JP4467829B2 - シールド掘進機のセグメント間隙調整装置 - Google Patents

シールド掘進機のセグメント間隙調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4467829B2
JP4467829B2 JP2001103714A JP2001103714A JP4467829B2 JP 4467829 B2 JP4467829 B2 JP 4467829B2 JP 2001103714 A JP2001103714 A JP 2001103714A JP 2001103714 A JP2001103714 A JP 2001103714A JP 4467829 B2 JP4467829 B2 JP 4467829B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
segment
tunnel
cylinder
gripping
shield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001103714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002295197A (ja
Inventor
一樹 細田
泰滋 富山
清 勝沼
幸雄 菊池
公一 服部
真二 焼田
洋一 守屋
尚輝 上田
伸夫 金崎
秀樹 田中
正和 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Tokyo Metropolitan Sewerage Service Corp
Komatsu Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
Sato Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Obayashi Corp
Tokyo Metropolitan Sewerage Service Corp
Komatsu Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
Sato Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp, Tokyo Metropolitan Sewerage Service Corp, Komatsu Ltd, Kumagai Gumi Co Ltd, Sato Kogyo Co Ltd filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2001103714A priority Critical patent/JP4467829B2/ja
Publication of JP2002295197A publication Critical patent/JP2002295197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4467829B2 publication Critical patent/JP4467829B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【0001】
【産業上の技術分野】
本発明は、新設セグメントリングの最後に組み込むセグメントを既設の対向するセグメント間に押し込むにあたり、対向するセグメント間の間隙を調整するシールド掘進機のセグメント間隙調整装置に係わり、特に、既設の対向するセグメント端部を拡縮してその間隙を調整して、最後に組み込むセグメントとの間の相互干渉を防止すると共に、セグメントの組付けを容易に且つ円滑に行うことを可能にしたシールド掘進機のセグメント間隙調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シールド工法によるセグメントの組立ては、シールド掘進機が1ピッチ分の掘進を終了するごとに、セグメントエレクタ装置により、セグメントをトンネル内壁面の底部から上方に向かって組み立て、1セグメントリング分のトンネル覆工を行う。
【0003】
シールド掘進機により掘削されるトンネルをセグメントにより覆工する場合には、トンネルの上部に敷設される既設の対向する一対の上部セグメントの自由端部が、その基端部を中心にして自重によりトンネル下方に倒れ込み、新設のセグメントリングの最後に組み込むセグメントと干渉して組立ての障害となる。このため、例えば油圧シリンダなどのセグメント押上げ装置を使用して、一対の上部セグメントの内壁面を押し上げ、その一対の上部セグメントの間に形成される空所に最後に組み込むセグメントの組付けに必要なクリアランスを確保している。
【0004】
この種のセグメント押上げ装置の一例が、例えば特公平6−31557号公報に開示されている。同公報に開示されたシールド掘進機のセグメント押上げ装置は、シールド本体内の上部二箇所にあって、シールドジャッキの間をシールド軸方向に伸縮するスライドシリンダと、同スライドシリンダの伸縮によりシールド軸方向に往復動するガイドロッドとを備えている。同ガイドロッドは、シールド本体に固定された軸受部に摺動自在に支持されており、取付ブラケットを介して基端部を前記スライドシリンダのロッド端に連結している。
【0005】
前記ガイドロッドの先端部には先端ブラケットが固定されており、この先端ブラケットには、既設の上部セグメントの上端部前面と対向する部位に、ゴム材からなる停止位置決め用のストッパが固着されると共に、同ストッパと直交する方向にあって、前記上部セグメントの内壁面と対向する部位に、トンネル径方向に伸縮するセグメント押上げシリンダが装着されている。この押上げシリンダのロッド端には、ゴム材を有する押圧部材が設けられている。
【0006】
2基の前記セグメント押上げ装置を使用して、セグメントリングの最後に組み込むセグメントを組み込むとき、前記スライドシリンダを伸長させ、前記ガイドロッド先端部を、自重で垂れ下がった状態にある対向する一対の上部セグメントの前端面に向けてそれぞれ移動させたのち、前記ガイドロッド先端部の先端ブラケットに設けられたストッパを一対の上部セグメントの前端面にそれぞれ当接して、シールド軸方向に押し付ける。
【0007】
上部セグメントの前端面を押し付けた状態で、前記ガイドロッド先端部の先端ブラケットに設けられたセグメント押上げシリンダを対向する一対の上部セグメントの各内壁面に向けてそれぞれ伸長させ、その上部セグメントの自由端部内壁面に当接して、これを押し上げることにより、上部セグメントの自由端部をトンネル左右両側に立ち上がらせて拡開させる。この上部セグメントの自由端部が、その基端部を中心にトンネル左右両側に拡開した状態で、新設セグメントリングの最後に組み込むセグメントを一対の上部セグメントの間の空所に押し込んで組み込む。
【0008】
この従来のセグメント押上げ装置は、シールド本体の内周に沿って配置されたシールドジャッキの間の空間を利用して設置されるため、スペース的に制約された条件下で新設のセグメントリングの最後に組み込むセグメントと、それに隣接する上部セグメントの相互干渉をなくして多連シールド用セグメントリングや水平テーパ付きキーセグメントを用いた円形シールド用セグメントリング等の組立上の障害を除くことができるとしている。
【0009】
また、この従来のセグメント押上げ装置は、前記スライドシリンダのロッド端に連結されたガイドロッド先端部の先端ブラケットに、前記上部セグメントへの接近を感知して前記スライドシリンダに停止信号を与える位置センサとしてのリミットスイッチを取り付けることもできるとしている。
【0010】
前記ガイドロッド先端部の先端ブラケットに前記リミットスイッチを取り付けることにより、セグメント押上げシリンダをセグメントの押上げ可能な所定位置に確実に位置決めすることができ、セグメント押上げ時に、前記スライドシリンダの押付け力が作用しない状態で上部セグメントの自由端部を押し上げることができるため、前記ガイドロッド先端部のストッパとセグメント前端面との間で滑り摩擦を生じることはないとしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年のセグメント覆工においては、覆工効率を向上させるため、一リングに使用するセグメント数を可能な限り少なくし、さらにそれらセグメント間を剛結するのではなく、ヒンジ構造として当接させるだけにしたものが採用される場合がある。
【0012】
他方、セグメントリングの剛性の低下を防止するためには、隣接するセグメントリング間にあって、リング方向に隣り合うセグメント同士は、トンネル軸方向に沿って左右交互に千鳥状に組み立てられる。そのため、トンネル底部に敷設される底部セグメントのトンネル左右両側の端部の高さを異ならせてあり、トンネル方向に隣接する底部セグメントでは、左右の高さが反転する。
【0013】
このように左右の高さが異なる底部セグメントの左右端部に、それぞれ同一形態の上部セグメントを組み立てると、左右の上部セグメントの重心が、一方は前記底部セグメントとの接合端(ヒンジ部)に対してトンネル径方向外側になり、他方は前記底部セグメントとの連結端に対してトンネル径方向内側となるため、一方の上部セグメントの自由端部はヒンジ部を支点として外側に倒れ込み、他方の上部セグメントの自由端部は内側に倒れ込むようになる。この点は、特に、トンネル内壁面に敷設されるセグメントの分割数が少なく、一個当たりのセグメント寸法が大きいセグメントの施工にあたり顕著である。
【0014】
しかしながら、前述の特公平6−31557号公報に開示されたセグメント押上げ装置は、上述したように、単に、自重でトンネル内側方向に垂れ下がった対向する一対の上部セグメントの内壁面に当接させて押し上げる構成を採用しているに過ぎない。そのため、トンネル内壁面に敷設されるセグメントの分割数が少なく、一個当たりのセグメント寸法が大きいセグメントであって、既述したごとき上部セグメントの自由端部がトンネル左右両側に互い違いに拡縮した状態で変形するようなセグメントの組立にあたっては、外側に倒れ込んだ上部セグメントを内側に戻すことができず、セグメントの組立てが不可能である。
【0015】
また、この従来のセグメント押上げ装置は、上述のごとくシールド本体に固定されたシールド軸方向に伸縮するスライドシリンダのロッド端に、取付ブラケットを介してガイドロッドを連結すると共に、シールド本体に固定された軸受部を介して前記ガイドロッドを摺動自在に支持し、しかも、前記ガイドロッド先端部にはゴム製ストッパやセグメント押上げシリンダ等を装備している。
【0016】
そして、上部セグメントの自由端を押し上げて左右自由端部間の間隔を拡げようとするとき、上述のごとく先ずスライドシリンダを伸長させて、その先端のゴム製ストッパを対象セグメントの前端面に押し付けると共に、独立してセグメント押上げシリンダを作動して同セグメントの自由端をトンネル径方向に動かす。このとき、同セグメントの自由端面は円弧状に動くと共に、前記ゴム製ストッパ上を摺動することになる。従って、上部セグメントを動かそうとするとき、同セグメントの前端面と前記ゴム製ストッパとの間に大きな摩擦抵抗が発生するため、ピストンにかかる作用圧力が一定であれば、有効作用面積が大きくなり、前記セグメント押上げシリンダを大型化せざる得ず、また場合によっては上部セグメント端部の押し上げが不可能となる。
【0017】
このため、上述したようにリミットスイッチの作動により、前記スライドシリンダを所定量伸長した状態で、前記ストッパと上部セグメント前端面との間に所要の間隔を確保して、前記セグメント押上げシリンダを伸長させなければならない。その結果、前記ストッパと前記セグメント押上げシリンダとの間に所要の間隔を設定して前記ガイドロッド先端部に所要のセグメント押上げ空間を確保しなければならず、前記ガイドロッドの先端部が大型化することと相まって、リミットスイッチなどの付属品が増えるという不具合があり、小口径シールド用としては大型化と相まって部品点数が増加して、作業空間が益々狭くなってしまう。
【0018】
本発明は、上記課題を解消すべくなされたものであり、その具体的な目的は、既設の対向するセグメント端部の拡縮した間隙を比較的小さな出力で調整することを可能にし、新設のセグメントリングの最後に組み込むセグメントとの間の相互干渉を防止してセグメントの組付けを容易に且つ効率的に行うことができると共に、構造が簡単なシールド掘進機のセグメント間隙調整装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
本件請求項1に係る発明は、新設セグメントリングの最後に組み込むセグメントを既設の対向するセグメント間に押し込むにあたって、対向する前記セグメント間の間隙を調整するシールド掘進機のセグメント間隙調整装置であって、シールド本体の後部に設けられ、トンネル径方向に伸縮するセグメント端拡縮シリンダと、トンネルの軸方向に延び、前記セグメント端拡縮シリンダにより、前記シールド本体に揺動自在となるように支持されてなる筒状ケーシングと、同ケーシングの内部に設けられ、トンネル軸方向に伸縮するセグメント端把持用シリンダと、同セグメント端把持用シリンダの先端部に設けられ、既設の前記セグメントの自由端部を上下で把持してトンネル径方向に押し付ける把持部材とを備えてなることを特徴とするシールド掘進機のセグメント間隙調整装置にある。
【0020】
本発明のセグメント間隙調整装置にあっては、セグメント端把持用の把持部材を先端部に有するセグメント端把持用シリンダを内包する筒状ケーシングが、シールド本体の後部に設けられたシールドジャッキの間の所望の設置空間内に配されており、シールド本体の後部に揺動自在に設けられてトンネル径方向に伸縮するセグメント端拡縮シリンダにより前記筒状ケーシングが枢支されると共に、この筒状ケーシングが、トラニオン連結部を介してシールド本体に揺動自在に支持されている。前記筒状ケーシングは、そのトラニオン連結部よりも前側が前記セグメント端拡縮シリンダにて枢支される場合と、そのトラニオン連結部よりも後側が前記セグメント端拡縮シリンダにて枢支される場合とがある。
【0021】
前記セグメント端把持用シリンダは、前記筒状ケーシングの内部を独自でトンネル軸方向に伸縮して調整対象となるセグメントの自由端部の前面に当接させると共に、同セグメント端把持用シリンダの後端部に取り付けられた把持部材にて既設の対向するセグメントの自由端部を上下で把持する。次いで、前記セグメント端拡縮シリンダをトンネル径方向に伸縮させると、前記筒状ケーシングのトラニオン連結部を揺動支点として、前記筒状ケーシングがトンネル径方向に所定の距離の間を揺動し、伸長されたセグメント端把持用シリンダを介して前記把持部材がトンネル径方向に必要なストロークでトンネル径方向に揺動する。トンネル掘進時には、前記セグメント端把持用シリンダを収縮させて前記把持部材をシールドジャッキの間の設置空間内にコンパクトな待機姿勢で納める。
【0022】
本発明のセグメント間隙調整装置は、例えばトンネル軸方向に沿って左右に所定の角度だけ位相をずらして交互に千鳥状に組み立られるセグメントリングにあって、それぞれ同一形態のセグメントを底部セグメントの左右両端に連結する上部セグメントの自由端部が、自重でトンネル左右両方向に互い違いに倒れ込んだ状態で変形するようなセグメントの組立に好適であり、上述のごとく前記セグメント端拡縮シリンダの伸縮により、前記筒状ケーシングのトラニオン連結部を揺動支点として前記把持部材を揺動させ、自重でトンネルの内側方向に倒れ込んで収縮した一方の上部セグメントの自由端部をトンネル径方向に押し上げて拡張すると共に、自重でトンネルの外側方向に倒れ込んで拡開した他方の上部セグメントの自由端部をトンネルの内側に引き込んで縮径して、既設の対向するセグメントの自由端部の間の空所に新設セグメントリングの最後に組み込むセグメントの組立に必要な間隙を確保する。
【0023】
従来は、既述したように、既設のセグメントの前端面にゴム製パッドを押し付け、その前端面に直交する内壁面をセグメント押上げシリンダにより押し上げるとき、セグメントの前端面と前記ゴム製ストッパとの間に大きな摩擦抵抗が発生するため、前記セグメント押上げシリンダの出力を大きくしなければならず、そのためにはピストンの有効断面積を大きくするか、油圧を上げる必要がある。これに対して、本発明にあっては、前記把持部材により既設セグメントの自由端部を前面から上下で把持してトンネル径方向に前記セグメント端拡縮シリンダにより揺動させているため、既設セグメントと前記把持部材との間に摩擦抵抗が発生することなく、前記セグメント端拡縮シリンダの全ての出力を既設の前記セグメントに伝達することができるようになり、出力の低い小型のシリンダを使用することができる。
【0024】
前記セグメント端拡縮シリンダと、前記筒状ケーシングと、前記セグメント端把持用シリンダとを組み合わせた機構は、シールドジャッキの間の限られた狭小な空間内に構造を簡略化して組み付けることができると共に、前記把持部材により既設の前記セグメントの自由端部を無理なくトンネル内壁面に向けて持ち上げて拡張すると共に、トンネル内壁面から遠ざける方向に引き下げて縮径することができる。
【0025】
このように、自重でトンネル左右両側に互い違いに拡縮した状態で変形した既設の対向するセグメントの自由端部を真円に近く補正して、その間隙を適正な寸法に容易に調整することができ、新設のセグメントリングの最後に組み込むセグメントとの相互干渉が防止されて、セグメントリングの組付けを円滑に且つ効率的に行うことができる。また、多種多様な直線施工や曲線施工による小口径トンネルの覆工にあたっても、エレクタ本体の狭小な作動空間内で、円滑に且つ効率的なセグメント間隙調整及びセグメント組立作業が実現できる。
【0026】
請求項2に係る発明は、前記把持部材が、前記セグメント端把持用シリンダの先端部に揺動自在に設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、前記把持部材は、例えば既設の対向する上部セグメントの自由端部を上下に把持する略コ字状を呈しており、その底面を前記上部セグメントの自由端部の前面に当接させて、同セグメントを上下から把持する。
【0027】
本発明の好ましい態様として、この把持部材は、前記セグメント端把持用シリンダの先端部に揺動自在に枢支されている。これにより、前記把持部材が上部セグメントの自由端部を把持しようとするとき、前記把持部材の位置を修正して上部セグメントの自由端部を円滑に且つ確実に把持することができ、しかも過大な負荷に対して緩衝機能を与えて上部セグメントの自由端部を上下に円滑に把持することができ、セグメント端部の損傷をも防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明の代表的な実施形態であるセグメント間隙調整装置を備えたシールド掘進機のシールド本体を概略的に示す側面図、図2は同セグメント間隙調整装置を示す断面拡大図である。
【0029】
図1において、符号1はシールド掘進機のシールド本体である。このシールド本体1の後部の前端側内周面には屈曲機構である円筒体から構成された継手1aが固定されている。この継手1aは凸球面状をなしており、トンネル急勾配や急曲線施工に対応して、それぞれの間でシールド本体を略く字状に屈曲するように配されている。シールド本体1の後部の内周面には複数のシールドジャッキ2,…,2が装着されている。
【0030】
複数のシールドジャッキ2の間の空所には、新設セグメントリングの最後に組み込むセグメントSを既設の対向するセグメントSの間に押し込む際に用いられる既設セグメントSの間の間隙を調整する本発明の特徴部をなすセグメント間隙調整装置20が配されている。本実施形態にあっては、図5及び図6に示すごとく、前記セグメント間隙調整装置20をシールド本体1の上部三箇所に配している。なお、図1においては、理解を容易にするために、セグメント間隙調整装置20の位置を変位して示している。
【0031】
このセグメント間隙調整装置20は、トンネル径方向に伸縮するセグメント端拡縮シリンダ21と、シールド本体1のガーダ1bの後方に突出してトンネル軸方向(前後方向)に延在する筒状ケーシング22と、トンネル軸方向に伸縮するセグメント端把持用シリンダ23と、既設の前記セグメントSの自由端部を上下で把持してトンネル径方向に押し付ける把持部材24とを組み合わせた機構を備えている。
【0032】
シールド本体1の後部には、セグメントエレクタ装置3、エレクタ本体旋回用の旋回モータ4や排土管5などの掘進設備が設置され、その後方にセグメント組立スペースを有している。シールド本体1の後端にはテールシール6が設けられている。シールド本体1の前部には、図示せぬカッタヘッドモータにより回転駆動される同じく図示を省略したカッタヘッドが設けられている。同カッタヘッドにより掘削された土砂類は、シールド本体1の前部に設けられた図示せぬチャンバ内に取り込まれたのち、排土管5から後方に向けて排出される。
【0033】
立坑から発進したシールド本体1がシールドジャッキ2により推進すると、シールド本体1は、図1において左方である推進方向(切羽側)にトンネルを掘削していく。シールド本体1が1回の掘進を終了すると、セグメントエレクタ装置3により、新たに掘削されたトンネルの部分に所要数のセグメントSをリング状に順次組み立てて覆工がなされたトンネルが築造される。このセグメントリングの組立てと同時に、組み立てられたセグメントリングと地山との間に裏込め注入が行われる。
【0034】
前記シールド本体1の後部には、円盤状のガーダ1bが設けられている。このガーダ1bには、排土管5等が挿通される円孔1cを穿設している。その円孔1cの周辺部には、略円筒をなすエレクタ本体3aの一端をトンネル後方に突出させて、その基端が、円孔1cの中心軸線Lを旋回中心として、軸受け7を介して旋回自在に支持されている。この軸受け7の外輪の外周には、リングギヤ7aが形成されている。このリングギヤ7aには、前記ガーダ1bに取付けられた旋回モータ4のピニオン4aが噛合され、その旋回モータ4の回転駆動により、エレクタ本体3aが旋回するようになっている。エレクタ本体3aの旋回中心はトンネル中心軸線L’に対して上方に偏位して配されている。
【0035】
シールド本体1の後部に設置されたエレクタ本体3aは、セグメントSを把持するセグメント把持部17を前後摺動自在に支承するエレクタヘッド8と、セグメント把持部17をトンネル径方向(上下方向)及びトンネル前後方向に移動させる作動手段9とを備えている。この作動手段9は、リンク駆動部10と、同リンク駆動部10に直結され、同リンク駆動部10に対して独立して上下動(トンネル径方向)可能な昇降シリンダ11等とを組み合わせた複合作動機構と、同複合作動機構とは独立してセグメント把持部17をトンネル前後方向に移動させるためのセグメント把持部駆動機構18とを有している。
【0036】
前記作動手段9のリンク駆動部10は、エレクタ本体3aの左右両側部に設けられており、リンク駆動シリンダ12と平行リンク機構13とを備えている。この平行リンク機構13は第1〜第4リンク13a〜13dの端部間をピン結合させて、各リンク13a〜13dが相対的に回動可能とした平行四辺形をなす平行リンクからなり、第1及び第2リンク13a,13bのトンネル前方側端部に配される第3リンク13cをエレクタ本体3aに固設して、第1及び第2リンク13a,13bのトンネル前方側端部を静止対偶点としている。従って、第1及び第2リンク13a,13bの自由端は動対偶点となる。
【0037】
前記リンク駆動シリンダ12はトラニオン形シリンダからなり、そのロッド端がエレクタ本体3aの前部寄りに固着されたシリンダ支持ブラケット13eにピンを介して回動自在に枢着されると共に、単一の連結部材14にトラニオン連結された前記リンク駆動シリンダ12の本体が、第1リンク13aの両端部と前記連結部材14を介して連結されている。
【0038】
前記平行リンク機構13の上記第4リンク13dの後方端部には、筒状をなす案内部材15を介して第4リンク13dと平行に昇降シリンダ11の本体が連結固定されている。この案内部材15の内部には、昇降シリンダ11の伸縮方向と同一方向に摺動する案内ロッド16が嵌挿されている。昇降シリンダ11のロッド端及び案内ロッド16の下端は、エレクタヘッド8の上部にそれぞれ連結固定されている。前記リンク駆動シリンダ12の伸縮により、平行リンク機構13に連結された昇降シリンダ11を所定の上下距離間を移動させると共に、同昇降シリンダ11は、平行リンク機構13の第4リンク13dに支持された状態で独自に上下方向に伸縮するようになっている。
【0039】
前記エレクタヘッド8のトンネル前方側端部には、セグメント把持用のセグメント把持部17をトンネル軸方向に移動させる前後駆動用のセグメント把持駆動機構18が固設されている。この把持駆動機構18は、例えば図1に示すように、把持駆動モータ18aと、その駆動軸に連結され、エレクタヘッド8の下部に水平に支承されたボールねじ18bと、同ボールねじ18bに螺合するボールナットを有する摺動体18cとを備えている。同摺動体18cには、セグメント把持部17が垂下支持されている。この把持駆動機構18は、上記リンク駆動部10及び昇降シリンダ11に対して独自に作動する。
なお、図示例では前述のごとく把持駆動機構18として把持駆動モータ18aを用いているが、この把持駆動モータ18aに代えて油圧シリンダ等を採用することもできる。
【0040】
前記作動手段9は、前記複合作動機構を備えることにより小型化して、セグメント把持部17のトンネル径方向に必要なストロークで伸長すると共に、トンネル掘進時には他の周辺作業機器と干渉しない極めてコンパクトな待機姿勢となるように収縮する。
【0041】
上記のごとく構成された前記リンク駆動シリンダ12、前記平行リンク機構13、前記昇降シリンダ11からなる複合作動機構に加えて前記把持駆動機構18などを組み合わせたコンパクトな作動機構9としたことにより、エレクタ本体3aの旋回中心をトンネル中心軸線L’に対して上方に偏位して配することができるようになり、セグメント把持時及び組立時に最大限のスペースを必要とするエレクタ本体3aの下方の空間を確保することができると共に、エレクタ本体3aの上方にはセグメント組立てに必要な最小限のスペースを有するセグメント把持空間が確保できる。
【0042】
次に、本発明の特徴部をなすセグメント間隙調整装置20の構造について説明する。
シールド本体1のガーダ1bの前方にあって、そのガーダ1bに平行に配されたガーダ1dの後部寄りのシールド本体1の内周面には、上記セグメント端拡縮シリンダ21の本体がトンネル軸方向に揺動自在に支持されている。このセグメント端拡縮シリンダ21の後方には、略四角筒状をなす筒状ケーシング22がシールドジャッキ2の間の設置空間内のシールド本体1の内周面に配されている。この筒状ケーシング22は、セグメント端把持用の把持部材24を先端部に有するセグメント端把持用シリンダ23を内包している。
【0043】
前記筒状ケーシング22の前端部は、取付ブラケット25を介して前記セグメント端拡縮シリンダ21のロッドに枢支されている。シールド本体1のガーダ1bの後方に突出して配された筒状ケーシング22の後端部は、ガーダ1bに設けられた取付ブラケットにトラニオン連結部22aを介して揺動自在に支持されている。前記セグメント端拡縮シリンダ21をトンネル径方向に伸縮させると、筒状ケーシング22は、同ケーシング後端部のトラニオン連結部22aを揺動支点として、トンネル径方向の所定の距離の間を揺動する。
【0044】
前記筒状ケーシング22の内部には、前記セグメント端把持用シリンダ23がトンネル軸方向の所定の距離を摺動自在に挿嵌されている。このセグメント端把持用シリンダ23のロッド端は、前記筒状ケーシング22内の後端部に回動自在に枢支されており、セグメント端把持用シリンダ23の本体は、前記筒状ケーシング22の内部を独自でトンネル軸方向に往復動するようになっている。このセグメント端把持用シリンダ23の本体先端部には、セグメント端把持用の上記把持部材24が設けられている。
【0045】
前記把持部材24は、前記セグメント端把持用シリンダ23を伸長させることにより既設の対向するセグメントSの自由端部を上下で把持するようになっている。前記セグメント端拡縮シリンダ21をトンネル径方向に伸縮させると、筒状ケーシング22のトラニオン連結部22aを揺動支点として、前記筒状ケーシング22がトンネル径方向に所定の距離の間を揺動し、前記把持部材24にトンネル径方向に必要なストロークを確保することができる。トンネル掘進時には、前記セグメント端把持用シリンダ23を収縮させて前記把持部材24をシールドジャッキ2の間の設置空間内にコンパクトな待機姿勢で納めることができる。
【0046】
前記把持部材24は、既設のセグメントS(上部セグメントS)の自由端部を上下に把持する略コ字状をなす凹部24aを有しており、その凹部24aの底面を上部セグメントSの自由端部の前面に当接させて、同セグメントSの自由端部を上下から把持する。本実施形態によれば、この把持部材24は、前記セグメント端把持用シリンダ23の先端部にピンを介して揺動自在に枢支されている。
【0047】
前記セグメント端把持用シリンダ23の先端部に揺動自在な把持部材24を備えることにより、把持部材24が上部セグメントSの自由端部に当接するとき、過大な負荷に対して緩衝機能を与えることができ、上部セグメントSの自由端部を上下に円滑に把持することができる。更には、把持部材24が上部セグメントSの自由端部を把持しようとするとき、前記把持部材24の位置を修正して上部セグメントSの自由端部を円滑に且つ確実に把持することができる。
【0048】
上記セグメント間隙調整装置20を備えることにより、単に把持部材24により既設の対向する上部セグメントSの自由端部を前面から上下で把持してトンネル径方向に前記セグメント端拡縮シリンダ21により揺動させているため、上部セグメントSと前記把持部材24との間に大きな摩擦抵抗が発生することなく、前記セグメント端拡縮シリンダ21の全ての作動力を上部セグメントSに伝達することができるようになり、出力の低い小型のシリンダを使用することができる。
【0049】
上記セグメント間隙調整装置20は、例えばトンネル軸方向に沿って左右に所定の角度だけ位相をずらして千鳥状に組み立られるセグメントリングにあって、それぞれ同一形態のセグメントを底部セグメントSの左右両端に連結する上部セグメントSの自由端部が、自重でトンネル左右両方向に互い違いに倒れ込んだ状態で変形するようなセグメントの組立に好適である。前記セグメント端拡縮シリンダ21と、前記筒状ケーシング22と、前記セグメント端把持用シリンダ23とを組み合わせて、前記把持部材24によりセグメント端を把持する機構は、シールドジャッキ2の間の限られた狭小な空間内に構造を簡略化して組み付けることができると共に、前記把持部材24により既設の上部セグメントSの自由端部を無理なくトンネル内壁面に向けて持ち上げて拡張できると共に、トンネル内壁面から遠ざける方向に引き下げて縮径することができる。
【0050】
なお、前記セグメント端把持用シリンダ23を伸長させた状態で、前記筒状ケーシング22のトラニオン連結部22aとセグメント端拡縮シリンダ21の接続部との間の距離を、前記トラニオン連結部22aと把持部材24との間の距離よりも大きくなるように前記トラニオン連結部22aの配置を設定すれば、前記セグメント端拡縮シリンダ21の小さい作動力により、前記把持部材24を相対的に大きい力でセグメント端を上下に把持移動させることができるようになり、前記セグメント端拡縮シリンダ21を更に一層小型化することも可能となる。
【0051】
次に、上記のごとく構成された本実施形態であるセグメント間隙調整装置20の作動を図3〜図6を参照して説明する。図3及び図4はセグメントリングの組立状態を示す説明図であり、図5及び図6はシールド本体1の背面図である。
【0052】
図3及び図4において、上記シールド本体1のセグメントエレクタ装置3を使用して、内周面に張出した平坦面部を有しており、同平坦面部の中央部にトンネルの軸心に沿って連続する下水道等の排水のための単一の排水溝が形成された断面異形状のインバート溝付きセグメントS1、セグメントS2〜S4を1セグメントリング分として、断面形状が円形をなすトンネル内壁面の底部から上部へ組み立てると共に、セグメントリングの剛性の低下を防止するため、セグメントS1〜S4が左右交互に千鳥状に組み立てる。そのため、トンネル底部に敷設される底部のセグメントS1のトンネル左右両側の接合端部C1,C2の高さを異ならせてあり、トンネル軸方向に隣接する底部セグメントS1は、左右の高さが反転している。
【0053】
また、接合端部C1,C2は、互いにヒンジ構造となっており、キーセグメントとセグメントS3との接合端部もヒンジ構造である。キーセグメントとセグメントS2とは、互いに屈曲できないように連結され、全体として4分割3ヒンジの構造となっている。
【0054】
図3に示すように、上部のセグメントS2,S3の組立が完了したのち、新設セグメントリングの最後に組み込むセグメントS4を既設の対向する上部セグメントS2,S3の間に押し込むにあたって、各セグメントS2,S3の自由端部間の間隙を調整する。このとき、左右の高さが異なる底部セグメントS1の左右接合端部C1,C2に、それぞれ同一形態の上部セグメントS2,S3を組み立てると、左右の上部セグメントS2,S3の重心位置W1,W2は、前記接合端部C1,C2の高さが低い左側の上部セグメントS2の重心位置W1が底部セグメントS1との接合端部C1に対してトンネル径方向外側になり、他方の上部セグメントS3の重心位置W2が底部セグメントS1との接合端部C2に対してトンネル径方向内側となるため、左側の上部セグメントS2の自由端部は外側に倒れ込み、右側の上部セグメントS3の自由端部は内側に倒れ込む。
【0055】
図4は、図3に示すセグメントリングに続いて組み立てられるセグメントリングの組立状態を示している。トンネル方向に隣接するセグメントリングを組み立てるときの各セグメントS1〜S3は、上述のごとく互い違いとなるように千鳥状に配されるため、図4に示すように左右の上部セグメントS2,S3の底部セグメントS1に対する接合位置C1,C2は、図3に示す接合位置C1,C2とは左右が逆となる。そのため、前記接合端部C1,C2の高さが高くなった左側の上部セグメントS2の重心位置W1は底部セグメントS1との接合端部C1に対してトンネル径方向内側になり、他方の上部セグメントS3の重心位置W2は底部セグメントS1との接合端部C2に対してトンネル径方向外側となるため、左側の上部セグメントS2の自由端部は内側に倒れ込み、右側の上部セグメントS3の自由端部は外側に倒れ込む。
【0056】
図3に示す上部セグメントS2,S3の間隙調整にあたっては、図5に示すようにシールド本体1の後部に設けられた旋回モータ4の回転駆動によりエレクタ本体3aを左方向に旋回させ、セグメントS4を上部セグメントS2,S3間に押し込むとき、2基の上記セグメント端把持用シリンダ23を伸長させて、上部セグメントS2,S3の自由端部に接近させ、同セグメント端把持用シリンダ23の先端部に設けられた把持部材24により、上部セグメントS2,S3の自由端部を前面から上下で把持する。
【0057】
次いで、セグメント端拡縮シリンダ21の伸縮により筒状ケーシング22のトラニオン連結部22aを揺動支点として、セグメント端把持用シリンダ23を介して把持部材24を揺動させ、図3に示すように自重でトンネルの内側方向に倒れ込んで収縮した一方の上部セグメントS2の自由端部をトンネル径方向に押し上げて拡張すると共に、自重でトンネル外側方向に倒れ込んで拡開した他方の上部セグメントS3の自由端部をトンネル径方向に引き込んで縮径する。こうして、上部セグメントS2,S3の自由端部の間の空所に新設セグメントリングの最後に組み込むセグメントS4の組立に必要な間隙を確保する。
【0058】
一方、図4に示す上部セグメントS2,S3の間隙調整にあたっては、各セグメントS1〜S3は、図3に示す各セグメントS1〜S3に対して互い違いとなるように千鳥状に配されるため、図6に示すようにシールド本体1のエレクタ本体3aを右方向に旋回させたのち、上述のごとく2基の上記セグメント端把持用シリンダ23の先端部に設けられた把持部材24で、上部セグメントS2,S3の自由端部を前面から上下で把持してトンネル径方向に揺動する。
【0059】
図4に示すように、自重でトンネルの内側方向に倒れ込んで収縮した一方の上部セグメントS2の自由端部をトンネル径方向に押し上げて拡張すると共に、自重でトンネル外側方向に倒れ込んで拡開した他方の上部セグメントS3の自由端部をトンネル径方向に引き込んで縮径する。
【0060】
このように、自重でトンネル左右両側に互い違いに拡縮した状態で変形した既設の対向するセグメントS2,S3の自由端部を真円に近く補正して、その間隙を適正な寸法に容易に調整することができ、新設セグメントリングの最後に組み込むセグメントS4との相互干渉を防止して、セグメントリングの組付けを円滑に且つ効率的に行うことができる。また、多種多様な直線施工や曲線施工による小口径トンネルの覆工にあたっても、エレクタ本体3aの狭小な作動空間内で、円滑に且つ効率的なセグメント間隙調整及びセグメント組立作業が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるセグメント間隙調整装置を備えたシールド掘進機のシールド本体を概略的に示す側面図である。
【図2】同セグメント間隙調整装置を示す断面拡大図である。
【図3】セグメントリングの組立状態を示す説明図である。
【図4】図3のセグメントリングに続いて組み立てられる次のセグメントリングの組立状態を示す説明図である。
【図5】上部セグメント間の間隙調整を説明するためのシールド本体の背面図である。
【図6】図5の次の上部セグメント間の間隙調整を説明するためのシールド本体の背面図である。
【符号の説明】
1 シールド本体
1a 継手
1b,1d ガーダ
1c 円孔
2 シールドジャッキ
3 セグメントエレクタ装置
3a エレクタ本体
4 旋回モータ
4a ピニオン
5 排土管
6 テールシール
7 軸受け
7a リングギヤ
8 エレクタヘッド
9 作動手段
10 リンク駆動部
11 昇降シリンダ
12 リンク駆動シリンダ
13 平行リンク機構
13a〜13d 第1〜第4リンク
13e シリンダ支持ブラケット
14 連結部材
15 案内部材
16 案内ロッド
17 セグメント把持部
18 セグメント把持駆動機構
18a 把持駆動モータ
18b ボールねじ
18c 摺動体
20 セグメント間隙調整装置
21 セグメント端拡縮シリンダ
22 筒状ケーシング
23 セグメント端把持用シリンダ
24 把持部材
24a 凹部
25 取付ブラケット
S セグメント

Claims (2)

  1. 新設セグメントリングの最後に組み込むセグメントを既設の対向するセグメント間に押し込むにあたって、対向する前記セグメント間の間隙を調整するシールド掘進機のセグメント間隙調整装置であって、
    シールド本体の後部に設けられ、トンネル径方向に伸縮するセグメント端拡縮シリンダと、
    トンネルの軸方向に延び、前記セグメント端拡縮シリンダにより、前記シールド本体に揺動自在となるように支持されてなる筒状ケーシングと、
    同ケーシングの内部に設けられ、トンネル軸方向に伸縮するセグメント端把持用シリンダと、
    同セグメント端把持用シリンダの先端部に設けられ、既設の前記セグメントの自由端部を上下で把持してトンネル径方向に押し付ける把持部材と、
    を備えてなることを特徴とするシールド掘進機のセグメント間隙調整装置。
  2. 前記把持部材は、前記セグメント端把持用シリンダの先端部に揺動自在に設けられてなることを特徴とする請求項1記載のシールド掘進機のセグメント間隙調整装置。
JP2001103714A 2001-04-02 2001-04-02 シールド掘進機のセグメント間隙調整装置 Expired - Fee Related JP4467829B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001103714A JP4467829B2 (ja) 2001-04-02 2001-04-02 シールド掘進機のセグメント間隙調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001103714A JP4467829B2 (ja) 2001-04-02 2001-04-02 シールド掘進機のセグメント間隙調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002295197A JP2002295197A (ja) 2002-10-09
JP4467829B2 true JP4467829B2 (ja) 2010-05-26

Family

ID=18956726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001103714A Expired - Fee Related JP4467829B2 (ja) 2001-04-02 2001-04-02 シールド掘進機のセグメント間隙調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4467829B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4707410B2 (ja) * 2005-02-24 2011-06-22 節夫 高久 トンネル用インバート、インバートブロックおよび該インバートブロックを用いたインバートの築造方法
JP7241501B2 (ja) * 2018-10-17 2023-03-17 株式会社Ihi建材工業 水路付きトンネル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002295197A (ja) 2002-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4467829B2 (ja) シールド掘進機のセグメント間隙調整装置
US4436476A (en) Rod device for use as an arm of an excavator
JP4478591B2 (ja) 拡幅掘削装置及び杭坑拡幅方法
JP3523709B2 (ja) 立坑掘削機及び掘進方向制御方法
JP4515658B2 (ja) セグメントエレクタ装置
JP3773891B2 (ja) 推進工法用の掘進装置
JP6678625B2 (ja) シリンダリンク機構及びこれを備えた産業用機械
JPH0860876A (ja) 型鋼の架設解体機および型鋼の搬送方法
KR100437445B1 (ko) 대구경 지반굴착기
JPH053590Y2 (ja)
JP7197625B2 (ja) シリンダリンク機構及びこれを備えた産業用機械
JP3174428B2 (ja) 杭打機の回転式リ−ダ支持装置
JP3946413B2 (ja) セグメントの組立方法
US11834809B2 (en) Wheeled engineering vehicle for improving operation efficiency
JP2004316226A (ja) 鋼管杭の埋設方法および埋設装置と鋼管杭埋設作業用作業機
CN219910663U (zh) 轨道式气动凿岩机、万向凿岩机械手及隧道凿岩钻车
JP2004324381A (ja) 既成杭の拡径部つき建て込み工法及びそれに使用される拡大掘削ロッド
KR102557169B1 (ko) 피스톤식 할암기 및 이를 이용한 자주식 암반절개공법
JP4016116B2 (ja) 拡径式簡易ライナー
KR200260604Y1 (ko) 포크레인에 장착되는 굴착기용 헤드
JP4557847B2 (ja) シールド掘進機のテールシール装置
JP3102839B2 (ja) 孔曲り修正機能を有する多軸削孔機
JP2007100463A (ja) 曲線推進工法及びその工法に用いられる元押しジャッキ
JPH0747497Y2 (ja) トンネル掘進機
JPH0157238B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080214

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100223

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees