JP4151683B2 - ピン連結装置及びピン連結装置付きの作業機械 - Google Patents

ピン連結装置及びピン連結装置付きの作業機械 Download PDF

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Description

本発明は各種作業機械において部材同士を油圧駆動式のピンによって着脱可能に連結するピン連結装置、及びピン連結装置付きの作業機械に関するものである。
高層建造物の解体に使用される超ロングアタッチメント付きの解体機を例にとって従来の技術を説明する。
この解体機は、図8に示すようにクローラ式の下部走行体1と、この下部走行体1上に垂直軸まわりに旋回自在に搭載された上部旋回体2とから成るベースマシンAの前部に、長尺のブーム3を備えた作業アタッチメントBが装着されて構成される。
この作業アタッチメントBのブーム3は、下から順に第1段、第2段、第3段、第4段の各ブーム4,5,6,7が、隣り合うもの同士、水平軸まわりに相対回動可能に連結されて構成され、第1段ブーム4の下端部がベースマシンAの上部旋回体2に取付けられる。
また、上部旋回体2と第1段ブーム4との間に第1段ブーム4(ブーム全体)を起伏作動させる第1ブームシリンダ8、第1段ブーム4の先端部と第2段ブーム5との間に第2段ブーム5を起伏させる第2ブームシリンダ9、第2段ブーム5と第3段ブーム6との間に第3段ブーム6を起伏作動させる第3ブームシリンダ10、第3段ブーム6と第4段ブーム7との間に第4段ブーム7を起伏作動させる第4ブームシリンダ11がそれぞれ設けられている。
各ブームシリンダ8〜11はブーム下面側に設けられ、この各ブームシリンダ8〜11によってブーム3全体が起伏し、かつ、図7中に鎖線または破線で示すように各段ブームの連結部分を関節として屈伸動作を行う。
そして、このブーム3の先端(第4段ブーム7の先端)に開閉式の圧砕装置12が設けられ、この圧砕装置12によりコンクリート塊等が圧砕されて建物の解体が行われる。
図7中、13は圧砕装置12を水平軸まわりに上下に回動させる圧砕装置用シリンダである。また、圧砕装置12は、向きが可変となるように回転可能に構成され、図示しない油圧モータによって回転駆動される。
このような長尺のブーム3においては、第2段ブーム5以外の各段ブーム4,6,7はそれぞれ1ブロックとしては輸送時の長さ及び重量の制限を超えるため、複数のブームセクションに分解されて輸送され、現場で組立てられる。
たとえば第1段ブーム4は第1(基本)、第2、第3、第4の四つのブームセクションBs‥に分解され、これらが相対向する端部でピン連結される。
図8は第1、第2両ブームセクションBs,Bsを上下両側でピン連結装置14,14によって連結した状態を示している。
図9は他の連結形態として、両ブームセクションBs,Bsの片側(たとえば上側)をU字形のフック100とピン101で係合させ、反対側をピン連結装置14によって連結した場合を示している。
このようにブームセクション同士を両側または片側でピン連結する構造をとる場合に、ピン着脱作業を容易化するために油圧シリンダで連結ピンをストローク作動させる油圧ピン方式をとるものが公知である。
この場合、解体機のような作業機械では、コンクリート片のような落下物等との衝突の危険を回避するために油圧シリンダをブーム外側に張出したくないという事情がある。
そこで、従来、油圧シリンダを含めたピン連結装置をブーム幅内に設置する技術が提案され、この公知技術として、図11に示すように二つの油圧シリンダを用いた2本シリンダ式がある。
図11において、15,16は連結される二部材(たとえば図8,9の両ブームセクションBs,Bs)のピン連結される端部の左右いずれか片側に設けられた第1連結部としてのブラケット、17,18は反対側に設けられた第2連結部としてのブラケットで、これら両連結部のブラケット15,16及び17,18にピン穴19,20が設けられ、この両側ピン穴19,20間にピン連結装置14が設置される。
このピン連結装置14は、背中合わせに直列配置した二つの油圧シリンダ24,25のロッド端同士を一体に結合し、この両シリンダ24,25の同時伸縮作動により、シリンダチューブとしての中空状の両ピン26,27をピン穴19,20に対して挿入し離脱させる構成をとっている(特許文献1参照)。
特許第3399960号
ところが、公知技術によると、油圧シリンダ24,25のロッド28,29の径方向の動きが拘束されているため、ピン穴19,20のヘタリによってピン(シリンダチューブ)26,27にガタが生じた場合に、シリンダ24,25にかかる荷重を逃がすことができずに無理な荷重が作用する。しかも、両シリンダ24,25のロッド28,29が一体のため、両シリンダ24,25に同時に荷重が作用する。このため、シリンダ24,25が破損するおそれがあった。
そこで本発明は、二つの油圧シリンダを背中合わせに組み合わせる二本シリンダ式を前提として、両シリンダに無理な荷重が作用せず、シリンダの破損を防止することができるピン連結装置及びピン連結装置付きの作業機械を提供するものである。
請求項1の発明(ピン連結装置)は、連結すべき二部材に、間隔を置いて対向するピン穴付きの第1及び第2両連結部が設けられ、第1連結部同士を連結する第1ピン、及び第2連結部同士を連結する第2ピンが、上記両連結部間において直列に並んで、かつ、別々の油圧シリンダにより互いに反対方向にストローク作動して上記ピン穴に対し挿入・離脱する状態で設けられるピン連結装置において、次の要件を具備するものである。
(A) 上記第1ピンを駆動する第1油圧シリンダ、及び上記第2ピンを駆動する第2油圧シリンダは、それぞれシリンダチューブがピンに対して一体とされ、かつ、互いに独立して直列に配置されていること。
(B) 上記第1、第2両油圧シリンダのロッド端部に反力伝達部が外周側に突出して設けられ、この反力伝達部同士がロッド軸方向に当接し合うことによって、両油圧シリンダの伸び側反力が支持されるように構成されていること。
(C) 上記第1、第2両油圧シリンダの外周に、上記両ピンをストローク作動可能な状態に支持するガイド部材が設けられていること。
(D) 上記ガイド部材にリング状の支持プレートがガイド部材内周側に突出する状態で取付けられ、この支持プレートの内周側の端部が上記反力伝達部に対し、反力伝達部のロッド径方向の一定量の動きを許容し、かつ、両油圧シリンダの縮み側反力を反力伝達部を介してガイド部材に伝達する状態で係合していること。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、支持プレートの内周側の端部が反力伝達部に対し、シリンダ縮み側反力を受けながら互いの間に径方向の隙間が形成される状態で係合し、この隙間により反力伝達部のロッド径方向の一定量の動きを許容し得るように構成されたものである。
請求項3の発明は、請求項2の構成において、支持プレートが半割りのリング状に形成され、反力伝達部に対し径方向に係脱し得る状態でガイド部材に取付けられたものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの構成において、両ピンにそれぞれ外周側に突出する凸部が設けられ、この凸部がガイド部材により回り止めされた状態でストローク作動し得るように構成されたものである。
請求項5の発明は、請求項4の構成において、両ガイド部材が筒状に形成されるとともに、その周壁一部に両ピンのストローク方向に延びる長穴が設けられ、両ピンの凸部がこの長穴に嵌まり込むことによって両ピンが回り止め及びガイドされるように構成されたものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかの構成において、ピンの外周に鍔部が設けられる一方、両ガイド部材に、両ピンが両連結部のピン穴に挿入された状態で上記鍔部が当接する第1ストッパと、両ピンがピン穴から離脱した状態で上記鍔部が当接する第2ストッパが設けられたものである。
請求項7の発明は、請求項6の構成において、支持プレートが第2ストッパを兼ねる状態でガイド部材に取付けられたものである。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれかの構成において、両油圧シリンダのロッド及び反力伝達部に、シリンダの伸び側及び縮み側油室に通じる伸び側及び縮み側両油通路が設けられ、この両油通路と外部配管とを接続するリング状の配管継手が反力伝達部の外周側に設けられたものである。
請求項9の発明(ピン連結装置付きの作業機械)は、複数のブームセクションがピン連結装置により着脱可能に連結されて構成されるブームを備え、上記ピン連結装置として請求項1乃至8のいずれか1項に記載のピン連結装置が設けられたものである。
本発明のピン連結装置及びピン連結装置付きの作業機械によると、二部材(請求項9ではブームセクション)を連結する二本のピンをそれぞれ油圧シリンダで駆動する二本シリンダ式を前提として、両シリンダが独立し、かつ、それぞれのロッド端部(反力伝達部)が径方向に自由に動くため、ピンのガタが生じても、両シリンダに無理な荷重が作用するおそれがない。これにより、両シリンダの破損を確実に防止することができる。
しかも、両シリンダに作用する伸び側反力は互いの反力伝達部で支持し合い、縮み側反力は反力伝達部及び支持プレートを介してガイド部材で支持することができる。
この場合、請求項2,3の発明によると、ガイド部材に取付けられたリング状の支持プレートの内周側端部を反力伝達部に対し、シリンダ縮み側反力を受けながら互いの間に径方向の隙間が形成される状態で係合させる構成としたから、支持プレートをロッド端部に嵌め込んだ状態でガイド部材に取付けるだけでよく、組立が簡単となる。
とくに、請求項3の発明によると、支持プレートを半割り状態でロッド端部に径方向に係脱し得るため、組立が一層簡単となる。
請求項4,5の発明によると、両ピンにそれぞれ外周側に突出する凸部を設け、この凸部がガイド部材により回り止めされた状態でストローク作動し得るように構成したから、両ピンが傾いたり回転したりせずに安定良くストローク作動する。
請求項6,7の発明によると、ピンの外周に鍔部を設ける一方、両ガイド部材に、両ピンが両連結部のピン穴に挿入された状態で上記鍔部が当接する第1ストッパと、両ピンがピン穴から離脱した状態で上記鍔部が当接する第2ストッパとを設けたから、ピンを挿入・離脱位置に確実に停止させることができる。
ところで、本発明のように油圧ピン構造をとる場合、両油圧シリンダの伸び側及び縮み側油室に対して油の給排を行うための油通路を設ける必要がある。
この場合、シリンダ周壁の肉厚部分を利用して油通路をトンネル状に設けることが考えられる。しかし、こうするとシリンダチューブについて油圧機器同様のシビアな加工や取り扱いが必要となるため、製作コストが高くつく。また、シリンダチューブはピン荷重が直接作用するため、その変形によって油通路が破れ、油漏れが生じるおそれもある。
加えて、シリンダチューブはピンと一体にストローク作動するため、油通路に接続された外部配管も移動可能とする必要があり、そのための長い開口を設けなければならない。この結果、装置全体の防塵性を確保することが困難となる。
この点、請求項8の発明によると、両油圧シリンダのロッドにシリンダ伸び側及び縮み側の油通路を設け、両油圧シリンダに対する油の給排をロッド端側からロッドを通して行う構成としたから、シリンダチューブの周壁に油通路を設ける場合と比較して、シリンダの加工が遥かに簡単ですむとともに、取り扱いも容易となる。このため、製作コストを安くすることができる。
また、前記のようにロッドに作用する荷重をロッド端側で逃がすことで、ロッドの変形・破損を防止できるため、油通路からの油漏れが生じるおそれがない。
さらに、ロッドはピンの挿脱時に動かないため、外部配管の移動用の開口を設ける必要もなくなる。このため、装置全体の防塵性を確保し易くなる。
本発明の実施形態を図1〜図7によって説明する。
以下の実施形態において、図11に示す従来のピン連結装置と同じ部分には同一符号を付して示し、その重複説明を省略する。
第1実施形態(図1〜図6参照)
第1実施形態にかかるピン連結装置40は、第1連結部としての図左側のブラケット15,16を連結する第1ピン41と、第2連結部としての図右側のブラケット17,18を連結する第2ピン42とを備え、この両ピン41,42が互いに反対方向にストローク作動して両側ピン穴19,20に対して挿入、離脱する。
図1においては、中心線を挟んで左側にピン挿入状態、右側にピン離脱状態をそれぞれ示す。以下、図1の左側及び図2のピン位置を挿入位置、図1右側のピン位置を離脱位置という。
第1、第2両ピン41,42は、それぞれ油圧シリンダ43,43によって駆動される。この両油圧シリンダ43,43は全く同一構成のため、以下、シリンダ構成に関する説明は基本的に片側のみについて行い、両油圧シリンダ43,43の関わり等の他の構成については必要に応じて両シリンダごとに説明を加える。
油圧シリンダ43は、シリンダチューブ44と、ピストン45と、このピストン45に連結された中空状のピストンロッド(以下、単にロッドという)46とによって構成され、外部からの油の給排作用により伸縮作動して、ピン41,42を挿入、離脱両位置間でストローク駆動する。
シリンダチューブ44は、外径寸法がピン内径寸法よりも小さく設定され、ピン内側に挿入された状態でそのヘッド側端部(ヘッドカバー44a)がピン41,42にボルト止め等によって一体化されている。
両油圧シリンダ43,43は、互いのロッド46,46が装置中心部で分かれた別個独立のシリンダとして構成され、ロッド端同士で伸び側反力を支持し合う状態で直列に配置されている。
具体的には、図2〜図4にも示すように両シリンダ43,43のロッド端部に円形の反力伝達部47,47が外周側に突出して設けられ、この反力伝達部47,47同士がロッド軸方向に当接し合うことによって伸び側反力が互いのロッド端で支持される。
一方、両ピン41,42の外周側には、それぞれピン41,42を挿入位置と離脱位置との間で水平にストローク作動させるための円筒状のガイド部材48,48が設けられている。
このガイド部材48,48は、両側連結部における一方のブラケット16,18の内側に片持ち状態で固定され、ピン離脱状態で、両ピン外周に設けられた鍔部41a,42aがこのガイド部材48,48の内面に接することによって両ピン41,42が水平に保たれる。
ガイド部材48の遊端側には支持プレート49が取付けられている。
この支持プレート49は、図3,6等に示すように半円形のリング体49a,49bから成る半割り状に形成され、両リング体49a,49bの内周側がロッド端の反力伝達部47に係合する状態で、外周縁部がガイド部材48の遊端部に連結具(たとえば図示のボルト)50によって着脱可能に取付けられる。
支持プレート49と反力伝達部47の係合構造を説明すると、図5に示すように反力伝達部47の外周内側に段部51が全周に亘って設けられ、支持プレート49(リング体49a,49b)の内周端部がこの段部51の垂直面に内側から当接している。
これにより、ピン離脱時のシリンダ縮み側反力が反力伝達部47から支持プレート49に伝達されてガイド部材48で支持される。
ここで、支持プレート49の内周端と段部51の水平面との間に隙間cが形成され、この隙間cにより反力伝達部47、すなわちロッド端の径方向の一定量の動きが許容されるようになっている。
次に、油圧シリンダ43に対する油の給排構造を説明する。
ロッド46内の中心部に伸び側油通路52、その外周側に縮み側油通路53がそれぞれロッド軸方向に延びるトンネル状に形成され、伸び側油通路52の先端側はシリンダ伸び側油室54に、縮み側油通路53の先端側はシリンダ縮み側油室55にそれぞれ連通している。
また、両油通路52,53の基端側は、それぞれロッド46の一部である反力伝達部47に設けられた油通路56,57に連通している。
反力伝達部47の外周には、ポンプ回路及びタンク回路に通じる外部配管が取付けられるリング状の配管継手58が配置され、この配管継手58が油通路56,57の先端側に接続されている。
こうして、油圧シリンダ43に対する油の給排がロッド経由で行われるように構成されている。
なお、このピン連結装置40を図7,8に示す超ロングアタッチメント付きの解体機に適用するについて、油圧シリンダ43に対する外部配管としてブーム3の基端から先端まで新たに専用の配管を設けてもよいが、ブーム先端の圧砕装置12を回転させるための油圧モータに対する油圧配管(モータ配管)をシリンダ配管として兼用する構成をとってもよい。こうすればコスト及び重量の点で有利となる。
この場合、モータ配管を各ピン連結装置部分でたとえば手動式の切換弁を介して分岐し、この分岐管路をシリンダ側に接続すればよい。
一方、図1,2,4,6に示すように両ピン41,42の鍔部41a,42aに、周方向一部からさらに外周側に突出する凸部59,59が設けられる一方、両ガイド部材48,48の周壁一部にピンストローク方向に延びる長穴60,60が設けられ、凸部59,59が長穴60,60に係合することによって両ピン41,42が回り止めされる。
その他の構成として、長穴60,60からの塵埃等の侵入を防止するための防塵手段として、図1に示すように長穴60,60を外周側から覆うカバー61がガイド部材48,48に設けられている。
また、図1,2に示すように両ガイド部材48,48における固定側の端部に第1ストッパ62,62が内側に突出して設けられ、両ピン41,42の鍔部41a,42aが挿入位置でこの第1ストッパ62,62に当接し、離脱位置で、第2ストッパを兼ねる支持プレート49,49にそれぞれ当接して両位置に確実に停止する。
さらに、ピン挿入状態でのピン抜け止め手段として、図1に示すようにピン先端に抜け止めキャップ63が取付けられる。
この抜け止めキャップ63には、中心部内側に取付ボルト64が固定され、ピン挿入後、この取付ボルト64が、シリンダチューブ44のヘッドカバー44aに設けられたねじ穴にねじ込まれることにより、同キャップ63がピン先端に取付けられる。
この場合、取付ボルト64は、抜け止めキャップ63をハンドルとして手動でねじ込むことができる。65はスナップスプリング66付きの回り止めピンである。
このピン連結装置40によると、上記のように第1、第2両ピン41,42を駆動する油圧シリンダ43,43をそれぞれ独立して、かつ、それぞれのロッド端部が隙間cの範囲で径方向に自由に動く状態で取付けているため、ピン穴19,20のヘタリによってピン41,42にガタが生じても、両シリンダ43,43に無理な荷重が作用するおそれがない。これにより、両シリンダ43,43の破損を確実に防止することができる。
しかも、両シリンダ43,43に作用する伸び側反力は互いのロッド端(反力伝達部47,47)で支持し合い、縮み側反力は支持プレート49を介してガイド部材48で支持することができる。
これにより、ガイド部材48でシリンダ43の伸び側反力も縮み側反力も受ける必要がないため、ガイド部材48とブラケット16,18の固定は小さな力でよい(ボルト固定する場合はボルト数を減らすことができ、あるいは小径のボルトによる固定でよい)。
また、シリンダロッド47とガイド部材48を固定する必要もないため、構造を簡略化でき、ピン連結装置の幅寸法を小さく抑えることができる。
この場合、支持プレート49をリング状としてその外周側をガイド部材48に取付け、内周側を反力伝達部47に対し、シリンダ縮み側反力を受けながら互いの間に径方向の隙間cが形成される状態で係合させる構成としたから、支持プレート49を反力伝達部47に嵌め込んだ状態でガイド部材48に取付けるだけでよく、組立が簡単となる。
さらに、支持プレート49を半割り状態で反力伝達部47に径方向に係脱し得るため、組立が一層簡単となる。
また、シリンダ43のロッド46にシリンダ伸び側及び縮み側の油通路52,53,56,57を設け、油圧シリンダ43に対する油の給排をロッド端側からロッド46を通して行う構成としたから、シリンダチューブ46の周壁に油通路を設ける場合と比較して、シリンダ43の加工が遥かに簡単ですむとともに、取り扱いも容易となる。このため、製作コストを安くすることができる。
また、前記の荷重逃がし作用によってロッド46の変形・破損を防止できるため、油漏れが生じるおそれがない。
さらに、ロッド46はピン41,42の挿脱時に動かないため、外部配管の移動用の開口を設ける必要もなくなる。このため、装置全体の防塵性を確保し易くなる。
第2実施形態(図7参照)
第2実施形態において、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して示し、その重複説明を省略している。また、左右同一構成であるため、ここでは第1ピン側である左側半部のみを図示し、第2ピン側である右側半部の図示を省略している。
第2実施形態においては、ピン41が油圧シリンダ43のシリンダチューブを兼ねる構成、すなわち、シリンダチューブとピン41とを一体物として形成している。
ピン41は、ロッド46と反対側の端部41bが閉じた筒状に形成され、この端部41bが油圧シリンダ43のヘッドカバーを兼ねている。
このピン端部41bにはボルト通し穴67が径方向に貫通して設けられ、ピン挿入状態でボルト68がこのボルト通し穴67に通されることによってピン41(シリンダチューブ)が抜け止め及び回り止めされる。
なお、第1実施形態における抜け止め手段としてのピン41の鍔部41aと第1ストッパ62、それにキャップ63、取付ボルト64、スナップリング66付きの回り止めピン65をそれぞれ不要につき省いている。
他の実施形態
(1) 上記実施形態では、支持プレート49を、ピン41,42の離脱位置用の第2ストッパとして兼用する構成をとったが、この第2ストッパを支持プレート49とは別に設けてもよい。
(2) 上記実施形態では、組立の容易性を考慮して支持プレート49を径方向に着脱できるように一対のリング体49a,49bから成る半割り状に形成したが、同プレート49を一つのリング体として形成してもよい。
(3) 上記実施形態では、支持プレート49の内周側と反力伝達部47の外周側との間に隙間cを設けることによってロッド端側を一定範囲で径方向に自由動可能に支持する構成をとったが、両者間にゴム等の弾性体を介在させ、この弾性体の弾性の範囲でロッド端側の径方向の自由動を許容する構成をとってもよい。
(4) 本発明はブームセクション同士の連結部分に限らず、ブーム先端に対する圧砕装置12の取付部分(圧砕装置12に代えてバケットを取付ける場合はそのバケット取付部分)や、各ブームシリンダ8〜11の取付部分にも適用することができる。また、解体機に限らず、クレーンや油圧ショベルをはじめとする各種作業機械のアタッチメント取付部分や部材同士の連結部分にも適用することができる。
本発明の第1実施形態にかかるピン連結装置の断面図である。 図1の左側半部のみを拡大して示す図である。 図2のIII−III線拡大断面図である。 図2のIV−IV線拡大断面図である。 図2の一部をさらに拡大して示す図である。 同実施形態における第1ピンと油圧シリンダ及びガイド部材の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態にかかるピン連結装置の半部断面図である。 同装置が適用される解体機の概略側面図である。 解体機の組立・分解時におけるブームセクション同士の連結状態を示す部分側面図である。 図9と異なる連結構造を示す一部拡大側面図である。 従来のピン連結装置の断面図である。
符号の説明
A 作業機械としての解体機のベースマシン
B 作業アタッチメント
3 ブーム
15,16 第1連結部を構成するブラケット
17,18 第2連結部を構成するブラケット
19,20 ピン穴
40 ピン連結装置
41 第1ピン
42 第2ピン
41a,42a 鍔部
43 油圧シリンダ
44 油圧シリンダのシリンダチューブ
46 同ロッド
47 反力伝達部
48 ガイド部材
49 第2ストッパを兼ねる支持プレート
49a,49b 支持プレートを構成するリング体
52,53,56,57 油通路
59 凸部
60 長穴
62 第1ストッパ

Claims (9)

  1. 連結すべき二部材に、間隔を置いて対向するピン穴付きの第1及び第2両連結部が設けられ、第1連結部同士を連結する第1ピン、及び第2連結部同士を連結する第2ピンが、上記両連結部間において直列に並んで、かつ、別々の油圧シリンダにより互いに反対方向にストローク作動して上記ピン穴に対し挿入・離脱する状態で設けられるピン連結装置において、次の要件を具備することを特徴とするピン連結装置。
    (A) 上記第1ピンを駆動する第1油圧シリンダ、及び上記第2ピンを駆動する第2油圧シリンダは、それぞれシリンダチューブがピンに対して一体とされ、かつ、互いに独立して直列に配置されていること。
    (B) 上記第1、第2両油圧シリンダのロッド端部に反力伝達部が外周側に突出して設けられ、この反力伝達部同士がロッド軸方向に当接し合うことによって、両油圧シリンダの伸び側反力が支持されるように構成されていること。
    (C) 上記第1、第2両油圧シリンダの外周に、上記両ピンをストローク作動可能な状態に支持するガイド部材が設けられていること。
    (D) 上記ガイド部材にリング状の支持プレートがガイド部材内周側に突出する状態で取付けられ、この支持プレートの内周側の端部が上記反力伝達部に対し、反力伝達部のロッド径方向の一定量の動きを許容し、かつ、両油圧シリンダの縮み側反力を反力伝達部を介してガイド部材に伝達する状態で係合していること。
  2. 請求項1記載のピン連結装置において、支持プレートの内周側の端部が反力伝達部に対し、シリンダ縮み側反力を受けながら互いの間に径方向の隙間が形成される状態で係合し、この隙間により反力伝達部のロッド径方向の一定量の動きを許容し得るように構成されたことを特徴とするピン連結装置。
  3. 請求項2記載のピン連結装置において、支持プレートが半割りのリング状に形成され、反力伝達部に対し径方向に係脱し得る状態でガイド部材に取付けられたことを特徴とするピン連結装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のピン連結装置において、両ピンにそれぞれ外周側に突出する凸部が設けられ、この凸部がガイド部材により回り止めされた状態でストローク作動し得るように構成されたことを特徴とするピン連結装置。
  5. 請求項4記載のピン連結装置において、両ガイド部材が筒状に形成されるとともに、その周壁一部に両ピンのストローク方向に延びる長穴が設けられ、両ピンの凸部がこの長穴に嵌まり込むことによって両ピンが回り止め及びガイドされるように構成されたことを特徴とするピン連結装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のピン連結装置において、ピンの外周に鍔部が設けられる一方、両ガイド部材に、両ピンが両連結部のピン穴に挿入された状態で上記鍔部が当接する第1ストッパと、両ピンがピン穴から離脱した状態で上記鍔部が当接する第2ストッパが設けられたことを特徴とするピン連結装置。
  7. 請求項6記載のピン連結装置において、支持プレートが第2ストッパを兼ねる状態でガイド部材に取付けられたことを特徴とするピン連結装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のピン連結装置において、両油圧シリンダのロッド及び反力伝達部に、シリンダの伸び側及び縮み側油室に通じる伸び側及び縮み側両油通路が設けられ、この両油通路と外部配管とを接続するリング状の配管継手が反力伝達部の外周側に設けられたことを特徴とするピン連結装置。
  9. 複数のブームセクションがピン連結装置により着脱可能に連結されて構成されるブームを備え、上記ピン連結装置として請求項1乃至8のいずれか1項に記載のピン連結装置が設けられたことを特徴とするピン連結装置付きの作業機械。
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