JP4848390B2 - 伸縮機構 - Google Patents

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Description

本発明は、伸縮機構に関し、特に鉄道設備に用いるロッドの長さを調節するための伸縮機構に関するものである。
鉄道設備、例えば、転換装置と鎖錠装置とで構成される転てつ装置は、一般に、図14に示すような構造になっている。すなわち、固定された基本レールRに対して密着かつ移動可能に設けられたトングレールTと、そのトングレールTと基本レールRとの密着状態を保持する鎖錠装置としての電気転てつ機100とから構成されている。
電気転てつ機100は、一対の基本レールR,Rの外側の2本の枕木上、すなわち、軌間外に設置されるように構成されている。この電気転てつ機100は、交流モータMを駆動源とし、その交流モータMの駆動力を図示しない摩擦クラッチ、減速歯車及び転換ローラ付転換歯車の順に伝動し、その転換ローラにより動作かん101を移動するように構成されている。
動作かん101は、この動作かん101に接続されている図示しないカムが転換ローラにより移動されて、基本レールRに対して直交する方向の直線運動が与えられるように構成されている。そして、この動作かん101に接続されるスイッチアジャスタ102及びそのスイッチアジャスタ102の先端側に接続されるタイバー103を介して転換装置のトングレールTが転換されるとともに、その転換されたトングレールTの先端位置が正常な位置にあるか否かが照査され、正常な位置にある場合、動作かん101は、図示していないカムバー(ロックピース)で鎖錠されるように構成されている。
上記した照査は、転換装置のトングレールTの先端部をフロントロッド104及び接続かん105を介して鎖錠かん106に伝え、その鎖錠かん106に設けられている図示しない切欠にロックピースを挿入できるか否かによって行われ、そのロックピースが切欠に挿入できれば、転換装置の先端位置が正常と判定されるように構成されている。
転換装置の先端位置が正常と判定されたとき、動作かん101は、カムバーにより鎖錠され、また、鎖錠かん106もロックピースにより鎖錠されて、転換装置は、二重に鎖錠された状態、いわゆる間接二重鎖錠状態となる。
このような転てつ換装置の基本的な構成は、例えば、非特許文献1に記載されている。
そして、このような転てつ装置におけるフロントロッド104や接続かん105は、通常、長さ調節のための伸縮機構を備えている。
そこで、伸縮機構は、例えば、調節ねじの両側に、一方が雄ねじ他方は雌ねじというように逆ねじの関係にあるロッドが取り付けられ、調節ねじの回転方向に応じてロッドが伸縮されるように動作し、その長さを調節するものがある。これは、一般にはターンバックルと呼ばれているタイプのものである。このような伸縮機構は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2003−336201号公報 平成17年6月28日、社団法人日本鉄道電気技術協会発行、「鉄道技術者のための電気概論 信号シリーズ4 転てつ装置」、第7刷 第38〜47頁
しかしながら、従来のターンバックルタイプの伸縮機構は、調節ねじを回転させて長さを調節するものであるが、例えば分岐器等に取り付ける以前の状態、言い換えると、左右のロッドがフリーの状態では、雄ねじ側のロッドまたは雌ねじ側のロッドを、自由に直接手で回転させることができてしまう。このため、一方のロッドのみを回転させてしまうと、一方側へ伸びたり縮んだりした状態になってしまい、偏りが生じてバランスを欠くことがあった。
また、従来の伸縮機構において、偏りが生じた場合には、噛み合い量が充分に取れなくなって、強度不足に陥る虞れがあった。一方、噛み合いが深くなり過ぎて底に届いてしまうと、それ以上回転させることができないので、充分に調節し切れなくなることもあった。
そして、従来の伸縮機構では、偏りが生じてしまったときでも、噛み合い量が不足しないようにするには、ねじ長を余分に設ける必要があった。このため、従来の伸縮機構では、小型化が困難であるという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みなされたものであり、一方側のロッドのみを回転させることができずに、ロッド間の回転に偏りが生じることのない伸縮機構を提供することを目的とする。また、ロッド間の捩れによる弛みが発生し難い伸縮機構を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、鉄道設備に用いるロッドの長さを調節するための伸縮機構であって、前記ロッドを構成する第1ロッドは、一端に他部材との連結部を備えると共に、他端に伸縮機構の一部を備え、前記ロッドを構成する第2ロッドは、一端に伸縮機構の一部を備えると共に、他端に他部材との連結部を備え、前記第1ロッドと前記第2ロッドとを接続する接続部材は、伸縮機構の一部を備え、前記伸縮機構は、前記第1ロッドの他端に設けた受入筒部が備える第1ねじ部と、前記第1ねじ部に螺合する前記接続部材の外周部に設けた外側ねじ部と、前記接続部材の内周部に設けた内側ねじ部と、前記接続部材の内側ねじ部に螺合する第2ロッドの一端に設けた第2ねじ部と、を有し、前記第1ねじ部および外側ねじ部を、前記第2ねじ部および前記内側ねじ部に対して逆ねじに形成し、前記受入筒部と前記第2ロッドとの間に回動規制手段を設けてなり、前記接続部材を回動させることにより、前記第1ロッドと前記第2ロッドとの相対位置を変化させて、前記ロッドの長さを調節するように構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した構成に加えて、前記回動規制手段は、前記第1ロッドの軸線方向に沿って受入筒部の円筒壁に設けた長孔に、前記第2ロッドの先端に設けたピンを遊嵌させて構成したことを特徴とする。
本発明によれば、接続部材を回転操作することによって、第1ロッドと第2ロッドとの相対位置を変化させて長さを調節することができる。また、本発明に係る伸縮機構は回動規制手段を備えているので、分岐器等に取り付ける以前の、第1ロッドおよび第2ロッドがフリーの状態にあっても、第1ロッドまたは第2ロッドの一方のみを回転させることができない。このため、第1ロッド或いは第2ロッドに偏りが生じることがなく、バランスを保つことが可能である。
さらに、偏りのために、噛み合いが不充分になって強度不足が発生する虞れがないので、安全性が向上する。したがって、鉄道設備において、きわめて有効な伸縮機構を提供することができる。しかも、列車の振動等に起因して、第1ロッドと第2ロッドとの間に捩る力が生じたとしても、弛む心配がなく、安全性の確保が可能である。
本発明の一実施例を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る伸縮機構を適用したフロントロッドを備える鉄道設備の一例を示す斜視図である。すなわち、フロントロッドと肘金とを接続した状態の斜視図である。図2は、同上の分解斜視図である。図3は、フロントロッドに接続かんを接続した状態の正面図である。図4は、フロントロッドの両端に、肘金を接続した状態の平面図である。図5は、フロントロッドと肘金との接続部分を示し、(a)は一部を断面で示した平面図、(b)は正面図である。
鉄道設備において、長さ調節可能に構成したロッドは、種々使用されている。例えば、図3に示すように、フロントロッド200と、このフロントロッド200に接続された接続かん310は、長さを調節するための伸縮機構400、或いは伸縮機構401を備えている。
すなわち、この実施例におけるフロントロッド200は、伸縮機構400と、一方の肘金500(左側の肘金500−L)に接続する第1ロッド210と、他方の肘金500(右側の肘金500−R)に接続する第2ロッド220と、から構成してある。そして、第1ロッド210は、一端に肘金500との連結部231を備えると共に、他端に伸縮機構400の一部を備えている。また、第2ロッド220は、一端に伸縮機構400の一部を備えると共に、他端に肘金500との連結部232を備えている。
一方、接続かん310は、伸縮機構401の一端に、図示していない鎖錠かんをジョーピン331を介して接続し、伸縮機構401の他端にロッド311を接続し、このロッド311の先端をフロントロッド200の接続部240に接続するように構成してある。なお、この接続かん310における伸縮機構401は、一般に、アジャストジョーと呼ばれている従来の伸縮機構で構成してある。しかし、この伸縮機構401も、本発明に係る伸縮機構で構成してもよい。
次に、本発明に係る伸縮機構400の一例を、図面を参照して説明する。この伸縮機構400の概略は、第1ロッド210の他端に設けた受入筒部410が備える第1ねじ部411と、第1ねじ部411に螺合する接続部材420の外周部に設けた外側ねじ部421と、接続部材420の内周部に設けた内側ねじ部422と、接続部材420の内側ねじ部422に螺合する第2ロッド220の一端に設けた第2ねじ部221と、を有している。
第1ロッド210は、例えば、図6に示すように構成してある。すなわち、図6において、(a)は第1ロッド210の平面図を、(b)は第1ロッド210の正面図を、(c)は第1ロッド210の右側面図を、それぞれ示しており、棒材部212の一端に、肘金500との連結部231を形成する連結板部213が設けてある。一方、棒材部212の他端には、円筒形の受入筒部410を備えている。
連結部231を形成する連結板部213には、ボルト挿通孔214が開設してあり、このボルト挿通孔214にリーマボルト321を挿通し、さらに止着ナット322を装着することにより、第1ロッド210が肘金500−Lに接続される。一方、受入筒部410には、第1ねじ部411が形成されている。すなわち、受入筒部410の円筒壁の内面に、後述する接続部材420が螺合する第1ねじ部411が形成してある。
また、この受入筒部410には、接続かん310を接続するための接続部240が、下方に向けて延設してあり、接続部240の接続板部241には、ジョーピン331を挿通するピン挿通孔242が開設してある。なお、この接続部240を球面軸受形式のものとすれば、フロントロッド200の上昇やばたつきに対して、より柔軟に対応可能なものとなる。
接続部材420は、調節ナットと呼ばれる部材であって、その詳細が、例えば図7に示してある。すなわち、接続部材420は、円筒材の一端に頭部423を有し、この頭部423にスパナ等の工具を係止させることができる。円筒材の外周部には、外側ねじ部421が形成してあり、前記した受入筒部410の第1ねじ部411に螺合する。また、この外側ねじ部421には、ロックナット424aが螺合しており、円筒材上を螺進でき、接続部材420の弛み止めとして機能する。さらに、円筒材の内周部には、内側ねじ部422が形成してある。この内側ねじ部422には、後述する第2ロッド220の一端側に設けた第2ねじ部221が螺合する(例えば、図7および図8参照)。
第2ロッド220は、一端に伸縮機構400の一部となる第2ねじ部221を備えると共に、他端に肘金500−Rとの連結部232を備えている。すなわち、第2ロッド220は、例えば図8に示すように、棒材部の一端側の外周に、前記した接続部材420の内側ねじ部422に螺合する第2ねじ部221が形成してある。一方、棒材部の他端には、肘金500−Rとの連結部232を形成する連結板部213が形成してあり、この連結板部213には、リーマボルト321を挿通するボルト挿通孔214が開設してある。なお、第2ねじ部221には、ロックナット424bが螺合してあり、棒材部上を螺進でき、第2ロッド220の弛み止めとして機能する。
そして、前記した第1ロッド210の第1ねじ部411および接続部材420の外側ねじ部421を、第2ロッド220の第2ねじ部221および接続部材420の内側ねじ部422に対して逆ねじに形成する。例えば、第1ねじ部411および外側ねじ部421を左ねじに、第2ねじ部221および内側ねじ部422を右ねじに、形成する。
なお、接続部材420の外側ねじ部421に螺合しているロックナット424aも左ねじである。そこで、このロックナット424aを、例えば赤色ペンキで着色して、注意を喚起しておくとよい。また、受入筒部410に表示部431を設け、この表示部431に、注意書きを表示するようにするとよい。例えば、「赤ナットは左ネジ」の表示とともに、「ゆるむ」、「しまる」の表示、および「矢印」を表示して、回転方向と移動方向を明示しておくと、操作時にまごつくことがない。
この伸縮機構400においては、さらに、受入筒部410と第2ロッド220との間に回動規制手段を設ける。この回動規制手段は、例えば、前記した第1ロッド210の軸線方向に沿って受入筒部410の円筒壁に設けた長孔441に、第2ロッド220の先端に設けた偏り防止ピン451を遊嵌させて構成してある。
すなわち、受入筒部410の円筒壁には、直径方向に開口する長孔441が、受入筒部410の軸線方向に沿って開設してある。一方、第2ロッド220の先端部分には、ピン嵌入孔452が設けてある。なお、図示の実施例では、長孔441とピン嵌入孔452と連結板部213とが、同一平面に位置するように構成してあるが、連結板部213の高さを変えて構成することもできる。
伸縮機構400の組み立ては、図7および図8に示すように行なう。例えば、先ず、第1ロッド210の受入筒部410の第1ねじ部411に、接続部材420の外側ねじ部421を螺合させ、一番奥まで、言い換えると左端まで移動させる。なお、このときロックナット424aは、一旦全部弛めて右端まで移動させておく(図8(c)参照)。
次に、接続部材420の内側ねじ部422に、第2ロッド220の第2ねじ部221を螺合させて、一番奥まで、言い換えると左端まで移動させる。なお、このとき、ロックナット424bは、弛めて適宜退避させておく。この状態で、第2ロッド220の先端部分のピン嵌入孔452に、偏り防止ピン451を嵌入させる。そして、この偏り防止ピン451と、第2ロッド220とを、固定する。なお、この固定は、例えば、受入筒部410の下面に開設した固定ピン挿通孔453から、偏り防止ピン451に開設した固定ピン嵌着孔454、および第2ロッド220の先端部分に開設した固定ピン嵌入孔455に向けて、図示していない固定ピンを打ち込んで行なうことができる。
上記のようにして組み立てた伸縮機構400による長さ調節は、きわめて簡単であり、接続部材420を回転させればよい。すなわち、先ず、ロックナット424aおよび424bを弛め、これらのロックナット424aおよび424bを適宜退避させておく。次に、接続部材420の頭部423を回転させると、ねじの螺旋構造が逆向きである第1ロッド210と第2ロッド220は、互いに逆の方向へ同時に伸縮する。このとき、回動防止手段を構成する長孔441に偏り防止ピン451が係止しているので、一方のみ、すなわち第1ロッド210或いは第2ロッド220のみが移動することがない。そして、第1ロッド210の第1ねじ部411と第2ロッド220の第2ねじ部221とが同じピッチで形成されていれば、2倍の移動量を得ることができる。
そこで、例えば、第1ロッド210および第2ロッド220のストロークを40mmに設定し、長孔441の長さを80mmとし、図8(a)に示すように、長孔441の中央に偏り防止ピン451を位置させたときを基準とすると、両ロッド210、220を±40mm移動させることができる。すなわち、図8(b)に示すように、偏り防止ピン451が長孔441の右端に位置するように、接続部材420を回転させると、この接続部材420に対して第1ロッド210が左端に移動し、第2ロッド220が右端に移動して、最長状態になる。
一方、図8(c)に示すように、偏り防止ピン451が長孔441の左端に位置するように、接続部材420を回転させると、この接続部材420に対して第1ロッドが右端に移動し、第2ロッド220が左端に移動して、最短状態になる。そして、所望の長さを調節した後は、ロックナット424aを締め付けて、接続部材420を固定し、言い換えると第1ロッド210を固定する。また、ロックナット424bを締め付けて、第2ロッド220を固定する。
このような伸縮機構400によれば、接続部材420の回転操作によって、第1ロッド210および接続部材420の双方を移動させることができる。また、第1ロッド210および第2ロッド220がフリーの状態にあっても、すなわちフロントロッド200が肘金500に接続されていない状態にあっても、第2ロッド220または第1ロッド210の一方のみを回転させることはできないので、接続部材420に対して、第2ロッド220または第1ロッド210の一方のみが移動することがない。このため、接続部材420に対して、第2ロッド220および第1ロッド210が偏った状態になることがないので、第2ロッド220や第1ロッド210の偏りによって、バランスを欠くことがない。したがって、偏りのために、噛み合いが不充分になって強度不足が発生する虞れがなく、安全性が向上する。このため、このような伸縮機構400は、鉄道設備に適用した場合に、きわめて有効となる。しかも、充分な噛み合い量を確保するために余分なねじ長を設ける必要もないので、小型の伸縮機構400となり、例えばフロントロッド200に適用すれば、フロントロッド200の小型化が可能である。
前記したような伸縮機構400を備えるフロントロッド200は、肘金500を介してトングレールTに接続される。そして、図示の実施例における肘金500は、以下のように構成してある。すなわち、図示の実施例における肘金500は、トングレールTに接続する本体部材600と、フロントロッド200に接続する接続金具700とを備えている。また、本体部材600は、前方側に接続金具700の取付部610を有し、後方側にトングレールTを接続するトングレール接続部620を有している。一方、接続金具700は、本体部材600の取付部610を挿通可能な取付孔710を有している。
次に、本体部材600および接続金具700の具体的な一実施例を、図9および図10に示す。図9は、本体部材600を示しており、(a)は本体部材600の平面図および正面図、(b)は(a)に示す状態の右側面図および正面図、(c)は(a)の状態から上下を反転させた状態の右側面図および正面図である。
この実施例による本体部材600は、途中で僅かに上下方向に屈曲している。また、この本体部材600は、前方側に接続金具700の取付部610を有している。そして、この取付部610は、円柱状の第1取付部611と、角柱状の第2取付部612とからなっている。さらに、この取付部610は、後述するトングレール接続部620の中心からずれている。
一方、この本体部材600に取り付ける接続金具700は、図10に示すように、ほゞコ字状の金具である。すなわち、接続金具700は、上下一対の接続板721を有し、これらの接続板721の間がフロントロッド接続部730となり、このフロントロッド接続部730にフロントロッド200の連結板部213が装着される。また、各接続板721には、リーマボルト321を挿通するリーマボルト孔722が開設してある。また、接続金具700は、角孔状の取付孔710を有している。そして、この取付孔710の位置に、前記した角柱状の第2取付部612が、後述する絶縁部材750を介して位置する。なお、この取付孔710の両端部には、凹陥部711が設けてある。
絶縁部材750は、図11に示すように、2個一組で使用され、それぞれの絶縁部材750は、角孔751を有する角筒部752の一端に、方形のフランジ部753を延設して構成してある。そして、このフランジ部753が、前記した接続金具700に設けた取付孔710の凹陥部711に嵌合する。なお、絶縁部材750は、例えば、合成樹脂やゴム材などの絶縁体からなっている。また、一体物の絶縁部材750としてもよい。
そして、前記した本体部材600の取付部610を、接続金具700の取付孔710に挿通し、取付部610と取付孔710との間に絶縁部材750を介在させ、さらに取付部610に固定金具、例えば固定ナット631を装着することにより、本体部材600と接続金具700とを一体化して、フロントロッド200とトングレールTとを絶縁状態で取付可能な肘金500を構成している。なお、肘金500は、接続金具700の向きが左右対称となるように、一対に構成してある。
具体的には、図12に示すように、接続金具700の取付孔710に、一組の絶縁部材750を両側から装着し、これらの絶縁部材750の角孔751に、本体部材600の取付部610を挿通し、第2取付部612を角孔751内に位置させ、第1取付部611に固定ナット631を螺着して締め付ける。
このとき、この実施例においては、第2取付部612、取付孔710、絶縁部材750、角孔751を、互いに嵌合する角形とすることで、接続金具700が本体部材600に対して回動しないように構成してある。すなわち、接続金具700と本体部材600との平行度ないし直交度を保つように構成してある。なお、取付部610や取付孔710の形状は、接続金具700が回動しなければ、角形に限ることなく、他の形状とすることもできる。
すると、図13に示すような、接続金具700と本体部材600とが一体化された肘金500が構成される。なお、図示の実施例による肘金500の固定ナット631には、割ピン632による抜け止め処理が施してある。また、この固定ナット631には、ナットキャップ633が被せてある。
このようにして絶縁部材750を内装する肘金500を用いるときは、フロントロッド200が肘金500と完全に電気的に分離され、フロントロッド200は、電気的にはフリーとなる。したがって、基本レールとフロントロッド200との間が、例えば工具等が触れることによって短絡した場合であっても、基本レールを流れる信号電流が、接続かん310等を介して転てつ機にリークすることがなくなるため、誤動作を防止して、安全性を高めることができる。
また、この実施例による肘金500は、当該肘金自体が絶縁機能を備えており、保守点検作業時に、作業員が操作する部分には絶縁部材750を設けていないので、作業員は、絶縁部材750の損傷や脱落を気にしながら作業しないでよいため、作業性が著しく向上する。
一方、この図示の実施例における肘金500は、本体部材600のトングレール接続部620の高さ位置と異なる高さ位置に、接続金具700の取付部610が設けてある。すなわち、図9に示すように、トングレール接続部620である、トングレール接続ボルト641を挿通する長孔状のトングレールボルト挿通孔621の長手方向の中心線Pの延長と、接続金具700の取付部610の中心線Qとを、上下方向に距離Sずらしている。例えば、距離Sを5mmに設定して、上下方向に5mmずらしてある。
このため、本体部材600の上下位置を反転させてトングレールTに接続すると、接続金具700の高さが10mm変化して、フロントロッド200の取付高さを10mm変更可能になる。したがって、このような肘金500によれば、取付高さの異なるフロントロッド200に対して共用可能であり、汎用性が高い。このため、肘金500の製造、在庫管理等が容易になり、コストの削減が可能になる。なお、前記したように、左右対称な一対の肘金500として構成しているので、ユーザーは、リーマボルト321を抜いて、左右の肘金500−Lと500−Rとを入れ替えることによって、フロントロッド200の取付高さを10mm変更することができる。しかも、接続金具700を絶縁部材750を介して本体部材600に組み付けてあるので、ユーザーは絶縁部材750を気にすることなく作業ができる。このため、ユーザーのメリットがきわめて大きくなる。
さらに、図13或いは図5に示すように、本体部材600の屈曲している部分には、屈曲方向の目印となる指標部651を設けている。この指標部651は、例えば○印を凹設することにより、指標部651としている。一方、反対側には、図示していないが、○印を凸設することにより、指標部651を設けている。
このように、指標部651を設けておくと、屈曲方向を一目で判別することができ、すなわち、フロントロッド200の取り付け高さを容易に判別することができる。また、指標部651を凸設または凹設することで、手触りで判別することも可能になっている。このため、例えば夜間作業で指標部651が見難い場合であっても、肘金500の使用方向を誤ることがない。なお、さらに、肘金500の本体部材600には、表示部652を形成して、この表示部652に、締付トルク等を表示しておくとよい(図5参照)。
ところで、図示の実施例では、肘金500を、本体部材600と接続金具700とを組み立てて構成しているが、肘金500を一体に構成することもできる。すなわち、左右一対の肘金500に、トングレールTを接続するトングレール接続部620と、フロントロッド200を接続するフロントロッド接続部730とを、左右の肘金500で左右対称となるように形成し、このときフロントロッド接続部730とトングレール接続部620とを高さの異なる位置に設けるのである。そこで、左右の肘金500を、左右入れ替えて使用すると、すなわち、トングレールTにトングレール接続ボルト641およびトングレール接続ナット642で接続すると、フロントロッド接続部730の高さが変化して、フロントロッド200の取付高さを変更することができる。なお、トングレール接続ナット642は、割ピン643によって抜け止め処理がなされている。また、トングレール接続ナット642と肘金500との間には、当て板644を介在させている。
このようなフロントロッド接続部730とトングレール接続部620とが高さの異なる位置にある一体型の肘金500によっても、取付高さの異なるフロントロッド200に対して共用可能であり、汎用性が高くなる。そして、ユーザーは、緊急用の在庫等を多種用意する必要がなく、また注文も容易になる。一方、製造業者にあっても、肘金500の製造、在庫管理等が容易になり、コストの削減が可能になる。
なお、この実施例においても、図示していないが、異なるマークによる指標部651を設けることによって、判別を容易にすることができ、誤った使用を防止可能である。
以上、本発明を図示の実施例について説明したが、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適宜に実施できる。例えば、前記した実施例では、本発明に係る伸縮機構をフロントロッドに適用した場合について説明したが、本発明の伸縮機構は、接続かんなど、他の鉄道設備におけるロッドについても容易に適用可能である。
伸縮機構を備えるフロントロッドに肘金を接続した状態の斜視図である。 伸縮機構を備えるフロントロッドと肘金の分解斜視図である。 フロントロッドに接続かんを接続した状態の正面図である。 フロントロッドの両端に肘金を接続した状態の平面図である。 フロントロッドと肘金との接続部分を示し、(a)は肘金の一部を断面で示した平面図、(b)は正面図である。 フロントロッドの第1ロッドを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 フロントロッドの分解状態を示す平面図である。 伸縮機構の動作説明図であり、(a)は中間状態、(b)は伸長状態、(c)は短縮状態を示す。 肘金の本体部材を示し、(a)は本体部材の平面図および正面図、(b)は(a)に示す状態の右側面図および正面図、(c)は(a)の状態から上下を反転させた状態の右側面図および正面図である。 肘金の接続金具を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 肘金の絶縁部材を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は断面図である。 肘金を分解した状態の平面図である。 肘金を組み立てた状態の平面図である。 従来の一般的な転てつ装置の平面図である。
符号の説明
100 電気転てつ機
101 動作かん
102 スイッチアジャスタ
103 タイバー
104 フロントロッド
105 接続かん
106 鎖錠かん
200 フロントロッド
210 第1ロッド
212 棒材部
213 連結板部
214 ボルト挿通孔
220 第2ロッド
221 第2ねじ部
231 連結部
232 連結部
240 接続部
241 接続板部
242 ピン挿通孔
310 接続かん
311 ロッド
321 リーマボルト
322 止着ナット
331 ジョーピン
400 伸縮機構
401 伸縮機構
410 受入筒部
411 第1ねじ部
420 接続部材
421 外側ねじ部
422 内側ねじ部
423 頭部
424a ロックナット
424b ロックナット
431 表示部
441 長孔
451 偏り防止ピン
452 ピン嵌入孔
453 固定ピン挿通孔
454 固定ピン嵌着孔
455 固定ピン嵌入孔
500 肘金
600 本体部材
610 取付部
611 第1取付部
612 第2取付部
620 トングレール接続部
621 トングレールボルト挿通孔
631 固定ナット
632 割ピン
633 ナットキャップ
641 トングレール接続ボルト
642 トングレール接続ナット
643 割ピン
644 当て板
651 指標部
652 表示部
700 接続金具
710 取付孔
711 凹陥部
721 接続板
722 リーマボルト孔
730 フロントロッド接続部
750 絶縁部材
751 角孔
752 角筒部
753 フランジ部

Claims (2)

  1. 鉄道設備に用いるロッドの長さを調節するための伸縮機構であって、
    前記ロッドを構成する第1ロッドは、一端に他部材との連結部を備えると共に、他端に伸縮機構の一部を備え、
    前記ロッドを構成する第2ロッドは、一端に伸縮機構の一部を備えると共に、他端に他部材との連結部を備え、
    前記第1ロッドと前記第2ロッドとを接続する接続部材は、伸縮機構の一部を備え、
    前記伸縮機構は、前記第1ロッドの他端に設けた受入筒部が備える第1ねじ部と、前記第1ねじ部に螺合する前記接続部材の外周部に設けた外側ねじ部と、前記接続部材の内周部に設けた内側ねじ部と、前記接続部材の内側ねじ部に螺合する第2ロッドの一端に設けた第2ねじ部と、を有し、
    前記第1ねじ部および外側ねじ部を、前記第2ねじ部および前記内側ねじ部に対して逆ねじに形成し、前記受入筒部と前記第2ロッドとの間に回動規制手段を設けてなり、
    前記接続部材を回動させることにより、前記第1ロッドと前記第2ロッドとの相対位置を変化させて、前記ロッドの長さを調節するように構成したことを特徴とする伸縮機構。
  2. 前記回動規制手段は、前記第1ロッドの軸線方向に沿って受入筒部の円筒壁に設けた長孔に、前記第2ロッドの先端に設けたピンを遊嵌させて構成したことを特徴とする請求項1に記載の伸縮機構。
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