JP7197625B2 - シリンダリンク機構及びこれを備えた産業用機械 - Google Patents
シリンダリンク機構及びこれを備えた産業用機械 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7197625B2 JP7197625B2 JP2021078283A JP2021078283A JP7197625B2 JP 7197625 B2 JP7197625 B2 JP 7197625B2 JP 2021078283 A JP2021078283 A JP 2021078283A JP 2021078283 A JP2021078283 A JP 2021078283A JP 7197625 B2 JP7197625 B2 JP 7197625B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- arm
- boom
- operating
- trajectory
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Shovels (AREA)
- Operation Control Of Excavators (AREA)
Description
このような油圧ショベルにおける作業機の動力源はブーム、アームにそれぞれ接続された油圧シリンダであるが、それぞれ単体で使用するものであるため、その力は、設置されたシリンダの能力に依存する。また、一般的に使用されている油圧ショベルの構造では、ブーム、アームの駆動を個別に操作する必要があるため、操作に十分な経験を必要とし、特には、アームの水平方向の操作に熟練の技術が必要となる上、アームの動力源であるシリンダが一つであるため、押出力が弱くなるという問題があった。
動作部1は、ブーム2と、アーム3と、ブーム支持部7と、第一のシリンダ4と、第二のシリンダ5を有している。
ブーム2は、ブーム支持部7に回動可能に支持軸8を用いて枢支され、ブーム2とアーム3は、相互に回動可能に支持軸6を用いて枢支される。
第一のシリンダ4の基端部10及び第二のシリンダ5の基端部11は、ブーム支持部7に支持軸13、14を用いて回動可能に枢支される。
第一のシリンダ4の作動端部9は、アーム3に支持軸15を用いて回動可能に枢支される。
第二のシリンダ5の作動端部12は、ブーム2に支持軸16を用いて回動可能に枢支される。
このとき、支持軸13と支持軸8との間の距離、支持軸14と支持軸8との間の距離及び支持軸15と支持軸6との間の距離はそれぞれ等しいことが好ましい。
また、支持軸8と支持軸6との間の距離と支持軸6と軸17との間の距離は等しいことが好ましい。
なお、本発明に用いるシリンダの基端部とは、ピストンが収納されているケース側の端部であり、作動端部とは、ピストン側の端部のことである。また、基端部は、中空管を接続することができる構造となっている。
第三のシリンダ19、第四のシリンダ20は、それぞれ作動端部23、24及び基端部21、22を有している。操作部28は、操作部支持部18と、第三のシリンダ19及び第四のシリンダ20を有している。
第三のシリンダ19の作動端部23及び第四のシリンダ20の作動端部24は、操作部支持部18に支持軸25、26を用いて回動可能に枢支される。
また、第三のシリンダ19の基端部21と第四のシリンダ20の基端部22は、連結部材27を用いて連結される。
また、動作部1における第二のシリンダ5の基端部11と、操作部28における第三のシリンダ19の基端部21とを中空管29を用いて接続する。
このように、動作部1、操作部28を中空管29、30を用いて接続することで、連結部材27を片手で操作することにより、第三のシリンダ19及び第四のシリンダ20を同時にピストン運動させることが可能となる。その結果、第一のシリンダ4及び第二のシリンダ5を同時にピストン運動させることができる。
より具体的には、第三のシリンダ19の作動端部21を固定し(微小に動作してしまう場合も概念的に含む)、第四のシリンダ20の作動端部22のみをピストン運動させること、
また、この操作方向の逆方向の、すなわち、第四のシリンダ20の作動端部22を固定し(微小に動作してしまう場合も概念的に含む)、第三のシリンダ19の作動端部21のみをピストン運動させること、
さらに、第三のシリンダ19と第四のシリンダ20の作動端部の双方を伸縮方向に同時にピストン運動させることができる。
以下に、図4(a)から図4(c)までのアーム先端部37及び38の軌跡について説明し、次いで、図4(c)から図4(e)までのアーム先端部37及び38の軌跡について説明する。
まず、図4(a)から図4(c)における前記アーム先端部の軌跡は、以下の通りとなる。
第四のシリンダ32を伸ばす方向に(第四のシリンダ32内の体積を増加させる方向に)操作すると、中空管(図示せず)と接続されている第一のシリンダ33は、第一のシリンダ33を縮める方向に(第一のシリンダ33内の体積を減少させる方向に)動作する。
この時、第二のシリンダ34には力が加わらないから、アーム36の先端部37の図4(a)から図4(c)までの軌跡は、支持軸35を中心としてA方向に、一方、アーム36の他の先端部38の軌跡は、支持軸35を中心としてB’方向に回転する軌跡となる。
一方、図4(c)から図4(e)までの前記アーム先端部の軌跡は、前記図4(a)から図4(c)の動作と逆の方向に動作し、以下の通りとなる。
第四のシリンダ32を縮める方向に操作すると、中空管(図示せず)と接続されてる第一のシリンダ33は、第一のシリンダ33を伸ばす方向に動作する。
この時、第二のシリンダ34には力が加わらないから、アーム36の先端部37の図4(c)から図4(e)までの軌跡は、支持軸35を中心としてA’方向に、一方、アーム36の他の先端部38の軌跡は、支持軸35を中心としてB方向に回転する軌跡となる。
以下に、図5(a)から図5(c)までのブーム40とアーム36の軌跡について説明し、次いで、図5(c)から図5(e)までのブーム40とアーム36の軌跡について説明する。
まず、図5(a)から図5(c)における前記ブーム及び前記アームの軌跡は、以下の通りとなる。
第三のシリンダ31を伸ばす方向に(第三のシリンダ31内の体積を増加させる方向に)操作すると、中空管(図示せず)と接続されている第二のシリンダ34は、第二のシリンダ34を縮める方向に(第二のシリンダ34内の体積を減少させる方向に)動作する。
このとき、ブーム40の図5(a)から図5(c)までの軌跡は、支持軸42を中心としてC’方向に回転する軌跡となる。また、アーム36の図5(a)から図5(c)までの軌跡は、支持軸42を中心としてD’方向に回転する軌跡となる。なお、この時、第一のシリンダ33自体は伸縮しないが、第一のシリンダ33自身がシリンダリンクの一部として機能している。
一方、図5(c)から図5(e)における前記ブーム及び前記アームの軌跡は、前記図5(a)から図5(c)の軌跡と逆方向の軌跡であり、以下の通りとなる。
第三のシリンダ31を最も伸ばした状態(c)から、第三のシリンダ31を縮める方向に操作すると、中空管(図示せず)と接続されている第二のシリンダ34は、第二のシリンダ34を伸ばす方向に(第二のシリンダ34内の体積を増加させる方向に)動作する。 このとき、ブーム40の図5(c)から図5(e)までの軌跡は、支持軸42を中心としてC方向に回転する軌跡となる。また、アーム36の図5(c)から図5(e)までの軌跡は、支持軸42を中心としてD方向に回転する軌跡となる。なお、この時、第一のシリンダ33自体は伸縮しないが、第一のシリンダ33自身がシリンダリンクの一部として機能している。
以下に、図6(a)から図6(c)までのブーム40とアーム先端部37及び38の軌跡について説明し、次いで、図6(c)から図6(e)までのブーム40とアーム先端部37及び38の軌跡について説明する。
まず、図6(a)から図6(c)における前記ブーム及び前記アーム先端部の軌跡は、以下の通りとなる。
第三のシリンダ31及び第四のシリンダ32を同時に伸ばす方向(第三のシリンダ31及び第四のシリンダ32内の体積を増加させる方向)に操作すると、中空管(図示せず)と接続されている第一のシリンダ33及び第二のシリンダ34は、それぞれ、第一のシリンダ33及び第二のシリンダ34を縮める方向に(第一のシリンダ33及び第二のシリンダ34内の体積を減少させる方向に)動作する。
この時、ブーム40とアーム先端部37及び38の軌跡は、図4及び図5におけるアーム36とブーム40の軌跡が合成されたものとなる。
すなわち、第一のシリンダ33は縮まる方向に動作するから、アーム36の先端部37は支持軸35を中心としてF方向に回転する軌跡となり、アーム36の他の先端部38は支持軸35を中心としてE’方向に回転する軌跡となる。また、ブーム40は、第二のシリンダ34が縮まる方向に動作するため、支持軸42を中心としてC’方向に回転する軌跡となる。
一方、図6(c)から図6(e)における前記ブーム及び前記アーム先端部の動作は、前記図6(a)から図6(c)と逆方向の軌跡であり、以下の通りとなる。
第三のシリンダ31及び第四のシリンダ32を同時に縮める方向(第三のシリンダ31及び第四のシリンダ32内の体積を減少させる方向)に操作すると、中空管(図示せず)と接続されている第一のシリンダ33及び第二のシリンダ34は、それぞれ、第一のシリンダ33及び第二のシリンダ34を伸ばす方向に(第一のシリンダ33及び第二のシリンダ34内の体積を増加させる方向に)動作する。
この時、ブーム40とアーム先端部37及び38の軌跡は、図4及び図5におけるアーム36とブーム40の軌跡が合成されたものとなる。
すなわち、第一のシリンダ33は伸びる方向に動作するから、アーム36の先端部37は支持軸35を中心としてF’方向に回転する軌跡となり、アーム36の他の先端部38は支持軸35を中心としてE方向に回転する軌跡となる。また、ブーム40は、第二のシリンダ34が縮まる方向に動作するため、支持軸42を中心としてC方向に回転する軌跡となる。
第三のシリンダ31と第四のシリンダ32の操作に伴う、第一のシリンダ33と第二のシリンダ34の動作は、図6の時と同様に説明することができる。任意の始期状態によって、アーム36の軌跡を変化させることができる。
次いで、図8(c)から図8(f)においては、アーム36の先端部37の最高地点から、第三のシリンダ31を伸ばす方向に、第四のシリンダ32を縮める方向に操作することによって、アーム36の先端部37をX方向に移動させ、アーム36の先端部37を操作部支持部44との接地面に接地させる。
次いで、図8(f)から図8(h)において、前記図8(f)の状態から、第三のシリンダ31と第四のシリンダ32を共に縮める方向に操作することによって、アーム36の先端部37を移動させることができる。
Claims (2)
- 動作部とその動作部を駆動操作するための操作部とを有し、
前記動作部は、ブームと、アームと、ブーム支持部と、第一のシリンダと、第二のシリンダと、を有し、
前記操作部は、第三のシリンダと、第四のシリンダと、操作部支持部と、前記第三のシリンダと前記第四のシリンダとを連結する連結具と、を有し、
前記アームと前記第一のシリンダの作動端部は、前記アームの端部に回動可能に枢支され、
前記アームと前記ブームは、前記アームに回動可能に枢支され、
前記ブームと前記第二のシリンダの作動端部は、前記ブームに回動可能に枢支され、
第一のシリンダの基端部、第二のシリンダの基端部及び前記ブームの端部は、前記ブーム支持部に回動可能に枢支され、
前記第三のシリンダの作動端部と前記第四のシリンダの作動端部は、前記操作部支持部に回動可能に枢支され、
前記第三のシリンダの基端部と前記第四のシリンダの基端部は、前記連結具によって連結され、
前記第一のシリンダの基端部と、前記第四のシリンダの基端部とが中空管を用いて接続され、
前記第二のシリンダの基端部と、前記第三のシリンダの基端部とが中空管を用いて接続されることを特徴とするシリンダリンク機構。 - 請求項1に記載のシリンダリンク機構を用いた産業用機械
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021078283A JP7197625B2 (ja) | 2021-05-06 | 2021-05-06 | シリンダリンク機構及びこれを備えた産業用機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021078283A JP7197625B2 (ja) | 2021-05-06 | 2021-05-06 | シリンダリンク機構及びこれを備えた産業用機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022172497A JP2022172497A (ja) | 2022-11-17 |
JP7197625B2 true JP7197625B2 (ja) | 2022-12-27 |
Family
ID=84045741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021078283A Active JP7197625B2 (ja) | 2021-05-06 | 2021-05-06 | シリンダリンク機構及びこれを備えた産業用機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7197625B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008202325A (ja) | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 掘削機械のブームシリンダ支持構造及び運転方法 |
JP2019002173A (ja) | 2017-06-14 | 2019-01-10 | 正倫 大西 | シリンダリンク機構及びこれを備えた産業用機械 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6128632A (ja) * | 1984-07-18 | 1986-02-08 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 油圧シヨベルの操作装置 |
JPH0538046U (ja) * | 1991-10-22 | 1993-05-21 | 新キヤタピラー三菱株式会社 | 油圧式パワーシヨベル |
-
2021
- 2021-05-06 JP JP2021078283A patent/JP7197625B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008202325A (ja) | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 掘削機械のブームシリンダ支持構造及び運転方法 |
JP2019002173A (ja) | 2017-06-14 | 2019-01-10 | 正倫 大西 | シリンダリンク機構及びこれを備えた産業用機械 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022172497A (ja) | 2022-11-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4961255B2 (ja) | マニピュレータ装置 | |
KR101059358B1 (ko) | 건설 기계의 작업 장치 | |
JP7197625B2 (ja) | シリンダリンク機構及びこれを備えた産業用機械 | |
KR960037990A (ko) | 관절암의 말단부에 작업공구가 부착된 토목공사용 장치 | |
JP2009233790A (ja) | ロボットの関節構造、ロボットフィンガ及びロボットハンド | |
JP6678625B2 (ja) | シリンダリンク機構及びこれを備えた産業用機械 | |
JPH1179670A (ja) | 伸縮ブームの同時伸縮機構 | |
BR112021015800A2 (pt) | Aparelho para facilitar o movimento articulado de implementos em máquinas | |
JP6581065B2 (ja) | 作業機械 | |
EP0691186B1 (en) | Two-joint arm mechanism equipped with bi-articular driving means, and method for drive controlling each of driving means | |
CN109395936A (zh) | 喷射机及其臂架组件 | |
JP2010265089A (ja) | 作業機械の把持装置及びこれを備えた作業機械 | |
CN105421503B (zh) | 一种可控机构式搬运机器手 | |
CN210452807U (zh) | 一种单自由度直线伸缩机械手 | |
JPH0440870Y2 (ja) | ||
JPH0819973A (ja) | 2関節同時駆動源を装備した2関節ア−ム機構とその動作制御方法 | |
JP4467829B2 (ja) | シールド掘進機のセグメント間隙調整装置 | |
JP2607769B2 (ja) | ブレーカとバケットとの組込・結合装置 | |
JPH11301976A (ja) | 移動式クレーンのブーム伸縮機構 | |
JP3662812B2 (ja) | バックホーの油圧配管装置 | |
JP2008144441A (ja) | 作業機のアーム伸縮構造 | |
JP5153553B2 (ja) | 建設機械 | |
JP2002250200A (ja) | セグメントの組立補助装置 | |
JPH03224916A (ja) | アーム部材の回動装置 | |
JP2542558B2 (ja) | 土工機械の作業アタッチメント |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210507 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220707 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220905 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220908 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221027 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7197625 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |