JP7380126B2 - 接合部材、接合構造、接合方法、誘導装置、および、誘導方法 - Google Patents

接合部材、接合構造、接合方法、誘導装置、および、誘導方法 Download PDF

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本発明は、接合部材、接合構造、接合方法、誘導装置、および、誘導方法に関する。
木造建築では、柱や梁などの部材の接合に接合部材であるドリフトピンを用いた接合方法が用いられている。ドリフトピンを用いた接合方法は、例えば、接合対象の各々に形成された貫通孔にハンマーなどを用いてドリフトピンを圧入することで接合対象同士を接合する。
ところで、ハンマーなどを用いてドリフトピンを打ち込む方法は、作業者の体力的負担や施工時の衝撃音、接合対象への衝撃荷重などが大きい。こうした問題について、特許文献1には、ドリフトピンをジャッキで圧入する接合方法が提案されている。特許文献1では、中空状のドリフトピンと接合対象に形成された貫通孔とに棒材を挿通させ、その棒材を誘導材としてドリフトピンをジャッキで押し込むことで接合対象同士を接合している。
特開2006-16807号公報
しかしながら、中空状のドリフトピンは、中実状のドリフトピンと同程度の機械的強度を確保するうえでより大きな外径が必要とされる。また、「木質構造設計規準・同解説/日本建築学会」において、ドリフトピンによる接合間隔はドリフトピンの外径の比率倍として規定されている。そのため、一定のエリアに圧入可能なドリフトピンの本数は、中実状のドリフトピンよりも中空状のドリフトピンのほうが少なくなる。
本発明は、複数の部材を効率的に接合するための接合部材、接合構造、接合方法、および、圧入装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する接合部材は、第1部材に形成された第1貫通孔と第2部材に形成された第2貫通孔とに圧入されることにより前記第1部材と前記第2部材とを接合する接合部材であって、端面に開口する係止凹部を有する中実棒状をなしている。これにより、接合部材を第1貫通孔、第2貫通孔に圧入するための挿通材に連結できる。
上記課題を解決する接合構造は、第1部材と第2部材とを接合部材で接合した接合構造であって、前記第1部材は、前記第1部材と前記第2部材とを接合する方向に延びる第1貫通孔を有し、前記第2部材は、前記接合する方向に延びる第2貫通孔を有し、前記接合部材は、端面に開口する係止凹部を有する中実棒状をなしており、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とに圧入された状態で前記第1部材と前記第2部材とを接合している。これにより、第1貫通孔、第2貫通孔に圧入するための挿通材に連結可能な接合部材によって第1部材と第2部材とを接合することができる。
上記課題を解決する接合方法は、第1部材に形成された第1貫通孔と第2部材に形成された第2貫通孔とに対して接合部材を圧入装置で圧入することにより前記第1部材と前記第2部材とを接合する接合方法であって、前記接合部材は、端面に開口する係止凹部を有する中実棒状をなしており、前記係止凹部に係合する係止凸部を先端部に有する挿通材を前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とに挿通する挿通工程と、前記係止凹部と前記係止凸部とを係合する係合工程と、が行われたのち、前記挿通材の基端部と前記第1部材および前記第2部材との間隔を拡げることにより前記接合部材が圧入される。接合部材の圧入方向へ挿通材を変位させることにより、第1部材および第2部材に対して中実棒状の接合部材を圧入するので、打撃による圧入より作業者負担や環境への影響を抑制できる。
上記構成によれば、挿通材は、第1貫通孔と第2貫通孔とに挿通材を挿通され、かつ、突き合わせ状態で接合部材に連結することができるため、複数の部材を効率的に接合することができる。
上記課題を解決する圧入装置は、第1部材に形成された第1貫通孔と第2部材に形成された第2貫通孔とに接合部材を圧入させる圧入装置であって、前記接合部材は、端面に開口する係止凹部を有する中実棒状をなしており、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とに圧入されることにより前記第1部材と前記第2部材とを接合し、前記圧入装置は、前記係止凹部に係合する係止凸部を有して前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とに挿通される挿通材と、前記第1貫通孔および前記第2貫通孔に挿通された挿通材を前記第2部材を支持台として前記接合部材の圧入方向へ変位させる変位装置と、を備える。
上記構成によれば、線状部材を第1貫通孔と第2貫通孔とに挿通させた状態で接合部材の係止凹部に係止凸部を係合させることができるため、複数の部材を効率的に接合することができる。
上記圧入装置は、前記変位装置と前記第2部材との間に配設される緩衝材を有することが好ましい。緩衝材が配設されることで接合部材の圧入時における第2部材への機械的な負荷を抑えることができる。
部材接合方法の一実施形態の概略構成を示す図。 接合部材の一実施形態を示す部分斜視図。 (a)接合対象に対して挿通材が挿通される状態を模式的に示す図、(b)接合対象に挿通された挿通材にドリフトピンが連結される状態を模式的に示す図、(c)挿通材のフランジ部をジャッキアップする状態を模式的に示す図、(d)接合対象に対してドリフトピンが圧入された状態を模式的に示す図。
図1~図3を参照して、接合部材、接合構造、接合方法、誘導装置、および、誘導方法の一実施形態について説明する。以下では、接合部材、接合構造、接合方法、誘導装置、および、誘導方法の一実施形態について、3つの木材を接合対象として接合部材で接合する場合を例に説明する。
図1に示すように、接合部材であるドリフトピン10は、接合対象となる3つの木材である第1木材11、第2木材12、および、中間木材13を接合する。第1木材11は、ドリフトピン10の外径と同程度の径を有する下孔である第1貫通孔11aを有している。第2木材12は、ドリフトピン10の外径と同程度の径を有する下孔である第2貫通孔12aを有している。中間木材13は、ドリフトピン10の外径と同程度の径を有する下孔である中間貫通孔13aを有している。ドリフトピン10は、木材11,13,12を重ね合わせた状態で位置合わせが行われた貫通孔11a,13a,12aに対して圧入されることにより木材11,13,12を接合する。ドリフトピン10の圧入は、圧入装置20によって行われる。
図2に示すように、ドリフトピン10は、金属からなる中実基材に対して機械加工を行うことにより作製される。ドリフトピン10は、圧入部15と縮径部16とを有する。圧入部15は、接合対象に形成された貫通孔に圧入される部分である。縮径部16は、圧入部15の一端に連なり、ドリフトピン10の先端面17に向けて縮径する部分である。縮径部16は、例えば、ドリフトピン10の軸方向に対して30%~50%の勾配を有している。
ドリフトピン10は、先端部に係止凹部である第1連結部18を有している。第1連結部18は、螺条凹部であり、先端面17に開口を有してドリフトピン10の軸方向に沿って延びる雌ねじ部である。第1連結部18は、メートルねじ(JIS)であり、縮径部16に形成されていてもよいし、縮径部16と圧入部15とに跨がって形成されていてもよい。圧入部15の外径をD[mm]、第1連結部18の呼び径をd[mm]とするとき、Dとdとの組み合わせ(D,d)の具体例は、(20,12)、(24,16)、(16,10)、(30,20)である。
なお、ドリフトピン10は、圧入部15と同じ外径を有する中実丸棒に縮径部16と第1連結部18とを形成する機械加工により作製されてもよいし、中実状の既製品に対して第1連結部18を形成する機械加工により作製されてもよい。また、ドリフトピン10は、基材に対する削り出し加工により作製されてもよい。
圧入装置20は、貫通孔11a,13a,12aに挿通されるとともにドリフトピン10に連結される誘導材21と、誘導材21をドリフトピン10の圧入方向に変位させるジャッキ25とで構成されている。
誘導材21は、挿通材として機能する。誘導材21は、誘導本体22とフランジ部24とを有している。誘導本体22は、その横断面の外形形状がドリフトピン10の圧入部15よりも小さい棒状に形成されている。誘導本体22は、ジャッキ25によるドリフトピン10の圧入時に生じる引張応力に対して十分な機械的強度を有している。誘導本体22は、例えばドリフトピン10よりも引っ張り強さの大きい金属で作製される。誘導本体22の一端部には、誘導材21の先端部として機能する第2連結部23が形成されている。第2連結部23は、ドリフトピン10の先端部と誘導材21の先端部とを突き合わせた状態で第1連結部18に連結可能な係止凸部として機能する。第2連結部23は、螺条凸部であり、第1連結部18に対して螺合することで第1連結部18に係合する雄ねじ部である。誘導本体22は、第2連結部23を有していればよく、全ねじ部材であってもよいし、第2連結部23を含む一部がねじ部であってもよい。
フランジ部24は、誘導本体22の基端部に設けられている。フランジ部24は、誘導本体22の横断面方向において誘導本体22よりも大きな外形形状を有しており、誘導本体22との間に段差を形成する。フランジ部24は、誘導本体22の横断面方向における中心部分を誘導本体22が貫通している。フランジ部24は、ドリフトピン10に対する誘導本体22の締緩操作時に誘導本体22に対して回転不能であるとよい。例えば、フランジ部24は、誘導本体22の基端部に溶接された金属板である。
ジャッキ25は、変位装置として機能する。ジャッキ25は、誘導材21の誘導本体22が貫通孔11a,13a,12aに挿通され、かつ、ドリフトピン10の第1連結部18と誘導材21の第2連結部23とが連結された状態において、第2木材12を支持台として誘導材21のフランジ部24の複数箇所をジャッキアップするように配置される。ジャッキ25は、ジャッキアップ時の合力方向が誘導本体22の軸方向に沿うように、また、誘導本体22の軸方向からの平面視においてジャッキアップ時の合力中心が誘導本体22と重なるように配置される。ジャッキ25の配置の際、ジャッキ25と第2木材12との間に緩衝材26が配設される。ジャッキ25によって誘導材21がジャッキアップされることにより、誘導材21と一体化されたドリフトピン10が圧入方向に変位し、木材11,13,12へと圧入される。ジャッキ25は、第2木材12を支持台として誘導材21のフランジ部24をジャッキアップする装置であればよい。そのため、ジャッキ25は、パンタグラフ型のジャッキであってもよいし、ロッド伸張型のジャッキであってもよい。また、ジャッキ25の駆動方式は、手動式、電動式、空圧式、油圧式、のいずれであってもよい。
上述したドリフトピン10の圧入方法の作業手順の一例について説明する。なお、木材11,13,12は、重ね合わせた状態での貫通孔11a,13a,12aの位置合わせが完了しているものとする。
図3(a)に示すように、まず、作業者は、挿通工程を行う。挿通工程において、作業者は、誘導材21を先端部から第2木材12の第2貫通孔12aに差し入れて、第2木材12の反対側に位置する第1木材11の第1貫通孔11aから誘導材21を突出させる。
図3(b)に示すように、挿通工程が完了すると、作業者は、連結工程を行う。連結工程において、作業者は、誘導材21の第2連結部23とドリフトピン10の第1連結部18とを突き合わせたのち、第1連結部18と第2連結部23とを螺合させて誘導材21とドリフトピン10とを一体化させる。
図3(c)に示すように、連結工程が完了すると、作業者は、圧入工程を行う。圧入工程において、作業者は、緩衝材26を配置したのち、第2木材12を支持台として誘導材21のフランジ部24をジャッキアップするようにジャッキ25を配置する。ジャッキ25が作動すると、誘導材21とともにドリフトピン10が圧入方向へ変位する。ドリフトピン10は、木材11,13,12の貫通孔11a,13a,12aに対して縮径部16から進入する。ジャッキ25が作動状態にあるとき、木材11,13,12には、ドリフトピン10を圧入させる力30と、ジャッキ25がフランジ部24をジャッキアップさせる力の反力であって力30とは相反する方向の力31とが作用する。
図3(d)に示すように、ドリフトピン10が所定の位置まで圧入されると圧入工程が完了する。圧入工程が完了すると、作業者は、脱着工程を行う。脱着工程において、作業者は、ジャッキ25を停止させたのちジャッキ25を別の場所へと配置する。そして作業者は、第1連結部18と第2連結部23との連結を解除して誘導材21をドリフトピン10から取り外す。これにより、ドリフトピン10の圧入作業が完了する。貫通孔11a,13a,12aに圧入されたドリフトピン10は、先端部である第1連結部18が第2貫通孔12aの周面に圧接する位置に配置され、基端部が第1貫通孔11aの周面に圧接する位置に配置される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)上記構成によれば、第1連結部18と第2連結部23との連結によりドリフトピン10と誘導材21とが突き合わされた状態で一体化される。そのため、誘導材21のフランジ部24と第2木材12との間隔をジャッキ25で拡げることにより中実状のドリフトピン10を木材11,13,12に圧入することができる。このように中実状のドリフトピン10をジャッキ25で圧入可能に構成することにより、機械的強度を確保するうえで必要となるドリフトピン10の外径を小さくすることができ、一定エリアに圧入可能なドリフトピン10の数を多くすることができる。加えて、作業者の体力的負担や施工時の衝撃音、接合対象への衝撃荷重を軽減することができる。すなわち、複数の部材を効率的に接合することができる。
(2)ジャッキ25は、第2木材12を支持台として誘導材21のフランジ部24をジャッキアップする。これにより、木材11,13,12には、相反する方向の力である力30と力31とが木材11,13,12を挟み込むように作用する。そのため、ジャッキ25がフランジ部24をジャッキアップする力を、ドリフトピン10を圧入する力へと効率よく変換することができる。
(3)ジャッキ25と第2木材12との間に緩衝材26が配設される。これにより、ジャッキ25の作動時に第2木材12に作用する機械的な負荷を抑えることができる。
(4)ドリフトピン10は、先端面17に向けて縮径する縮径部16を有している。こうした構成によれば、貫通孔11a,13a,12aにドリフトピン10が進入しやすくなる。その結果、木材11,13,12へのドリフトピン10の圧入をスムーズに行うことができる。また、ドリフトピン10の進入にともなう木材11,13,12の変形を抑えることもできる。
(5)ドリフトピン10の第1連結部18と誘導材21の第2連結部23とがねじ結合によって連結されている。こうした構成によれば、突き合わせた状態でのドリフトピン10と誘導材21との一体化を容易に行うことができる。
(6)第1連結部18が雌ねじ、第2連結部23が雄ねじで構成されている。こうした構成によれば、縮径部16に雌ねじを設けるので、ドリフトピン10の全長に対して圧入部15が占める割合を大きくすることができる。これにより、木材11,13,12の各々とドリフトピン10との接触面積が大きくなることから、木材11,13,12とドリフトピン10との密着力を高めることができる。
(7)フランジ部24は、誘導本体22に固定されているとともに誘導本体22よりも大きな外形形状を有している。これにより、フランジ部24の回転操作時に誘導本体22に発生するトルクを大きくすることができる。その結果、ドリフトピン10の圧入後、ドリフトピン10からの誘導材21の脱着作業を容易に行うことができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ジャッキ25は、緩衝材26を介すことなく接合対象を支持台としてもよい。
・ドリフトピン10と誘導本体22とのねじ結合、および、誘導本体22とフランジ部24とのねじ結合のうち、一方のねじ結合が正ねじ、他方のねじ結合が逆ねじであってもよい。こうした構成であれば、フランジ部24の回転操作により誘導材21とドリフトピン10との取り外し作業を容易に行うことができる。
・フランジ部24は、例えば誘導本体22の基端部を多角形状に形成し当該基端部に嵌合する金属板、すなわち誘導本体22からフランジ部24を取り外し可能な金属板であってもよい。こうした構成においては、挿通工程に先立って連結工程を行うことが可能である。
・ドリフトピン10は、圧入部15のみで構成されてもよい。
・ドリフトピン10は、木材同士を接合する構成に限らず、例えば、木材と金具とを接合する構成であってもよい。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
先端面に第1連結部を有する中実状に形成されたドリフトピンと、ドリフトピンに突き合わせた状態で第1連結部に連結可能な第2連結部を先端部に有する誘導材とを用い、第2連結部を第1連結部に連結する連結工程と、複数の部材の各々に形成された貫通孔に誘導材を挿通する挿通工程と、連結工程および挿通工程のあとに誘導材の基端部と複数の部材との間隔をジャッキで拡げる圧入工程と、を行うことにより貫通孔にドリフトピンを圧入する接合方法。
上記構成によれば、第1連結部と第2連結部との連結によりドリフトピンと誘導材とが突き合わされた状態で一体化されるため、誘導材の基端部と複数の部材との間隔をジャッキで拡げることにより中実状のドリフトピンを複数の部材に圧入することができる。このように中実状のドリフトピンをジャッキで圧入可能に構成することにより、機械的強度を確保するうえで必要となるドリフトピンの外径を小さくすることができ、一定エリアに圧入可能なドリフトピンの数を多くすることができる。加えて、作業者の体力的負担や施工時の衝撃音、部材への衝撃荷重を軽減することができる。
ドリフトピンが先端面に向けて縮径する縮径部を有する。この構成によれば、縮径部によりドリフトピンが貫通孔に進入しやすくなる。
第1連結部と第2連結部とがねじ結合によって連結される。この構成によれば、第1連結部と第2連結部との連結を容易に行うことができる。
第1連結部が雌ねじであり、第2連結部が雄ねじである。この構成によれば、第1連結部が雌ねじであるので、ドリフトピンの長さ方向において、全長に対して接合対象との接触部分の割合を大きくすることができる。これにより、接合対象と該接合対象に圧入されたドリフトピンとの接触面積が大きくなることから、接合対象とドリフトピンとの密着力を高めることができる。
係止凹部と係止凸部との係合は、ねじによる係合に限らず、例えば、係止凹部の内周面に形成された溝部に対して、係止凸部の外周面に形成されて該外周面に対して出没操作可能な係止爪が係合する構成であってもよい。
10…接合部材としてのドリフトピン、11…第1部材としての第1木材、11a…第1貫通孔、12…第2部材としての第2木材、12a…第2貫通孔、13…中間木材、13a…中間貫通孔、15…圧入部、16…縮径部、17…先端面、18…係止凹部としての第1連結部、20…圧入装置、21…圧入装置を構成する挿通材としての誘導材、22…誘導本体、23…係止凸部としての第2連結部、24…フランジ部、25…圧入装置を構成する変位装置としてのジャッキ、26…緩衝材としての養生材、30,31…力。

Claims (5)

  1. 第1木材に形成された第1貫通孔と第2木材に形成された第2貫通孔とに圧入されることにより前記第1木材と前記第2木材とを打撃による圧入より作業者負担や環境への影響を抑制できるように接合する接合部材であって、
    前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔内に圧入される圧入部と、
    前記圧入部に連なり、端面に向けて縮径する縮径部と、
    前記端面に、前記接合部材を引っ張る誘導材を螺合させる係止凹部と、を有する中実棒状の接合部材。
  2. 第1木材と第2木材とを接合部材で打撃による圧入より作業者負担や環境への影響を抑制できるように接合した接合構造であって、
    前記第1木材は、前記第1木材と前記第2木材とを接合する方向に延びる第1貫通孔を有し、
    前記第2木材は、前記接合する方向に延びる第2貫通孔を有し、
    前記接合部材は、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔内に圧入される圧入部と、前記圧入部に連なり、端面に向けて縮径する縮径部と、前記端面に、前記接合部材を引っ張る誘導材を螺合させる係止凹部と、を有する中実棒状をなしており、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とに圧入された状態で前記第1木材と前記第2木材とを接合している
    接合構造。
  3. 第1木材に形成された第1貫通孔と第2木材に形成された第2貫通孔とに対して接合部材を圧入装置で圧入することにより前記第1木材と前記第2木材とを打撃による圧入より作業者負担や環境への影響を抑制できるように接合する接合方法であって、
    前記接合部材は、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔内に圧入される圧入部と、前記圧入部に連なり、端面に向けて縮径する縮径部と、前記端面に、前記接合部材を引っ張る誘導材を螺合させる係止凹部と、を有する中実棒状をなしており、
    前記係止凹部に係合する係止凸部を先端部に有する誘導材の係止凸部と、前記係止凹部とを係合する係合工程と、が行われたのち、
    前記誘導材の基端部と前記第1木材および前記第2木材との間隔を拡げることにより前記接合部材を引っ張る
    接合方法。
  4. 第1木材に形成された第1貫通孔と第2木材に形成された第2貫通孔とにおいて、接合部材を誘導させる誘導装置であって、
    前記接合部材は、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔内に圧入される圧入部と、前記圧入部に連なり、端面に向けて縮径する縮径部と、前記端面に、前記接合部材を引っ張る誘導材を螺合させる係止凹部と、を有する中実棒状をなしており、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とに圧入されることにより前記第1木材と前記第2木材とを打撃による圧入より作業者負担や環境への影響を抑制できるように接合し、
    前記誘導装置は、
    前記係止凹部に係合する係止凸部を先端部に有する誘導材と、
    前記誘導材を、前記誘導材の基端部と前記第1木材および前記第2木材との間隔を拡げる方向へ変位させる変位装置と、を備える
    誘導装置。
  5. 第1木材に形成された第1貫通孔と第2木材に形成された第2貫通孔とにおいて、接合部材を打撃による圧入より作業者負担や環境への影響を抑制できるように誘導する方法であって、
    前記接合部材は、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔内に圧入される圧入部と、前記圧入部に連なり、端面に向けて縮径する縮径部と、前記端面に、前記接合部材を引っ張る誘導材を螺合させる係止凹部と、を有する中実棒状をなしており、
    前記係止凹部に係合する係止凸部を先端部に有する誘導材の係止凸部と、前記係止凹部とを係合する係合工程と、が行われたのち、
    前記誘導材の基端部と前記第1木材および前記第2木材との間隔を拡げることにより前記接合部材を引っ張る
    誘導方法。
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