JP2001323504A - 作業機械の連結ピン構造 - Google Patents

作業機械の連結ピン構造

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JP2001323504A JP2000141586A JP2000141586A JP2001323504A JP 2001323504 A JP2001323504 A JP 2001323504A JP 2000141586 A JP2000141586 A JP 2000141586A JP 2000141586 A JP2000141586 A JP 2000141586A JP 2001323504 A JP2001323504 A JP 2001323504A
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connecting pin
pin structure
piston
working machine
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Takahiro Iwamoto
貴宏 岩本
Hiroyasu Nishikawa
裕康 西川
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の部材に同一の軸線上で摺動自在に配設
される一対のピンが、各々の先端部をこの部材から突出
させ他方の部材に挿通する「突出位置」及びこの一方の
部材の中に引込める「引込位置」の間で移動され、一方
の部材に他方の部材が回動自在にかつ離脱自在に連結さ
れる作業機械の連結ピン構造において、「突出位置」に
おいてピンに作用する荷重に対する連結ピン構造の剛性
を大きくすることができるようにする。 【解決手段】 一方の部材及びピンに、「突出位置」に
おいて係合し、一方の部材とピンの直径方向の相対移動
を係止する係止手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機械の連結ピ
ン構造、さらに詳しくは、作業機械の作業腕に作業具を
着脱自在に連結するクイックカプラ装置などに好適に用
いることができる作業機械の連結ピン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】作業機械の典型例である油圧ショベル
は、その作業腕であるアームの先端にピンを介し装着さ
れる作業具を異なったものと交換することにより種々の
作業を遂行することができる。バケットを装着すること
により土砂の掘削、積込などの作業が遂行され、油圧ブ
レーカを装着することにより採石、路面破砕などの作業
が遂行され、圧砕機を装着することにより構造物の解体
などの作業が遂行される。したがって、バケット、ブレ
ーカ、圧砕機などの種々の作業具を適宜に着脱交換すれ
ば、一台の油圧ショベルを多目的、多機能に用いること
ができる。
【0003】そこでこの種の作業機械には、作業具を作
業腕に着脱自在にかつ迅速に、運転席からの操作で、連
結することができるクイックカプラ装置が開発され用意
されている。このクイックカプラ装置は、作業腕に同一
の軸線上で摺動自在に配設される一対のピン各々の先端
部を、作業腕から突出させ作業具に挿通させる位置と作
業腕の中に引込める位置との間で移動させる連結ピン構
造を備えている。
【0004】この連結ピン構造の典型例が実開平5−8
7048号公報に開示されている。図7(同公報の図1
に相当する図)を参照して説明すると、連結ピン構造
は、軸線50上に作業腕51の外側に向かってそれぞれ
にピン52が立設され左右に摺動可能な一対のピストン
53、53を備えている。ピストン53、53の間及び
ピストン53のピン52側に圧油を交互に給排すること
により、ピストン53はピン52の先端部が作業腕51
から突出する「突出位置(図7に示す位置)」と作業腕
51に引込まれる「引込位置]の間を移動する。ピン5
2、52を「突出位置」に位置付けることによりピン5
2の先端部が作業具54の一対のボス55、55各々に
挿通され作業腕51に作業具54が連結される。ピン5
2を「引込位置」に位置付けることにより作業腕51と
作業具54の連結が解除される。圧油の給排は、オペレ
ータが運転席において作業機械の油圧制御装置を操作す
ることにより行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7とともに図8及び
図9を参照して説明を続けると、上述したとおりの形態
の従来の作業機械の連結ピン構造には、次の通りの解決
すべき問題がある。
【0006】(1)連結ピン構造の剛性:一対のピン5
2、52で構成される連結ピン構造は、作業具54の荷
重、また作業具54に加わる負荷が連結ピンの部分に荷
重Fとして作用すると、図8に示す一本のピン56によ
って構成される連結ピン構造と比較して、ピン52、5
2は連結されていないから、また軸受孔57の軸線50
方向の長さは構造上十分に長くとれないから、図9に示
すようにピン52は軸線50に対して傾きやすい。そし
て、ピン52と軸受孔57との接触が均一でなくなり、
片当たりが生じ、ピン52と軸受孔57とのかじり、損
傷が発生する。荷重Fが大きくなると、ピストン53の
ピストンシール58が備えられた外周部とピストン摺動
孔59との間においても、かじり、損傷が発生する。
【0007】(2)シールの密封性:さらに、ピン52
が軸線50に対し傾くことにより、軸受孔57の部分に
備えられるロッドシール60、ダストシール61、並び
にピストン53に備えられるピストンシール58の、直
径方向のシールする隙間、また接触荷重が変動するの
で、シールの密封性が悪くなり、作動不具合、漏れなど
の問題を発生させ、さらにシールの耐久性を悪くする。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その技術的課題は、一方の部材に同一の軸線上で摺
動自在に配設される一対のピンが、各々の先端部をこの
部材から突出させ他方の部材に挿通する「突出位置」及
びこの一方の部材の中に引込める「引込位置」の間で移
動され、一方の部材に他方の部材が回動自在にかつ離脱
自在に連結される作業機械の連結ピン構造において、
「突出位置」においてピンに作用する荷重に対する連結
ピン構造の剛性を大きくすることができるようにした、
作業機械の連結ピン構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、一方の部材に同一の軸線上で摺動自在に配設され
る一対のピンが、各々の先端部をこの部材から突出させ
他方の部材に挿通する突出位置及びこの一方の部材の中
に引込める引込位置の間で移動され、一方の部材に他方
の部材が回動自在にかつ離脱自在に連結される作業機械
の連結ピン構造において、該一方の部材及びピンには、
突出位置において係合し該一方の部材とピンの直径方向
の相対移動を係止する係止手段が備えられている、こと
を特徴とする作業機械の連結ピン構造である。
【0010】そして、係止手段により突出位置において
一方の部材とピンの直径方向の相対移動を止めピンの傾
きを抑えるようにし、連結ピン構造の剛性を大きくす
る。
【0011】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の連結ピン構造において、係止手段は、一方の部材及
びピンの各々に形成され係合する軸線の方向に傾斜した
傾斜面を備えている連結ピン構造である。
【0012】そして、傾斜面と傾斜面とを係合させ、そ
の「くさび効果」によって直径方向の動きを止める。
【0013】請求項3に記載された発明は、請求項2記
載の連結ピン構造において、該一方の部材の傾斜面は、
軸線方向においてピンとピンが摺動自在に挿通される軸
受部材との間に配設される係止部材に形成されている連
結ピン構造である。
【0014】そして、一方の部材に設けられた係止部材
に形成された傾斜面とピンに形成された傾斜面とを係合
させる。
【0015】請求項4に記載された発明は、請求項3記
載の連結ピン構造において、軸受部材と係止部材とは一
体に形成されている連結ピン構造である。
【0016】そして、軸受部材と係止部材とを一体に形
成し連結ピン構造の構成を簡単にする。
【0017】請求項5に記載された発明は、請求項1か
ら4までのいずれかに記載の連結ピン構造において、係
止手段は突出位置において係合方向に付勢されている連
結ピン構造である。
【0018】そして、係止状態に付勢して一方の部材と
ピンの直径方向の相対移動を確実に止める。
【0019】請求項6に記載された発明は、請求項3記
載の作業機械の連結ピン構造において、ピンは、油圧に
よって突出位置に移動され、係合方向にこの油圧によっ
て付勢されている連結ピン構造である。
【0020】そして、ピンを摺動移動させる油圧によっ
てピンを係止状態に付勢する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
作業機械の連結ピン構造を、典型的な作業機械である油
圧ショベルにおける好適実施形態を図示している添付図
面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0022】図1を参照して説明すると、全体を番号2
で示す油圧ショベルは、機体本体4と、機体本体4に上
下方向に揺動自在に連結された作業装置6とを備えてい
る。作業装置6は、機体本体4に上下方向に揺動自在に
支持されたブーム6a、機体本体4とブーム6aとの間
に介在されたブーム作動シリンダ6b、ブーム6aの先
端に上下方向に揺動自在に支持されたアーム6c、ブー
ム6aとアーム6cとの間に介在されたアーム作動シリ
ンダ6d、アーム6cの先端に上下方向に揺動自在に支
持された作業具であるバケット6e、並びにアーム6c
とバケット6eとの間に介在されたバケットリンク6f
及びバケット作動シリンダ6gを備えている。
【0023】本発明に従って構成された連結ピン構造8
が、一方の部材であるアーム6cに他方の部材であるバ
ケット6eを着脱自在にかつ迅速に連結するクイックカ
プラ装置として用いられている。
【0024】図2を参照して説明すると、連結ピン構造
8は、アーム6cのボス10に同一の軸線9上で摺動自
在に配設される一対のピンであるピストンピン12、1
2を備えている。ピストンピン12、12は、そのピス
トン部12aの部分に圧油を給排することにより、各々
の先端部がボス10から突出されバケット6eのボス1
4に挿通する「突出位置(図2に実線で示す位置)」及
びボス10の中に引込られる「引込位置(図2に二点鎖
線で示す位置)」の間を移動される。ピストンピン12
及びボス10には「突出位置」において係合しピストン
ピン12とボス10の直径方向の相対移動を止める係止
手段16が備えられている。一対のピストンピン12、
12を備える連結ピン構造8は、軸線9方向において実
質上対称に構成されている。
【0025】ボス10は、基本的に円筒状に形成され、
アーム6cの先端部に軸線9方向に延びて一体に備えら
れている。ボス10には、内径部の軸線9方向内方に軸
線9方向に延びる一対のピストン摺動孔10a、10a
が、両端部に軸線9方向に延びる軸受部材取付孔10b
がそれぞれ形成されている。ピストン摺動孔10a、1
0aは連通孔10cにより結ばれている。連通孔10c
にはボス10の外方からヘッド側管路18が連結されて
いる。ピストン摺動孔10a、10a各々の軸受部材取
付孔10b側の端部にはボス10の外方からロッド側管
路20が連結されている。
【0026】軸受部材取付孔10b、10b各々には、
軸受部材22、及び係止手段16を構成する係止部材2
4が、係止部材24をピストン摺動孔10aの側にして
圧入され取付けられている。軸受部材22は軸受鋼ある
いは含油金属のような周知の軸受材料により形成され、
その内径部はピストンピン12のピン部12bが摺動自
在に挿通される軸受孔22aを形成している。係止部材
24は軸受部材22と実質上同じ材料によって環状に形
成されており、内周部には軸線9方向ボス10の内方に
向かって直径が次第に増加するテーパ状の傾斜面Sが形
成されている。係止部材24の内径は軸受部材22の内
径よりも大きく形成されている。
【0027】ピストンピン12は、鋼で形成され、大径
のピストン部12a及び小径のピン部12bを備えてい
る。ピン部12bの外径寸法は、軸受部材22の軸受孔
22aに摺動自在に挿通される寸法に仕上げられてい
る。ピストン部12aの外径寸法は、ピストン摺動孔1
0aに所定の隙間を備えて挿入される寸法に仕上げら
れ、外周部には環状のシール溝にピストンシール26が
取付けられている。ピストン部12a及びピン部12b
の間には、係止手段16を構成する傾斜面Sが形成され
ている。傾斜面Sは、上述の係止部材24の傾斜面Sに
対応するテーパ状に形成されている。ピストンシール2
6は、摺動リング及びOリングとからなる周知のシール
である。
【0028】係止手段16は、ボス10に備えられる係
止部材24及びピストンピン12の各々に備えられる傾
斜面Sによって形成され、ピストンピン12の「突出位
置」において傾斜面S同士が係合し、ボス10とピスト
ンピン12との直径方向の相対移動を止める。
【0029】ボス10の軸線9方向両端部には、ピスト
ンピン12のピン部12bが貫通する貫通孔が形成され
たエンドカバー28が取付けられている。エンドカバー
28は、ボス10にボルトなどの手段(図示は省略され
ている)によって取付けられている。エンドカバー28
の貫通孔には、環状のシール溝にロッドシール30及び
ダストシール32が取付けられている。ロッドシール3
0は摺動リング及びOリングからなる周知のシールであ
る。また、ダストシール32はリップシールからなる周
知のシールである。
【0030】バケット6eのボス14には、アーム6c
のボス10の軸線9方向両端部に位置付けられピストン
ピン12のピン部12bの先端部が自在に挿通される軸
受孔14aが形成されている。
【0031】図3を参照して説明を続けると、機体本体
4(図1)には、連結ピン構造8の一対のピストンピン
12、12(図2)を摺動操作するための油圧制御装置
34が備えられている。油圧制御装置34は、ヘッド側
管路18及びロッド側管路20が接続されそれぞれを油
圧源であるポンプ34a又はタンク34bに切換え接続
する二位置の電磁切換弁34cと、電磁切換弁34cを
切換える電気スイッチ34dと、電磁切換弁34cとポ
ンプ34aを結ぶ管路34eに設けられポンプ34aか
ら電磁切換弁34cの方向への吐出油の流れのみを許容
する逆止弁34fと、管路34eの電磁切換弁34cと
逆止弁34fの間に接続されたアキュムレータ34gと
を備えている。油圧制御装置34はまた、管路34eの
電磁切換弁34cと逆止弁34fの間に接続された圧力
スイッチ34hと、圧力スイッチ34hが所定の圧力を
検出するとポンプ34aと逆止弁34fの間の管路34
eをタンク34bに解放する二位置の電磁切換弁34j
とを備えている。
【0032】油圧制御装置34は、図3に示す状態にお
いては、電磁切換弁34cを介してポンプ34aの吐出
油をロッド側管路20に供給し、ヘッド側管路18をタ
ンク34bに解放している。オペレータが電気スイッチ
34dを操作して電磁切換弁34cを切換えると、ポン
プ34aの吐出油はヘッド側管路18に供給され、ロッ
ド側管路20はタンク34bに解放される。電磁切換弁
34cを介してヘッド側管路18及びロッド側管路20
に供給される圧油は、アキュムレータ34g及び圧力ス
イッチ34hによって所定の圧力に維持される。ポンプ
34aの吐出油の圧力が圧力スイッチ34hの設定圧力
を越えると、電磁切換弁34jが切換えられポンプ34
aの吐出油はタンク34bに解放される。この状態にお
いても、ヘッド側管路18及びロッド側管路20に供給
される圧油は逆止弁34f及びアキュムレータ34gの
作用で所定の圧力に維持される。
【0033】図2及び図3を参照して上述のように構成
された連結ピン構造8の、一対のピストンピン12、1
2の「突出位置」及び「引込位置」への摺動作動につい
て説明する。
【0034】(1)ピン「突出位置」:ピストンピン1
2、12がボス10の内方に引込んだ状態(図2に二点
鎖線で示す状態)において、油圧制御装置34の電気ス
イッチ34dを操作して電磁切換弁34cを切換え、ヘ
ッド側管路18に圧油を供給し、ロッド側管路20をタ
ンク34bに解放すると、ピストンピン12はその傾斜
面Sがボス10の係止部材24の傾斜面Sに当接し係合
する位置(図2に実線で示す位置)まで移動し先端部は
ボス10から突出され、バケット6eの軸受孔14aに
挿通される。そして、アーム6cにバケット6eが軸線
9を中心に回動自在に連結される。このときピストンピ
ン12は、アキュムレータ34g、圧力スイッチ34h
及び逆止弁34fの作用により維持される油圧力によっ
て「突出位置」に付勢され保持される。
【0035】(2)ピン「引込位置」:ピストンピン1
2、12がボス10から突出した状態(図2に実線で示
す状態)において、油圧制御装置34の電気スイッチ3
4dを操作して電磁切換弁34cを切換え、ロッド側管
路20に圧油を供給し、ヘッド側管路18をタンク34
bに解放すると、ピストンピン12はピストン部12a
がピストン摺動孔10aの端部に当接する位置(図2に
二点鎖線で示す位置)まで移動し突出した先端部はバケ
ット6eの軸受孔14aから引出されボス10の中に引
込まれる。そして、アーム6cとバケット6eの連結が
解除される。このときピストンピン12は、アキュムレ
ータ34g、圧力スイッチ34h及び逆止弁34fの作
用により維持される油圧力によって「引込位置」に付勢
され保持される。
【0036】図2及び図3とともに図4、主として図4
を参照して上述したとおりの連結ピン構造8の作用を説
明する。
【0037】(1)連結ピン構造の剛性:連結ピン構造
8に備えられた係止手段16は、図4に示すように、ピ
ストンピン12の「突出位置」において傾斜面S同士が
「くさび効果」によって緊密に係合し、荷重Fによるピ
ストンピン12の軸線9に対し傾くのを抑える。また、
ピストンピン12を係合方向に付勢する油圧力Pによ
り、ピストンピン12は押付力fにより係止部材24に
傾斜面S同士がさらに緊密に係合するように押付けられ
る。しがって、係止手段16の傾斜面Sの「くさび効
果」により「突出位置」におけるピストンピン12に加
わる荷重Fに対する連結ピン構造8の剛性が大きくな
る。
【0038】そして、連結ピン構造8のピストンピン1
2の傾きが抑えられることにより、ピストンピン12の
軸受孔22a、ピストン摺動孔10cなどにおける片当
たり、かじり、損傷が抑えられる。さらに、ロッドシー
ル30、ダストシール32、ピストンシール26などの
シール性の悪化、作動不具合、漏れなどの問題、また耐
久性が悪くなる問題も抑えられる。
【0039】(2)連結ピン構造の軸受:「突出位置」
において荷重Fが作用するピストンピン12を、係止手
段16の傾斜面S同士を「くさび効果」により緊密に係
合するようにしたので、軸受部材22の軸線方向の長さ
を従来よりも短く、コンパクトにすることもできる。
【0040】(3)連結ピン構造の製作:連結ピン構造
8はまた、従来の一対のピンからなる連結ピン構造に係
止部材24を追加し、ピストンピンに傾斜面Sを形成し
て構成すればよいから、従来の連結ピン構造を大幅に変
えることなく容易に製作することができる。
【0041】以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細
に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の範囲内においてさまざまな変形
あるいは修正ができるものである。
【0042】(1)係止手段:本発明の実施の形態にお
いては、係止手段16の傾斜面Sは、軸線9の方向に直
径が変化するテーパ状である円錐状に形成されている
が、傾斜面Sを平坦にした角錐状に形成することもでき
る。
【0043】(2)係止部材:本発明の実施の形態にお
いては、係止部材24と軸受部材22とが別個に形成さ
れているが、これらを一体に接合してもよい。また、図
5に示すように傾斜面Sを備えた一体の軸受部材36と
して形成してもよい。さらに、図6に示すように軸受部
材38の内周部に傾斜面Sを備えた連結部材38aを一
体に接合してもよい。係止部材と軸受部材とを別個に形
成するときは、異なった材料、鋼、含油金属、黄銅など
を適宜に組合わせて用いることができる。
【0044】(3)付勢:本発明の実施の形態において
は、ピストンピン12を付勢する手段としてピストンピ
ン12を摺動作動させる油圧が用いられているが、ピス
トンピンを流体圧シリンダなど他の手段によって摺動作
動させる場合には、その摺動作動手段によって付勢する
ようにしてもよい。
【0045】(4)付勢 本発明の実施の形態においては、ピストンピン12は油
圧によって付勢されているが、係止手段12の傾斜面S
の軸線9に対する傾きをより緩やかにして、すなわち
「くさび効果」を強くして、直径方向の動きがより厳し
く係止されるようにし、ピストンピンに対する付勢を省
略してもよい。
【0046】(5)他の連結ピン部に適用:本発明の実
施の形態においては、連結ピン構造8は一方の部材とし
てのアーム6cに他方の部材としてのバケット6eを着
脱自在に連結する部分に適用されているが、図1に示す
バケットリンク6fとバケット6eの連結部など、作業
機械において一方の部材に他方の部材を回動自在にかつ
離脱自在に連結する任意の部分に適宜に用いることがで
きる。
【0047】
【発明の効果】本発明に従って構成された作業機械の連
結ピン構造によれば、一方の部材に同一の軸線上で摺動
自在に配設される一対のピンが、各々の先端部をこの部
材から突出させ他方の部材に挿通する「突出位置」及び
この一方の部材の中に引込める「引込位置」の間で移動
され、一方の部材に他方の部材が回動自在にかつ離脱自
在に連結される作業機械の連結ピン構造において、「突
出位置」においてピンに作用する荷重に対する連結ピン
構造の剛性を大きくすることができるにした、作業機械
の連結ピン構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成される連結ピン構造を備え
た典型的な作業機械である油圧ショベルの側面図。
【図2】図1のA−A矢印方向に見た連結ピン構造の拡
大断面図。
【図3】連結ピン構造を操作する油圧制御装置の回路
図。
【図4】連結ピン構造の係止手段の作用説明図。
【図5】係止部材の他の形態を示す拡大断面図。
【図6】係止部材のさらに他の形態を示す拡大断面図。
【図7】従来の連結ピン構造の一形態を示す断面図。
【図8】一本のピンによる連結ピン構造を示す説明断面
図。
【図9】従来の連結ピン構造の作用を説明する説明断面
図。
【符号の説明】
2:油圧ショベル(作業機械) 6c:アーム(一方の部材) 6e:バケット(他方の部材) 8:連結ピン構造 9:軸線 12:ピストンピン(ピン) 16:係止手段 24:係止部材 34:油圧制御装置 36:係止部材 38:係止部材 S:傾斜面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の部材に同一の軸線上で摺動自在に
    配設される一対のピンが、各々の先端部をこの部材から
    突出させ他方の部材に挿通する突出位置及びこの一方の
    部材の中に引込める引込位置の間で移動され、一方の部
    材に他方の部材が回動自在にかつ離脱自在に連結される
    作業機械の連結ピン構造において、 該一方の部材及びピンには、突出位置において係合し該
    一方の部材とピンの直径方向の相対移動を係止する係止
    手段が備えられている、ことを特徴とする作業機械の連
    結ピン構造。
  2. 【請求項2】 係止手段は、一方の部材及びピンの各々
    に形成され係合する軸線の方向に傾斜した傾斜面を備え
    ている、請求項1記載の作業機械の連結ピン構造。
  3. 【請求項3】 該一方の部材の傾斜面は、軸線方向にお
    いてピンとピンが摺動自在に挿通される軸受部材との間
    に配設される係止部材に形成されている、請求項2記載
    の作業機械の連結ピン構造。
  4. 【請求項4】 軸受部材と係止部材とは一体に形成され
    ている、請求項3記載の作業機械の連結ピン構造。
  5. 【請求項5】 係止手段は突出位置において係合方向に
    付勢されている、請求項1から4までのいずれかに記載
    の作業機械の連結ピン構造。
  6. 【請求項6】 ピンは、油圧によって突出位置に移動さ
    れ、係合方向にこの油圧によって付勢されている、請求
    項5記載の作業機械の連結ピン構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2196582A1 (en) * 2008-12-11 2010-06-16 Kinshofer GmbH Quick coupling assembly

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