置されたシールドジャッキ、26は
前部シールド片12を後部シールド片13に対し回動し
てシールドを中折れさせるための中折れジャッキであ
る。
【0005】中折れ式シールド掘進機は、このような構
成を備えているので、シールドジャツキ25でシールド
12,13を推進しつつカッタ18で切羽を掘削すると
ともに、その掘削土砂を、スクリューコンベア7を通じ
て機内に搬送、排出して、適宜の運搬装置で地上へ運
搬、廃棄し、これらの作業を通じて地下坑の掘進を行
う。このような掘進を行う過程で、トンネルのカーブす
る部分を掘進する等のために掘進方向を変えようとする
場合に、中折れジャッキ26により前部シールド片12
を連結ピン14,15を支点にして回動させてシールド
を図9に示されているように所定の中折れ角θN だけ中
折れさせる。そうすると、スクリューコンベア7は、そ
の前部シールド片12の仕切壁9に取り付けられている
ので、その回動に伴って変位し、中折れ角θN が大きい
と、エレクタ16に干渉したり、接近したりして、エレ
クタ16の旋回操作により地下坑の坑壁にセグメント1
7を組むための作業を阻害する。また、この中折れ角θ
N が大きいと、スクリューコンベア7の後部が施工済み
のセグメントと干渉するような事態も発生し、その施工
作業を進める上できわめて不都合である。そのため、従
来の一般のシールド掘進機では、その中折れ角θN を大
きくすることはできず、掘進方向を変えるにしても自ず
から限界があった。このような不都合を改善するための
一つの方策として、掘進中に中折れさせるシールドの方
向を想定し、図10に示すように、スクリューコンベア
7の軸心をその中折れさせる方向とは逆方向に所定の角
度αだけ予め変位させておく方法が考えられるが、この
ような方法を採ると、その想定した方向とは逆方向に中
折れさせる必要が生じた場合に、許容される中折れ角θ
N の範囲が以前にも増して小さくなるという新たな不都
合が生じる。
成を備えているので、シールドジャツキ25でシールド
12,13を推進しつつカッタ18で切羽を掘削すると
ともに、その掘削土砂を、スクリューコンベア7を通じ
て機内に搬送、排出して、適宜の運搬装置で地上へ運
搬、廃棄し、これらの作業を通じて地下坑の掘進を行
う。このような掘進を行う過程で、トンネルのカーブす
る部分を掘進する等のために掘進方向を変えようとする
場合に、中折れジャッキ26により前部シールド片12
を連結ピン14,15を支点にして回動させてシールド
を図9に示されているように所定の中折れ角θN だけ中
折れさせる。そうすると、スクリューコンベア7は、そ
の前部シールド片12の仕切壁9に取り付けられている
ので、その回動に伴って変位し、中折れ角θN が大きい
と、エレクタ16に干渉したり、接近したりして、エレ
クタ16の旋回操作により地下坑の坑壁にセグメント1
7を組むための作業を阻害する。また、この中折れ角θ
N が大きいと、スクリューコンベア7の後部が施工済み
のセグメントと干渉するような事態も発生し、その施工
作業を進める上できわめて不都合である。そのため、従
来の一般のシールド掘進機では、その中折れ角θN を大
きくすることはできず、掘進方向を変えるにしても自ず
から限界があった。このような不都合を改善するための
一つの方策として、掘進中に中折れさせるシールドの方
向を想定し、図10に示すように、スクリューコンベア
7の軸心をその中折れさせる方向とは逆方向に所定の角
度αだけ予め変位させておく方法が考えられるが、この
ような方法を採ると、その想定した方向とは逆方向に中
折れさせる必要が生じた場合に、許容される中折れ角θ
N の範囲が以前にも増して小さくなるという新たな不都
合が生じる。
【0006】以上述べたような問題に対応して、前部シ
ールド片12を中折れさせる方向に応じてスクリューコ
ンベア7を正逆任意の方向に振ることができるように構
成した、シールド掘進機におけるスクリューコンベアの
取付機構が従来開発されている。本発明は、このような
従来のスクリューコンベアの取付機構を改良しようとす
るものであるので、その技術内容を図7に基づいて説明
する。図7は、本発明が改良しようとする従来のシール
ド掘進機のおけるスクリューコンベアの取付機構を示す
側面図である。
ールド片12を中折れさせる方向に応じてスクリューコ
ンベア7を正逆任意の方向に振ることができるように構
成した、シールド掘進機におけるスクリューコンベアの
取付機構が従来開発されている。本発明は、このような
従来のスクリューコンベアの取付機構を改良しようとす
るものであるので、その技術内容を図7に基づいて説明
する。図7は、本発明が改良しようとする従来のシール
ド掘進機のおけるスクリューコンベアの取付機構を示す
側面図である。
【0007】図7において、20は外周面に球面状の凸
部を形成したスクリューコンベア7を取り付けるための
内ケーシング、21はその球面状の凸部と同じ曲面の球
面状の凹部を内周面に形成し仕切壁9に取り付ける外ケ
ーシング、22は内周面に同様の球面状の凹部を形成し
た抜け止めケーシング、23は外ケーシング21に形成
した溝部に組み込んだOリング等のシール部材、24は
内ケーシング20の球面と抜け止めケーシング22の球
面とで合一の球面が形成されるように両ケーシング2
0,22を嵌め合わせるするための印篭継ぎ手である。
これらのケーシング20,21,22を組み立てる場合
には、まず、外ケーシング21の内周面に内ケーシング
20の外周面を嵌着し、次いで、同外周面に抜け止めケ
ーシング22の内周面を嵌着するとともにその抜け止め
ケーシング22と外ケーシング21の端面同士を当接し
て固着する。その結果、内ケーシング20は、外ケーシ
ング21と抜け止めケーシング22とで形成される球面
状の凹部に摺動自在に嵌着されるとともに、抜け止めケ
ーシング22の抜け止め作用により外ケーシング21か
ら抜け出ることはない。この従来のスクリューコンベア
の取付機構は、図8乃至図10に示されているスクリュ
ーコンベア取付用の先端ケーシング19を、以上述べた
ような構造の内ケーシング21、外ケーシング21、抜
け止めケーシング22により分割して構成したものに相
当する。従来のスクリューコンベアの取付機構は、この
ような構成を備えているので、前部シールド片12を後
部シールド片13に対して中折れさせる場合に、前部シ
ールド片12を回動させる方向が正逆何れの方向であろ
うとも、その方向に応じてスクリューコンベア7を適宜
の方向に所望の角度だけ回動させることができる。その
結果、必然的に、中折れ角度θN の許容範囲を広くする
ことができ、従来の技術においては好ましいものであっ
た。ちなみに、本発明の出願後に公開された実開平5ー
64296号公報には、「仕切壁側の筒状ケーシングの
内周面に球面状の凹部を形成するとともにスクリューコ
ンベア側の筒体に球面状の凸部を形成し、これらの球面
状の凹部と凸部とを嵌め合わせることにより、スクリュ
ーコンベアを適宜の方向に所望の角度だけ回動できるよ
うにした」以上述べたのと同様のシールド掘進機におけ
る排土装置取付機構が開示されている。
部を形成したスクリューコンベア7を取り付けるための
内ケーシング、21はその球面状の凸部と同じ曲面の球
面状の凹部を内周面に形成し仕切壁9に取り付ける外ケ
ーシング、22は内周面に同様の球面状の凹部を形成し
た抜け止めケーシング、23は外ケーシング21に形成
した溝部に組み込んだOリング等のシール部材、24は
内ケーシング20の球面と抜け止めケーシング22の球
面とで合一の球面が形成されるように両ケーシング2
0,22を嵌め合わせるするための印篭継ぎ手である。
これらのケーシング20,21,22を組み立てる場合
には、まず、外ケーシング21の内周面に内ケーシング
20の外周面を嵌着し、次いで、同外周面に抜け止めケ
ーシング22の内周面を嵌着するとともにその抜け止め
ケーシング22と外ケーシング21の端面同士を当接し
て固着する。その結果、内ケーシング20は、外ケーシ
ング21と抜け止めケーシング22とで形成される球面
状の凹部に摺動自在に嵌着されるとともに、抜け止めケ
ーシング22の抜け止め作用により外ケーシング21か
ら抜け出ることはない。この従来のスクリューコンベア
の取付機構は、図8乃至図10に示されているスクリュ
ーコンベア取付用の先端ケーシング19を、以上述べた
ような構造の内ケーシング21、外ケーシング21、抜
け止めケーシング22により分割して構成したものに相
当する。従来のスクリューコンベアの取付機構は、この
ような構成を備えているので、前部シールド片12を後
部シールド片13に対して中折れさせる場合に、前部シ
ールド片12を回動させる方向が正逆何れの方向であろ
うとも、その方向に応じてスクリューコンベア7を適宜
の方向に所望の角度だけ回動させることができる。その
結果、必然的に、中折れ角度θN の許容範囲を広くする
ことができ、従来の技術においては好ましいものであっ
た。ちなみに、本発明の出願後に公開された実開平5ー
64296号公報には、「仕切壁側の筒状ケーシングの
内周面に球面状の凹部を形成するとともにスクリューコ
ンベア側の筒体に球面状の凸部を形成し、これらの球面
状の凹部と凸部とを嵌め合わせることにより、スクリュ
ーコンベアを適宜の方向に所望の角度だけ回動できるよ
うにした」以上述べたのと同様のシールド掘進機におけ
る排土装置取付機構が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシールド掘進機のおけるスクリューコンベア
の取付機構は、機構上は好ましいものであっても、生産
効率上問題がある。すなわち、部品の加工工程におい
て、筒状部材の特に内周面を球面加工する作業は、手間
と熟練を要する作業であるが、この従来の取付機構にお
いては、筒状部材である外ケーシング21と抜け止めケ
ーシング22の部品について、その内周面に、内ケーシ
ング20の凸部球面と合致するような合一の球面が形成
されるように球面加工を施すことが必要である。そのた
め、加工工程に負担がかかるとともに歩留まりの点でも
問題が生じる。さらに、筒状部材の球面状の凸部と凹部
を嵌着させて組み立てるものであるから、その構造上、
抜け止めケーシング22を必ず用意する必要があり、そ
の当然の結果として、部品点数さらには部品の組立て工
程も増加する。このように、従来のシールド掘進機のお
けるスクリューコンベアの取付機構においては、部品の
加工、組立ての両工程において生産効率上問題があっ
た。
うな従来のシールド掘進機のおけるスクリューコンベア
の取付機構は、機構上は好ましいものであっても、生産
効率上問題がある。すなわち、部品の加工工程におい
て、筒状部材の特に内周面を球面加工する作業は、手間
と熟練を要する作業であるが、この従来の取付機構にお
いては、筒状部材である外ケーシング21と抜け止めケ
ーシング22の部品について、その内周面に、内ケーシ
ング20の凸部球面と合致するような合一の球面が形成
されるように球面加工を施すことが必要である。そのた
め、加工工程に負担がかかるとともに歩留まりの点でも
問題が生じる。さらに、筒状部材の球面状の凸部と凹部
を嵌着させて組み立てるものであるから、その構造上、
抜け止めケーシング22を必ず用意する必要があり、そ
の当然の結果として、部品点数さらには部品の組立て工
程も増加する。このように、従来のシールド掘進機のお
けるスクリューコンベアの取付機構においては、部品の
加工、組立ての両工程において生産効率上問題があっ
た。
【0009】本発明は、このような従来の技術にみられ
る問題を解消し、シールドを中折れさせる方向が正逆何
れの方向であろうとも、従来の技術と同様、中折れ角θ
N の許容範囲を拡大することができ、かつ、生産効率の
良好なシールド掘進機のおける排土装置取付機構を提供
することを目的とする。
る問題を解消し、シールドを中折れさせる方向が正逆何
れの方向であろうとも、従来の技術と同様、中折れ角θ
N の許容範囲を拡大することができ、かつ、生産効率の
良好なシールド掘進機のおける排土装置取付機構を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のこのような目的
は、「複数個のシールド片に分割してこれら各シールド
片を回動可能に連結することにより中折れできるように
構成したシールドと、前方のシールド片に気密に設けら
れた仕切壁と、この仕切壁に、掘削土砂を排土し得るよ
うに取り付けた排土装置と、この排土装置を前記前方の
シールド片の回動方向とは反対方向に回動させ得るよう
に仕切壁に取り付けるための排土装置取付機構とを有す
るシールド掘進機において、前記排土装置取付機構が、
一端部を仕切壁に取り付け他端部内周を円筒面状の滑面
にした第一のケーシングと、一端部外周に球面状の凸部
を設けてこの凸部を第一のケーシングの前記他端部内周
に摺接するように嵌着し、他端部に排土機構を設ける第
二のケーシングとを備え、前記球面状の凸部が第一のケ
ーシングの他端部内周に摺接する部位においてこれら両
ケーシングを枢着するように構成されていることを特徴
とする」特許請求の範囲に記載されているとおりのシー
ルド掘進機における排土装置取付機構により達成され
る。
は、「複数個のシールド片に分割してこれら各シールド
片を回動可能に連結することにより中折れできるように
構成したシールドと、前方のシールド片に気密に設けら
れた仕切壁と、この仕切壁に、掘削土砂を排土し得るよ
うに取り付けた排土装置と、この排土装置を前記前方の
シールド片の回動方向とは反対方向に回動させ得るよう
に仕切壁に取り付けるための排土装置取付機構とを有す
るシールド掘進機において、前記排土装置取付機構が、
一端部を仕切壁に取り付け他端部内周を円筒面状の滑面
にした第一のケーシングと、一端部外周に球面状の凸部
を設けてこの凸部を第一のケーシングの前記他端部内周
に摺接するように嵌着し、他端部に排土機構を設ける第
二のケーシングとを備え、前記球面状の凸部が第一のケ
ーシングの他端部内周に摺接する部位においてこれら両
ケーシングを枢着するように構成されていることを特徴
とする」特許請求の範囲に記載されているとおりのシー
ルド掘進機における排土装置取付機構により達成され
る。
【0011】
【作用】本発明のシールド掘進機における排土装置取付
機構は、このような構成を備えているので、仕切壁が設
けられた前方のシールド片を回動させてシールドを中折
れさせようとする場合、スクリューコンベアを、その前
方のシールド片の回動方向とは逆方向に適宜の角度だけ
回動、変位させるようにすれば、スクリューコンベアが
シールド掘進機に設置した機器類に接触したり、機内で
の作業の障害になったりするようなことはなく、スクリ
ューコンベアは、正逆何れの方向にも所望の角度だけ回
動、変位させることができるため、シールドを中折れさ
せようとする方向が正逆何れの方向であろうとも、従来
技術と同様、中折れ角θN の許容範囲を拡大することが
できる。
機構は、このような構成を備えているので、仕切壁が設
けられた前方のシールド片を回動させてシールドを中折
れさせようとする場合、スクリューコンベアを、その前
方のシールド片の回動方向とは逆方向に適宜の角度だけ
回動、変位させるようにすれば、スクリューコンベアが
シールド掘進機に設置した機器類に接触したり、機内で
の作業の障害になったりするようなことはなく、スクリ
ューコンベアは、正逆何れの方向にも所望の角度だけ回
動、変位させることができるため、シールドを中折れさ
せようとする方向が正逆何れの方向であろうとも、従来
技術と同様、中折れ角θN の許容範囲を拡大することが
できる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図6に基づいて説
明する。図1は、本発明の実施例に関するシールド掘進
機の概要を示す側面図、図2は、本発明の実施例に関す
るシールド掘進機の要部を示す側面図である。図3は、
本発明の実施例に関するシールド掘進機の要部を示す平
面図、図4はスクリューコンベアを角度θだけ回動させ
た状態を表した図3と同様の部分を示す平面図、図5
は、図1のシールド掘進機におけるA−A線部分の矢視
図、図6は、図1のシールド掘進機におけるB−B線部
分の矢視図である。図1乃至図6において、図8乃至図
10と同一の符号を付けた部分は、これらの図面と同等
の部分を表しているので、説明の重複を避けるため詳述
しない。
明する。図1は、本発明の実施例に関するシールド掘進
機の概要を示す側面図、図2は、本発明の実施例に関す
るシールド掘進機の要部を示す側面図である。図3は、
本発明の実施例に関するシールド掘進機の要部を示す平
面図、図4はスクリューコンベアを角度θだけ回動させ
た状態を表した図3と同様の部分を示す平面図、図5
は、図1のシールド掘進機におけるA−A線部分の矢視
図、図6は、図1のシールド掘進機におけるB−B線部
分の矢視図である。図1乃至図6において、図8乃至図
10と同一の符号を付けた部分は、これらの図面と同等
の部分を表しているので、説明の重複を避けるため詳述
しない。
【0013】図1乃至図6において、1は一端部を仕切
壁9に取り付け他端部内周を軸方向断面フラットな面す
なわち円筒面状の滑面に形成した外側ケーシング、2は
一端部外周に球面状の凸部を形成してこの凸部を外側ケ
ーシング1の前記他端部内周に摺接するように嵌着し、
他端部にスクリューコンベア7の取付部を設けた内側ケ
ーシング、3は外側ケーシング1の溝部に組み込んで内
側ケーシング2の球面状の凸部に密着するように設けた
Oリング等のシール部材、4はこのシール部材3と間隔
をおいて設けたこれと同様のシール部材、5a、5bは
内側ケーシング2の球面状の凸部が外側ケーシング1の
他端部内周に摺接する部位においてこれら両ケーシング
1,2を枢着するためのピンで、5aは両ケーシング
1,2を上部で枢着する上ピン、5b同じく下部で枢着
する下ピンであり、これら両ピン5a,5bは、当然の
ことながら同一軸心にある。このように、本実施例にお
いては、外側ケーシング1と内側ケーシング2とを上ピ
ン5a及び下ピン5bで枢着しているので、内側ケーシ
ング2を外側ケーシング1に対して、これら上ピン5a
及び下ピン5bを回動中心にし、正逆何れの方向にも回
動させることができる。その結果、前部シールド片12
を回動させる方向が正逆何れの方向であろうとも、スク
リューコンベア7を、その方向に応じて正逆適宜の方向
に所望の角度回動させることができる。その場合に、内
側ケーシング2の一端部は変位するが、その外周に球面
状の凸部が形成してあるので、外側ケーシング1の内周
が円筒面状の滑面であっても、これら端部同士は全周に
おいて常に線接触しており、両ケーシング1,2間の気
密性が損なわれるようなことはない。なお、本実施例に
おいては、外側ケーシング1にシール部材3,4が設け
られているので、その気密性が更に確実なものとなる。
壁9に取り付け他端部内周を軸方向断面フラットな面す
なわち円筒面状の滑面に形成した外側ケーシング、2は
一端部外周に球面状の凸部を形成してこの凸部を外側ケ
ーシング1の前記他端部内周に摺接するように嵌着し、
他端部にスクリューコンベア7の取付部を設けた内側ケ
ーシング、3は外側ケーシング1の溝部に組み込んで内
側ケーシング2の球面状の凸部に密着するように設けた
Oリング等のシール部材、4はこのシール部材3と間隔
をおいて設けたこれと同様のシール部材、5a、5bは
内側ケーシング2の球面状の凸部が外側ケーシング1の
他端部内周に摺接する部位においてこれら両ケーシング
1,2を枢着するためのピンで、5aは両ケーシング
1,2を上部で枢着する上ピン、5b同じく下部で枢着
する下ピンであり、これら両ピン5a,5bは、当然の
ことながら同一軸心にある。このように、本実施例にお
いては、外側ケーシング1と内側ケーシング2とを上ピ
ン5a及び下ピン5bで枢着しているので、内側ケーシ
ング2を外側ケーシング1に対して、これら上ピン5a
及び下ピン5bを回動中心にし、正逆何れの方向にも回
動させることができる。その結果、前部シールド片12
を回動させる方向が正逆何れの方向であろうとも、スク
リューコンベア7を、その方向に応じて正逆適宜の方向
に所望の角度回動させることができる。その場合に、内
側ケーシング2の一端部は変位するが、その外周に球面
状の凸部が形成してあるので、外側ケーシング1の内周
が円筒面状の滑面であっても、これら端部同士は全周に
おいて常に線接触しており、両ケーシング1,2間の気
密性が損なわれるようなことはない。なお、本実施例に
おいては、外側ケーシング1にシール部材3,4が設け
られているので、その気密性が更に確実なものとなる。
【0014】6は外側ケーシング1の内側ケーシングと
の摺接部の近傍数個所に形成した高粘度のグリスを注入
するための給脂穴、8は内側ケーシングのスクリューコ
ンベア取付部に同コンベア7のケーシングを取り付ける
ためのボルトである。給脂穴6は、外側ケーシング1の
前記円筒面状の滑面と内側ケーシング2の球面状の凸部
との間に入った土砂を排除するための圧力水の注入孔と
しての役割もする。10はスクリューコンベア7の底部
に取り付けられる摺動用ブラケット、11はこの摺動用
ブラケット10を支持、固定するための支持用ブラケッ
トである。これら摺動用ブラケット10、支持用ブラケ
ット11の詳細については、図5及び図6に基づいて次
に説明する。
の摺接部の近傍数個所に形成した高粘度のグリスを注入
するための給脂穴、8は内側ケーシングのスクリューコ
ンベア取付部に同コンベア7のケーシングを取り付ける
ためのボルトである。給脂穴6は、外側ケーシング1の
前記円筒面状の滑面と内側ケーシング2の球面状の凸部
との間に入った土砂を排除するための圧力水の注入孔と
しての役割もする。10はスクリューコンベア7の底部
に取り付けられる摺動用ブラケット、11はこの摺動用
ブラケット10を支持、固定するための支持用ブラケッ
トである。これら摺動用ブラケット10、支持用ブラケ
ット11の詳細については、図5及び図6に基づいて次
に説明する。
【0015】図5及び図6において、10aは頂部がス
クリューコンベア7の底部に取り付けられる摺動用ブラ
ケット10の脚部、10bはこの脚部10aの底部に固
着しスクリューコンベア7を回動させる際に支持用ブラ
ケット11に対して摺動し底部にボルト10cを突設し
た摺動用ブラケット10の摺動部材で、摺動用ブラケッ
ト10は、これら脚部10a及び摺動部材10bからな
る。支持用ブラケット11は、前記ボルト10cを挿通
させるための円弧状の長穴11aが間隔をおいて副数列
形成されており、スクリューコンベア7を回動させる
際、摺動用ブラケット10の摺動部材10bを、ボルト
10cを介して長穴11aの円弧に沿うような軌跡で案
内しながら摺動させる。この長穴11aの円弧は、当然
のことながら、ピン5a,5bの軸線を中心に描かれる
円の円周と重なり合う関係にある。ボルト10cには、
図示はしていないが、ナットが備え付けられていて、こ
のナットを締め付けることにより、その摺動させた摺動
部材10bを所望の位置に不動に固定させることができ
る。また、支持用ブラケット11は、前部シールド片1
2の底部に設置した適宜の基台上に取り付けられてい
る。
クリューコンベア7の底部に取り付けられる摺動用ブラ
ケット10の脚部、10bはこの脚部10aの底部に固
着しスクリューコンベア7を回動させる際に支持用ブラ
ケット11に対して摺動し底部にボルト10cを突設し
た摺動用ブラケット10の摺動部材で、摺動用ブラケッ
ト10は、これら脚部10a及び摺動部材10bからな
る。支持用ブラケット11は、前記ボルト10cを挿通
させるための円弧状の長穴11aが間隔をおいて副数列
形成されており、スクリューコンベア7を回動させる
際、摺動用ブラケット10の摺動部材10bを、ボルト
10cを介して長穴11aの円弧に沿うような軌跡で案
内しながら摺動させる。この長穴11aの円弧は、当然
のことながら、ピン5a,5bの軸線を中心に描かれる
円の円周と重なり合う関係にある。ボルト10cには、
図示はしていないが、ナットが備え付けられていて、こ
のナットを締め付けることにより、その摺動させた摺動
部材10bを所望の位置に不動に固定させることができ
る。また、支持用ブラケット11は、前部シールド片1
2の底部に設置した適宜の基台上に取り付けられてい
る。
【0016】本実施例は、以上のような構成を備えてい
るので、摺動用ブラケット10の摺動部材10bを、ボ
ルト10cを介して支持用ブラケット11の長穴11a
で案内しながら摺動させて、内側ケーシング2を、上ピ
ン5a及び下ピン5bを回動中心にして回動させた後、
ボルト10cに備え付けられているナットを締め付ける
ことにより、スクリューコンベア7を、図4に示すよう
に適宜の角度θだけ回動、変位させた状態で設置、固定
することができる。したがって、前部シールド片12を
回動させてシールドを中折れさせようとする場合、スク
リューコンベア7を、その前部シールド片12の回動方
向とは逆方向に適宜の角度だけ回動、変位させて設置、
固定するようにすれば、クリューコンベア7の後部がシ
ールド掘進機に設置した機器類に接触したり、機内での
作業の障害になったりする等の事態が発生するのを回避
できる。その場合に、外側ケーシング1と内側ケーシン
グ2とを上ピン5a及び下ピン5bで枢着していて、ス
クリューコンベア7は、正逆何れの方向にも所望の角度
だけ回動させることができるから、シールドを中折れさ
せようとする方向が正逆何れの方向であろうとも、図7
の従来技術と同様、中折れ角θN の許容範囲を拡大する
ことができる。そして、内側ケーシング2の端部外周に
形成した球面状の凸部を、従来のように球面状の凹部で
はなく、特に、外側ケーシング1の端部内周の円筒面状
の滑面に嵌着させるようにしているので、このように従
来技術と同様の効果を奏するものでありながら、外側ケ
ーシング1の端部内周は、単に、滑面に研削研磨すれば
足り、従来の技術のように筒状体の内周面を球面加工す
るようなことは必要でなくなる。さらに、従来の技術に
おける抜け止めケーシング22のような部品を用意する
ことも必要でなくなり、従来の技術に比べて部品点数さ
らには組立て工程も節減できる。このように、本実施例
によれば、部品の加工、組立ての両工程を簡素化でき、
生産効率の良好なシールド掘進機におけるスクリューコ
ンベアの取付機構が得られる。さらに、外側ケーシング
1の端部内周に摺接する内側ケーシング2の端部外周の
凸部は、特に、球面状に形成し、その摺接する部位にお
いて両ケーシング1,2を枢着するようにしていて、内
側ケーシングを回動させても、両ケーシング1,2の端
部同士が常に同じ位置で線接触しているから、これらの
端部の内外周間に土砂が浸入したとしても、その土砂を
圧密したり押し出したりするような力を及ぼすようなこ
とはなく、従来の技術に比べて構造を簡素化したもので
ありながら、その浸入土砂が内側ケーシング2を回動さ
せる際の抵抗になるようなこともない。
るので、摺動用ブラケット10の摺動部材10bを、ボ
ルト10cを介して支持用ブラケット11の長穴11a
で案内しながら摺動させて、内側ケーシング2を、上ピ
ン5a及び下ピン5bを回動中心にして回動させた後、
ボルト10cに備え付けられているナットを締め付ける
ことにより、スクリューコンベア7を、図4に示すよう
に適宜の角度θだけ回動、変位させた状態で設置、固定
することができる。したがって、前部シールド片12を
回動させてシールドを中折れさせようとする場合、スク
リューコンベア7を、その前部シールド片12の回動方
向とは逆方向に適宜の角度だけ回動、変位させて設置、
固定するようにすれば、クリューコンベア7の後部がシ
ールド掘進機に設置した機器類に接触したり、機内での
作業の障害になったりする等の事態が発生するのを回避
できる。その場合に、外側ケーシング1と内側ケーシン
グ2とを上ピン5a及び下ピン5bで枢着していて、ス
クリューコンベア7は、正逆何れの方向にも所望の角度
だけ回動させることができるから、シールドを中折れさ
せようとする方向が正逆何れの方向であろうとも、図7
の従来技術と同様、中折れ角θN の許容範囲を拡大する
ことができる。そして、内側ケーシング2の端部外周に
形成した球面状の凸部を、従来のように球面状の凹部で
はなく、特に、外側ケーシング1の端部内周の円筒面状
の滑面に嵌着させるようにしているので、このように従
来技術と同様の効果を奏するものでありながら、外側ケ
ーシング1の端部内周は、単に、滑面に研削研磨すれば
足り、従来の技術のように筒状体の内周面を球面加工す
るようなことは必要でなくなる。さらに、従来の技術に
おける抜け止めケーシング22のような部品を用意する
ことも必要でなくなり、従来の技術に比べて部品点数さ
らには組立て工程も節減できる。このように、本実施例
によれば、部品の加工、組立ての両工程を簡素化でき、
生産効率の良好なシールド掘進機におけるスクリューコ
ンベアの取付機構が得られる。さらに、外側ケーシング
1の端部内周に摺接する内側ケーシング2の端部外周の
凸部は、特に、球面状に形成し、その摺接する部位にお
いて両ケーシング1,2を枢着するようにしていて、内
側ケーシングを回動させても、両ケーシング1,2の端
部同士が常に同じ位置で線接触しているから、これらの
端部の内外周間に土砂が浸入したとしても、その土砂を
圧密したり押し出したりするような力を及ぼすようなこ
とはなく、従来の技術に比べて構造を簡素化したもので
ありながら、その浸入土砂が内側ケーシング2を回動さ
せる際の抵抗になるようなこともない。
【0017】本実施例では、切羽の掘削土砂を運搬排出
する排土装置にスクリューコンベア7を用いているが、
本発明は、排土装置にスクリューコンベア以外のものを
用いた場合でも、当然適用できる。また、本実施例で
は、スクリューコンベア7を適宜の角度だけ回動、変位
させて固定するための機構として、摺動用ブラケット1
0と支持用ブラケット11とからなる機構を設けている
が、要は、内側ケーシング2を、上ピン5a及び下ピン
5bを回動中心にして回動させて、スクリューコンベア
7を所定の角度回動、変位させた状態で位置固定するこ
とができるようにされればよいのであるから、このよう
な機構は、本発明にとって必須不可欠の構成ではない。
さらに、本実施例では、シールドが二つ折れのシールド
掘進機に本発明を適用した例しか示されていないが、三
つ折り式のシールド掘進機にも当然適用できる。
する排土装置にスクリューコンベア7を用いているが、
本発明は、排土装置にスクリューコンベア以外のものを
用いた場合でも、当然適用できる。また、本実施例で
は、スクリューコンベア7を適宜の角度だけ回動、変位
させて固定するための機構として、摺動用ブラケット1
0と支持用ブラケット11とからなる機構を設けている
が、要は、内側ケーシング2を、上ピン5a及び下ピン
5bを回動中心にして回動させて、スクリューコンベア
7を所定の角度回動、変位させた状態で位置固定するこ
とができるようにされればよいのであるから、このよう
な機構は、本発明にとって必須不可欠の構成ではない。
さらに、本実施例では、シールドが二つ折れのシールド
掘進機に本発明を適用した例しか示されていないが、三
つ折り式のシールド掘進機にも当然適用できる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、特許請求の範囲に記載されている構成、特に、「排
土装置取付機構が、一端部を仕切壁に取り付け他端部内
周を円筒面状の滑面にした第一のケーシングと、一端部
外周に球面状の凸部を設けてこの凸部を第一のケーシン
グの前記他端部内周に摺接するように嵌着し、他端部に
排土機構を設ける第二のケーシングとを備え、前記球面
状の凸部が第一のケーシングの他端部内周に摺接する部
位においてこれら両ケーシングを枢着するように構成さ
れ」た点を具備しているので、「シールドを中折れさせ
る方向が正逆何れの方向であろうとも、中折れ角θN の
許容範囲を拡大することができる」という従来の技術の
特長をそのまま備えつつ、従来の技術よりも生産効率の
良好なシールド掘進機のおける排土装置取付機構を提供
することができる。また、この排土装置取付機構は、従
来に技術に比べて構造を簡素化したものでありながら、
外側ケーシング1及び内側ケーシング2の端部内外周間
に土砂が浸入しても、その浸入土砂が内側ケーシング2
を回動させる際の抵抗になるようなこともない。このと
うに、本発明は、製造上、使用上の両面で現場技術とし
て優れた効用を発揮し、きわめて実用性の高いものであ
る。
は、特許請求の範囲に記載されている構成、特に、「排
土装置取付機構が、一端部を仕切壁に取り付け他端部内
周を円筒面状の滑面にした第一のケーシングと、一端部
外周に球面状の凸部を設けてこの凸部を第一のケーシン
グの前記他端部内周に摺接するように嵌着し、他端部に
排土機構を設ける第二のケーシングとを備え、前記球面
状の凸部が第一のケーシングの他端部内周に摺接する部
位においてこれら両ケーシングを枢着するように構成さ
れ」た点を具備しているので、「シールドを中折れさせ
る方向が正逆何れの方向であろうとも、中折れ角θN の
許容範囲を拡大することができる」という従来の技術の
特長をそのまま備えつつ、従来の技術よりも生産効率の
良好なシールド掘進機のおける排土装置取付機構を提供
することができる。また、この排土装置取付機構は、従
来に技術に比べて構造を簡素化したものでありながら、
外側ケーシング1及び内側ケーシング2の端部内外周間
に土砂が浸入しても、その浸入土砂が内側ケーシング2
を回動させる際の抵抗になるようなこともない。このと
うに、本発明は、製造上、使用上の両面で現場技術とし
て優れた効用を発揮し、きわめて実用性の高いものであ
る。
【図1】本発明の実施例に関するシールド掘進機の概要
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図2】本発明の実施例に関するシールド掘進機の要部
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図3】本発明の実施例に関するシールド掘進機の要部
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図4】スクリューコンベアを角度θだけ回動させた状
態を表した図3と同様の部分を示す平面図である。
態を表した図3と同様の部分を示す平面図である。
【図5】図1のシールド掘進機におけるA−A線部分の
矢視図である。
矢視図である。
【図6】図1のシールド掘進機におけるB−B線部分の
矢視図である。
矢視図である。
【図7】本発明が改良しようとする従来のシールド掘進
機のおけるスクリューコンベアの取付機構を示す側面図
である。
機のおけるスクリューコンベアの取付機構を示す側面図
である。
【図8】従来の一般的な中折れ式シールド掘進機の概要
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図9】図8のシールド掘進機において、シールドを中
折れ角θN で中折れさせた状態を示す平面図である。
折れ角θN で中折れさせた状態を示す平面図である。
【図10】図8のシールド掘進機において、スクリュー
コンベアの中心軸を角度αだけ変位させた状態を示す平
面図である。
コンベアの中心軸を角度αだけ変位させた状態を示す平
面図である。
1 外側ケーシング 2 内側ケーシング 5a 上ピン 5b 下ピン 7 スクリューコンベア 8 ボルト 9 仕切壁 10 摺動用ブラケット 10a 摺動用ブラケットの脚部 10b 摺動用ブラケットの摺動部材 10c ボルト 11 支持用ブラケット 11a 長穴 12 前部シールド片 13 後部シールド片 14 上部連結ピン 15 下部連結ピン 16 エレクタ 18 カッタ 26 中折れジャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−98900(JP,A) 実開 昭58−115596(JP,U) 実公 平2−27037(JP,Y2) 実公 平2−13599(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/12 E21D 9/06 301
Claims (1)
- 【請求項1】 複数個のシールド片に分割してこれら各
シールド片を回動可能に連結することにより中折れでき
るように構成したシールドと、前方のシールド片に気密
に設けられた仕切壁と、この仕切壁に、掘削土砂を排土
し得るように取り付けた排土装置と、この排土装置を前
記前方のシールド片の回動方向とは反対方向に回動させ
得るように仕切壁に取り付けるための排土装置取付機構
とを有するシールド掘進機において、前記排土装置取付
機構が、一端部を仕切壁に取り付け他端部内周を円筒面
状の滑面にした第一のケーシングと、一端部外周に球面
状の凸部を設けてこの凸部を第一のケーシングの前記他
端部内周に摺接するように嵌着し、他端部に排土機構を
設ける第二のケーシングとを備え、前記球面状の凸部が
第一のケーシングの他端部内周に摺接する部位において
これら両ケーシングを枢着するように構成されているこ
とを特徴とするシールド掘進機における排土装置取付機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16179293A JP3186347B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | シールド掘進機における排土装置取付機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16179293A JP3186347B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | シールド掘進機における排土装置取付機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718982A JPH0718982A (ja) | 1995-01-20 |
JP3186347B2 true JP3186347B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=15742004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16179293A Expired - Fee Related JP3186347B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | シールド掘進機における排土装置取付機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3186347B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108302270A (zh) * | 2018-02-02 | 2018-07-20 | 五邑大学 | 一种便于拆装且可以调节固定角度的连接结构 |
CN108483066A (zh) * | 2018-02-02 | 2018-09-04 | 五邑大学 | 一种连接夹角角度调节方法 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP16179293A patent/JP3186347B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0718982A (ja) | 1995-01-20 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |