JP3357698B2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JP3357698B2
JP3357698B2 JP00554893A JP554893A JP3357698B2 JP 3357698 B2 JP3357698 B2 JP 3357698B2 JP 00554893 A JP00554893 A JP 00554893A JP 554893 A JP554893 A JP 554893A JP 3357698 B2 JP3357698 B2 JP 3357698B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、ヘッドランプが高位
置に位置付けられるようにした自動車の前部車体構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の前部車体構造において
は、例えば、実開平2−26978号公報に開示される
ように、車体の前壁上部を車幅方向に延びるシュラウド
アッパに、センタ部と左右のサイド部とを備え、そのセ
ンタ部と両サイド部とが車幅方向へ略水平に延びて配さ
れるようにしている。そして、この場合、両サイド部に
は、ヘッドランプが取付られるようになっている。
【0003】さらに、車体の前側側部は、ホイールエプ
ロンとフェンダパネルとの縁部におけるフランジ同士の
接合により一体的に形成されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近来より、
ボンネット先端位置の視認性を図る上で、ヘッドランプ
を高位置に位置付けたいという要求がある。その場合、
ヘッドランプを高位置に位置付けると、それに伴ってボ
ンネット先端も自ずと高位置に位置し、空力特性が大幅
に低下することになる。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ヘッドランプのみを高位
置に位置付けてボンネット先端を形成することにより、
空力特性を確保しつつ、ボンネット先端位置の視認性の
向上を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、車体の前
壁上部を車幅方向に延びるシュラウドアッパに、センタ
部と、ヘッドランプが取り付けられる左右のサイド部と
を備え、上記車体の前側側部を、ホイールエプロンとフ
ェンダパネルとの縁部におけるフランジ同士の接合によ
り一体的に形成し、車体の前側上部で、シュラウドアッ
パに上方からかぶさるようにボンネットを配した自動車
の前部車体構造を前提とする。
【0007】そして、上記両サイド部には、上記ホイー
ルエプロンとフェンダパネルとの各上縁フランジに対し
て結合固着されるように該各上縁フランジとの間を連結
する連結部が設けられ、連結部は、両サイド部の車体後
方側に設けられ、かつ後方にいくに従い下方に位置する
ように傾斜し、上記ボンネットの先端は、車幅方向にお
いて上記両サイド部と対応した位置が上記センタ部と対
応した位置よりも高くなるように形成される構成とした
ものである。
【0008】また、請求項記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項1記載の発明の前提と同様の自動車の
前部車体構造において、両サイド部を、センタ部よりも
上方へ立ち上げるとともに、ホイールエプロンとフェン
ダパネルとの各上縁フランジを、その一方の上縁フラン
ジが上側に位置するように配し、かつ上記両サイド部の
対応位置において上下に離している。そして、上記両サ
イド部の上面を上側の上縁フランジに直接結合固着さ
、下面をガセットを介して下側の上縁フランジに結
固着され、ボンネットの先端は、車幅方向において両サ
イド部と対応した位置がセンタ部と対応した位置よりも
高くなるように形成されている構成としたものである。
【0009】さらに、請求項記載の発明が講じた解決
手段は、車体の前壁上部を車幅方向に延びるシュラウド
アッパに、センタ部と、左右のサイド部とを備え、上記
車体の前側側部を、ホイールエプロンとフェンダパネル
との縁部におけるフランジ同士の接合により一体的に形
成し、車体の前側上部で、シュラウドアッパに上方から
かぶさるようにボンネットを配した自動車の前部車体構
造を対象とする。
【0010】そして、上記両サイド部を、ホイールエプ
ロンとフェンダパネルとの各上縁フランジに結合固着せ
しめる。そして、上記両サイド部の上方に、この両サイ
ド部との間にヘッドランプを取付けるためのシュラウド
アッパサイドガセットを設けて、該シュラウドアッパサ
イドガセットを、センタ部と各上縁フランジとに対して
該センタ部と各上縁フランジとの間に跨がるようにそれ
ぞれ結合固着すると共に、ボンネットの先端は、車幅方
向において両サイド部と対応した位置がセンタ部と対応
した位置よりも高くなるように形成されている構成とし
たものである。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1ないし記載の発
明では、センタ部よりも上方へ立ち上がるシュラウドア
ッパの両サイド部は、例えば、両サイド部の車体後方側
において後方にいくに従い下方に位置するように後方傾
斜する連結部を介してホイールエプロンとフェンダパネ
ルとの各上縁フランジに結合固着されるようにしたり、
両サイド部の対応位置において上下に離した各上縁フラ
ンジに対してガセットを介して結合固着されるようにし
たり、両サイド部の上方にてセンタ部と各上縁フランジ
との間に跨がるヘッドランプ取付用のシュラウドアッパ
サイドガセットを用いて各上縁フランジに結合固着され
るようにすることにより、シュラウドアッパが各上縁フ
ランジに対して固定され、上方に立ち上げたサイド部ま
たはシュラウドアッパサイドガセットに取付けられるヘ
ッドランプのみが高位置に位置付けられる。これによ
り、シュラウドアッパは、ヘッドランプを高位置に位置
付ているにも拘らず各上縁フランジに強固に固定され、
ボンネット先端は、高位置のヘッドランプに則して側端
位置のみを高位置に位置付ける形状に形成されることに
なる。
【0012】また、上記の如くヘッドランプは、シュラ
ウドアッパのサイド部のみを上方へ立ち上げたり、シュ
ラウドアッパサイドガセットを用いてセンタ部よりも上
方に立ち上げたりして高位置に位置付けられることによ
り、センタ部は、ヘッドランプに伴い高位置に位置付け
られることなく低位置に位置付けられ、ボンネット先端
は、センタ部の形状に則して中央位置を低位置に位置付
けるように前傾する形状に形成されることになる。
【0013】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る自動車の前部車体構造によれば、センタ部よりも上方
へ立ち上げたシュラウドアッパの両サイド部を、その車
体後方側にて後方傾斜する連結部を介して各上縁フラン
ジに強固に結合固着したので、ボンネット先端を、高位
置に位置付けたヘッドランプに則して側端位置のみを高
位置に位置付けると共にセンタ部の形状に則して中央位
置を低位置に位置付ける前傾する形状に形成し、よって
空力特性を確保しつつ、ボンネット先端位置の視認性の
向上を図ることができる。
【0014】た、請求項記載の発明における自動車
の前部車体構造によれば、センタ部よりも上方へ立ち上
がるシュラウドアッパの両サイド部を、その対応位置に
て上下に離れた各上縁フランジに対してガセットを介し
て強固に結合固着したので、センタ部に則して前傾する
ボンネット先端形状により空力特性を確保しつつ、高位
置に位置付けたヘッドランプによりボンネット先端位置
の視認性の向上を図ることができる。
【0015】さらに、請求項記載の発明における自動
車の前部車体構造によれば、両サイド部をセンタ部より
も上方へ立ち上げるシュラウドアッパサイドガセットに
より、両サイド部上方にてセンタ部と各上縁フランジと
を跨いでシュラウドアッパをより強固に結合固着し、ボ
ンネット先端左右位置でヘッドランプのみを高位置とし
たので、中央位置で前傾するボンネット先端形状により
空力特性を確保しつつ、ヘッドランプに則して高位置な
ボンネット先端側端位置によりボンネット先端位置の視
認性の向上を図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1ないし図3は本発明の第1実施例に係
る前部車体構造を用いた自動車の前部を示し、この自動
車1の前部にはエンジンルーム2(車体)が設けられ、
該エンジンルーム2の前壁上部には、車幅方向に延びる
断面略コ字状のシュラウドアッパパネル3(シュラウド
アッパ)が設けられている。該シュラウドアッパパネル
3は、センタ部としてのセンタパネル材3aと、左右の
サイド部としてのサイドパネル材3b(図では車体右側
のみ示す)とからなる。上記センタパネル材3aには、
コンデンサ4およびラジエータ5が前後に並列に取付け
られるようになっている。また、上記サイドパネル材3
bの下面(底面)には、ヘッドランプ6を取付けるため
の開口7aを有するシュラウドサイドパネル7が接合固
着されている。上記ヘッドランプ6は、図示しない固定
手段を介してシュラウドサイドパネル7に固定された反
射鏡6aと、該反射鏡6aの周縁に一体的に固定される
レンズ6bと、上記シュラウドサイドパネル7の開口7
aより着脱可能に挿通される電球6cとを備えている。
尚、8はボンネットである。
【0018】また、上記エンジンルーム2の側壁部は、
サスペンションタワー10が一体的に形成されたホイー
ルエプロン11と、フロントフェンダパネル12との互
いの上下縁部におけるフランジ11a,12a(図では
上縁フランジのみ示す)同士の接合固着により一体的に
形成されている。上記ホイールエプロン11の前端上部
は、車体正面視で略L字状に形成されていて、上記シュ
ラウドサイドパネル7の外側縁部および下縁に接合固着
されている。また、上記シュラウドサイドパネル7の外
側縁は、上記フロントフェンダパネル12の前端部内面
に接合固着されている。
【0019】そして、上記シュラウドアッパパネル3
は、サイドパネル材3bがセンタパネル材3aよりも上
方へ立ち上がるように形成されている。つまり、サイド
パネル材3bは、外側部が水平に形成されていると共に
内側部が下方に傾斜形成されている一方、センタパネル
材3aは、内側部が水平に形成されていると共に外側部
が上方に傾斜形成されており、サイドパネル材3bの内
側部(傾斜部分)と、センタパネル材3aの外側部(傾
斜部分)とが互いに接合固着されて一体的に形成される
ようになっていて、シュラウドサイドパネル7をサイド
パネル材3bに伴い上方へ位置せしめて、ヘッドランプ
6を高位置に位置付けるようにしている。
【0020】また、上記フェンダパネル12の上縁フラ
ンジ12aは、エンジンルーム2の側壁部上縁を略水平
に車体前後方向へ延びるホイールエプロン11の上縁フ
ランジ11aの上面に対して下面が重合するように略水
平に車体前後方向へ延びて接合固着されていて、フェン
ダパネル12の上縁フランジ12aが一方の上縁フラン
ジとして上側に、ホイールエプロン11の上縁フランジ
11aが他方の上縁フランジとして下側にそれぞれ配さ
れるようになっている。上記各上縁フランジ11a,1
2aは、エンジンルーム2の側壁部上縁において、車体
前方にいくに従い下方に位置するように傾斜しており、
この各上縁フランジ11a,12aによってエンジンル
ーム2の側壁部上縁に傾斜面状の段差部21を形成して
いる。
【0021】そして、上記サイドパネル材3bには、上
記フェンダパネル12の上縁フランジ12a(ホイール
エプロン11の上縁フランジ11aとの接合固着部)に
対して結合固着されるように該上縁フランジ12aとの
間を連結する連結部22が設けられている。該連結部2
2は、車体後方にいくに従い下方に位置するよう、上記
サイドパネル材3bの水平部分の後面より傾斜形成され
ており、その後端が、サイドパネル材3bよりも車体後
方側のフェンダパネル12の上縁フランジ12aに結合
固着されている。さらに、上記サイドパネル材3bと、
上記フェンダパネル12の上縁フランジ12aとの間に
は、該両者3b,12a間を連結するよう、エンジンル
ーム2の側壁部上縁を車体前後方向へ延びる断面略L字
状のレインフォースメント23が設けられている。該レ
インフォースメント23は、上記連結部22に沿って傾
斜しつつ該連結部22およびサイドパネル材3bの水平
部分外端部と、フェンダパネル12の上縁フランジ12
a外端部に連接される縦壁面12bとに跨がって接合固
着された状態で、サイドパネル材3bの水平部分外端部
に対応するエンジンルーム2の前端から後部に亘って接
合固着されている。
【0022】尚、図中、24はサイドパネル材3bの水
平部分の略中央位置に取付けられたボンネットストッ
パ、25はボンネット8の下面周縁に接合固着されてボ
ンネットストッパ24に当接するボンネットレインフォ
ースメントである。
【0023】したがって、上記実施例では、センタパネ
ル材3aよりも上方へ立ち上がるシュラウドアッパパネ
ル3のサイドパネル材3bは、ホイールエプロン11と
フェンダパネル12との各上縁フランジ11a,12a
に対して、サイドパネル材3bの水平部分後面より後方
にいくに従い下方に位置するように後方傾斜する連結部
22によりフェンダパネル12の上縁フランジ12a側
から結合固着されるとともに、連結部22およびサイド
パネル材3bの水平部分外端部と、フェンダパネル12
の上縁フランジ12a外端部の縦壁面12bとに跨がっ
て接合固着されるレインフォースメント23によりサイ
ドパネル材3bの水平部分外端部に対応するエンジンル
ーム2の前端から後部に亘って接合固着され、上方に立
ち上げたサイドパネル材3bにシュラウドサイドパネル
7を介して取付けられるヘッドランプ6が高位置に位置
付けられることになる。これにより、シュラウドアッパ
パネル3は、ヘッドランプ6を高位置に位置付ているに
も拘らず各上縁フランジ11a,12aに強固に固定さ
れることになり、ボンネット先端は、高位置のヘッドラ
ンプ6に則して側端位置のみを高位置に位置付ける形状
に形成されることになる。
【0024】また、上記の如くヘッドランプ6は、シュ
ラウドアッパパネル3のサイドパネル材3bのみを上方
へ立ち上げて高位置に位置付けられることにより、セン
タパネル材3aは、ヘッドランプ6に伴い高位置に位置
付けられることなく低位置(通常位置)に位置付けら
れ、ボンネット先端は、センタパネル材3aの形状に則
して中央位置を低位置に位置付けるように前傾する形状
に形成されることになる。
【0025】この結果、ボンネット先端を、高位置に位
置付けたヘッドランプ6に則して側端位置のみを高位置
に位置付けると共にセンタパネル材3aの形状に則して
中央位置を低位置に位置付けた前傾する形状に形成で
き、よって空力特性を確保しつつ、ボンネット先端位置
の視認性の向上を図ることができる。
【0026】また、上記実施例では、ホイールエプロン
11の上縁フランジ11aとフェンダパネル12の上縁
フランジ12aとによってエンジンルーム2の側壁部上
縁に傾斜面状の段差部21を形成しているので、車体前
方にいくに従い下方に位置する段差部21によって、エ
ンジンルーム2側方前部側からのメンテナンスなどの作
業時に、エンジンルーム2内に差し入れた手が段差部2
1に当たったりして邪魔になることがなく、メンテナン
ス性の向上を図ることができる。
【0027】次に、本発明の第2実施例を図4ないし図
6に基づいて説明する。
【0028】この第2実施例は、上記第1実施例のシュ
ラウドサイドアッパパネルのサイドパネル材と各上縁フ
ランジ同士との接合固着を変更したものである(尚、上
記実施例と同一の部分については同一の符号を付してそ
の詳細な説明を省略する)。
【0029】すなわち、本例では、フェンダパネル12
は、そのエンジンルーム2の側壁部上縁前側部分に対応
する上縁フランジ12aおよび縦壁面12bが切欠かれ
ており、その切欠部31の周縁には、車体前後方向へ段
差状に形成されて車体前後方向へ延びる車体正面視で断
面略L字状のレインフォースメント32が接合固着され
ている。上記レインフォースメント32の後側には、フ
ェンダパネル12の上縁フランジ12aを低位置のまま
で前方へ延設するような後側上縁フランジ32aおよび
後側縦壁面32bが設けられている一方、前側には、フ
ェンダパネル12の上縁フランジ12aを段差状に高位
置に位置付けて前方へ延設するような前側上縁フランジ
32cおよび前側縦壁面32dが設けられている。つま
り、レインフォースメント32の前側上縁フランジ32
cは、フェンダパネル12の上縁フランジ12aに供さ
れていて、シュラウドアッパパネル3のサイドパネル材
3bの対応位置となるサイドパネル材3bの直後方位置
から下方に亘って、ホイールエプロン11の上縁フラン
ジ11aと、レインフォースメント32の前側上縁フラ
ンジ32c(フェンダパネル12の上縁フランジ12
a)とは上下に離れて配されるようになっている。
【0030】そして、上記サイドパネル材3bの上面
は、上記レインフォースメント32の前側上縁フランジ
32cの下面に結合固着されている。一方、上記サイド
パネル材3bの下面は、車体外方に開口する断面略コ字
状のホイールエプロンガセット33(ガセット)を介し
てホイールエプロン11の上縁フランジ11aの上面に
結合固着されている。上記ホイールエプロンガセット3
3は、上記レインフォースメント32の後側上縁フラン
ジ32aと前側上縁フランジ32cとの間の高低差を吸
収する上下高さでかつ前側上縁フランジ32cと略一致
する前後長さに形成されている。
【0031】この場合、センタパネル材3aよりも上方
へ立ち上がるシュラウドアッパパネル3のサイドパネル
材3bは、そのサイドパネル材3bの直後方位置から下
方に亘って上下に離した,ホイールエプロン11の上縁
フランジ11aと、レインフォースメント32の前側上
縁フランジ32cとに対してホイールエプロンガセット
33を介して強固に結合固着されることになり、センタ
パネル材3aに則して前傾するボンネット先端形状によ
り空力特性を確保しつつ、高位置に位置付けたヘッドラ
ンプ6によりボンネット先端位置の視認性の向上を図る
ことができる。
【0032】次に、本発明の第3実施例を図7ないし図
9に基づいて説明する。
【0033】この第3実施例は、上記各実施例のシュラ
ウドサイドアッパパネルのサイドパネル材を上方へ立ち
上げる代わりに別途部材を用いてヘッドランプを高位置
に位置付けるようにしたものである。
【0034】すなわち、本例では、シュラウドアッパパ
ネル3は、略水平に車幅方向へ延びて配されており、そ
のサイドパネル材3bの外端部のみが若干高位置に位置
付けられて、フェンダパネル12の上縁フランジ12a
と、ホイールエプロン11の上縁フランジ11aとの間
に介在されて結合固着されるようになっている。
【0035】そして、上記サイドパネル材3bの上方
に、ヘッドランプ6を外方から覆いかつ取付けるための
断面略ハット状のシュラウドアッパサイドガセット41
を設けて、該シュラウドアッパサイドガセット41を、
センタパネル材3aの側端部と、サイドパネル材3bの
外側端および各上縁フランジ11a,12aとに対し
て、該センタパネル材3aとサイドパネル材3bおよび
各上縁フランジ11a,12aとの間に跨がるように締
結固定している。また、上記ヘッドランプ6は、サイド
パネル材3bの上面に対して専用の締結具(図示せず)
によって締結固定されるようになっている。さらに、上
記シュラウドアッパサイドガセット41の上端面略中央
位置にボンネットストッパ24が取付けられるようにな
っている。尚、シュラウドサイドパネル7にはヘッドラ
ンプ6が取付けられる構造にはなっておらず、従って開
口を有してはいない。
【0036】この場合、ヘッドランプ6をセンタパネル
材3aよりも上方に位置せしめるシュラウドアッパサイ
ドガセット41が、サイドパネル材3bの上方にてセン
タパネル材3aとサイドパネル材3bおよび各上縁フラ
ンジ11a,12aとを跨いで結合固定され、このシュ
ラウドアッパサイドガセット41でもってシュラウドア
ッパパネル3の各上縁フランジ11a,12aに対する
結合固着を強固なものとし、中央位置で前傾するボンネ
ット先端形状により空力特性を確保しつつ、ヘッドラン
プ6に則して高位置となるボンネット先端側端位置によ
りボンネット先端位置の視認性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るボンネットを切欠いた状態の
車体前部の斜視図である。
【図2】第1実施例に係るサイドパネル材と各上縁フラ
ンジとの接合関係を示す車体前端部の縦断側面図であ
る。
【図3】第1実施例に係るサイドパネル材付近の斜視図
である。
【図4】第2実施例に係る図1相当図である。
【図5】第2実施例に係るサイドパネル材と各上縁フラ
ンジとの接合関係を示す車体前端部の縦断正面図であ
る。
【図6】第2実施例に係る図3相当図である。
【図7】第3実施例に係る図1相当図である。
【図8】第3実施例に係るヘッドランプ付近で切断した
車体前端部の縦断側面図である。
【図9】第3実施例に係る図3相当図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 エンジンルーム(車体) 3 シュラウドアッパパネル 3a センタパネル材(センタ部) 3b サイドパネル材(サイド部) 6 ヘッドランプ 11 ホイールエプロン 11a 上縁フランジ 12 フェンダパネル 12a 上縁フランジ 22 連結部 33 ホイールエプロンガセット(ガセット) 41 シュラウドアッパサイドガセット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−227782(JP,A) 特開 昭62−168764(JP,A) 特開 平4−63774(JP,A) 特開 平3−213473(JP,A) 特開 平2−249772(JP,A) 実開 平3−16579(JP,U) 実開 平2−26978(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前壁上部を車幅方向に延びるシュ
    ラウドアッパに、センタ部と、ヘッドランプが取り付け
    られる左右のサイド部とを備え、 上記車体の前側側部を、ホイールエプロンとフェンダパ
    ネルとの縁部におけるフランジ同士の接合により一体的
    に形成し、 上記車体の前側上部で、上記シュラウドアッパに上方か
    らかぶさるようにボンネットを配した 自動車の前部車体
    構造において、 上記両サイド部は、上記センタ部よりも上方へ立ち上が
    っており、 上記両サイド部には、上記ホイールエプロンとフェンダ
    パネルとの各上縁フランジに対して結合固着されるよう
    に該各上縁フランジとの間を連結する連結部が設けら
    上記連結部は、両サイド部の車体後方側に設けられ、か
    つ後方にいくに従い下方に位置するように傾斜し、 上記ボンネットの先端は、車幅方向において上記両サイ
    ド部と対応した位置が上記センタ部と対応した位置より
    も高くなるように形成されて いることを特徴とする自動
    車の前部車体構造。
  2. 【請求項2】 車体の前壁上部を車幅方向に延びるシュ
    ラウドアッパに、センタ部と、ヘッドランプが取り付け
    られる左右のサイド部とを備え、 上記車体の前側側部を、ホイールエプロンとフェンダパ
    ネルとの縁部におけるフランジ同士の接合により一体的
    に形成し、 上記車体の前側上部で、上記シュラウドアッパに上方か
    らかぶさるようにボンネットを配した 自動車の前部車体
    構造において、 上記両サイド部は、上記センタ部よりも上方へ立ち上が
    っているとともに、上記ホイールエプロンとフェンダパ
    ネルとの各上縁フランジは、上記両サイド部の対応位置
    において上下に離れていて、 上記両サイド部は、その上面が上記上側の上縁フランジ
    直接結合固着され、下面がガセットを介して上記下側
    上縁フランジに結合固着されるようになっており、 上記ボンネットの先端は、車幅方向において上記両サイ
    ド部と対応した位置が上記センタ部と対応した位置より
    も高くなるように形成されて いることを特徴とする自動
    車の前部車体構造。
  3. 【請求項3】 車体の前壁上部を車幅方向に延びるシュ
    ラウドアッパに、センタ部と左右のサイド部とを備え、 上記車体の前側側部を、ホイールエプロンとフェンダパ
    ネルとの縁部におけるフランジ同士の接合により一体的
    に形成し、 上記車体の前側上部で、上記シュラウドアッパに上方か
    らかぶさるようにボンネットを配した 自動車の前部車体
    構造において、 上記両サイド部は、上記ホイールエプロンとフェンダパ
    ネルとの各上縁フランジに結合固着されており、 上記両サイド部の上方には、該両サイド部との間にヘッ
    ドランプを取付けるためのシュラウドアッパサイドガセ
    ットが設けられていて、該シュラウドアッパサイドガセ
    ットは、上記センタ部と各上縁フランジとに対して該セ
    ンタ部と各上縁フランジとの間に跨がるようにそれぞれ
    結合固着され、上記ボンネットの先端は、車幅方向において上記両サイ
    ド部と対応した位置が上記センタ部と対応した位置より
    も高くなるように形成されている ことを特徴とする自動
    車の前部車体構造。
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