JP2544344Y2 - ダストシール - Google Patents

ダストシール

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JP2544344Y2
JP2544344Y2 JP1991048937U JP4893791U JP2544344Y2 JP 2544344 Y2 JP2544344 Y2 JP 2544344Y2 JP 1991048937 U JP1991048937 U JP 1991048937U JP 4893791 U JP4893791 U JP 4893791U JP 2544344 Y2 JP2544344 Y2 JP 2544344Y2
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JP
Japan
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pin
seal
bush
dust seal
boss
Prior art date
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Application number
JP1991048937U
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English (en)
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JPH04133071U (ja
Inventor
啓二 坂東
章夫 大田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はパワーショベル等の作業
機のバケット等の回動部のピンとブッシュのダストシー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】図1はパワーショベルの作業機の先端部
のリンク装置を示す。アーム1の先端部とバケット2を
ピン3により連結している。チルトレバー4の一端はア
ーム1とピン5で連結すると共に、他端はバケットシリ
ンダ9とピン8で連結している。このチルトレバー4と
バケットシリンダ9の連結部とリンク6の一端を連結
し、このリンク6の他端はバケット2とピン7で連結し
ている。この構成によりバケットシリンダ9を伸縮する
ことによりバケット2が回動する。
【0003】図1に示すチルトレバー4とアーム1の連
結部のA−A断面を第6図で説明する。円筒状のボス部
10に円筒状のブッシュ11を嵌着している。このブッ
シュ11の長さがボス部10の長さより短くしてあり、
チルトレバー4にピン5を嵌入するためのピンボス12
を設けている。このボス部10とブッシュ11およびピ
ンボス12で囲む空隙部にダストシール20を挿入して
いる。
【0004】前記ダストシール20は断面L字型の鉄リ
ング21とシール22からなる。このシール22のリッ
プ23の内径はピン5の外径より小さくしている。この
リップ23の内径とピン5の外径との差だけ締代が設け
てある。
【0005】
【考案が解決しょうとする課題】ところで、パワーショ
ベルのバケット2で掘削作業を行うと上記のピンボス1
2から土砂が侵入し、シール22のリップ23が磨耗す
るとリップ23の内径とピン5の外径との締代が少なく
なる。また、土砂はピン5とブッシュ11との間にも侵
入し、ピン5とブッシュ11が磨耗する。このためピン
5とブッシュ11との隙間が大きくなりブッシュ11に
対してピン5が偏心する。このリップ23の内径とピン
5の外径との締代が少なくなっているのにピン5が偏心
すると更にシール性が悪くなる。このためピン5とブッ
シュ11との潤滑油の補給を頻繁に行う必要があり、長
時間の使用ができず耐久性に問題があった。本考案は上
記従来の問題点に着目し、土砂の侵入に充分耐えること
ができるダストシールを提供することを目的とする。
【0006】上記目的を達成するために、本発明に係わ
るダストシールでは、アームの先端にバケットを取着
し、一端はアームと連結し、他端はバケットシリンダと
連結するチルトレバーを備え、前記チルトレバーと連結
するアームのボス部と、ブッシュおよびピンボスで囲む
空隙部に挿入するダストシールにおいて、前記ボス部に
断面L字形の金属リングを圧入し、この金属リングの内
側に弾性リングを挿入し、この弾性リングの内側に断面
への字形でリツプの先端部がピンの外径より小さいシー
ルを挿入した構成としている。 また、前記シールのリツ
プ内側にベアリング部を備えている。
【0007】
【作用】ピン外径より小さいへの字形シールを弾性リン
グにて支持したのでシールリップとピンが土砂により磨
耗して、シールリップとピンの締代が少なくなってもシ
ール全体がピンに追従することができる。
【0008】
【実施例】以下に本考案の実施例について図面を参照に
して説明する。図2は図1のA−A断面図であり、図3
はシール室25Rに挿入されているダストシール26が
挿入されている状態を示す図であり、図4は図3図のP
部の拡大図であり、図5はダストシールの自由状態の形
状を示す図である。チルトレバー4R,4Lを間隔をお
いた一対のリンクとし、その一対リンクの一端側に同軸
心位置にピン5を嵌入するためのピンボス部12R,1
2Lを設けると共に、これらビンボス部12R,12L
の間にアーム1の先端に設けた筒状のボス10を挟入さ
れている。ボス10にはブッシュ11が嵌着されてい
る。ピンボス12R,12L及びボス10のブッシュ1
1のピン穴を整合のうえ、これに一端にプレート13が
固着されたピン5を嵌入しボルト14によりビンボス1
2Lに固着する。ピン5には給脂用のグリースニップル
18が取着されている。ボス10はピン5に対して回転
自在である。ピンボス12R,12L及びブッシュ11
のピン穴とピン5とのはめあいは組立容易化のため遊隙
を持った寸法関係になっており、半径方向Rにガタを設
けてある。ピンボス12Rにはプレート15がボルト1
7によって固着され、ピン5の他端にはプレート15を
介してボルト16が装着されており、ボルト16のねじ
込み加減によってピンボス12Rと12Lとの間隔を調
整することができる。
【0009】ボス10の全長はブッシュ11より長く、
ボス10にブッシュ11を嵌着した状態ではブッシュ
の両端に空隙を生じシール室25L,25Rを形成
し、該シール室25L,Rにダストシール26が挿入さ
れている。ダストシール26は断面L字形をした金属リ
ング27と弾性リング28とシール29と補強リング3
0とにより構成されている。弾性リング28は金属リン
グ27に挿入されており、自由状態では金属リング27
より突出した寸法sとなる形状である。ダストシール2
6がシール室25に挿入された時ブッシュ11及びピン
5により圧縮されるため、圧縮されたために生ずる膨張
部分を収容する空隙部28a,28bを有しており、更
にシール29が挿入される空隙部28cを有する。
【0010】シール29の断面はリップ29aを有する
ためへの字形をしており更にブッシュ11側には突起し
たベアリング部29bを有する。リツプ29aは自由状
態ではピン5の外形より寸法tだけ小さい内径であり、
ピン5とリップ29aとで締代tを有する。ベアリング
部29bはピン5の外形と少しの隙間uを有する内径で
ある。ピン5とブッシュ11の間にはグリスが注入され
るので漏れを防止するためである。
【0011】シール29にはシール29の剛性を上げる
ため補強リング30が埋め込まれている。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように、本発明に係るダス
トシールによれば、ピン外径より小さいへの字形シール
を弾性リングにて支持したので、ピンとブッシュとの軸
芯のずれに対してもシール全体が偏心することによりダ
ストシールの耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】パワーショベルの作業機の先端部のリンク装置
を示す図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】シール室25Rに挿入されているダストシール
26が挿入されている状態を示す図である。
【図4】図3のP部の拡大図である。
【図5】ダストシールの自由状態の形状を示す図であ
る。
【図6】従来のダストシールを示す図である。
【符号の説明】 5 ピン 10 ボス 11 ブッシュ 26 ダストシール 27 断面L字状の金属リング 28 弾性リング 29 シール 29a リップ29b ベアリング

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーム(1)の先端にバケット(2)を
    取着し、一端はアーム(1)と連結し、他端はバケット
    シリンダ(9)と連結するチルトレバー(4)を備え、
    前記チルトレバー(4)と連結するアームのボス部(1
    0)と、ブッシュ(11)およびピンボス(12)で囲
    む空隙部に挿入するダストシールにおいて、前記ボス部
    (10)に断面L字形の金属リング(27)を圧入し、
    この金属リング(27)の内側に弾性リング(28)を
    挿入し、この弾性リング(28)の内側に断面への字形
    でリツプの先端部がピン(5)の外径より小さいシール
    (29)を挿入したことを特徴とするダストシール。
  2. 【請求項2】 前記シール(29)のリツプ内側にベア
    リング部(29b)を備えたことを特徴とする請求項1
    記載のダストシール。
JP1991048937U 1991-05-30 1991-05-30 ダストシール Expired - Lifetime JP2544344Y2 (ja)

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JPH04133071U JPH04133071U (ja) 1992-12-10
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